JPH01203222A - 酸化物超電導薄膜の製造方法 - Google Patents

酸化物超電導薄膜の製造方法

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JPH01203222A
JPH01203222A JP8829588A JP2958888A JPH01203222A JP H01203222 A JPH01203222 A JP H01203222A JP 8829588 A JP8829588 A JP 8829588A JP 2958888 A JP2958888 A JP 2958888A JP H01203222 A JPH01203222 A JP H01203222A
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JP
Japan
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thin film
oxide
film
substrate
barium
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Pending
Application number
JP8829588A
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English (en)
Inventor
Shunichi Nishikida
錦田 俊一
Tatsuhiko Shigematsu
重松 達彦
Teruo Izumi
輝郎 和泉
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、酸化物超電導薄膜をイオンブレーティング
法を利用して製造する方法に関し、例えば、酸化物超電
導材を金属などのテープ上に成膜し線材として用いたり
、コイル化し高’hfl tj% +1石や送電線に利
用したり、或いはエレクトロニクス用配線材料やジョセ
フソン素子によるセンサーとして用いるための超電導薄
膜の製造方法に関する。
(従来の技術) ペロブスカイト構造の酸化物R1BazCLI:+ 0
7−!(例えば、YlBazCuJt−5)は液体窒素
温度以上でも超電導状態を示すことが知られている。し
かし、このいわゆる超電導セラミックスは現在のところ
工業用材料としては確立されておらず未だ研究段階であ
る。これらの研究のうち粉末を焼結させたバルクセラミ
ックスの研究が主流であり、また、酸化物粉末を材料と
する線材の製造方法(例えば、金属管に上記酸化物の粉
末を封入しで線引きする方法)についても若干の報告が
ある。しかし、焼結法では緻密な焼結体が得られないこ
とや、セラミンクスであるため加工が難しいので、例え
ば線材化しても電流密度が高くできないなど、実用化に
は多くの課題が残されている。
一方、酸化物超電導の薄膜では、緻密なものが得られ電
流密度が高いものが出来ることが知られており、前記の
ような各方面への実用化が期待されている。しかし、薄
膜の製作法としてこれまで成功したのは、わずかにスパ
ッタリング法が報告されているのみである(例えばJa
panese Journalof Applied 
Physics Vol、26.No、7 L1248
)。また、スパッタリング法は高真空装置が必要であり
、しかも蒸着速度が小さいなど実用化には問題が多い。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は、RHBalCulO系酸化物超電導物質の代
表的なものであるYlBazCusOt−Jのセラミッ
クス薄膜を製造する工業的な方法を提供することを目的
とする。
(課題を解決するための手段) 本発明者は、スパッタリング法に比べて薄膜製造条件が
比較的自由にかえることができ、良質の被膜が得られる
可能性があり、しかも被膜の生成速度が大きいイオンブ
レーティング法を酸化物超電導セラミックス薄膜の製造
に利用することに着目し、多数の実験を積み重ねた結果
、下記の知見を得た。即ち、 イオンブレーティング法において、Yの蒸発源にY2O
,焼結体を用い、更にOtガスを反応ガスとして用いる
ことにより、Yt03の被膜が生成する。またBa金属
を蒸発させ、0□を反応ガスとするとBaOが生成する
。更にCu金属を蒸発させ、0□を反応ガスとすればC
uとCuzOlまた条件によりCuzOとCuOが生成
する。これらの事実を明らかにした上、更にそれぞれの
被膜の生成速度を実験室的に求めた。
そこで3つの元素(Y、Ba、Cu)を同時に蒸発させ
ることのできる装置を用い、上記の三元素を同時に暴発
させ、更に0.ガスを導入することにより、Y:Ba:
Cu=1:2:3の組成を持つ酸化物薄膜を生成させる
ことができた。この被膜を02中又は大気中で熱処理す
ることにより、斜方晶Y+BazCuJtイの超電導セ
ラミックス薄膜が生成することがわかった。
この知見に基づく本願第1の発明は、下記の酸化物超電
導薄膜の製造方法を要旨とする。
「V源としての酸化イツトリウム、Cu源としての金属
銅、Ba[としての金属バリウムを蒸発源とし、酸素を
含む雰囲気中でイオンブレーティング法により基板上に
Y−Ba−Cu−0系酸化物薄膜を生成させ、該薄膜を
大気中または酸化性雰囲気中で加熱することを特徴とす
る酸化物超電導薄膜の製造方法」更に、本発明者は上記
のイオンブレーティング法を用いる酸化物超電導薄膜の
製造方法において、その膜の組成を正確にコントロール
する技術を究明したところ、3つの元素(L B a 
+ Cu )を同時に蒸発させるよりも、これらを一つ
ずつ順次(但しその順序は問わない)蒸発させて、基板
上に、イツトリウム酸化物、銅酸化物およびバリウム酸
化物の3種の酸化物の層状薄膜を形成させた後、この薄
膜を大気中または酸化性雰囲気中で加熱するという方法
が適当であることを確認した。ここに、本願第2の発明
は、 rY源としての酸化イツトリウム、Cu源としての金属
銅、Bafiとしての金属バリウムを蒸発源とし、酸素
を含む雰囲気中でイオンブレーティング法により基板上
にY−Ba−Cu−0系酸化物薄膜を生成させ、1ff
i F!膜を大気中または酸化性雰囲気中で加熱するこ
とを特徴とする酸化物超電導薄膜の製造方法において、
基板上に、イツトリウム酸化物、銅酸化物およびバリウ
ム酸化物の王者の中の−・つの薄膜を生成させ、次に残
る王者の中の一つの薄膜を生成させ、最後に残る一つの
薄膜を生成させて3種の酸化物の層状薄膜を形成させた
後、その薄膜を加熱することを特徴とする酸化物超電導
薄膜の製造方法」を要旨とする。
(作 用) 以下、本発明の構成用件について、その作用効果ととも
に説明する。
まず、これまで酸化物超電導薄膜の製作に実験質的に用
いられていたスパッタリング法とイオンブレーティング
法との違いを説明する。
イオンブレーティング法は作製したい膜の組成物、この
場合、Y、BaとCu及びOを加熱して蒸発させガス化
させる。ガスになった原子又は分子をイオン化させ、電
荷を持った粒子にする。一方被膜を形成する基板に電位
をかけ、更に密着性の向上のために加熱しておく。この
結果、イオン化された粒子は基板に引張られ、基板表面
で結合し目的の被膜が得られる。
一方スパンタリング法は目的の組成を持つターゲット、
例えば、YBaCuO系酸化物の焼結体、に高圧を印加
し、これにArイオン又は0イオンを41i突させ、ス
パッタリング法象を利用して、目的組成物をイオン化し
た粒子として蒸発させる。この粒子をイオンブレーティ
ングと同様基板上に析出させることにより膜を作成する
スパッタリング法においては、前掲の文献にあるように
Y、BatCu30?4組成の膜を作る場合、ターゲッ
トとしてY1BatCu4. so、−Eの組成の焼結
体を用いている。このように被膜組成はターゲットの組
成と必ずしも同じにならないため、一定の組成の膜を作
るためには多種類の組成の異なるターゲットを用いて試
行錯誤を繰り返し、適切なターゲットを選定する必要が
ある。しかしイオンブレーティングでは三元素を同時に
別々の条件で蒸発させることができるため、組成のコン
トロールが容易である。またスパフタリングの成膜速度
は1人/sec程度であるが、イオンブレーティングで
は数10〜数100倍の速度で成膜が可能である。
上記の理由から、超電導薄膜を工業的に製造するには、
イオンブレーティング法がスパッタリング法に比べて、
はるかに優れていると言える。
さて、本発明方法において、前記のように、各蒸発原料
を選んだ理由は次のとおりである。
Cuの蒸着源としては金属銅と酸化銅が考えられるが、
イオンブレーティング条件である10−3〜1O−5T
orrの真空中では酸化物は還元され金属銅となるため
最初から金属銅を作る用いる方が有利である。
次にBa15として金属バリウム以外に酸化バリウム、
炭酸バリウムがあるが、酸化バリウムは不安定で炭酸バ
リウムや水酸化バリウムに変化する。炭酸バリウムは加
熱するとCO□を放出して反応容器内の真空度を低下さ
せ蒸着が不安定になるため、金属バリウムが最も適して
いる。Y源には金属インドリウムと酸化イツトリウムが
適しているが、金属イツトリウムは非常に高価である9
本発明者の試験結果ではY2O3を蒸着源として用いて
もY2O3の良好な被膜が安定にできることが確認され
たので本発明ではYrAとしてY2O,を使用すること
とした。
前記のとおり、上記3種の蒸発源を同時に蒸発させて基
板上に被着して加熱しても、目的とするYIBazCu
sOt−Jを得ることができる。しかし、複数個の組成
物を決まった組成で蒸着するのは比較的離しい技術であ
る。一方、−個の成分を蒸着するのは容易であり、蒸着
量(膜W−)も自由に変えることができる。そこで、本
発明の実施においては、上記3種の蒸発源から一つずつ
順次蒸発させ、イツトリウム酸化物、銅酸化物およびバ
リウム酸化物の3層薄膜を形成し、これを前記の雰囲気
で加熱する方法を採るのが望ましい。加熱によって3種
の酸化物は相互拡散し、目的のY+BazCuzOt−
Jペロブスカイト型結晶になり、優れた超電導性を示す
上記の順次蒸着法を採用する場合は、各酸化物の皮膜厚
さの比を下記のように調整する。
Y20* : BaO: CuO= 1.1 : 4.
2 : 1この3層薄膜は、次の加熱工程で相互拡散し
て均一なYIBazCusO7−tになるから、層の形
成順序には特に制約はない。また、拡散して均一化する
ためには、薄膜の全厚みは10μm程度に抑えなければ
ならないが、3層薄膜を繰り返し形成し更に厚い超電導
膜にすることは容易である。
上記によって作製された薄膜は、次いで大気中または酸
素を含む雰囲気(例えば、純酸素、不活性ガスと酸素の
混合ガス、等の雰囲気)で加熱される。この加熱によっ
て、3成分の同時蒸着の場合も、また順次蒸着の場合も
、薄膜全体が均一な斜方晶のY+BatCusOyJに
なる。
ここで、雰囲気として大気または酸素を含む雰囲気をえ
らぶのは、酸素が不足すると斜方晶にならず、超電導性
のない正方品になってしまうからである。
加熱の温度は、650〜950°Cの範囲とするのがよ
い、650°Cより低い温度では結晶が生成せず、95
0°Cを超えると分解が生じるからである。
加熱時間は、短いと拡散が不十分で膜全体がYlBaz
CusOt−Jにならず、長すぎると基板との反応で性
能が劣化するから、概ね1〜3時間が適当である。
(実施例1) 蒸発源を3個持つ電子ビーム蒸発装置を備えたイオンブ
レーティング装置を用い、水冷した銅製るつぼ内にそれ
ぞれY2O1、金属バリウム、金属銅を入れ、電子ビー
ム溶解し蒸発させた。更にo!ガスを導入し、反応容器
内を10− ’Torrに保った。基板温度400 ’
C1基板電圧0.5KVとして1時間蒸着した。基板材
料としてはチタン酸ストロンチウムを用いた。
この結果、8μ−厚のY−Ha−Cu−0系の薄膜が得
られた。この膜を700°Cで2時間大気中で加熱し、
その後24時間で室温まで冷却した。この膜を4端子法
にて、液体窒素中で抵抗を測定した結果、臨界温度85
にの超電導体であることがわかった。
(実施例2) 実施例1と同じイオンブレーティング装置を使用し、M
gO基板上に次のようにしてy、o、、Ba5sCuの
3層薄膜を形成させた。
■Y2O3層形成の条件: 蒸発源・・・Y2O3 蒸着条件・・・基板電圧500 V 基板温度300’C 電子ビーム出力300 mA 蒸着時間40分 皮膜厚・・・2.94 rag/cm2■BaO層形成
の条件: 蒸発源・・・Ba金属 蒸着条件・・・基板電圧500v 基板温度300°C 電子ビーム出力50 mA 蒸着時間25分 皮膜厚・・・7.9711g/cI11!■Cu酸化物
層形成の条件: 蒸発源・・・Cu金属 蒸着条件・・・基板電圧500ν 基板温度300°C 電子ビーム出力1100 a+A 蒸着時間70分 皮膜厚・・・6.20mgノCll1ffiこうして得
られた薄膜を純酸素中で700℃×120分の加熱を行
った結果、斜方晶の結晶構造をもっY、Ba、Cu5O
tイが得られた。その薄膜の比抵抗を液体窒素温度で測
定したところ、抵抗値はOΩであった。
(発明の効果) 本発明の方法によれば、YJazCu30t−J系の超
電導セラミックス薄膜がスパッタリング法に比較しては
るかに能率よく製造できる。基板としても多様な材料が
使用でき、例えば、銀のような金属テープを基板にすれ
ば、超電導線材が製造できる。
また薄膜を使ったセンサー素子などの製造も容易である

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)Y源としての酸化イットリウム、Cu源としての
    金属銅、Ba源としての金属バリウムを蒸発源とし、酸
    素を含む雰囲気中でイオンブレーティング法により基板
    上にY−Ba−Cu−O系酸化物薄膜を生成させ、該薄
    膜を大気中または酸化性雰囲気中で加熱することを特徴
    とする酸化物超電導薄膜の製造方法。
  2. (2)基板上に、イットリウム酸化物、銅酸化物および
    バリウム酸化物の三者の中の一つの薄膜を生成させ、次
    に残る二者の中の一つの薄膜を生成させ、最後に残る一
    つの薄膜を生成させて3種の酸化物の層状薄膜を形成さ
    せた後、該薄膜を大気中または酸化性雰囲気中で加熱す
    ることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の酸化物
    超電導薄膜の製造方法。
JP8829588A 1988-02-10 1988-02-10 酸化物超電導薄膜の製造方法 Pending JPH01203222A (ja)

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