JPH01165935A - 粒子測定方法および装置 - Google Patents

粒子測定方法および装置

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JPH01165935A
JPH01165935A JP62322784A JP32278487A JPH01165935A JP H01165935 A JPH01165935 A JP H01165935A JP 62322784 A JP62322784 A JP 62322784A JP 32278487 A JP32278487 A JP 32278487A JP H01165935 A JPH01165935 A JP H01165935A
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light
photoelectric converter
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intensity
particles
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Application number
JP62322784A
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English (en)
Inventor
Yoshiro Nishimoto
善郎 西元
Yasushi Yoneda
米田 康司
Shinichi Imaoka
今岡 伸一
Yasuhide Nakai
康秀 中井
Akimitsu Nakagami
中上 明光
Yoshihiko Onishi
良彦 大西
Hiroyuki Tachibana
立花 弘行
Takayoshi Inoue
井上 隆善
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は、粉末材料等の粒子の粒径分布、大気中の塵埃
の濃度、液体中の不純物粒子の粒径や密度などを測定す
るのに用いて好適の粒子測定方法および装置に関するも
のである。
′  [従来の技術] 従来、この種の装置としては第13図に示すようなもの
がある(特開昭62−8038号公報)。
第13図に示すように、フローセル51の中央部の紙面
に垂直な流通部52内を、高速層流となったシース液に
含まれて流体力学的焦点合わせが行なわれた被測定粒子
が通過し、この流れと直交する方向にレーザ光源53が
配置されている。このレーザ光源53から出射された光
ビームLを流通部52に導光するために、光軸01上に
結像レンズ54が配置されている。また、被測定粒子に
よって散乱された光ビームLの前方散乱光側には、ビー
ムスプリッタ55.集光レンズ56.光電検出器57が
順に配列されており、結像レンズ54を解して流通部5
2で照射された光ビームLは被測定粒子により散乱され
、ビームスプリッタ55゜集光レンズ56を経て光電検
出器57に至り、主に被測定粒子の大きさの情報が得ら
れるようになっている。
さらに、ビームスプリッタ55で分割された光束の光軸
02上には集光レンズ58.アレイ状光電検出器59が
配置され、アレイ状光電検出器59には基準指標Mを表
示したCRT等のモニタ60が接続されている。そして
、ビームスプリッタ55により分割された光束は、集光
レンズ58により一次元光電変換素子であるアレイ状光
電検出器59上に結像される。
ところで、レーザ光は通常ではガウス分布による強度分
布を有しており、流通部52における結像ビームもガウ
ス強度分布を有している。従って、流通部52の中心軸
と照射光の光軸01とがほぼ一致していれば、アレイ状
光電検出器59上の結像ビームの強度分布も左右対称な
ガウス強度分布を呈し、アレイ状光電検出器59の出力
信号■をモニタ60により表示すると、左右対称で滑ら
かなガウス強度分布Pを観察できることになる。
上述の従来装置では、光電検出器57の出力として被測
定粒子の大きさに関する情報が得られる。
また、モニタ60に表示されたガウス強度分布Pを観察
し、このガウス強度分布Pと基準指標Mとの位置を調整
することにより、レーザ照射光学系とフローセル51の
流通部52との光軸調整が容易に行なわれ、被測定粒子
が解析される。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、上述のような従来の粒子測定装置では、
光電検出器57により被測定粒子の大きさに関する情報
を得ることはできるが、被測定粒子の密度(濃度)に関
する情報を得ることはできない。
また、アレイ状光電検出器59による出力信号■は、光
軸調整を行なうためにモニタ60に単に表示されるだけ
で、被測定粒子の粒径や密度を検出するためには用いら
れていない。もし、このアレイ状光電検出器59による
出力信号工から被測定粒子の粒径や密度に関する情報を
得るためには、アレイ状光電検出器59からの出力信号
工を信号処理する必要があり、装置の複雑化および高価
格化を招くことになるという問題点がある。
本発明は、上述のような問題点を解消するためになされ
たもので、被測定粒子の粒径および密度を、複雑な信号
処理を施すことなく速い応答性で精度良く測定できるよ
うにした、低価格でコンパクトな粒子測定方法および装
置を得ることを目的とする。
[問題点を解決するための手段] このため、本発明の粒子測定方法は、被測定粒子に光を
照射して得られた散乱光を光入力として光電変換体に入
射させて、上記光入力の光強度と、光強度によって重み
付けされた上記光電変換体の端部と上記光入力の入射位
置との距離の平均値と、光強度によって重み付けされた
上記光電変換体の端部と上記光入力の入射位置との距離
の2乗平均値とを上記光電変換体により検出し、検出さ
れた上記の光強度および平均値に基づいて上記光電変換
体の端部と上記光入力の入射位置との距離の平均値に比
例する1次出力をとり出すとともに、検出された上記の
光強度および2乗平均値に基づいて上記光電変換体の端
部と上記光入力の入射位置との距離の2乗平均値に比例
する2次出力をとり出した後、上記の1次出力および2
次出力に基づき上記光入力の分散を演算して検出してか
ら、検出した上記光入力の光強度および分散に基づいて
上記被測定粒子の粒径、密度を算出することを特徴とし
ている。
また、本発明の粒子測定装置は、被測定粒子に光を照射
する火源と、上記被測定粒子により散乱された上記光源
からの光の散乱光を光入力として受ける光電変換体とを
そなえ、上記光電変換体が、前記1次出力を検出すべく
、上記光電変換体の端部からの距離に応じ同距離位置に
おいて同距離に比例した幅方向位置で分離絶縁されると
ともに、前記2次出力を検出すべく、上記光電変換体の
端部からの距離に応じ同距離位置において同距離の2乗
に比例した幅方向位置で分離絶縁されて構成され、上記
光電変換体からの出力に基づき上記光入力の分散を算出
しこれらの光強度および分散から上記被測定粒子の粒径
、密度を演算する演算部をそなえたことを特徴としてい
る。
[作   用] 上述した本発明の粒子測定方法では、被測定粒子に光を
照射して得られた散乱光が光入力として光電変換体に入
射され、この光電変換体により、同光電変換体の端部と
光入力の入射位置との距離の平均値に比例する1次出力
と上記距離の2乗平均値に比例する2次出力とを検出す
ることで、複雑な信号処理回路などの高価なものを使用
することなく、上記光電変換体からの上記の1次出力お
よび2次出力に基づいて、上記光入力の分散が、統計学
上の簡単な式により求められる。そして、求められた上
記光入力の分散と上記光電変換体により検出される上記
光入力の光強度とから上記被測定粒子の粒径および密度
(濃度)が算出される。
また、上述した本発明の粒子測定装置は前記方法を実施
するに際し直接使用されるもので、前記装置では、光源
から照射された光が、被測定粒子により乱反射されて散
乱光となり、光入力として光電変換体へ入射される。こ
の光電変換体において、1次直線と2次曲線とに囲まれ
て分離絶縁された上記光電変換体からの電流値と、上記
2次曲線の下側の上記光電変換体からの電流値との和に
より、光強度によって重み付けされた上記光電変換体の
端部と上記光入力の入射位置との距離の平均値が得られ
る。また、上記2次曲線の下側の上記光電変換体からの
電流値により、光強度によって重み付けされた上記光電
変換体の端部と上記光入力の入射位置との距離の2乗平
均値が得られる。
さらに、3つの部分に分離絶縁された上記光電変換体か
らの電流値の総和により上記光入力の強度が検出される
。そして、上記平均値を上記光強度により除算すること
で、前記1次出力が求められるとともに、上記2乗平均
値を上記光強度により除算することで、前記2次出力が
求められる。これらの1次出力および2次出力に基づき
上記先入力の分散が算出され、得られた光強度および分
散から上記被測定粒子の粒径および密度が演算される。
これらの演算は、演算部においてなされる。
[発明の実施例] まず、本発明による粒子測定方法およびその原理につい
て簡単に説明する。なお、被測定粒子の粒径、密度(濃
度)をそれぞれり、M、光源から照射される光の波長を
λとする。
例えば、D≧λ、M<1(疎)であるような場合には、
粒径り、密度Mと、被測定粒子により散乱された後、検
出器に到達する散乱光の光強度■。
分散σ2との間には、次のような関数関係がある。
D≧λの領域での散乱はミー(Mie)散乱〔λ/10
よりも半径の大きい球状粒子による光の古典的散乱〕と
呼ばれ、粒子1個の散乱断面積Sは、s =(π・D2
/ 4)・Q      −・(1)で与えられる。な
お、Qは所定の比例定数である。
密度Mが疎であるため、多重散乱は無視することができ
、全散乱断面積S。は、 となる。ただし、Nは光源からの光ビーム断面積内に存
在する被測定粒子の個数、aは光源からの光ビーム径、
mは被測定粒子の1個当たりの質量、Aは配管径である
従って、被測定粒子により散乱された分を除き検出器に
到達する散乱光の光強度■は、光源からの散乱前の光ビ
ームの光強度を■。とすると、(2)式より、 S。
= Id(1−(M/m)・A−s)     −(3
)となる。
一方、散乱光ビームは、粒径りによって回折を生じやや
拡がりをみせる。その拡がり量は、次のように推定でき
る。つまり、第1次回折光の生じる方向θは、 D−sinO=λ  、’、sinθ=λ/D ・−(
4)で与えられる。また、被測定粒子と光電変換体との
距離をfloとすると、光電変換体上で第1次回折光は
、θ(1であるから、 Qo−tanOミQ。・0 ミQ。−8inθ=λit。/D−(5)だけ片側へず
れることになる(正確には、フラウンホーファー回折の
式で与えられる回折光分布となる)。
従って、光電変換体上での分散σ2はλ・Ro/Dの関
数になり、つまり、粒径りは、分散σ2を検出すること
によりこの分散σ2の関数として求めることができる。
このようにして求めた粒径りと、光電変換体により検出
される光強度■とから、(1)、 (3)式より、密度
Mは、光強度工の関数として求めることができる。
上述のような関数関係があることから、光電変換体によ
り、被測定粒子で乱反射された散乱光の光強度■および
分散σ2を検出すれば、被測定粒子の粒径りおよび密度
Mの測定が可能となる。
本発明の方法では、光入力を受けるとその強度に応じ光
電変換による所定の電流を出力する光電=11− 変換体を用いており、この光電変換体へ入射する光入力
の光強度■は、光電変換体からの電流値の総和により求
めることができる。
一方、光入力の分散を検出するためには、統計学的に、
光入力の平均位置(重心位N)又と2乗平均位置νとが
得られれば、7−72として分散σ2が演算・検出され
ることになる。
そこで、本発明の方法では、光電変換体を用いて、まず
、光強度/ P(x)dx(ここで、ρは光入力の強度
分布)と、光強度によって重み付けされた光入力の位置
Xの平均値fx・ρ(x)dxと、同じく光強度によっ
て重み付けされた光入力の位置Xの2乗平均値fx2・
ρ(x)dxとを電流値として検出する。
そして、検出された電流値から、光電変換体の端部と光
入力の位置との距離の平均値(重心位置)Xに比例する
1次出力として、Kla−f x・p (x)dx/f
ρ(x)clxを得るとともに、光電変換体の端部と光
入力の位置との距離の2乗平均値Pに比例する2次出力
として、K2o−/ X2f(x)dx/ / P(x
)dxを得てから(ここで、K□。、に2oは定数)、
これらの出力に基づき、光入力の位置(重心位置)9:
を、x=fx・pcx)dx/fpcx)dx   =
46)として検出するとともに、光入力の分散σ2を、
a ” = f x2・/’(x)dx/ J PCx
)dx[f xf(x)dx/ f P(x)dx]2
=x2−x”          ・・・(7)にて検
出するようにしている。
このようにして、検出された光強度■および分散σ2と
、前述した関数関係とに基づいて、被測定粒子の粒径り
および密度Mを算出する。
以下、図面により、本発明の方法に適用される粒子測定
装置の具体的な実施例を説明する。
第1〜3図は本発明の第1実施例としての粒子測定装置
を示すもので、第1図(a)はその全体構成図、第1図
(b)はその光電変換体としてのDIPセンサ(D :
 deviation(分散)、  I : 1nte
nsity(強度)、 P : position(位
置)〕の平面図、第1図(c)は上記DIPセンサの側
面図、第2図は上記DIPセンサに入射される光ビーム
(光入力)の強変分布の一例を示すグラフ、第3図(a
)、(b)はいずれも上記DIPセンサにより得られる
検出電流値と上記DIPセンサ上の位置との関係を示す
グラフである。
本発明の第1実施例は、D≧λ、M<1(疎)である場
合(流体中に含まれる粒子など)に適用される粒子測定
装置であり、第1図(a)において、1は被測定粒子3
に光ビームLを照射するレーザ光源、2はレーザ光源1
からの光ビームLを適当な径に集光するための集光レン
ズ、4は被測定粒子3を供給する粒子供給用配管、5は
被測定粒子3により乱反射された光ビームLの散乱光S
を光入力として受ける光電変換体としてのDIPセンサ
、6は演算部で、DIPセンサ5からの検出電流値i□
l 12113に基づき散乱光Sの分散σ2を算出し、
この分散σ2と、DIPセンサ5により検出される散乱
光Sの光強度■((支)i工+i2+i3)とから被測
定粒子3の粒径り、密度Mを演算するものである。
また、本実施例のDIPセンサ5は、第1図(b)、(
c)に示すように、2層7.i層8および0層9からな
るフォトダイオードとして構成され、光入力(散乱光S
)を受けるとその強度に応じ光電変換による所定の電流
を出力するものである。そして、2層7は、y=(w/
Q)・Xなる1次直線と、y =(w/ U2)・X2
なる放物線とにより3つの光電変換面7a、7b、7c
に分離絶縁されており、各光電変換面7a、7b、7c
からそれぞれ電流値i工l 12913が検出されるよ
うになっている。
なお、第1図(b)において、2層7の第1図(b)中
の左下隅を原点として右方向にy軸、上方向にy軸をと
っている。また、第1図(b)中のQ。
Wは、それぞれDIPセンサ5の外形寸法、つまり長さ
2幅を示している。
本発明の第1実施例による粒子測定装置は上述のごとく
構成されているので、配管4により供給される被測定粒
子3の粒径りおよび密度Mを測定する際には、まず、配
管4内を通過する被測定粒子3に向けて、レーザ光源1
から光ビームLを照射する。光ビームLは、集光レンズ
2により適当な径に集光された後、配管4内の被測定粒
子3に照射される。
そして、光ビームLは、被測定粒子3により乱反射され
て散乱光S(通常、第2図に示すような強度パターンを
有している)となり、光入力としてDIPセンサ5へ入
射される。
DIPセンサ5および演算部6により、次のようにして
、散乱光Sの強度(光エネルギ)■、平均位置(重心位
置)X9分散(拡がり)σ2が検出され、さらには被測
定粒子3の粒径りおよび密度Mが測定される。
今、第2図に示すような1次元ガウス分布形の強度分布
ρ(X)をもった散乱光Sが、DIPセンサ5に入射し
たとする。ここで、上記ガウス分布の平均位置をX、分
散をσ2、最大強度をI max、総強度(第2図に斜
線で示す部分の面積)をItとする。なお、第1図(b
’)のy方向には、光強度分布は一定であるとする。
このとき、位置Xと、検出電流値11と12との和との
間には第3図(a)に示すような関係があるとともに、
位置Xと検出電流値11との間には第3図(b)に示す
ような関係がある。そこで、DIPセンサ5であるフォ
トダイオードの光電変換効率をKとし、簡単のため、a
 1 ” W / Q r a 2 = ”/Q2とす
ると、検出電流値j□112,13は、j1=に−f:
ρ(x)・a2x′dx・・(8)12=に’f:p 
(x)・(alx −a2x2)dx ”’(9)i 
3 : K−f、’p (x)・a 1(R−x)dx
   −(10)となり、これらの(8)〜(10)式
より、j□十主12千13に−がρ(x)・al・Qd
x= K−w−f、’p (x)dx = K−w・It     −(11)it+iz=に
−f、’%(x)・azxdx  ・−(1z)が得ら
れる。ここで、(11)式っまりi1+i2+i3によ
って、散乱光Sの強度Itに関する量が検出され、(1
2)弐っまり11+12によって、散乱光Sの強度によ
って重み付けされた座標Xの平均値に関する量が検出さ
れ、(8)式っまり11によって、散乱光Sの強度によ
って重み付けされた座標Xの2乗平均値が検出されるこ
とになる。
従って、(6) 、 (11,)、 (12)式より、
が得られ、この(j□+12)/(11+12+ i3
)によって、DIPセンサ5の端部と散乱光Sの位置と
の距離Xの平均値又に比例する1次出力がとり出される
。さらに、(11)、(8)式より、=□     ・
・・(14) が得られ、このi□/(i□+i2+i3)によって、
DIPセンサ5の端部と散乱光Sの位置との距離Xの2
乗平均値7に比例する2次出力がとり出される。
以上の結果から、本実施例では、(11)式により散乱
光Sの総強度Itが、 It=(it+i2+i3)/(K−w)  ・=(1
5)として検出され、(13)式により散乱光Sの平均
位置又が、 又=Ω・(j□+i2)/(i□+i2+i3)・・・
(16)として検出され、さらに、(7) 、 (13
) 、 (14)式に基づき、下式(17)により分散
σ2が得られる。
・・・(17) さらに、散乱光Sの中心強度(最大強度) I max
は、次式(18)により求められる。
I max = I t/ (fTT・a )   −
(18)DIPセンサ5により検出された電流値1tt
12j 13に基づき、演算部6において、上述した(
15)〜(18)式による演算が行なわれ、散乱光Sの
強度Imax[(3)式における工に対応する]や分散
σ2が算出される。そして、(5)式により説明したよ
うに、被測定粒子3の粒径りは、分散σ2の関数であり
、予め設定される次式(19)によって演算される。
D=に□/σ       ・・・(19)ここで、k
lは定数である。また、(19)式により算出された粒
径りと、(18)式により算出された強度I maxと
を用いて、(1)、 (3)式により被測定粒子3の密
度Mも演算される。
このように、本発明の第1実施例によれば、複雑な信号
処理を施すことなく、極めて簡素な構造の装置を用い、
DIPセンサ5からの検出電流値i□+ 12113を
もとに演算を行なうだけで、散乱光Sについての1次出
力および2次出力が得られ、これらの出力から分散σ2
が算出される。そして、このようにして得られた分散σ
2および光強度に基づいて、被測定粒子3の粒径りおよ
び密度Mを、速い応答性で精度良く測定でき、装置の小
型化および低価格化を実現できる。また、オンラインか
つリアルタイムで、被測定粒子3の粒径り、密度Mの測
定が可能となる利点もある。
次に、本発明の第2実施例について説明すると、第4,
5図は本発明の第2実施例としての粒子測定装置を示す
もので、第4図はその全体構成図、第5図はその配置変
形例を示す全体構成図である。
この第2実施例は、第1実施例がD≧λ、M<2O− 1(疎)である場合に適用される装置であったのに対し
、D≧λ2M≦1(密)である場合(粉体がおり重なっ
た状態など)に適用される粒子測定装置である。この場
合、粒径りの程度の粗さを有する表面として扱うことが
でき、(17)式により算出される分散σ2が、粗さ計
測の方程式に従って粒径りと関数関係になる。つまり、
(19)式に代えて、粗さ計測の方程式に基づく関係式
を予め演算部6に設定しておくことで、第1実施例と同
様にして粒径りを測定することができる。ただし、D≧
λ。
M≦1(密)の場合、回折現象が生じないため、密度M
の測定はできない。
第2実施例の装置も、第4図に示すように、第1実施例
とほぼ同様の構成・作用を有しているが、第2実施例で
は、レーザ光源1からはスリット光L□が射出され、こ
のスリット光L□は、集光レンズ2により集光された後
、被測定粒子群3Aの表面に入射角θ、(本実施例では
30°)で照射される。
そして、被測定粒子群3Aの表面にて反射された散乱光
S□は、DIPセンサ5に光入力として入射されるよう
になっている。
この後、DIPセンサ5および演算部6による処理等は
、第1実施例と全く同様に行なわれ、この第2実施例で
は、粗さ計測の方程式に基づく関係式によって、被測定
粒子群3Aの粒径りが測定されることになる。
このようにして、本発明の第2実施例でも、第1実施例
と同様の効果が得られる。
なお、この第2実施例では、適当な入射角θ□でスリッ
ト光L1を照射しているが、第5図に示すように、ハー
フミラ−10を用い入射角01をOo、即ち垂直入射す
るようにしてもよい。この場合、スリット光L1は、ハ
ーフミラ−10を透過して被測定粒子群3Aの表面に達
し、反射された散乱光S□はハーフミラ−10により反
射されて、DIPセンサ5に導かれるようになっている
ところで、上述した第1,2実施例で使用されるDIP
センサ5は、いずれも第1図(b)、(c)に示すよう
なフォトダイオードによるものとしているが、本発明の
方法を実施するための粒子測定装置における光電変換体
としては、第1図(b)。
(c)に示すDIPセンサ5以外にも、様々なものを用
いることができる。以下に、本発明の方法を実施するた
めに用いることのできる光電変換体(D I Pセンサ
)の例を項目■〜■に挙げて説明する。
■第1変形例 第6図(a)、(b)はDIPセンサの第1変形例を示
すもので、第6図(a)はその側面図、第6図(b)は
その平面図である。
第1変形例のDIPセンサ5Aでは、第6図(a)、(
b)に示すように、光入力(散乱光SまたはSl)を受
けるP型半導体から成る第1抵抗層11と、この第1抵
抗層11に空乏層13を介して接続されたN型半導体か
ら成る第2抵抗層12とがそなえられ、第1抵抗層11
は全面−様な抵抗値(抵抗線密度r。)を有するように
形成されている。
また、電極14,1.5が、間隔Qをあけてそれぞれ第
1抵抗層11の両端部に取り付けられるとともに、第2
抵抗層12の両端にも、電極16゜17が、それぞれ上
記電極14.15に対向するように取り付けられている
。なお、ここでは、電極14.16の位置を原点とし、
これらの電極14.16から電極15.17へ向かう方
向へX軸をとる。
さらに、第2抵抗層12は、その端部における電極16
の位置からの距離に依存する抵抗値を有するように形成
されており、 r=(r、/U)・x   −(20)なる抵抗線密度
rをもっている。
なお、DIPセンサ5Aにおいて光電流が生じた場合、
電極14,15,16.17を流れる電流値が、それぞ
れl 1o r l 201 J 1+ J 2として
検出されるようになっている。
また、第6図(a)、(b)中のfll、w、hは、そ
れぞれDIPセンサ5Aの外形寸法、つまり長さ2幅、
高さを示す。
このようなりIPセンサ5Aでは、第1抵抗層11に入
射する散乱光Sの強度工、平均位置Xおよび分散σ2は
次のようにして得られる。
今、第2図と同様の強度分布ρ(X)をもった散乱光S
が、第6図(a)に矢印Aで示すように入射したとする
と、散乱光Sのうちの[x 、 x +dx1間のビー
ム素は、光電変換によりdiの正孔とdjの電子とを生
成する。即ち、 di=K・ρ(x)dx=−dj   −(21)ここ
で、Kは光電変換効率である。
そして、正孔diは、第1抵抗層11に沿って移動し、
電子dj(=−di)は、空乏層13から第2抵抗層1
2へ到達しこの第2抵抗層12に沿って移動する。第1
抵抗層11は全面−様な抵抗線密度r。をもっているた
め、正孔diは、OからXまでの全抵抗と、XからΩま
での全抵抗とに反比例分配され、各々、dilo、d1
□。とじて電極14゜15から取り出される。従って、 dj==di1o+dizo           −
(22)となる。
また、電極14.15からそれぞれ取り出される電流値
1101j20は、 j1o=fdi1o・・(25) lza = / dj、、o”’ (26)であり、実
際に測定されるのは、これらの電流値j1[+1120
である。120は、(26) 、 (24) 、 (2
1)式より、1zo=fd12o=(1/u)’/xd
j−(K/fl)・f’x・pCx)dx  ・=C2
1>となり、散乱光Sの強度によって重み付けされた座
標Xの平均値が、電流値120により検出されることに
なる。
しかし、電流値j20は散乱光Sの強度にも依存してい
る。そこで、全電流値(j□。+120)を(25) 
(26) 、 (23) 、 (24) 、 (21)
式を用いて求めると、i1o十i2. = f (di
1o+di□。)= f d i= K−/’ p (
x)dx = K・I t −(28)となり、散乱光
Sの総強度Itに関する量が得られ、さらに(27) 
、 (28) 、 (6)式より、1□。+128Q が得られる。結局、”zo/(i□。+120)によっ
て、電極14の位置(光電変換体の端部)と散乱光Sの
位置との距離Xの平均値Yに比例する1次出力がとり出
され、(j□。+120)によって、散乱光Sの強度情
報としてK・Itを求めることができる。
次に、第2抵抗層12は(20)式に示すような抵抗線
密度rをもっているので、電子djは、0からXまでの
全抵抗R□(x)と、XからQまでの全抵抗R2(x)
とに反比例配分され、各々、dJ1+ dJzとして電
極16.17から取り出される。従って、R1(x)=
 f:rdx = r、・x2/ (2n ) =(3
0)R2(x) −/’r d x =ro・(R2−x”)/(2Q)  −(31)とな
り、全抵抗Rについては、 R= /′!rdx = ro−Q / 2   −(
32)となるから、 dj=dj□+dJ2            ・・・
(33)となる。
また、電極16.17からそれぞれ取り出される電流値
j工+ J2は、 j1= f d 、J 1    ・・・(36)J 
2 = f d j2    ・・・(37)であり、
実際に測定されるのは、これらの電流値j工lJ2であ
る。j2は、(37) 、 (35) 、 (21)式
より、J 2 = f d J 2 = (1/Ω2)
・fx2dj=  (K/Q2)・/’x2・ρ(x)
dx  ・−(38)となり、散乱光Sの強度によって
重み付けされた座標Xの2乗平均値が、電流値j2によ
り検出されることになる。
しかし、電流値j2は散乱光Sの強度にも依存している
。そこで、全電流値(j1+j2)を(36) 、 (
37) 。
(34) 、 (35) 、 (21)式を用いて求め
ると、j1+J2二/(dJ1+dJ2)=/dJ= 
 K−fJLp(x)dx = −に4:t ・・・(
39)となり、散乱光Sの強度に関する量が得られ、さ
らに(38) 、 (39)式より、 j1+Jz   Q2 が得られる。結局、j2/(j□+j2)によって、電
極16の位置(光電変換体の端部)と散乱光Sの位置と
の距離Xの2乗平均値Pに比例する2吹出カフ/Q2を
とり出すことができる。
従って、散乱光Sの分散(拡がり)σ2は(29)。
(40) 、 (7)式より、 によって求めることができる。
以上の結果から、このDIPセンサ5Aを演算部6に接
続することで、検出電流値j4o、L□。、jl。
J2から、(28)(もしくは(39)) 、 (29
) 、 (41)式に基づいて、それぞれ、散乱光Sの
強度It、平均位置iおよび分散σ2を得ることができ
、第6図に示すDIPセンサ5Aによっても第1,2実
施例と同様の作用効果が得られる。
なお、距離に比例した抵抗線密度をもつ第2抵抗層12
は、不純物のドーピング量の変化によって実現させるこ
とができるほか、距離に反比例した膜厚を第2抵抗層1
2にもたせることによっても実現できる(抵抗線密度匡
1/膜厚C距離)。
■第2変形例 第7図はDIPセンサの第2変形例を示す斜視図であり
、第2変形例のDIPセンサ5Bでは、第7図に示すよ
うに、第1変形例とほぼ同様の構成において、光入力(
散乱光SまたはS□)を受けるP型半導体から成る第1
抵抗層11aと、この第1抵抗層11aに空乏層13を
介して接続されたN型半導体から成る第2抵抗層12a
とがそなえられ、第2抵抗層12aはバイアス電極18
に接続される。また、第1抵抗層11aは、複数の帯状
(たんざく状)抵抗層部分11b、licに分割されて
いる。
そして、帯状抵抗層部分11b、lieは交互に配置さ
れ、奇数番目(所定番目毎)に位置する帯状抵抗層部分
11bは、全面一様な抵抗値を有するように形成される
とともに、偶数番目(上記所定番目毎以外)に位置する
帯状抵抗層部分lieは、X軸方向に線形増加する(2
0)式と同様の抵抗線密度rを有するように形成されて
いる。
また、各帯状抵抗層部分11bの両端部には、電極14
a、15aが取り付けられるとともに、各帯状抵抗層部
分11cの両端部には、電極16a、17aが取り付け
られており、これらの電極14a、15a、16a、1
7aから検出される電流値i□。+ 12111 Jl
、l J2より、上記の第1変形例(D I Pセンサ
5A)と同様にして、1次出力および2次出力が得られ
て、散乱光Sの平均位置又。
総強度Itおよび分散σ2の検出が行なわれる。従って
、このDIPセンサ5Bを演算部6に接続することで、
このDIPセンサ5Bによっても第1゜2実施例と同様
の作用効果が得られる。
■第3変形例 第8,9図はDIPセンサの第3変形例を示すもので、
第8図はその側面図、第9図(a)、(b)はそれぞれ
第1および第2の遮光マスクの形状を示す平面図である
第3変形例のDIPセンサ5Cでは、第8図に示すよう
に、透光性を有する光電変換体としての3組のフォトダ
イオード19−1〜19−3がそなえられており、各フ
ォトダイオード19−1〜19−3は、2層19a、i
層19bおよびn層19cから構成され、光入力(散乱
光SまたはS工)を受けるとその強度に応じ光電変換に
よる所定の電流を出力するものである。そして、各フォ
トダイオード19−1〜19−3の上下面には、透明導
電膜20が貼付され、同透明導電膜20を介して各フォ
トダイオード19−1〜19−3からの検出電流値工。
。、■□l I2が得られるようになっている。さらに
、上下面に透明導電膜20を貼付された各フォトダイオ
ード19−1〜19−3は、ガラス基板21」二に載置
されている。
そして、フォトダイオード19−2の光入力側表面は、
透光性を有する絶縁保護膜23を介して、第9図(a)
に示す形状をもつ第1の遮光マスク22aによって蔽わ
れるとともに、フォトダイオード19−3の光入力側表
面は、透光性を有する絶縁保護膜23を介して、第9図
(b)に示す形状をもつ第2の遮光マスク22bによっ
て蔽われている。
つまり、第1の遮光マスク22’aによる遮光部とフォ
トダイオード19−2の受光部との境界線は、y=(w
/Q)・Xなる1次直線となり、フォトダイオード19
−2は、遮光マスク22aにより、位置Xにおいて同X
に比例した幅(w/Q)・Xだけ露出されるようになっ
ている。同様に、第2の遮光マスク22bによる遮光部
とフォトダイオード19−3の受光部との境界線は、y
=(w/Q2)・I2なる放物線となり、フォトダイオ
ード19−3は、遮光マスク22bにより、距離Xにお
いて同Xの2乗に比例した幅(W/Q2)・I2だけ露
出されるようになっている。なお、x−y座標系は、第
1図(b)に示すものと同様である。
上述のように遮光マスク22a、22bにより上面を蔽
われたフ第1−ダイオード19−2.1.9−3と、フ
ォトダイオード19−1とは、上から19−1.19−
2.19−3の順で透光性のある接着N24を介して積
み重ねられている。
このようなりIPセンサ5Cでは、第2図に示したもの
と同じ強度分布ρ(x)をもった散乱光Sが、第8図に
矢印Aで示すように入射した場合、第1図(b)、(C
)に示したDIPセンサ5と同様にして、散乱光Sの総
強度It、平均位置fおよび分散σ2が得られる。
つまり、このDIPセンサ5Cても、位置Xと検出電流
値■□(=i□+12)との間には第3図(a)に示す
ような関係があるとともに、位置Xと検出電流値l2(
=i□)との間には第3図(b)に示すような関係があ
る。
従って、受光面が一切蔽われていないフォトダイオード
19−1により検出される電流値■。0は、I no 
” Ka ’ f:ρ(X)dx=Ko・I t  −
(42)となり、この電流値■。0から散乱光Sの強度
Itに関する量が得られる。また、遮光マスク22aに
蔽われたフォトダイオード19−2により検出される電
流値■1は、 11−に工・a□・f:x・ρ(X)dX・・・(43
)となって、散乱光Sの強度によって重み付けされた座
標Xの平均値が、電流値■□により検出されることにな
る。同様に、遮光マスク22bに蔽われたフォトダイオ
ード19−3により検出される電流値T2は、 Iz=Kz’az’j”X”J) (x)dx  −(
44)となって、散乱光Sの強度によって重み付けされ
た座標Xの2乗平均値が、電流値■2により検出される
ことになる。ここで、Ko、に1.に2はそれぞれフォ
トダイオード19−1〜19−3の光電変換効率である
従って、(42) 、 (43)より、■1/ Ioo
=(Kx/ Ko)’ a1’ x   ”’(45)
が得られ、このL/Inによって、フォトダイオード1
9−2の端部と散乱光Sの位置との距離Xの平均値デに
比例する1次出力がとり出される。
また1、 (42) 、 (44)より、I2/Io、
=(K2/Ko)・a2・x”  ”(46)=35= が得られ、このL/I。。によって、フォトダイオード
19−3の端部と散乱光Sの位置との距離Xの2乗平均
値Pに比例する2次出力がとり出される。
なお、実際には、散乱光Sがフォトダイオード19−1
〜19−3を順次透過するに従い、その光量は徐々に吸
収されて減衰するため、上記(43)〜(46)式によ
る演算にあたってはその減衰率を予め求めて考慮する必
要があるが、ここでは、簡単のため散乱光Sの減衰は生
じないものとして、説明している。
以上の結果から、DIPセンサ5Cでは、(42)式に
より散乱光Sの強度Itが、(45)式により散乱光S
の平均位置iが得られ、さらに、(45) 、 (46
)式に基づき、下式(47)により分散σ2が得られる
従って、このDIPセンサ5Cを演算部6に接続するこ
とで、このD工Pセンサ5Cによっても第1,2実施例
と同様の作用効果が得られる。
座」」]U4針 第10図(aL (b)はDIPセンサの第4変形例を
示すもので、第10図(a)はその平面図、第10図(
b)はその側面図である。
第4変形例のDIPセンサ5Dでは、第10図(a)、
(b)に示すように、光電変換体としてのフォトダイオ
ード27がガラス基板30上に載置されてそなえられ、
フォトダイオード27の光入力(散乱光SまたはS□)
側表面は、第9図(、)に示すものと同形状の第1の遮
光マスク28と、第9図(b)に示すものと同形状の第
2の遮光マスク29とにより蔽われている。そして、こ
れらの遮光マスク28.29はいずれも液晶シャッタと
して構成されている。
つまり、遮光マスク28.29がいずれもオフ(開放)
状態である場合には、フォトダイオード27には光入力
が全く遮光されないまま入射して、フォトダイオード2
7から(42)式に対応する電流値■。0が検出される
。また、遮光マスク28が駆動電圧の印加によりオン(
閉鎖)状態となると、(43)式に対応する電流値■1
が検出され、さらに、遮光マスク29が駆動電圧の°印
加によりオン状態となると、(44)式に対応する電流
値工2が検出されることになる。これにより、所定のタ
イミングで、遮光マスク28.29両方オフ、遮光マス
ク28のみオン、遮光マスク29オンの操作を駆動電圧
の印加制御により繰り返し行ない、時間分解して電流値
■。fil Ill I2を検出し組み合わせることに
よって、(42)式により散乱光Sの強度Itが、(4
5)式により散乱光Sの平均位置デが、(47)式によ
り分散σ2が得られる。
従って、このDIPセンサ5Dを演算部6に接続するこ
とで、゛このDIPセンサ5Dによっても第1,2実施
例と同様の作用効果が得られる。
なお、シャッタとして液晶以外に、PLZT(ジルコン
酸チタン酸鉛ランタン)、KDP(リン酸二水素カリウ
ム)などの電気光学結晶を用いてもよい。また、第2の
遮光マスク29の形状を第9図(b)に示すものと同形
状としているが、この第2の遮光マスク29を、第10
図(a)における1次直線と2次曲線とで囲まれた部分
だけとしてもよく、この場合、(47)式に対応する電
流値■2を検出する際には、第1の遮光マスク28およ
び第2の遮光マスク29を両方ともオン(閉鎖)状態と
すればよい。
■第5変形例 第11.12図はDIPセンサの第5変形例を示すもの
で、第11図はその側面図、第12図(a)、(b)は
それぞれ1吹精性NDフィルタおよび2吹精性NDフィ
ルタの光透過率の性質を示すグラフである。
第5変形例のDIPセンサ5Eでは、第11図に示すよ
うに、光電変換体として3組のフォトマル35〜37が
そなえられ、それぞれ長さQを有している。ここで、フ
ォトマルとは、光電子増倍管のことで、光を受けると電
子をねずみ質的に増加させて光強度に応じた出力を得る
もので、特に微弱光の光電変換に用いられる。
そして、フォトマル36の光入力側表面は、1次特性光
学フィルタとしての1吹精性NDフィルタ38により蔽
われるとともに、フォトマル37の光入力(散乱光Sま
たはS□)側表面は、2次特性光学フィルタとしての2
吹精性NDフィルタ39により蔽われている。ここで、
1吹精性NDフィルタ38は、第1.2図(a)に示す
ように、フカ1〜マル36の端部からの距離Xに比例し
た透過率b□・Xを有する一方、2吹精性NDフィルタ
39は、第12図(b)に示すように、フォトマル37
の端部からの距離Xの2乗に比例した透過率b2・I2
を有している。なお、NDフィルタとは、N eutr
al D ensity F 1lterのことで、波
長(色)によらない、即ち、分光透過率がフラットなも
のである。また、入射してくる散乱光Sは、ハーフミラ
−40,41により、それぞれフォトマル35〜37の
受光面に直交して入射するように分割される。
このDIPセンサ5Eでは、X方向に第2図と同様の光
強度分布ρ(X)をもつ散乱光Sが入射すると、フィル
タをもたず散乱光Sを直接入射されるフカ1〜マル35
により得られる出力■。は、4O− Va = K−f’p (x )d x=K・It  
         ・・・(48)となり、この(51
)式により散乱光Sの総強度Itに関する量が得られる
。また、1吹精性NDフィルタ38により蔽われたフォ
トマル36により得られる出力■□は、 V、= K−f’p (x)・bl・xdx  ・・(
49)となって、散乱光Sの強度によって重み付けされ
た座標Xの平均値が、出力■□により得られることにな
る。同様に、2吹精性NDフィルタ39により蔽われた
フォトマル37により得られる出力■2は、 v2=に−f1p(x)・b2・x2dX・・・(50
)となって、散乱光Sの強度によって重み付けされた座
標Xの2乗平均値が、出力v2により得られることにな
る。ここで、Kは光電変換効率である。
従って、(48) 、 (49)式より、V1/V、=
b、・x        ・・(51)が得られ、この
V□/■oによって、フォトマル36の端部と散乱光S
の位置との距離Xの平均値デに比例する1次出力がとり
出される。
また、(48) 、 (50)式より、■2/vo=2
b2・x2      ・・・(52)が得られ、この
■2/■oによって、フォトマル37の端部と散乱光S
の位置との距離Xの2乗平均値7に比例する2次出力が
とり出される。ここで、(52)式の右辺に2が乗算さ
れているのは、ハーフミーラー40.41によって光量
が2分割されるからである。
以上の結果から、(48)式により散乱光Sの総強度I
tが、(51)式により散乱光Sの平均位置Xが得られ
、(51) 、 (52)式に基づき、下式(53)に
より分散σ2が得ら“れる。
従って、このDIPセンサ5Eを演算部6に接続するこ
とで、このDIPセンサ5Eによっても第1,2実施例
と同様の作用効果が得られる。
以上、DIPセンサの変形例について説明したが、第1
図(a)または第4,5図に示すDIPセンサ5に代え
て、いずれのセンサ5A〜5Eを用いても、本発明の方
法を実施することができ、上述の通り第1,2実施例と
同様の効果が得られる。
[発明の効果] 以上詳述したように、本発明の粒子測定方法および装置
によれば、複雑な信号処理を施すことなく、光電変換体
からの検出電流値をもとに演算を行なうだけで、散乱光
についての1次出力および2次出力が得られ散乱光の分
散が算出され、この分散および光強度に基づいて被測定
粒子の粒径や密度を速い応答性で精度良く測定でき、装
置が小型化かつ低価格化されるほか、オンラインかつリ
アルタイムで、被測定粒子の粒径、密度の測定が可能と
なる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1〜3図は本発明の第1実施例としての粒子測定装置
を示すもので、第1図(a)はその全体構成図、第1図
(b)はその光電変換体としてのDIPセンサの平面図
、第1図(c)は上記DIPセンサの側面図、第2図は
上記DIPセンサに入射される光入力の強度分布の一例
を示すグラフ、第3図(a)、(b)はいずれも上記D
IPセンサにより得られる検出電流値と光電変換体上の
位置との関係を示すグラフであり、第4,5図は本発明
の第2実施例としての粒子測定装置を示すもので、第4
図はその全体構成図、第5図はその配置変形例を示す全
体構成図であり、第6図(a)、(b)はDIPセンサ
の第1変形例を示すもので、第6図−(a)はその側面
図、第6図(b)はその平面図であり、第7図はDIP
センサの第2変形例を示す斜視図であり、第8,9図は
DIPセンサの第3変形例を示すもので、第8図はその
側面図、第9図(a)、(b)はそれぞれ第1および第
2の遮光マスクの形状を示す平面図、第10図(a)、
(b)はDIPセンサの第4変形例を示すもので、第1
0図(a)はその平面図、第10図(b)はその側面図
であり、第11.12図はDIPセンサの第5変形例を
示すもので、第11図はその側面図、第12図(a)、
(b)はそれぞれ1吹精性NDフィルタおよび2吹精性
NDフィルタの光透過率の性質を示すグラフであり、第
13図は従来の粒子測定装置を示す全体構成図である。 図において、1−・−レーザ光源、3・−被測定粒子、
3A−被測定粒子群、5,5A〜5E−・−光電変換体
としてのDIPセンサ、6−演算部、11゜11 a−
・・第1抵抗層、1 l b 、 11 c−帯状抵抗
層部分、12,12a・・−第2抵抗層、13−・・空
乏層、19−1〜19−3−・−光電変換体としてのフ
ォトダイオード、22a・・・第1の遮光マスク、22
b・・・第2の遮光マスク、27・・・光電変換体とし
てのフォトダイオード、28・・−第1の遮光マスク(
液晶シャッタ)、29・−・第2の遮光マスク(液晶シ
ャッタ)、35〜37・・・光電変換体としてフォトマ
ル、38−1次特性光学フィルタとしての1吹精性ND
フィルタ、39−2次特性光学フィルタとしての2吹精
性NDフィルタ、S、S□−散乱光。 特許出願人 株式会社 神戸製鋼所

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)被測定粒子に光を照射して得られた散乱光を光入
    力として光電変換体に入射させて、上記光入力の光強度
    と、光強度によって重み付けされた上記光電変換体の端
    部と上記光入力の入射位置との距離の平均値と、光強度
    によって重み付けされた上記光電変換体の端部と上記光
    入力の入射位置との距離の2乗平均値とを上記光電変換
    体により検出し、検出された上記の光強度および平均値
    に基づいて上記光電変換体の端部と上記光入力の入射位
    置との距離の平均値に比例する1次出力をとり出すとと
    もに、検出された上記の光強度および2乗平均値に基づ
    いて上記光電変換体の端部と上記光入力の入射位置との
    距離の2乗平均値に比例する2次出力をとり出した後、
    上記の1次出力および2次出力に基づき上記光入力の分
    散を演算して検出してから、検出した上記光入力の光強
    度および分散に基づいて上記被測定粒子の粒径、密度を
    算出することを特徴とする粒子測定方法。
  2. (2)被測定粒子に光を照射する光源と、上記被測定粒
    子により散乱された上記光源からの光の散乱光を光入力
    として受ける光電変換体とをそなえ、上記光電変換体が
    、同光電変換体の端部と上記光入力の入射位置との距離
    の平均値に比例する1次出力を検出すべく、上記光電変
    換体の端部からの距離に応じ同距離位置において同距離
    に比例した幅方向位置で分離絶縁されるとともに、上記
    光電変換体の端部と上記光入力の入射位置との距離の2
    乗平均値に比例する2次出力を検出すべく、上記光電変
    換体の端部からの距離に応じ同距離位置において同距離
    の2乗に比例した幅方向位置で分離絶縁されて構成され
    、上記光電変換体からの出力に基づき上記光入力の光強
    度および分散を算出しこれらの光強度および分散から上
    記被測定粒子の粒径、密度を演算する演算部がそなえら
    れたことを特徴とする粒子測定装置。
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