JPH01192902A - 防振レール締結装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は鉄道軌道の直結軌道において、凸形突起部を設
けた下タイプレートと凹部を設けた上タイプレートとの
間全面に弾性材を挿み、弾性締結した防振と同時にレー
ルの小返りを防止することを目的とするレール締結装置
に関するものである。

〔従来の技術〕

スラブ軌道など直結軌道構造において、列車が走行する
際に列車荷重及び列車振動が軌道に加わる。この荷ｍや
振動の軌道スラブ等支承体への伝達を軽減するための防
振軌道構造は、従来は軌道スラブ等支承体下全面にゴム
マット・合成４１脂などの弾性材を接着する構造、ある
いは支承体に固定した下タイプレート両端をレール直角
方向外方に伸ばし、この両端部に円筒を設け、これに上
タイプレート両端に設けた円形外筒を弾性材を介して接
着し、この弾性材の変形による防振締結法等が採用され
ていた。

新設施工の防振軌道には適するが、既設のスラブ軌道等
支承体での施工には、レールをスラブ等支承体より取り
外したり、又はレールを大きく扛上したり、また、円筒
形締結装置においては既存設備との高低差が発生するな
ど、施工空間、施工間合、片線運転など多大な障害・時
間と工費・経費を要する。

そこで、既設軌道において防振構造とする場合、レール
下部の締結装置部分で対処するのが有利とされている。

しかし、従来の防振用レール締結装置では上・下タイプ
レートが大形となり、下タイプレートを固定するボルト
は上タイプレートに覆われて施工・保守・点検が困難で
ある。ボルトの緩解作業は上タイプレートを移動又は取
り外さなければならないことおよびボルトの緩み点検が
困難なこともあり、万一ボルトの緩みの発見が遅れた場
合、運転保安上に不安がある。また、上・下タイプレー
トの両端距離を長くする必要があることから、多くの材
料費を要し、タイプレート部材発生が生じ、電気絶縁の
低下を招（ことにもなる。

〔！ＩＢを解決しようとする手段〕

本発明はこれらの欠点を一掃し、多重の弾性部材すなわ
ち緩衝バッド、上・下タイプレート間弾性材および軌道
パッドにより効率よく列車荷重の広範分散、振動減衰お
よびレール小返り・横・水平方向変位の抑制を図る締結
装置を提供するものである。

〔実施例〕

以下、本発明の実施例を図面に基づいて具体的に説明す
る。第１図およびｍ２図において軌道スラブ等支承体Ｉ
上に下タイプレート２、上タイプレート３の間に弾性材
４を挿み、これをコイルばね５等により弾性締結し、こ
れらを櫂形受台６および緩衝バフドアを介し、支承体１
に締着用ボルト８で固定したものであり、上クイプレー
ト上にはｒａ１１ｆｌパツキン９および軌道パッド１０
を介し、締ている。

列車荷重は車両自重・速度・車輪整備状態により荷重・
衝撃に差異があり、この荷重がレール１２に垂直・水平
・制動・駆動によるレール長手方向力として伝達される
。

この列車荷重はレール締結装置の弾性を軟らかくするこ
とにより、垂直荷重については列車荷重を軌道広範に分
布させ局部沈下量を少なくし、車輪振動を軽減するもの
で、レール１２から軌道パッド１０、上タイプレート３
、弾性材４および下タイプレート２、下敷緩衝パッド７
の弾性材を介して、レール締結ばね１１．弾性用コイル
ばね５、締着ボルト用ワッシャ８等の弾性具により、軌
道スラブ等支承体１に固定している。

水平荷重はレール１２から、上タイプレート３、上面左
右ショルダ一部で受圧する。この水平荷重は上タイプレ
ート３下面に発生する水平力の大小により、適当数ある
いは適当な受圧面積を有した下方に凹形状の円筒又は矩
形をした隔壁遮蔽部３ａ支柱弾性材４Ａを介して弾性的
に伝達し、さらに下タイプレート２の両端に設けた側壁
面２ｂから受台６をへて支承体ｌに伝達される。

同様にレール長手方向荷重は、レール締結用ばね１１の
適当なレール押え力により、上タイプレート３から遮蔽
突起部３ａおよび下タイプレート２の突起部２８間の弾
性材を介し、締着用ボルト８により支承体１に伝達され
る。この上・下タイプレートの凹凸形状突起内の弾性材
４ａの弾性度は、適度な硬度を選定することにより、列
車横圧によるレール小返りに対して回転抵抗力を増大す
ることが可能となる。従って、レール小返り抵抗力を増
大することにより列車走行時の左右レール間隔拡大が防
止されることになる。

左右レール間の電気絶縁は、弾性材４および各締結ボル
ト類に設けた絶縁カラー５ａ、絶縁支承埋込栓１ａによ
り、上下タイプレートは電気的にそれぞれ独立して多重
絶縁を図っている。

軌道スラブとレールレベルの調節は、上下方向また、左
右方向は櫂形状による受台６をスライドすることにより
、それぞれＦＩＲＭすることが可能であ番、これらの各
構成部材のうち、下タイプレート２および上タイプレー
ト３をタイプレート下敷弾性材４を介してあらかじめ接
着又は、弾性用コイルばね顛５により初期圧縮力を加え
ているので、レールのアップリフトにも充分対応すると
ともに、弾性材４の耐久性が増すこととなる。上タイプ
レート３と下タイプレート２を一体化しておくことによ
り、施工性、組立時間、取付精度等をたかめることが可
能である。また、この弾性材４の弾性度はパッド厚さと
の関係が強く、厚さを変化させることにより現行軌道弾
性に近づけることができ、弾性およびレールレベルの緩
衝区間用締結装置の設計も容具に可能である。これらの
締結装置を列車間合いに合せて、適宜間送りして交換す
ることにより営業列車のダイヤ変更をすることなく長大
間合でなくとも活線施工が可能となる。

次に第３図および第４図に同発明の上下タイプ場合の実
施例を示す、これらの図のうち、軌道スラブ等支承体ｌ
の座面上に、数ケの凸形突起部を有した下タイプレート
２と、下方に複数の凹形突起を有した上タイプレート３
により凹凸部を組合せこの間の相対する面のうち、垂直
荷重受圧面には適宜の溝又は気泡を内部に有した圧縮用
弾性材４ａおよび斜面には受圧面に当該圧縮用弾性材の
垂直弾性度に近似する弾性材、材料厚さおよび斜面角度
を設定した圧縮せん断用突起内弾性材４を一体接着によ
り、一体化されたものである。

列車荷重による垂直荷重は、レール下面の軌道パッド１
０およびレール上下調節用調節パツキン９をレール締結
用板ばね１１により弾性締結し、上下タイプレート間の
圧縮・せん断パッド５の垂直弾性成分による合成ばね弾
性体として列車荷重を支承体に分散するとともに、車輪
振動を遮断している。

列車横圧による水平横方向荷重および列車推進制動時の
レール長手方向荷重は上タイプレート３の圧縮せん断バ
ッド５により水平弾性成分による合成ばね弾性体として
横方向移動を制限している。

また、列車横圧によるレール小返りは、主として軌道パ
ッドの弾性度により抑制されるが、過大なレール上下変
位は圧縮パッド４の圧縮変位量として得ることができる
。従ってレール１２の左右間隔の最大値はこのパッドの
圧縮最大量により限度となる。レール水平、レール長手
方向の適宜な弾性により、レール横圧分散は広範となり
下タイプレート締着用ボルト８およびスラブ版支持反力
の減少が期待できる。

レール電気絶縁は、上下タイプレート間の圧縮用弾性材
４ａおよび圧縮せん断用突起内弾性材４により、完全に
遮断されることになる。従って、左右！Ｉ１１節楔形受
台は絶縁および横弾性は不要となり、下タイプレート２
および受台６の材質および形状は簡易となる。

〔発明の効果〕

絶倒により説明したように上タイプレート３、下タイプ
レート２の相対する凹凸形状の間隙に適宜な弾性を有す
る弾性材４等により、荷■、振動を分散、遮蔽し、防振
対策が図れ、弾性材４等の合成炭°形により、この弾性
による過大な水平方向への変形を制限することが可能で
、スラブ軌道等直結軌道におけるレールの上下・左右の
調節性を有し、かつ、レール電気絶縁が確保され、既設
線路でのレールを破線することな（締結装置を交換する
ことができるものである。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の防振レール締結装置を示したもので、第１
図は軌道スラブ等支承体にレールを締結した防振レール
締結装置の縦断面図、第２図はその平面図、第３図は上
下タイプレート間に弾性材を介して一体化した防振レー
ル締結装置の縦断面図、ｍ４図はその平面図である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 軌道スラブ等レール支承体上面に緩衝パッドを介し、該
   緩衝パッド上部に凸形突起を有し、両端が上方に湾曲し
   た下タイプレートと、凹形突起を有する上タイプレート
   とを締結具を介し組合せ、該上下タイプレートの相対す
   る面に弾性材を介在して、弾性締結した一体形成せしめ
   たタイプレートを、両側面に楔形受台により軌道スラブ
   等支承体に固定し、上タイプレート上面に、調節パッキ
   ンおよび軌道パッドを敷き、該レールを上タイプレート
   に適当な弾性具により弾性締結することを特長とした防
   振レール締結装置。