JPH01193337A - セルロースの溶解方法 - Google Patents
セルロースの溶解方法Info
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- JPH01193337A JPH01193337A JP1983288A JP1983288A JPH01193337A JP H01193337 A JPH01193337 A JP H01193337A JP 1983288 A JP1983288 A JP 1983288A JP 1983288 A JP1983288 A JP 1983288A JP H01193337 A JPH01193337 A JP H01193337A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
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Description
【発明の詳細な説明】
(技術分野)
本発明はセルロースの溶解方法に係り、特にセルロース
とアミンの相互作用により、セルロースを非晶化せしめ
て、有機溶媒に対する溶解性を高め、且つセルロースの
崩壊を有利に防止しつつ、良好なるセルロース溶液を得
る方法に関するものである。
とアミンの相互作用により、セルロースを非晶化せしめ
て、有機溶媒に対する溶解性を高め、且つセルロースの
崩壊を有利に防止しつつ、良好なるセルロース溶液を得
る方法に関するものである。
(背景技術)
近年、従来からのビスコース法にとって代わるセルロー
ス繊維の新しい製造法等において有利に採用され得る、
成形可能なセルロース溶液を製造する方法が種々検討さ
れ、そこでは、セルロースに対する新しい溶媒として、
有機溶媒を用いることが考えられている。そして、その
ような有機溶媒を用いることによって、環境汚染の改善
等を図リ、またセルロースを化学変化させることなく、
且つ重合度を殆ど低下させないで、新しい性能のセルロ
ース繊維の如きセルロース製品を製造することが、その
目的とされているのである。
ス繊維の新しい製造法等において有利に採用され得る、
成形可能なセルロース溶液を製造する方法が種々検討さ
れ、そこでは、セルロースに対する新しい溶媒として、
有機溶媒を用いることが考えられている。そして、その
ような有機溶媒を用いることによって、環境汚染の改善
等を図リ、またセルロースを化学変化させることなく、
且つ重合度を殆ど低下させないで、新しい性能のセルロ
ース繊維の如きセルロース製品を製造することが、その
目的とされているのである。
かかる状況下、本発明者らにあっても、セルロースに対
する新しい溶媒系として、テトラアルキルアンモニウム
塩(以下、TAASと略す)とジメチルスルホキシド(
以下、DMSOと略す)との混合溶媒を見い出し、これ
を、先に特願昭58−249468号として特許出願し
た。この本発明者らが見い出した、DMSOとTAAS
とからなる混合溶媒は、低価格で、取扱易く、更に損失
がなく、またセルロースの劣化も殆どなく、しかも無公
害で、環境汚染が全く考えられない等の優れた特徴を備
えており、そしてそのような混合溶媒にセルロースを溶
解して得られる溶液は、それが、水、メタノール等の非
溶媒に投入されることにより、それに溶解されていたセ
ルロースが凝固、析出することによって、目的とする成
形物を与えるという特徴を有している。
する新しい溶媒系として、テトラアルキルアンモニウム
塩(以下、TAASと略す)とジメチルスルホキシド(
以下、DMSOと略す)との混合溶媒を見い出し、これ
を、先に特願昭58−249468号として特許出願し
た。この本発明者らが見い出した、DMSOとTAAS
とからなる混合溶媒は、低価格で、取扱易く、更に損失
がなく、またセルロースの劣化も殆どなく、しかも無公
害で、環境汚染が全く考えられない等の優れた特徴を備
えており、そしてそのような混合溶媒にセルロースを溶
解して得られる溶液は、それが、水、メタノール等の非
溶媒に投入されることにより、それに溶解されていたセ
ルロースが凝固、析出することによって、目的とする成
形物を与えるという特徴を有している。
而して、このようなり M S 、0 (!: T A
A Sとからなる新しい混合溶媒系を用いたセルロー
スの溶解手法にあっても、かかる混合溶媒のセルロース
に対する溶解性を高めることは、セルロースの溶解操作
をより容易と為し、またより高い重合度(DP)のセル
ロースを溶解せしめる上において、有効なことである。
A Sとからなる新しい混合溶媒系を用いたセルロー
スの溶解手法にあっても、かかる混合溶媒のセルロース
に対する溶解性を高めることは、セルロースの溶解操作
をより容易と為し、またより高い重合度(DP)のセル
ロースを溶解せしめる上において、有効なことである。
。
ところで、アミンとセルロースの相互作用については、
X線的研究により、それらの間に一定の錯体が形成され
ることが知られており(W、Davis。
X線的研究により、それらの間に一定の錯体が形成され
ることが知られており(W、Davis。
J、Barry、 1943) 、またアミン/有機
溶剤によるセルロースの溶解法としては、メチルアミン
/DMSOの混合溶媒系が低重合度のセルロース(主と
してレーヨン)を溶解することがPh1lipp等(1
972)により明らかにされているが、上記したDMS
OとTAASとからなる混合溶媒系における溶解性を向
上せしめるための手段については、未だ何等の提案も為
されてはいない。
溶剤によるセルロースの溶解法としては、メチルアミン
/DMSOの混合溶媒系が低重合度のセルロース(主と
してレーヨン)を溶解することがPh1lipp等(1
972)により明らかにされているが、上記したDMS
OとTAASとからなる混合溶媒系における溶解性を向
上せしめるための手段については、未だ何等の提案も為
されてはいない。
(解決手段)
ここにおいて、本発明者らは、先に提案したDMSO−
TAAS系混合溶媒のセルロースに対する溶解性を高め
るべく種々検討した結果、アミンがセルロースと反応し
て、かかる混合溶媒への溶解性を高めると考え、アミン
としてメチルアミンを用いて、それをDMSO−TAA
S系混合溶媒に添加せしめ、セルロースの溶解を行なっ
たところ、重合度(DP)が1000を越えるパルプも
低温で溶解することが出来、またエチルアミン等の他の
アミンも同様に用いることが出来ることを知見し、本発
明を完成するに至ったのである。
TAAS系混合溶媒のセルロースに対する溶解性を高め
るべく種々検討した結果、アミンがセルロースと反応し
て、かかる混合溶媒への溶解性を高めると考え、アミン
としてメチルアミンを用いて、それをDMSO−TAA
S系混合溶媒に添加せしめ、セルロースの溶解を行なっ
たところ、重合度(DP)が1000を越えるパルプも
低温で溶解することが出来、またエチルアミン等の他の
アミンも同様に用いることが出来ることを知見し、本発
明を完成するに至ったのである。
すなわち、本発明は、セルロースを、炭素数が5以下の
アミンの作用下において、テトラアルキルアンモニウム
塩とジメチルスルホキシドとからなる混合溶媒に溶解せ
しめることを特徴とするセルロースの溶解方法にある。
アミンの作用下において、テトラアルキルアンモニウム
塩とジメチルスルホキシドとからなる混合溶媒に溶解せ
しめることを特徴とするセルロースの溶解方法にある。
また、かくの如き溶解方法において、所定のアミンをセ
ルロースに作用せしめるには、一般に、前記セルロース
が、前記混合溶媒に溶解せしめられるに先立って、前記
アミンにて処理されたり、前記セルロースが、前記アミ
ンを含有する前記混合溶媒にて溶解されることによって
、実現されることとなる。
ルロースに作用せしめるには、一般に、前記セルロース
が、前記混合溶媒に溶解せしめられるに先立って、前記
アミンにて処理されたり、前記セルロースが、前記アミ
ンを含有する前記混合溶媒にて溶解されることによって
、実現されることとなる。
なお、作用せしめられるアミンが、メチルアミン若しく
はエチルアミンである場合においては、それは、前記セ
ルロースの1重量部に対して3.0重量部以上の割合で
用いられ、また前記アミンが炭素数3〜5のモノアミン
若しくは炭素数1〜5のジアミンであるときには、前記
セルロースの1重量部に対して1.0重量部以下の割合
で用いられることとなる。
はエチルアミンである場合においては、それは、前記セ
ルロースの1重量部に対して3.0重量部以上の割合で
用いられ、また前記アミンが炭素数3〜5のモノアミン
若しくは炭素数1〜5のジアミンであるときには、前記
セルロースの1重量部に対して1.0重量部以下の割合
で用いられることとなる。
(作用・効果)
そして、このような本発明手法によれば、アミンはセル
ロースと反応して、セルロースのDMSO−TAAS系
混合溶媒への溶解性を高め、特にこのアミンは、セルロ
ースの結晶部分にも作用して膨潤非晶化せしめ、以てセ
ルロースのDMSO−TAAS混合溶媒への溶解性を高
めているものと考えられ、そしてそれによって、セルロ
ースの低温溶解、更には高い重合度(DP)のセルロー
ス、例えばリンターパルプ等の溶解も有利に行ない得る
こととなったのである。
ロースと反応して、セルロースのDMSO−TAAS系
混合溶媒への溶解性を高め、特にこのアミンは、セルロ
ースの結晶部分にも作用して膨潤非晶化せしめ、以てセ
ルロースのDMSO−TAAS混合溶媒への溶解性を高
めているものと考えられ、そしてそれによって、セルロ
ースの低温溶解、更には高い重合度(DP)のセルロー
ス、例えばリンターパルプ等の溶解も有利に行ない得る
こととなったのである。
(構成の具体的な説明)
ところで、かかる本発明にて用いられるアミンは、炭素
数が5以下のモノアミン若しくはジアミンであって、そ
のようなアミンの少なくとも1種がセルロースに作用せ
しめられることとなるが、その作用手段としては、−C
に、セルロースがDMSO−TAAS混合溶媒に溶解せ
しめられるに先立って、該アミンにて処理される手法の
他、セルロースが、かかるアミンを倉荷するDMSO−
TAAS混合溶媒にて溶解される手法等が採用されるこ
ととなる。
数が5以下のモノアミン若しくはジアミンであって、そ
のようなアミンの少なくとも1種がセルロースに作用せ
しめられることとなるが、その作用手段としては、−C
に、セルロースがDMSO−TAAS混合溶媒に溶解せ
しめられるに先立って、該アミンにて処理される手法の
他、セルロースが、かかるアミンを倉荷するDMSO−
TAAS混合溶媒にて溶解される手法等が採用されるこ
ととなる。
また、このアミンのセルロースに対する適用形態は、溶
解すべきセルロースの重合度等によって適宜に選択され
、例えばメチルアミンやエチルアミンでは、直接にDM
SO−TAAS混合溶媒に添加されて、重合度が100
0を越えるパルプの低温溶解に用いられ、また重合度が
2000を越えるリンターパルプも、メチルアミンにて
前処理した後、DMSO−TAAS混合溶媒に溶解せし
める手法が採用されるのである。なおここのようなメチ
ルアミンやエチルアミンの使用量は、その溶解特性に応
じて適宜に決定されることとなるが、一般にセルロース
の1重量部に対して3.0重量部以上の割合において用
いられることとなる。
解すべきセルロースの重合度等によって適宜に選択され
、例えばメチルアミンやエチルアミンでは、直接にDM
SO−TAAS混合溶媒に添加されて、重合度が100
0を越えるパルプの低温溶解に用いられ、また重合度が
2000を越えるリンターパルプも、メチルアミンにて
前処理した後、DMSO−TAAS混合溶媒に溶解せし
める手法が採用されるのである。なおここのようなメチ
ルアミンやエチルアミンの使用量は、その溶解特性に応
じて適宜に決定されることとなるが、一般にセルロース
の1重量部に対して3.0重量部以上の割合において用
いられることとなる。
一方、炭素数が3〜5のモノアミンの場合には、上記メ
チルアミンやエチルアミンとの併用、混合使用により、
同様な結果が得られるのである。そしてまた、炭素数が
5までのジアミンにあっても、それはセルロースと錯体
を形成するが、この場合は、結合が強(、反って混合溶
媒への溶解性に好ましくない影響をもたらすところから
、過剰のジアミンは除去しておくことが望ましい。この
意味において、かかるジアミンは、前記炭素数が3〜5
のモノアミンと共に、セルロースの1重量部に対して1
.0重量部以下、好ましくは0.3〜0.5重量部程度
の使用量とすることが望ましく、そのために、過剰のア
ミンを吸引または非極性溶媒による抽出法等によって除
去することが望ましいのである。
チルアミンやエチルアミンとの併用、混合使用により、
同様な結果が得られるのである。そしてまた、炭素数が
5までのジアミンにあっても、それはセルロースと錯体
を形成するが、この場合は、結合が強(、反って混合溶
媒への溶解性に好ましくない影響をもたらすところから
、過剰のジアミンは除去しておくことが望ましい。この
意味において、かかるジアミンは、前記炭素数が3〜5
のモノアミンと共に、セルロースの1重量部に対して1
.0重量部以下、好ましくは0.3〜0.5重量部程度
の使用量とすることが望ましく、そのために、過剰のア
ミンを吸引または非極性溶媒による抽出法等によって除
去することが望ましいのである。
なお、本発明において、溶解されるべきセルロースとし
ては、通常のウッドパルプを初め、コツトンリンク−の
如き天然セルロース原料が用いられ、そして上記の如き
アミンの作用下において、適宜の濃度、一般には3〜l
O重量%程度の濃度において、DMSO−TAAS混合
溶媒に溶解せしめられることとなる。
ては、通常のウッドパルプを初め、コツトンリンク−の
如き天然セルロース原料が用いられ、そして上記の如き
アミンの作用下において、適宜の濃度、一般には3〜l
O重量%程度の濃度において、DMSO−TAAS混合
溶媒に溶解せしめられることとなる。
また、かかるセルロースに対する混合溶媒を構成するT
AASとしては、テトラエチルアンモニウムクロリド、
テトラエチルアンモニウムクロリド、プロピルトリエチ
ルアンモニウムクロリド、ブチルトリエチルアンモニウ
ムクロリド等の如き、低級アルキル基で4級化されたア
ンモニウム塩、特に4級アンモニウムハライドが好適に
用いられ、そしてそのようなTAASは、混合溶媒中、
一般に20〜70重量%の割合で、好ましくは、20〜
55重景%程度の割合において用いられるものである。
AASとしては、テトラエチルアンモニウムクロリド、
テトラエチルアンモニウムクロリド、プロピルトリエチ
ルアンモニウムクロリド、ブチルトリエチルアンモニウ
ムクロリド等の如き、低級アルキル基で4級化されたア
ンモニウム塩、特に4級アンモニウムハライドが好適に
用いられ、そしてそのようなTAASは、混合溶媒中、
一般に20〜70重量%の割合で、好ましくは、20〜
55重景%程度の割合において用いられるものである。
(実施例)
以下に、本発明の幾つかの実施例を示し、本発明を更に
具体的に明らかにすることとするが、本発明が、そのよ
うな実施例の記載によって、何等の制約をも受けるもの
でないことは、言うまでもないところである。
具体的に明らかにすることとするが、本発明が、そのよ
うな実施例の記載によって、何等の制約をも受けるもの
でないことは、言うまでもないところである。
また、本発明には、以下の実施例の他にも、更には上記
の具体的記述以外にも、本発明の趣旨を逸脱しない限り
において、当業者の知識に基づいて種々なる変更、修正
、改良等を加え得るものであることが、理解されるべき
である。
の具体的記述以外にも、本発明の趣旨を逸脱しない限り
において、当業者の知識に基づいて種々なる変更、修正
、改良等を加え得るものであることが、理解されるべき
である。
なお、以下の実施例中の比及び百分率は、特に断わりの
ない限り、何れも重量基準によって示されるものである
。
ない限り、何れも重量基準によって示されるものである
。
実施例 1
重合度(DP)が900の木材パルプを解砕して、DM
S066%、メチルアミン18%及びテトラエチルアン
モニウムクロリド(TEAC)16%からなる混合溶媒
に投入し、0〜45℃で攪拌、溶解せしめることによっ
て、セルロース濃度が5%、TEAC/セルロース=3
.2の割合の清澄なセルロース溶液を得た。
S066%、メチルアミン18%及びテトラエチルアン
モニウムクロリド(TEAC)16%からなる混合溶媒
に投入し、0〜45℃で攪拌、溶解せしめることによっ
て、セルロース濃度が5%、TEAC/セルロース=3
.2の割合の清澄なセルロース溶液を得た。
実施例 2
20%のエチルアミンを含むDMSO−TEAC混合溶
媒(DMSO及びTEACの全体に対する濃度は、それ
ぞれ、64%、16%である)を用いて、実施例1と同
様にして、木材パルプ(DP=900)を溶解せしめる
ことにより、セルロース濃度=5%、TEAC/セルロ
ース=3.2の清澄なセルロース溶液を得た。
媒(DMSO及びTEACの全体に対する濃度は、それ
ぞれ、64%、16%である)を用いて、実施例1と同
様にして、木材パルプ(DP=900)を溶解せしめる
ことにより、セルロース濃度=5%、TEAC/セルロ
ース=3.2の清澄なセルロース溶液を得た。
実施例 3
リンターパルプ(DP=2500)を用いて、それをメ
チルアミンに浸漬しくO℃×20時間)、次いでかかる
パルプの5倍に圧搾した後、TEAC−DMSO混合溶
媒(T E A C濃度=40%)に、70℃で溶解せ
しめた。その結果、セルロース濃度=3%、TEAC/
セルロース=8.0で、清?t ナセルロース溶液を得
た。このセルロース溶液は、常温下においてTEACの
析出の認められないものであった。
チルアミンに浸漬しくO℃×20時間)、次いでかかる
パルプの5倍に圧搾した後、TEAC−DMSO混合溶
媒(T E A C濃度=40%)に、70℃で溶解せ
しめた。その結果、セルロース濃度=3%、TEAC/
セルロース=8.0で、清?t ナセルロース溶液を得
た。このセルロース溶液は、常温下においてTEACの
析出の認められないものであった。
実施例 4
木材パルプ(DP=900)を解砕した後、エチルアミ
ンとプロピルアミンの重量比が2:1とした混合溶媒に
浸漬せしめ(10℃×20時間)、次いで5倍に圧搾し
た後、常温下に吸引して、セルロースに対するアミンの
重量比を0.3として、TEAC−DMSO混合溶媒(
T E A C濃度=40%)に溶解せしめた。その結
果、セルロース濃度=5%、TEAC/セルロース=5
.0の清澄なセルロース溶液を得た。
ンとプロピルアミンの重量比が2:1とした混合溶媒に
浸漬せしめ(10℃×20時間)、次いで5倍に圧搾し
た後、常温下に吸引して、セルロースに対するアミンの
重量比を0.3として、TEAC−DMSO混合溶媒(
T E A C濃度=40%)に溶解せしめた。その結
果、セルロース濃度=5%、TEAC/セルロース=5
.0の清澄なセルロース溶液を得た。
実施例 5
木材パルプ(DP=900)を解砕した後、エチレンジ
アミンに浸漬せしめ(10℃X20時間)、次いで実施
例4と町様にして、45℃でエチレンジアミンを吸引除
去し、セルロースに対するエチレンジアミンの重量比を
0.4とした後、TEAC−DMSO混合溶媒(T E
A C濃度=40%)に溶解せしめることにより、清
澄なセルロース溶液を得た。このセルロース溶液は、常
温でTEACの析出のないものであり、またTEAC/
セルロース=4.5、セルロース濃度=5%のものであ
った。
アミンに浸漬せしめ(10℃X20時間)、次いで実施
例4と町様にして、45℃でエチレンジアミンを吸引除
去し、セルロースに対するエチレンジアミンの重量比を
0.4とした後、TEAC−DMSO混合溶媒(T E
A C濃度=40%)に溶解せしめることにより、清
澄なセルロース溶液を得た。このセルロース溶液は、常
温でTEACの析出のないものであり、またTEAC/
セルロース=4.5、セルロース濃度=5%のものであ
った。
Claims (5)
- (1)セルロースを、炭素数が5以下のアミンの作用下
において、テトラアルキルアンモニウム塩とジメチルス
ルホキシドからなる混合溶媒に溶解せしめることを特徴
とするセルロースの溶解方法。 - (2)前記セルロースが、前記混合溶媒に溶解せしめら
れるに先立って、前記アミンにて処理される請求項(1
)記載の溶解方法。 - (3)前記セルロースが、前記アミンを含有する前記混
合溶媒にて溶解される請求項(1)記載の溶解方法。 - (4)前記アミンがメチルアミン若しくはエチルアミン
であり、前記セルロースの1重量部に対して3.0重量
部以上の割合で用いられる請求項(1)乃至(3)の何
れかに記載の溶解方法。 - (5)前記アミンが炭素数3〜5のモノアミン若しくは
炭素数1〜5のジアミンであり、前記セルロースの1重
量部に対して1.0重量部以下の割合で用いられる請求
項(1)乃至(3)の何れかに記載の溶解方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1983288A JPH01193337A (ja) | 1988-01-29 | 1988-01-29 | セルロースの溶解方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1983288A JPH01193337A (ja) | 1988-01-29 | 1988-01-29 | セルロースの溶解方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01193337A true JPH01193337A (ja) | 1989-08-03 |
Family
ID=12010261
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1983288A Pending JPH01193337A (ja) | 1988-01-29 | 1988-01-29 | セルロースの溶解方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH01193337A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008050595A (ja) * | 2006-07-27 | 2008-03-06 | Sanyo Chem Ind Ltd | セルロース類の溶解溶剤およびセルロース類の溶解方法 |
WO2012128315A1 (ja) | 2011-03-23 | 2012-09-27 | 株式会社Kri | 多糖類の溶解に用いられる溶媒ならびに該溶媒を用いた成形体および多糖類誘導体の製造方法 |
WO2013061639A1 (ja) * | 2011-10-26 | 2013-05-02 | 株式会社Kri | 多糖類ナノファイバー分散液の製造方法、および、該製造方法で得られた多糖類ナノファイバー分散液 |
JP2019146541A (ja) * | 2018-02-28 | 2019-09-05 | 学校法人甲南学園 | 基質溶液 |
WO2024004511A1 (ja) * | 2022-06-29 | 2024-01-04 | 旭化成株式会社 | 多糖類の溶解に用いられる溶媒、及び多糖類の溶液、並びにこれを用いた多糖類の成型体の製造方法 |
-
1988
- 1988-01-29 JP JP1983288A patent/JPH01193337A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012211302A (ja) * | 2011-03-23 | 2012-11-01 | Kri Inc | 多糖類の溶解に用いられる溶媒ならびに該溶媒を用いた成形体および多糖類誘導体の製造方法 |
US9200085B2 (en) | 2011-03-23 | 2015-12-01 | Kri, Inc. | Solvent used for dissolving polysaccharide and method for manufacturing molded article and polysaccharide derivative using this solvent |
WO2013061639A1 (ja) * | 2011-10-26 | 2013-05-02 | 株式会社Kri | 多糖類ナノファイバー分散液の製造方法、および、該製造方法で得られた多糖類ナノファイバー分散液 |
JP2013091874A (ja) * | 2011-10-26 | 2013-05-16 | Kri Inc | 多糖類ナノファイバー分散液の製造方法、および、該製造方法で得られた多糖類ナノファイバー分散液 |
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WO2024004511A1 (ja) * | 2022-06-29 | 2024-01-04 | 旭化成株式会社 | 多糖類の溶解に用いられる溶媒、及び多糖類の溶液、並びにこれを用いた多糖類の成型体の製造方法 |
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