JPH0117581Y2 - - Google Patents
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- JPH0117581Y2 JPH0117581Y2 JP7277983U JP7277983U JPH0117581Y2 JP H0117581 Y2 JPH0117581 Y2 JP H0117581Y2 JP 7277983 U JP7277983 U JP 7277983U JP 7277983 U JP7277983 U JP 7277983U JP H0117581 Y2 JPH0117581 Y2 JP H0117581Y2
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- handrail
- wheel
- drive
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- chain
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- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
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- Escalators And Moving Walkways (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
この考案はエスカレータ、移動道路のような乗
客コンベアの手摺駆動装置の改良に関するもので
ある。
客コンベアの手摺駆動装置の改良に関するもので
ある。
まず、第1図、第2図によつて従来の乗客コン
ベアの駆動装置を説明する。
ベアの駆動装置を説明する。
第1図中、1は両端を上層階および下層階の支
持梁間などに掛け渡したエスカレータトラスであ
り、このトラス1内には図示しない踏段、踏段レ
ール、踏段チエーンおよび踏段駆動装置などが配
設されている。上記トラス1の側枠上には欄干2
が設けられ、欄干2はこれの外周に設けた手摺ガ
イドレール3にエンドレス状の移動手摺4が走行
可能に支持され移動手摺4の帰路側はトラス1内
を走行するように配置されている。上記移動手摺
4の帰路側には移動手摺4を走行させるローラ方
式のユニツト化した手摺駆動装置5が配設されて
いる。この駆動装置5は、第2図に示すように、
移動手摺4の裏面にこれと接触するように移動手
摺4の長さ方向に沿つて配設した複数の駆動輪6
と、これらの駆動輪6と対峙するように移動手摺
4の表面側に配設された複数の加圧輪7とを備え
ている。上記駆動輪6はトラス1に固定した支持
部材8に回転可能に軸着され、各駆動輪6にこれ
らと同軸に鎖車9が固定され、これらの鎖車9に
はエンドレス状の手摺駆動チエーン11が巻掛け
られている。手摺駆動チエーン11は、鎖車9間
に配置して支持部材8に回転可能に軸着された緊
張用鎖車10に噛合され、またトラス1の駆動ロ
ーラ6下方に装着された案内輪12,13を介し
て案内輪13の一側に配設された駆動用鎖車14
に巻掛けられており、この駆動用鎖車14は踏段
の駆動装置によつて正逆回転されるようになつて
いる。上記加圧輪7は可動支持部材15に回転可
能に軸着され、この可動支持部材15は移動手摺
4に対し近接および離間する方向に移動可能にこ
ろ23,24を介してトラス1に支持されてい
る。なお、ころ23,24は可動支持部材15と
トラス1の一方に回転可能に軸着されていればよ
い。可動支持部材15の両端部には第1のリンク
16,17の一端部が回動可能に連結され、第1
のリンク16,17の他端部に第2のリンク1
8,19の一端部が回動可能に連結され、第2の
リンク18,19の他端部がトラス1に回動可能
に連結されてく字形リンク機構が構成され、第1
のリンク16と第2のリンク18の連結軸および
第1のリンク17と第2のリンク19の連結軸間
がリンク20で連結され、このリンク20の連結
軸にはアイドラ鎖車21,22が回転可能に軸着
され、これらのアイドラ鎖車21,22には上記
手摺駆動チエーン11が巻掛けられ、この駆動チ
エーン11によつて駆動輪6が回転されて移動手
摺4が走行された時に駆動チエーン11に生じる
張力で上記リンク16〜20からなるリンク機構
を動作させて、駆動チエーン11の張力に見合つ
た加圧力が移動手摺4にかかるようになつてい
る。
持梁間などに掛け渡したエスカレータトラスであ
り、このトラス1内には図示しない踏段、踏段レ
ール、踏段チエーンおよび踏段駆動装置などが配
設されている。上記トラス1の側枠上には欄干2
が設けられ、欄干2はこれの外周に設けた手摺ガ
イドレール3にエンドレス状の移動手摺4が走行
可能に支持され移動手摺4の帰路側はトラス1内
を走行するように配置されている。上記移動手摺
4の帰路側には移動手摺4を走行させるローラ方
式のユニツト化した手摺駆動装置5が配設されて
いる。この駆動装置5は、第2図に示すように、
移動手摺4の裏面にこれと接触するように移動手
摺4の長さ方向に沿つて配設した複数の駆動輪6
と、これらの駆動輪6と対峙するように移動手摺
4の表面側に配設された複数の加圧輪7とを備え
ている。上記駆動輪6はトラス1に固定した支持
部材8に回転可能に軸着され、各駆動輪6にこれ
らと同軸に鎖車9が固定され、これらの鎖車9に
はエンドレス状の手摺駆動チエーン11が巻掛け
られている。手摺駆動チエーン11は、鎖車9間
に配置して支持部材8に回転可能に軸着された緊
張用鎖車10に噛合され、またトラス1の駆動ロ
ーラ6下方に装着された案内輪12,13を介し
て案内輪13の一側に配設された駆動用鎖車14
に巻掛けられており、この駆動用鎖車14は踏段
の駆動装置によつて正逆回転されるようになつて
いる。上記加圧輪7は可動支持部材15に回転可
能に軸着され、この可動支持部材15は移動手摺
4に対し近接および離間する方向に移動可能にこ
ろ23,24を介してトラス1に支持されてい
る。なお、ころ23,24は可動支持部材15と
トラス1の一方に回転可能に軸着されていればよ
い。可動支持部材15の両端部には第1のリンク
16,17の一端部が回動可能に連結され、第1
のリンク16,17の他端部に第2のリンク1
8,19の一端部が回動可能に連結され、第2の
リンク18,19の他端部がトラス1に回動可能
に連結されてく字形リンク機構が構成され、第1
のリンク16と第2のリンク18の連結軸および
第1のリンク17と第2のリンク19の連結軸間
がリンク20で連結され、このリンク20の連結
軸にはアイドラ鎖車21,22が回転可能に軸着
され、これらのアイドラ鎖車21,22には上記
手摺駆動チエーン11が巻掛けられ、この駆動チ
エーン11によつて駆動輪6が回転されて移動手
摺4が走行された時に駆動チエーン11に生じる
張力で上記リンク16〜20からなるリンク機構
を動作させて、駆動チエーン11の張力に見合つ
た加圧力が移動手摺4にかかるようになつてい
る。
以上のように構成された従来の手摺駆動装置の
動作について説明する。エスカレータの起動に伴
い駆動用鎖車14が第2図の矢印に示す反時計方
向に回転すると、駆動チエーン11によつて各鎖
車9が回転し、これらと同軸一体の駆動輪6も同
時に回転する。この時、加圧輪7は移動手摺4を
駆動輪6に押圧しているため、各駆動輪6にはこ
れらの押圧力と摩擦係数によつて摩擦抵抗力が発
生し、各駆動輪6の摩擦抵抗力の総和が駆動チエ
ーン11の張力となつてく字形リンク機構のアイ
ドラ鎖車21に作用し、このアイドラ鎖車21を
他のアイドラ鎖車22と一体に第2図の矢印Xに
示す右方向に押付ける。このため、第1のリンク
16,17と第2のリンク18,19の連結点に
は第3図に示すように力F1,F2,F3が発生し、
このうちの力F3が実質的な加圧力となつて加圧
輪7に可動支持部材15を介して作用し、移動手
摺4を駆動輪6に押圧する。これにより移動手摺
4が第2図の矢印Aに示す右方向に走行され始め
ると、移動手摺4とガイドレール3の間に摩擦抵
抗が発生し、この抵抗はさらに駆動チエーン11
の張力となつてく字形リンク機構に作用し、これ
に伴い加圧輪7に作用する力F3は走行抵抗に応
じて増大する。このことは移動手摺4の走行抵抗
に見合つた加圧力を移動手摺4に与えることにな
る。なお、駆動チエーン11の張力の大きさに見
合つた力F3の大きさは、く字形リンク機構のリ
ンク16と20との角度θによつて任意に選定で
き、角度θを大きくすれば加圧力が大きくなる。
また、移動手摺4が第2図の矢印Aと逆の左方向
に走行されるように駆動用鎖車14が第2図の矢
印と逆の時計方向に回転された場合には、駆動チ
エーン11のアイドラ鎖車22側に張力が発生し
て、上述したと同様に加圧輪7で移動手摺4を押
圧する。そして、エスカレータが停止されると、
駆動用鎖車14および駆動輪6の回転も停止する
ため、時間の経過と共に駆動チエーン11にかか
つていた張力が駆動チエーン11たるみ側の緊張
側への移動により消滅し、これと同時に張力によ
り加圧輪7へ作用する力も消滅する。したがつ
て、移動手摺4に対する加圧輪7の加圧力は、移
動手摺4の起動に必要な程度の加圧力に減少す
る。なお、上述した従来の手摺駆動装置におい
て、移動手摺4に対しその起動に必要な最小限の
加圧力を加圧輪7に持たせるには、この加圧力の
状態が維持できるように加圧輪7の可動支持部材
15下面側などにストツパを設ければよい。
動作について説明する。エスカレータの起動に伴
い駆動用鎖車14が第2図の矢印に示す反時計方
向に回転すると、駆動チエーン11によつて各鎖
車9が回転し、これらと同軸一体の駆動輪6も同
時に回転する。この時、加圧輪7は移動手摺4を
駆動輪6に押圧しているため、各駆動輪6にはこ
れらの押圧力と摩擦係数によつて摩擦抵抗力が発
生し、各駆動輪6の摩擦抵抗力の総和が駆動チエ
ーン11の張力となつてく字形リンク機構のアイ
ドラ鎖車21に作用し、このアイドラ鎖車21を
他のアイドラ鎖車22と一体に第2図の矢印Xに
示す右方向に押付ける。このため、第1のリンク
16,17と第2のリンク18,19の連結点に
は第3図に示すように力F1,F2,F3が発生し、
このうちの力F3が実質的な加圧力となつて加圧
輪7に可動支持部材15を介して作用し、移動手
摺4を駆動輪6に押圧する。これにより移動手摺
4が第2図の矢印Aに示す右方向に走行され始め
ると、移動手摺4とガイドレール3の間に摩擦抵
抗が発生し、この抵抗はさらに駆動チエーン11
の張力となつてく字形リンク機構に作用し、これ
に伴い加圧輪7に作用する力F3は走行抵抗に応
じて増大する。このことは移動手摺4の走行抵抗
に見合つた加圧力を移動手摺4に与えることにな
る。なお、駆動チエーン11の張力の大きさに見
合つた力F3の大きさは、く字形リンク機構のリ
ンク16と20との角度θによつて任意に選定で
き、角度θを大きくすれば加圧力が大きくなる。
また、移動手摺4が第2図の矢印Aと逆の左方向
に走行されるように駆動用鎖車14が第2図の矢
印と逆の時計方向に回転された場合には、駆動チ
エーン11のアイドラ鎖車22側に張力が発生し
て、上述したと同様に加圧輪7で移動手摺4を押
圧する。そして、エスカレータが停止されると、
駆動用鎖車14および駆動輪6の回転も停止する
ため、時間の経過と共に駆動チエーン11にかか
つていた張力が駆動チエーン11たるみ側の緊張
側への移動により消滅し、これと同時に張力によ
り加圧輪7へ作用する力も消滅する。したがつ
て、移動手摺4に対する加圧輪7の加圧力は、移
動手摺4の起動に必要な程度の加圧力に減少す
る。なお、上述した従来の手摺駆動装置におい
て、移動手摺4に対しその起動に必要な最小限の
加圧力を加圧輪7に持たせるには、この加圧力の
状態が維持できるように加圧輪7の可動支持部材
15下面側などにストツパを設ければよい。
しかし、このような従来の手摺駆動装置では、
アイドラ鎖車21,22が移動手摺4に対し離接
する方向(高さ方向)への移動を拘束していない
ため、力が上下方向に分散し、加圧輪7への加圧
力として働く第3図の力F3が小さいという欠点
があつた。
アイドラ鎖車21,22が移動手摺4に対し離接
する方向(高さ方向)への移動を拘束していない
ため、力が上下方向に分散し、加圧輪7への加圧
力として働く第3図の力F3が小さいという欠点
があつた。
この考案は、上述した従来のものの欠点を解消
しようとするもので、駆動輪の駆動時に発生する
手摺駆動チエーンの張力に応じて移動手摺の長手
方向と平行に移動する台車を具備させ、この台車
と可動支持部材とを逆V字形リンク機構で連結
し、台車の動きを手摺駆動チエーンの張力の大き
さに見合う加圧輪に加わる動きに変えることによ
り、上記駆動チエーンの張力変化分のすべてが加
圧輪に対する移動手摺への接近方向への加圧力と
なるようにし、従来のものと同一の駆動チエーン
の張力変化で2倍の加圧力が得られる乗客コンベ
ヤの手摺駆動装置を提供することを目的としてい
る。
しようとするもので、駆動輪の駆動時に発生する
手摺駆動チエーンの張力に応じて移動手摺の長手
方向と平行に移動する台車を具備させ、この台車
と可動支持部材とを逆V字形リンク機構で連結
し、台車の動きを手摺駆動チエーンの張力の大き
さに見合う加圧輪に加わる動きに変えることによ
り、上記駆動チエーンの張力変化分のすべてが加
圧輪に対する移動手摺への接近方向への加圧力と
なるようにし、従来のものと同一の駆動チエーン
の張力変化で2倍の加圧力が得られる乗客コンベ
ヤの手摺駆動装置を提供することを目的としてい
る。
以下、第4図、第5図によつてこの考案の一実
施例を説明する。
施例を説明する。
第4図、第5図中、第1図、第2図と同一符号
は同一または相当部分を示し、25は台車であ
り、この台車25に装着された車輪35がトラス
1に架設したレール36に走行可能に支持され
て、台車25が移動手摺4と長手方向と平行すな
わち第5図の左右方向に移動可能にされている。
可動支持部材15には第1のリンク16と第2の
リンク18、第1のリンク17と第2のリンク1
9の一端部が重ね合されて回動可能に連結され、
第1のリンク16と第2のリンク18、第1のリ
ンク17と第2のリンク19が逆V字形に配置さ
れ、これらのリンク16,18,17,19の下
端部にリンク長手方向に長い長穴16a,18
a,17a,19aが形成され、長穴16a,1
8a,17a,19aに上記台車25に回転可能
に取付けられた係合ローラ26,28,27,2
9がそれぞれ移動可能に係合されて、逆V字形リ
ンク機構が構成されている。また、台車25の両
端部にアイドラ鎖車21,22が回転可能に軸着
され、これらの下方に配置して案内輪30と駆動
用鎖車14がトラス1に回転可能に軸着され、鎖
車21,22,14、案内輪30に手摺駆動チエ
ーン11が巻掛けられている。可動支持部材15
上には4個の加圧輪7が配設され、加圧輪7を支
持する板ばね31の一端部が可動支持部材15上
に固定された受部材32にそれぞれピン支持さ
れ、板ばね31の他端部が2枚ずつ対向してブラ
ケツト33にピン支持され、ブラケツト33はト
ラス1に固定された支持部材8に固定されてい
る。そして、この実施例の手摺移動装置は、第5
図に示すように、緊張用鎖車10の中心を通り移
動手摺4と直交する線の左右に駆動チエーン11
などの各部材が対称に構成または配置されてい
る。なお、第4図中、34は踏段の駆動装置であ
り、この駆動装置34によつて駆動用鎖車14が
正逆回転されるようになつている。
は同一または相当部分を示し、25は台車であ
り、この台車25に装着された車輪35がトラス
1に架設したレール36に走行可能に支持され
て、台車25が移動手摺4と長手方向と平行すな
わち第5図の左右方向に移動可能にされている。
可動支持部材15には第1のリンク16と第2の
リンク18、第1のリンク17と第2のリンク1
9の一端部が重ね合されて回動可能に連結され、
第1のリンク16と第2のリンク18、第1のリ
ンク17と第2のリンク19が逆V字形に配置さ
れ、これらのリンク16,18,17,19の下
端部にリンク長手方向に長い長穴16a,18
a,17a,19aが形成され、長穴16a,1
8a,17a,19aに上記台車25に回転可能
に取付けられた係合ローラ26,28,27,2
9がそれぞれ移動可能に係合されて、逆V字形リ
ンク機構が構成されている。また、台車25の両
端部にアイドラ鎖車21,22が回転可能に軸着
され、これらの下方に配置して案内輪30と駆動
用鎖車14がトラス1に回転可能に軸着され、鎖
車21,22,14、案内輪30に手摺駆動チエ
ーン11が巻掛けられている。可動支持部材15
上には4個の加圧輪7が配設され、加圧輪7を支
持する板ばね31の一端部が可動支持部材15上
に固定された受部材32にそれぞれピン支持さ
れ、板ばね31の他端部が2枚ずつ対向してブラ
ケツト33にピン支持され、ブラケツト33はト
ラス1に固定された支持部材8に固定されてい
る。そして、この実施例の手摺移動装置は、第5
図に示すように、緊張用鎖車10の中心を通り移
動手摺4と直交する線の左右に駆動チエーン11
などの各部材が対称に構成または配置されてい
る。なお、第4図中、34は踏段の駆動装置であ
り、この駆動装置34によつて駆動用鎖車14が
正逆回転されるようになつている。
以上のように構成されたこの考案の実施例によ
る手摺駆動装置は、駆動用鎖車14が第5図の矢
印に示す時計方向に回転すると、移動手摺4が第
5図の矢印A′に示す左方向に走行されると共に、
駆動チエーン11の張力によつてアイドラ鎖車2
2が押圧され、台車25が第5図の矢印X′に示
す左方向に移動手摺4の長手方向と平行に移動す
る。このため、台車25に設けた係合ローラ2
8,29が第2のリンク18,19の長穴18
a,19aの上方に移動して第2のリンク18,
19を起立させ、可動支持部材15を移動手摺4
に近接させ、これに加圧輪7で加圧力を与える。
この場合にアイドラ鎖車21,22は台車25に
枢着されていて移動手摺4に対し近接、離間しな
いので、第6図に示すF1′,F2′,F3′のうち加圧
輪7に作用する力F3′は、従来のものと同じ駆動
チエーン11の張力変化で、従来のものの力F3
(第3図参照)に比べて2倍となる。これは、従
来のものでは駆動チエーンの張力変化による力が
上下方向に分散するのに対し、この実施例では張
力変化分の力の全部が上向きとなるからである。
また、移動手摺4が第5図の矢印A′と逆の右方
向に走行されるように、駆動用鎖車14が反時計
方向に回転された場合には、駆動チエーン11の
アイドラ鎖車21側に張力が発生し、第1のリン
ク16,17が起立して、上述した場合と同様に
可動支持部材15などを介して加圧輪7で移動手
摺4に加圧力を与えることができる。
る手摺駆動装置は、駆動用鎖車14が第5図の矢
印に示す時計方向に回転すると、移動手摺4が第
5図の矢印A′に示す左方向に走行されると共に、
駆動チエーン11の張力によつてアイドラ鎖車2
2が押圧され、台車25が第5図の矢印X′に示
す左方向に移動手摺4の長手方向と平行に移動す
る。このため、台車25に設けた係合ローラ2
8,29が第2のリンク18,19の長穴18
a,19aの上方に移動して第2のリンク18,
19を起立させ、可動支持部材15を移動手摺4
に近接させ、これに加圧輪7で加圧力を与える。
この場合にアイドラ鎖車21,22は台車25に
枢着されていて移動手摺4に対し近接、離間しな
いので、第6図に示すF1′,F2′,F3′のうち加圧
輪7に作用する力F3′は、従来のものと同じ駆動
チエーン11の張力変化で、従来のものの力F3
(第3図参照)に比べて2倍となる。これは、従
来のものでは駆動チエーンの張力変化による力が
上下方向に分散するのに対し、この実施例では張
力変化分の力の全部が上向きとなるからである。
また、移動手摺4が第5図の矢印A′と逆の右方
向に走行されるように、駆動用鎖車14が反時計
方向に回転された場合には、駆動チエーン11の
アイドラ鎖車21側に張力が発生し、第1のリン
ク16,17が起立して、上述した場合と同様に
可動支持部材15などを介して加圧輪7で移動手
摺4に加圧力を与えることができる。
なお、この実施例の上述した以外の構成、動作
は、第1図、第2図に示す従来のものと同様であ
るから、説明を省略する。
は、第1図、第2図に示す従来のものと同様であ
るから、説明を省略する。
上述した実施例では板ばね31で加圧輪7を支
持したのでこれらによる加圧力を板ばね31のば
ね力を適正に選定することで調整できるが、この
考案は加圧輪を適宜の手段で可動支持部材に支持
すればよい。
持したのでこれらによる加圧力を板ばね31のば
ね力を適正に選定することで調整できるが、この
考案は加圧輪を適宜の手段で可動支持部材に支持
すればよい。
以上説明したとおり、この考案による乗客コン
ベヤの手摺駆動装置は、手摺駆動チエーンの張力
に応じて移動手摺の長手方向と平行に移動する台
車と、加圧輪を支持して移動手摺に対し離接する
方向に移動可能な可動支持部材とを逆V字形リン
ク機構で連結したので、駆動輪の駆動時に発生す
る上記駆動チエーンの張力の大きさに見合う加圧
輪の移動手摺への加圧力を従来のものの2倍にす
ることができ、移動手摺を確実に加圧して安定し
たその駆動ができるという効果がある。
ベヤの手摺駆動装置は、手摺駆動チエーンの張力
に応じて移動手摺の長手方向と平行に移動する台
車と、加圧輪を支持して移動手摺に対し離接する
方向に移動可能な可動支持部材とを逆V字形リン
ク機構で連結したので、駆動輪の駆動時に発生す
る上記駆動チエーンの張力の大きさに見合う加圧
輪の移動手摺への加圧力を従来のものの2倍にす
ることができ、移動手摺を確実に加圧して安定し
たその駆動ができるという効果がある。
第1図は従来の手摺駆動装置を備えたエスカレ
ータの概略側面図、第2図は第1図に示す手摺駆
動装置の側面図、第3図はその作用説明図、第4
図はこの考案の一実施例による手摺駆動装置を備
えたエスカレータの概略側面図、第5図は第4図
に示す手摺駆動装置の側面図、第6図はその作用
説明図である。 1……トラス、2……欄干、3……ガイドレー
ル、4……移動手摺、5……手摺駆動装置、6…
…駆動輪、7……加圧輪、9……鎖車、11……
手摺駆動チエーン、14……駆動用鎖車、15…
…可動支持部材、16,17……第1のリンク、
18,19……第2のリンク、21,22……ア
イドラ鎖車、25……台車、30……案内輪。な
お、図中一部分または相当部分は同一符号により
示す。
ータの概略側面図、第2図は第1図に示す手摺駆
動装置の側面図、第3図はその作用説明図、第4
図はこの考案の一実施例による手摺駆動装置を備
えたエスカレータの概略側面図、第5図は第4図
に示す手摺駆動装置の側面図、第6図はその作用
説明図である。 1……トラス、2……欄干、3……ガイドレー
ル、4……移動手摺、5……手摺駆動装置、6…
…駆動輪、7……加圧輪、9……鎖車、11……
手摺駆動チエーン、14……駆動用鎖車、15…
…可動支持部材、16,17……第1のリンク、
18,19……第2のリンク、21,22……ア
イドラ鎖車、25……台車、30……案内輪。な
お、図中一部分または相当部分は同一符号により
示す。
Claims (1)
- 移動手摺の一方の面にこれと接触して回転可能
に配設された駆動輪と、上記移動手摺を挾んで上
記駆動輪と対峙するように配置された加圧輪と、
駆動輪と同軸の鎖車と駆動鎖車間に巻掛けられた
手摺駆動チエーンと、上記加圧輪を支持して移動
手摺に対し離接する方向に移動可能な可動支持部
材と、上記駆動輪の駆動時に発生する手摺駆動チ
エーンの張力に応じて移動手摺の長手方向と平行
に移動する台車と、この台車と可動支持部材を連
結して台車の動きを手摺駆動チエーンの張力の大
きさに見合う加圧力が加圧輪を加わる動きに変え
る逆V字形リンク機構とを備えたことを特徴とす
る乗客コンベヤの手摺駆動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7277983U JPS59179872U (ja) | 1983-05-16 | 1983-05-16 | 乗客コンベヤの手摺駆動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7277983U JPS59179872U (ja) | 1983-05-16 | 1983-05-16 | 乗客コンベヤの手摺駆動装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59179872U JPS59179872U (ja) | 1984-12-01 |
JPH0117581Y2 true JPH0117581Y2 (ja) | 1989-05-22 |
Family
ID=30202914
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7277983U Granted JPS59179872U (ja) | 1983-05-16 | 1983-05-16 | 乗客コンベヤの手摺駆動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS59179872U (ja) |
-
1983
- 1983-05-16 JP JP7277983U patent/JPS59179872U/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS59179872U (ja) | 1984-12-01 |
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