JPH01193208A

JPH01193208A - 再生性の凍結乾燥されたヨーグルトまたはケフィール酒を主成分とする化粧用組成物

Info

Publication number: JPH01193208A
Application number: JP63279164A
Authority: JP
Inventors: Jean-Claude Contamin; ジャン　クロード　コンタマン; Christine Meunier; クリクチーヌ　ムニエール
Original assignee: LOreal SA
Current assignee: LOreal SA
Priority date: 1987-11-05
Filing date: 1988-11-04
Publication date: 1989-08-03
Also published as: DE3870402D1; FR2622797A1; EP0315541B1; DE315541T1; EP0315541A1; FR2622797B1

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は再生性の凍結乾燥されたヨーグルトまたはケフ
ィール酒を含み、使用時に水和される粉末状の化粧組成
物および皮膚特に顔の審美性を改善する方法に関するも
のである。

°（従来の技術）米国特許第４．２６８，５００号には、有毛頭皮および
毛髪の乾燥を防止し、かつ該毛髪の光沢を改善するため
の毛髪の処理方法を開示しており、この方法は有毛頭皮
および毛髪に生のヨーグルトを適用し、該頭皮および毛
髪を気密性のキャップで覆い、約３０分間作用させ、次
いで残留ヨーグルトを除去するために該頭皮および毛髪
をリンスすることを特徴とするものである。

生のヨーグルトを使用するこの方法は、一般に処置され
る人々には余り支持されない。というのは生のヨーグル
トが、乳酸の存在のために頭皮に刺激を与えるからであ
る。更に、保存性の問題とは別に、生のヨーグルトは常
に毛髪および頭皮を良好に含浸することを可能とするの
に十分な稠度を有するとはいえない。

フランス特許第７７．２０８０５　（２，３５７，２３
９）号には、安定剤成分により安定性が保証されたヨー
グルトを含む化粧処方物が記載されている。

この特許によれば、ヨーグルトは粉末または生の状態に
あり得る。安定剤成分は保存剤、酸化防止剤、キレート
剤（金属錯体形成物質）および蛋白分解酵素阻害剤であ
る。

しかし、製造の際この組成物はヨーグルトの乳酸醗酵の
安定剤による阻害のために、ヨーグルトの緒特性を失っ
てしまうことがわかった。

乳酸醗酵はそれ程活発でないので、固体状または液状エ
マルション状であり得るこの組成物は極めて経時的に安
定であると思われる。

皮膚に対するヨーグルトの優れた緒特性は本質的に乳酸
醗酵の存在によると思われるので、使用した場合には常
に有効であると考えられる。

（発明が解決しようとする課題）本発明はヨーグルトを主成分とする化粧組成物に関する
開存の解決法を提供することを目的とする。

（課題を解決するための手段）実際に、本発明は再生性の凍結乾燥されたヨーグルトま
たはケフィールと少なくとも一種の酸の受容体とを含み
、使用の際に水和される粉末状の化粧組成物を提供する
ものであって、該組成物は安定剤を全く含まない。この
ような組成物は特別な注意を払わなくとも長期間保存で
きる。使用の際に再水和することにより、乳酸醗酵を再
現し、かつ優れたきめの組成物が得られ、これは皮膚に
適用された場合に、これをより一層滑かかつ柔軟にする
と共にその堅牢性を改善する。

かくして、赤斑並びに刺激のために不快であることが知
られている生のヨーグルトの緒特性が、上記諸欠点を示
すことなく再認識される。

従って、本発明によれば５０〜８５重量％の再生性の凍
結乾燥されたヨーグルトまたはケフィール酒と、少なく
とも一種の酸受容体とを含み、使用に際して水和される
粉末状の、新規な工業製品としての化粧組成物が提供さ
れる。

ケフィール酒は乳酸醗酵の性質および乳酸菌の数の点に
おいてのみヨーグルトと異なる。

この点につき、ヨーグルト　（ｙａｏｕｒｔまたはｙｏ
ｇｏｕｒｔ）が部分的もしくは完全に脱脂し殺菌したか
らなる乳酸醗酵を伴う菌を植菌し、約４５℃にて２〜３
時間インキュベートすることにより得られることを思い
起こすであろう。

ケフィール酒（ｋｅｆｉｒまたはｋｅｐｈｙｒ）は、脱
脂乳または全乳に乳酸菌（特に２Ｌ二）’？久−Ｉ）ｉ
Ｊ。

ｍ　ｃｅｓ　ｋｅ　ｈ　ｒ））との組合せを植菌し、２
５℃にて一夜インキエベートすることにより得られる。

ヨーグルトの凍結乾燥品は以下のような特性を有する。

Ｏ−クトバチルス　ブＡゴρＬ友人：５．６Ｘ１０フ／
ｇ０ストレプトコッカス　サーモフィルス：４．７　Ｘ
ＩＯ’／　ｇＯ湿　分　　：　６％０タンパク　：５０％０ラクト一ス＝３３％０塩化ナトリウム：１．５％ケフィール酒の凍結乾燥品は以下の特性を有する。

０乳酸菌（β−バクテリウム　コーカシカム）：２．１
　ｘｌＯ３／　ｇｏ酵母菌（スタフィロコッカス　ケフィール）：３．３
Ｘ１０’／ｇｏコリホルメス　　　：００スタフィロコッカス：００湿　分　　：　７％Ｏタンパク　：３５％０ラクトース：４３％再水和の際に残留する梶酸を完全にもしくは部分的に中
和し得る酸受容体は本発明の組成物全重量の０．１〜４
０重量％、好ましくは０．５〜３５重量％の割合で存在
する。

本発明において特に好ましい酸受容体の中で、特に水酸
化アルミニウム、酸化亜鉛、ある種のモンモリロナイト
型の粘土、例えばグライフ（ＧＲＥＩＦ）社により市販
されている“ゲルホワイト　（ＧＥＬ阿旧ＴＥ）　Ｈ−
Ｕ　Ｓ　Ｐ”、燐酸二水素カリウムと燐酸一水素二カリ
ウムとの混合物または脱脂粉乳を挙げることができる。

本発明の好ましい一態様によれば、本発明の粉末状組成
物は同様に組成物全重量基準で２５重量％までの粘稠剤
をも含むもとができる。

これら粘稠剤は本質的に増粘剤またはゲル化剤であって
、該組成物に、再水和の際、均一な厚い層として適用す
るのに適したコンシスチンシーを付与することを可能と
する。

本発明で使用し得る粘稠剤の中で、特に以下のものを例
示できる。

０　キサンタンゴム（多糖）、例えばローヌプーランク
（ＲＨＯＮＥ　ＰＯＵＬＨＮＣ）社から“ロドポール（
ＲＨＯＤＯＰＯＬ）　２３　Ｓ　Ｃ”として市販されて
いる製品およびケルコ（ＫＥＩＣＯ）社により市販され
ている“ケルザン（ＫＥＬＺＡＮ）　　”　；０　藻類
またはカラギーナン誘導体、例えばサチア（ＳＡＴＩＡ
）社の”サチアガム（ＳＡＴＩＡＧＵＭ）″または１“
オーパイガム（ＡＵＢＹ　ＧＵＭ）　ｘ　２″；０　ア
ルギネート、例えばサチア社から“サチアルギン（ＳＡ
ＴＩＡＬＧＩＮＥ）　　”として市販されている製品；０　セルロース誘導体、例えばヒドロキシメチルセルロ
ースおよび特にダウケミカル（ＤＯＷ　ＣＨＥＭＩ−Ｃ
ＡＬ）社から“メトセル（ＭＥＴＨＯＣＥＬ）　Ｆ　４
　Ｍ″として市販されている製品；Ｏモンモリロナイト型の粘土（珪酸アルミニウム）、例
えばブリーフ（ＧＲＩＦＦ）社からのベントナイト　（
Ｂｅｎｔｏｎｉｔｅ）　Ｕ　Ｓ　Ｐ　Ｈおよび０　ナト
リウム塩としてのアクリルコポリマー、例えばヘキスト
（ＨＯＥＣＨ３Ｔ）社から“ホスタセリン（）１０ｓＴ
ＡｃＥＲＩＮ）　Ｐ　Ｎ　７３”として市販されている
製品。

本発明の粉末状組成物は他の成分、特に栄養物質（例え
ば凍結乾燥された胎盤抽出物、凍結乾燥したコラ−・ゲ
ン、アボカド粉末またはゴボウ粉末などの有効物質をも
含むことができる。

これらの物質は、勿論組成物の高い安定性を保つために
無水状態であることが有利である。

使用時に、本発明の化粧用粉末は適量の液状溶剤により
水和される。該溶剤は脱イオン水、花の水例えばカミツ
レ水、矢車菊水、しなのき水またはハツカ水、果汁、例
えばモモ汁またはアプリコント汁、もしくは更に野菜汁
、例えばキューリまたはニンジン汁などであり得る。

良好な稠度を得るため、また皮膚への適用を容易なもの
とするために、粉末２部に対し溶剤３部を用いることが
好ましいが、この割合は組成物毎に異なる。

特定の実施態様によれば、この溶剤も同様に可溶性の酸
受容体、好ましくはｐＨを安定化できる燐酸二水素カリ
ウムと燐酸一水素二カリウムとの混合物を含むことがで
きる。

この液状溶剤は、場合により種々の成分、例えば香料、
染料、水溶性活性物質などを含むこともできる。

本発明の粉末状の化粧組成物と液状溶剤とを約１：１〜
１：３の割合で混合した後に得られる組成物は約ｌＯ〜
１５０ポアズ、好ましくは約２０〜１００ポアズの粘度
を有し、またそのｐＨは一般に４．５〜５．５の範囲内
にある。

必要に応じて、この組成物は、その特性を失うことなし
に約１週間の間冷却（＋４℃）状態で保存できる。

同様に本発明によれば、皮膚特に顔の化粧性を改善する
ためのコフレ（ｃｏｆｆｒｅｔ）も提供され、このコフ
レは少なくとも単位使用量の粉末状の本発明の化粧組成
物と、少なくとも単位使用量の上記定義のような対応す
る液状溶剤とを含む。

好ましくは、このコフレは必要に応じて２日または３日
毎に使用するために、−週間または二週間の処置に十分
な使用量を含んでいてもよい。

本発明の粉末状組成物はビンまたは小さな袋内に収容す
ることもでき、その各々は約４〜２０ｇの該粉末と、夫
々８〜３０ｇの溶剤を含む数個の小さなフラスコに収容
された液状溶剤を含む。

使用に際し、化粧粉末を含む容器に該溶剤全体を注ぎ、
次いで滑らかかつ均一なりリームを得るまでこれら２相
を混合し、これを醗酵が最適に回復するまで約６０分ま
で放置する。

同様に、本発明は皮膚、特に顔の審美性を改善する方法
をも提供するものであり、この方法は、上記の如き液状
溶剤により、約１：１−１７３の重量比率で本発明の化
粧粉末を再水和することにより得られるクリーム（この
もののｐＨは約４．５〜５．５）を皮膚上に厚い層とし
て適用し、約５〜３０分間作用させ、次いで水または湿
ったティッシュで洗い落とすことからなる。

この処理中何等不快がないことを確認した。除去後に皮
膚の色調並びに著しく大きな柔軟性および皮膚のしまり
の改善がみられた。

（実施例）以下、本発明を非限定的な複数の実施例により説明する
。

実施例１本発明に従って以下の成分を含む粉末を調製した。

０凍結乾燥ヨーグルト　　　　　　６６．７５％０ゲル
ホワイト（ＧＥＬ阿ＨＩＴＥ）Ｈ−ＵＳＰ　　２２．２
５％０脱脂粉乳　　　　　　　　　　　１１．００％混
合機で混合しかつホモジナイズした後、得られる粉末を
ビン内に収容した。各ビンは一回の使用量（単位用量）
に対応し、８ｇの粉末を含む。

使用の際、該−つのビン中に以下の組成の液状溶剤の単
位用量（１２ｇ）を注ぎ込んだ。

０脱イオン水　　　　　　　　５０．００％０カミツレ
水　　　　　　　　２５．００％０しなのき水　　　　
　　　　２５．００％木製スパーチルで混合した後、滑
らか、かつ均一なりリームが得られ、これを３０分間放
置し、予め清浄化した顔に均一層として適用した。約１
０分間放置し、湿った浴用手袋で該クリームを除いた。

皮膚は滑らかかつ柔軟な感触をもつことがわかった。

実施例２〜６以下に示すような例の粉末を、実施例１の粉末の代りに
用いて、上記効果に匹敵する効果が達成された。

実施例２０凍結乾燥ヨーグルト　　　　　　８１．９０％Ｏ酸化
亜鉛　　　　　　　　　　　１７．３０％０燐酸二水素
カリウム　　　　　　０．２０％０燐酸一水素二カリウ
ム　　　　　０．６０％実施例３０凍結乾燥ヨーグルト　　　　　　６９．５０％０酸化
亜鉛　　　　　　　　　　２３．５０％０脱脂粉乳　　
　　　　　　　　　７．００％実施例４０凍結乾燥ヨーグルト　　　　　　７６．６０％０酸化
亜鉛　　　　　　　　　　２１．５０％０カラギーナン
　　　　　　　　　１．１０％０燐酸二水素カリウム　
　　　　　０．２０％０燐酸一水素二カリウム　　　　
　０．６０％実施例５０凍結乾燥ヨーグルト　　　　　７６．６０％０酸化亜
鉛　　　　　　　　　　２１．５０％０キサンタンゴム
　　　　　　　　１．１０％０燐酸二水素カリウム　　
　　　　０．２０％０燐酸一水素二カリウム　　　　　
０．６０％実施例６０凍結乾燥ヨーグルト　　　　　５５．５５％０酸化亜
鉛　　　　　　　　　　３３．４５％０脱脂粉乳　　　
　　　　　　　１１．００％実施例１の液状溶剤は、実
施例３または６においては、以下の溶剤例ＡまたはＣに
よって、また実施例２〜６においては、以下の例Ｂの溶
剤によって代用できる。

例ＡＯハツカ水　　　　　　　　　　　９９．６％０燐酸二
水素カリウム　　　　　　０．１％Ｏ燐酸燐酸一水素ジ
カリウム　　　０．３％例ＢＯキューリ汁　　　　　　　　　　１０．００％０脱イ
オン水　　　　　　　　　８９．７０％０香　料　　　
　　　　　　　０．３０％例％Ｏ矢車菊水　　　　　　　　　　２０．００％０しなの
き水　　　　　　　　　２０．００％０脱イオン水　　
　　　　　　　５９．４０％０燐酸二水素カリウム　　
　　　　０．１５％０燐酸一水素二カリウム　　　　　
０．４５％実施例１と全く同様に、適用並びに水洗後、
顔の皮膚は著しく張りがあり、かつしまっていることを
確認した。

上記実施例１〜６において、凍結乾燥ヨーグルトは等量
の凍結乾燥ケフィール酒で代用でき、またまったく同様
な化粧効果が得られることがわかった。

手続補正書（方式）１、事件の表示　　昭和６３年特許願第２７９１６４号
３、補正をする者事件との関係　　出願人名　　称　　　　　　　ロ　　　し　　　ア　　　ル４
、代理人

Claims

【特許請求の範囲】１）使用に際して水和される粉末状化粧組成物であって
、５０〜８５重量％の再生性の凍結乾燥されたヨーグル
トまたはケフィール酒と、少なくとも一種の酸受容体を
含むことを特徴とする上記化粧組成物。（２）該酸受容体が全組成物重量基準で０．１〜４０重
量％、好ましくは０．５〜３５重量％の割合で含まれる
請求項１記載の化粧組成物。（３）上記酸受容体が水酸化アルミニウム、酸化亜鉛、
モンモリロナイト型の粘土、燐酸二水素カリウムと燐酸
一水素カリウムとの混合物、または粉末状脱脂乳である
請求項１または２記載の化粧組成物。（４）更に粘稠剤をも含む請求項１〜３のいずれか１項
に記載の化粧組成物。（５）該粘稠剤を該組成物全重量の２５重量％までの割
合で含む請求項４記載の化粧組成物。（６）上記粘稠剤がキサンタンゴム、藻類誘導体、カラ
ギーナン、アルギネート、セルロース誘導体、モンモリ
ロナイト型の粘土またはナトリウム塩型のアクリルコポ
リマーである請求項４または５記載の化粧組成物。（７）更に、凍結乾燥された胎盤抽出物、凍結乾燥され
たコラーゲン、アボカド粉末またはゴボウ粉末などの活
性物質を含む請求項１〜６のいずれか１項に記載の化粧
組成物。（８）皮膚、特に顔の化粧性を改善するためのコフレで
あって、請求項１〜７のいずれかに記載の化粧組成物の
少なくとも単位用量と、使用時に該組成物を再水和して
ｐＨ４．５〜５．５のクリームを形成するための液体溶
剤の少なくとも単位用量とを含み、該組成物対該液体溶
剤との重量比が１：１〜１：３であることを特徴とする
上記コフレ。（９）該液体溶剤が脱イオン水、カミツレ水、矢車菊水
、ハッカ水、しなのき水、もも汁、キューリ汁、ニンジ
ン汁またはアプリコット汁である請求項８記載のコフレ
。（１０）該溶剤が可溶性酸受容体、好ましくは燐酸二水
素カリウムと燐酸水素二カリウムとの混合物を含む請求
項８記載のコフレ。（１１）該溶剤が更に香料、染料または水溶性活性物質
をも含む請求項８〜１０のいずれか１項に記載のコフレ
。（１２）皮膚、特に顔の審美性を改善する方法であって
、請求項１〜７のいずれか１項記載の粉末状の化粧組成
物を約１：１〜１：３の重量比で液体溶剤によって再水
和することにより得られるｐＨ約４．５〜５．５のクリ
ームを厚い層として皮膚に適用し、約５〜３０分作用さ
せ、次いで水または湿ったテッシュで洗浄して除去する
ことを特徴とする上記方法。（１３）該クリームが約１０〜１５０ポアズ、好ましく
は２０〜１００ポアズの粘度を有する請求項１２記載の
方法。