JPH0118858Y2 - - Google Patents

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JPH0118858Y2
JPH0118858Y2 JP1983020326U JP2032683U JPH0118858Y2 JP H0118858 Y2 JPH0118858 Y2 JP H0118858Y2 JP 1983020326 U JP1983020326 U JP 1983020326U JP 2032683 U JP2032683 U JP 2032683U JP H0118858 Y2 JPH0118858 Y2 JP H0118858Y2
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casing
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holes
drive coils
hole
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、振動圧縮機に関し、特に両端部が閉
塞された円筒状のケーシング内に、永久磁石と、
該永久磁石との間に環状の間隙を形成するポール
ピースとが固定的に設けられ、前記間隙には交番
電力で付勢される駆動コイルがケーシングの軸方
向移動自在に配置され、前記駆動コイルと実質的
に一体化されたピストンが前記ケーシングと一体
的に設けられたシリンダ部に摺動自在に遊嵌さ
れ、前記ケーシングの端部には前記駆動コイルに
交番電力を供給するための貫通孔が形成された形
式の振動圧縮機に関する。
上記形式の振動圧縮機において、駆動コイルに
電気的に接続される端子棒は、その全部をケーシ
ング内に収容被覆することによつてケーシング外
の他物と接触しないようにすることが、短絡故障
等を回避する上で望ましい。ところが上記端子棒
をケーシング内に収容固定すると、該端子棒を、
上記貫通孔を通して外部の接続端子に接続する作
業が面倒になり、また上記貫通孔をそれに抜差さ
れる該接続端子によつて気密に塞ぐことも容易な
ことではない。
本考案は上記に鑑み提案されたもので、端子棒
をケーシング内に収容固定し更にその端子棒を利
用して貫通孔を気密に遮蔽できるようにしたにも
抱らず、該端子棒と外部の接続端子とを簡単確実
に接続できるようにし、しかもその外部の接続端
子に加わる外力がケーシング内の端子棒に伝えら
れないようにしてその端子棒の損傷を未然に防止
し得る振動圧縮機を提供することを目的とする。
そして上記目的を達成するために本考案は、前
記形式の振動圧縮機において、前記貫通孔の途中
には、該孔を気密的に遮蔽しかつ駆動コイルに電
気的に接続された端子棒を外方に向けて突出した
密封端子が固着され、前記貫通孔の軸線に沿う前
記密封端子よりも外方位置には、該密封端子に臨
んで段差を成す係止面が形成され、前記端子棒が
抜差可能に嵌入されるめす型端子部を可撓性を有
する絶縁層で被覆して成るソケツト接続端子が、
前記貫通孔にその外方より挿入され、前記絶縁層
の内端部外周面には、前記係止面に係合する係止
段部を有し且つその段部より該絶縁層の内端に向
かうにつれて半径方向内方に傾斜する複数の弾性
抜け止め爪が互いに周方向に間隔を存して一体に
突設されることを特徴とする。
以下、図面により本考案の一実施例について説
明すると、先ず第1図において、たとえば家庭用
あるいは車載用電気冷蔵庫の圧縮機として用いら
れる振動圧縮機のケーシング1内には、該ケーシ
ング1の軸線方向中央部に関して対称に、一対の
ピストン2,3が配置され、これらのピストン
2,3がそれぞれ対応する駆動コイル4,5への
交番電力の供給により、相互に逆方向に往復運動
し、流体たとえば冷媒の吸引、吐出が行なわれ
る。
ケーシング1は、円筒体6の両端に一対の閉塞
部材7,8を嵌合固着して構成される。両閉塞部
材7,8は、基本的に円筒状であつて、各端部に
半径方向外方に張出した鍔部9,10をそれぞれ
一体的に備え、これらの鍔部9,10が円筒体6
の両端に嵌合固着される。すなわち、円筒体6の
両端には薄肉部11,12がそれぞれ設けられて
おり、これらの薄肉部11,12に前記各閉塞部
材7,8の鍔部9,10がそれぞれ嵌入され、薄
肉部11,12を図示のようにかしめて折曲げる
ことにより、ケーシング1が構成される。また前
述のようにかしめた部分を溶接して、閉塞部材
7,8と円筒体6との固着状態がさらに確実にさ
れる。
このように、円筒体6の両端に同一形状の閉塞
部材7,8を嵌合固着してケーシング1を構成す
るようにしたので、ケーシング1の構造が極めて
単純化され、組立能率も向上する。
ケーシング1内における軸線方向中央部には、
基本的に厚肉円板状の仕切部材13が円筒体6の
内面に固定され、それによつてケーシング1内が
一対の低圧室14,15に仕切られる。
両低圧室14,15において、円筒体6の両端
部寄りの内面には、永久磁石16,17がそれぞ
れリング状に固定される。また両閉塞部材7,8
には、永久磁石16,17との間に環状の間隙1
8,19を形成してリング状のポールピース2
0,21がそれぞれ固定あるいは一体的に成形さ
れる。各間隙18,19には駆動コイル4,5が
ケーシング1の軸線方向に往復動自在にそれぞれ
配置される。これらの駆動コイル4,5は支持部
材22,23にそれぞれ巻回されており、各支持
部材22,23はケーシング1の軸線と同心の円
筒状ピストン2,3にそれぞれ固着される。
一方の支持部材22は、基本的に円板状であつ
てピストン2に固着される基部24と、周方向に
間隔をあけて該基部24の周縁部に固着されピス
トン2の軸線と平行に延びる複数の支持部25と
から成り、前記各支持部25の一端部に駆動コイ
ル4が巻回される。他方の支持部材23は、基部
26と支持部27とを有して前記一方の支持部材
22と同様に形成され、支持部27の一端部に駆
動コイル5が巻回され、基部26がピストン3に
固着される。このようにして各駆動コイル4,5
と、それらに対応するピストン2,3とが実質的
に一体化される。
各支持部材22,23における支持部25,2
7の他端部には、駆動コイル4,5の移動方向と
直角にブレード板28,29がそれぞれ設けられ
る。これらのブレード板28,29は駆動コイル
4,5およびそれと一体的なピストン2,3が往
復運動するときに、各低圧室14,15内に潤滑
油を飛散させる機能を果す。
ケーシング1の両端における閉塞部材7,8の
内方端面には、電気絶縁性材料から成る絶縁板3
1,32を介して導電性材料から成る受け板3
3,34がそれぞれ当接される。また各支持部材
22,23における基部24,26の閉塞部材
7,8にそれぞれ対向する面には、電気絶縁性材
料から成る絶縁板35,36を介して導電性材料
から成る受け板37,38が当接される。相互に
対向する両受け板33,37および34,38間
には共振コイルばね39,40がそれぞれ介装さ
れる。
支持部材22,23における基部24,26の
仕切部材13に対向する面には、電気絶縁性材料
から成る絶縁板41,42を介して導電性材料か
ら成る受け板43,44がそれぞれ当接され、仕
切部材13の両面には電気絶縁性材料から成る絶
縁板45,46を介して導電性材料から成る受け
板47,48がそれぞれ当接される。相互に対向
する両受け板43,47および44,48間には
共振コイルばね49,50がそれぞれ介装され
る。
このようにして、駆動コイル4の往復運動は一
対の共振コイルばね39,49によつて増幅さ
れ、また駆動コイル5の往復運動は一対の共振コ
イルばね40,50によつて増幅される。各駆動
コイル4,5とともに増幅された往復運動をする
ピストン2,3は仕切部材13に一体的に設けら
れたシリンダ部51,52に摺動自在にそれぞれ
遊嵌される。
第2図を併せて参照して仕切部材13には、ケ
ーシング1と同心の貫通孔53が穿設されてお
り、この貫通孔53にその両端から一対の円筒状
シリンダ体54,55を嵌着することにより、仕
切部材13の両低圧室14,15に臨む部分にシ
リンダ部51,52がそれぞれ一体的に設けられ
る。すなわち、貫通孔53の途中には、軸線方向
両外方に臨んで2つのアンダーカツト付段部5
6,57がそれぞれ形成されており、これらの段
部56,57にたとえば鉛や銅などのメタルフロ
ー材58,59を当てて円筒状のシリンダ体5
4,55が貫通孔53に押圧嵌入される。これに
よりメタルフロー材58,59は前記両段部5
6,57と各シリンダ体54,55の外周に形成
されたアンダーカツト付段部との間で挾圧され、
シリンダ体54,55の外周面と貫通孔53の内
周面間にメタルフロー材58,59がそれぞれ流
入して固着およびシール機能が果される。
シリンダ体54,55の相互に対向する端部外
周には、環状の切欠き部60,61がそれぞれ形
成されており、シリンダ体54,55間には両端
を前記切欠き部60,61にそれぞれ嵌入させて
略円筒状のライナー62が介装される。こうして
両シリンダ体54,55の端部間には吐出弁室6
3が両シリンダ部51,52に共通に形成され
る。この吐出弁室63には、各シリンダ体54,
55の端面に形成された弁座64,65にそれぞ
れ着座可能であつてライナ62によつて案内され
る一対の吐出弁66,67と、両吐出弁66,6
7間に介装され両吐出弁66,67を対応する弁
座64,65に向けて付勢する押圧コイルばね6
8とが収納される。
吐出弁室63において、各吐出弁66,67は
対応するピストン2,3がシリンダ部51,52
のシリンダ室69,70内で外方に移動して吸引
動作をするときに押圧コイルばね68のばね力に
よつて弁座64,65に着座して閉弁し、それと
は逆にピストン2,3がシリンダ室69,70内
で内方に移動して吐出動作をするときに押圧コイ
ルばね68のばね力に抗して弁座64,65から
離反して開弁し、シリンダ室69,70を吐出弁
室63に連通させる。
一方、各シリンダ室69,70におけるピスト
ン2,3の先端部には、底部に連通孔71,72
を備える有底円筒状の保持部材73,74が、各
ピストン2,3の先端との間に吸入弁室75,7
6を形成してそれぞれ固着される。これらの吸入
弁室75,76内には、各ピストン2,3の先端
面に形成された弁座77,78に着座可能な吸入
弁79,80がピストン2,3の軸線方向に移動
自在にそれぞれ保持される。
各吸入弁室75,76において、ピストン2,
3がシリンダ室69,70内を外方に移動して吸
引動作するときには吸入弁79,80が弁座7
7,78から離反してピストン2,3内を吸入弁
室75,76に連通させ、したがつて吸入弁室7
5,76および連通孔71,72を介してピスト
ン2,3内をシリンダ室69,70に連通させ
る。これとは逆に、ピストン2,3がシリンダ室
69,70内を内方に移動して吐出動作するとき
には、吸入弁79,80が弁座77,78に着座
して閉弁する。
さらに、第3図を併せて参照して、仕切部材1
3の側部には、側方に開放した穴81が穿設され
ており、この穴81は仕切部材13が円筒体6の
内面に固定されたときに円筒体6の内面で閉塞さ
れて吸入室82を形成する。この吸入室82内に
は、含油可能な有孔性金属あるいは金網83が装
入される。また円筒体6には吸入室82内に連通
して吸入管84が接続されており、この吸入管8
4からは電気冷蔵庫用冷媒などの流体とともに小
量の潤滑油が吸入室82内に吸入される。仕切部
材13には、吸入室82の底部付近に開口し、か
つ仕切部材13の両側の低圧室14,15にそれ
ぞれ連通する一対の吸引孔85,86がそれぞれ
穿設されている。したがつて、前記吸入された流
体は吸入室82から吸引孔85,86に分配され
て両低圧室14,15にそれぞれ流入する。また
吸入室82内に導入された潤滑油は有孔性金属や
金網83内に毛管現象によつて拡散し、さらに流
体に伴われて吸引孔85,86から低圧室14,
15に分配される。このような潤滑油は各低圧室
14,15内において、各ピストン2,3とシリ
ンダ室69,70の内面との潤滑作用を果す。し
かも有孔性金属や金網83に拡散して含まれた潤
滑油は流体に同伴される際に霧状となるのでピス
トン2,3の外面に均一に分散して供給されるこ
とになる。さらに吸入管84から吸入室82に吸
引される流体は吸入室82内で膨張するので、吸
入音が効果的に低減される。したがつて吸入室8
2は潤滑油の分配器としての機能と、消音器とし
ての機能とを有することになる。
仕切部材13における貫通孔53の吐出弁室6
3に対応する内面には環状溝87が形成される。
一方、ライナ62は、周方向の一部に軸線方向全
長にわたつてスリツト88が形成され、その軸直
角断面が360度に近い中心角を有して円弧状に形
成されて成る。したがつて、ライナ62を貫通孔
53内でどのように配置しても、吐出弁室63と
環状溝87とは常に連通することになる。ライナ
62の材質は、吐出弁66,67を案内するため
に耐摩耗性に優れた硬質であることが要求される
が、上述のようにスリツト88を形成しかつ仕切
部材13に環状溝87を形成することにより、吐
出弁室63からの流体を導くための孔をライナに
設け、しかもその孔を仕切部材13に穿設した吐
出孔に対応させるようにライナを配置する煩雑な
作業が不要となる。
再び第2図を参照して仕切部材13には、一端
が環状溝87に連通しかつ他端が高圧室89に連
通する小径の吐出孔90が穿設される。前記高圧
室89は、右側の低圧室15に向けて開口しかつ
ケーシング1の軸線と平行に仕切部材13に穿設
した穴91を蓋部材92で閉塞して形成される。
この蓋部材92は基本的に厚肉の円板状であつ
て、穴91のアンダーカツト付段部との間にメタ
ルフロー材93を介在して穴91に圧入固定され
る。
吐出弁室63からスリツト88、環状溝87お
よび吐出孔90を介して高圧室89内に流入する
流体は小径の吐出孔90から高圧室89に流入す
る際に膨張し、それによつて吐出音が低減され
る。
高圧室89を塞ぐ蓋部材92には高圧室89内
に連通する吐出管94の一端部が接続され、この
吐出管94は右側の低圧室15を円筒体6の内面
に沿つて延設され、閉塞部材8に設けられた案内
管95内を経て外部に引き出され、電気冷蔵庫の
コンデンサなどに接続される。案内管95は、閉
塞部材8に形成された透孔96に挿入された後、
その一端部97をろう付溶接によつて閉塞部材8
に全周にわたつて固定される。また低圧室15を
気密に保つ必要があるので、案内管95の他端部
98と吐出管94もろう付溶接によつて全周にわ
たつて固定される。
ところが、案内管95を設ける位置は第1図で
明らかなように永久磁石17に近接している。そ
のため、閉塞部材8を円筒体6に嵌合固着した後
に案内管95の一端部97を閉塞部材8にろう付
溶接したのでは、そのろう付溶接による熱が閉塞
部材8および円筒体6を経て永久磁石17に伝達
され、永久磁石17に熱影響が及ぼされる。そこ
で、案内管95の一端部97は閉塞部材8を円筒
体6に嵌合固着する前に、透孔96に挿入してろ
う付溶接される。次いで、案内管95内に吐出管
94を挿通しながら閉塞部材8を円筒体6に嵌合
固着した後、案内管95の他端部98と吐出管9
4とをろう付溶接する。このときには案内管95
の他端部98が永久磁石17から離反した位置に
あるので、ろう付溶接による熱影響が永久磁石1
7に及ぶことはない。
ケーシング1の両端部すなわち両閉塞部材7,
8には、各低圧室14,15内を気密に保ちなが
らソケツト接続端子99,100を接続するため
の密封端子101,102が挿入固定される。す
なわち、両閉塞部材7,8には円筒体6と同心の
貫通孔103,104が穿設されており、これら
の貫通孔103,104の途中でケーシング1の
内方に離んで形成された段部105,106の円
形屈曲縁107,108に密封端子101,10
2がプロジエクシヨン溶接によつてそれぞれ固着
される。
密封端子101は円筒部109と円錐部110
とを有して導電性材料から成る保持枠111に非
導電材料たとえばガラス体112を介して端子棒
113を同心に保持して構成される。この密封端
子101は、保持枠111における円錐部110
の外表面を屈曲縁107に全周にわたつて線接触
させた状態で閉塞部材7および保持枠111間に
電位差を生じさせることにより、プロジエクシヨ
ン溶接される。この際、保持枠111における円
筒部109の外周面と貫通孔103の内周面とは
近接しており、前記屈曲縁107でのプロジエク
シヨン溶接が阻害されるおそれがある。そこで、
密封端子101を貫通孔103に挿入するにあた
つて円筒部109の外周面と貫通孔103の内周
面との間には電気絶縁材料から成る円筒状絶縁体
114が介在される。それによつて密封端子10
1の円錐部110が屈曲縁107との線接触部に
おいて確実にプロジエクシヨン溶接される。この
ようにして低圧室14の気密性が保持される。
しかも、密封端子101の端子棒113は絶縁
板31を貫通して受け板33に固着された円筒状
接続部材115に嵌入される。それによつて端子
棒113が接続部材115を介して受け板33に
電気的に接続される。
他方の密封端子102は上述の密封端子101
と同様に、円筒部116と円錐部117とから成
る保持枠118にガラス体119を介して端子棒
120を保持して成り、円筒部116と貫通孔1
04の内面との間に円筒状絶縁体121を介装し
た状態で、屈曲縁108と円錐部117とがプロ
ジエクシヨン溶接により固着され、端子棒120
が円筒状接続部材136に嵌入される。このよう
にして、貫通孔103,104の途中は、密封端
子101,102によつて気密的に閉塞され、そ
れらの密封端子101,102から端子棒11
3,120がそれぞれ突出される。これらの端子
棒113,120には、ソケツト接続端子99,
100がそれぞれ嵌合される。
ソケツト接続端子99,100は、前記端子棒
113,120を受け入れるためのめす型端子部
122,123を可撓性電気絶縁材料たとえば合
成樹脂から成る絶縁層124,125で被覆して
成り、各絶縁層124,125の内端部外周面に
は、外方端に係止段部126,127を有し且つ
その段部126,127より絶縁層124,12
5の内端に向かうにつれて半径方向内方に傾斜す
る複数の弾性抜け止め爪128,129が互いに
周方向に間隔をあけて突設される。一方、閉塞部
材7,8における貫通孔103,104の途中に
は、密封端子101,102から軸線方向に間隔
をあけた位置で、各密封端子101,102側に
臨んで段差を成す係止面130,131がそれぞ
れ形成される。
各ソケツト接続端子99,100は抜け止め爪
128,129を撓ませながら貫通孔103,1
04に挿入され、それによつてめす型端子部12
2,123に端子棒113,120が嵌入して電
気的に接続される。この際、各抜け止め爪12
8,129は係止面130,131にそれぞれ係
合され、したがつて、ソケツト接続端子99,1
00が貫通孔103,104から抜け出ることが
阻止される。
ソケツト接続端子99,100間には、交流電
源132およびスイツチ133が直列に接続され
る。また、仕切部材13にはケーシング1の軸線
と平行に挿通孔134が穿設されており、この挿
通孔134には受け板47,48を接続する被覆
接続線135が挿通される。さらに、受け板37
は駆動コイル4の一端に接続され、駆動コイル4
の他端は受け板43に接続され、受け板44は駆
動コイル5の一端に接続され、駆動コイル5の他
端は受け板38に接続される。
このようにして交流電源132からめす型端子
部122、端子棒113、接続部材115、受け
板33、共振コイルばね39、受け板37、駆動
コイル4、受け板43、共振コイルばね49、受
け板47、被覆接続線135、受け板48、共振
コイルばね50、受け板44、駆動コイル5、受
け板38、共振コイルばね40、受け板34、接
続部材136、端子棒120、めす型端子部12
3およびスイツチ133を順次経由して交流電源
132に戻る電気的閉回路が構成される。
ここで、永久磁石16,17の着磁方向を説明
すると、第4図に示すようになる。すなわち、一
方の駆動コイル4に対応する永久磁石16の駆動
コイル4に対向する内面側をN極とすると、他方
の駆動コイル5に対応する永久磁石17の駆動コ
イル5に対向する内面側はS極とされる。これと
は逆に永久磁石16の内面側をS極として永久磁
石17の内面側をN極としてもよく、いずれにし
ても両永久磁石16,17の着磁方向を相互に逆
方向にし、しかも駆動コイル4,5の巻き方向は
同一方向とされる。
このようにすると、スイツチ133を導通して
両駆動コイル4,5に交番電流を流すと、交番電
流の半周期では駆動コイル4,5に実線矢符で示
すような相互に近接する方向の磁力Fが作用し、
次の半周期には両駆動コイル4,5に破線矢符で
示すような相互に離反する方向の磁力Fが作用す
る。こうして、直列に接続された両駆動コイル
4,5を交番電力で付勢することにより、駆動コ
イル4およびピストン2、ならびに駆動コイル5
およびピストン3が相互に逆方向に往復運動す
る。
次にこの実施例の作用について説明すると、ス
イツチ133を導通して駆動コイル4,5を交番
電力で付勢することにより、ピストン2,3は相
互に逆方向に往復運動して、流体の吸入、吐出作
用を行なう。この際、両ピストン2,3の運動方
向は相互に逆であるが、一方が吐出作用を行なつ
ているときには他方も吐出作用を行なつている。
そしてピストン2,3の運動による振動方向が相
互に逆であるので、振動が相互に打ち消される。
したがつて、ケーシング1に及ぼされる振動が極
めて軽微となり、ケーシング1を電気冷蔵庫など
に直接装着することが可能となり、ケーシングの
振動が外部に及ぼされることを防止するために従
来必要とされている容器を省略することができ、
小型化が可能となる。またケーシング1を外気に
て直接冷却することができる利点もある。さら
に、振動系統を2分割としたので、比較的小容量
の2つの振動系統を組合せて大容量化を図ること
ができ、共振コイルばね39,40,49,50
の長寿命化を図ることがきる。
両ピストン2,3の相互に逆方向の運動によ
り、吸入管84から吸入室82に吸入される流体
は吸入室82における膨張による消音作用によつ
て吸引音を低減され、吸引孔85,86に分配さ
れて両低圧室14,15に導入される。両低圧室
14,15内における下部には、吸入室82から
導入される流体に同伴した潤滑油137が貯留さ
れており、この潤滑油137は支持部材22,2
3と一体的に往復運動するブレード板28,29
によつて低圧室14,15内に飛散される。この
飛散された潤滑油は、ピストン2,3の外面に均
一に付着し、それによつてピストン2,3とシリ
ンダ室69,70の内面との潤滑作用が果され、
両ピストン2,3の円滑な運動が維持される。
低圧室14,15内の流体は、ピストン2,3
の吸入運動時にピストン2,3内および吸入弁7
9,80を経てシリンダ室69,70に導入さ
れ、さらにピストン2,3の吐出運動時に吐出弁
66,67を経て吐出弁室63に導入される。吐
出弁室63に吐出された流体は吐出孔90を介し
て高圧室89に流入する際に膨張してその吐出音
が低減され、さらに吐出管94を経て電気冷蔵庫
のコンデンサなどに導かれる。
なお、第5図に示すように、永久磁石16,1
7の着磁方向を同一として駆動コイル4,5の巻
き方向を相互に逆方向とするようにしてもよい。
このようにしても、交番電流の半周期において駆
動コイル4,5に実線矢符で示すように相互に近
接する方向の磁力Fを作用させ、次の半周期に破
線矢符で示すように相互に逆方向の磁力Fを作用
させることができる。
また、駆動コイル4,5を並列に接続して駆動
コイル4,5を相互に逆方向に往復運動させるこ
とも可能である。
以上のように本考案によれば、両端部が閉塞さ
れた円筒状のケーシング1内に、永久磁石16,
17と、該永久磁石16,17との間に環状の間
隙18,19を形成するポールピース20,21
とが固定的に設けられ、前記間隙18,19には
交番電力で付勢される駆動コイル4,5がケーシ
ング1の軸方向移動自在に配置され、前記駆動コ
イル4,5と実質的に一体化されたピストン2,
3が前記ケーシング1と一体的に設けられたシリ
ンダ部51,52に摺動自在に遊嵌され、前記ケ
ーシング1の端部には前記駆動コイル4,5に交
番電力を供給するための貫通孔103,104が
形成された振動圧縮機において、前記貫通孔10
3,104の途中には、該孔103,104を気
密的に遮蔽しかつ駆動コイル4,5に電気的に接
続された端子棒113,120を外方に向けて突
出した密封端子101,102が固着され、前記
貫通孔103,104の軸線に沿う前記密封端子
101,102よりも外方位置には、該密封端子
101,102に臨んで段差を成す係止面13
0,131が形成され、前記端子棒113,12
0が抜差可能に嵌入されるめす型端子部122,
123を可撓性を有する絶縁層124,125で
被覆して成るソケツト接続端子99,100が、
前記貫通孔103,104にその外方より挿入さ
れ、前記絶縁層124,125の内端部外周面に
は、前記係止面130,131に係合する係止段
部126,127を有し且つその段部126,1
27より該絶縁層124,125の内端に向かう
につれて半径方向内方に傾斜する複数の弾性抜け
止め爪128,129が互いに周方向に間隔を存
して一体に突設されるので、駆動コイル4,5に
連なる端子棒113,120をケーシング1内に
収容固着したことによつて、該端子棒113,1
20とケーシング1外の他物との接触が回避さ
れ、その接触による短絡故障を未然に防止し得
る。しかもそのケーシング1に対し不動の上記端
子棒113,120を利用して貫通孔103,1
04を常に気密に遮蔽することができるから、そ
の遮蔽が的確になされる上、該端子棒113,1
20が外部の接続端子99,100と接続状態に
あるか否かと関係なくケーシング1内の気密性が
常に良好に保たれる。またソケツト接続端子9
9,100は、これを各抜け止め爪128,12
9の弾性変形を利用して貫通孔103,104内
にその外側より単に押込むだけで、端子棒11
3,120との接続が完了するので、その接続作
業が容易であり、しかもその接続状態は各抜け止
め爪128,129の抜け止め作用によつて強力
に保持される。さらにソケツト接続端子99,1
00に作用する離脱方向の外力はケーシング1に
受け止められて端子棒113,120には作用し
ないから、その外力による端子棒113,120
の損傷を未然に防止し得る。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示すものであり、第1
図は本考案の一実施例の全体縦断面図、第2図は
第1図の仕切部材13とその付近を拡大して示す
縦断面図、第3図は第2図の−線断面図、第
4図は第1図の永久磁石16,17の着磁方向お
よび駆動コイル4,5の巻き方向を簡略化して示
す回路図、第5図は永久磁石16,17の着磁方
向および駆動コイル4,5の巻き方向の他の例を
簡略化して示す回路図である。 1……ケーシング、2,3……ピストン、4,
5……駆動コイル、16,17……永久磁石、1
8,19……間隙、20,21……ポールピー
ス、39,40,49,50……共振コイルば
ね、51,52……シリンダ部、99,100…
…ソケツト接続端子、101,102……密封端
子、103,104……貫通孔、113,120
……端子棒、122,123……めす型端子部、
124,125……絶縁層、126,127……
係止段部、128,129……抜け止め爪、13
0,131……係止面、132……交流電源。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 両端部が閉塞された円筒状のケーシング1内
    に、永久磁石16,17と、該永久磁石16,1
    7との間に環状の間隙18,19を形成するポー
    ルピース20,21とが固定的に設けられ、前記
    間隙18,19には交番電力で付勢される駆動コ
    イル4,5がケーシング1の軸方向移動自在に配
    置され、前記駆動コイル4,5と実質的に一体化
    されたピストン2,3が前記ケーシング1と一体
    的に設けられたシリンダ部51,52に摺動自在
    に遊嵌され、前記ケーシング1の端部には前記駆
    動コイル4,5に交番電力を供給するための貫通
    孔103,104が形成された振動圧縮機におい
    て、前記貫通孔103,104の途中には、該孔
    103,104を気密的に遮蔽しかつ駆動コイル
    4,5に電気的に接続された端子棒113,12
    0を外方に向けて突出した密封端子101,10
    2が固着され、前記貫通孔103,104の軸線
    に沿う前記密封端子101,102よりも外方位
    置には、該密封端子101,102に臨んで段差
    を成す係止面130,131が形成され、前記端
    子棒113,120が抜差可能に嵌入されるめす
    型端子部122,123を可撓性を有する絶縁層
    124,125で被覆して成るソケツト接続端子
    99,100が、前記貫通孔103,104にそ
    の外方より挿入され、前記絶縁層124,125
    の内端部外周面には、前記係止面130,131
    に係合する係止段部126,127を有し且つそ
    の段部126,127より該絶縁層124,12
    5の内端に向かうにつれて半径方向内方に傾斜す
    る複数の弾性抜け止め爪128,129が互いに
    周方向に間隔を存して一体に突設されることを特
    徴とする、振動圧縮機。
JP2032683U 1983-02-15 1983-02-15 振動圧縮機 Granted JPS59126187U (ja)

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