JPH0119126Y2 - - Google Patents

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JPH0119126Y2
JPH0119126Y2 JP1983108364U JP10836483U JPH0119126Y2 JP H0119126 Y2 JPH0119126 Y2 JP H0119126Y2 JP 1983108364 U JP1983108364 U JP 1983108364U JP 10836483 U JP10836483 U JP 10836483U JP H0119126 Y2 JPH0119126 Y2 JP H0119126Y2
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polarization
glass block
linbo
phase modulator
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、任意の偏光の入射光を所望の方向の
直線偏光に変換することのできる偏光補償装置に
に関する。
近年、光通信システムや光情報処理システムの
実用化が進められているが、それらのシステムに
おいては、さらに情報量の増大やシステムの機能
の拡大が計られている。そこで、これら情報量の
増大やシステムの機能拡大に対処するために小形
で高速な導波形光素子の開発が進められている。
導波形光素子とは光導波路構造を有する光素子で
導波光がある特定の単一の偏光方向の時に効率良
く動作を行う光素子もしくは出射光の偏光方向が
単一であるような光素子を指し、導波形光スイツ
チ、導波形光変調器、レーザダイオードなどが例
としてあげられる。
一方、情報量の増大に対処する光フアイバ伝送
系としては、モード分散が原理的に零であり、高
速・広帯域の信号を遠距離にわたつて伝送するこ
とが可能な単一モードフアイバ伝送系があり、今
後この伝送系が支配的になるものと考えられる。
前述のように導波形光素子においては、通常導
波光の偏光方向によつて、その機能を発揮させる
ための効果の大きさが異なる。
たとえば、電気光学効果や音響光学効果を利用
した導波形光スイツチにおいては入射部ではTE
モード又はTMモードの一方のみを入射させてス
イツチングを行なわなければならない。しかし、
これら導波形光素子間の信号伝送系に単一モード
フアイバを用いると単一モードフアイバの入射端
で直線偏光を入射しても出射端では一般に直線偏
光とはならないので、導波形光素子に入射する前
に偏光の調整が必要となる。
従来、導波形光素子間の接続に単一モードフア
イバを用いる場合には、その単一モードフアイバ
に曲げやねじりなどの外的変形をほどこして偏光
の調整を行なう方法がとられているが、この方法
を用いると単一モードフアイバの周囲温度の変化
や外力の変化により偏光状態が変化し、その度毎
に手動で調整をし直す必要がある。また、導波形
光素子の入射側に偏光素子を挿入し、一定の偏光
成分だけを透過させ導波形光素子に入射する方法
もあるが、この方法を用いると不要な偏光成分す
べてが損失となつてしまう。そればかりか単一モ
ードフアイバ出射光の偏光状態は周囲温度や外力
の影響により刻々と変わることが考えられるので
導波形光素子への入射光量が時間的に変化するお
それがある。
上述のような欠点を除去せしめて単一モードフ
アイバ出射光を一定の方向の直線偏光に安定、低
損失に変換する偏光補償装置の従来技術として
は、第1図に示すような電気光学結晶(ニオブ酸
リチウム結晶)を用いた位相変調器2段と偏光検
出系および電気制御系より構成されたものがあ
る。
第1図に示した偏光補償装置においては、任意
の偏光状態の単一モードフアイバ1からの出射光
を第1段目のLiNbO3位相変調器2によつて位相
差π/2で長軸がLiNbO3結晶の光学軸方向の楕
円偏光、もしくはLiNbO3結晶の光学軸方向ある
いはそれに直交する方向の直線偏光に変換する。
その後、第1段目のLiNbO3位相変調器の光学
軸の方向に対して光学軸が45゜傾むくように設置
した第2段目のLiNbO3位相変調器3によつて出
射光の偏光状態を第1段目のLiNbO3位相変調器
の光学軸の方向に平行な直線偏光に変換する。第
1段目と第2段目の位相変調器に印加する電圧の
制御は、第2段目の位相変調器出射光の偏光状態
を2つの検出系で検出し、出射光の偏光状態が所
望のものとなるように2つの電気制御系を用いて
フイドバツクをかけることにより行なう。第1図
に示した偏光補償装置においては、第2段目の位
相変調器出射光を信号光と制御用の2本の光とに
分けるのに2個のハーフミラー4,5を用いてい
る。この2個のハーフミラーに要求される性能と
しては、制御用に光を分配することによる損失を
任意に設定できるように、透過光と反射光の配分
比を自由に設定でき、かつ入射光の偏光状態をハ
ーフミラー透過光と反射光が保つていることがあ
る。このような用途に誘電体膜を2枚のプリズム
で、はり合わせた構造のプリズム型ハーフミラー
を用いた場合光学系の光軸調整は容易であるが、
透過光と反射光の偏光状態を入射光のそれと同一
とすることは非常に困難である。これに対して誘
電体膜を表面に付けた板状のハーフミラーもしく
はガラス板を用い、入射角を小さくすれば、透過
光と反射光の偏光状態を入射光のそれとほぼ同一
に保つことができる。しかしながら第1図に示す
ような構成の偏光補償装置に適用する場合には2
枚のハーフミラーもしくはガラス板を必要とし、
2枚とも入射光の入射角に対する要求が厳しいた
め、光学系の調整が難しいという欠点があり、不
要な反射光を取り除くために無反射コーテイング
などを施す必要がある。
本考案の目的は、上述のような欠点を除去せし
めて制御用光への分配を偏光状態を保存したまま
行なうことができ、かつ調整が容易な光学系を有
し、単一モードフアイバ出射光の偏光状態の変化
に対して出射光量が安定で、かつ損失の少ない偏
光補償装置を提供して導波形光素子と単一モード
フアイバの接続を容易ならしめることにある。
本考案では縦続に2段接続された光波の互いに
直交する2つの偏光成分の間の位相差を変化させ
る装置と前記装置の出射光の偏光状態を検出する
手段と検出された偏光状態に応じて前記位相差の
変化量の大きさを制御するフイードバツク制御系
より偏光補償装置を構成するが、前記の位相差を
変化させる装置の出射光を信号光と各々の段に対
応する2本の制御用光に分離する手段として1個
のガラスブロツクを用いる。この構成を用いる
と、入射光の偏光状態がどのように変化しても出
射光量には変化は生じず、また偏光状態を検出す
るために少量の光を取り出す以外には損失の要因
となるものはほとんど生じないので、低損失の偏
光補償装置を構成することができる。しかも、位
相差を変化させる装置の出射光を信号光と各々の
段に対応する2本の制御用光に分離する手段とし
て2個のハーフミラーの替わりに1個のガラスブ
ロツクを用いるので光学系の調整が容易で安価な
偏光補償装置を構成することができる。さらに、
このガラスブロツクにはミラーとして動作させる
ための誘電体膜のコーテイングや無反射コーテイ
ングなどの特殊な膜のコーテイングが一切不要で
あるので作製が容易である。
以下、図面を参照して本考案を詳細に説明す
る。
第2図は本考案による偏光補償装置の一実施例
を示す。第2図において単一モードフアイバ21
より出射された光波は電気光学効果を利用した第
1段目のLiNbO3(ニオブ酸リチウム)位相変調
器22に入射する。LiNbO3位相変調器22には
フイードバツク制御系により適当な電圧が印加さ
れている。第1段目のLiNbO3位相変調器22の
出射光はLiNbO3位相変調器22に対して45゜傾け
て設置された第2段目のLiNbO3位相変調器23
に入射する。LiNbO3位相変調器23にも同様に
フイードバツク制御系により適当な電圧が印加さ
れている。LiNbO3位相変調器23出射光は、そ
の光軸に対して10゜程度傾けて設置されたガラス
ブロツク24に入射するが、そのほとんどはガラ
スブロツク24中に透過し、一部がガラスブロツ
ク24の表面で反射する。ガラスブロツク24中
へ透過した光は、もう一方のガラス表面で2本の
光に分かれる。光量の大部分は透過するが、一部
はガラスブロツク24表面で反射し、再びガラス
ブロツク24中を伝搬した後、ガラスブロツク2
4から出射する。
ガラスブロツク24からの出射光3本のうち透
過光35は偏波保存フアイバ34に入射する。
また、2本の反射光36および37はそれぞれ
λ/4板26と偏光ビームスプリツタ25へ入射
する。λ/4板26の出射光は偏光ビームスプリ
ツタ27へ入射され、直交する2つの偏光成分に
分解された後、それぞれ光検出器30および31
へ入射し、それぞれの光強度が起電力に変換され
る。
一方、偏光ビームスプリツタ25へ入射した光
は、直交する2つの偏光成分に分解された後、そ
れぞれ光検出器28および29に入射し、それぞ
れの光強度が起電力に変換される。電気制御系3
3においては光検出器31と32の起電力が入力
され、両者が等くなるように第2段目の位相変調
器23へ適当な電圧を印加する。電気制御系32
においては光検出器28と29の起電力が入力さ
れ両者が等しくなるように第1段目の位相変調器
22へ適当な電圧を印加する。以上により本考案
による偏光補償装置が構成される。
単一モードフアイバ21の出射光の偏光状態は
温度、外力などにより刻々と変化するが、
LiNbO3位相変調器22に適当な電圧を印加する
と電気光学効果により光波の互いに直交する2つ
の成分の間の位相差を変化させることができるの
で、LiNbO3位相変調器22の出射光をLiNbO3
結晶の光学軸方向に長軸を持つ位相差π/2の楕
円偏光もしくは直線偏光をすることができる。
LiNbO3位相変調器22の出射光は第2段目の
LiNbO3位相変調器23に入射するが、LiNbO3
位相変調器23は、その光学軸が第1段目の
LiNbO3位相変調器22の光学軸に対して45゜傾く
ように設置されている。したがつて第2段目の
LiNbO3位相変調器23に入射する光の偏光状態
は光学軸に対して45゜傾いた位相差π/2の楕円
偏光もしくは直線偏光となるので、LiNbO3位相
変調器23に適当な電圧を印加することによりそ
の出射光の偏光状態をLiNbO3位相変調器24の
光学軸に対して45゜傾いた方向の直線偏光とする
ことができる。第2段目のLiNbO3位相変調器2
3の出射光はガラスブロツク24により3本のビ
ーム35,36及び37に分配される。
ガラスブロツク24はLiNbO3位相変調器23
の出射光の光軸に対して傾けて設置されており、
ガラスブロツク24への入射光の入射角が10゜程
度となるように置かれている。このようにするこ
とにより入射光を3本のビーム35,36および
37に分配することができる。3本のビームのう
ち透過光35は信号光として用いられ、次段の導
波形光素子との接続のための偏波保存フアイバ3
4に結合される。他の2本の反射光36及び37
は、それぞれ第2段目および第3段目のLiNbO3
位相変調器に印加する電圧を制御するための制御
用光として用いられる。前述のようにガラスブロ
ツク24は入射光の入射角が10゜程度となるよう
に設置されている。このようにすると低入射角で
ガラス等の光学物質に光を入射すると大部分が透
過し、しかも透過光と反射光の偏光状態は入射光
の偏光状態が、ほぼ保たれるという特徴があるの
で、ガラスブロツク24の入射光の偏光状態を保
つたまま入射光を3本のビームに分配し、しかも
光量の配分比を信号光として用いる透過光のそれ
が大部分となるようにすることができる。例え
ば、ガラスブロツク24の屈折率が1.5のとき、
入射光が11゜の角度で入射すると、3本の出射光
35,36および37の光量比は24.9:1.1:1
となり、しかも3本の出射光の偏光状態は入射光
の偏光状態が、ほぼ保存される。
たとえば、P波とS波の光量比が1:1の光
が、ガラスブロツク24に入射した場合、ガラス
ブロツク透過光35のP波とS波の光量比は1:
1、反射光36のP波とS波の光量比は0.92:
1、反射光37のP波とS波の光量比は0.89:1
となる。したがつて、ガラスブロツク24、1個
を用いて第1図に示した従来例におけるハーフミ
ラー4とハーフミラー5の機能を代行させること
ができる。
前述のようにガラスブロツク24の2本の反射
光37および36は、それぞれ2つのLiNbO3
相変調器22および23の印加電圧を制御するた
めの光として用いられる。反射光37は偏光ビー
ムスプリツタ25により、LiNbO3位相変調器2
2の光学軸に対して45゜傾いた方向の成分および
それに対して垂直な方向の成分に分けられ、各々
の成分の強度が光検出器28と29によつて検出
される。光検出器28および29の発生する起電
力は、電気制御系32に入力されるが、電気制御
系32は両起電力の差が零となるように、即ち、
LiNbO3位相変調器22出射光の偏光状態が
LiNbO3位相変調器22の光学軸の方向に長軸を
持つ位相差π/2の楕円偏光あるいは光学軸方向
の直線偏光となるようにLiNbO3位相変調器22
に印加する電圧をフイードバツク制御する。一
方、反射光36はλ/4板26を通過した後、偏
光ビームスプリツタ27に入射する。λ/4板2
6はその光学軸がLiNbO3位相変調器23の光学
軸に平行となるように設置され、LiNbO3位相変
調器23の出射光がLiNbO3位相変調器23の光
学軸に対して45゜傾いた直線偏光のときにλ/4
板26出射光が円偏光となるようにしておく。ま
た、偏光ビームスプリツタ27はλ/4板26の
出射光をλ/4板26の光学軸に対して45゜傾い
た方向の成分と、それに対して垂直な方向の成分
に分配するように設置され、その各々の成分の強
度を光検出器30,31でそれぞれ検出する。電
気制御系33は光検出器30および31が発生す
る起電力が等しくなるように、即ちλ/4板26
出射光が円偏光となるようにLiNbO3位相変調器
23に印加する電圧をフイードバツク制御する。
本構成の偏光補償装置においては、単一モード
出射光を制御用の光と信号伝送用の光にガラスブ
ロツクを分配し、小量の制御用の光を用いて偏光
補償動作を行なわせる。したがつて、挿入損の小
さい偏光補償装置を構成することができる。
例えば、ガラスブロツクの屈折率が1.5のとき、
入射光が角度11゜で入射するようにガラスブロツ
クを設置した場合には、前述のようにガラスブロ
ツクにより分配される3本のビームの光量比は、
24.9:1.1:1となる。この時制御用に光を分配
することによる損失は、0.5dBとなる。
本構成において、他に損失を生ずる要因として
は、レンズ系の挿入損失、LiNbO3位相変調器の
挿入損失、λ/4板や偏光ビームスプリツタの挿
入損失などであるが、いづれも小さい。したがつ
て挿入損失の小さい偏光補償装置を構成すること
が可能である。なお、ガラスブロツクへの入射角
を大きくすると制御用光の分配比が大きくなり偏
光補償装置挿入損が大きくなるばかりでなく、ガ
ラスブロツク出射光の偏光状態が入射光の偏光状
態と異なつてしまう。この傾向は入射角がブリユ
ースター角に近づくほど顕著となるので、入射角
はブリユースター角よりも十分小さいことが望ま
しい。屈折率が1.5〜1.9程度のガラスブロツクを
本構成の偏光補償装置の制御用光分配用に使用す
る場合には、ガラスブロツクへの入射角を10゜前
後以下とすることが、偏光保存の点およびガラス
ブロツク挿入損の点から望ましい。しかしながら
ガラスブロツクは入射面と出射面を平行に保つよ
うに研磨しておくことのみを考慮しておけば良い
ので、誘電体膜を表面に付けたハーフミラーもし
くはガラス板を2枚用いる時のような光学系調整
の困難さはない。また、ガラスブロツクとしては
ごく普通のガラス材料のガラスブロツクを用いれ
ば良く、誘電体膜のコーテイングや無反射コーテ
イングなどの特殊な膜のコーテイングが一切不要
であるので、製作が安易で安価である。
以上、述べたように、本実施例においては、制
御用の光を分配する手段としてハーフミラーを2
個用いる替わりにガラスブロツク1個を用いるこ
とにより、信号光の偏光状態を保つたまま制御光
を分配するという目的が安価に行なうことがで
き、かつ低損失、入射光の偏光状態にかかわらず
出射光量が安定な偏光補償装置を得ることができ
る。
第3図は本考案による他の実施例を示す。第3
図において単一モードフアイバ41より出射され
た光波は円筒状圧電素子43に巻きつけられた偏
波保存フアイバ42に入射される。偏波保存フア
イバ42の出射光はフアイバ主軸が互いに45゜傾
いているように設置された偏波保存フアイバ44
に結合される。偏波保存フアイバ44の出射光は
レンズにより平行光とされた後、ガラスブロツク
46より3本の光ビームに分けられる。ガラスブ
ロツク46透過光は信号光として、次段の導波形
光素子との接続用の偏波保存フアイバ56へ結合
される。
ガラスブロツク46の2本の反射光は制御用光
として、それぞれ偏光ビームスプリツタ47およ
びλ/4板50へと導かれる。偏光ビームスプリ
ツタ47に入射した光は直交した2つの偏光成分
に分解されそれぞれ光検出器48と49に入射す
る。光検出器48および49の起電力は電気制御
系54に入力され電気制御系54は両起電力の差
が零となるように円筒状圧電素子43に電圧を印
加する。一方、λ/4板50の出射光は偏光ビー
ムスプリツタ51へと入射され、互いに直交する
2つの偏光成分に分けられた後、それぞれの偏光
成分の強度が光検出器52および53によつて検
出される。光検出器52および53の起電力は電
気制御系55に入力され、電気制御系55は両起
電力の差が零となるように円筒状圧電素子45に
電圧を印加する。以上により本考案による偏光補
償装置が構成される。
単一モードフアイバ41の出射光の偏光状態は
温度、外力などにより刻々と変化するが、偏波保
存フアイバ42を巻き付けた円筒状圧電素子43
に適当な電圧を印加し、円筒状圧電素子43を径
方向に伸び縮みさせると、偏波保存フアイバ42
に伸びおよび圧力が印加され、伝搬光の位相差を
変化させることができるので、偏波保存フアイバ
42の出射光をフアイバの主軸方向に長軸を持つ
楕円偏光もしくは直線偏光とすることができる。
円筒状圧電素子43に印加する電圧の制御は、偏
光ビームスプリツタ47により偏波保存フアイバ
42の主軸に対して45゜傾いた方向の成分と、そ
れに対して垂直な方向の成分に分け、それぞれを
光検出器48および49で受光し、2つの光検出
器48および49の起電力が等しくなるように電
気制御系54が行なう。
以上の制御により偏波保存フアイバ42の出射
光の偏光状態は、位相差π/2の楕円偏光、フア
イバ主軸方向の直線偏光、フアイバ主軸に垂直な
方向の直線偏光のいずれかとなる。第2段目の円
筒上圧電素子3に巻きつけた偏波保存フアイバ4
4は、そのフアイバ主軸が偏波保存フアイバ42
の主軸と45゜の角度をなすように接続されている。
したがつて円筒状圧電素子45に適当な電圧を印
加して円筒状圧電素子45を径方向に伸び縮みさ
せ、偏波保存フアイバ44に伸びおよび圧力を印
加することによつて、偏波保存フアイバ44の出
射光の偏光状態をフアイバ主軸の方向に対して
45゜傾いた直線偏光とすることができる。円筒状
圧電素子45に印加する電圧の制御について以下
に述べる。
偏波保存フアイバ44出射光を一旦λ/4板5
0を通過させた後、偏光ビームスプリツタ51に
入射させる。λ/4板50はその光学軸が偏波保
存フアイバ16の出射端のフアイバ主軸に平行と
なるように配置され、偏波保存フアイバ44の出
射光がフアイバ主軸に対して45゜傾いた直線偏光
となるとき、λ/4板50の出射光は円偏光とな
るようにしておく。
また、偏光ビームスプリツタ51はλ/4板5
0の出射光をλ/4板50の光学軸に対して45゜
傾いた方向の成分とそれに対して垂直な方向の成
分に分離するように配置され、その各々を光検出
器52および53で、それぞれ検出する。電気制
御系55は光検出器52および53の起電力が等
しくなるようなすなわちλ/4板50出射光が円
偏光となるような電圧を円筒状圧電素子45に印
加する。以上が本偏光補償装置の円筒状圧電素子
への印加電圧制御方法であり、このようにして偏
光補償された信号光がガラスブロツク46を透過
し、次段の導波形光素子との接続用の偏波保存フ
アイバ56へと結合される。本構成の偏光補償装
置においては、偏波保存フアイバを円筒状圧電素
子に巻きつけて偏光補償を行なう。そのため伝送
系の単一モードフアイバと偏光補償装置用のフア
イバを融着接続することが可能で低損失に単一モ
ードフアイバ伝送系と偏光補償装置の接続が可能
である。また、単一モードフアイバ出射光を制御
用の光ビームと信号伝送用の光ビームにガラスブ
ロツクで分離し、小量の制御用の光ビームを用い
て偏光補償を行なう。前述のように屈折率1.5の
ガラスブロツクを用い、ガラスブロツクへの入射
光の入射角を11゜とすると制御用の光ビームを分
離することによる損失は0.5dBで済ませることが
できる。本構成においては、他に挿入損を生ずる
要因としては、レンズ系の挿入損失、フアイバ同
士の接続損失、λ/4板や偏光ビームスプリツタ
の挿入損失などがあるが、いずれも小さい。した
がつて挿入損失の小さい偏光補償装置を構成する
ことが可能である。また、本構成の偏光補償装置
においては、単一モードフアイバ出射光中のTE
モードとTMモードの比率が、いかなるものであ
ろうとも偏光補償装置出射光量は一定となる。し
たがつて、たとえ周囲温度変化や外力の変化によ
り単一モード出射光の偏光状態が時間的に変化し
ようとも偏光補償装置出射光量として安定なもの
が得られる。本実施例においては圧電素子に巻き
つけるフアイバとして偏波保存フアイバを用いる
が、これを用いると複屈折の大きさが大きいの
で、単一モードフアイバを用いる場合に比べて位
相差を変化させるための外力が小さくてすみ、円
筒状圧電素子に印加する電圧が小さくてすむとい
う利点がある。なお、圧電素子に印加しなければ
ならない電圧は偏波保存フアイバのビート長に比
例するので、ビート長が短くなるほど印加電圧は
低減可能となる。
以上、述べたように本実施例においては、光波
の互いに直交する2つの偏光成分の間の位相差を
変化させる装置として偏波保存フアイバを巻きつ
けた圧電素子を用い、前記装置の出射光を信号光
と2本の制御用光に分離する手段としてガラスブ
ロツクを用いることにより、低損失かつ単一モー
ド出射光の偏光状態に依らず出射光量が安定で信
号光の偏光状態を保つたまま制御光を分離すると
いう目的を達成する手段を安価に行なうことがで
きる偏光補償装置を得ることができる。
本考案は上記の実施例に限定されるものではな
い。例えば、他の実施例としては光波の互いに直
交する2つの偏光成分の間の位相差を変化させる
装置として板状の圧電素子で光フアイバに圧力、
伸びを印加する装置を用いた偏光補償装置や前記
装置として電圧印加用電極を具備した導波形位相
変調器を用いた偏光補償装置などが構成できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は電気光学効果を利用した位相変調器を
用いた偏光補償装置の公知例を示す図、第2図は
本考案による電気光学効果を利用した位相変調器
を用いた偏光補償装置を示す図、第3図は本考案
によるフアイバ型位相変調器を用いた偏光補償装
置の詳細を示す図である。 1,21,41……単一モードフアイバ、2,
3,22,23……LiNbO3位相変調器、4,5
……ハーフミラー、26,50……λ/4板、2
5,27……偏光ビームスプリツタ、28,2
9,30,31,48,49,52,53……光
検出器、32,33,54,55……電気制御
系、34,56,42,44……偏波保存フアイ
バ、24,46……ガラスブロツク、43,45
……円筒状圧電素子。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 縦続に2段接続された光波の互いに直交する2
    つの偏光成分の間の位相差を変化させる装置と前
    記装置の出射光を信号光と2つの制御用光とに分
    離する手段と前記各モニター光を検出し、検出さ
    れた制御用光の偏光状態に応じて前記位相差の変
    化量の大きさを制御するフイードバツク制御系と
    より構成される偏光補償装置において、前記の2
    つの偏光成分の間の位相差を変化させる装置から
    の出射光を信号光と2つの制御用光に分離する手
    段として1個のガラスブロツクを用いることを特
    徴とする偏光補償装置。
JP1983108364U 1983-07-13 1983-07-13 偏光補償装置 Granted JPS6016122U (ja)

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JP2615022B2 (ja) * 1986-09-19 1997-05-28 富士通株式会社 光導波路及びその製造方法
JPH0545543Y2 (ja) * 1987-07-31 1993-11-22

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