JPH01182188A - 自転車用変速レバー装置におけるオーバシフト機構 - Google Patents

自転車用変速レバー装置におけるオーバシフト機構

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JPH01182188A
JPH01182188A JP531888A JP531888A JPH01182188A JP H01182188 A JPH01182188 A JP H01182188A JP 531888 A JP531888 A JP 531888A JP 531888 A JP531888 A JP 531888A JP H01182188 A JPH01182188 A JP H01182188A
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JP
Japan
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lever
steel ball
click plate
overshift
lever shaft
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Pending
Application number
JP531888A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Tagawa
幸一 田川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Maeda Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Maeda Kogyo Co Ltd
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Publication date
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  • Gear-Shifting Mechanisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
この発明は、自転車用変速レバー装置におけるオーバシ
フト機構に関し、所定の変速段に対するオーバシフ11
を他の変速段に対するオーバシフト量に対して異ならせ
、各変速段に対して最適なオーバシフト量を得ることが
できるように構成したものに関する。
【従来の技術】
自転車の変速は、自転車の後ギヤあるいは前ギヤの一方
または双方を、複数の異径スプロケットを並設してなる
多段スプロケットにより構成し、変速機によって、多段
スプロケットを構成する複数のスプロケットのうち選択
したものにチェ2を掛は換えることによって行なわれる
ことは良く知られたところである。変速機は、前後のギ
ヤ間を懸回されるチェ2の多段スプロケットへの進入部
分をチェンガイドによってスプロケットの軸心方向に押
圧するように構成されており、操作ケーブルを介して、
自転車フレームの連部に取付けられた変速レバーを回動
操作することにより作動させられる。通常、変速レバー
は、回動によってそのボス部外周にケーブルを巻取るよ
うになっており、これを往復回動操作すると、ケーブル
が変速機のリターンスプリングに抗して牽引され、また
は上記リターンスプリングに引っ張られて繰り出される
。変速機のチェンガイドの多段スプロケットの軸心方向
の位置は、変速レバーの回動角度位置に対応して変化す
る。したがって、変速レバーを回動操作すると、これに
連動して多段スプロケットの軸心方向に移動するチェン
ガイドに押圧されたチェ2が、それまで懸かっていたス
プロケットに対して上記押圧方向に隣り合うスプロケッ
トに順次掛は換えられる。 ところで、多段スプロケットの各スプロケットと対応す
る位置にうまくチェ2を誘導することは熟練を要するが
、最近の自転車用変速レバーには、上記のチェン誘導を
誰にでも簡便に行なうことができるように、変速レバー
を各回動角度位置において節度感をもって段階係止でき
るクリック機構が組込まれたものが開発されている。こ
れによると、レバーをラフに操作しても、レバーが各段
階係止位置において節度感をもって係止され、この係止
位置においては、自動的に変速機のチェンガイドが多段
スプロケットの各スプロケットと対応するように位置づ
けられる。 さらに、クリック機構が組み込まれた変速操作レバーに
は、小径スプロケット側から大径スプロケット側ヘチェ
ンを掛は換える場合に、レバーの各段階係止状態におい
てチェンガイドを所定の位置よりやや多めに移動させ、
そうしてレバーから手を離すとチェンガイドを所定の位
置まで戻すべく自動的にレバーがやや戻り回動する、い
わゆるオーバシフト機構を備えたものも開発されている
。 このオーバシフト機構は、チェンガイドを多めに移動さ
せてチェ2を多めに撓ませ、このチェ2をそれまで懸か
っていたスプロケットと隣り合う所望の大径スプロケッ
トに迅速に引っ掛け、かつチェ2が所望のスプロケット
に噛合した後はチェン斜行によるチェン鳴りを防ぐため
にチェンガイドをやや戻すというものであり、これによ
ると、小径スプロケットから大径スプロケットへの変速
性が向上する。 上記のオーバシフ1−11構は、たとえばレバー軸など
の固定体側に保持される係合体と、レバー本体側にレバ
ーと共回りするように設けられ、かつレバーの回動に伴
ない上記係合体が順次係合する複数の係合凹部を有する
クリックプレートとからなるクリック機構において、ク
リックプレートとレバー本体との間にレバー軸回りに一
定の遊びを設けたり、上記係合体を、レバー軸回りに一
定の遊びをもって遊動しうるように保持したりして構成
するのが普通である。
【発明が解決しようとする問題点】
しかしながら、上述の従来のオーバシフト機構は、いず
れも、各変速段において画一的なオーバシフト量を得る
ことしかできない、すなわち、クリックプレートとレバ
ー本体との間に遊びを設ける場合においては、クリック
プレートのどの係合凹部に係合体が係入しても、上記遊
びの量に相当する一定の角度、レバー本体が戻り回動す
るにすぎない。また、係合体を遊びをもって保持する場
合においては、この係合体がクリックプレートのどの係
合凹部に係合していても、上記遊びに相当する一定の角
度、レバー本体が戻り回動するにすぎない。 このように、従来の自転車用変速レバー装置におけるオ
ーバシフト機構が、各変速段において一定のオーバシフ
ト量を得ることができるにすぎないものであり、かつ、
最近において前ギヤのスプロケット枚数が最低3枚であ
ることが普通となったことから、次のような問題が生じ
てきている。 すなわち、前ギヤを構成する多段スプロケットの選択し
たスプロケットにチェ7を掛は換えて変速を行なう前変
速機のチェンガイドは、自転車の側面視において前ギヤ
の最大径ギヤの外周に沿うような三日月状をした内ガイ
ドプレートと外ガイドプレートとを、前ギヤに進入しよ
うとするチェ7を挟むようにして対向させた形態をもっ
ている。 ここで、前ギヤが3枚のスプロケットから構成されてい
るとすると、最も内側の最小径スプロケットから中間ス
プロケットへのチェ7の掛は換えは、中間スプロケット
から最も外側の最大径スプロケットへのチェ7の掛は換
えに比して、内ガイドプレートによるチェ7の押圧部位
がスプロケットの周部からより離れているため、その分
困難となる。 換言すると、最小径スプロケットから中間スプロケット
への変速性は、中間スプロケットから最大径スプロケッ
トへの変速性より悪いのである。したがって、オーバシ
フト量が最小径スプロケットから中間スプロケットヘチ
エンを掛は換える場合と中間スプロケットから最大径ス
プロケットヘチエンを掛は換える場合とで一定であると
、依然として上記のように各スプロケット間に変速性の
良否がある問題は解消されない。 この発明は、上記の事情のもとで考え出されたものであ
って、いわゆるクリック機構を備えた自転車用変速レバ
ーにおいて、所定の変速段に対するオーバシフト量を他
の変速段に対するオーバシフト量に対して異ならせるこ
とができるオーバシフト機構を提供し、各変速段に対し
て最適なオーバシフI−1を設定して上記の従来の問題
を解決することをその目的とする。
【問題を解決するための手段】
上記の問題を解決するため、この発明では、次の技術的
手段を講じている。 すなわち、自転車の車体に固定されたレバー軸に対し、
レバー本体をそのボス部において回動可能に支持すると
ともに、上記レバー軸と上記ボス部の一方に、鋼球保持
部材を設けてその保持穴に鋼球を保持する一方、レバー
軸とボス部の他方に、上記鋼球が係合しうる複数の係合
凹部を有するクリックプレートを設け、上記クリックプ
レートと上記鋼球を互いにレバー軸方向に弾性押圧する
ように成されたクリック機構を備える自転車用変速レバ
ー装置において、 前記クリックプレートに設けた複数個の係合凹部のうち
、少くとも一つの係合凹部を、クリックプレートの半径
方向に長い長状とする一方、上記鋼球保持部材の保持穴
を、レバー軸の軸心を中心とする円周に対して斜めに交
差する方向に延びる長穴状としたことを特徴とする。
【作用】
鋼球保持部材の保持穴が、レバー軸の軸心を中心とする
円周に対して斜めに交差する長穴状となっているから、
鋼球がこの長大の一端に移動している状態と、他端に移
動している状態とでは、そのレバー軸を中心とする半径
方向位置が異なる。 換言すると、鋼球が上記一端または他端にあるとき、レ
バー軸を中心とする円状の外軌道または内軌道上にある
。 ここで、上記鋼球保持穴の円周に対する傾きを、レバー
本体がケーブル牽引状態にあるとき鋼球が外軌道上に位
置するように設定すると、レバー本体をケーブル牽引方
向に回動させたとき、やがて鋼球保持穴内において外軌
道上にある鋼球が上記半径方向長状の係合凹部の上記外
軌道側端部に係入し、クリック音を発する。ここでレバ
ー本体に対する回動外力を緩めると、レバー本体は変速
機のリターンスプリングによってケーブル繰り出し方向
に戻り回動する。このとき、鋼球は、鋼球保持穴の内軌
道側に移動しつつ、係合凹部内をやはり内軌道側端部ま
で移動する。しかしながら、レバー本体の戻り量、すな
わち、オーバシフト量は、長大の係合凹部の長さに依存
し、鋼球が係合凹部の上記内軌道側端部に至った時点で
止まる。 続いてレバー本体をケーブル牽引方向に回動させると、
鋼球が保持穴内をその外軌道側端部まで移動するととも
に係合凹部内を外軌道側端部まで移動し、そうして鋼球
はこの係合凹部から強制的に離脱させられる。そして、
保持穴内の外軌道側端部にありながら、外軌道上にある
次の係合凹部に係入する。
【効果】
このように、本願発明の自転車用変速レバー装置におけ
るオーバシフト機構においては、鋼球保持部材の保持穴
をレバー軸を中心とする円に対して斜めに交差する長穴
状とするとともに、クリアクプレートに設けるべき複数
個の保合四部のうち、少くとも一つをレバー軸の半径方
向に長い長状とすることにより、当該係合凹部への鋼球
係合後、レバー本体を上記保持穴のレバー軸中心円の円
周方向に戻り回動できるようにするとともに、この戻り
量を係合凹部の半径方向長さによって規制するようにし
たから、上記係合凹部の半径方向長さを設定することに
より、鋼球が係合凹部に係合した後のレバー本体の戻り
量、すなわち、オーバシフト量を種々に変更設定するこ
とができる。 このように本願発明によれば、3枚のスプロケットを有
する前ギヤにチェ2を掛は換えて変速する前変速機用変
速レバーにおいて、たとえば、最小径スプロケットから
中間スプロケットへ変速する場合のオーバシフト量を、
中間スプロケットから最大径スプロケットへ変速する場
合のオーバシフト量より多く設定することにより、最小
径スプロケットから中間スプロケットへの変速性の悪さ
を解消し、すべての変速段について変速性のよい変速操
作が可能となる。
【実施例の説明】
以下、本願発明の実施例を図面を参照して具体的に説明
する。 同面は、前変速機用の変速操作レバー装置に本願発明を
適用した例を示し、本例の場合変速レバー装置は、バン
ドlを介して自転車のハンドルパー2に取付けられてい
る。 第1図ないし第3図に示すように、バンド1によってハ
ンドルパー2に固定されるレバー台3の支持孔4には、
レバー軸5が、その基部筒胴部6を挿入するとともに端
部をカシメることによって固定されている。また、上記
レバー軸5の基部筒胴部6には、レバーストッパ7の板
状基部が套嵌固定され、その周部に設けた切り欠き部8
が上記レバー台3に設けた突片9に係合されて、回り止
めされている。 レバー軸5には、その基部から順に、大径フランジ部l
O2それより小径め軸支部11、さらにそれより小径の
皿バネ套嵌部12、および、断面小判形部13を有して
おり、軸端面には、軸方向ねじ穴14が開口している。 一方、レバー本体15は、上記レバー軸の軸支部11に
回動可能に套嵌支持されるボス部16と、これから半径
方向に延びる指掛はアーム部17とを備える。ボス部1
6には、支孔18がレバー軸方向に貫通形成されており
、この支孔18には、その内方から順に、レバー軸にお
ける上記大径フランジ部lOと対応する内方大径部19
、軸支部11と対応する小径部20、および、外方大径
部21を有する。また、上記ボス部16の外周には、操
作ケーブルWの一端が止着され、かっこのケーブルWを
巻取るための巻取り溝15aが形成されている。レバー
本体15は、上記支孔18をレバー軸5に套嵌すること
によってレバー軸に支持される。なお、このとき、レバ
ー軸側の大径フランジ部lOと軸支部11との間に形成
される段部22と、支孔18側の小径部20と内方大径
部19との間に形成される段部23との間には、ワッシ
ャ24が介装される。 レバー軸5における皿バネ套嵌部12ないし断面小判形
部13と、ボス部16における外方大径部21との間に
形成される環状空間には、皿バネ25によってレバー軸
方向外方に弾力付勢されるクリックプレート26が収容
される。なお、このクリックプレート26は、第4図に
詳示するように、その外周部に設けられた係合突起27
が支孔18の外方大径部21の最外方部内周に形成され
たスプライン溝28に係合することにより、ボス部16
と共回りするようにしである。なお、スプライン溝28
の溝幅は、係合突起27の幅より若干大に設定されてお
り、こうして形成されるボス部16とクリックプレート
26との間の遊びにより、基本的なオーバシフト量を得
ている。 一方、レバー軸5の軸端部には、鋼球保持部材としての
鋼球保持板29が回転不能に套嵌支持される。第5図に
示すように、この鋼球保持板29には、レバー軸5の断
面小判形部13と対応する形状の小判形穴30が開けら
れており、これら断面小判形部および小判形穴30が互
いに嵌合することにより、鋼球保持板29はレバー軸5
に対して回転不能となる。なお、w4E、R保持板29
をレバー軸に対して回転不能とするには、レバー軸およ
び鋼球保持板29に、互いに回転不能に嵌合する異形軸
部および異形穴を形成すればよいのであり、小判形に限
定されるものではない、なお、この鋼球保持板29の板
厚は、後記する鋼球37の直径よりやや大に形成されて
い°る。 上記鋼球保持板29のさらに外方には、内面にバンクア
ップ板31を保持するレバー押え32が、その中央孔3
3を通され、かつ、レバー軸5の軸方向ねじ穴14に螺
入されたボルト34により、レバー軸方向内方に押圧さ
れている。なお、上記バックアツプ板31は、第6図に
詳示するように、レバー軸5の断面小判形部13と対応
する形状の中央孔35と、直径方向に対向する2箇所の
バンクアップ解除孔36とを有しており、クリ1.り機
構機能時には、第6図に詳示するように、中央孔35の
平行対辺35a、35bがレバー軸5の軸端に設けた段
状肩部5aに載るような恰好となって、レバー押え32
による鋼球保持板29ないしボス部の外面の直接押圧を
回避するように成しである。 以上のように、本例においては、鋼球保持板29がレバ
ー軸側に回転不能に、クリックプレート26がレバー側
に連れ回りするように、それぞれ互いに対面するように
設けられ、鋼球保持板29に設けた鋼球保持穴38.3
8に鋼球37,37を遊動可能に保持するとともに、ク
リックプレート26の外面に上記鋼球37.37が係合
しうる複数個の係合凹部39a、39b、39cを形成
することにより、レバー本体15を所定回動角度毎に節
度感をもって段階係止しうるクリック機構が形成される
。第1図に示すように、鋼球37゜37はバックアツプ
板31によって退避不可能にバックバックアップされ、
クリックプレート26は皿バネ25によって鋼球37.
37に向けて弾力付勢されているから、レバー本体15
の回動に伴なう鋼球37,37とクリックプレート26
との相対回転により、上記M球37.37は、クリック
プレート26の各係合凹部39a、39b。 39cに順次係合する。 さて、本願発明では、上記係合凹部39a、39b、3
9Cの形状と、鋼球保持穴38の形状とに筒車な工夫を
施すことにより、各変速段によってオーバシフト量を変
更しうるオーバシフト機構を構成している。 まず、第5図に示すように、鋼球保持板29にレバー軸
5を挟んで直径上に対向して開設される一対の鋼球保持
穴38.38を、はぼ鋼球37゜37の直径と同等の溝
幅をもち、かつ、レバー軸5を中心とする円に対して斜
めに交差する方向にのびる長穴状とする。その結果、保
持穴38,38内に遊動可能に保持される鋼球37.3
7は、小径軌道A上から大径軌道B上までの間を斜めに
移動できることとなる。8球保持穴38.38の傾斜の
方向は、本例の場合、ボス部16のケーブル牽引回転方
向(矢印P方向)に向かうほど、外軌道側に偏移するよ
うにしである。 一方、クリックプレート26には、3枚のスプロケット
に対応した、すなわち、3段の変速段に対応した係合凹
部39a、39b、39cが、レバー軸5を挟んで点対
称に対向するように形成されている。符号39aで示す
係合凹部が、最小径スプロケットに対応した係合凹部で
あり、これは、上記小径軌道A上に形成されている。そ
うして、符号39Cで示す係合凹部が、最大径スプロケ
ットに対応した係合凹部であり、これは、上記最小径ス
プロケットと対応した係合凹部39aに対してボス部1
6のケーブル繰り出し回転方向(矢印Q方向)に所定角
度離れた位置において、上記大径軌道B上に形成されて
いる。さらに、符号39bで示す係合凹部が、中間スプ
ロケットに対応した係合凹部であり、これは、先に説明
した各係合凹部39a、39cの中間位置にあり、かつ
、大径軌道Bから小径軌道へにかけて、クリックプレー
トの半径方向に延びる長状に形成されている。 なお、本例ではとくに、この中間係合凹部39bを、大
径軌道側から小径軌道側に向かうにつれて幅広となる略
液滴形に形成し、この中間係合凹部39bの細幅側端部
に係合した鋼球37,37が皿バネ25によって与えら
れる弾性押圧力を受けて、幅広側端部に向かって(半径
方向内方に向けて)移動する傾向をもつようにしている
。 次に、第7a図ないし第7b図を参照し、上記実施例の
作動を説明する。 なお、これらの図においてケーブルWは図示しない変速
機のリターンスプリングによって変速機側に引張られて
おり、レバー本体15を矢印P方向に回動するとケーブ
ルWは上記リターンスプリングの引張り力に抗して牽引
され、レバー本体15を矢印Q方向に戻し回動するとケ
ーブルWは上記リターンスプリングの引張り力によって
繰り出される。 第7a図はレバー本体15が第2図のように矢印Q方向
に戻された状態を示し、このとき、鋼■フ37.37は
、最小径スプロケットと対応した係合凹部39a、39
aに係合している。なお、このとき、上記係合凹部39
a、39aは小径軌道A上にあるから、鋼球37,37
は保持穴38゜38における小径軌道(A)側端部に位
置している。第7a図の状態からレバー本体15を矢印
P方向、すなわちケーブルWを牽引する方向に回動する
と、レバー本体15の回動に連れ回りして同方向にクリ
ックプレート26が回転する。このとき、鋼球37,3
7はクリックプレート26の動きにひきずられて鋼球保
持穴38.38内を大径軌道(B)側端部に向けて移動
しようとする。ところでこのとき、上述のようにこの鋼
球保持穴38.38は矢印P方向に向かうにつれ小径軌
1liAから大径軌道Bに向かう斜め方向に延びている
から、第7b図に示すように、鋼球37,37は、上記
係合凹部39a、39aから離脱させられて、なおかつ
クリックプレート26の動きにひきずられながら、保持
穴38.38の大径軌道(B)側に移行する。このとき
、鋼球37,37は、大径軌道B上にある。レバー本体
15をさらに矢印P方向に回動すると、鋼球37,37
は、クリックプレート26上を、大径軌道Bに沿って矢
印Q方向に相対的に滑動することとなる。 そうしてやがて、鋼球37,37は、第70図に示すよ
うに、中間スプロケットと対応する中間係合凹部39b
、39bにおける細幅の大径軌道側端部に係入し、この
ときクリック音を発するとともに、レバー本体15には
、節度感のある停止力が働く、なお、この状態において
は、変速機のチェノガイドは、チェノを中間スプロケッ
トの位置よりやや多めに押圧したオーバシフト状態にあ
る。 さてここで、鋼球保持穴38.38は上述のように傾斜
する長穴状となっており、かつ中間係合凹部39b、3
9bがクリックプレートの半径方向に延びる長状となっ
ていることから、鋼■ぷ37゜37が中間係合凹部39
b、39bに係合したまま、レバー本体15は、第7d
図に示すように、矢印Q方向に戻り回動することができ
る。すなわち、このとき鋼EN37.37は、クリック
プレート26と共回りしながら保持穴38.38内をそ
の小径軌道(A)側に移行すると同時に、中間係合凹部
39b、39b内をその幅広部側に移行する。なお、ケ
ーブルWが常時変速機側のリターンスプリングによって
牽引され、レバー本体15にはこれによる矢印Q方向の
回転付勢力が作用しているから、第7C図の状態まで回
動させたレバー本体15から手を離すだけで、自動的に
レバー本体15は第7d図のように戻り回動する。しか
も本例では、上記中間係合凹部39b、39bの形状を
、クリックプレートの半径方向内方へ向かうほど幅広と
なる略液滴形に形成しであることから、クリックプレー
トに向けて弾性的に押圧される鋼球37,37が自然と
上記係合凹部39b、39bの小径内軌道側幅広端部に
向かう傾向をもつため、レバー本体15の上記戻り回動
はよりスムーズに行なわれる。この戻り回動■は、中間
係合凹部39b、39bの長さ、あるいは、鋼球保持穴
38.38のクリックプレートの周方向長さに依存する
。すなわち、鋼球保持穴38.38の長さを十分長(し
ておいても、鋼球37,37が中間係合凹部39b、3
9bの幅広側端部まで移行した時点で、レバー本体15
の戻りは止まる。このときのレバー本体15の戻り回動
量は、上述のように第7C図の状態において中間スプロ
ケットに対して多めに移動させられたチェノガイドが、
丁度中間スプロケット位置まで戻るように定められる。 第7C図から第7d図のようにレバー本体15が動いた
とき、いわゆるオーバシフトによるチェノの掛は換えが
完了する。そしてさらに第7d図の状態からレバー本体
15を矢印P方向に回動すると、第7e図に示すように
、中間係合凹部39b、39bに係合したままの鋼球3
7,37が、再びクリックプレート26にひきずられて
鋼球保持穴38.38の大径軌道側端部に移行するとと
もに、中間係合凹部3’lb、39bの大径軌道側細幅
部に移行する。すなわち、この第7e図は、第7C図と
同一である。 そしてレバー本体15をさらに矢印P方向に回動すると
、鋼球保持穴38.38の大径軌道(B)側端部にある
鋼球37.37は、中間係合凹部39b、39bの幅広
側端部から離脱し、続いて、クリックプレート26上を
大径軌道Bに沿つて矢印Q方向にさらに相対的に滑動す
る。 やがて、鋼球37.37は、第7r図に示すように、大
径軌iIB上にある大径スプロケットと対応する係合凹
部39c、39cに係入し、このときクリック音が発生
するとともに、レバー本体15には節度感のある停止力
が働く。 上記とは逆に、第7r図に示すように鋼球37゜37が
大径スプロケットに対応する係合凹部39c、39cに
係入している状態からレバー本体15を矢印Q方向、す
なわち、ケーブルWを繰り出す方向に回動すると、クリ
ックプレート26は、レバー本体15に連れ回りして同
方向に回転する。 このとき、鋼球37,37はクリックプレート26に動
きにひきずられて鋼球保持穴38.38内を小径軌道(
A)側端部に向けて移動しようとする。このとき、鋼球
保持穴38.38は矢印Q方向に向かうにつれて大径軌
道Bから小径軌道へに向かう斜め方向に延びているから
、第7g図に示すように、鋼球37,37は、上記係合
凹部39c、39cを離脱させられて、なおかつクリッ
クプレート26の動きにひきずられながら、保持穴38
.38の小径軌道(A)側に移行する。レバー本体15
をさらに矢印Q方向に回動すると、鋼球37,37は、
クリックプレート26上を小径軌道Aに沿って矢印P方
向に相対的に滑動し、やがて第7h図に示すように、中
間係合凹部39b。 39bの小径軌道側幅広部に係入する。このときクリッ
ク音が発生ずるとともに、レバー本体15には節度感の
ある停止力が働く、なお、この第7h図は、レバー本体
15をケーブル牽引方向(矢印P方向)に回動する場合
の第7d図と同一であり、したがってこのとき変速機の
チェノガイドは、中間スプロケットに丁度対応した位置
にある。 続いてレバー本体15をさらに矢印Q方向に回動させる
と、すでに鋼球保持穴38.38の小径軌道側幅広部に
ある鋼球37.37は、中間係合凹部39b、39bか
ら離脱させられ、第71図に示すように、クリックプレ
ート26上を小径軌道Aに沿って矢印P方向に相対的に
滑動する。 やがて鋼球37.37は、第7j図に示すように、小径
軌道A上にある小径スプロケットに対応する係合凹部3
9a、39aに係入し、このときクリック音が発生する
とともに、レバー本体15に節度感のある停止力が働く
、なお、この第7j図は、第7a図と同一である。 以上、レバー本体15をケーブルを最も繰り出した状態
から矢印P方向に回動してケーブルを最も牽引し、逆に
、この状態からレバー本体15を矢印Q方向にケーブル
を最も繰り出すまで回動した場合における、クリックプ
レート26に対する鋼球37.37の相対的な動きを第
8図に示す。 この図において、アルファベット符号は、第7a図から
第7j図と対応する0本図と、第7a図ないし第7j図
を参照しながら、上述の作動説明を再読すれば、本実施
例の作用がより明瞭となろう。 以上のように、本例では、レバー本体15をケーブル牽
引方向に回動する場合、すなわち、チェノを小径スプロ
ケット、中間スプロケット、そして大径スプロケットへ
と順次掛は換える場合において、小径スプロケットから
中間スプロケットに掛は換えるときにのみ付加的なオー
バシフH1を得ている。前にも説明したように、本例で
は、クリックプレート26の保合突起27が係合するス
プライン溝28の肩幅に余裕をもたせてクリックプレー
ト26とレバー本体のボス部16との間に遊びを与える
ことにより、小径スプロケット側から大径スプロケット
側へとチェノを掛は換えるに際して基本的なオーバシフ
ト量を得るようにしていることから、小径スプロケット
から中間スプロケフトヘチェンを掛は換える場合のみ、
この基本的なオーバシフtVに加えて、鋼球保持穴38
゜38と、中間係合凹部39b、39bの形状によって
得るられる上記の付加的なオーバシフト■が加算される
のである。 以上の結果、変速段によって、オーバシフト量を異なら
せることができたことになる。また、オーバシフトを与
えるべき変速段に対応する係合凹部(実施例では中間ス
プロケットに対応する係合凹部39b、39b)のクリ
ックプレート半径方向長さによってオーバシフト量を規
定することができることから、この係合凹部のクリック
プレートの半径長さを異ならせることにより、たとえば
、4段変速の各変速段に与えるオーバシフトiを変更す
ることもできる。 さらに、本例では、バックアツプ板31にバンクアップ
解除孔36を設けてあり、かつ、その中央孔がレバー軸
5の断面小判形部13と対応する小判形孔としであるこ
とにより、クリック機能を解除することができる。すな
わち、ボルト34を緩めてレバー押え32を90度回転
させ、バックアツプ板31の中央孔の平行対片35a、
35bがレバー軸5の段状肩部5aに載っている状態か
ら、中央孔35をレバー軸5の小判形断面部13に套拝
するようにし、かつボルト34を締め付けると、上記バ
ックアップ解除孔36が鋼LJ、保持板29の鋼球保持
穴38と重なり、これによって鋼球37,37とクリッ
クプレート26との相互押圧が解除されるとともに、レ
バー押え32がレバー本体15のボス部16の側面を実
質的に押圧してその回動に一定の回転抵抗を与えるよう
になるからである。 そうすると、たとえば、変速レバー袋TIと変速機をつ
なぐケーブルWに伸びが生し、変速機のチェノガイドの
各段階静止位置が各スプロケットに対応した所定の位置
からずれて、クリック機構による変速操作が不可能の状
態に陥っても、上記のようにしてクリック機構を解除し
てレバー本体を任意の回動角度位置において摩擦力によ
って静止させる、フリクションモードに簡単に転換する
ことができる。 なお、本願発明の範囲は実施例に限定されるものではな
く、種々の設計変更が可能である。 たとえば、本例では、鋼球保持穴38.38の傾斜方向
を、ケーブルを牽引する回転方向に向かうにつれ、小径
軌道側から大径軌道側に偏移するようにしたが、ケーブ
ルを牽引する回転方向に向かうにつれ、大径軌道側から
小径軌道側に偏移するようにしてもよい、この場合、小
径スプロケットに対応する係合凹部(39a)を大径軌
道B上に、大径スプロケットに対応する係合凹部(39
C)を小径軌道A上に配置し、かつ、中間スプロケット
と対応する中間係合凹部(39b)を液滴形とする場合
には、実施例とは逆に、大径軌道側はど幅広となるよう
にすべきである。 また、実施例では、クリックプレート2Gをレバー本体
側に、鋼球保持板29をレバー軸側に設けたが、逆に、
クリックプレートをレバー軸側に、w4球保持板をレバ
ー本体側に設けてもよい、クリック機構は、レバー本体
を回動させたとき、クリックプレートと鋼球保持板ない
しこれに保持される鋼球との間に回転方向の相対動が得
られれば達成できるからである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本願発明の実施例の要部を示す断面図であり、
第2図のI−1線断面に相当する図、第2図は本願発明
の実施例の正面図、第3図は平面図、第4図は第1図の
rV−rV線拡大断面図、第5図は第1図のV−V線拡
大断面図、第6図は第1図のVT−■線拡大断面図、第
78図ないし第7j図は作動説明図、第8図は作動説明
図と対応して、クリックプレートに対するw4球の動き
を説明した図である。 5・・・レバー軸、15・・・レバー本体、16・・・
ボス部、26・・・クリックプレート、29・・・鋼球
保持部材、37・・・鋼球、38・・・鋼球保持穴、3
9a、39b、39C・・・係合凹部。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)自転車の車体に固定されたレバー軸に対し、レバ
    ー本体をそのボス部において回動可能に支持するととも
    に、上記レバー軸と上記ボス部の一方に、鋼球保持部材
    を設けてその保持穴に鋼球を保持する一方、レバー軸と
    ボス部の他方に、上記鋼球が係合しうる複数の係合凹部
    を有するクリックプレートを設け、上記クリックプレー
    トと上記鋼球を互いにレバー軸方向に弾性押圧するよう
    に成されたクリック機構を備える自転車用変速レバー装
    置において、 上記クリックプレートに設けた複数個の係 合凹部のうち、少くとも一つの係合凹部を、クリックプ
    レートの半径方向に長い長状とする一方、上記鋼球保持
    部材の保持穴を、レバー軸の軸心を中心とする円周に対
    して斜めに交差する方向に延びる長穴状としたことを特
    徴とする、自転車用変速操作レバー装置におけるオーバ
    シフト機構。
  2. (2)クリックプレートは、レバー本体のボス部に共回
    りするように設けられ、鋼球保持部材は、レバー軸に対
    して回転不可能に設けられている請求項1のオーバシフ
    ト機構。
  3. (3)クリックプレートは、レバー本体のボス部に所定
    の遊びをもちながら共回りするように設けられている請
    求項2のオーバシフト機構。
  4. (4)クリックプレートは、レバー軸に対して回転不可
    能に設けられ、鋼球保持部材は、レバー本体のボス部に
    共回りするように設けられている請求項1のオーバシフ
    ト機構。
  5. (5)クリックプレートの係合凹部のうち、クリックプ
    レートの半径方向に長い長状とした係合凹部は、その一
    端が細幅となっており、他端が幅広となっている請求項
    1ないし4のいずれかに記載のオーバシフト機構。
  6. (6)請求項1に記載のオーバシフト機構を備えた自転
    車用変速レバー装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1996004167A1 (fr) * 1994-08-02 1996-02-15 Nobuo Ozaki Dispositif de changement de vitesses pour bicyclette

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1996004167A1 (fr) * 1994-08-02 1996-02-15 Nobuo Ozaki Dispositif de changement de vitesses pour bicyclette
US5787757A (en) * 1994-08-02 1998-08-04 Sugino Cycle Industries, Ltd. Bicycle speed change operation device

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