JPH01169339A - マルチ流体変調方式による流体分析装置 - Google Patents

マルチ流体変調方式による流体分析装置

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JPH01169339A
JPH01169339A JP62328734A JP32873487A JPH01169339A JP H01169339 A JPH01169339 A JP H01169339A JP 62328734 A JP62328734 A JP 62328734A JP 32873487 A JP32873487 A JP 32873487A JP H01169339 A JPH01169339 A JP H01169339A
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一朗 浅野
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信隆 木原
Michio Kada
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Hajime Mikasa
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、マルチ流体変調方式(これは本発明者らの名
付けた名称である)という従来になかった特異な手法を
採用することによって、ただ1個の検出器を用いるだけ
でありながら、2つの(または2つの系に分流された)
サンプル流体を、同時にかつ連続的にしかも非常に精度
良く分析することができる、全く新規な流体分析装置を
提供せんとしてなされたものである。
〔従来の技術〕
例えば、サンプル流体の一例である大気中に含まれる自
動車排気ガスや工場排気ガスなどの有害成分(NoX、
H,C,、あるいは、COXなど)の濃度(ひいては量
)を分析するような場合に使用される流体分析装置とし
ては、従来から、ケミカルルミネッセンス検出器(CL
 D)を備えた分析装置とか、フレームイオン検出器(
FID)を備えた分析装置とか、あるいは、コンデンサ
マイクロフォン方式またはマイクロフロ一方式等による
ニューマチイック型検出器やサーモパイルあるいは半導
体等の固体検出器を備えた非分散型赤外線分析装置(N
DIR)など、各種の検出器(センサー)を採用して成
る流体分析装置が用いられている。
ところで、前記のような流体分析を行うに際しては、例
えば、NOとNot、あるいは、メタン(CH4)とメ
タン以外のHC(NMHC) 、あるいはまた、COと
Cotというように、サンプル流体中の2つの成分濃度
を同時にかつ連続的に測定する必要があることが多いが
、従来一般の流体分析装置によってそれを実現するため
には、どうしても2個の検出器(センサー)が必要であ
った。
即ち、NoとNO2とを同時連続測定する場合には、サ
ンプル流体を2つの測定系に分流し、−方の系にはサン
プルガス中のNO濃度をそれ単独で測定するための第1
NO検出器を設け、他方の系にはサンプルガス中のN0
8をNoに変換する処理を施して生成された処理流体中
の全N Ot1度を測定するための第2NO検出器を設
ける、というように2個のNO検出器が必要であり(N
o。
濃度は第2NO検出器による全N0t1度検出値と第1
NO検出器によるNo単独濃度検出値との差として得ら
れ、この手法は差量法と呼ばれる)、また、メタンとメ
タン以外のHC(NMHC)とを同時連続測定する場合
には、サンプル流体を2つの測定系に分流し、一方の系
にはサンプル流体中の全HCt1度(THC)を測定す
るための第1HO検出器を設け、他方の系にはサンプル
流体中のメタン以外のHCを触媒燃焼させて除去する処
理を施して生成された処理ガス中のメタン濃度を測定す
るための第2HC検出器を設ける、というように2個の
HC検出器が必要であり(この場合も差量法を用いてお
り、NMHCは第1HC検出器によるTHC濃度検出値
と第2HC検出器によるメタン774度検出値との差と
して得られる)、また、サンプル流体中のCOとCOz
とを同時連続測定する場合には、サンプル流体を2つの
測定系に分流し、一方の系にはCO検出器を設は他方の
系にはCOt検出器を設けるというように、CO検出器
とCO2検出器の2個の異なる検出器が必要である。
そして、上記のように同一サンプル流体を2つの系に分
流することにより、そのサンプル流体中の2つの成分の
同時連続分析を行う場合に限らず、2つの異なるサンプ
ル流体について夫々の中に含まれる特定成分の同時連続
分析を行おうとする場合にも、同様に2つの検出器(セ
ンサー)を必要とすることが明らかである。
しかしながら、上記したように、同一サンプル流体中の
2つの成分の同時連続分析、あるいは、2つの異なるサ
ンプル流体について夫々の中に含まれる特定成分の同時
連続分析を行うに際して、前記従来装置におけるように
2つの検出器を用いなければならないということは、 (ア)分析装置が大型化すると共に製造コストが高くつ
(、 という問題のみならず、 (イ)2つの検出器毎にゼロ・スパン調整などの調整を
必要とするので、測定に要する手間が大きく非常に面倒
である、 (つ)各検出器の調整が十分で無く、2つの検出器の間
にゼロ調整誤差や感度差が存在する場合には、非常に大
きな測定誤差が生じることになる、といった種々の問題
を引き起こす。
そこで、このような問題を避けるために、ただ1個の検
出器を備えた分析装置を用いて、同一サンプル流体中の
2つの成分を交互に測定するとか、あるいは、2つの異
なるサンプル流体を交互に測定するという、言わばバッ
チ的な分析方法によることも考えられるが、その場合に
は、同時連続測定を行えないために、測定データが不連
続になってしまうという欠点があり、特に、前述した差
量法を用いた分析を行う場合には、測定精度の大きな劣
化を招く虞れがある。従って、単に検出器の個数を節約
するためにのみ、このようなバッチ的分析方法を採用す
ることは、流体分析の本来の目的を大きく犠牲にするこ
とになりかねず、得策とは言えない。
そこで、かかる従来実情に鑑みて、本発明者らは、鋭意
研究の結果、マルチ流体変調方式という画期的な手法を
採用することによって、ただ1個の検出器を用いるだけ
でありながら、複数の(または複数の系に分流された)
サンプル流体を、同時にかつ連続的に分析することがで
きる、全く新規な流体分析方法ならびに流体分析装置を
開発するに至り、その基本的概念については、昭和62
年12月11日付は出願の特許願および昭和62年12
月12日付は出願の特許願等の先願により、既に提案し
ているところである。
即ち、そのマルチ流体変調方式による流体分析装置(方
法については、この装置において適用されている)とは
、第1O図に示す基本的概念図および第11図に示す要
部具体的構成図に示すところから明らかなように、 複数(この例では2つ)のサンプル流体Sl。
S2(これらは、もともと異なるものでも、あるいは、
単一のサンプル流体を2つの系に分流したものでもよい
)を、夫々、比較流体R1,R2により互いに異なる周
波数Fl、F2 (ヘルツ)で流体変調するための流体
変調手段Vl、V2と、ただ一個の検出器りを存すると
共に、前記流体変調された各サンプル流体Sl、S2が
同時にかつ連続的に供給される分析部Aと、 前記分析部へにおける前記検出器りからの出力信号0を
、適宜周波数分離手段および信号整流・平滑手段(第1
O図においては概念的に示している)を用いて、前記各
サンプル流体31.32に対する各変調周波数F1.F
2の信号成分Of。
o2に分離して夫々整流および平滑化処理することによ
り、前記各サンプル流体31.S2に関する分析値を得
るための信号処理手段Bとから成り1、更に、前記信号
処理手段Bを構成するに、第11図に具体的に示してい
るように、 前記検出器りからの出力信号0から、前記各変調周波数
F1.F2付近の帯域の信号のみを夫々通過させる2つ
のバンドパスフィルター al。
a2を互いに並列的に設けると共に、 前記各バンドパスフィルターal(a2)の後段に、そ
の通過帯域周波数Fl (F2)に対応する流体変調手
段Vl(V2)による実際の流体変調動作に同期して、
そのバンドパスフィルターal(a2)からの出力信号
を検波整流する同期検波整流器bl(b2)を設け、か
つ、前記各同期検波整流器bl(b2)の後段に、それ
からの出力信号を平滑化するための平滑素子C1(C2
)を設けである、 という特徴を備えているものである。
つまり、かかる構成を有するマルチ流体変調方式による
流体分析装置においては、例えばロータリーパルプとか
3方切換電磁弁あるいは4方切換電磁弁などで構成され
る適宜流体変調手段Vl。
■2を用いて、比較流体R1,R2により互いに異なる
周波数F1.F2で夫々流体変調した2つの(または2
つの系に分流された)サンプル流体31、S2を、ただ
一個の検出器りを有する分析部へへ、同時にかつ連続的
に供給することにより、先ず、そのただ一個の検出器り
から、全てのサンプル流体31.S2に対応する個々の
測定信号成分(01,02)が−括的に重畳されたひと
つの測定信号0 (=01+02)を得る、という従来
常識では全く考えられなかった特異な手法を採用すると
共に、次に、前記ただ一個の検出器りからの出力信号0
を、例えば、第1θ図に例示しているように適宜周波数
分離手段と信号整流・平滑手段とを組み合わせて構成さ
れた信号処理手段Bを用いることによって、前記各サン
プル流体Sl。
S2に対する各変調周波数Fl、F2の信号成分01.
02に分離して夫々整流および平滑化処理するという信
号処理を行うことにより、前記各サンプル流体Sl、S
2に関する分析値を得るようにしであるから、たとえ、
同一サンプル流体中の2つの成分の同時連続分析、ある
いは、2つの異なるサンプル流体について夫々の中に含
まれる特定成分の同時連続分析を行うに際しても、ただ
1個の検出器(センサー)を設けるだけで済み、従って
、2つの検出器を必要としていた従来−触の流体分析装
置の場合に比べて、装置全体の小型化および面素化なら
びにコスト低減を容易に図れると共に、検出器の調整を
容易かつ短時間に行え、かつ、従来のように複数の検出
器間のゼロ調整誤差や感度差は生じ得ないことから、常
に良好な測定精度を確保できるという基本的に優れた利
点を有している。
しかも、前記信号処理手段Bとしては、例えばフーリエ
解析(周波数分離処理に相当する)および絶対値平均化
処理(整流・平滑化処理に相当する)などの数値解析の
演算処理が可能なコンピューターを用いるとか、あるい
は、ロックインアンプなどの電気回路を用いるというよ
うに、種々のソフトあるいはハードによる適宜手段を構
成することが可能であるが、上記流体分析装置において
は、特に、バンドパスフィルターal(a2)と、同期
検波整流器bl(b2)と、例えばローパスフィルター
やコンデンサーで構成される平滑素子cl(c2)とを
直列接続して成る信号処理系列を2系列並列に設けた構
成としであるため、前記のようなコンピューターあるい
はロックインアンプを用いる手段に比べて、非常に簡単
でかつ安価に構成できるのみならず、バンドパスフィル
ターal(a2)のみでは不十分である虞れがある周波
数分離作用を同期検波整流器bl(b2)により補足し
てより一層精度の良い周波数分離を行えるように構成し
であるから、例えば、ただ単にバンドパススフイルター
のみで周波数分離した後で直ちに絶対値整流するだけの
構成のものに比べて、格段に優れた信号処理性能(S/
N比)を得ることができるという利点もある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上記したように種々のを用な利点を備え
ているマルチ流体変調方式による流体分析装置において
も、なお次のような問題が残存している。
即ち、前記第11図を用いて説明したように、前記信号
処理手段Bにおいては、検出器りから入力される測定信
号Oを、先ず、バンドパスフィルターal、a2によっ
て、両サンプル流体31゜S2に対応する個々の測定信
号成分01 (周波数Fl)、02 (周波数F2)に
分離するのであるが、それら両流体変調周波数F1.F
2を十分に大きく異なるものに設定するとか、あるいは
、両バンドパスフィルターal、a2として相当に鋭い
周波数カット特性を有する高級なものを用いる、などと
いった実用上非常に困難な対策を講じない限り、それら
により確実な周波数分離結果を得ることはできず、従っ
て、各バンドパスフィルターat(a2)を通過した信
号には、本来の周波数Fl(F2)の信号01以外に、
どうしても他方の流体変調周波数F2(Fl)によるノ
イズ成分が混入してしまう、という相互干渉影響が生じ
ることになる。
このように、各バンドパスフィルターal(a2)を通
過した信号の中に、相互干渉影響による他方の流体変調
周波数F2(Fl)のノイズ成分が混入していると、下
記のような不都合が生じる。
つまり、前記両流体変調周波数Fl、F2は、通常、任
意に設定され得るものであるが、その場合には、−触に
、その信号が同期検波整流器b1(b2)によって同期
検波整流された後においても、前記干渉ノイズ成分に対
応した信号が、測定誤差要因として残存してしまうこと
になる(つまり、その平滑値がOにならない)。
このことは、例えば、一方の流体変調周波数FlをIH
z、他方の流体変調周波数F2を3Hzとした場合の例
を示した第12図(イ)、(ロ)から容易に理解される
であろう。
なお、上記のような相互干渉影響による測定誤差要因は
、特に、第12図(イ)から明らかなように、低い方の
周波数信号を測定信号とする系において非常に大きく現
れるが、第12図(ロ)から明らかなように、高い方の
周波数信号を測定信号とする系においてはそれほど大き
くは現れない(つまり、高い方の周波数信号を測定信号
とする県側から低い方の周波数信号を測定信号とする県
側への干渉が大きい)傾向があることが実験的に判明し
ており、また、それは上記第12図(イ)。
(ロ)のグラフから理論的にも検証することができる。
また、上記のような問題は、相互干渉影響によるノイズ
成分に限らず、例えば、前記流体変調手段Vl(V2)
の機械的デユーティのずれ等の他の要因に起因する他の
系の周波数F2(Fl)のノイズ成分が混入している場
合にも同様に生じるものである。
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであって、
その目的は、前述した先願に係るマルチ流体変調方式に
よる流体分析装置の種々の利点を保持しながら、しかも
、両流体変調周波数を十分に大きく異なるものに設定し
たり、あるいは、信号処理手段における両バンドパスフ
ィルターとして鋭い周波数カット特性を有する高級なも
のを用いる、といった実用上困難な対策には依らずに、
掻く簡単に実施できる実用的手段をもって、上記したよ
うな一方の周波数信号を測定信号とする系における他方
の周波数信号の干渉ノイズ成分等に起因する測定誤差を
確実に低減させられるようにせんとすることにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本発明によるマルチ流体変
調方式による流体分析装置は、第1図に示す基本的概念
図および第2図に示す要部具体的構成図(クレーム対応
図)から明らかなように、2つの(また2つの系に分流
された)サンプル流体SL、32を、夫々、比較流体、
R1,R2により互いに異なる周波数F1.F2 (ヘ
ルツ)で流体変調するための流体変調手段VL  V2
と、ただ一個の検出器りを有すると共に、前記流体変調
された各サンプル流体Sl、32が同時にかつ連続的に
供給される分析部Aと、 前記分析部Aにおける前記検出器りからの出力信号0を
、前記各サンプル流体31.S2に対する各変調周波数
Fl、F2の信号成分01,02に分離して夫々整流お
よび平滑化処理することにより、前記各サンプル流体S
L、S2に関する分析値を得るために、前記検出器りか
らの出力信号0から、前記各変調周波数Fl、F2付近
の帯域の信号のみを夫々通過させる2つのバンドパスフ
ィルターal、a2を互いに並列的に設けると共に、前
記各バンドパスフィルターal(R2)の後段に、その
通過帯域周波数Fl(F2)に対応する流体変調手段V
l(V2)による実際の流体変調動作に同期して、その
バンドパスフィルターal(R2)からの出力信号を検
波整流する同期検波整流器bl(b2)を設け、かつ、
前記各同期検波整流器bl(b2)の後段に、それから
の出力信号を平滑化するための平滑素子CI(C2)を
設けて成る信号分析手段Bとから構成してあり、更に、
前記両流体変調手段Vl、V2を、それらによる流体変
調周波数Fl、F2の比が偶数または偶数分の1になる
ように設定してある、という特徴を備えている。
〔作用〕
上記特徴構成により発揮される作用は下記の通りである
即ち、全体的な基本構成としては、前述した先願に係る
マルチ流体変調方式による流体分析装置と同様であるた
め、それと同様の種々の利点が十分に保持されている上
に、本発明においては、特に、両流体変調手段Vl、V
2を、それらによる流体変調周波数Fl、F2の比が偶
数または偶数分の1になるように(例えば、hを整数と
して、Fl=i8Hz、F2=2hfHzまたはその逆
になるように)設定する、という手段を講じているから
、例えば、両流体変調周波数を十分に大きく異なるもの
に設定したり、あるいは、信号処理手段における両バン
ドパスフィルターとして鋭い周波数カット特性を有する
高級なものを用いる、といった実用上困難な手段を用い
ること無く、前述したような一方の周波数信号を測定信
号とする系における他方の周波数信号のノイズ成分に起
因する測定誤差を、確実にかつ容易に低減させることが
できるようになった。
つまり、例えば、一方(低い方)の流体変調周波数Fl
をIHz、他方(高い方)の流体変調周波数F2をその
偶数倍(2倍)の2Hzとした場合において、第3図(
イ)に示すように、低い方の周波数信号(IHz)を測
定信号とする系におけるバンドパスフィルター31を通
過した信号の中に、本来の信号01 (IHz)以外に
、高い方の流体変調周波数(2Hz)の干渉ノイズ成分
が混入していたとしても、その信号を同期検波整流器b
1によって同期検波整流すれば、前記ノイズ成分(2H
z)は、その後における平滑素子clによる平滑値がプ
ラス/マイナス相殺されてOになる形に同!tel 検
波整流されることになり、従って、平滑素子clからは
、本来の信号Of  (IHz)のみに対応する正しい
測定信号が得られることになる。また、上記とは逆に、
高い方の周波数信号(2Hz)を測定信号とする系にお
いても、低い方の周波数信号(IH2)の干渉ノイズ成
分が同様にその平滑値がプラス/マイナス相殺されて0
になり、やはり、測定誤差の無い正しい測定信号が得ら
れることが、第3図(ロ)から容易に理解されよう。
〔実施例〕
以下、本発明に係るマルチ流体変調方式による流体分析
装置の具体的実施例を図面(第4図ないし第9図)に基
いて説明する。
第4図は第1実施例に係るマルチ流体変調方式による流
体分析装置の全体概略構成を示し、これは、例えば大気
中や生産設備からの排気流体などのサンプル流体中に含
まれるN OxあるいはH。
08などの濃度を分析するような場合に用いられる。
さて、図示しているように、2つのサンプル流体31.
  S2 (これは、もともと異なるものであっても、
あるいは、後で詳述するように単一のサンプル流体を2
つの系に分流したものであってもよい)を、夫々、流体
変調手段VL、V2を用いて、比較流体R1,R2(一
般にはゼロガスが使用される)により、互いに異なる周
波数Fl、F2(ヘルツ)で流体変調した(つまり、サ
ンプル流体と比較流体とを所定の周波数で交互に通過さ
せた)後、それら流体変調された各サンプル流体31.
32 (R1,R2)を、ただ一個の検出器D(センサ
ー)を有する分析部Aへ、同時にがっ連続的に供給する
ように構成しである。
なお、前記両流体変調手段Vl、V2は、それらによる
流体変調周波数Fl、F2の比が偶数または偶数分の1
になるように設定されている。つまり、一方の周波数(
FlまたはF2)がi’Hzである場合には、他方の周
波数(F2またはFl)を2hlHz  (hは整数)
になるように設定しである。本実施例の具体的数値は、
F1=IHz。
F2=2Hz  N!−1,h=1)とされている。
ところで、この実施例の場合には、前記分析部Aにおけ
る検出器りとしては、一般に、No検出用のケミカルル
ミネッセンス検出器(CLD)、あるいは、メタン(C
H4)検出用のフレームイオン検出器(F I D)な
どのように、サンプル流体が直接通過するタイプのもの
が用いられるため、前記流体変調された両サンプル流体
31.32は、混合状態で前記検出器りへ供給される。
従って、プリアンプ2を介して前記検出器りから出力さ
れる信号Oは、図中模式的に示しているように、両サン
プル流体SL、32に対応する個々の測定信号成分(0
1,02)が−括的に重畳されたひとつの測定信号(0
=OL +02)として得られることになる。
そこで、前記検出器りからの出力信号Oを、第4図にお
いては概念的に例示しているように、周波数分離回路3
と信号整流回路4とを組み合わせて構成された電気回路
から成る信号処理手段Bを用いて、前記各サンプル流体
31.S2に対する各変調周波数Fl  (IHz)、
F2 (2Hz)の信号成分Of、02に分離して夫々
整流処理するという信号処理を行うことにより、前記各
サンプル流体Sl、32に関する分析値を得るようにし
である。
而して、前記信号処理手段Bの具体的な回路構成は第5
図に示すようなものとされている。
即ち、前記プリアンプ2を介して検出器りから出力され
た信号Oを、互いに並列に設けられた複数の信号処理系
列(この例では2系列)に分岐し、一方の信号処理系列
には、サンプル流体31に対する変調周波数(IHz)
の信号01のみを分離して取り出す(通過させる)ため
のバンドパスフィルターa1を設けると共に、その後段
に、サンプル流体S1に対する流体変調手段■1に付設
された同期信号発生器1aからの同期信号(流体変調手
段v1による実際の流体変調動作を表す信号:F1=I
Hz)により、前記バンドパスフィルターa1のみでは
不十分である虞れがある周波数分離作用を補足してより
一層精度の良い分離を行えると同時に、分離された交流
を直流に変換できるように、前記バンドパスフィルター
a1からの出力信号01を同期整流するための同期検波
整流器b1を設け、更に、その後段に、前記同期検波整
流器b1からの出力信号を平滑化すると共に高周波ノイ
ズを除去するための平滑素子c1としてのローパスフィ
ルター(L、P、F)を設け、また、他方の信号処理系
列には、サンプル流体S2に対する変調周波数(2Hz
)の信号02のみを分離して取り出す(通過させる)た
めのバンドパスフィルターa2を設けると共に、その後
段に、サンプル流体S2に対する流体変調手段V2に付
設された同期信号発生器1bからの同期信号(流体変調
手段■2による実際の流体変調動作を表す信号:F2=
2Hz)により、前記バンドパスフィルターa2のみで
は不十分である虞れがある周波数分離作用を補足してよ
り一層精度の良い分離を行えると同時に、分離された交
流を直流に変換できるように、前記バンドパスフィルタ
ーa2がらの出力信号02を同期整流するための同期検
波整流器b2を設け、更に、その後段に、前記同期検波
整流器b2からの出力信号を平滑化すると共に高周波ノ
イズを除去するための平滑素子c2としてのローパスフ
ィルター(L、P、F)を設けたものである。
上記のように構成されたマルチ流体変調方式による流体
分析装置によれば、前述の〔作用〕の欄で詳細に説明し
たところから明らかなように、−方の周波数信号を測定
信号とする系における他方の周波数信号の干渉ノイズ成
分に起因する測定誤差を確実にかつ容易に低減させるこ
とができる。
第6図は第2実施例に係るマルチ流体変調方式による流
体分析装置の要部概略構成を示し、これは、例えば大気
中や生産設備からの排気流体などのサンプル流体中に含
まれるCOXなどの濃度を分析するような場合に用いら
れる。
この場合には、装置の分析部Aは、一般に、非分散型赤
外線分析計(NDIR)で構成され、従って、検出器D
(センサー)としては、コンデンサマイクロフォン方式
あるいはマイクロフロ一方式等によるニューマチイック
型検出器やサーモバイルあるいは半導体等の固体検出器
などのようにサンプル流体が直接通過しないタイプのも
のが用いられる。ただし、この図に示すように、分析部
Aを、ただ一個のセルCを用いた所謂シングルセルタイ
プのNDIRで構成する場合には、やはり、上記第1実
施例の場合と同様に、流体変調された両サンプル流体S
l、S2 (R1,R2)は、混合状態で前記セルCへ
供給され、そのセルCを通過する測定用赤外線の吸光度
が検出器りにより測定される。
なお、この実施例におけるその他の構成等については、
上記第1実施例のものと同様であるがら、同じ機能を有
する部材には同じ参照符号を付することにより、その説
明は省略する。
第7図は第3実施例に係るマルチ流体変調方式による流
体分析装置の要部概略構成を示し、これも、COXなど
の濃度を分析するような場合に用いられる。
この場合には、分析部Aを、2個のセルCI。
C2を有する所謂ダブルセルタイプの非分散型赤外線分
析計(NDIR)で構成しであるがら、流体変調された
両サンプル流体31.S2 (R1゜R2)は、互いに
混合されること無く、各別のセルC1,C2内へ供給さ
れることになるが、それら両セルCI、C2を通過した
各測定用赤外線の吸光度は、1個の検出器りにより同時
に測定される。なお、図示はしていないが、前記2個の
セルCI、C2には、例えば、その一方にCO測定用の
ソリッドフィルターが、そして、他方にCO8測定用の
ソリッドフィルターが、夫々、付設されている。
また、この実施例におけるその他の構成等については、
前記第1実施例および第2実施例のものと同様であるか
ら、同じ機能を有する部材には同じ参照符号を付するこ
とにより、その説明は省略する。
ところで、前記2つのサンプル流体Sl、32は、例え
ば2つの排気流路から各別に導いてくる場合のように、
もともと異なるものであってもよいし、あるいは、第8
図に例示するように、単一のサンプル流体SOを2つの
系に分流したものであってもよい、これは、一般に、同
一サンプル流体SO中のCOとCOtとか、NoとN 
Oxとが、メタンとメタン以外のHC(NMHC)とを
同時連続測定する場合などに適用されるが、その場合に
は、図示しているように、少なくとも一方の系に、No
!をNoに変換するための、あるいは、COをCO2に
変換するためコンバータ5とか、図示はしていないが、
ノンメタン除去装置、あるいは、所要のフィルターなど
が設けられるのが普通である。なお、この第8図に例示
しているように、前記比較流体R1,R2についても、
共通のものRO(例えばゼロガス)を用い得るように構
成してもよい。
また、前記各流体変調手段Vl、V2は、サンプル流体
5l(32)と比較流体R1(R2)とを所定の周波数
で交互に切り換え得るものでありさえすれば、その構成
は任意であり、例えば、第9図(イ)に示すようなロー
タリーパルプで構成してもよく、あるいは、第9図(ロ
)に示すような4方切換電磁弁で構成してもよく、また
、図示はしていないが、3方切換電磁弁を用いて構成し
ても差し支え無い。
〔発明の効果〕
以上詳述したところから明らかなように、本発明に係る
マルチ流体変調方式による流体分析装置によれば、前述
した先願に係るマルチ流体変調方式による流体分析装置
と同様の種々の利点が十分に保持されている上に、特に
、両流体変調手段を、それらによる流体変調周波数の比
が偶数または偶数骨の1になるように設定する、という
容易に実施例できる実用的な手段を用いるのみでありな
がら、一方の周波数信号を測定信号とする系における他
方の周波数信号の干渉ノイズ成分に起因する測定誤差等
を確実に低減させることができる、という優れた効果が
発揮されるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は、本発明に係るマルチ流体変調方
式による流体分析装置の基本的概念、および、その要部
の具体的構成の説明図(クレーム対応図)を示し、また
、第3図(イ)、(ロ)は夫々その作用の説明図を示し
ている。 そして、第4図ないし第9図は本発明に係るマルチ流体
変調方式による流体分析装置の各種具体的実施例を示し
、第4図は第1実施例の全体概略構成図、第5図はその
要部具体的回路構成図であり、第6図は第2実施例の要
部概略構成図であり、第7図は第3実施例の要部概略構
成図であり、第8図は各実施例に対する補足説明のため
の要部概略構成図であり、第9図(イ)、(ロ)は夫々
各実施例に対する別の補足説明のための要部概略構成図
である。 更に、第10図ないし第12図は、本発明の技術的背景
ならびに先行技術における問題点を説明するためのもの
であって、第10図および第11図は、先行技術にかか
るマルチ流体変調方式による流体分析装置の基本的概念
、および、その要部の具体的構成の説明図を示し、そし
て、第12図(イ)、(ロ)は夫々その問題点の説明図
を示している。 31.32:サンプル流体、 R1,R2:比較流体、 Fl、Fl流体変調周波数、 Vl、F2:流体変調手段 A    :分析部、 D    =検出器、 B    :信号処理手段、 0    :検出器りからの出力信号、01.02:各
サンプル流体31.32に対する各変調周波数Fl。 F2の信号成分、 all a2:バンドパスフィルター、bl、b2:同
期検波整流器、 CI、C2:ローバスフィルター。 出願人 株式会社 堀 場 製 作 所代理人 弁理士
  藤 本 英 夫

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】  2つの(また2つの系に分流された)サンプル流体を
    、夫々、比較流体により互いに異なる周波数で流体変調
    するための流体変調手段と、 ただ一個の検出器を有すると共に、前記流体変調された
    各サンプル流体が同時にかつ連続的に供給される分析部
    と、 前記分析部における前記検出器からの出力信号を、前記
    各サンプル流体に対する各変調周波数の信号成分に分離
    して夫々整流および平滑化処理することにより、前記各
    サンプル流体に関する分析値を得るために、前記検出器
    からの出力信号から、前記各変調周波数付近の帯域の信
    号のみを夫々通過させる2つのバンドパスフィルターを
    互いに並列的に設けると共に、前記各バンドパスフィル
    ターの後段に、その通過帯域周波数に対応する流体変調
    手段による実際の流体変調動作に同期して、そのバンド
    パスフィルターからの出力信号を検波整流する同期検波
    整流器を設け、かつ、前記各同期検波整流器の後段に、
    それからの出力信号を平滑化するための平滑素子を設け
    て成る信号分析手段とから構成してあり、 更に、前記両流体変調手段を、それらによる流体変調周
    波数の比が偶数または偶数分の1になるように設定して
    ある、 ことを特徴とするマルチ流体変調方式による流体分析装
    置。
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