JPH01175977A - コール酸の包接化合物を用いる光学活性γ−ラクトンの光学分割方法 - Google Patents

コール酸の包接化合物を用いる光学活性γ−ラクトンの光学分割方法

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JPH01175977A
JPH01175977A JP33527987A JP33527987A JPH01175977A JP H01175977 A JPH01175977 A JP H01175977A JP 33527987 A JP33527987 A JP 33527987A JP 33527987 A JP33527987 A JP 33527987A JP H01175977 A JPH01175977 A JP H01175977A
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JP
Japan
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lactone
gamma
optically active
cholic acid
clathrate compound
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JP33527987A
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Kiichi Takemoto
竹本 喜一
Kanji Miyata
幹二 宮田
Shuji Senda
千田 修治
Tetsuo Komata
哲夫 小俣
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Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、コール酸の包接化合物を用いる光学活性T−
ラクトンの光学分割方法に関する。
従来の技術 従来、光学活性ラクトンの合成は、光学活性オキシ酸等
の閉環反応を利用して行なわれることが多い。この方法
においては、ラクトンのラセミ体を開環し、光学活性な
分割試薬とエステル又は塩を形成させてジアステレオマ
ーとし、その溶解度差を利用して、分別晶析し、分取し
た後、中和又は加水分解によって光学活性なオキシ酸を
得、これを閉環することによって、光学活性ラクトンを
得るのである。しかし、この方法は重大な欠点を有する
。即ち、上記光学活性なオキシ酸の閉環反応時に一部ラ
セミ体が生じる。
一■が”決しようとする間 寺 本発明者らは、光学活性ラクトンの製造における上記し
た問題を解決するために鋭意研究した結果、コール酸が
光学活性のT−ラクトンの一方のエナンチオマーを選択
的に包接することを見出し、この選択的な反応を利用す
ることによって、光学活性なT−ラクトンを効率的に光
学分割することができることを見出して、本発明に至っ
たものである。
即ち、本発明は、光学活性T−ラクトンの新規な光学分
割方法を提供することを目的とする。
p 占 ”′ るための 本発明によるコール酸の包接化合物を用いる光学活性γ
−ラクトンの光学分割方法は、一般式式中、Rはアルキ
ル基を示す。) で表わされるT−ラクトンをコール酸に包接させること
を特徴とする。
本発明の方法において用いるコール酸は、次式で表わさ
れる化合物であって、光学活性γ−ラクトンの一方のエ
ナンチオマーをホスト分子として、通常、ホスト分子/
ゲスト分子のモル比が1/1である包接化合物を選択的
に形成する。この包接化合物におけるホスト分子/ゲス
ト分子のモル比は、熱重量測定(TG)や示差熱分析(
DTA)等の熱分析及び元素分析から確認される。
また、本発明の方法を適用し得るT−ラクトンは、前記
−最大で表わされ、ここに、Rはアルキル基であり、好
ましくは、メチル基、エチル基又はプロピル基である。
即ち、本発明による方法は、 をそれぞれのセラミックス体から光学分割するために好
適である。
本発明の方法に従って、コール酸にγ−ラクトン包接さ
せて、光学活性γ−ラクトンを得るには、代表的には、
二つの方法によることができる。第1の方法によれば、
光学分割を目的とするγ−ラクトン又はこれを含む溶液
にコール酸を加え、必要に応じて加熱して、コール酸を
溶解させ、次いで、必要に応じて冷却し、又は溶剤を除
去して、包接化合物を結晶として析出させ、これを分離
した後、包接化合物を分解させ、又は後述するように、
ゲスト交換させて、目的とする光学活性γ−ラクトンを
得る。
また、第2の方法によれば、光学分割を目的とするT−
ラクトン又はこれを含む溶液にコール酸を加え、放置し
、溶解させた後、生成した結晶としての包接化合物を分
離し、これを分解させ、又は後述するように、ゲスト交
換させて、目的とする光学活性γ−ラクトンを得る。
上記第1の方法において、コール酸や光学分割を目的と
するγ−ラクトンを溶解させるために用い得る溶剤とし
ては、例えば、アセトン、ジエチルエーテルや、これら
の混合溶剤が好ましく用いられる。また、第2の方法に
おいて、T−ラクトンを溶解させるために用い得る溶剤
としては、例えば、ヘキサン等の炭化水素溶剤が好まし
く用いられる。これら第1及び第2のいずれの方法にお
いても、コール酸は、γ−ラクトンの0.5倍モル以下
の範囲で用いられる。
次に、光学活性γ−ラクトンを包接するコール酸の包接
化合物から目的とする光学活性γ−ラクトンを得るには
、一つの方法として、包接化合物を熱分解させ、光学活
性γ−ラクトンを気体又は液体として遊離させ、これを
捕集冷却する方法によることができる。
別の方法として、得られた包接化合物の溶液に、容易に
光学活性γ−ラクトンとゲスト交換する化合物を加え、
ゲスト交換させることによって、目的とする光学活性γ
−ラクトンを得る方法によることができる。即ち、光学
活性γ−ラクトンをゲスト化合物として有する包接化合
物を、この包接化合物におけるT−ラクトンよりもコー
ル酸に強い親和力を有して、上記ゲスト化合物と容易に
ゲスト交換する化合物又はその溶液を包接化合物の溶液
中に加えて、溶解させ、必要に応じて加温して、包接さ
れているT−ラクトンをゲスト交換させて、目的とする
光学活性γ−ラクトンを遊離させ、この後、これに更に
ヘキサン、ペンタン等の炭化水素溶剤を加えて、ゲスト
交換後の包接化合物を沈殿させ、これを濾別し、その濾
液を必要に応じて減圧下に蒸留して、目的とする光学活
性γ−ラクトンを得る方法である。このゲスト交換反応
は、通常、常温下で行なうが、必要に応じて、加温下に
行なってもよい。
この第2の方法において、T−ラクトンとゲスト交換さ
せるための化合物としては、例えば、アセトニトリル、
ジエチルエーテル、メタノール、アセトン又はこれらの
混合物等を挙げることができるが、特に、アセトニトリ
ルが好ましく用いられる。これら化合物は、それ自体で
、又は水溶液として用いられる。
本発明の方法においては、コール酸による光学活性γ−
ラクトンの包接化合物の生成、その分離及び分解又はゲ
スト交換を繰り返すことによって、得られる光学活性γ
−ラクトンの光学活性純度を高めることができる。例え
ば、T−バレロラクトンを例にとれば、上記操作を3回
繰り返すことによって、光学純度を60%ee程度まで
高めることができ、4回繰り返すことによって、光学純
度がほぼ100%eeの光学活性γ−ラクトンを得るこ
とができる。
只t’z(2υ■果 以上のように、本発明の方法によれば、複雑な或いは面
倒な操作を何ら必要としないで、単に、コール酸と包接
化合物を形成させ、これからγ−ラクトンを遊離させる
ことによって、容易に且つ効率的に高い光学純度を有す
る光学活性γ−ラクトンを得ることができる。
li貫 以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明はこ
れら実施例により何ら限定されるものではない。
実施例I T−バレロラクトン2mlをヘキサン10m1に溶解さ
せ、この溶液にメタノールから再結晶したコール酸4.
3gを溶解させて、−晩放置した。生成した結晶を濾別
し、少量のエーテルにて洗浄した後、風乾して、包接化
合物5.3gを得た。
次に、この包接化合物を常温にてアセトニトリル20m
1に10分間浸漬して、ゲスト交換させた。
結晶を濾別し、得られた溶液を濃縮することによって、
(S)−γ−バレロラクトン0.9n+1を得た。
その旋光度〔α) Dzoは−11,3°(neat、
 d = l。
057)であって、文献値と比較して、光学純度は38
%eeであった。
上記操作を更に3回繰り返すことによって、同様にして
包接化合物を得た。この包接化合物の赤外線吸収スペク
トルを第1図に示し、また、その熱重量測定(T G)
による減量曲線と示差熱分析(DTA)を第2図に示す
元素分析値(CzJ4sOvとして) l 理論値  68.47  9.51 実測値  6B、54  9.43 旋光度〔α)o!0+23.Oo (C=1、エタノー
ル) この包接化合物を上記と同様にして処理して、光学純度
100%eeの光学活性(S)−γ−バレロラクトンを
得た。
旋光度〔α)o”  30.1°(neat)実施例2 T−ヘキサラクトン2mlをヘキサン10m1に溶解さ
せ、この溶液にメタノールから再結晶したコール酸3.
7gを溶解させ、−晩放置した。生成した結晶を濾別し
、少量のエーテルにて洗浄した後、風乾して、包接化合
物4.7gを得た。
次に、この包接化合物を常温にてアセトニトリル20m
1に1日間浸漬して、ゲスト交換させた。
結晶を濾別し、得られた溶液を−a縮することによって
、(S) −r−ヘキサラクトン0.9mlを得た。
その旋光度〔α〕D′。は−18,3°(neat)で
あって、文献値と比較して、光学純度は34.4%ee
であった。
上記操作を更に3回繰り返すことによって、同様にして
包接化合物を得た。この包接化合物の赤外線吸収スペク
トルを第3図に示し、また、その熱重量測定(TG)に
よる減量曲線と示差熱分析(DTA)を第4図に示す。
元素分析値(C3゜HsoOtとして)C)l 理論値  68,93  9.64 実測値  69.02  9.55 旋光度(α) D” + 16.5’  (C= 1、
エタノール) この包接化合物を上記と同様にして処理して、光学純度
100%eeの光学活性(S)−γ−ヘキサラクトンを
得た。
旋光度〔α〕D′。−53,2°(nea t)実施例
3 γ−ヘプタラクトン2mlをヘキサン10m1に溶解さ
せ、この溶液にメタノールから再結晶したコール酸3.
4gを溶解させて、−晩装置した。生成した結晶を濾別
し、エーテルにて洗浄した後、風乾して、包接化合物4
.4gを得た。
次に、この包接化合物を常温にてアセトニトリル20m
1に1日間浸漬して、ゲスト交換させた。
結晶を濾別し、得られた溶液を濃縮することによって、
(R)−γ−ヘプタラクトン0.9mlを得た。
その旋光度〔α〕D′。は+1.4°(neat)であ
って、文献値と比較して、光学純度は3.8%eeであ
った。
上記操作を更に13回繰り返すことによって、同様にし
て包接化合物を得た。この包接化合物の赤外線吸収スペ
クトルを第5図に示し、また、その熱重量測定(TG)
による減量曲線と示差熱分析(DTA)を第6図に示す
元素分析値(C3+HszOtとして)I 理論値  69.37  9.77 実測値  69.45  9.62 旋光度〔α)a”+36.2° (C=1、エタノール
) この包接化合物を上記と同様にして処理して、光学純度
100%eeの光学活性(R)−r−ヘプタラクトンを
得た。
旋光度[α] o2’ + 36.8°(nea t)
実施例4 γ−バレロラクトン25m1にコール酸3gを加え、1
70〜180℃に加熱して、コール酸を溶解させた後、
冷却して、結晶を析出させた。この結晶を濾別し、エー
テルで洗浄した後、風乾して、包接化合物4gを得た。
この包接化合物は、実施例1で得たものと同じであった
この包接化合物を減圧下に加熱して、T−バレロラクト
ンを遊離させ、これを捕集冷却して、旋光度〔α)D”
  9.3°(neat)の(S)−7−バレロラクト
ン0.9mlを得た。文献値と比較して、光学純度は2
7.5%eeであった。上記操作を更に3回繰り返すこ
とによって、光学純度100%eeの光学活性(S)−
r−バレロラクトンを得た。
【図面の簡単な説明】
第1図は、(S)−丁−バレロラクトンのコール酸によ
る包接化合物の赤外線吸収スペクトル、第2図は、その
熱重量測定(TG)による減量曲線と示差熱分析(DT
A)を示すグラフ、第3図は、(S)−γ−ヘキサラク
トンのコール酸による包接化合物の赤外線吸収スペクト
ル、第4図は、その熱重量測定(TG)による減量曲線
と示差熱分析(DTA)を示すグラフ、第5図は、(R
)−r−ヘプタラクトンのコール酸による包接化合物の
赤外線吸収スペクトル、第6図は、その熱重量測定(T
G)による減量曲線と示差熱分析(DTA)を示すグラ
フである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、Rはアルキル基を示す。) で表わされるγ−ラクトンをコール酸に包接させること
    を特徴とするコール酸の包接化合物を用いる光学活性γ
    −ラクトンの光学分割方法。
JP33527987A 1987-12-30 1987-12-30 コール酸の包接化合物を用いる光学活性γ−ラクトンの光学分割方法 Pending JPH01175977A (ja)

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JP (1) JPH01175977A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1342706A4 (en) * 2000-12-11 2006-04-19 Nippon Soda Co PROCESS FOR PREPARING A MOLECULAR COMPOUND
JP2009006813A (ja) * 2007-06-27 2009-01-15 Kubota Corp クローラ式走行装置

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EP1342706A4 (en) * 2000-12-11 2006-04-19 Nippon Soda Co PROCESS FOR PREPARING A MOLECULAR COMPOUND
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