JPH01181607A - 廃棄物輸送装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、超電導磁石を利用してローレンツ力による強
力な推進力を得、廃棄物を輸送する装置に関する。

〔従来の技術〕

ビルあるいは工場等から発生するゴミ、切り粉等の廃棄
物を集積し、廃棄物処理施設までこれを輸送するルート
は、現在２通りある。

１つ目は、ビルあるいは工場内での集積のためのルート
であり、輸送手段としては、人手によるものやダストシ
ュートによるものが一般的である。工場で発生する切り
粉は真空輸送やコンベア等の搬送装置によって特定の箇
所に集積される。

そして集積されたこれらの廃棄物は、外部の処理施設へ
輸送されるものと外部へ出さずに焼却するもの、再生資
源として回収するもの等に選別される。

２つ目は、ビルあるいは工場から外部の処理施設へのル
ートであり、輸送手段としてはゴミ収集車が一般的であ
り、進歩した形態としては真空カプセル方式の輸送シス
テムが考案されている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかしながら、ビルあるいは工場内での輸送手段のうち
、人手によるものは、廃棄物の規模によっては限界があ
り、手間も相当かかるし、ダストシュートは重力を利用
して落下させるのみであるため水平輸送ができないばか
りか、途中で詰まってしまう恐れもあり、真空輸送やコ
ンベア等による輸送では、装置の大きさ、輸送スピード
等に限界があり、輸送能力を大きくできない。

また、外部の処理施設への輸送手段のうち、ゴミ収集車
は道路交通事情によって輸送効率が大きく左右されるほ
か、衛生上も間通があり、真空カプセル方式は、カプセ
ルを通過させる経路を高精度にして真空度を保持しない
と輸送が不可能であり、コストも高いものである。

本発明は、上記した貨来の輸送手段の諸々の問題に対処
し、廃棄物の効率的な輸送を可能とすることをＵ的とす
るものである。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明に係る廃棄物輸送装置は、超電導磁石による強力
な磁界を加えこれと直交する方向に直流電流を流したと
きに得られる力（ローレンツの力）を利用して廃棄物の
輸送を行なうもので、−方に廃棄物投入口、他方に排出
口を有し内部に水を充満させる導体製の輸送管の所要箇
所に、該輸送管を両側から挟んで対向し該輸送管内の水
を横切る直流電流を流す電極と、前記直流電流と交叉す
る磁界を発生する超電導磁石とからなり、輸送管内の水
に前記排出口へ向けてローレンツ力による推進力を付与
するポンプを配設するとともに、前記排出口に臨ませて
フィルタを設けてなるものである。

〔作　用〕

対向電極間に直流電圧を加えて輸送管内の海水を横切る
直流電流を流すとともに、この直流電流と交叉する磁界
を加えると、フレミングの左手の法則にしたがい、前記
海水は電流および磁界のいずれとも直交する方向へ作用
するローレンツの力によって流れるようになる９本発明
では、超電導磁石を用いてジュール損失なしに強力な磁
界をっくることにより、海水に作用する推進力を大きく
し、この海水の流れによって廃棄物を所定の場所まで搬
送し、フィルタによって取り出すものである。

〔実　施　例〕

つぎに、本発明に係る廃棄物輸送装置の一実施例を第１
図および第２図を参照しながら説明する。

（１）は一端に給水口を兼ねた廃棄物投入口（２）を有
するとともに他端に排出口（３）を有し、内部流路（４
）に海水（ａ）を充満させる輸送管で、その全体が海水
（ａ）によって腐蝕することのない導電性セラミックス
等耐蝕性を有する導体よりなり、または導体よりなる管
の内周面に前記耐蝕性を有する導体を被装した構造とな
っている。

（５）は廃棄物輸送ポンプで、図示しない直流電源に接
続される電極板（８）　（７）と、超電導磁石（８）（
Ｉｌｌ）とから構成されており、輸送管（１）の流路方
向における適当な箇所に配設されている。このポンプ（
５）の構成をさらに詳しく説明すると、電極板（８）　
（７）は輸送管（１）の外側面に固着されて該輸送管（
１）を間に挟んで水平方向に対向しており、また、超電
導磁石（８）　（９）は、超電導材料よりなる導線を巻
回した空芯のコイル（１０）（１１）を臨界温度以下の
温度条件に保持するフライオスタラ）　（１２）（１３
）に収納してなるもので、前記対向電極板（６）（７）
間で輸送管（１）内の海水（ａ）を略水平に横切って流
れる直流電流に対して直交する磁界が生じるよう、輸送
管（１）の上下に異極対向している。

いま、第２図に示すように電極板（８）を正極、電極板
（７）を負極に接続して直流電流（Ｅ）を流し、かつ超
電導磁石（８）　（９）によって電流（Ｅ）と直交する
磁界（Ｈ）を加えると、フレミングの左手の法則から、
海水（ａ）に図中太矢印方向へのローレンツ力ＣＦ）が
作用する。この力（Ｆ）は、Ｆ＝ＥＸＨ で表わされ、超電導磁石（８）（９）によってつくり出
される磁界（）Ｉ）は強力であるため、海水（ａ）の推
進力として作用する力（Ｆ）を非常に大きなものとする
ことができる。すなわち、廃棄物輸送ポンプ（５）は、
この海水（ａ）の推進力により、廃棄物投入口（２）か
ら投入された廃棄物（ｂ）を排出口（３）へ向けて高速
で輸送させるものである。

排出口（３）の直下部には、該排出口（３）から吐出さ
れる海水（ａ）内の廃棄物（ｂ）を分離するフィルタ（
１４）が設けられており、このフィルタ（１４）は、図
示しないコンベア等で一方向へ移動する構造とすること
により、分離した廃棄物（ｂ）を連続的に取り出すこと
ができる。　（１５）はフィルタ（１４）によって痘過
された海水（ａ）を受ける受水槽で、該受水槽（１５）
からは給水口を兼ねた前記廃棄物投入口（２）へ向けて
環流用の送水管（１６）が延びており、該送水管（ＩＢ
）にも廃棄物輸送ポンプ（５）と同様の送水ポンプ（５
°）が配設されて、前記海水（ａ）を輸送管（１）へ戻
している。

廃棄物（ｂ）の輸送用の媒体として海水（ａ）を用いた
のは、電極板（８）　（７）間での導電性を良好にする
ためであり、また、上記実施例では環流用の送水管（１
８）および送水ポンプ（５９）によって海水（ａ）を循
環させるようにしているが、当該装置を臨海地または海
中に設置する場合は海水（ａ）は無限に使用できるため
、これら送水管（１６）や送水ポンプ（５゛）は不要で
ある。また場所により海水（ａ）を得難い場合は塩水な
どを用いることが考えられる。

〔発明の効果〕

上述したように、本発明の廃棄物輸送装置は、輸送管内
の水を横切って流れる直流電流と、該直流電流と交叉す
る磁界を加えたときに前記水に作用する力を利用して、
水とともに廃棄物を目的場所まで輸送し、水から分離し
て廃棄するもので、輸送媒体である水には常に大きな推
進力が働いているため、途中で詰まる恐れが少なく、あ
らゆる種類の廃棄物の輸送が可能であり、しかも比較的
長距離の水平輸送が可能となるものである。

また、超電導磁石を用いているため、ジュール損失なし
に高磁界が得られ、高速での輸送が可能となるもので、
超電導コイルの両端を短絡して該コイルに永久電流が流
れるようにすれば電気の供給が不要であり、電極への直
流電流供給分しかエネルギーロスがないといった利点を
有する。さらに、インペラーやピストン等を用いたポン
プによる輸送装置と異なり、耐久性にも優れているもの
である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る廃棄物輸送装置の一実施例を示す
概略構成説明図、第２図は同実施例の要部を切断して示
す概略構成説明図である。 （１）輸送管　　（２）廃棄物投入口（３）排出口（５
）廃棄物輸送ポンプ　　（８）　（？）電極板（８’）
（９）超電導磁石　　（１４）フィルタ　　（ａ）海水
（ｂ）廃棄物　　（Ｅ）電流　　ＣＦ）力　　（Ｈ）磁
界特許出願人　　フジタ工業株式会社 −二− 代理人　弁理士　　野　　木　　陽　　−゛。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 一方に廃棄物投入口、他方に排出口を有し内部に海水を
   充満させる導体製の輸送管の所要箇所に、該輸送管を両
   側から挟んで対向し該輸送管内の水を横切る直流電流を
   流す電極と、前記直流電流と交叉する磁界を発生する超
   電導磁石とからなり、輸送管内の水に前記排出口へ向け
   てローレンツ力による推進力を付与するポンプを配設す
   るとともに、前記排出口に臨ませてフィルタを設けてな
   ることを特徴とする廃棄物輸送装置。