JPH01195873A - 合成繊維製ラケットガット - Google Patents

合成繊維製ラケットガット

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JPH01195873A
JPH01195873A JP63019892A JP1989288A JPH01195873A JP H01195873 A JPH01195873 A JP H01195873A JP 63019892 A JP63019892 A JP 63019892A JP 1989288 A JP1989288 A JP 1989288A JP H01195873 A JPH01195873 A JP H01195873A
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pps
monofilament
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pieces
racket
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Katsuo Sugano
菅野 勝男
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Gosen Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、硬式テニス、軟式テニス、バドミントン、
スカッシュ等のラケットに用いられる合成繊維製ガツト
に関する。
〔従来の技術〕
従来、ラケットガツトとしては、牛や羊の腸、鯨筋、等
の動物繊維が用いられていた。たとえば、牛の腸を用い
る場合は、まず、牛の腸を切断して線状体にし、この線
状体を15〜20本撚りながらゼラチンやウレタン樹脂
等で接着して撚糸を得、これをガツトとして用いるよう
にしていたのである。
この動物繊維の撚糸からなる天然ガツトが、現在におい
ても、一部の職業プレヤーに愛用されている主な理由は
、この天然ガツトが優れた反発性を有しているからであ
る。
ここで、ガツトの反発性について説明する。
第3図(a)にみるようにラケットフレーム10に張設
された1本のガツト11にかかる張力は、−船釣に言っ
て、20〜40kgであるが、計算の便宜上、これを3
0kgとしよう。このような張力でもって張設されたガ
ツト11にボール12が衝突すると、ガツト11は第3
図(b)のように撓む。ここで、ボールの時速を150
km、ボールとガツトの接触□時間を0.004秒とし
、1ラケツト当たりの衝撃力を、仮に64kgとし、こ
れを6本のガツトで受は止めたとすると、ガツト1本当
たりに作用する衝撃力は、10kg程度である。ガツト
11に当たったボール12は、ガツトの反発力によって
第3図(C1にみるように跳ね返り、ガラ)11は図に
みるように復元する。
しかし、天然ガツトは、耐水性に劣るという重大な欠点
を有するとともに非常に高価であるため、広く一般の需
要を獲得するに至っていない。
このため、現在においては、耐水性に優れ安価なナイロ
ンガツト等の合成繊維製ガツトが、市場において主流を
占めている。これら合成繊維製ガツトは、天然ガツトに
比して反発性に劣るが、やむなく、反発性を犠牲にして
使用するようにしてきたのが、従来の実情である。
下の第1表に、各種ガツトのΔEを示す。ここに、ΔE
とは、上記第3図1b)に示す伸びを、このような伸び
の無い状態にあるガツトの長さに対する百分率で表した
ものである。
第    1    表 第1表より明らかなように、一般に、天然ガツトの方が
合成繊維製ガツトよりも伸びが大きく、また、同一種の
ガツトであれば、細いガツトの方が太いガツトよりも伸
びが大きい。
このような事情から、耐水性に富むと言う合成繊維の利
点を有していて、しかも、優れた反発性をも有する合成
繊維製ラケットガツトの出現が強く望まれていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
この発明は、上記事情に鑑みて、反発性に優れた合成繊
維製ラケットガツトを提供することを課題としている。
この発明が意図する反発性に優れたガツトとは、第3図
(b)に示すような伸びた状態から第3図(C)に示す
ような復原状態への戻りが良いものをいう。したがって
、たとえば、一定荷重の張力下でさらに荷重をかけた場
合の伸びが大きい程、反発性に優れたガツトといえる。
〔課題を解決するための手段〕
この発明者は、上記課題を解決するために、ガツトの素
材として優れた反発性を有する合成繊維を素材として用
いれば良いと考え、より優れた反発性を有する新素材の
研究・検討を行った結果、素材としてポリフェニレンサ
ルファイド(以下、rPPsJと記す、)を用いればよ
いことを見出した。
PPS繊維からなるガツトは、耐水性に冨み、しかも、
第2表にみるように、天然ガツトとほぼ同等の反発性を
示す、第2表には、近頃、機能性高分子として、PPS
と並べて知られているポリエーテルエーテルケトンガツ
トの反発性も併せて示す、第2表にみるように、ポリエ
ーテルエーテルケトンガツトは、PPSガツトに比し、
反発性に劣る。
しかし、実用的な観点からさらに検討を続けてみると、
このPPSガツトにも、未だ改善されなければならない
問題点のあることが分かった。すなわち、PPSモノフ
ィラメントからなるラケットガツトは、打球感の点でソ
フト性に欠け、実用的には未だ満足できないと言う問題
である。PPSモノフィラメントは、単一構造の場合は
勿論、これを周知の芯鞘型複合構造にしてみても、その
単線周囲に同一素材または異種素材の皮糸を巻いてみで
も、やはり、ソフト性に欠けるものであった。
そこで、太径のPPSモノフィラメントの単線をガツト
とするのではなく、細径のPPSモノフィラメント複数
本を用いてガツトを作ってみた。
すなわち、太径のPPSモノフィラメントの単線では剛
性が強すぎてソフト感に欠けると考えて、細径にしたも
のを2本合わせて用いるようにしたのである。そうする
と、ソフト感がやや改善された。そこで、つぎに、PP
Sモノフィラメントの使用本数とソフト感の関係を検討
したところ、好ましいソフト感を得るためには、PPS
モノフィラメントを5本以上用いる必要のあることが分
かった。さらに、線径を細くして多数本用いるようにし
たことに伴い、反発性が一層向上することも分かった。
PPS繊維を多数本引き揃えてなる、いわゆるPPSマ
ルチフィラメントについても、検討してみた。そうする
と、PPSマルチフィラメントについては、これ単独使
用の場合でも、これ1本以上とPPSモノフィラメント
1本以上を併用する場合でも、満足すべき反発性とソフ
ト感を得ることができることが確認された。
以上の知見は、ガツト全体かが前記のごとく構成されて
いる場合のみならず、ガツトの芯部が前記のごとく構成
され、同芯部の周囲に他種類の合成繊維からなる皮糸が
配置されている場合にも通じる。
この発明は、以上の知見に基づいて、完成された。
したがって、この発明は、前記課題を解決するため、少
なくとも芯部を、PPSモノフィラメント5本以上で構
成するか、PPSマルチフィラメントで構成するか、P
PSモノフィラメントとPPSマルチフィラメントで構
成するか、するようにしている。
〔作   用〕
この発明は、以上のように構成することによって、優れ
た反発性を発揮し、しかも、ソフト感を高めたることが
出来た。
〔実 施 例〕
以下に、この発明にかかる合成繊維製ラケットガツトを
、その一実施例を表す図面とともに、詳しく説明する。
この発明にかかる合成繊維製ラケットガツトは、その断
面を表す第1図にその一例Aをみるように、PPS樹脂
を紡糸して得られるPPSモノフィラメント5本以上(
好ましくは、7本以上)によって芯部1を構成している
。すなわち、芯部1は、大径のPPSモノフィラメント
1aを中心とし、その周囲にやや細径のPPSモノフィ
ラメント1bが複数本巻きつけられて、第2図に例示す
るようになっている。そして、この芯部1に、ナイロン
モノフィラメントからなる皮糸2が14本巻きつけられ
ている。芯部1の製作および皮糸2の配置に際しては、
接着剤としてナイロン系接着剤等が用いられ、これによ
って、PPSモノフィラメント同士や皮糸同士が接着固
定され、皮糸と芯部とが接着固定されている。そして、
皮糸2・・・は、上から樹脂コーティング層3で被覆さ
れている。
皮糸2は、耐摩耗性等を向上させるために用いられるが
、必須ではない。皮糸2としては、ナイロンモノフィラ
メント等のナイロン繊維のほか、ポリエステル繊維やア
ラミド繊維等が用いられ、芯部1を構成する各PPSモ
ノフィラメントの集束性を高め、弛みを防ぎ、所期の反
発性を維持することができるとともに、染色性を高める
こともできる。
なお、PPS樹脂は接着性が良くないので、加工性に欠
ける。そこで、接着性の良いナイロン系接着剤等を用い
て、PPSモノ(マルチ)フィシ 。
メントや皮糸の固定を十分にするようにする。ナイロン
系接着剤は、たとえば、ナイロン樹脂をフェノールやギ
酸などの溶剤に溶解し、必要に応じてトリクロロエチレ
ン、パークロロエチレン、二塩化エタン等の溶剤で希釈
してなるものであり、極めて接着性に冨む。
樹脂コーティング層3も、必須ではない。この樹脂コー
ティング層3は、芯部1を直接に被覆しても良い。樹脂
コーティングM3は、樹脂を、たとえば、溶融して付着
させ、被膜化させたものである。この層3は、張設時お
よび打球時の繊維の疲労を防ぎ、耐久性、耐摩耗性等を
向上させ、かつ、品位を向上させることができる。上記
樹脂としては、ナイロン、ウレタン等が、耐水性、耐摩
耗性の観点から、望ましい。
PPSモノフィラメントとPPSマルチフィラメントを
併用する場合には、たとえば、PPSマルチフィラメン
トを芯部とし、その周囲に、PPSモノフィラメントを
皮糸として配置しても良い、PPSマルチフィラメント
単独使用の場合や、PPSモノフィラメントとPPSマ
ルチフィラメントを併用する場合も、フィラメント同士
をナイロン系接着剤等で固着するのが良い。
この発明において、素材として用いられるPPS樹脂は
、最近、注目を浴びてきた樹脂であり、ベンゼン核とイ
オウが交互に直鎖状に結合した構造を有し、これを紡糸
して得られるPPS繊維は、優れた機械的強度を有する
とともに、高い剛性を示す。
以下に、この発明の実施例を、より具体的に説明する。
第2図にみるように、直径0.361N、強カフ。
04kg、伸度24.2%のPPSモノフィラメント1
aを中心にし、その周囲に、直径0.241 mm、強
力2.84 kg、伸度31.3%のppsモノフィラ
メント1bを7本、S撚りで巻きつけて、芯部lを作製
した。その際、ナイロン系接着剤を用いて、PPSモノ
フィラメント相互の固定を行った。
つぎに、第1図にみるように、芯部1の周囲に、直径0
.235mのナイロン6モノフィラメント14本を皮糸
2・・・として用い、Z撚りで巻きつけた、その際、ナ
イロン系接着剤を用いて、PPSモノフィラメントと皮
糸の固定、皮糸相互の固定を行った。さらに、皮糸2・
・・の外周部に、ナイロン6樹脂を口径1.37 mm
のノズルから噴出させて、樹脂コーティングN3を形成
した。このラケットガツトは、直径1.375鶴、強力
53.1 kg、伸度27.1%、結節強力32.0 
kgであった。ΔEは5゜2%であった。また、ソフト
な打球感に富むものであった。
弾性回復率は、予め30kgの荷重をかけておいて、さ
らに、10−の荷重を20回、断続的に繰り返しかけた
場合の伸びの回復を百分率で求めた、その結果、天然ガ
ツト(1,39niφ)の弾性回復率が97.8%であ
り、天然ガツト(1,16wφ)の弾性回復率が98.
1%であったのに対し、この実施例にがかるPPSガツ
トの弾性回復率は、96.8%と若干劣るものの、はぼ
天然ガツトに近い値であった。
弛みの尺度である応力緩和を30kgの荷重を1時間継
続的にかけた場合の応力保持率として求めたところ、天
然ガツト(1,3911φ)の場合82゜7%であった
のに対し、この実施例にかかるPPSガツトの場合78
.7%であった。
この実施例にがかるPPSガツトを、実際にラケットに
張設して軟式および硬式テニスボールを試し打ちしたと
ころ、従来の合成繊維製ガツトにない優れた反発性、コ
ントロール性を有していることが分かった。また、打球
音も快適であり、使用に伴う弛みも少なかった。
〔発明の効果〕
請求項1〜3記載の合成繊維製ラケットガツトは、前記
のごとく構成されているため、耐水性にすぐれ、かつ、
優れた反発性を有し、しかも、ソフトな打球感に富む。
反発性に優れているため、快い打球音を発する。そして
、価格的にも、天然ガツトに比し安価である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明にかかる合成繊維製ラケットガツト
の一実施例を示す模式的断面図、第2図は芯部の部分的
斜視図、第3図(a)〜(C)は、ガツトの反発性を説
明するための説明図である。 A・・・合成繊維製ラケットガラ)1・・・芯部 2・
・・皮糸 3・・・樹脂コーティング層代理人 弁理士
  松 本 武 彦

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 少なくとも芯部がポリフェニレンサルファイドモノ
    フィラメント5本以上からなる合成繊維製ラケットガッ
    ト。 2 少なくとも芯部がポリフェニレンサルファイドモノ
    フィラメントとポリフェニレンサルファイドマルチフィ
    ラメントからなる合成繊維製ラケットガット。 3 少なくとも芯部がポリフェニレンサルファイドマル
    チフィラメントからなる合成繊維製ラケットガット。
JP63019892A 1988-01-29 1988-01-29 合成繊維製ラケットガット Granted JPH01195873A (ja)

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JPH0374593B2 JPH0374593B2 (ja) 1991-11-27

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE4301167C2 (de) * 1993-01-20 2001-04-19 Horst Kirschbaum Saite für die Bespannung von Ballspielschlägern
WO2020012592A1 (ja) * 2018-07-12 2020-01-16 ヤマハ株式会社 弓毛材および擦弦楽器用弓

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JPWO2020012592A1 (ja) * 2018-07-12 2021-02-15 ヤマハ株式会社 弓毛材および擦弦楽器用弓
US11562719B2 (en) 2018-07-12 2023-01-24 Yamaha Corporation Bow hair material and bow for bowed string instrument

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