JPH0117711B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は走行玩具のボデイ面を様々に変化させ
ることにより、一台で複数種類のデザインの走行
玩具とすることができる形態変化走行玩具に関す
るものである。

従来走行玩具においては一台で複数のデザイン
に変換できるものはなく、複数のデザインの車を
揃えるには個々のデザインごとに車を購入してな
くてはならなかつた。

本発明の目的は上記の事情を解決するためにな
されたものであり、一台で複数のデザインにチエ
ンジでき、走行玩具の分野において新たな遊びを
提供することにある。

この発明の形態変化走行玩具は、(イ)ボデイ上面
体は、上部と下部にそれぞれ相互に上下反対向き
をなす別個の外観が施されており、支持枠内に上
下反転可能に設けられていること、(ロ)ボデイ側壁
は、表裏に別個の外観が施されており、下端に突
出する車輪を有し、上記支持枠に上端部を上方回
動可能に設けられていること、(ハ)ボデイ前面は、
表裏に別個の外観が施されており、上記支持枠に
上端部を上方回動可能に設けられていること、(ニ)
ボデイ後面は、表裏に別個の外観が施されてお
り、上記支持枠に上端を上方回動可能に設けられ
ていること、から構成されている。

以下本発明の構成を第１図、第２図に示す第一
実施例に基づいて説明する。

１は車体であつて、ボデイ２と四個のタイヤ３
とよりなつている。ボデイ２は側壁４，４、ボデ
イ前面５、ボデイ後面６、ボデイ上面体７及び支
持枠８ａ，８ｂとよりなつている。

側壁４はその下縁にタイヤ３，３を回転可能に
支持しており、ボデイ２はこのタイヤ３から側壁
４を介して支持されるようになつている。支持枠
８ａ，８ｂはそれぞれボデイ２の前縁上部及び後
縁上部に位置し、側壁４，４間に架け渡されてい
る。そして側壁４，４は支持枠８ａ，８ｂに対し
第２図に示すように側部開閉軸４ａ，４ａにより
上下に回動できるようになつている。支持枠８ａ
の下方にはボデイ前面５が、支持枠８ｂの下方に
はボデイ後面６が第１図に示すように、前部開閉
軸５ａ及び後部開閉軸６ａによりそれぞれ回動可
能に支持されている。これらボデイ前面５及びボ
デイ後面６と側壁４，４との接触部には磁石（図
示せず）が取り付けられており、これらを互いに
容易に回動しないように保持している。ボデイ上
面体７はボデイネツト部９及びトランク部１０よ
りなるボデイ上板１１と車室１２とよりなつてい
る。これらボデイ上面体７、ボデイ前面５、ボデ
イ後面６及び側壁４，４は表裏に異なつたデザイ
ンが施されている。

１３は格納部であつて、ボデイ上面体７、ボデ
イ前面５、ボデイ後面６、側壁４，４によつて囲
まれる空間である。１４，１４は変換手段例えば
回動軸であつて、第１図に示すようにボデイ面の
前後端中央に突設され、支持枠８ａ，８ｂ内に嵌
め込まれているこの回動軸１４，１４によりボデ
イ上面体７は回動反転して格納部１３内に隠され
ていた裏面側を露出できるようになつている。

次に作用について述べる。

第１図、第２図実線で示す状態から、異なるデ
ザインの車体に変換するには、側壁４，４、ボデ
イ前面５及びボデイ後面６を磁石による吸着力に
抗して、上方へ回動し再び磁石によつて互いに吸
着保持させる。そしてこのまま上下の向きを変え
れば、格納部１３内に隠されていた異なるデザイ
ンの車体１があらわれる。この時ボデイ前面５、
ボデイ後面６及び側壁４をバネ等で連結すれば、
これら側壁４等は一度に連動して回動変換するこ
とができる。この場合の変換手段は側部開閉軸４
ａ，４ａ、前部開閉軸５ａ及び後部開閉軸６ａと
なる。

ボデイ上面体７だけを異なるデザインにしたい
ときは、ボデイ上面体を回動反転させればよい。
この時ボンネツト部９、トランク部１０及び車室
１２はボデイ上面体７として一体になつているの
で、一度に反転変換することができる。従つて楽
にボデイ上面体７を変化させることができ、様々
のデザインの車を楽しむことができる。

なお本実施例では他に側壁４，４等を上方へ回
動し、ボデイ上面体７も反転することにより、側
壁４，４、ボデイ前面５及びボデイ後面６のみを
異なるデザインとし、ボデイ面をそのままにして
おくこともできる。

以上述べたように本発明は走行玩具のボデイ面
を様々に変換できるようにしたので、一台で種々
のデザインの車にして遊ぶことができるという効
果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図は本発明の第一実施例の縦断面
図である。 １……車体、２……ボデイ、４……側壁、５…
…ボデイ前面、６……ボデイ後面、７……ボデイ
上面体、９……ボンネツト部、１０……トランク
部、１１……ボデイ上板、１２……車室、１３…
…格納部、１４……変換手段（回動軸）、４ａ…
…側部開閉軸、５ａ……前部開閉軸、６ａ……後
部開閉軸。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 下記要件を具備することを特徴とする形態変
   化走行玩具。 (イ) ボデイ上面体は、上部と下部にそれぞれ相互
   に上下反対向きをなす別個の外観が施されてお
   り、支持枠内に上下反転可能に設けられている
   こと。 (ロ) ボデイ側壁は、表裏に別個の外観が施されて
   おり、下端に突出する車輪を有し、上記支持枠
   に上端部を上方回動可能に設けられているこ
   と。 (ハ) ボデイ前面は、表裏に別個の外観が施されて
   おり、上記支持枠に上端部を上方回動可能に設
   けられていること。 (ニ) ボデイ後面は、表裏に別個の外観が施されて
   おり、上記支持枠に上端を上方回動可能に設け
   られていること。