JPH0118437B2 - - Google Patents

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JPH0118437B2
JPH0118437B2 JP54007903A JP790379A JPH0118437B2 JP H0118437 B2 JPH0118437 B2 JP H0118437B2 JP 54007903 A JP54007903 A JP 54007903A JP 790379 A JP790379 A JP 790379A JP H0118437 B2 JPH0118437 B2 JP H0118437B2
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Shuhei Kono
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この発明は電子楽器のタツチレスポンス装置の
改良に関する。
「従来技術」 一般に電子楽器において、押鍵操作にともなう
押下鍵の押鍵速度(または押鍵圧力)を検出して
発生楽音の音量、音色等を制御するようにしたタ
ツチレスポンス機能を備えたものがある。
このタツチレスポンス機能を備えた電子楽器で
は、押鍵、離鍵の鍵操作に対応して楽音の発音制
御を行うための通常のキーオン信号のほかに、押
鍵速度に対応して発生楽音の音量、音色を制御す
るための押鍵速度を表わす押鍵速度検出信号を発
生させる必要がある。
ところで、上述の押鍵速度検出信号を得る手段
としては従来から種々のものが提案されている
が、その中の1つとして鍵の押下開始時から押下
終了時までの時間を計数回路(カウンタ)で計
り、該計数回路における鍵押下終了時点の計数デ
ータを押鍵速度検出信号として出力するものが提
案されている。この方式は計数回路(カウンタ)
を用いてデイジタル構成とすることができるの
で、集積回路(IC)化が容易になるとともに、
特にデイジタル方式の電子楽器のタツチレスポン
ス装置に有利である特長がある。
「発明が解決しようとする問題点」 しかしながら、その反面、計数回路を各鍵毎に
設けなければならず、構成が複雑になるとともに
コストアツプとなる。
この発明は上述の事情を考慮してなされたもの
で、その目的とするところは、構成が簡単でかつ
鍵操作に対する応答性のよい精確な押鍵速度検出
信号が得られるようにした電子楽器を提供するこ
とである。
「問題点を解決するための手段」 この発明は、各鍵に対しそれぞれ設けられ、離
鍵時にはともにオフ状態にあり、鍵の押下に伴な
い時間差をもつて順次オン状態となる第1および
第2のスイツチからなる複数のキースイツチと、
上記各キースイツチを指定するアドレスデータを
時分割的に順次出力するアドレスデータ発生手段
と、上記アドレスデータによつて指定された上記
キースイツチが、その第1、第2のスイツチがと
もにオフ状態となる第1の状態、その第1のスイ
ツチがオン状態、第2のスイツチがオフ状態とな
る第2の状態、その第1、第2のスイツチがとも
にオン状態となる第3の状態のうちいずれの状態
にあるかを表わすデイジタルキー状態データを出
力するキー状態データ発生手段と、少なくとも上
記キースイツチの数に対応した計数データ記憶用
の複数の記憶領域を有し、上記アドレスデータに
よつて書込み/読出しを行うべき記憶領域が指定
される記憶手段と、上記アドレスデータに従つて
出力された上記キー状態データが上記第2の状態
を表わすとき、該アドレスデータに従つて上記記
憶手段から読み出された当該キースイツチに対応
する計数データに対し所定の演算を行うととも
に、この演算後の新たな計数データを上記記憶手
段内の該アドレスデータによつて指定される記憶
領域に書込む処理を行う処理手段とを備え、上記
計数データに基づき楽音信号を制御するようにし
たことを特徴とする。
「実施例」 以下、図面を参照してこの発明の実施例を説明
する。第1図はこの発明を利用した電子楽器の一
実施例の全体構成を示すブロツク図である。第1
図において、中央処理装置(以下、CPUと略称
する)1にはバスラインBUSを介してリードオ
ンリイメモリ(以下、ROMと略称する)2、ラ
ンダムアクセスメモリ(以下、RAMと略称す
る)3、タイマ4、キー入力回路5、ペリフエラ
ルインターフエイスアダプタ(以下、PIAと略称
する)6がそれぞれ接続され、更に前記PIA6の
出力側にはチヤンネルプロセツサ7、トーンジエ
ネレータ8、サウンドシステム9が直列に接続さ
れている。CPU1は、ROM2に記憶されている
プログラムにしたがつて制御され後述する各種の
動作を実行する装置であり、演算回路、演算制御
回路、レジスタ、プログラムカウンタ等により構
成されている。なおCPU1においたは、データ
は2′コンプリメント表示法(2の補数表示法)
によるデータとして処理されるものとする。
ROM2は上述したように、プログラムを記憶
し、CPU1内のプログラムカウンタ(図示略)
の内容にしたがつてアドレスされる。
RAM3は現在処理中のキースイツチを表わす
キーアドレスデータiXを一時的に記憶するため
の装置である。
タイマ4は、後述する第5図のフローチヤート
にしたがつて全キースイツチに対して実行される
処理動作の総時間が、同時押鍵数に関係なく常に
一定時間となるようにするための計時動作を実行
する装置である。
キー入力回路5は、第2図によりその詳細を説
明するが、大別してキースイツチ群10、RAM
11、鍵盤インターフエース12により構成され
る。そしてキースイツチ群10およびRAM11
は前記キーアドレスデータiXにより同時アドレ
スされ、タツチレスポンス機能を得るために必要
な各鍵に対する時間差検出データTD、オンオフ
検出データON/OFF、計数データCNTの検出
動作およびRAM11に対する各鍵の前記計数デ
ータCNTの読出し、書込み動作が実行される。
PIA6は前記各装置1〜5とチヤンネルプロセ
ツサ7間におけるデータの授受を行えるようにし
たインターフエースであり、8ビツトの双方向性
データバスと制御バスとを備えている。
チヤンネルプロセツサ7は、所定数の発音チヤ
ンネルを有するトーンジエネレータ8の各発音チ
ヤンネルに対して、PIA6を介して送られてくる
各押下鍵のデータ(iX,ON/OFF,CNT)を
順次割当てる動作を実行する装置である。そして
前記データが割当てられたトーンジエネレータ8
の発音チヤンネルでは、割当てられたデータに基
づき押下鍵に対応した楽音を発生させるための楽
音波形データの演算が実行され、またその演算結
果である楽音波形データはサウンドシステム9に
送られて、このサウンドシステム9内の図示しな
いデイジタル/アナログ変換器によりアナログ信
号に変換され、次いで増幅器により増幅されてス
ピーカから発音される。
次に第2図ないし第4図を参照して、この発明
の要部であるキー入力回路5等の構成を詳細に説
明する。第2図はキー入力回路5の詳細を示すも
ので、この回路5は前述したようにキースイツチ
群10、RAM11および鍵盤インターフエース
12を備えるものであるが、図中、キースイツチ
群10およびRAM11を除く残りの構成部分が
鍵盤インターフエース12を構成するものであ
る。このキー入力回路5の入力端子A1およびA2
にはバスラインBUSを介してキーアドレスデー
タiXおよびアドレスデータiYがそれぞれ入力さ
れる。キーアドレスデータiXは前述したように
RAM8から出力されるもので、このデータiXは
キースイツチ群10内の各キースイツチK1〜K37
(この実施例ではキースイツチの数を37とする)
を順次時分割的にアドレスするために内容「1」
〜「37」が与えられており、CPU1内における
インクリメント処理によつてその内容が順次変化
する。また、アドレスデータiYはCPU1にバス
ラインBUSを介して接続される装置(RAM8、
タイマ4、キー入力回路5、PIA6)を指定する
ためのアドレスデータであり、このデータiYは
ROM2に記憶されているプログラムのデータに
含まれている。入力端子A2に入力されたアドレ
スデータiYはアドレスデコーダ15に加えられ
る。このアドレスデコーダ15はアドレスデータ
iYがキー入力回路5を指定する内容であること
を検出して2値論理レベルの“1”信号を出力す
るもので、この出力信号(“1”)はRAM11お
よびデコーダ16のチツプイネーブル端子CEに
加わりRAM11およびデコーダ16を動作可能
とする。また入力端子A1に入力されたキーアド
レスデータiXはRAM11およびデコーダ16の
各アドレスデータ入力端子Adrに共通に加えられ
る。デココーダ16の各出力端子O1〜O37
MOS型電界効果トランジスタ(以下、トランジ
スタと略称する)Tr1〜Tr37のゲートにそれぞれ
接続される。トランジスタTr1〜Tr37の各ドレイ
ンは接地され、またその各ソースはキースイツチ
群10内の対応するキースイツチK1〜K37にそれ
ぞれ接続されている。
キースイツチ群10内には、37個の各鍵のキー
スイツチK1〜K37としてそれぞれ2個のスイツチ
M1,M2が設けられている。スイツチM1,M2
は、鍵が押鍵されると、まず、スイツチM1がオ
ンし、次いで鍵がその最大沈み位置付近まで押下
されるとスイツチM2がオンし、また鍵が離鍵さ
れてその最大沈み位置付近から外れると先ずスイ
ツチM2がオフし、次いでスイツチM1がオフする
よう構成されたスイツチである。
キースイツチK1〜K37を構成するスイツチM1
M2の可動接点は共通接続されて対応するトラン
ジスタTr1〜Tr37のソースに接続されている。ま
たキースイツチK1〜K37の各スイツチM1の固定
接点(メイク接点)にはそれぞれ抵抗R1を介し
て“0”信号が供給されているとともに更に対応
するアンドゲート61〜97の各第1入力端子お
よびゲート回路100の入力端子aに接続されて
いる。他方、各スイツチM2の固定接点(メイク
接点)はそれぞれ抵抗r2を介して“0”信号が供
給されているとともに、対応するインバータ21
〜57を介して前記アンドゲート61〜97の各
第2入力端子に接続されている。そしてアンドゲ
ート61〜97の各出力端子はともに前記ゲート
回路100の入力端子bnに接続されている。更
にゲート回路100の制御入力端子cにはバスラ
インBUSからリード/ライト入力端子R/Wを
介して送られてくるリード/ライト信号R/Wが
入力されており、これによりゲート回路100は
リード/ライト信号R/Wが“1”信号(読出し
命令)のとき動作可能とされ、他方“0”信号
(書込み命令)のとき動作不能とされるものであ
る。そしてゲート回路100の出力端子d,eは
それぞれ、オンオフ検出データON/OFF、時間
差検出データTD出力用の端子である。なお、前
記トランジスタTr1〜Tr37の各ドレインにはとも
に“1”信号が供給されている。
キー入力回路5を上記のように構成することに
より、たとえばキースイツチK1の鍵を第3図g
に示す時間t1にて押鍵すると、キースイツチK1
スイツチM1がこの時間t1の直後に第3図aに示
すようにオンする。次いで時間t3(第3図g)に
おいて鍵がその最大沈み位置付近まで押下される
と第3図bに示すようにスイツチM2がオンする。
その後、時間t3にて鍵が離鍵されると鍵がその最
大沈み位置付近を離れるためスイツチM2が先ず
オフし(第3図b)、次いで、時間t4にて完全に
離鍵されるとスイツチM1がオフする(第3図
a)。このような鍵操作において、アンドゲート
61の出力信号は第3図cに示すようになる。す
なわち、アンドゲート61の出力信号は、時間t1
にて“0”信号から“1”信号に変化し、次いで
時間t2にて“1”信号から“0”信号に変化す
る。また時間t3にて“0”信号から“1”信号に
変化し、更に時間t4にて“1”信号から“0”信
号に変化し、初期状態(非押鍵時)に復帰する。
したがつてゲート回路100の出力端子a,bか
ら出力されるオンオフ検出データON/OFFおよ
び時間差検出データTDはそれぞれ、第3図d,
eに示すようになる。この場合、キースイツチ
K1の状態は第3図fに示すように、離鍵中(す
なわちスイツチM1,M2がともにオフ状態のと
き)に第1の状態となり、また押鍵、離鍵に際し
て鍵がその最大沈み位置付近に位置していないと
き(すなわちスイツチM1がオンでスイツチM2
オフのとき)に第2の状態となり、更に押鍵中
(すなわちスイツチM1,M2がともにオン状態の
とき)に第3の状態となるものである。
RAM11はキースイツチ群10の各キースイ
ツチK1〜K37に対応して37の記憶領域(各記憶領
域は6ビツト)を有する6ビツト×37ワードの容
量をもち、キーアドレスデータiXによつてアド
レスされるもので、各記憶領域(各アドレス)に
は各鍵の押鍵速度または離鍵速度を表わす計数デ
ータCNTが記憶される。この場合、押鍵されて
いない(キースイツチが前述した第1の状態にあ
る)鍵に対応するRAM11の記憶領域には内容
「0」の計数データCNTが記憶される。そして、
この記憶された計数データCNTは後述するよう
に(第5図のフローチヤートにしたがつて)所定
のタイミングで読み出されCPU1において所定
の演算処理が施された後再びRAM11の同一記
憶領域に書き込まれる。なお、RAM11の書込
みおよび読出しはそのリード/ライト制御端子
R/Wにより行なわれる。
したがつて、キー入力回路5においては、
RAM8から出力されるキーアドレスデータiXの
内容にしたがつてキースイツチ群10をRAM1
1とが同時にアドレス指定される。換言すればキ
ースイツチ群10内の各キースイツチK1〜K37
対するキースイツチ走査と、RAM11内の各キ
ースイツチK1〜K37に対応する記憶領域に対する
アドレスとが同一キーアドレスデータiXによつ
て同時に実行される。そして、キーアドレスデー
タiXによる各キースイツチK1〜K37の走査に伴い
ゲート回路100からはそれぞれ、第3図d,e
に示すようなオンオフ検出データON/OFFおよ
び時間差検出データTDが出力される。また、
RAM11からは走査(アドレス)されているキ
ースイツチK1〜K37に対応する計数デーCNTが
読み出される。このようにして得られたオンオフ
検出データON/OFFおよび時間差検出データ
TDは、その計数データCNTとともに第4図に示
すような1ワード構成のキーデータとしてCPU
1内のレジスタ(図示せず)に送られて記憶され
る。そしてこのレジスタに記憶したキーデータを
利用して、押鍵速度、離鍵速度を検出する演算が
第5図に示すフローチヤートにしたがつてCPU
1により実行され、これにより所定の押鍵速度検
出信号が得られるものである。
ここでキーデータにつき説明する。各鍵のキー
データは、第4図に示すように、オンオフ検出デ
ータON/OFF(1ビツト)、計数データCNT(6
ビツト)および時間差検出データTD(1ビツト)
からなる1ワード8ビツトにより構成される。ま
た図示するように、キーデータの1ビツト目D0
(最下位ビツト:LSB)にオンオフ検出データ
ON/OFFが割当てられ、2ビツト目D1〜7ビツ
ト目D6に計数データCNTが割当てられ、8ビツ
ト目D7(最上位ビツト:MSB)に時間差検出デ
ータTDが割当てられるようになつている。この
ようにキーデータの1ビツト目D0と8ビツト目
D7にそれぞれオンオフ検出データON/OFFおよ
び時間差検出データTDを割当て、かつこれらデ
ータON/OFF、TDと計数データCNTとを組合
せて1ワード構成とすることにより、CPU1に
よる処理が容易となるこの実施例の特長が得られ
るものである。
次に第5図のフローチヤートおよび第6図,第
7図のキーデータの状態図を参照して、前記実施
例の具体的な動作を説明する。
電子楽器の電源が投入され、第5図のフローチ
ヤートに示す動作が開始されると、先ずステツプ
S1の初期設定動作が実行される。この初期設定動
作においては、先ずRAM11の内容をクリアす
る動作、次いで内容「1」(10進数)をキーアド
レスデータiXに設定してキースイツチK1を指定
する動作等が実行される。この結課、キースイツ
チK1〜K37に対応するRAM11の「1」〜「37」
番地の内容(計数データCNT)がクリアされて
「0」となり、またRAM3に記憶されるキーア
ドレスデータiXの内容が「1」となつて、次の
ステツプS1への進行に備えられる。
次にステツプS1に進行すると、RAM3から前
記「1」のキーアドレスデータiXが読み出され、
このiX=1に対応するキースイツチK1のキーデ
ータをCPU1内のレジスタに書込むキーデータ
取込み動作が実行される。この動作においては、
前記「1」の内容のキーアドレスデータiX、キ
ー入力回路5を指定する内容のアドレスデータ
iY、および“1”信号のリード/ライト信号
R/W(読出し指令)がバスラインBUSを介して
キー入力回路5(第2図)に入力される。なお、
アドレスデータiYおよびリード/ライト信号
R/WはROM2から出力される。このためアド
レスデコーダ15から“1”レベルのイネーブル
信号が出力されてRAM11およびデコーダ16
がチツプイネーブルされ、動作可能となる。また
デコーダ16のアドレス入力端子Adrには前記内
容「1」のキーアドレスデータiXが同時に入力
されているから、このとき出力端子O1のみから
“1”レベルの信号が出力されて、トランジスタ
Tr1のゲートに送られる。この結果、キースイツ
チK1に関して前述の第3図の条件にしたがつて、
ゲート回路100からそれぞれオンオフ検出デー
タON/OFFと時間差検出データTDとが出力さ
れる。いまキースイツチK1の鍵が押鍵されてい
ないとすると、キースイツチK1は前記第1の状
態になつている。このため、このときキースイツ
チK1に対して出力されるオンオフ検出データ
ON/OFFおよび時間差検出データTDの内容は
ともに“0”レベルの信号である。またこのと
き、ROM2から“1”信号のリード/ライト信
号R/W(読出し命令)が出力されてRAM11、
ゲート回路100に入力されているため、これら
データON/OFF、TDはRAM11の「1」番地
内の計数データCNT(内容「0」)とともにバス
ラインBUSを介してCPU1内のレジスタに送ら
れ記憶される。すなわち、キースイツチK1の8
ビツトから成るキーデータ(内容「0」)がCPU
1内のレジスタに書込まれる。
次にステツプS3に進行し、ステツプS2において
CPU1内のレジスタに書込まれたキーデータの
内容が「0」か否かの判断動作がCPU1にて実
行される。この動作は、CPU1内の演算回路に
おいて行なわれるもので、このときROM2から
判断命令が出力されてCPU1に送られ、これに
より前記の判断動作が実行される。この場合、キ
ースイツチK1のキーデータの内容が「0」であ
るため次のステツプS9がプログラムカウンタによ
り示される。
ステツプS9ではインデツクスインクリメント動
作が実行され、RAM8内のキーアドレスデータ
iXに対する+1演算がCPU1にて実行される。
この結果キーアドレスデータiXの内容がキース
イツチK2を表わす「2」に変化し、またこの内
容「2」のキーアドレスデータiXはRAM3に送
られて記憶される。
次にステツプS10に進行し、前記キーアドレス
データiXの内容が「38」か否かの判断動作が実
行される。この動作では内容「2」のキーアドレ
スデータiXがRAM3から読出されてCPU1内の
演算回路に送られ、またROM2から数値データ
「38」および判断命令が出力されてCPU1の演算
回路に送られる。この結果キーアドレスデータ
iXの内容が「38」に等しくないことが判断され、
次のステツプS2が指示される。
ステツプS2では、キーアドレスデータiXの内
容「2」にしたがつて、キースイツチK2のキー
データをCPU1内のレジスタに書込むキーデー
タ取込み動作が実行される。このキースイツチ
K2のキーデータ取込動作は、前述したキースイ
ツチK1のキーデータ取込み動作と同様であるの
で、その詳細説明は省略するが、キースイツチ
K2の鍵が押鍵されていなければ、CPU1内のレ
ジスタには内容「0」のキーデータが書込まれ
る。そして以下の動作はキースイツチK1の場合
と同様であり、前記ステツプS3,S9,S10の各動
作が実行されて、ステツプS2に進行する。ステツ
プS9においてキーアドレスデータiXは「3」と
なり、したがつて次に実行されるステツプS2
は、キースイツチK3に対する動作が実行される。
ところでいま、他のキースイツチK3〜K37の鍵
も押鍵されていないとすると、以下、キースイツ
チK3〜K37に対するステツプS2,S3,S9,S10
各動作がキースイツチK1,K2の場合と同様に実
行される。そしてキースイツチK37に対する処理
が完了し、またステツプS10の処理によつてキー
アドレスデータiXの内容が「38」であることが
判断されると、ステツプS11に進行し、タイマチ
エツク動作が実行される。このタイマチエツク動
作では、キースイツチK1の処理の開始とともに
開始されたタイマ4の計時内容が所定の時間(例
えば1msec.)に達したか否かの検出動作が実行
される。そして所定の時間(1msec.)に達する
とステツプS12に進行し、キーアドレスデータiX
に「1」を設定し、またタイマ4の内容をリセツ
トする動作が実行される。
以上の動作によつてすべての鍵のキースイツチ
K1〜K37に対する処理が完了し、再びキースイツ
チK1に対するステツプS2の動作が開始される。
このような動作はタイマ4の計時動作にしたがつ
て所定時間毎に繰返される。なお、タイマ4を設
け全キースイツチK1〜K37の処理の1サイクルの
時間を所定時間(1msec.)に規定した理由につ
いては後述する。
次に前記ステツプS2においてキースイツチK1
の鍵が押鍵されていた場合の動作を説明する。な
お、押鍵前のキースイツチK1のキーデータの内
容は、第6図に示すように各ビツトとも“0”で
ある。たとえば第3図gの時間t1においてキース
イツチK1の鍵が押鍵されると、スイツチM1がオ
ンして前記第2の状態となる。そしてキースイツ
チK1が前記第2の状態のときには、第3図d,
eに示すように、ゲート回路100からそれぞれ
出力されるオンオフ検出データON/OFF、時間
差検出データTDはともに“1”レベルの信号と
なる。したがつて、ステツプS2の処理によつて
CPU1内のレジスタに取込まれるキースイツチ
K1のキーデータの11ビツト目D0と8ビツト目D7
はともに“1”となる。またこのときRAM11
から読出されるキースイツチK1の計数データ
CNTの内容は「0」であるから、キーデータ2
〜7ビツト目D1〜D6の内容はともに“0”であ
る。このようにして、このステツプS2の処理によ
りCPU1内のレジスタに取込まれたキースイツ
チK1のキーデータの内容は、第6図bに示すよ
うに2進数表示で「10000001」となつている。
次にステツプS3に進行し、キーデータの内容が
「0」か否かの判断動作が実行される。いまキー
データの内容は「10000001」で零ではないので、
この判断動作の結果、ステツプS4に進行すること
が示される。
ステツプS4では、キーデータの内容(第6図
b)が負か否かをCPU1による演算処理により
判断する動作が実行される。前述したように、
CPU1では各データの処理が2′コンプリメント
表示法によるデータとして処理されるようになさ
れている。2′コンプリメント表示法では、デー
タの正負をその最上位ビツト(MSB)の内容、
すなわち“0”(正の場合)または“1”(負の場
合)により区別できるようになつている。したが
つて、キースイツチK1のキーデータの場合、そ
の最上位ビツトである8ビツト目D7の内容がい
ま“1”であるから、前記ステツプS4の処理によ
つてこのキーデータの内容が負であることが判断
され、この結果、次に進行すべきステツプS13
示される。
ステツプS13では、キーデータの2〜7ビツト
目D1〜D6に割当てられている計数データCNTに
+1演算する処理がCPU1内で実行される(こ
のことは換言すれば、キーデータに対しては+2
演算することになる。)この演算により、キーデ
ータの内容は、第6図cに示すように
「10000011」となり、再びCPU1内のレジスタに
送られて記憶される。
次にステツプS14に進行し、前記ステツプS13
演算の結果オーバーフローが発生したか否かの判
断動作がCPU1内にて実行される。いまキーデ
ータの内容は「10000011」であるから、オーバー
フローの発生しなかつたことが判断され、次に進
行すべきステツプS16が示される。そしてステツ
プS16では、前記キーデータ(内容:「10000011」)
の2〜7ビツト目D1〜D6の計数データCNT(内
容:「000001」)をRAM11の「1」番地に格納
する処理が実行される。このときROM2からは
“0”信号のリード/ライト信号R/W(書込み指
令)が出力される。
次にステツプS9に進行し、キーアドレスデータ
iXがインクリメントされて「2」となる。そし
て以下、キースイツチK2〜K37の処理が順次実行
される。キースイツチK37の処理が終了すると、
すなわちステツプS9においてキーアドレスデータ
iXが「38」になると、ステツプS10,S11,S12
介してステツプS2に戻り再びキースイツチK1
処理が実行される。
キースイツチK1に対する2回目のステツプS2
の処理が開始される時点において、まだキースイ
ツチK1が前記第2の状態のままであるとすると、
ステツプS2の処理によつてCPU1内のレジスタ
に取込まれる新たなキーデータの内容は、第6図
cに示す「10000011」となる。したがつて次のス
テツプS3の処理後ステツプS4の処理を、前記1回
目の処理同様に受けたのちステツプS13に進行し、
+2演算の処理を受ける。この結果、キーデータ
の内容は第6図dに示すように、「10000101」と
なる。次いで前記同様にして、ステツプS14,S16
の処理を受け、この結果、RAM11の「1」番
地には内容が「000010」の計数データCNTが格
納される。次いでステツプS9に進行してキーアド
レスデータiXがインクリメントされて「2」と
なり、更にステツプS10の処理後ステツプS2に進
行し、キースイツチK2に対する処理が開始され
る。
このようなキースイツチK1に対するステツプ
S2,S3,S4,S13,S14,S16,S9,S10の処理が、
たとえば押鍵後9回実行され、またこの間他のキ
ースイツチK2〜K37に対する処理もそれぞ9回実
行された時点、たとえば第3図gの時間t2がキー
スイツチK1のスイツチM1およびM2がともにオン
し、前記第2の状態から第3の状態になつたとす
ると、キースイツチK1に対する9回目の処理後
にRAM11に格納される計数データCNTの内容
は「001001」となつている。そしてキースイツチ
K1に対する10回目のステツプS2の処理によつて
得られるキーデータの内容は、第6図fに示すよ
うに「00010011」となる。すなわち、キースイツ
チK1が第3の状態に変化すると、第3図eに示
すように、ゲート回路100から出力される時間
差検出データTDが“1”レベルから“0”レベ
ルに変化し、したがつてキーデータの8ビツト目
D7の内容が“0”となる。次いでステツプS3
経てステツプS4に進行すると、キーデータの内容
が負でないこと、すなわちキーデータの最上位ビ
ツト(8ビツト目)D7の内容が“0”であり、
キーデータの内容が正であることが判断され、次
のステツプS5に進行することが示される。
ステツプS5においては、キーデータの内容
(「0010011」)を1ビツト右シフトする処理が
CPU1にて実行される。このためROM2から右
シフト命令が出力される。このステツプS5の処理
によつてキーデータの内容は第6図gに示すよう
に「00001001」となり、また次のステツプS6の処
理によつて、前記ステツプS5の処理によりキヤリ
イの発生したことが検出される。このためステツ
プS6の処理後、次に進行すべきステツプS7が示さ
れる。そしてステツプS7においては、右シフト後
のキーデータの1〜6ビツト目D0〜D5に含まれ
る計数データCNT(内容:「001001」)が零か否か
がCPU1にて判断される。前記したように計数
データCNTはいま零ではないから、このステツ
プS7の処理によつて計数データCNTの内容が零
でないことが判断され、次に進行すべきステツプ
S8が示される。
ステツプS8はキーオン処理を実行するステツプ
であるが、このキーオン処理では、キースイツチ
K1のキーアドレスデータiX(内容:「1」)、内容
が“1”のオンオフ検出データON/OFFおよび
内容が「001001」の計数データCNTをバスライ
ンBUS,PIA6を介してチヤンネルプロセツサ
7に送る転送処理、およびこの転送処理後、計数
データのCNTの内容をクリアする処理が実行さ
れる。そしてチヤンネルプロセツサ7は、送られ
てきたキースイツチK1に対する前記データ(iX,
ON/OFF,CNT)をトーンジエネレータ8の
何れかの発音チヤネルに割当てて該発音チヤネル
においてこのデータをトーンジエネレータ8へ送
出する。このためトーンジエネレータ8において
は、キースイツチK1の鍵に対する楽音を発生さ
せるための楽音波形データの演算が開始され、こ
の結果、サウンドシステム9内のスピーカから楽
音が発音されはじめる。なおトーンジエネレータ
8はこのとき、押鍵速度検出信号として送られて
きた前記計数データCNTの内容に応じたタツチ
レスポンス特性を発生楽音に付与するための演算
も実行するものであるが、この点については従来
からよく知られているので説明は省略する。また
このキーオン処理の終了時には計数データCNT
の内容がクリアされるため、内容「0」の計数デ
ータCNTがRAM11の「1」番地に記憶され
る。
このようなステツプS8の処理終了後、ステツプ
S9,S10の各処理が実行され、ステツプS2に進行
してキースイツチK2に対する処理が開始される。
次いで他のキースイツチK2〜K37の処理を経て再
びキースイツチK1に対するステツプS2の処理が
開始されると、このステツプS2の処理により取込
まれるキースイツチK1のキーデータの内容は、
キースイツチK1の鍵がまだ押鍵中であり、第3
の状態のままであるから、第6図hに示す
「00000001」である。したがつてこのキーデータ
の内容は零でなく、かつ正のデータであるから、
次のステツプS3,S4の処理を経てステツプS5に進
行する。ステツプS5では内容「00000001」のキー
データを1ビツトだけ右シフトする処理が実行さ
れ、キーデータの内容は、第6図iに示すように
なり、またこの結果発生するキヤリイが次のステ
ツプS6の処理により検出される。そしてステツプ
S7に進行し、前記ステツプS6の処理後のキーデー
タ内の計数データCNTの内容が零か否かの判断
動作が実行されるが、このときの計数データ
CNTの内容は、第6図iに示すように零である。
このためステツプS7の処理によつて次に進行すべ
きステツプS9が示され、キーアドレスデータiX
がインクリメントされて「2」となり、更にステ
ツプS10を経てステツプS2に進行する。そしてキ
ースイツチK2〜K37の処理が実行され、再びキー
スイツチK1に対する処理が開始される。キース
イツチK1の鍵がまだ押鍵中であれば、前記ステ
ツプS8のキーオン処理後に実行されたキースイツ
チK1に対するステツプS2〜S7の処理が実行され
る。第6図iはこの処理時におけるステツプS2
処理後のキーデータの内容を示し、また第6図k
には、ステツプS3の処理後のキーデータの内容を
示す。このような処理はキースイツチK1の鍵が
離鍵されるまで繰返される。そしてこの期間、ト
ーンジエネレータ8は先に転送されてきたキース
イツチK1の前記データにもとづいて演算を実行
しつづけ、キースイツチK1の鍵の楽音をサウン
ドシステム9から発音させつづける。
その後、例えば第3図gの時間t3においてキー
スイツチK1の鍵が離鍵されると、まずスイツチ
M2がオフし(スイツチM1はオンのまま)、した
がつて前記第3の状態から第2の状態に変化す
る。この状態において、キーアドレスデータiX
の内容が「1」となると、キースイツチK1の処
理が実行されステツプS2に進行する。このステツ
プS2において取込まれるキースイツチK1のキー
データの内容は、第6図lに示すように
「10000001」である。すなわち、キースイツチK1
が第2の状態に変化したので、ゲート回路100
からともに“1”レベルのオンオフ検出データ
ON/OFF、時間差検出データTDが出力され、
この結果、キーデータの1ビツト目D0と8ビツ
ト目D7の内容がともに“1”となる(第6図
l)。また計数データCNTは、前記キーオン処理
によりリセツトされたためその内容は零
(「000000」)であり、したがつてキーデータの2
〜7ビツト目D1〜D6の内容はともに“0”とな
つている。そしてこのキーデータの内容(第6図
l)は零ではなく、かつ負のデータとなつている
から、ステツプS2に続いてステツプS3,S4,S13
S14,S16の各処理が実行される。すなわち、前記
時間t1〜t2間においてキースイツチK1のキーデー
タが受けた前述の処理と同一の処理がこの場合キ
ーデータに対して実行される。第6図mには、前
記時間t3のあと、ステツプS13による1回目の+
2演算処理を受けたキーデータの内容を示す。す
なわちキーデータの内容は第6図c同様に
「10000011」となつている。このキースイツチK1
のスイツチM1,M2が第3図gの時間t4において
ともにオフして第2の状態から第1の状態に変化
するまでの期間におけるキースイツチK1に対す
るステツプS2〜S4,S13,S14,S16,S9,S10の2
回目以降の各処理は前記時間t1〜t2間における処
理の場合と全く同一であるのでその説明は省略す
る。そしてこのような処理が、たとえば16回、キ
ースイツチK1に対して繰返され(勿論この間に
はキースイツチK2〜K37に対する処理も16回繰返
される)、この結果、第6図nに示すように、キ
ースイツチK1のキーデータの内容が「10100001」
となつた後時間t4においてキースイツチK1が第1
の状態になつたとする。そしてこのときキースイ
ツチK1に対するステツプS2の処理により取込ま
れるキースイツチK1のキーデータの内容は、第
6図oに示すように「00100000」となる。すなわ
ち、ゲート回路100からキースイツチK1に対
して出力されるオンオフ検出データON/OFF、
時間差検出データTDの内容はともに“0”レベ
ルとなるため、キーデータの1ビツト目D0と8
ビツト目D7の内容もともに“0”となる。そし
てこのキーデータの内容(第6図o)は零ではな
く、かつ負のデータでもないから前記ステツプS2
の処理後ステツプS3,S4の各処理を経たのちステ
ツプS2の処理が実行される。このステツプS2にお
いて前記キーデータが1ビツトだけ右シフトされ
てもキヤリイは発生しないから(データON/
OFFが“0”だから)、このキヤリイ無しの状態
が次のステツプS6の処理により検出され、この結
果、次に進行すべきステツプS17が示される。な
お、第6図pには、前記ステツプS5の処理を受け
たのちのキーデータの内容を示す。
ステツプS17においては、キーオフ処理が実行
される。すなわちこのキーオフ処理においては、
キースイツチK1のアドレスデータiX(内容:
「1」)、内容が“0”のオンオフ検出データ
ON/OFFおよび内容「010000」の計数データ
CNTがバスラインBUS、PIA6を介してチヤン
ネルプロセツサ7に転送され、またこの転送動作
後、前記計数データCNTの内容がクリアされる。
チヤンネルプロセツサ7は、離鍵状態を表わす
前記データiX、ON/OFF、CNTを受けると、
当該発音チヤンネル(キースイツチK1の鍵に対
応する楽音の発音が割当てられているチヤンネ
ル)における楽音の発音状態が減衰状態(デイケ
イ状態)となるように、トーンジエネレータ8の
当該発音チヤンネルの楽音発生動作を制御する。
これによりトーンジエネレータ8の前記発音チヤ
ンネルからは、デイケイ状態の楽音データが出力
されるようになる。そして楽音の発生が終了する
と、すなわち前記デイケイ状態が終了すると、チ
ヤンネルプロセツサ7は当該発音チヤンネルの割
当てをクリアする。なおこのキーオフ処理の際に
も、トーンジエネレータ8は前記計数データ
CNTの内容に応じた、離鍵時におけるタツチレ
スポンス特性を発生楽音に付与するための演算も
実行するものである。
ここで、全キースイツチK1〜K37の処理の1サ
イクルの時間をタイマ4により規定した理由につ
き述べる。この実施例では、押鍵速度および離鍵
速度の検出、すなわち各鍵のキースイツチにおけ
る2つのスイツチM1,M2が押鍵時または離鍵時
それぞれオフからオンに、またはオンからオフに
変化する時間差(第2の状態にある期間)の検出
を、上述したように、計数データCNTに対し+
1の演算を実行することにより行うようにしてい
る。もし、タイマ4が設けられていず、したがつ
て第5図のステツプS11の処理が実行されない場
合には、ある押下鍵の押鍵速度または離鍵速度を
表わす計数データCNTの内容が、該押下鍵と同
時押下されている鍵の数によつて同一押鍵速度ま
たは同一離鍵速度であつても異なつてしまう不都
合が生じる。すなわち、例えば37個の鍵のうち1
個の鍵のみが押鍵された場合を考えると、押鍵さ
れていない36個の鍵に対応するキースイツチに対
する処理は第5図のステツプS3からステツプS9
飛び1つのキースイツチの処理時間が短くなり、
したがつて押鍵された鍵のキースイツチに対する
処理の繰返し周期が短くなる。この結果、押鍵さ
れた後に対応する計数データCNTの+1演算処
理の繰返し周期が短くなつて該データCNTの単
位時間当りの増加は大きくなる。1方、37個の鍵
すべてが押鍵された場合を考えると(実際には全
ての鍵が同時に押鍵されるようなことはないがこ
こでは説明の都合上そうする)、全ての鍵が押鍵
されているので各キースイツチそれぞれの処理に
要する時間が長くなり、したがつてある特定の1
つの鍵のキースイツチに対する処理の繰返し周期
は長くなる。この結果、当該鍵に対応する計数デ
ータCNTの+1演算処理の繰返し周期が長くな
つて該データCNTの単位時間当りの増加は小さ
くなる。このように、タイマ4が設けられていな
い場合には、全キースイツチK1〜K37の処理が1
サイクルに要する時間が同時押鍵数によつて変化
し、正確な押鍵速度(または離鍵速度)の検出が
行えなくなつてしまう。そこで、この実施例にお
いては、タイマ4を設けてステツプS11の処理を
実行し、これにより全キースイツチK1〜K37の処
理の1サイクルに要する時間を同時押鍵数に関係
なく常に一定時間(例えば1msec)となるように
している。これにより上述した不都合は解消され
る。
次に、ある鍵(仮りにキースイツチk1に対応す
る鍵とする)が非常にゆつくり押鍵されたり、あ
るいは離鍵されたために、該鍵に対応するキーデ
ータにオーバーフローの発生することが前記ステ
ツプ14により検出される場合の処理について、第
7図を参照して説明する。
キースイツチK1の鍵の押鍵後から該キースイ
ツチK1のキーデータにオーバーフローが発生す
るまでのキースイツチK1に対する処理は、前述
の第6図を参照して説明した場合と同様であり、
この間のキーデータの状態を第7図a〜eに示
す。そして押鍵のある時間におけるキースイツチ
K1のキーデータの全ビツトが、第7図fに示す
ように“1”となると、ステツプS13における+
2演算時にオーバーフローが発生する(第7図g
参照)。このためステツプS13に進行して前記キー
データを−2演算(すなわち計数データCNTを
−1演算)する処理がCNT1にて実行される。
この場合、CPU1の演算回路にはオーバーフロ
ーした前記キーデータ(内容:「100000001」)が
送られ、またROM2から演算命令が出力され
る。なお前述したようにCPU1は、データを
2′コンプリメント表示法によるデータとして処
理するから、実際には前記キーデータにデータ
「11111110」を加算する処理が行われる。この結
果、キーデータの内容は第7図hのように、再び
「11111111」となる。そしてこのキーデータのう
ち計数データCNT(内容:「111111」)は、ステツ
プS16の処理によりRAM11の「1」番地に格納
される。また次回のキースイツチK1に対する処
理時においても、まだキースイツチK1の可動接
点Cが第2の状態のままであれば、内容
「11111111」のキーデータはステツプS13の処理に
より再び「100000001」となつてオーバーフロー
が生じる(第7図g参照)ので、次のステツプ
S14を経てステツプS15の−2演算処理を受け、こ
の結果キーデータの内容は、第7図hに示すよう
に再び「11111111」となる。このようにして、キ
ーデータの内容がオーバーフロー状態になつてか
ら、キースイツチK1が第2の状態から第3の状
態に変化するまでの期間、前記ステツプS13〜S15
の処理がキーデータに対して繰返し実行される。
したがつて前記ステツプS13〜S15の処理後得られ
るキーデータの内容は常に「11111111」となつて
おり、RAM11に格納される計数データCNTの
内容は常に「111111」となつている。このため、
キースイツチK1が第3の状態に変化したのち実
行されるステツプS8のキーオン処理においてトー
ンジエネレータ8に送られる押鍵速度検出信号と
しての計数データCNTの内容はこの場合
「111111」である。
このようにして、ステツプS14,S15のオーバー
フロー処理ステツプを設けることにより、キーデ
ータが一度全ビツト“1”「11111111」)となつた
あとは、その計数データCNTの内容も全ビツト
“1”「111111」)を確実に持することができ、換
言すればキーデータがオーバーフローして第7図
gに示すような内容(「00000001」)のキーデータ
になつてしまい、実際の押鍵操作内容と全く異な
る内容のキーデータになつてしまうことを確実に
防止でき、したがつて実際の押鍵操作の内容を正
しく表わすキーデータ、すなわち計数データ
CNTを得ることができるものである。
キースイツチK1の鍵の離鍵時においてキーデ
ータにオーバーフローが発生する場合の処理も、
上述した押鍵時の場合と全く同一である。したが
つてその詳細な説明は省略するが、この離鍵時の
場合においては、キースイツチK1が第2の状態
から第1の状態に変化したとき、前記ステツプ
S13〜S15の処理が中止されてキーオン処理が実行
される。
以上の動作説明では、キースイツチK1の鍵が
押鍵、離鍵された場合につき説明したが、他の鍵
が押鍵、離鍵された場合の動作更には同時に複数
の鍵が押鍵、離鍵された場合と全く同様である。
そしてトーンジエネレータ8は、各押下鍵が割当
てられた発音チヤンネルのそれぞれにおいて楽音
発生のための演算を実行するが、勿論前述したよ
うに、計数データCNTの内容にしたがつてタツ
チレスポンス特性を発生楽音に付与するための演
算も各発音チヤンネルにおいて同時に実行される
ものである。そしてサウンドシステム9からは、
このようにして得られる各押下鍵の楽音が合成さ
れて発音される。またこのようにして複数の鍵が
同時押鍵された場合に、37個の各鍵のキースイツ
チK1〜K37に対して第5図のフローチヤートにし
たがつて実行する処理のために総時間も、また1
鍵だけが押鍵されている場合、あるいは無押鍵状
態の各場合における前記総時間も、タイマ4の動
作、すなわち第5図のステツプS11のタイマチエ
ツクの処理によつて、所定時間(1msec.)に規
定されているため、同時押鍵されている鍵の数に
関係なく、同一押鍵速度または同一離鍵速度に対
しては必ず同一の計数データCNTが得られ、所
望のタツチレスポンス機能が得られるものであ
る。
なお、前記実施例では鍵の数を37としたが、こ
の数は勿論任意である。またキーデータのビツト
数も前記実施例の8ビツトに限定されるものでは
ない。またCPU1において、データを2′コンプ
リメント表示法によるデータとして処理するよう
にしたが、他の表示法によるデータとして処理す
ることも勿論可能である。更にキー入力回路5,
5′の入力データ(iX、iY、R/W)および出力
データ(ON/OFF、TD、CNT)をマイクロプ
ロセツサを使用して処理したが、各処理ごとに独
立した装置を用いて処理するようにしてもよい。
また前記実施例では、キーデータの最上位ビツ
トに時間差検出データTDを割当てるとともに最
下位ビツトにオンオフ検出データON/OFFを割
当てたが、最上位ビツトにオンオフ検出データ
ON/OFFを割当てるとともに最下位ビツトに時
間差検出データTDを割当てるようにし、且つ第
5図のフローチヤートを示すステツプS5,S6の処
理に於いてキーデータを1ビツト左シフトしてキ
ヤリイを検出するようにすることもできる。
「発明の効果」 以上説明したように、この発明によれば、簡単
な構成で、かつ、高精度で押鍵(または離鍵)速
度を検出することができる効果がある。また、こ
の発明によれば、アドレスデータによつて書込
み/読出しを行うべき記憶領域が指定される記憶
手段(RAM等)を設け、この記憶手段を時分割
計数動作における計数値一時記憶用の記憶手段と
して用いているので、鍵数の変更に容易に対処す
ることができると共に、鍵数の異なる機種間にお
いて回路の共通化が可能となり、製造現場におけ
る実用上の効果が大きい。また、この発明によれ
ば、全構成をデイジタル回路によつて構成するこ
とができるので、アナログ処理を必要とする場合
に比較し、構成が簡単になる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の実施例による電子楽器の全
体構成を示すブロツク図、第2図は第1図に示す
キー入力回路の詳細回路図、第3図は第2図に示
すキー入力回路から得られる各種データの出力状
態図、第4図は第2図に示すキー入力回路から出
力されるキーデータのワード構成図、第5図は前
記実施例の動作を説明するフローチヤート、第6
図および第7図は同例の動作を説明するためのキ
ーデータの記憶状態図である。 1…中央処理装置(CPU)、2…リードオンリ
ーメモリ(ROM)、3,11…ランダムアクセ
スメモリ(RAM)、4…タイマ、5…キー入力
回路、6…ペリフエラルインターフエイスアダプ
タ(PIA)、7…チヤンネルプロセツサ、8…ト
ーンジエネレータ、9…サウンドシステム、10
…キースイツチ群、12…鍵盤インターフエイ
ス、15…アドレスデコーダ、16…デコーダ、
17…第1増幅器、18…第2増幅器、K1〜K37
…キースイツチ、M1,M2…スイツチ、Tr1
Tr37…トランジスタ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 各鍵に対しそれぞれ設けられ、離鍵時にはと
    もにオフ状態にあり、鍵の押下に伴ない時間差を
    もつて順次オン状態となる第1および第2のスイ
    ツチからなる複数のキースイツチと、 上記各キースイツチを指定するアドレスデータ
    を時分割的に順次出力するアドレスデータ発生手
    段と、 上記アドレスデータによつて指定された上記キ
    ースイツチが、その第1、第2のスイツチがとも
    にオフ状態となる第1の状態、その第1のスイツ
    チがオン状態、第2のスイツチがオフ状態となる
    第2の状態、その第1、第2のスイツチがともに
    オン状態となる第3の状態のうちいずれの状態に
    あるかを表わすデイジタルキー状態データを出力
    するキー状態データ発生手段と、 少なくとも上記キースイツチの各々に対応した
    計数データ記憶用の複数の記憶領域を有し、上記
    アドレスデータによつて書込み/読出しを行うべ
    き記憶領域が指定される記憶手段と、 上記アドレスデータに従つて出力された上記キ
    ー状態データが上記第2の状態を表わすとき、該
    アドレスデータに従つて上記記憶手段から読み出
    された当該キースイツチに対応する計数データに
    対し所定の演算を行うとともに、この演算後の新
    たな計数データを上記記憶手段内の該アドレスデ
    ータによつて指定される記憶領域に書込み処理を
    行う処理手段と、 を備え、上記計数データに基づき楽音信号を制御
    するようにしたことを特徴とする電子楽器のタツ
    チレスポンス装置。 2 上記各キースイツチを指定するアドレスデー
    タの変化範囲を鍵の数に応じて設定する手段を有
    することを特徴とする特許請求の範囲第1項記載
    の電子楽器のタツチレスポンス装置。
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