JPH0119879Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は回動可能な天板付き机に関し、更に詳し
くは天板の一側端部を書棚にて支持し、他の一側
端部を袖箱にて支持してなる机において天板を書
棚に回動可能かつスライド可能に取付けて窓、家
具等の室内構造に応じて書棚を天板の側方又は前
方位置に移動変位させ、その状態で変位不動に固
定して使用し得るようになした机に関するもので
ある。

以下本案を添附の実施図例にて説明すれば、天
板Ａの一側端部を支持する書棚Ｂは、天板を支持
する支持部１を例えば第２図に示すように下書棚
２に水平に配した上面板３と支持板５間に前面開
口となして形成し、当該支持部１内には支持板５
の開口縁に合成樹脂材等からなる帯状スライダー
６を設けるとともに開口縁寄り部に開口縁と平行
な長溝となしたガイド溝７を設けて構成され、天
板Ａは第５図に示すように長辺縁の両端部に孔８
を形成するとともに両短辺寄り部並びに孔８を形
成した側の長辺寄り部の下面に当止板９，１０を
垂下固設してなり、この天板Ａと書棚Ｂとの連結
は第２，３図に示すように書棚支持部１内の支持
板５に形成したガイド溝７内に合成樹脂材等から
なるスライド軸１１を溝方向にスライド可能に嵌
合してその上端を支持部１内に嵌合した天板Ａ一
側の孔８開口縁に当接させた状態でネジ１２を支
持板下方の空所４内から上向きに貫通させて孔８
内に予じめ設置した埋込ナツト１３に螺合するこ
とによつてスライド軸１１を天板Ａに一体に取付
けて、ガイド溝７内におけるスライド軸１１を中
心に天板Ａを回動可能となすとともに該スライド
軸１１のガイド溝７内移動によつて天板Ａをスラ
イド可能となしているのである。

又当止板９，９の何れか片方及び当止板１０は
第７図イ，ハに示すように天板Ａを回動させて変
位した場合に書棚Ｂの前面に当接させて回動変位
動作のストツパーとして作用させるとともに該書
棚前面に連結して天板Ａと書棚Ｂを変位不動状態
に保持するものであり、連結構成としては空所４
の前面板１４に設けた螺孔１５…の何れかにネジ
止め固定するか、若しくは凹凸嵌合等による嵌合
連結等を利用するものとする。又当止板９，９の
他の片方は後記するように天板Ａと袖箱Ｃとの連
結に供されるのである。

而して天板Ａの他の一側端部は袖箱Ｃにて支持
されるもので、具体的には第６図に示すように袖
箱Ｃの上面板１６両側縁部に形成した取付孔１７
の何れか片方に前記した当止板９の片方を上方か
ら嵌合して連結するもので、更に必要に応じて側
板１８にネジ止めにて着脱可能に連結することも
可能である。又当該袖箱Ｃは、前記した天板Ａの
回動及び／又はスライドと一体に移動し得るよう
に底板１９の下面にキヤスター２０を取付けてな
るものである。

以上のようになる本案の机によれば天板Ａの一
側端部を書棚Ｂにて支持し、他の一側端部を袖箱
Ｃにて支持してなる机において天板Ａと書棚Ｂを
回動かつスライド可能に連結し、袖箱Ｃはキヤス
ター２０を取付けて天板Ａと一体動可能となした
ことによつて第７図イに示すように当止板９，９
の片方を書棚Ｂの前面板１４に当接連結して該書
棚Ｂを天板Ａの側方に位置させて天板前方を開放
して使用したり、当該第７図イの状態から天板Ａ
を図中矢印方向にスライドさせつつ第７図ロに示
すようにスライド軸１１を中心に回動させて第７
図ハの如く当止板１０を書棚Ｂのの前面板１４に
当接させかつ連結することによつて書棚Ｂを天板
Ａの前方に位置させて天板上に本立てを設けた通
常の学習机のような形態で使用する等、室内の他
の家具の配置又は窓の位置等を考慮して使い分け
することができる利便を有するのである。

更に具体構成例に基づけば上記した天板Ａと書
棚Ｂの相対位置の変位動作に際して天板Ａの他の
一側端部を支持する袖箱Ｃを、その底板下面にキ
ヤスター２０を付設して天板Ａと一体動可能とな
したことによつて上記変位動作を容易に行うこと
ができ、又天板Ａには当止板９及び１０を垂設し
て、この当止板を第７図イ，ハに示す天板Ａと書
棚Ｂの変位状態下において書棚Ｂの前面に当接さ
せて変位動のストツパーとして利用できるととも
に該書棚前面に連結固定することによつて天板Ａ
と書棚Ｂを変位不動状態に固定することもできる
のである。更に当止板９，９の片方は第６図に示
すように袖箱Ｃと天板Ａの連結用部材として用い
ることができる。

天板Ａには孔８，８を長辺縁両端部に設けて、
その何れか片方を利用して書棚Ｂと連結可能とな
したことによつて前記した天板Ａと書棚Ｂの変位
動を第７図の場合と使い勝手を逆になして行うこ
ともできるのである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案の机を示す前面図、第２図は天板
と書棚の連結状態を示す断面図、第３図は第２図
中Ｐ部の拡大断面図、第４図は書棚の支持部内を
示す横断平面図、第５図は天板を示す平面図、第
６図は天板と袖箱の連結状態を示す部分断面とし
た正面図、第７図イ，ロ，ハは天板と書棚の変位
動作状態を示す平面図である。 Ａ……天板、Ｂ……書棚、Ｃ……袖箱、１……
支持部、２……下書棚、３……上面板、４……空
所、５……支持板、６……帯状スライダー、７…
…ガイド溝、８……孔、９，１０……当止板、１
１……スライド軸、１２……ネジ、１３……埋込
ナツト、１４……前面板、１５……螺孔、１６…
…上面板、１７……取付孔、１８……側板、１９
……底板、２０……キヤスター。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 略長方形の天板下面の両側短辺寄り部と一側長
   辺寄り部に各辺に沿つて複数の当止板を垂下固設
   し、該天板の長尺方向一側で前記当止板を設けた
   側の長辺縁の端部に設けたスライド軸を、書棚の
   水平支持板の前縁に形成したガイド溝内に回転可
   能且つスライド可能に嵌合するとともに、該書棚
   の支持板と上面板で形成する前面開口の支持部内
   に天板一部を嵌合し、該天板の他側には短辺側の
   前記当止板を用いて下面にキヤスターを取付けた
   袖箱を連結し、他の残余の短辺側又は長辺側の当
   止板を前記棚板の前面板に当接させ且つ変位不動
   となして連結してなることを特徴とする机。