JPH01199958A - 新規なフタリド誘導体およびその製造方法 - Google Patents

新規なフタリド誘導体およびその製造方法

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JPH01199958A
JPH01199958A JP18222887A JP18222887A JPH01199958A JP H01199958 A JPH01199958 A JP H01199958A JP 18222887 A JP18222887 A JP 18222887A JP 18222887 A JP18222887 A JP 18222887A JP H01199958 A JPH01199958 A JP H01199958A
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JP
Japan
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formula
compound
hydrogen atom
butyl
solvent
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Application number
JP18222887A
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English (en)
Inventor
Yoshimitsu Ogawa
義光 小川
Masao Chin
政雄 陳
Kunio Hosaka
穂坂 邦男
Kiyoshi Kubota
久保田 潔
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tsumura and Co
Original Assignee
Tsumura and Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、プロスタグランジンF2α阻害作用を有し、
医薬品として有用な新規なフタリド誘導体に関するもの
である。
セリ科の植物センキュウ(Cnidium offic
inaleMAKINO)の根茎である川t4 (Cn
idii Rhizoma)は、中枢抑制作用、筋弛緩
作用、抗血栓作用等が知られており、漢方薬である温経
湯、温清飲、葛根湯加用荀辛夷等に配剤されている漢薬
である。
本発明者等は、この用荀に含まれる成分の一つであるフ
タリドに着目し、鋭意研究を重ねた結果、プロスタグラ
ンジンF2α阻害作用を有するフタリド誘導体の合成に
成功し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、式I (式中、R2は水素原子またはメトキシ基を示し、nv
h’n−ブチル2にのときR1゛は水素原子を示し、R
tが水系原子のときRt’はn−ブチル基を示す。
ただし、R1およびRtが水素原子であり、R1゛がn
−ブチル基である場合を除く。) で表される化合物(以下、式■の化合物という)、およ
びその製造方法である。
式■の化合物は、式■ (式中、RIは水素原子またはメトキシ基を示し、R3
はn−ブチル基を示す。) で表される化合物を不斉還元試薬によって、還元するこ
とにより得ることができる。
原料となる式■の化合物は、市販の無水フタル酸または
無水3−メトキシフタル酸に有機溶媒中、アルキルカド
ミウム試薬を反応させることにより、2−バレリル安息
香酸、3−メトキシ−2−バレリル安息香酸とし、さら
にカルボキシル基をメチル化することにより得ることが
できる。使用す、る有機溶媒の具体例としては、無水ジ
エチルエーテル、無水テトラヒドロフラン、1.2−ジ
メトキシエタンジエチレングリコールジメチルエーテル
等のエーテル類が挙げられる。また、アルキルカドミウ
ム試薬は、n−ブチルクロリド、n−ブチルプロミド、
n−ブチルヨーシト等のハロゲン化アルキルに金属マグ
ネシウムを反応させて得たグリニヤール試薬と塩化カド
ミウムを反応させることにより得ることができる。反応
温度は室温から使用する溶媒の沸点程度まで加熱するこ
とが好ましい。
カルボキシル基をメチル化する場合は、アセトン、ジオ
キサン等の有機溶媒中、塩基の存在下、ヨウ化メチル、
ジメチル硫酸等のメチル化剤を作用させることにより達
成できる。使用する塩基の具体例としては水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム
等が挙げられ、反応温度は、室温から使用する溶媒の沸
点程度まで加熱することが好ましい。
以下に、式■の化合物の製造の具体例を示す。
具体例! マグネシウム3.089を容器に入れてアルゴン置換し
た後、室温でn−ブチルプロミド18.27の無水エー
テル(150aQ)溶液を滴下し、グリニヤール試薬を
調製した。この溶液に水冷下、無水塩化カドミウム13
.159を少量ずつ加えた後、45分間加熱還流した。
次いで、この溶液を室温にもどし無水エーテル350−
を加えた後、水冷下無水フタル酸10.09を少量ずつ
加えて室温で30分間撹拌し、さらに5時間加熱還流し
た。この反応液に水冷下10%塩酸を加え、エーテルで
抽出(400IIIix2)、エーテル層を10%水酸
化ナトリウムで抽出(100aQ)、水冷下5%塩酸で
酸性とした後、さらにエーテルで抽出(400RQ。
×2)、水で洗浄、硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒を減
圧除去して、無色油状物質の2−バレリル安息香酸10
.88gを得た(収率78%)。
次に、この2−バレリル安息香酸8.54gにジオキサ
ン30−および25%水酸化ナトリウム水溶液7.3歳
を加えて溶解させた後、ジメチル硫酸4.327を滴下
して室温で10分間撹拌し、さらに30分間加熱還流し
た。この反応液に水を加え、エーテルで抽出(300,
dx2)、5%水酸化ナトリウム水溶液および水で洗浄
、硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒を減圧除去して黄色油
状物質を得た。これをフラッシュカラムクロマトグラフ
ィー(シリカゲル 230−400メツシユ、約300
g;径 6 、5 am、長さ 20cm;酢酸エチル
:n−ヘキサン= 1 :4 ;0.2 kg/cm’
)に付し、707ずつ分取して10番目から20番目の
フラクションを合併し、無色油状物質の2−バレリル安
息香酸メチル6.49gを得た(収率71%)。
赤外線吸収スペクトルシー″xcII−’:2956.
2872.+ 726.1700゜1596.1574
.1434.+282゜1206、+130.1096
.1078゜968.760,708 プロトン核磁気共鳴スペクトル (δppm in CDCl5): 0.94(3H,t、J=7.3I(z)。
1.40 (2H,tq、J = 7.3.7.3 H
z)。
1.72 (21−r、tt、J = 7.3.7.5
1−(z)。
2.80 (21−1,t 、J = 7.514z)
7.35 (11(、dd、J = 1.5.7.3 
Hz)。
7.48 (I  H,ddd、J  =  1 .5.7.3.
7.3 Hz)。
7.56 (l  H,ddd、J  =  1 .5.7.3.
7.3 Hz)。
7 .8  9  (l   I−1,dd、J   
=   1  .5 .7 .3 11z)マススペク
トル: M/Z(%)   220(2,M’)。
189(7)、  ’+ 78(37)。
+63(too)、   146(24)。
135(5)、  85(31)。
上記のようにして得た式■の化合物を不斉還元試薬によ
って還元することにより式Iの化合物を得る。不斉還元
試薬としては、光学活性ホスフィン−ロジウム錯体、修
飾ニッケル、修飾水素化アルミニウムリチウム等が挙げ
られるが、さらに具体的に、光学活性ホスフィン−ロジ
ウム錯体としては、[Rh((R,S )−B P P
 F OI−1)]C10、、[Rh(Bp p M)
c l]等が挙げられ、修飾ニッケルとしては光学活性
酒石酸と臭化ナトリウムで修飾したラネーニッケル触媒
、光学活性酒石酸で修飾したニッケルーパラジウム−ケ
イソウ土触媒等が挙げられ、修飾水素化アルミニウムリ
チウムとしては水素化アルミニウムリチウムを(−、)
−N−メチルエフェドリン、(+IN−メヂルエフエド
リン、(S )−2−(2,6−キシリジノメチル)ピ
ロリジン、(rt12−(2,6−キシリジノメチル)
ピロリジン、S  (−)−2,2’−ジヒドロキシ−
1,1′−ビナフチルまたはR−(+)−2,2°−ジ
ヒドロキシ−1,1’−ビナフチル等で部分分解して修
飾した還元剤等が挙げられる。
使用する溶媒としては、エーテル、テトラヒドロフラン
等のエーテル類が挙げられ、反応温度は、−78°C以
下に冷却することが適当である。
反応終了後は、フラッシュカラムクロマトグラフィー、
再結晶等の一般的な精製手法により、式■の化合物を得
ることができる。カラムクロマトグラフィーの担体とし
ては、シリカゲル等が挙げられ、溶出溶媒としては、酢
酸エチル、n−ヘキサン、クロロホルムまたはベンゼン
等の有機溶媒を単独で、あるいはそれら2種以上の混合
溶媒を用いることができる。また、再結晶の際の溶媒と
しては、上記と同様の溶媒を用いることができる。
また、式Iの化合物は、式■ 水素原子またはメトキシ基を示す。) で表される化合物に塩基の存在下、n−ブチルアルデヒ
ドを作用させ、さらに酸を作用させて、弐■ (R,、R3、Ilt’は上記と同様の意義を示す)で
表される化合物を得、これを酸化することによっても得
ることができる。
原料となる式■の化合物は、ベンズアルデヒドまたはm
−アニスアルデヒドに非水溶性の有機溶媒中、(S )
−(+)−2−(アニリノメチル)ピロリジンまたはC
n )−(−)−2−(アニリノメチル)ピロリジンを
反応させることによって得ることができる。
使用する有機溶媒の具体例としては、脱水反応であるの
で、水が混在すると原料にもどってしまうため非水溶性
の塩化メチレン、ベンゼン、クロロホルム等が挙げられ
る。反応温度は、室温から使用する溶媒の沸点程度まで
加熱するのが好ましい。
反応終了後は、抽出、乾燥、溶媒除去、再結晶等の通常
用いられる一般的な精製手法により式■の化合物を得る
以下に、式■の化合物の製造の具体例を示す。
具体例2 m−アニスアルデヒド2.0g、(S )−C+ )−
(アニリノメチル)ピロリジン2.599および無水ベ
ンゼン20W11を混合してアルゴン置換した後、連続
的脱水を伴いながら3時間加熱還流した。この反応液の
溶媒を減圧除去し、エーテルから再結晶して、無色針状
晶の(−)−3−(3−メトキシフェニル)−2−フェ
ニル−1,5,6,7−テトラヒドロ−311−ピロロ
[1,2−c]イミダゾール3.9!Mを得た(収率9
1%)。
比旋光度:  [α]o −9,81”(c = 0.
7 、CHCl、3)赤外線吸収スペクトルν’42”
xCll−’:3032.2964,2940,288
0゜2820.1602,1504,1482゜145
4.1368,1356.1312゜1278.123
2,1186,1136゜1108.1042,994
,942゜888.778,752,688 プロトン核磁気共鳴スペクトル (δppm in CDCl5): 1.70−2.20(4夏(、m)。
2.78(IH,dd、J=18,9Hz)。
3.21 (I I−r 、dd、J = 9.9 L
Iz)。
3 .3  3  (I   H、m)。
3.72 (I H、dd、J = 7.7 Hz)。
3.76(3H,s)、  3.89(11−1,m)
5.28 (l H,s )。
6.45 (2H,d 、J = 8 Hz)。
6.65 (I H、dd、J = 7.7 Hz)。
6.78 (l H、dd、J = 2.8 Hz)。
6.88 (l H,d 、J = 2 Hz)。
6.91 (I H,d 、J = 8 Hz)。
7.12 (I H,d 、J = 7 Hz)。
7 、18 (dd、J = 8.8 l−1z)マス
スペクトル: M / Z (%’)   294(37,M”)。
225(9)、   1 8 9(l  Q Q)。
160(11)、   134(+7)。
上記のようにして得た弐■の化合物を有機溶媒中、塩基
の存在下、n−バレルアルデヒドを作用させる。使用す
る有機溶媒としては、無水テトラヒドロフラン、ジエヂ
ルエーテル、1.2−ジメトキシエタン、ジエチレング
リコールジメチルエーテル等のエーテル類が挙げられ、
塩基の具体例としては、n−ブチルリチウム、5ec−
ブチルリチウム、tert−ブチルリチウム等が挙げら
れる。さらに、これに酸を作用させて式■の化合物とす
る。酸の具体例としては希塩酸、希硝酸、希硫酸等の鉱
酸が挙げられ、反応温度は、−!00℃〜室温程度が適
当である。反応終了後は、フラッシュカラムクロマトグ
ラフィー、再結晶等の一般的な精製手法により、式■の
化合物を得ることができる。カラムクロマトグラフィー
の担体としては、シリカゲル等が挙げられ、溶出溶媒と
しては、酢酸エチル、n−ヘキサン、クロロホルムまた
はベンゼン等の有機溶媒を単独で、あるいはそれら2種
以上の混合溶媒を用いることができる。また、再結晶の
際の溶媒としては、上記と同様の溶媒を用いることによ
って式■の化合物を得る。
次に、この式■の化合物を酸化する。使用する酸化剤の
具体例としては、酸化銀、ピリジウムクロロクロメート
等が挙げられ、使用する溶媒の具体例としては水、メタ
ノール、エタノール、塩化メチレン等が挙げられる。反
応温度としては室温程度が好ましい。反応終了後は、フ
ラッシュカラムクロマトグラフィー、再結晶等の一般的
な精製手法により、式1の化合物を得ることができる。
カラムクロマトグラフィーの担体としては、シリカゲル
等が挙げられ、溶出溶媒としては、酢酸エチル、n−ヘ
キサン、クロロホルムまたはベンゼン等の有機溶媒を単
独で、あるいはそれら2種以上の混合溶媒を用いること
ができる。また、再結晶の際の溶媒としては、上記と同
様の溶媒を用いることによって式Iの化合物を得る。
以下に式■の化合物の製造の実施例を示す。
実施例! 水素化リチウムアルミニウム75句をアルゴン置換し、
無水エーテル3dを加え10分間撹拌した後、室温で(
−)−N−メチルエフェドリン36819の無水エーテ
ル(6d)溶液を加え30分間撹拌し、次いでN−エチ
ルアニリン0.52−の無水エーテル(4d)溶液を加
えて1時間撹拌した。この溶液に一80℃で具体例1で
得た2−バレリル安息香酸メヂル234 m9の無水エ
ーテル(5d)溶液を滴下した後、−80℃で3時間撹
拌した。この反応液に一80℃で10%塩酸を加えた後
、酢酸エチルで抽出(50dx2)、飽和食塩水で洗浄
、硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒を減圧除去して茶色油
状物質を得た。これをフラッシュカラムクロマトグラフ
ィー(シリカゲル 230−400メツシユ、約759
:径 3.5cm、長さ 15cm;クロ0ポルム:0
.2に9/cmりに付し、30歳ずつ分取して9番目か
ら13番目のフラクションを合併し、無色油状物質の(
r()−(+ )−3−プチルフタリド130 mgを
得た(収率62%)。
比旋光度: [α]D+34.3°(c = 1 、5
 、ClIC13)赤外線吸収スペクトルν”+’:’
x CM −”2956.2932.2864,176
4゜1614.1468.1346,1284゜121
2.1114,1Ofli2.1014゜98/1,9
18,742,694 プロトン核磁気共鳴スペクトル (δppm in CDC13): 0.9  1(IH,t、J=7.1Hz)。
1.20−2.13(6tl、m)。
5.48(I 11.dd、J =4.2,7.8Hz
)。
7.44 (1+−1,dd、J = 1.0.7.4
 Hz)。
7.52 (I H,dd、J = 7.4.7.6 
Hz)。
(I H、ddd、J = I 、0.7.6.7.6
 Hz)。
7.93 (l Hld 、J−7,6Hz)マススペ
クトル: M/Z(%) +90(43,M’″)。
133(100)、  105(89)。
7 7 (’6 9 ) 実施例2 水素化リチウムアルミニウム39m9をアルゴン置換し
、無水テトラヒドロフラン0.7dを加えた後、0℃で
無水エタノールF 4 、5 Iilを加え30分間撹
拌した後、5−(−)−2,2°−ジヒドロキシ−1,
1’−ビナフチルa o o mgの無水テトラヒドロ
フラン(2In1)溶液を加え室温で1時間撹拌した。
この溶液を一80℃に冷却し、具体例Iで得た2−バレ
リル安息香酸メヂル68mgの無水テトラヒドロフラン
(0,3d)溶液を滴下した後、−80℃で2.5時間
撹拌した。この反応液に一80℃で2N塩酸を加えた後
、エーテルで抽出(50dx2)、飽和食塩水で洗浄、
硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒を減圧除去して白色固体
を得た。
これをフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲ
ル 230−400メツシユ、約759:径3 、5 
cm、長さ 15cm;クロロホルム:0.2&9/c
m”)に付し、30−ずつ分取して9番目から■3番目
のフラクションを合併し、無色油状物質の(S )−(
−)−3−ブチルフタリド18次9を得た(収率30%
)。
比旋光度:  [α]o  49.3°(c = 0.
4 、CIICL)赤外線吸収スペクトルν’:m2’
x C711−’ :2956.2932,2864,
1764゜+614.1468.1346,1284゜
1212.1114.1062,1014゜984.9
18,742,694 プロトン核磁気共鳴スペクトル (δppm in CDCl!+): 0.91(I H,t、J=7.11(z)。
1.20−2.13(6H,m)。
5.4  8(11−1,dd、j=4.2,7.8H
z>。
7.44 (I H,dd、J = 1.0.7.4 
Hz)。
7.52 (I H,dd、J = 7.4.7.6 
Hz)。
7.67 (11(、ddd、J = 1.0.7.6.7.6 
Hz)。
7.93 (l I(、d 、J = 7.6 Hz)
マススペクトル: M/Z(%)  190(43,Mつ。
133(100)、   105(89)。
実施例3 具体例2で得た(−)−3−(3−メトキシフェニル)
−2−フェニル−1,5,6,7−テトラヒドロ−31
1−ピロロ[1,2−c]イミダゾール!、09をアル
ゴン置換し、無水エーテル10−を加えて溶解させた後
、室温で撹拌下1 、6 M n−ブチルリチウム2.
137dを滴下し4時間撹拌した。この溶液を一100
℃に冷却した後、n−バレルアルデヒド0.54−の無
水エーテル(2−)溶液を滴下し、さらに−100℃で
2.5時間撹拌した。この反応液に−100℃で飽和塩
化アンモニウム溶液を加え、エーテルで抽出(,10,
dxj)、エーテル層に0℃で2%塩酸347dを加え
て1時間撹拌した。
次いで、この反応液をエーテルで抽出(1007d×2
)、水で洗浄、硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒を減圧除
去して黄色曲状物質を得た。これをフラッシュカラムク
ロマトグラフィー(シリカゲル230−400メツシユ
、約160g;径 4.5cm。
長さ 20cm;酢酸エチル:ベンゼン= 1 :5.
0.2&9/cm’)に付し、50滅ずつ分取して10
番目から14番目のフラクションを合併し、無色油状物
質の(−13−ブチル用−ヒドロキジー4−メトキシ−
2−オキサインダン250 ’119を得た(収率33
%)。
比旋光度;  [α]、−35,5’″(c = 0 
、7 、ClIC13)赤外線吸収スペクトルνH4;
 c71− ’ :3416.2952,2925,2
864゜1604.1486,1462,1440゜+
314.1266.1032,1004゜93G、77
2 プロトン核磁気共鳴スペクトル (δppm in CDCl5): 0.88. 0.90(3H,t、J=7.3Hz)。
1.10−1.55 (4Hlm)。
1.55−1.80 (I H,m)。
1.90−2.15(L H,m)。
3.52.  3.58(If(、d。
J = 8.3.7.6 Hz、D to不添加消失)
3.8 2.  3.8 3(3H,s)。
5.22.  5.49 (L  H、dd、J = 2.9.7.8 Hz、m
)。
6.36.  6.413 (I  H、d 、J = 7.6 Hz、m)。
6.8 2 (I  H,d 、、1 = 7.8 r
、IZ)。
7.0 0 (I  tl 、d 、J= 7.31(
z)。
7.3 0 (I  1−1.dd、J = 7.3.
7.8 Hz)マススペクトル: M/Z(%)   222(44,M’)。
205(10)、   204(10)。
+75(26)、   +66(+00)。
161(34)、   +35(54)。
+21(35)、   +07(24)。
91(27)、   79(72)。
7 7(6B)、   6 5(20)。
次に、硝酸銀490■を水1.37に溶解させた後、水
酸化ナトリウム230 mgの水2d−メタノール0.
5歳溶液を室温で加え、さらに(−)−3−ブチル用−
ヒドロキシー4−メトキシ−2−オキサインダン137
 mgのメタノール(2,8td)溶液を加えて室温で
1時間撹拌した。この反応液をセライ1−濾過し、さら
に少量のメタノールおよび水で洗った後、濾液の溶媒を
減圧除去し、次いで水冷下2N硫酸3歳を加え、エーテ
ルで抽出(50,dx2)、飽和食塩水で洗浄、硫酸マ
グネシウムで乾燥、溶媒を減圧除去して黄色油状物質を
得た。これをフラッシュカラムクロマトグラフィー(シ
リカゲル 230−400メツシユ、約1009;径3
.5cm、長さ 20cm;クロロホルム二0.2に9
/cm’)に付し、3oIItflずつ分取して5番目
から10番目のフラクションを合併し、(、−14−メ
トキシ−3−ブチルフタリドl 03 myを得た(収
率76%)。
比旋光度:  [ff]o  44.8°(c = 2
 、5 、Cl1C1z)赤外線吸収スペクトルシー2
’x Q7/l −’ :2948.2920.2B5
6,1770゜1612、I492,1466、+43
6゜1320.1274.1168.1114゜+09
2,1040,1006,966゜914.8’I O
,754,652 プロトン核磁気共鳴スペクトル (δppm in acetone−d6)ニー0.8
8(31−(、tj=6.8r[z)。
1.10−1.45 (4H,m)。
1.57−1.83(I H,m)。
2.10−2.37(I H,m)。
3.97(3H,s)。
5.53(IH,dd、J=3.I、7.6Hz)。
7.32 (I H,d 、J = 7.8 Hz)。
7.38 (L H、d 、J = 7.811z)。
7.56(I H,dd、J=7.8,7.8Hz)マ
ススペクトル: M/Z(%)  220(14,M’)。
163(100)、   135(20)。
1 2 0(2)、   1 0 7(2)。
92(3)、   77(6) 本発明の化合物はプロスタグランジンF2α阻害作用を
有し、医薬品として有用である。このことについて実験
例を挙げて説明する。
実験例 ウィスター系雌性ラットの卵巣を摘出し、その約3週間
後に子宮角を摘出した。各子宮角をマグヌス管につるし
、気泡を通じ25°Cに保ったロック−リンガ−液に浸
して、プロスタグランジンF2αの添加による収縮をペ
ンレコーダーで記録した。実施例1および3で得た化合
物は最終濃度が5 x I O−”9/−となるように
エタノールに溶解し、プロスタグランジンF2αを添加
する3〜5分前に添加した。その収縮の結果より実施例
で得た化合物のプロスタグランジンF2α阻害率を次式
により算出した。
−B 阻害率 = −X 100 (%) A:実施例で得た化合物を含まない場合の収縮度 B:実施例で得た化合物添加の場合の 収縮度 その結果、実施例1および3で得た化合物の阻害率は、
それぞれ20.4%および29.7%であり、プロスタ
グランジンF2α阻害作用が確認された。
本発明の化合物はそのまま、あるいは慣用の製剤担体と
共に動物および人に投与することができる。投与形態と
しては、特に限定がなく、必要に応じ適宜選択して使用
され、錠剤、カプセル剤、顆粒剤等の経口剤、注射剤、
坐剤等の非経口剤が挙げられる。錠剤、カプセル剤、顆
粒剤等の経口剤は常法に従って製造される。錠剤は本発
明の化合物をゼラチン、でん粉、乳糖、ステアリン酸マ
グネシウム、滑石、アラビアゴム等の製剤学的賦形剤と
混合し賦形することにより製造され、カプセル剤は、本
発明の化合物を不活性の製剤充填剤、もしくは希釈剤と
混合し、硬質ゼラチンカプセル、軟質ゼラチンカプセル
等に充填することにより製造される。シロップ剤、エリ
キシル剤は、本発明の化合物をショ糖等の甘味剤、メチ
ルおよびプロピルパラベン類等の防腐剤、着色剤、調味
剤、芳香剤、補助剤と混合して製造される。
非経口剤は常法に従って製造され、希釈剤として一般に
注射用蒸留水、生理食塩水、デキストロース水溶液、プ
ロピレングリコール等を用い、る、云剤、安定剤を加え
てもよい。また、この非経口剤は安定性の点から、アン
プル等に充填後冷凍し、通常の凍結乾燥技術により水分
を除去し、使用直前に凍結乾燥物・から液剤を再調製す
ることもできる。
その他の非経口剤としては、外用液剤、軟膏等の塗布剤
、直腸内投与のための坐剤等が挙げられ、常法に従って
製造される。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)式 I ▲数式、化学式、表等があります▼ I (式中、R_1は水素原子またはメトキシ基を示し、R
    _2がn−ブチル基のときR_2’は水素原子を示し、
    R_2が水素原子のときR_2’はn−ブチル基を示す
    。 ただし、R_1およびR_2が水素原子であり、R_2
    ’がn−ブチル基である場合を除く。) で表されるフタリド誘導体。
  2. (2)式II ▲数式、化学式、表等があります▼II (式中、R_1は水素原子またはメトキシ基を示し、R
    _3はn−ブチル基を示す。) で表される化合物を不斉還元試薬によって、還元するこ
    とを特徴とする式 I ▲数式、化学式、表等があります▼ I (式中、R_1は水素原子またはメトキシ基を示し、R
    _2がn−ブチル基のときR_2’は水素原子を示し、
    R_2が水素原子のときR_2’はn−ブチル基を示す
    。 ただし、R_1およびR_2が水素原子であり、R_2
    ’がn−ブチル基である場合を除く。) で表されるフタリド誘導体の製造方法。
  3. (3)式III ▲数式、化学式、表等があります▼III (R_4が▲数式、化学式、表等があります▼のときR
    _4’は水素原子を示し、R_4が水素原子のときR_
    4’は▲数式、化学式、表等があります▼を示し、R_
    1は水素原子またはメトキシ基を示す。) で表される化合物に塩基の存在下、n−ブチルアルデヒ
    ドを作用させ、さらに酸を作用させて、式IV ▲数式、化学式、表等があります▼ (R_1、R_2およびR_2’は上記と同様の意義を
    示す)で表される化合物を得、これを酸化することを特
    徴とする式 I ▲数式、化学式、表等があります▼ I (式中、R_1は水素原子またはメトキシ基を示し、R
    _2がn−ブチル基のときR_2’は水素原子を示し、
    R_2が水素原子のときR_2’はn−ブチル基を示す
    。)で表されるフタリド誘導体の製造方法。
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