JPH01195960A - 機関の始動燃料供給装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は２サイクル内燃機関へ気化器とともに始動燃料
を供給する始動燃料供給装置に関するものである。

〔従来の技術〕

従来、２サイクル機関用気化器の始動装置として本件出
願人の出いに係る特願昭６２−７２１９２号がある。

これは、燃料ポンプと気化器の燃料入口とを連絡する燃
料供給路より始動用燃料供給路を分岐させると共に始動
用燃料供給路には該始動用燃料供給路を開閉制御する開
閉弁を設け、さらには前記開閉弁の開作動時において、
気化器より機関へ供給される空気量を気化器の最低アイ
ドリング開度時における空気量に比較して増量しうる始
動時空気増量手段を設けたものである。

〔発明が解決しようとする課題〕

かかる従来の始動燃料供給装置によると次の問題点を有
する。

■始動燃料供給路に供給される燃料は、気化器の燃料入
口に連らなる燃料供給路より分岐されたものである。

これによると、燃料ポンプより吐出される燃料の一部が
始動燃料供給路に供給されるものであり、特に機関の始
動時におけるクランキング動作時の如く、機関の回転数
が低い場合にあっては、燃料ポンプの吐出量は少ないう
え、その−部の燃料のみしか始動燃料供給路に供給でき
ないことから、充分な始動燃料の供給が困難であり、始
動性の向上を望めない場合がある。

また、多連気化器において、各気化器に始動燃料を供給
する際にも充分な始動燃料の供給を行なえない場合があ
った。

■始動燃料供給路の開閉及び絞り弁のファーストアイド
ル開度の設定は、全て手動にて行なうものである。

これによると、始動燃料供給路の開及び絞り弁のファー
ストアイドル開度の設定は、始動に先立って行なわれる
ものであり、比較的安易なものであるが、機関の暖機運
転終了時の見極めには熟練を要する。

暖機終了前に始動燃料供給路を閉じれば、混合気は過薄
になって機関がストールし、暖機終了後におても始動燃
料供給路を開放保持していれば混合気は通導と成って機
関がストールするものである。

〔課題を解決する為の手段〕

本発明になる機関の始動燃料供給装置Ｌ±、始動時にお
いて充分なる始動燃料を供給し得るとともに始動燃料供
給路の開閉及びファーストアイドル開度の制御を自動的
に且つ適正に行なえるようにした前記装置を提供するこ
とにあり、前記目的達成の為、区画体にてポンプ室と受
圧室と３二区分され、ポンプ室には吸入側逆止弁を内部
（こ配置し、浮子室の一定液面Ｘ−ｘより下位に連絡さ
れた始動燃料吸入路と、内部に吐出側逆止弁を配置し、
絞り弁より機関側の吸気道又は機関へ連絡された始動燃
料吐出路と、を開口した始動燃料ポンプと； 始動燃料吐出路に設けた吐出弁座に対応して配置され、
吐出弁座の有効面積を制御する制御弁と：絞り弁をアイ
ドリング開度より一定開度迄開放するカム部と、制御弁
の吐出弁座に対する位置を制御する押圧部と、を有する
操作杆と；機関雰囲気温度の変化によって、操作杆に対
して操作力を付与する感熱応動部材と； よりなり、機関雰囲気温度の低温度状態において、感熱
応動部材による操作杆の移動により、制御弁をして吐出
弁座を大開口面積とするとともに絞り弁をアイドリング
開度より一定開度迄開放させたものである。

〔作用〕

機関雰囲気温度の低い状態では、感熱応動部材による操
作杆の移動によって、暖機燃料吐出路の吐出弁座は制御
弁にて開放されるとともに絞り弁はファーストアイドル
開度に保持される。かかる状態で、機関を始動させると
、始動燃料ポンプより吐出された燃料は始動燃料吐出路
の吐出弁座にてその量を制御されて機関へ供給される。

一方絞り弁はアイドリング開度より一定開度迄開放され
ているので始動を良好に行なうことができる。

そして、機関の暖機運転が終了すると、感熱応動部材が
動作して制御弁にて吐出弁座を閉塞するとともに絞り弁
をアイドリング開度迄復帰させ、もって機関の始動運転
を自動的に通常の運転状態に戻すものである。

〔実施例〕

以下に本発明になる機関の始動燃料供給装置の一実施例
を第１図により説明する。

１は内部を吸気道２が貫通した気化器本体であり、気化
器本体１の下方凹部とそれに対応して配置した浮子室本
体３とによって、浮子室４が形成され、この浮子室４内
には、図示されぬ燃料通路の開口端部に配置したバルブ
シート、バルブシートを開閉するフロートバルブ、フロ
ートバルブに開閉動作力を付与するフロートとによって
一定なる液面ｘ−ｘが形成される。

また、吸気道２には気化器本体１に回動自在に軸支され
た軸６に絞り弁５が取着される。気化器本体１より側方
に突出した軸６の端部には絞り弁レバー７が取着される
もので、この絞り弁レバー７に設けた第１曲げ部７Ａは
気化器本体１に螺着されたストップスクリュー８に対応
して配置される。

Ａは始動燃料ポンプであり以下の構成よりなる。

１０はポンプ室Ｐと受圧室Ｔとに区分するダイヤフラム
等の区画体である。ポンプ室Ｐ内には、−端が浮子室４
の一定液面ｘ−ｘ下に開口し、内部に吸入側逆止弁１１
を有する始動燃料吸入路１２と、一端が絞り弁６より機
関側の吸気道、あるいは機関のクランクケース、掃気孔
、燃焼室等に連絡され、内部に吐出制逆１ト弁１３を有
する始動燃料吐出路１４とが開口する。吐出側逆止弁１
３より下流側（吸気道あるいは機関側）の始動燃料吐出
路１４には吐出弁座１５が設けられ、この吐出弁座１５
に対応して制御弁１８が配置される。

この制御弁１６は吐出弁座１５の有効面積を制御すると
ともに閉塞し得るもので、燃料が外部へ洩れないように
ダイヤプラムにて外部と遮断され、さらにこの制御弁１
６は吐出弁座１５より離れる方向（図において上方）に
スプリングエフにて押圧される。

また、１８は軸１９にて回動自在に軸支された操作杆で
あり、この操作杆１８には制御弁１６の端部１１３Ａに
対応する押圧部１８Ａと、絞り弁５をアイドリング開度
より一定開度迄開放するファーストアイドル開度に設定
する為のカム部１８Ｂと、を有し、このカム部１８Ｂは
、絞り弁レバー７の第２曲げ部７Ｂに対応する。

２０は機関雰囲気温度の変化によって、操作杆１８に対
して操作力を付与する感熱応動部材であり、具体的には
、密閉室内にパラフィン等の熱膨縮材を封入するととも
に、この密閉室内に作動杆２１の一部を挿入し、作動杆
２１の端部を操作杆１８に連絡したものである。また、
受圧室Ｔは圧力伝達路２２を介して機関に連絡される。

次にその作用について説明する。

まず、機関雰囲気温度の高い状態において説明すると、
感熱応動部材２０は雰囲気温度が高温度状態にあること
より内部の熱膨縮材が膨張して作動杆２１を下方へ移動
させる。

これによると、操作杆１８は軸１９を基準として時計方
向に回動するもので、押圧部１８Ａが制御弁１Ｂの端部
１６Ａを押圧して制御弁１６が吐出弁座１５を閉塞する
。

また、カム部１８Ｂは第２曲げ部７Ｂより離れる方向に
回動したので、第１曲げ部７Ａがスト−、ブスクリュー
８に当接する迄絞り弁レバー７は時計方向へ回動してア
イドリング開度を保持する。

かかる状態で、＠関を始動させると、圧力伝達路２２を
介して機関の脈動圧力が受圧室Ｔ内へ導入されて、区画
体１０を往復動させポンプ室Ｐより始動燃料を吐出せん
とするものであるが吐出弁座１５は制御弁ｔｅにて閉塞
保持されているので、始動燃料吐出路１４より吸気管又
は機関への始動燃料の供給が行なわれることがなく、且
つ絞り弁５もアイドリング開度に保持されているので良
好な始動を得られるものである。

次に機関雰囲気温度の低い状態における始動について述
べる。かかる状態において、感熱応動部材２０の内部の
熱［！Ｉ材が収縮していることから、作動杆２１は上方
へ移動するものである。これによって、操作杆１８は、
軸１８を基準にして反時計方向に回動する。この操作杆
１８の回動によると、押圧部１８Ａにより制御弁１８の
端部１６Ａに対する押圧が解除されるのでスプリング１
７のバネ力によって制御弁１８が吐出弁座１５より離れ
、もって吐出弁座１５を大開口面積に保持する。

一方、操作杆１８のカム部１８Ｂは絞り弁レバー７の第
２曲げ部７Ｂを反時計方向に回動するものであり、これ
によるとカム部１８Ｂに対応して絞り弁５はアイドリン
グ開度より一定開度だけ開放される。この開度がファー
ストアイドル開度である。

かかる状態で、機関のクランキング動作を行なうと、機
関に生起した脈動圧力は圧力伝達路２２より受圧室Ｔ内
へ導入され、区画体ｌＯを振動させて始動燃料吸入路１
２よりポンプ室Ｐ内へ燃料を吸入した後、始動燃料吸入
路工４より吸気管又は機関へ供給される。

尚、この始動燃料供給量は制御弁１６と吐出弁座１５に
よって形成される有効面積によって決定される。

このように、機関のクランキング動作を行なうと即座に
始動用燃料が噴射供給されるとともに、絞り弁５が開放
されているので、機関は、高回転で確実に始勤行なえる
ものである。

次いで、機関が前記、初爆、完爆状態をへて暖機運転に
入ると、機関雰囲気温度は徐々に上昇するものであり、
この温度上昇によると、感熱応動部材２０の熱膨縮材が
膨張して、操作杆１８を時計方向へ回動させるものであ
る。これによると吐出弁座１５と制御弁１６との有効面
積は減少されてその吐出量が暖機運転にみあって減少さ
れ、一方、絞り弁５の開度もアイドリング開度に向かっ
て低下するものである。従って、暖機運転にみあった暖
機燃料の供給と絞り弁５の開度を得られるものであり、
良好な暖機運転が得られる。

そして、暖機運転が終了すると、感熱応動部材２０は大
きく膨張して、吐出弁座１５を制御弁１８にて閉塞して
始動燃料の供給を停止させるとともに絞り弁５はアイド
リング開度に自動的に復帰させることができるもので、
機関の通常運転を行なえるものである。

また、第２の例を第２図によって説明する。

（尚第１図のものと同一構造のものは同一符号を使用し
説明を省く） ３０は、始動燃料吐出路１４より分岐した始動燃料リー
ク通路であり、この端部は例えば燃料源（図示されない
）に連絡される。そしてこの始動燃料リーク通路３０に
はリーク弁座３１が形成されるもので、さらに、このリ
ーク弁座３１に逆テーパー状のり−ク弁３２が配置され
る。また、リーク弁３２の上端３２Ａと、制御弁１６の
下端１８Ｂとは対接されるとともにリーク弁３２は制御
弁１６に対してスプリング３３にて押圧される。

さらにまた、リーク弁３２と制御弁１６との関係は、制
御弁１６が吐出弁座１５を開放したとき、り一り弁３２
はリーク弁座３１を閉塞し、一方、制御弁１６が吐出弁
座１Ｂを閉塞したとき、リーク弁３２はり一り弁座３１
を開放する。

本例によると、機関雰囲気温度の低い状態においては、
制御弁１６が吐出弁座１５を開放し、リーク弁座３１を
リーク弁３２にて閉塞しているので始動燃料吐出路１４
より始動燃料を供給し得るものであり、一方機関雰囲気
温度の高い状態においては、制御弁１Ｇが吐出弁座１５
を閉塞し、リーク弁座３１をリーク弁３２にて開放して
いるので、機関の運転中において始動燃料ポンプＡが運
転しつづけても燃料は始動燃料リーク通路３０より燃料
源に戻されるので始動燃料ポンプＡに対して何等抵抗を
与えるものでなく区画体ｌＯの耐久性を大幅に向上でき
たものである。

〔発明の効果〕 本発明になるａ関の始動燃料供給装置は次の効果を奏す
る。

■始動時に吸気管又は機関へ供給される始動燃料は専用
の始動燃料ポンプによって供給されるので、機関のクラ
ンキング動作による弱い脈動圧力によっても始動燃料の
供給を行なえるものであり、さらに始動燃料ポンプは始
動燃料のみの給送を行なうのでその吐出を全て始動燃料
として使用でき、特に多連気化器の各気化器に始動燃料
を供給したとしても供給量が不足することはなく、良好
な始動を得られる。

０機関の始動時に、絞り弁の開度を自動的にファースト
アイドリング開度に開放させたので１機関が始動するや
即座に回転数を上昇でき１機関のストール発生を抑止で
きる。

■ｙ１関の暖機運転時において、暖機燃料ポンプより供
給される暖機運転用の燃料及び絞り弁の開度は、暖機運
転時間の経過に伴なう温度上昇に応じて、自動的に且つ
適正に暖機燃料量及び絞り弁開度を減少できたので、＠
機運転を完全自動化できたものであり、さらに暖機運転
の終了時においては、始動燃料吐出路を自動的に閉塞し
て始動燃料の供給を遮断し、一方絞り弁をアイドリング
開度迄復帰させたものである。

■機関雰囲気温度の高い時、始動燃料吐出路を制御弁に
て閉塞し始動燃料リーク通路をリーク弁にて開放したの
で、機関の始動、暖機及び通常の運転時において始動燃
料ポンプより吐出された燃料は全て始動燃料リーク通路
を経て燃料源等にリークされるので区画体をいためたり
することがなく長期に渡って安定した始動燃料ポンプを
得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明になる機関の始動燃料供給装置の一実施
例を示す縦断面図、第２図は他の実施例を示す縦断面図
である。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）区画体１０にてポンプ室Ｐと受圧室Ｔとに区分さ
   れ、ポンプ室Ｐには吸入側逆止弁１１を内部に配置し、
   浮子室４の一定液面Ｘ−Ｘより下位に連絡された始動燃
   料吸入路１２と、内部に吐出側逆止弁１３を配置し、絞
   り弁５より機関側の吸気道又は機関へ連絡された始動燃
   料吐出路１４と、を開口した始動燃料ポンプＡと； 始動燃料吐出路１４に設けた吐出弁座１５に対応して配
   置され、吐出弁座１５の有効面積を制御する制御弁１６
   と； 絞り弁５をアイドリング開度より一定開度開放するカム
   部１８Ｂと、制御弁１６の吐出弁座１５に対する位置を
   制御する押圧部１８Ａと、を有する操作杆１８と； 機関雰囲気温度の変化によって、操作杆１８に対して操
   作力を付与する感熱応動部材２０と；よりなり、機関雰
   囲気温度の低温度状態において、感熱応動部材２０によ
   る操作杆１８の移動により、制御弁１６をして吐出弁座
   １５を大開口面積とするとともに絞り弁５をアイドリン
   グ開度より一定開度迄開放させてなる機関の始動燃料供
   給装置。
2. （２）区画体１０にてポンプ室Ｐと受圧室Ｔとに区分さ
   れ、ポンプ室には吸入側逆止弁１１を内部に配置し、浮
   子室４の一定液面Ｘ−Ｘより下位に連絡された始動燃料
   吸入路１２と、内部に吐出側逆止弁１３を配置し、絞り
   弁５より機関側の吸気道又は機関へ連絡された始動燃料
   吐出路１４と、を開口した始動燃料ポンプＡと； 始動燃料吐出路１４に設けた吐出弁座１５に対応して配
   置され、吐出弁座１５の有効面積を制御する制御弁１６
   と； 始動燃料吐出路１４より分岐した始動燃料リーク通路３
   ０に設けたリーク弁座３１に対応して配置され、リーク
   弁座３１の有効面積を制御するリーク弁３２と； 絞り弁５をアイドリング開度より一定開度開放するカム
   部１８Ｂと、制御弁１６の吐出弁座１５に対する位置及
   びリーク弁３２のリーク弁座３１に対する位置とを制御
   する押圧部１８Ａと、を有する操作杆１８と； 機関雰囲気温度の変化によって、操作杆１８に対して操
   作力を付与する感熱応動部材２０と；よりなり、機関雰
   囲気温度の低温度状態において、感熱応動部材２０によ
   る操作杆１８の移動により、制御弁１６をして吐出弁座
   １５を大開口面積とするとともにリーク弁３２をしてリ
   ーク弁座３１を小開口面積に制御し、さらに絞り弁５を
   アイドリング開度より一定開度迄開放させてなる機関の
   始動燃料供給装置。