JPH0119268Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、フレキシブル磁気デイスクを収納す
るカートリツジがカートリツジホルダーに挿脱容
易なフレキシブル磁気デイスクカートリツジの装
着装置に関する。

フレキシブル磁気デイスクカートリツジを装着
する装置で回動開閉する開閉蓋にパツトを設け、
装置本体側にカートリツジホルダーを回動自在に
設けた場合、開閉蓋の回動角とカートリツジホル
ダーの回動角が略同一のときは、ホルダー内から
パツトの退避量が少なく、ホールダーに挿脱され
るカートリツジが引つ掛かる欠点があつた。

本考案の目的は、フレキシブル磁気デイスクを
収納するカートリツジホルダーの回動軸と開閉蓋
の回動軸を異なる位置に配設し、カートリツジホ
ルダーに対し開閉蓋の開きを大きくすると共にパ
ツトの後退量を大きくしたフレキシブル磁気デイ
スクカートリツジの装着装置を提案することであ
る。

本考案の特徴は、カートリツジホルダーとフレ
キシブル磁気デイスクを磁気ヘツドに向けて押圧
するパツトを支持した開閉蓋を異なる互いに平行
な回動軸で固定枠に夫々回動自在に支承し、記録
再生状態において上記回動軸に平行な方向に移動
する磁気ヘツドを通りデイスク面と垂直な仮想面
から上記カートリツジホルダーの回動軸までの距
離よりも上記仮想面から上記開閉蓋の他の回動軸
までの距離を長くしたことである。

以下、図示の実施例で本考案を説明する。フレ
キシブル磁気デイスクカートリツジの装着装置は
第１図で固定枠１０の互いに平行な回動軸１１，
１２に夫々カートリツジホルダー１の一端１ａと
開閉蓋２の一端２ａが回動自在に支承され、図示
されない装置本体に記録再生状態において上記互
いに平行な回動軸１１，１２に平行な方向に移動
する。磁気ヘツド３が固定されてカートリツジホ
ルダー１の中程に穿設された透孔1bからカート
リツジホルダー内に突出され、カートリツジホル
ダー１内にはフレキシブル磁気デイスク４が収納
されたカートリツジ５が挿脱自在に装着されてい
る。

上記カートリツジホルダー１は偏平匣型に形成
されて第１図で右端に挿入口１ｃが設けられ、下
面に大径の透孔１ｄが穿設されて図示されないフ
レキシブル磁気デイスク４の回転装置と下記パツ
ト８が挿入可能に形成されると共に挿入口１ｃに
近い側部に折曲板１ｅが設けられて連動手段のピ
ン６が側方に向けて固定されている。更にカート
リツジホルダー１の下面の第１図の左側と右側に
は下方に向けて度当たり部１ｆ，１ｇが突設さ
れ、カートリツジホルダー内の底面の例えば第１
図で左側と右側には板バネ１３，１４が固定され
てカートリツジ５をカートリツジホルダー１内の
天井に押圧付勢するように構成されている。

上記開閉蓋２には複数本の頭付支柱１５が内側
に向けて突設固定され、支柱にカラー１６を介し
てパツト保持板７が第１図で上下動自在に嵌合さ
れ、バネ１７で内側に押圧付勢されている。パツ
ト保持板７には２個の矩形の透孔７ａ，７ａと複
数個のねじ孔７ｂが形成されて透孔７ａに２本の
パツト８，８が第１図で上下動自在に嵌挿され、
ねじ孔７ｂに螺合されたネジ１８で保持されると
共にバネ１９で下方に押圧付勢されている。開閉
蓋２の側部には折曲板２ａが設けられて連動手段
の長孔２ｂが穿設され、上記連動手段のピン６が
挿入係合されている。

上記フレキシブル磁気デイスク４は第２図のよ
うに中心に係合孔４ａが穿設されている。

上記カートリツジ５は第２図のように中心に上
下面に大径の透孔５ａが、一側側部には第１図、
第２図のように矩形の大きな透孔５ｂが夫々穿設
されている。

上記パツト８は第１図、第２図のように一側面
が逆Ｔ字形で上平面が矩形に形成され、底辺８ａ
に穿設された透孔８ｂに上記ネジ１８が嵌挿さ
れ、上平面にフレキシブル磁気デイスク面に当接
される球面状の長堤８ｃが形成されている。

第１図の記録再生状態で上記一方の回動軸１１
と他方の回動軸１２の位置は第３図のように、記
録再生時の基準となり回動軸１１，１２に平行な
方向に移動する磁気ヘツドを通りフレキシブル磁
気デイスク４の面に垂直をなす仮想面Ａから回動
軸１１は距離Ｒ、回動軸１２は距離Ｌに夫々配置
され、距離ＲとＬの長さはＲ＜Ｌに構成されてい
る。

上記フレキシブル磁気デイスクカートリツジの
装着装置にカートリツジ４が装着されるときは、
第４図のように開閉蓋２が下方に開かれる。開閉
蓋が開かれると、連動手段のピン６と長孔２ｂの
係合でカートリツジホルダー１が回動される。こ
のときカートリツジホルダー１の回動角が第３図
のようにα、開閉蓋２の回動角がβとすると、回
動角α，βは上記仮想面Ａから回動軸１１までの
距離Ｒと回動軸１２までの距離Ｌの関係からα＜
βとなり、カートリツジホルダー１の開角度より
開閉蓋２の開角度が大きくなり、第１図と第４図
でカートリツジホルダー１の上面と開閉蓋２の下
面の間隔が開閉蓋を閉じた時Ｂ、開いた時Ｃとな
つてＢ＜Ｃとなり、また例え上記のαとβとが等
しいとしても上述したようにＲ＜Ｌの関係から同
様にＢ＜Ｃとなり、パツト８の後退量が開閉蓋２
の開角度に応じて大きくなつてパツト８の先端球
面状の長堤８ｃがカートリツジ５の透孔ｂから脱
出されてカートリツジ５の挿脱の折その進路から
後退されるので引つ掛かることが防止される。

カートリツジホルダー１にカートリツジ５が挿
入されて開閉蓋２が閉じられると第１図の状態と
なつてパツト保持板７はカートリツジホルダー１
の度当たり部１ｆ，１ｇに度当たりされ、パツト
８はカートリツジホルダー１内に進入して第２図
点線のように球面状の長堤８ｃ，８ｃが磁気ヘツ
ド３の磁気デイスク４当接面の両側裏面を押圧し
てパツト作用が行なわれる。パツト圧は上記バネ
１９に抗してネジ１８が回動されてパツト突出量
γの調整によつてなされる。

上記説明における連動手段のピン６と長孔２ｂ
はカートリツジホルダー１側の折曲板１ｅに長孔
を設け、開閉蓋２側の折曲板２ａにピンを固定し
て嵌挿係合させてもよい。又上記カートリツジホ
ルダー１に設けられた度当たり部１ｆ，１ｇは図
示されない装置の不動部材に固定してパツト保持
板７が度当たりされるように構成してもよい。

本考案は上述のように構成されたから、簡単な
構成でカートリツジホルダーの開角度に対し開閉
蓋が大きく開角されてカートリツジホルダーにカ
ートリツジの挿脱が容易になり、かつパツトがカ
ートリツジホルダー内から退避してカートリツジ
挿脱進路にないのでカートリツジがパツトに引つ
掛かることがない等実用上優れた効果を奏するフ
レキシブル磁気デイスクカートリツジの装着装置
を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例が示され、第１図はフ
レキシブル磁気デイスクカートリツジの装着装置
の要部断面側面図、第２図はフレキシブル磁気デ
イスクとカートリツジの平面図、第３図はカート
リツジホルダーと開閉蓋の回動角説明図、第４図
は開閉蓋が開かれた装置要部断面側面図である。 １……カートリツジホルダー、２……開閉蓋、
３……磁気ヘツド、４……磁気デイスク、５……
カートリツジ、８……パツト、１０……固定枠、
１１……回動軸、１２……他の回動軸、Ａ……仮
想面、Ｌ，Ｒ……距離。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. フレキシブル磁気デイスクを収納するカートリ
   ツジが挿脱自在なカートリツジホルダーを固定枠
   に設けた回動軸により回動自在に支承する一方、
   上記デイスクを磁気ヘツドに向けて押圧するパツ
   トを支持した開閉蓋を上記固定枠に上記回動軸に
   平行に設けた他の回動軸により回動自在に支承
   し、上記カートリツジホルダーと上記開閉蓋を連
   動して回動させる連動手段を備えると共に、記録
   再生状態において上記回動軸に平行な方向に移動
   する磁気ヘツドを通り上記デイスク面と垂直な仮
   想面から上記カートリツジホルダーの回動軸まで
   の距離よりも上記仮想面から上記開閉蓋の他の回
   動軸までの距離を長くしたフレキシブル磁気デイ
   スクカートリツジの装着装置。