JPH01195270A - 高分子薄膜の製造方法 - Google Patents

高分子薄膜の製造方法

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JPH01195270A
JPH01195270A JP1859088A JP1859088A JPH01195270A JP H01195270 A JPH01195270 A JP H01195270A JP 1859088 A JP1859088 A JP 1859088A JP 1859088 A JP1859088 A JP 1859088A JP H01195270 A JPH01195270 A JP H01195270A
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JP
Japan
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heating
substrate
vacuum
vapor deposition
film
Prior art date
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Pending
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JP1859088A
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Inventor
Satoshi Kunimura
國村 智
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Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は高分子薄膜の製造方法に関し、特・に平滑で
ピンホールが少なく、かつ耐熱性に優れた高分子薄膜を
製造できるようにするものである。
[従来の技術] 従来一般に、有機高分子の薄膜の製造方法としては、キ
ャスト法、単分子膜法(以下、LD法と略称する。)、
蒸着法などが知られている。
キャスト法は、高分子を適宜の溶剤に溶解させてなる溶
液をスピンコータ、ロールコー°夕等の種々の手法によ
り基板面上に塗布したのち、溶剤分を蒸発させ固化さU
・る方法である。
また!、!3法は、高分子が水などの溶剤中で広がって
単分子層からなる膜を形成した状態で、」二足溶剤を秤
々の方法で取り除くことなどによって、単分子層からな
る薄膜を形成する技術をいう。
また蒸着法は、真空中で高分子材料を融点量」−に加熱
することなどによって、上記高分子を蒸発(気化)させ
、基板面上に被若さ仕る方法をいうらのである。
[発明が解決しようとする課題] ところが上述のキャスト法によれば、数μm程度あるい
はそれ以下の薄膜を得ることが難しく、またL[]法に
よれば、得られる膜が単分子層からなるものであるので
、逆に1μm程度あるいはそれ以上の厚さをTTする膜
を製造することができないなど、いずれも所望通りに膜
厚を制御することが困難であった。またいずれの方法に
よっても、ピンホールの発生が多く見られ、均質で表面
平滑な薄膜が得られない不都合もあった。
これに対し、蒸着法では膜厚の制御が容易で、かつピン
ホールの発生の少ない均質な薄膜を得ることができるも
のの、耐熱性の良好な高分子薄膜を製造することが難し
い問題があった。ずなわちこの7A若法では、上述のよ
うに真空中で高分子の融点以上の温度にまで加熱するた
め、分子量の低下や分解などが生じる場合が多々あり、
これによって得られた蒸着膜の融点が蒸若萌の高分子材
料の融点に比べて著しく低いといった現象がしばしば見
受けられた。
特に従来では蒸着法に使用される高分子材料は、例えば
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリフッ化ビニリデン
等に限られていた。そしてこれらの高分子材料にあって
はいずれら上述のような問題が発生し、さらにポリフッ
化ビニリデンの場合には加熱中に炭化を起こすため、蒸
着に関与する高分子材料の爪が減少し、これによって充
分な膜厚を有する蒸着膜を得ることができなくなるなど
の不都合もあった。
そこでこの発明は」二連の課題を解消し、平滑で欠陥(
ピン71;−ル)が少なく、しから耐熱性の良好な高分
子薄膜を得ることができろ方法を提供することを目的と
している。
[課題を解決するための手段] この発明は、ポリブチレンテレフタレートまたはその誘
導体のうらの1種または2種以−ヒを、真空度が5 X
 l O−”l’ orr未満の真空中で、250℃以
上のlム五度に加熱4”ることに、1;って、基板面」
−に蒸着することをその解決手段とする。
以下、この発明を図面を用いて詳細に説明する。
第1図は、この発明において使用される蒸着装置の一例
を模式的に示すしのである。第1図中符号1が蒸着源2
となる高分子材料を載せる加熱るつぼである。この加熱
るっぽlの下方には、加熱ヒータ3が設けられており、
加熱るつぼ!内の高分子材料2を融点以上にまで加熱で
きるようになっている。そしてこの加熱るつぼIの上方
には、基板ホルダー4が設けられていて、7よζ仮5を
固定できるようになっている。また基板5と加熱るつぼ
の間にはシャッタ6が設けられ、このシャッタ6を開閉
することにより蒸着膜の膜厚を制御できるようになって
いる。
次に、このような蒸着装置を用いて高分子薄膜を製造す
る方法を説明する。
この発明において使用される蒸着源2となる高分子材料
は、次の構造式(1)で表されるようなポリブチレンテ
レフタレートまたはその誘導体のうちの1種または2種
以上の混和物である。
〔式中、R1、R7は、CnHtn + +(nは、0
.1.2のうちのいずれかを示す。)〕 まず、このポリブチレンテレフタレート(以下、PBT
と略称する。)またはその誘導体のうちの1種を単独で
または2種以上を混合して加熱用るつぼ1内に納める。
この時、この蒸着源2となる高分子材料の形状は、粉末
状であってもチップ状であってもよいし、またフィルム
状やロッド状など種々の成形体であってらよく、あるい
はそれ以外の形状であってらよい。
一方、基板ホルダー4に基板5を固定する。この基板5
をなす材料は、上記高分子材料の融点より高い融点を有
するのもであれば任意でよく、例えばステンレス鋼やア
ルミニウムまたはアルミニウム合金等の金属材料やガラ
スなどが好適に使1+1される。
次いで、上記蒸着装置内を真空状態とし、その後に足側
熱ヒータ3に通電して加熱るつぼi内の高分子材料をそ
の融点以上の温度となるように加熱する。こ、こて、加
熱温度は235℃以」二、真空度は5 X I O−”
rorr未満となるように調整する。
ここで加熱温度を235℃以上に限定したのは、P [
1’l”の融点が235℃であるため、235℃未満で
あると1) 11 ’l”が完全に融解せず、そのため
に得られた蒸着膜にピンホールの発生が多くなる不都合
があるためである。さらにこの加熱温度は350℃以下
であることが好ましく、その理由は、350℃を越える
温度での加熱では、蒸発速度が著しく速く、膜厚の制御
が困難になるためである。
さらにまた、この温度範囲に加熱する前に、シャッタ6
を閉じた状態で、温度235℃付近で10〜30秒間程
度蒸発を行い、その後に所定の温度とし、シャッタ6を
開けて基板5面に蒸着を行えば、膜質の向上に一層効果
的である。これは、蒸発初期において発生ずる低分子量
や付f7ガスを放出することができるためである。また
真空度を上記の範囲に限定したのは、5 X I O−
”r orr以上であると耐熱性の良好な蒸着膜が得ら
れないためである。
以上のような方法によれば、P 13 Tまたはその誘
導体のうちの1種または2種以上の混和物からなり、ピ
ンホールか少なく表面平滑で均質な高分子薄膜が得られ
る。しかも分解等の理由によって蒸着面の高分子材料の
融点が低下することなく、耐熱性に優れた薄膜を形成す
ることができる。また、蒸若源2と基板5との距離や蒸
着時間などの条件を制御することによって、所望の膜厚
を有ずろ蒸着膜を容易に得ることができる利点らある。
[実施例] この発明の方法により、P n ’L’ホモポリマーを
用いて、第1表に示した通りの条件(加熱温度、真空度
)に従って実施例(3例)および比較例(4例)の薄膜
を製造した。さらに比較のため、高密度ポリエチレン(
II I) P E)および低密度ポリエチレン(1、
l) I’) 12 )を用いて、第1表に示した実施
例1の製造条件と同一条件に従って比較例(2例)の薄
膜を製造した。
(以下、余白) 第  1  表 以上のような蒸着条件により得られた実施例(3例)お
よび比較例(6例)のそれぞれの耐熱性および膜質を測
定した。耐熱性はI) S Cにより融解ピークの温度
を測定し、蒸着面のそれぞれの高分子材料の融点(Pr
3’l’;235℃、IIDI)E、135℃、LDI
’E、120℃)と比較することによって行った。実施
例!および比較例5、比較例6にっいてのDSCの測定
チャートを第2図に示した。
また膜質は、走査電子顕微鏡観察の結果ピンホールの少
なかったものを「良」とし、多かった6のを「不良」と
して評価した。結果をまとめて第2表に示した。
第  2  表 第2図および第2表より明らかなように、高分子材料と
してP 13 ’I’を使用した実施例!とII D 
I)E、LDPEをそれぞれ用いた比較例5および比較
例6とでは、耐熱性の点で大きな差異があった。
すなわち、実施例1では、蒸着膜の融解ピークがPUT
の融点(235℃)に比べてそれ程低下していないのに
対し、比較例5および比較例6では、II D P E
%L D P Eそれぞれの融点(135℃、120℃
)より著しく低い融解ピーク(52,5℃、52.5℃
)が現れており、これは著しく融点の低い、おそらく低
分子量の成分が生成したことを示している。
また蒸若源となる高分子材料としてp n ’rを使用
しても、真空度を5XIO−’以上とした比較例!およ
び比較例2でも、明らか°に耐熱性は低下しており、ま
た加熱温度を235℃未満とした比較例3および4では
、耐熱性は良好であったものの、ピンホールの発生が多
く膜質の優れたものが得られなかった。
[発明の効果] 以上説明したようにこの発明は、ポリブチレンテレフタ
レートおよび/またはその誘導体を、真空度が5 X 
l 0−6Torr未満の真空中で、235℃以上の温
度に加熱することによって、基板面」二に蒸着゛4”る
らのであるので、I) n ’1”またはその誘導体の
うちの1種または2種以上の混和物からなる所望の膜厚
をイfずろ高分子薄膜を容易な方法により形成すること
ができる。また得られた薄膜にあっては、ピンホールが
少なく表面平滑で均質であろうえに、耐熱性に優れたも
のである利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明において使用される蒸着装置の一例
を示す概略断面図であり、 第2図は、実施例および比較例の蒸着膜の熱的挙動の一
例を示ずI) S Cチャートである。 2・・・・・・菖若源、 5・・・・・・基板、 6・・・・・・シャッタ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. ポリブチレンテレフタレートおよび/またはその誘導体
    を、真空度が5×10^−^5Torr未満の真空中で
    、235℃以上の温度に加熱することによって、基板面
    上に蒸着することを特徴とする高分子薄膜の製造方法。
JP1859088A 1988-01-29 1988-01-29 高分子薄膜の製造方法 Pending JPH01195270A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03190087A (ja) * 1989-12-20 1991-08-20 Sanyo Electric Co Ltd 有機el素子

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH03190087A (ja) * 1989-12-20 1991-08-20 Sanyo Electric Co Ltd 有機el素子

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