JPH01164593A - 帯状材切断装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は帯状材切断装置に係り、特に、連続的に供給さ
れてくる帯状材を一定の間隔で切断して複数の単体に分
離するにあたり、その単体の隅角部を切除するための切
断装置に関する。なお帯状材としては、例えば紙、合成
樹脂などのシートのみならず、充填物を充填した包装袋
か少なくとも一方向に連続して帯状に形成された連続包
装体なども含まれる。

［従来の技術］ この種の連続包装体は、熱可塑性合成樹脂フィルム、紙
、布、不織布などのフィルムを単独で、またはこれらを
組合せて得られる複合フィルムを重ね合せて、その周辺
を熱溶着、糊着などでシールすることにより形成される
とともに、充填物として各種薬剤、化粧品、日用雑貨、
食品などを包装する際に広くみられる。そしてこの連続
包装体として、その生産性のよさからロール巻された長
尺のフィルムを包装材料とし、いわゆる自動充填包装機
によって１枚の包材を折り曲げて重ね合せ、もしくは２
枚の包材を重ね合せることにより充填物をはさみ、包装
単位ごとにその周辺を一定幅でシールすることによって
包装単位それぞれか矩形（長方形または正方形）略偏平
状の包装袋となり、この包装袋か一列に帯状に連続する
もの、もしくは数列がシール部分で横方向に連結された
ものが帯状に連続するものなどがある。

しかし、このようにして得られた連続包装体の周辺シー
ル部は熱溶着または糊着などにより強固に接着されてい
ることから剛性が著しく大きくなっている。このため、
単一の包装袋をさらに風呂敷につつんだり別の外袋に入
れた場合には、先鋭な隅角部か外袋などに突きささりて
傷や穴を生じる恐れがある。また、例えば鉄粉などの酸
化反応熱を利用した化学カイロの包装袋の場合には、こ
の化学カイロを人体に装着する際に包装袋の先鋭な隅角
部か人体の肌着を通して皮膚を刺激したり損傷を与える
などの恐れがある。

そこでこれら欠点を解消することおよび包装袋の美観を
高めるなどの目的のため、包装袋の隅角部を斜めにある
いは円弧状に切除することか要望されている。

この要望に応えるため、従来においては、包装体の隅角
部を手動式のカッターなどで一隅角部づつ切除する方法
や単一の包装袋の形に予め切断刃の寸法を合せておき、
ロータリー式または間欠式に打ち抜きにより所望の形に
切り離す方法などが行なわれている。（実開昭６０−１
５７２００号公報、実開昭４９−１３４５８７号公報、
特開昭５６−１３４２００号公報、特開昭５９−１９９
４２３号公報参照） ［発明が解決しようとする問題点］ しかし、手動式のカッターで包装体の隅角部を切除する
方法においては、多大の手間かかかり、大量の包装袋を
量産する場合においては適切ではない。

また、包装袋の形に予め切断刃の寸法を合せて打ち抜き
で隅角部の切除とともに包装袋を分離切断する方法にあ
っては、包装袋の移動幅を切断刃の幅に正確に合せるこ
とは極めて困難であり、従ってその切断寸法の誤差を許
容するために余分な切断代を提供しなければならず、歩
止まりの低下をきたすという問題かある。特に、打ち抜
き式の場合においては、打ち抜き後に残った部分は全て
余分な部分として破棄される。さらに、通常の打ち抜き
式の場合においては、打ち抜き作業ごとに連続包装体の
移動を停止しなければならず、生産効率の低下をきたす
。また、打ち抜き用の刃はせん断力と比較してきわめて
鋭利でなければならず、刃の交換頻度も多くなる。

なお、帯状体を切断分離するのに剪断刃を使用すること
か最も効率的であるが、剪断刃に隅角部の切除機能を持
たせたものは従来存在しない。

本発明は、このような従来技術の問題点に鑑みなされた
もので、その目的とするところは、連続供給されてくる
帯状体の移動を停止させることなく連続して複数の単体
に分離しうるとともに、効率良く単体の隅角部を切除し
得て生産効率ならびに歩止まりの向上を期することがで
きる帯状材切断装置を提供するにある。

［問題点を解決するための手段コ 本発明は、このような目的を達成するために、固定刃と
、固定刃に対して一定の周期で摺接する移動刃とを備え
、連続的に供給される帯状材を一定の間隔て切断して複
数の単体に分離する帯状材切断装置において、前記単体
の隅角部に対応して固定刃、移動刃の少なくとも一方に
隅角切除刃を設けてある構成を有する。

〔作用］ この構成により、連続的に供給される帯状材は一定の間
隔で固定刃に対する移動刃の摺接作動時に切断分離され
るとともに、固定刃、移動刃の少なくとも一方に設けら
れた隅角切除刃により、単体の隅角部が切除されること
になる。すなわち、本発明は、従来の打ち抜き式に換え
、固定刃と移動刃からなる剪断機を使用し、剪断機の刃
か帯状体を分離する際に隅角部も同時に剪断除去するも
のである。

［実施例］ 以下、本発明を図面に示す実施例に基いて説明する。

第１図には、本発明が適用される縦型充填包装機の一実
施例が示され、ここで帯状材は横に４列の包装袋が連な
る帯状の連続包装体であり、充填材の充填および包装な
らびにその切断を自動的に行なう装置の機部斜視図が示
されている。

２枚の包装材１０がそれぞれロール１２からテンション
ローラ１４を介してダイロール１６に供給される。タイ
ロール１６には２枚の包装材工０を所望の大きさの包装
袋の形状に製袋するためのヒートシール部１８か外周に
凸状に形成され、このヒートシール部１８は包装材ｌＯ
の内側にラミネートされている熱可塑性樹脂が接着可能
な温度まてヒータなどにより熱せられている。これによ
り、一対のダイロール１６が回転することにより２枚の
包装材１０はその四方かシールされた包装袋として製袋
され、下方に流れてゆく、この製袋工程において充填材
かシュート２０を通って落下し、製袋された袋の中に充
填される。符号２２は充填物か充填され、四方がシール
された連続包装体を示している。この連続包装体２２は
その後サイドスリッタ２４によって各列間のシール部の
中央において移動方向に沿って切断され、引張りゴムロ
ーラ２６によってさらに下方に送られる。符号２８は幅
方向端部に位置するサイドスリッタ２４によって切り離
された包装材１０の耳部である。そしてこの連続包装体
２２は各列間のシール部か切断されたまま剪断機３０に
供給される。

剪断機３０は主として固定刃３２と、固定刃３２に対し
て一定の周期で摺接する移動刃としての回転刃３４とか
ら構成されている。固定刃３２は連続包装体２２の幅方
向に延在し、台座３６上に固定されている。回転刃３４
は、第２および３図に示すように、前記連続包装体の幅
方向に延在する直線刃３８と、直線刃３８の途中に一定
の間隔で複数配置された隅切刃４０とからなり、この直
線刃３８と隅切刃４０はともに台座４２に固定され、台
座４２は回転軸４４に固定されている。

符号４６は直線刃３８および隅切刃４０を台座４２に固
定するための取付はボルトである。

隅切刃４０は連続包装体２２か１列の場合にはその両側
縁の位置に対応して２つ設けられればよいか、第１図の
ように横に４列包装袋か連なっている場合にはその幅方
向最外線にそれぞれ設けられるとともに各列の分［１上
に３つ、合計５つ配置されることになる。この実施例で
は５つの隅切刃４０は全て同一形状とされるが、特に連
続包装体２２の列間の分離線に沿って配置される３つの
隅切刃４０は連続包装体２２を正面から見て左右上下４
つの包装袋の隅角部を切除する目的で、直線刃３８の刃
先線４８に対して上下に対称に略菱型もしくは略十字星
型にくり貫いて形成されている。またこの隅切刃４０の
刃先は回転軸４４の軸心を中心とした直線刃３８の刃先
ｆｉ４Ｂを通る円周に沿って形成されるとともに、各包
装袋の隅角部に滑らかなＲをつけるためにそれぞれ曲線
で結ばれた形状となっている。特に、回転刃３４の回転
周速度は連続包装体２２の供給速度よりも早くされるの
で、この隅切刃４０の刃先形状も上下に比較的長い形状
となっている。なお第３図において符号５０はこの隅切
刃４０によって切り取った包装袋の隅角部を除去するた
めのくり貫き穴であり、このくり貫き穴は隅切刃４０の
本体を上下に貫通する貫通穴５２に連なり、この貫通穴
５２から切除された隅角部は下方に落下されるようにな
っている。

このような構成の回転刃３４と固定刃３２とが摺接する
ことにより、連続して供給される連続包装体２２はその
横（幅）方向のシール部の略中央部において切断され、
単一の包装袋５４が分離して連続的に製造されることに
なる。ここで包装袋、５４の各隅角部は前記隅切刃４０
によってＲに切除されている。その切除作動状態を第４
ないし第６図に基いて説明する。

第４図は前記剪断機３０を側方より見た図であり、第５
図は回転刃３４を固定刃３２の位置から見た正面図てあ
り、第６図は連続包装体２２の隅角部を正面から見た図
である。

第４Ａ図は連続包装体２２の横方向のヒートシール部を
切断する直前の状態であり、これに対応する第５Ａ、第
６Ａ図に示すように固定刃３２の刃先線３３は未だ回転
刃３４の直線刃３８とは摺接していない、従ってヒート
シール部の横方向の切断は行なわれていない、ここで、
第５Ａ、第６Ａ図に示すように、回転刃３４の直線刃３
８の刃先９４Ｂと固定刃３２の刃先線３３は周知のよう
に互いに僅かに傾斜して配置されている。第６Ａないし
６０図において、符号５４Ａは左下包装袋、５４Ｂは右
下包装袋、５４Ｃは左上包装袋、５４Ｄは右上包装袋を
示し、５６は包装体のシール部を示し、５８は各列の包
装袋５４間に前記サイドスリッタ２４によって形成され
ている分離線を示し、６０は上下に隣接する包装袋５４
間の横方向のシール部５６の分離線を示す、ここで分離
線６０において二点鎖線で示す場合は切断未完了状態を
示し、実線で示す場合が切断完了状態を示している。

次に第４Ｂ図のように回転刃３４か固定刃３２に対して
交わりながら摺接する場合、これに対応する第５Ｂ、６
Ｂ図に示すように、固定刃３２の刃先＆ｉ３３はちょう
ど回転刃３４の開切刃４０の中心を通る状態となり、従
って刃先！１３３よりも下方の部分はすてに切断された
状態である。

次に第４Ｃ図に示すように回転刃３４か固定刃３２を越
えて回転すると、これに対応する第５Ｃ，第６Ｃ図に示
すように回転刃３４の開切刃４０は刃先線３３を越えて
下方に位置し、従って横方向の分＃線６０は開切刃４０
によって切除される部分を含み完全にその切断か完了し
、これによって包装袋５４は互いに完全に分離されると
ともに、その４つの隅角部は滑らかに切り取られている
。

なお、この実施例においては、連続包装体２２が剪１ｆ
ｒａ３０を通過する時、固定刃３２上で回転刃３４によ
って切断される順序は、包装袋５４Ａと５４Ｂの隅角部
か先に切断され、その後包装袋５４Ａと５４Ｃの間の横
方向のシール部５６の分ｇｉ線６０が切断された後、包
装袋５４Ｂと５４Ｄの間の分ｇＩ線６０が切断され、そ
の後に包装袋５４Ｃと５４Ｄの隅角部か切断されること
になる。従って、横方向の分離線６０か切断される前に
下方に位置する包装袋５４Ａと５４Ｂの間の隅角部か切
断されるため、その逆の場合と比較して隅角部か刃から
逃げるようなことはなく、その切除作業は確実となる。

また、連続包装体２２の供給速度よりも回転刃３４の回
転周速度の方を大きくしているのて、開切刃４０の前記
略菱型の縦寸法より、切除された各包装袋間の隅角部の
縦寸法か小さくなる。従って、前記のように開切刃４０
は縦方向に長い形状とし、これによって左右上下方向に
均等な切除部分を結果として得ることかできるようにな
っている。連続包装体２２の供給速度をｖｌ１回転刃３
４の回転周速度をｖ２、開切刃４０の縦寸法の刃長をＬ
とすると、実際に切除された隅角部の縦寸法文は次式で
示される。

１＝　（Ｖ、／Ｖ、）ＸＬ ［実験例コ 以下に発明者が行なった実験結果を説明する。

剪断＠３０に前記実施例の開切刃４０などの構造を組込
み、鉄粉などの酸化反応熱を利用した発熱組成物を不織
布と熱可塑性樹脂のラミネートフィルムで包装した長方
形偏平状の連続包装体の四隅角部切除処理を行なった。

製造される包装袋は幅が１００ｍｍ、長さか約１３５ｍ
ｍ、シール部の幅か６〜７ｍｍてあり、包装袋か４列に
帯状になって前記剪断機に供給した。ここて−足幅に各
列間をサイドスリットされた連続包装体はその直下にあ
る引張りゴムローラで整然と剪断機に９ｃｍ／　ｓ　ｅ
　ｃで送り込まれた。回転刃の周速度は２０．９ｃｍ／
ｓｅｃの速さで、先端には縦寸法２ｃｍ、横寸法１．１
８ｃｍの略菱型の刃を隅切り刃として取付けた。剪＠機
の直前に引っ張りゴムローラかある理由で、前記サイド
スリットされた線は殆ど前後左右に動くことかなく流下
し、剪断機で４つの包装袋に連続して切断された。各包
装袋の流れ方向隅角部の切除寸法は約４　ｍ　ｍ、横方
向の隅角部の切除寸法は約５ｍｍで極めて正確に切除さ
れることを確認した。

［変形例コ なお以上の実施例においては、連続包装体２２か上方か
ら剪断機３０に向かって流下して切断されるものを示し
たが１本発明はこれに限定されず、本発明は連続包装体
のみでなくシート状の帯状体を切断する場合にも適用で
き、かつその帯状体か横方向に剪Ｉ！ｙｒＩａに向かっ
て供給される場合にも適用できることはいうまでもない
。

さらに、上記実施例においては、開切刃４０を回転刃３
４に設けた実施例を示したか、本発明はこれに限定され
ず、開切刃４０を固定刃３２に設けてもよい、その場合
の連続包装体２２の切断過程を第７図に示している。

第７Ａ図においては、回転刃３４の刃先を斜めの線で示
し、これか各包装袋５４の間の隅角部の切除すべき部分
の上端に位置しているところである。この状態から第７
Ｂ図に示すように回転刃３４が下降すると、まず隅角部
の上方部分が切除されるとともに包装袋５４Ｂと５４Ｄ
との間の横方向の分離線６０が切断される。その後７０
図のように回転刃３４かさらに下降すると略菱型の切除
部分か切除されるとともに横方向のシール部５６の分ｇ
Ｉ線６０も全て切断されることになる。

なお、この実施例の場合においては、略菱型の隅角部は
上方から切断され、その後各包装袋５４の上下の間のシ
ール部５６か切断され、その後に隅角部の下方部分か切
断されることになるため、その下方部分の隅角部は支え
かなくなり若干切断されない部分か残る恐れがある。し
かしこのような場合においては、その下方部分の隅角部
に対して適宜案内部材を設けることが好ましい、しかし
、発明者の実験によれば、このような場合においても切
断形状がやや正確ではないものの、隅角部の鋭利な部分
を除き得るという所望の目的は達成されることか確認さ
れている。

［効果］ 以上説明したように本発明によれば、帯状体を個々の単
一の部材に分離する際において、その隅角部を自動的に
切除でき、従来からの種々の問題を解決することができ
る。

特に本発明によれば、従来からある帯状体を剪断によっ
て個々の単一の部材に切り離す際に、その切り離しと同
時に隅角部を切除することができ、従って打ち抜きなど
の方法を使用する場合に比較して刃の交換頻度が少なく
て済み、生産効率か極めて高く、かつ包装材の不要な部
分を生じさせることが少ない。また既存の剪！ｌｒ機に
対して隅角切除刃を設けるたけでよい構造なので構造も
簡素化され、かつ隅角部を正確な位置で切除することか
できるという優れた効果かある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る帯状材切断装置の一実施例の全体
を示す斜視図、第２図は同実施例における回転刃を示す
切欠き正面図、第３図は同実施例における隅角切除刃部
分を拡大して示す斜視図、第４図は同実施例における切
断工程を示す側面図であり、特に第４Ａ図は切断直前、
第４Ｂ図は切断中、Ｓ４Ｃ図は切断終了後の状態を示し
、第５Ａないし第５Ｃ図はそれぞれ第４Ａないし第４Ｃ
図に対応した回転刃の正面図、第６Ａないし第６Ｃ図は
第４Ａないし第４Ｃ図にそれぞれ対応した帯状体の切断
状態を示す正面図、第７Ａないし第７Ｃ図は本発明の他
の実施例の第６Ａないし第６Ｃ図と同位置の正面図であ
る。 ２２・・・連続包装体、　３０・・・剪断機３２・・・
固定刃、　　　　３４・・・回転刃４０・・・開切刃、
　　　　５４−・・包装袋代理人　弁理士　稲　葉　良
　幸

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）固定刃と、固定刃に対して一定の周期で摺接する
   移動刃とを備え、連続的に供給される帯状材を一定の間
   隔で切断して複数の単体に分離する帯状材切断装置にお
   いて、前記単体の隅角部に対応して固定刃、移動刃の少
   なくとも一方に隅角切除刃を設けてある帯状材切断装置
   。