JPH0119706Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、室内の空気調和機能を有するユニツ
ト式カーテンウオールのダクト取付装置に関する
ものである。

従来技術 ユニツト式カーテンウオールのカーテンウオー
ルユニツトを構成する方立、横材に空気流通路、
熱媒体流通路を形成し、空気流通路に空気を流通
させると共に、熱媒体流通路に温水、冷水等の熱
媒体を流通させて室内の温度、湿度を調節するよ
うにしたユニツト式カーテンウオールにおいて、
各カーテンウオールユニツト毎に空気、熱媒体を
流通させる場合には、各カーテンウオールユニツ
ト毎に空気流通用のダクト及び熱媒体流通用の配
管を接続する必要がある。

この時、特に管径の大きい空気流通用のダクト
を各カーテンウオールユニツトに接続するには、
ダクトが室内側より見えないようにするために、
各カーテンウオールユニツトの方立上部にダクト
を接続し、このダクトを床と天井との間に配設す
ることが考えられるが、方立上部にダクトを接続
するには方立の長さをダクト上下寸法だけ長くし
て方立室内側壁にダクトを接続したり、方立上端
面にダクトを接続したりせねばならない。

しかし、前者の接続構造であると方立が必要以
上長くなつてしまうので、実用化することは困難
であり、後者の接続構造であると方立上部よりも
ダクトが上方に突出してしまうので、上下に隣接
するカーテンウオールユニツトの上下間隔を広く
せねばならず、外観が悪くなつてしまうと共に、
上下カーテンウオールユニツトの連結部におい
て、躯体へのカーテンウオールユニツトの取付施
工もむずかしくなり、さらには上下カーテンウオ
ールユニツト間の水密を保持することが困難かつ
面倒となつてしまう。

考案の目的 上下に隣接するカーテンウオールユニツトの上
下間隔を広くすることなしに、方立上端面にダク
トを接続できるようにすることを目的とする。

考案の構成 方立上端面に接続したダクトとカーテンウオー
ルユニツトの下端部との相対向する部分を傾斜さ
せて、上下に隣接するカーテンウオールユニツト
の上下間隔を狭くしてもダクトとカーテンウオー
ルユニツト下端部とが干渉しないようにしたも
の。

実施例 第１図はカーテンウオールを使用した建物の全
体概略正面図、第２図は第１図の−線断面図
であり、建物躯体の室外側にはカーテンウオール
ユニツトＡが上下、左右方向に連続して取付けら
れてユニツト式カーテンウオールを構成してい
る。

前記カーテンウオールユニツトＡは、左右方立
１，１と竪骨２とに亘つて上横材３、無目４、腰
無目５、下横材６を横架して枠部を形成し、各枠
部に窓７、二重ガラス８、断熱パネル９とガラス
１０を装着してある。

前記方立１はフアスナー１１を介して建物躯体
（はり）Ｂに取付けられ、上横材３は天井１２の
室外側に位置し、下カーテンウオールユニツトＡ
の天井１２と上カーテンウオールユニツトＡの床
１３との間に空気流通用のダクト１４が配設され
ていると共に、ダクト１４は方立１の上端面に接
続してある。

第２図において、１５，１６は熱媒体流通用の
配管である。

第３図は第１図の−線断面詳細図であり、
方立１は本体２０に断熱連結体２１を介して押縁
体２２をボルト２３で連結した形状で、本体２０
の室内側には熱媒体流通路２４と横向凹部２５と
が形成され、室外側部分は中空となつて空気流通
路２６を形成していると共に、該空気流通路２６
に前記ダクト１４が連通し、熱媒体流通路２４に
熱媒体流通用の配管１５，１６が接続してある。

つまり、ダクト１４の開口端は本体２０の空気
流通路２６の周囲壁と同一形状となり、ダクト１
４の開口端は本体２０の空気流通路２６の周囲壁
上端面に連結してある。

なお、本体２０の室外側と押縁体２２とに第
１、第２横向凹条溝２７₁，２７₂が形成され、左
右に隣接するカーテンウオールユニツトＡの方立
１における第１、第２横向凹条溝２７₁，２７₂と
の間に室内、外側パツキンバンド２８₁，２８₂が
嵌め込み取付けられている。

２９は横向凹部２５，２５間に取付けられた隙
間隠しアタツチメントである。

第４図は第２図の部詳細図であり、上横材３
は本体３０に断熱連結体３１を介して押縁体３２
を連結して構成され、本体３０の室内側には熱媒
体流通路３３が形成され、かつ室外側は中空とな
つて空気流通路３４を形成していると共に、本体
３０が方立１の本体２０に連結されている。

この様であるから、空気流通路２６，３４と熱
媒体流通路２４，３３とは断熱連結体２１，３１
によつて室外側と断熱され、熱損失が少なくなつ
て効率良く室内の温度を調節できる。

前記ダクト１４の上壁１４ａにおける本体３
０，２０の上方部分は、室外側に低くなるように
傾斜していると共に、方立１の下端面１ａはダク
ト１４の上壁１４ａと同一角度に傾斜し、上下に
隣接するカーテンウオールユニツトＡ，Ａの上下
間隔を小さくしても方立下端面１ａとダクト１４
の上壁１４ａとが干渉しないようにしてある。

前記下横材６は本体４０に断熱連結体４１を介
して押縁体４２を連結した構造で、上横材３の室
外側と下横材６の室外側とには、相互に嵌合する
シール材５０と凹陥部５１とが形成されて、上下
に隣接するカーテンウオールユニツトの上下連結
部の水密を保持している。

前記下横材６の本体４０における室内側下方隅
部４０ａは傾斜して方立下端面１ａと同一位置と
なつている。

つまり、カーテンウオールユニツトの下端部と
ダクト１４とにおける相対向する部分を同一にそ
れぞれ傾斜させ、相互に干渉しないようにしてあ
る。

考案の効果 方立１の上端面にダクト１４を接続し、上下に
隣接するカーテンウオールユニツトの上下間隔を
狭くしてもダクト１４とカーテンウオールユニツ
ト下端部とが干渉することがなく、上下に隣接す
るカーテンウオールユニツトの上下間隔を広くす
ることなしに、方立上端面にダクトを接続でき
る。

したがつて、方立１が長くならずに実用性が優
れたものとなると共に、上下カーテンウオールユ
ニツトの連結部において、躯体へのカーテンウオ
ールユニツトの取付施工も容易となり、さらに上
下に隣接したカーテンウオールユニツト間の水密
を保持でき、かつ外観が悪くなることがない。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図はカーテ
ンウオールを使用した建物の全体概略正面図、第
２図は第１図の−線断面図、第３図は第１図
の−線断面詳細図、第４図は第２図の部詳
細図である。 １は方立、１４はダクト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. カーテンウオールユニツトＡを上下、左右に連
   続して配設したユニツト式のカーテンウオールに
   おいて、前記カーテンウオールユニツトＡの方立
   １上端面にダクト１４を接続すると共に、該ダク
   ト１４と前記カーテンウオールユニツト下端部と
   における相対向する部分を、それぞれ同一に傾斜
   させたことを特徴とするカーテンウオールにおけ
   るダクト取付装置。