JPH0119433Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (a) 考案の技術分野 本考案はケーブル固定機構に係り、特にベース
に対するケーブルの固定方向を容易に変える事が
可能なケーブル固定機構に関する。

(b) 技術の背景 装置ユニツト間の信号線或いは電源線の接続
は、一般に接続用ケーブルを介して行なわれる。
このケーブルの装置ユニツトからの引出し箇所、
引出し方向は、その装置の設置方法により任意に
変更できる事が好ましい。

(c) 従来技術と問題点 従来のケーブル固定方法として第１図ないし第
２図に示す方法があつた。即ち、第１図の如く、
ケーブル１を保持するケーブルホルダ３をネジ５
でベース板２に取付けることによつて固定する方
法がある。また第２図の如く、ナイロンクリツプ
４でケーブル１を挾持し、ネジ５でベース２板に
固定する方法があつた。

しかしながら上記固定方法では、ネジ止め作業
が必要となるとともに、ケーブルの固定方向の変
更が不可能もしくは厄介である欠点を有した。

(d) 考案の目的 本考案の目的は上述した従来の欠点を取除くべ
く、ケーブル固定作業が迅速かつ容易であり、ま
た必要に応じてケーブルの固定方向を変更できる
ケーブル固定機構を提供するにある。

(e) 考案の構成 上記目的を達成するため本考案のケーブル固定
機構は、ケーブルに取付けられる平板状の掛止部
材と、ベースに設けられ前記掛止部材をベース板
に対して異なる角度に保持する複数対の溝ガイド
を有する受け部材から成る事を特徴とするもので
ある。

以下第３図〜第８図に示す実施例を用いて本考
案を詳述する。

(f) 考案の実施例 第３図は本考案のケーブル固定機構の一実施例
を示す図、第４図は第３図に示すリアカバー１０
の内側面の構造を示す図、第５図及び第６図は本
実施例におけるケーブルの固定方法を示す図であ
る。各図において共通部分には同一符号を附して
あり、１はケーブル、２はベース板（基板）、６
は掛止金具、７ａ，ｂ，ｃはコネクタ、８は装置
ユニツト、９はケーブル受け部、１０はリアカバ
ー、１１は回転フアスナー、１２はリセプタクル
である。

第３図において、ケーブル１は両端にコネクタ
７ａ，７ｂが形成された接続用ケーブルである。
装置ユニツト８は通常装置後面部に接続コネクタ
７ｃを有し、ケーブル１の一方のコネクタ７ａが
差込まれる。さらにケーブル１の他方のコネクタ
７ｂは他のコンソール、ユニツト等に接続される
ものである。

このケーブル接続コネクタ７ｃは、リアカバー
１０により普段は閉じられ、ケーブル１はリアカ
バー１０に形成した引出し穴１０ａより引出され
る。リアカバー１０は、回転フアスナー１１をリ
セプタクル１２に嵌入し、フアスナー１１を1/4
回転することによりユニツト８に固定される。

第３図に示すように、本実施例のケーブル固定
機構は、ケーブル１の固定すべき位置に取付けら
れる掛止金具６と、掛止金具６の平板部６ａ，６
ｂが差込まれる溝を形成する差込みガイド９ａ，
９ｂおよび傾斜溝９ｃから成るケーブル受け部９
とから構成される。

この差込みガイド９ａ，９ｂは第５図ａに示す
如く掛止金具６の平板部６ａ，６ｂをベース板に
対して略水平に保持する溝を有する。またガイド
９ａ，９ｂは、第６図ａに示す如く掛止金具６を
ベース板２に対して略垂直にガイドする溝を有す
る。

リアカバー１０は第４図に図示する様に、その
内側面に掛止金具６を押えるリブ１０ｂを有す
る。

即ち第６図ｂに示すように、掛止金具６がガイ
ド９ａ，９ｂによつて略垂直に保持される場合、
リブ１０ａ，１０ｂにより掛止金具６の上側縁を
押えるよう構成してある。また掛止金具６が略水
平に保持される場合は、第５図ｂに図示の様にリ
アカバー１０の内側面とガイド９ａ，９ｂにより
挾持される。傾斜溝９ｃは、第５図ｂのように掛
止金具６が略水平保持される場合、ケーブル１
（図示せず）をその傾斜面に沿つて滑らかに装置
内部へ引込むために形成されている。

このように本実施例のケーブル固定機構は、ケ
ーブル１をベース板２に対して略水平および略垂
直の任意の角度で固定できるものである。従つて
第７図のようにユニツト８を他のユニツト１５，
１３と組合せて設置する場合、ケーブル１を垂直
下方より引出す（即ち第６図に示す固定方法）こ
とによつて、ケーブル１を外部に露出することな
く、接続可能となる。また第８図に示す如く、ユ
ニツト８を単体装置としてユニツト台１４上に設
置する場合、ケーブル１を水平方向に引出す（即
ち第５図に示す固定方法）ことにより、他の装置
或いは電源と接続可能となる。

尚、ケーブル受け部９は、樹脂成形によつてベ
ース板２と一体形成されることにより、より安価
にかつ大量に供給される。

(g) 考案の効果 以上詳述したように本考案によれば、ケーブル
に取付けられる掛止部材を受け部材の掛止溝に差
込むだけでよく、迅速で且つ容易なケーブル固定
作業が可能となる。のみならず、ベース板に対す
るケーブルの固定方向を容易に変更することがで
き、ユニツトの設置状態に合わせたケーブル固定
が可能となる効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図は従来のケーブル固定機構を示
す図、第３図は本考案のケーブル固定機構の一実
施例を示す図、第４図はリアカバー１０の内側面
の構造図、第５図及び第６図は本実施例によるケ
ーブルの固定方法を示す図、第７図、第８図は装
置ユニツトの装置方法の一例を示す図である。 １はケーブル、２はベース板（基板）、６は掛
止金具、８は装置ユニツト、９はケーブル受け
部、１０はリアカバーである。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ケーブルをベース板に固定する機構において、
   前記ケーブルに取付けられ、平板部を有する掛止
   部材と、前記ベース板に設けられ、該掛止部材の
   平板部が差込まれることにより該掛止部材を保持
   する複数対の溝ガイドからなり、各対の溝ガイド
   は該ガイドに差込まれる該平板部の形成する平面
   が互いに交錯するよう配設される受け部材とから
   構成される事を特徴とするケーブル固定機構。