JPH01161887A - 非酸化物系セラミックス用導体ペースト組成物 - Google Patents

非酸化物系セラミックス用導体ペースト組成物

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JPH01161887A
JPH01161887A JP31891087A JP31891087A JPH01161887A JP H01161887 A JPH01161887 A JP H01161887A JP 31891087 A JP31891087 A JP 31891087A JP 31891087 A JP31891087 A JP 31891087A JP H01161887 A JPH01161887 A JP H01161887A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は導体ペースト組成物、特に非酸化物系セラミッ
クスの金属化又は配線に好適な導体ペースト組成物及び
これを用いた回路基板に関する。
〔従来の技術〕
非酸化物系セラミックス、特に窒化アルミニウムや炭化
シリコンは、近年の焼結技術や精製技術の向上に伴って
、電子部品用基板材料として注目されている。
例えば、(1) Y、KurokawaらによるIEE
E Transon C,H,M、T、、 CHMT 
 8. Na2.247〜252頁(1985年)にお
ける“A Q N Substrateswith I
ligh Thernal Conductivity
”と題する論文では、高密度、高純度に精製された窒化
アルミニウム粉を加圧焼結して、熱伝導率160W/m
・K(室温)、電気抵抗率5X1013Ω・am(室温
)、誘電率8 、9 (I M Hz )屈曲強度50
 kg/ rrm”、熱膨張係数4.3 X 10−8
/”C(室温〜400’C)なる性質を付与しているこ
とを開示している。また、(2)特公昭58−1595
3号公報では、ベリリヤ添加した炭化シリコンの加圧焼
結体に熱伝導率0.25caQ/aIl−8ec・℃以
上、抵抗率107Ω・1以上(室温)、熱膨張係数4 
X 10−8/℃以下なる性質を付与した電気的装置用
基板を開示している。
窒化アルミニウムや炭化シリコンをはじめとする非酸化
物系セラミックス焼結体は、電子装置の性質向上に資す
ることが期待される。この期待実現のためには、シリコ
ン等の半導体基体あるいは金属やセラミックス材からな
る他部材とを一体的に接合するための金属化層あるいは
機能素子間の導体配線としての金属化層を、上記焼結体
上に形成する必要がある。
従来の窒化アルミニウム焼結体に対する金属化技術の代
表例として、(3)特開昭60−178687号に、銀
、銀−白金、銀−パラジウム等を主体にした銀糸ペース
トに酸化銅を0.1wt%(CuzO換算)以上添加し
たケミカルボンド型ペーストを印刷。
焼成して窒化アルミニウム焼結体を金属化する方法、(
4)N、KuramotoらによるProceedin
gs of 36thElectronic Comp
onent Conference 5eattle 
May5〜7(1986年)における“Translu
cent A Q NCeramic 5ubstra
ta”と題する論文では、銀、パラジウムに酸化ビスマ
ス、ガラスフリット(p b 。
−8iOz−CaO−AflzO3−BzOa−ZnO
)を含むフリット型ペーストを印刷、焼成して窒化アル
ミニウム焼結体を金属化する方法がそれぞれ開示されて
いる。また、炭化シリコン焼結体に対しても同様の金属
化技術が検討されている。
なお、(5)特開昭60−32343号公報には、窒化
アルミニウム部材と銅部材とを活性金属としてのTi、
Zrと銅の合金層を介して接合してなるパワー半導体モ
ジュール基板が開示され、そして(6)日中金属工業(
株)製セラミックス用活性金属ろう(SP641)のご
とく、銀−銅系金属にチタニウムを添加したろう材ペー
ストが市販されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記(3)において、金属化導体と窒化アルミニウム焼
結体との間にはCuAQ02又はCuAQ20番等の複
合酸化物層が形成され、これが導体の接合強度の維持に
寄与すると言われる。しかしながら、本発明者らの実験
結果によると、 この技術を適用して実現できる接合強度は高々2kg 
/ ma ”と、発熱量の大なるパワー素子を高密度に
搭載し得る高熱伝導基板のメリットを出すには十分でな
い。これは複合酸化物と導体金属層との接合が必ずしも
強固でないことと、複合酸化物層自体多孔質的でもろい
性質を有していることによる。このことは当然ながら温
度サイクルなどの熱的ストレスに対する耐力を持ち得な
い主要な原因にもなっている。空に、金属化導体の金属
ソルダ、特に鉛−60重量%ススはんだによる侵食も著
しく、本発明者らの実験によると、厚さ12μmの銀−
パラジウム導体層(パラジウム20重量%)の場合25
0℃の上記はんだ浴中の浸漬2〜3秒で導体層は完全に
消失し、焼結体上には複合酸化物層が残留するのみであ
った。これは、導体層に金属ソルダの侵蝕作用を抑制す
る担体が存在しないためである。
一方、(4)によると、金属化導体と窒化アルミニウム
焼結体との間には酸化ビスマスや亜鉛、銀。
鉛の酸化物を主体としたガラス質物質が層状になって残
留する。これらの物質は、セラミックス材がアルミナの
場合は粒界に沿って焼結体内部に侵入してアンカ効果に
よる接着力維持に寄与するが、窒化アルミニウムの場合
は同様の侵入作用は生じない。残留したガラス質層は多
孔質的でありかつもろい酸化亜鉛や酸化ビスマスの偏在
層を形成しているため、接合強度は高々2kg/ma+
”L、か得られず、しかも熱的ストレスに対する耐力低
下をもたらしている。
上述した在来技術の問題は、炭化シリコン、窒化はう素
、窒化シリコン、窒化チタン等の他の非酸化物系セラミ
ックスを母材にした回路基板の場合にも共通している。
上述した状況から、大電流を扱う電力素子とそれを制御
する信号回路とを組合せた混成集積回路装置のように高
度の性能や信頼性の要求される回路装置は、在来の金属
化技術に基づく回路基板では実現することは極めて困難
であった。
なお、上記(5)及び(6)に基づく先行技術では、接
合時°の熱処理は真空中、不活性ガス中、還元性雰囲気
中のごとく、特別に調節され雰囲気下で実施する必要が
ある。また、このような手法で形成された導体は、後続
の抵抗体形成、誘電体形成等の酸化性雰囲気下での焼成
が必須なプロセスとの整合が図りにくい。
したがって、本発明は上述した在来技術の欠点を補ない
、非酸化物系セラミックスに対して強固な接合強度、優
れた熱伝導機能、そして優れた信頼性を付与した金属化
層を設けることの可能な導体ペースト組成物を提供する
ことを目的とする。
他方において本発明は、上述した在来技術の欠点を補な
い、強固な接合強度と金属ソルダに対する耐侵食性を有
し、優れた放熱機能と電気伝導機能の付与された導電領
域を有し、熱的ストレスの印加によっても安定した性能
を維持でき、併せて簡便な手法で製作が可能な回路基板
を提供することを目的とする。
(問題点を解決するための手段〕 本発明は導体ペースト組成物に関する発明であって、銀
、金、白金及びパラジウムよりなる群から選択した少な
くとも1種の金属からなる導体粉末と、好ましくは密度
(g / cyJ )が4.0〜6.3の第1ガラス粉
末と、又は更にこれにクロム、チタン、ジルコニウムの
群より選択された少なくとも1種の金属の酸化物粉末と
、有機ビヒクルとを含有していることを特徴とする。
また、本発明の第2の発明は回路基板に関するものであ
って、非酸化物系とセラミックス上に金属化層を設けた
回路基板において、該金属化層が。
銀、金、白金及びパラジウムよりなる群から選択した少
なくとも1種の金属からなる金属層と、該基板と該金属
層とで構成される界面に4.0〜6.3 の密度(g/
cJ)を有する第1ガラス層が介在し、該ガラス層又は
更にこれにクロム、チタン、ジルコニウムから選択され
た少なくとも1種の金属の酸化物粉末が含有されている
ことを特徴とする。
本発明において、ペーストにおける導体粉末又は回路基
板における金属層は金属化層又は導体層に電気伝導性を
付与すると共に金属ソルダに対するぬれ性を持たせるた
めのものである。また、ペーストにおける第1ガラス粉
末又は回路基板におけるガラス層は、金属化層又は導体
層と基板との接合界面にあって、両者の接合力を強化す
る役割と、金属化層又は導体層中に分散されていて金属
ソルダによる侵食を妨げる役割を有している。すなわち
、ガラス粉末は、焼成過程において、セラミックス基板
の表面と化学的に反応して基板との接合担体を形成する
。この接合担体は当然のことながら金属層又は導体層に
対する接合担体も兼ねる。また、ガラス質物質は金属化
層又は導体層中に分散され、金属ソルダとの接触面積(
反応面積)を実効的に小さくさせることにより、金属ソ
ルダによる侵食を防ぐ。
本発明において、金属酸化物は、溶融ガラスに溶込んで
ガラス自体の流動を促すと共に、非酸化物系セラミック
ス表面を化学的に活性化させて。
流動ガラスのぬれ性を高める働きをする。また、金属酸
化物は、非酸化物系セラミックスとの親和力が高く、そ
れ自身セラミックス構成成分と化学的に結合する。更に
、ペースト中に添加された金属酸化物の一部は、ガラス
成分と共に金属層内に分散され、金属ソルダの侵食を抑
制する。一方、金属酸化物はガラスの流動を促進させる
ため、金属層表面へのガラス成分の残留を抑制(沈降を
促す)シ、金属ソルダのぬれ性を高める働きもする。
更に金属酸化物は、導体金属層とセラミックス基板界面
の接合強度を安定的に高めのに顕著な効果を有している
本発明において、ガラス質物質の密度を4.0以上6.
3以下(g−d)に選ぶ理由は、溶融ガラス質物質の界
面への流動を促進せしめると同時に導体焼結体中に適度
に分散せしめるのに好適である点による。ガラス質物質
の密度が上記範囲より小さい場合は金属化層又は導体層
表面へのガラス質物質の浮上が促進され、そして密度が
上記範囲を越えると導体中への分散がなされにくくなる
前者の場合は金属ソルダのぬれ性にそして後者の場合は
金属ソルダの侵食に対する耐力にそれぞれ影響する。
本発明の導体ペースト組成物において、密度4.0〜6
.3g/alの第1ガラス粉末の重量が導体粉末と第1
ガラス粉末と金属酸化物の総重量に基づいて0.01〜
0.1であるのが好適であり、金属酸化物粉末の重量が
上記総重量に基づいて0.001〜0.05であるのが
好適である。
また、本発明の導体ペースト組成物においては、密度4
.0g/a&より小さい値を有する第2のガラス粉末で
あっても、金属ソルダに対するぬれ性を害さない限りに
おいて密度(g/ci)が4.0以上6.3以下の第1
ガラス粉末や金属酸化物粉末とともに添加されてもよい
。この場合、第2ガラス粉末は導体粉末と第1及び第2
ガラス粉末と金属酸化物粉末の総重量に基づいて0.0
01〜0.03であるのが好適である。
本発明の回路基板においては、該金属化層における該ガ
ラス質物質が該金属層とガラス層の総重量に基づいて0
.001〜0.1であり、金属酸化物が上記総重量に基
づいて0.001〜0.05であるのが好適である。
また、本発明の回路基板においては、該ガラス質物質と
金属酸化物は該金属層に分散されていると共に、該基板
と金属層との界面にも存在していもよい。
更に、該金属層に分散されたガラス質物質には密度(g
/cd)が4.0以上6.3以下の第1ガラスとともに
、同4.0 より小さい第2ガラスが含まれていてもよ
く、この際第2ガラスは該金属層とガラス層の総重量に
基づいて0.001〜0.03であるのが好適である。
本発明における特に好ましい形態のもとでは、導体は銀
及びパラジウムからなり、そしてガラス質物質は5iO
z−BzOa−AQzOa−PbO−ZnO系で上記範
囲の密度と550℃以下の軟化点を有している。
本発明におけるクロム、チタン群等を含まない場合にお
けるペーストは酸化ビスマスを含まないのが重要である
。酸化ビスマスは強度を低める。
基板材は窒化アルミニウム及び炭化シリコン等の非酸化
物系セラミックスの他、例えば窒化はう素、窒化シリコ
ンあるいは窒化アルミニウム、炭化シリコンを含むこれ
ら非酸化物系化合物の混合セラミックス、そしてこれら
がラミネートされた複合セラミックスであっても、本発
明の効果が得られる。更に、上記非酸化物系セラミック
スと酸化アルミニウムやベリリヤに代表される酸化物系
セラミックスとの混合又は複合セラミックスであっても
同様の効果が得られる。
更に、窒化アルミニウムにあっては、高純度に精製され
た加圧焼結体に限定されるものではなく、例えば、Yz
Os、CaOやアルカリ土類属酸化物。
希土類酸化物のごとき物質で代表されるような熱伝導性
をあまり損わない他の添加物と共に焼結されたものや、
自然混入不純物を含有するものであっても良く、また常
圧で焼結されたものであっても良い。
更に、本発明導体ペースト組成物を適用するに当って、
非酸化物系セラミックス表面が導体焼成過程又はそれ以
前に酸化されていることに何等障害を有するものではな
い。この表面酸化物は界面に偏在するガラス質物質や金
属酸化物と共に混在して接合界面を強固に保つのに役立
つと共に耐水性の向上にも役立つからである。
また1本発明において、非酸化物系セラミックス上に単
一の半導体基板のみが搭載され上記セラミックス上には
単一の導電領域のみが形成されている場合1例えばパワ
ートランジスタ基体を搭載するような物であって、コレ
クタ用の導電領域のみが形成されるような場合であって
も、本発明の回路基板の範囲に含まれる。
本発明回路基板においては本発明導体ペースト組成物を
適用して得た配線基板に抵抗体、容量体を付加した場合
、そして配線が誘電体を介して積層された多層配線であ
る場合も本発明の回路基板に含まれるものである。
本発明において使用できる有機ビヒクルとしては、脂肪
族アルコール、そのようなアルコールのエステル例えば
アセテート及びプロピオネート。
テルペン例えば松根油α−及びβ−テルピネオール等、
溶媒例えば松根油及びエチレングリコールモノアセテー
トのポリメタアクリレートの溶液又はエチルセルロース
の溶液である。このビヒクルは、速やかな乾燥を促進す
るため揮発性液体を含有してもよい。
実施例1 重量比で、導体金属粉末としての銀粉末56%(平均粒
径1μm)、パラジウム粉末15%(平均粒径1μm)
、第1ガラス粉末5%又は更に酸化クロム粉末、5%(
平均粒径2.5μm)、そして残部がエチルセルロース
樹脂とα−テルピネオールとからなる有機ビヒクルとで
構成された混合物を三本ロールにて十分混練し、導体ペ
ースト組成物を得た。第1ガラス粉末は主要成分組成が
重量比でS i Oz (14,5%)  BzOa(
4,2%)−AQzOa(1,5%)−PbO(70,
0%)−ZnO(9,1%)を有し、密度5.2g/c
xI、熱膨張係数7.3 X 10−”/’C、軟化点
500℃なる物性値を有した平均粒径2μmの粉末であ
る。
上記導体ペースト組成物におけるガラス粉末は、導体金
属粉末及びガラス粉末、又は更に酸化クロム粉末の総量
型に基づいて0.065 、そして酸化クロム粉末は上
記総重量に基づいて0.019含まれている。
上記組成物の効果を確認するため、セラミックス基板上
に導体層を設けた回路基板を作成し、種種評価した。
回路基板は、上記導体ペースト組成物を、高純度合成窒
化アルミニウム粉(粒径1μm以下)や添加剤としての
炭酸カルシウム等を窒素雰囲気で加圧焼結(2XIO’
Pa、2000℃)して得られた焼結体、そして炭化シ
リコン粉末からなる圧粉成形体を添加物としてのベリリ
ヤ粉末(1,5重量%)と共に真空中で加圧焼結(2X
 10’P a 。
2000℃)して得られた焼結体状の炭化シリコンであ
る非酸化物系セラミックス基板上にスクリーン印刷法に
て塗布し、これらを120℃、60分の空気中乾燥処理
を施した後、強制空気を流したトンネル炉中で850’
C,10分の焼成処理を施して導体層を設けることによ
り得た。
第1−1図は以上の工程を経て得たセラミックス基板1
上に導体層2を設けた回路基板10の模式断面図、第1
−2.1−4図は窒化アルミニウム基板1上の導体層2
形成部の法線方向のX線マイクロアナライザによるライ
ン分析結果、そして第1−3.1−5図は炭化シリコン
基板1上の導体層2形成部の分析結果を表面側からの距
離(横軸)とX線強度(縦軸)との関係で示すグラフで
ある。第1−2図及び第1−3図は酸化クロム粉末を含
まず。ライン分析結果においてガラス質物質の主要成分
であるpbに注目すると、pbは基板1と導体層2の接
合界面に高濃度に分布していて、基板1の内部にも食込
んでいる様子が認められるのに対し、導体層2の表面に
向うにつれ濃度を減じている。また、Pbは導体層2中
にも局所的に分布している。更に、酸化クロムの主要成
分であるCrに注目すると、ガラスの主要成分と同様の
分布をしている。導体層2表面が低濃度で基板1の内部
に食込む度合いの大きい点は酸化クロムを添加した場合
の特徴的な利点である。接合界面部のX線回折結果によ
ると、CrとAQあるいはCrとSiの金属間化合物が
形成されている。
基板1の主要成分であるAQやSiはガラスが高濃度に
分布している領域にも見られる6上記ガラス質や酸化ク
ロムの高濃度領域は基板1及び導体層2の接合を強固に
保つこと、そして導体層2中に分散しているガラス質物
質及びクロム酸化物は金属ソルダによる侵食を防止する
のにそれぞれ寄与する(後述)。また1表面におけるガ
ラス質及びクロム酸化物の濃度が低い点は、金属ソルダ
に対するぬれ性を高めるのに寄与する。
第2図及び第3図は導体層2上に直径2.5mmの銀め
っき銅ピンをPb−60重量%Snはんだで接合し、−
55〜150℃の温度サイクルを与えながら、接合面に
対して垂直な方向の強度を追跡した結果を、温度サイク
ル数(回、横軸)と接合強度(kg/mm2.縦軸)と
の関係で示すグラフである。第2図は酸化クロム粉末を
含まないものである。このものは基板1が窒化アルミニ
ウム。
炭化シリコンのいずれであっても、初期強度は4kg/
mn”であって、又第3図の酸化クロムを含むものは温
度サイクルの進行と共に約1/2の強度劣化は見られる
。両者はともに1000回経過後でも初期とほぼ同等の
水準が維持されている。上述の初期強度の値は、両者と
も先行技術例(3)に基づくケミカルボンド型ペースト
そして同(4)に基づくフリット型ペーストを適用した
場合の2kg/1m2に比べて2倍である。また、これ
らの先行技術例に基づく場合は約500回の温度サイク
ルで導体層2ははく離してしまうのに比べ、実施例の場
合は熱ストレスに対する長期的な信頼性が十分確保され
ていることを示唆している。
第4図は接合強度(kg/+s+” )の度数分布であ
る。同図(a)は本実施例に関する分布、そして同図(
b)は本実施例構成において酸化クロムを添加しない比
較例について示す。本実施例の場合は約4 kg / 
nun ”にピークを有しばらつきの少ない分布をして
いて、同じ<4kg/nu”にピークを有するがこれよ
り低強度の領域にも高びん度の分布を有する比較例より
安定的゛に高い強度が得られている。この点は酸化クロ
ムを添加した場合に特徴的な点である。
導体層2は厚さ11μmになるように形成されているが
、そのシート抵抗は19.8mΩ/口であり、混成集積
回路用配線として十分実用できる導電性を有しているが
、温度サイクル1000回そして150℃、空気中の高
温放置試験(1000時間)を施してもシート抵抗の増
大は全く認められない。また、導体層2上に6 mm 
X 6 nmのシリコンパワートランジスタチップをP
b−5重量%Snはんだにより搭載したときのチップと
基板1間の熱抵抗はそれぞれ0.8℃/W  (窒化ア
ルミニウム基板)、0.7℃/W  (炭化シリコン基
板)であり、十分な放熱性が確保されている。この熱抵
抗値は、温度サイク・ル1000回経過後でも初期値と
同等の値が維持された。
次に1回路基板10をP b’ −60重量%Snはん
だ浴(250℃)中に浸漬しはんだのぬれ性(ぬれ面積
/金属化面積)比を測定した。この結果を先行技術例(
3)、 (4)に基づく他の比較例と共に第1表に示す
。()内は酸化クロム粉末を含むものである。他両者と
も同じ値である。
実施例の初期ぬれ性(浸漬5秒)は、比較例のケミカル
ボンド型にわずかに劣るもののフリット型と同等のぬれ
性を示し、実用上支障ない。また、長時間浸漬した場合
でも良好なぬれ性が維持されている。これに対し比較例
ではケミカルボンド型の場合は初期ぬれ性の点で勝るも
のの長時間の浸漬ではぬれ性が消失されやすい。これは
、はんだの侵食に抗すべき担体を有していないためであ
る。
また、比較例のフリット型の場合は長時間浸漬に対する
ぬれ性はケミカルボンド型に比べ改善されているが、実
施例の結果より劣っている。以上のように、実施例の回
路基板は金属ソルダに対するぬれ性や耐侵食性の点で僅
れている。
以上に説明したように、第1ガラス質物質更にクロム酸
化物は優れた回路基板を得るのに重要な役割を演じてい
る。
実施例2 実施例1において用いたガラス粉末の代りに、第2表に
示す組成及び性質を有する各種のガラス粉末を等量(5
重量%)添加したペーストを同様にして得た。なお、同
表には比較例用として用いたガラス粉末についても示す
これらのペーストを上述と同様に印刷、焼成(ただし焼
成温度900℃)して回路基板10を得た。
第3−1表及び第3−2表に、その結果をまとめて示す
。同表におけるNαは、第2表におけるNαと対応し、
Nα1〜Nα6は本実施例の結果そしてNα7〜Nα1
6は比較例の結果を示す。また、第3−1表は基板1が
窒化アルミニウムの場合そして第3−2表は炭化シリコ
ンの場合である。()は酸化クロム粉末を含むもので、
他は両者とも同じ値である。
本実施例の回路基板10(+i11〜Nα6)はシート
抵抗、接合強度、熱抵抗、ぬれ性(耐侵食性)共、実施
例1とほぼ同等の性能を示しており、Nα1〜Nα6の
ガラス物質は実施例1の第1ガラス物質の代替物質にな
り得ることを示している。実施例1のガラス物質を含め
たこれらのガラス物質はそれぞれ単独で添加されてても
よいが、これらのガラス物質を適宜組合せて添加されて
もよい。導体層のX線マイクロアナライザによるライン
分析結果では、実施例1のペーストの場合と同様に、ガ
ラス質物質とクロム酸化物がセラミックス基板1との境
界で高濃度に分布し、基板1中に深く拡散すると共に導
体層2内に分散され、そして導体層2の表面部に低濃度
に分布することが確認された。
また、本実施例の結果から、優れた電気伝導性。
接合強度、放熱性、はんだぬれ性(耐侵食性)と信頼性
を持つ回路基板を得るためには、ガラス物質の密度が4
.2〜6.2g/cdとなるようにすることの重要性が
認められる。なお、密度が4.0g/al及び6.3g
/cdのガラス物質を用いた場合でも、本実施例とほぼ
同等の性能が得られた。
実施例3 本実施例では、ガラス質物質及びクロム酸化物の添加量
に関して説明する。本実施例では、実施例1と同様にし
て酸化クロムの添加量を種々調整した導体ペースト組成
物を作成した。ペースト組成物の作成に当り導体金属粉
末、有機ビヒクルの種類及び量、そして第1ガラス質物
質の種類及び量は実施例1に準拠した。更に、同ペース
トにより上述と同様の手順を経て回路基板10を作成し
た。なお、本実施例で以下に記述する酸化クロム粉末添
加量とは、導体金属、第1ガラス質物質、そして酸化ク
ロムの総重量に基づいた酸化クロムの重量を、重量%で
表わす。
第5図及び第6図は、ガラス、酸化クロム粉末添加量(
重量%、横軸)とシート抵抗(mΩ/口。
縦軸)及び熱抵抗(’C/W、縦軸)との関係を示すグ
ラフである。シート抵抗は、Ag及びpbを主体とする
導体層2中に分散する第1ガラス質物質やクロム酸化物
の分散密度にも当然ながら依存するが、添加量5重量%
以下では添加量0重量%に近い値が得られる。また、熱
抵抗も添加量10重量%以下では添加量0重量%に近い
値が得られる。これはチップ搭載用のはんだ材の分担熱
抵抗が全体の熱抵抗を支配しているためである。第5図
は酸化クロム粉末を含まないものである。
第7図及び第8図は、ガラス質物質及び酸化クロム粉末
添加量(重量%、横軸)と接合強度(kg/nn”、縦
軸)との関係を示すグラフである。ガラス質添加量1重
量%以上では無添加の場合の約5倍以上、酸化クロム添
加量0.1〜10重量%の範囲では約4 kg / r
m ”と高い強度が得られている。
第9図及び第10図は、ガラス質物質及び酸化クロム添
加量(重量%、横軸)とぬれ性(%、縦軸)との関係を
示すグラフである。浸漬初期では約10重量%を越える
領域でぬれ性は低下するが、10重量%以下では良好な
ぬれ性を有している。
また、浸漬60秒後ではガラス質物質では1〜10重量
%、後者では10重量%以上でも良好なぬれ性が保たれ
ており、はんだによる侵食も少ないことを示している。
ガラス質1重量%未満及び10重量%を越える領域では
ぬれ性は劣る。1重量%未満の場合ははんだによる侵食
で導体層2が消失してしまうこと、そして10重量%を
越える場合ははんだのぬれ広がりが緩慢なことが原因し
ている。
初期段階で酸化クロム粉末は10重量%を越えるとはん
だぬれ性が低下するのは酸化クロムが過剰でああっては
んだと導体の接触が阻害されるためであり、浸漬60秒
後でぬれ向上を生じるのは接触が促進されるためである
以上の結果から、総合的に見て選択される好ましいガラ
ス質及び酸化クロムの添加量は〔ガラス質又は酸化クロ
ム/金属導体十第1ガラス質物質+酸化クロム)X10
0)なる式に換算して前者では1〜10重量%、後者で
は0.1〜5重量%である。
なお、本実施例では実施例1で用いた第1ガラス質物質
の場合について示したが、実施例2におけるNo、 1
〜Nα6の第1ガラス質物質を添加した場合でも上述し
た好ましい添加量の範囲は変らない。
実施例4 本実施例では、金屈魂体と共に、密度5.2 g/d及
び密度3.5g/a+?なる2種類のガラス質物質を添
加した例を説明する。
重量比で、導体金属粉末としての銀粉末56%(平均粒
径1μm)、パラジウム粉末15%(平均粒径1μm)
、実施例1と同種の第1ガラス粉末5%、実施例2にお
けるNα13と同種の第2ガラス粉末、5%、そして残
部がエチルセルロース樹脂とα−テレピネオールで構成
された有機ビヒクルからなる導体ペースト組成物を、実
施例1と同様にして作成した。こうして得たペースト組
成物は、導体金属粉末、第1ガラス粉末、そして第2ガ
ラス粉末の総重量に基づいて0.065 の第1ガラス
粉末と0.019 の第2ガラス粉末を含有している。
また、同ペーストを用い、実施例1と同様の手順を経て
、実施例1と同様の窒化アルミニウム基板上に配線を設
けた回路基板10を作成した。
第4表は得られた回路基板10の性能をまとめて示した
ものである。
シート抵抗、接合強度、熱抵抗、及びぬれ性(耐侵食性
)共に、実施例1に比べそん色ない結果が得られている
。特に本実施例では、はんだ浸漬(60min)を3回
くり返してもはんだ食われによるぬれ性低下は認られな
かった。これは、第2ガラス質物質が導体層2中に均一
に分散され、はんだ特に錫の拡散が抑制されたためであ
る。この利点は、高温放置後の接合強度低下の度合が軽
減される点にも波及する。
これより、本発明は密度4.0〜6.3g/aI?なる
第1ガラス質物質を含むことを基本とするが、これらに
加えて密度が4.0g/cafより少ないガラス質物質
が適量添加される場合であっても1本発明の目的は十分
達せられることがわかる。なお、添加される第2ガラス
質物質は、十分な初期はんだぬれ性と耐侵食性を得るた
めには、導体金属、第1ガラス、酸化クロム、そして第
2ガラスの総重量に基づいて0.001〜0.03であ
ることが望ましい。この点は、実施例2において、&1
1及び12を除く&7〜N016のガラス質物質を第2
ガラスとした場合でも同様である。
なお、このようなガラス質物質を添加したペーストを炭
化シリコン基板1に適用した場合でも、同様の性能の回
路基板10が得られる。
実施例5 本実施例では、実施例1におけるペーストの導体金属を
、銀単体(71重量%)、又は銀−白金(71重量%)
、又は銀−金(711重量%)に替えた導体ペースト組
成物を作成した。この際、ガラス質物質、酸化クロム、
及び有機ビヒクルは実施例1と同種1等量であり、製作
手順も同様である。また、同ペーストを窒化アルミニウ
ム基板1上に塗布後、120℃、60分、空気中の乾燥
処理を経て、強制空気中で850℃、10分の焼成処理
を施して回路基板1oを作成した。
第5表は、得られた回路基板10の性能をまとめて示し
たものである。()は酸化クロムを含む場合のものであ
る。他は両者とも同じである。
シート抵抗、接合強度、熱抵抗、及びぬれ性(耐侵食性
)共に実用上支障のない性能が得られている。炭化シリ
コン基板を用いた場合でも、これと同等の性能が得られ
ている。
また、銀、白金、金、パラジウムの任意の組合せ及び任
意の組成からなる導体金属であっても、本発明の効果は
変らない。
実施例6 本実施例では、酸化クロム以外の他の添加物の効果に関
して説明する。実施例2と同様にして酸化クロムの代替
添加物である酸化チタン又は酸化ジルコニウムの添加量
を種々調整した導体ペースト組成物を作成した。ペース
ト組成物の作成にあたり導体金属粉末、有機ビヒクルの
種類及び量、そして第1ガラス物質の種類及び量は実施
例1に準拠した。更に、同ペーストにより上述と同様の
手順を経て窒化アルミニウム上に導体を形成した回路基
板10を作成した。なお、本実施例で以下に記述する金
属酸化物添加量とは、導体金属、第1ガラス質物質、そ
して金属酸化物の総重量に基づいた金属酸化物の重量を
、重量%で表わす。
第11図は金属酸化物粉末添加量(重量%、横軸)とシ
ート抵抗(mΩ/口、縦軸)及び熱抵抗(℃/W、縦軸
)との関係を示すグラフである。
シート抵抗は、添加量5重量%以下では無添加に近い値
が得られている。また、熱抵抗も添加量10重量%以下
では無添加に近い値が得られている。
第12図は、金属酸化物粉末添加量(重量%。
横軸)と接合強度(kg/nwn2.縦軸)との関係を
示すグラフである。金属酸化物粉末添加量0.1〜10
重量%の範囲で約4kg/nu”と高い強度が得られて
いる。なお、これらの金属酸化物を添加した場合は無添
加の場合に比べ、安定的に高い強度が得られやすいこと
は酸化クロム添加の場合と同様である。
第13図は、金属酸化物粉末添加量(重量%。
横軸)とぬれ性(%、縦軸)との関係を示すグラフであ
る。浸漬初期では約10重量%を越える領域でぬれ性は
低下するが、10重量%以下では良好なぬれ性が保たれ
ている。また、浸漬60秒後では10重量%以上でも良
好なぬれ性が保たれており、10重量%以下でもはんだ
による侵食に耐えている。
以上の結果から、金属酸化物が酸化チタンや酸化ジルコ
ニウムの場合であっても酸化クロムを添加した場合と同
様の効果が得られることが明らかである。この効果は基
板が炭化シリコンの場合であっても変らない。
また、上述の結果を総合的に見て選択される好ましい金
属酸化物の添加量は〔金属酸化物/金属導体十第1ガラ
ス質物質十金属酸化物)X100Iなる式に換算して0
.1〜5重量%である。
なお、本実施例では実施例1で用いた第1のガラス質物
質の場合について示したが、実施例2におけるNn 1
〜Nα6の第1ガラス質物質を添加した場合、あるいは
実施例4の場合のように密度4g/d以下の第2ガラス
質物質を添加した場合でも上述した好ましい添加量の範
囲は変らない。
また、銀、白金、金、パラジウムの任意の組合せ及び任
意の組成からなる導体金属であっても、本発明の効果は
変らない。
〔発明の効果〕
以上に詳述したように、本発明によれば、強固な接合強
度と金属ソルダに対する耐侵食性を有し、優れた放熱性
と電気伝導性を付与した導電領域を有し、熱的ストレス
に対しても安定した性能を維持できる非酸化物系セラミ
ックスからなる回路基板を得るのに有利な導体ペースト
組成物を提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1−1図は本発明の回路基板の1例の断面模式図、第
1−2図〜第1〜5図は本発明の回路基板構成成分の断
面における濃度分布、第2図及び第3図は本発明の回路
基板の温度サイクル数と接合強度の関係を示す図、第4
図は接合強度を捧グラス、第5図、第6図及び第11図
は本発明の回路基板のガラス物質添加量とシート抵抗及
び熱抵抗の関係を示す図、第7図、第8図及び第12図
は本発明の回路基板のガラス質物質添加量と接合強度の
関係を示す図、第9図、第10図及び第13図は本発明
の回路基板のガラス質物質添物量とはんだぬれ性の関係
を示す図である。 支じ・′ 第1−2目       第7−.50名IW′清11
がらのat准(1士もスケール)   表面償りからの
距鎗(任免スケール)第1−44     第t−s口 第2図 吾8 ガラス贅物隻層9n量(重量2) 第 3 劉 第 4 口 (0一つ 接合強度(に%一つ シート荊\+な〕(π4/6) 懸叡抗(°袴り 接合強度(’)Azす 刀′ラス笥1句賛珂ミ’708(重量%)第 9 図 カーラx%物費ヌトカ」l(!重淘 早 10  口 酸化クロム添70量(it%) (;んEh車イ生(ん) 接合強度(Kl/I−つ

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.銀,金,白金及びパラジウムから選択した少なくと
    も1種の金属からなる導体粉末と、第1ガラス粉末と、
    クロム,チタン及びジルコニウムの群から選択された少
    なくとも1種の金属の酸化物粉末と、有機ビヒクルとを
    含んだことを特徴とする非酸化物系セラミックス用導体
    ペースト組成物。
  2. 2.特許請求の範囲第1項において、該酸化物粉末の添
    加量が、該導体粉末,ガラス粉末及び酸化物粉末の総重
    量の0.001〜0.05である非酸化物系セラミック
    ス用導体ペースト組成物。
  3. 3.特許請求の範囲第1項又は第2項において、該ガラ
    ス粉末の添加量が、上記総重量の0.01〜0.1であ
    る非酸化物系セラミックス用導体ペースト組成物。
  4. 4.特許請求の範囲第1項ないし第3項のいずれかにお
    いて、密度が4.0g/cm^3より小さい第2のガラ
    ス粉末を、導体粉末,第1ガラス粉末,酸化物粉末、そ
    して第2ガラス粉末の総重量に基づいて0.001〜0
    .03添加したことを特徴とする非酸化物系セラミック
    ス用導体ペースト組成物。
  5. 5.非酸化物系セラミックス上に金属化層を設けた回路
    基板において、該金属化層が銀,金,白金、及びパラジ
    ウムから選択された少なくとも1種の金属からなる導体
    層と、該導体層と該セラミックスとで構成される界面に
    介在する第1ガラス質物質からなるガラス層で構成され
    、該ガラス層にクロム,チタン、そしてジルコニウムの
    群から選択された少なくとも1種の金属の酸化物が含有
    されていることを特徴とする回路基板。
  6. 6.特許請求の範囲第5項において、該酸化物が、該第
    1ガラス質物質と共に該導体層中に分散されている回路
    基板。
  7. 7.特許請求の範囲第5項又は第6項において、該第1
    ガラス質物質含有量が、該導体層とガラス層との総重量
    の0.01〜0.1であり、酸化物含有量が上記総重量
    の0.001〜0.05である回路基板。
  8. 8.特許請求の範囲第5項ないし第7項のいずれかにお
    いて、該導体層に密度が4.0g/cm^3未満である
    第2ガラス質物質が分散されている回路基板。
  9. 9.特許請求の範囲第8項において、該第2ガラス質物
    質含有量が上記総重量の0.001〜0.03である回
    路基板。
  10. 10.特許請求の範囲第5項ないし第9項のいずれかに
    おいて、該非酸化物系セラミックスが窒化アルミニウム
    又は炭化シリコンを主成分とする回路基板。
  11. 11.銀,金,白金、そしてパラジウムよりなる群から
    選択した少なくとも1種の金属からなる導体粉末と、密
    度4.0〜6.3g/cm^3なる第1のガラス粉末と
    、そして有機ビヒクルとを含んだことを特徴とする非酸
    化物系セラミックス用導体ペースト組成物。
  12. 12.特許請求の範囲第11項において、該第1ガラス
    粉の添加量が該導体粉末と第1ガラス粉末の総重量の0
    .001〜0.1である非酸化物系セラミックス用導体
    ペースト組成物。
  13. 13.特許請求の範囲第11項又は第12項において、
    密度4.0g/cm^3より小さい第2ガラス粉末を含
    んだ非酸化物系セラミックス用導体ペースト組成物。
  14. 14.特許請求の範囲第13項において、該第2ガラス
    粉末の添加量が該第2ガラス粉末を含めた上記総重量の
    0.001〜0.03である非酸化物系セラミックス用
    導体ペースト組成物。
  15. 15.非酸化物系セラミックス上に金属化層を設けた回
    路基板において、該金属化層が銀,金,白金、及びパラ
    ジウムよりなる群から選択された少なくとも1種の金属
    からなる導体層と、該導体層とセラミックスとで構成さ
    れる界面に介在する密度4.0〜6.3g/cm^3な
    る第1ガラス質物質からなるガラス層で構成されること
    を特徴とする回路基板。
  16. 16.特許請求の範囲第5項において、該第1ガラス質
    物質が該導体層に分散されている回路基板。
  17. 17.特許請求の範囲第15項,第16項において、該
    第1ガラス質物質含有量が、該導体層とガラス層との総
    重量に基づいて0.01〜0.1である回路基板。
  18. 18.特許請求の範囲第15項ないし第17項のいずれ
    かにおいて、密度が4.0g/cm^3未満の第2ガラ
    ス質物質が該導体層に分散されている回路基板。
  19. 19.特許請求の範囲第18項において、該第2ガラス
    質物質含有量が上記総重量の0.001〜0.03であ
    る回路基板。
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