JPH0115799B2 - - Google Patents
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- JPH0115799B2 JPH0115799B2 JP5270182A JP5270182A JPH0115799B2 JP H0115799 B2 JPH0115799 B2 JP H0115799B2 JP 5270182 A JP5270182 A JP 5270182A JP 5270182 A JP5270182 A JP 5270182A JP H0115799 B2 JPH0115799 B2 JP H0115799B2
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- heat exchanger
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F28—HEAT EXCHANGE IN GENERAL
- F28F—DETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
- F28F9/00—Casings; Header boxes; Auxiliary supports for elements; Auxiliary members within casings
- F28F9/02—Header boxes; End plates
- F28F9/0219—Arrangements for sealing end plates into casing or header box; Header box sub-elements
- F28F9/0224—Header boxes formed by sealing end plates into covers
- F28F9/0226—Header boxes formed by sealing end plates into covers with resilient gaskets
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Thermal Sciences (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は樹脂タンクとコアプレートとをかしめ
固定した熱交換器に関し、例えば自動車用ラジエ
ータとして用いて有効である。
固定した熱交換器に関し、例えば自動車用ラジエ
ータとして用いて有効である。
従来より金属製の熱交換本体の端部にコアプレ
ートを設け、このコアプレートの外周縁を溝形に
成形して、この溝内に合成樹脂製タンク端縁取付
部を嵌合させ、かしめプレートをこの取付部にか
しめることによつてタンクを本体に密封装着する
形式の熱交換器は公知である。そして、この種の
熱交換器は溝に嵌合したタンク端縁取付部の底面
と溝底面との間は弾性シール材で水密を保つよう
になつている。
ートを設け、このコアプレートの外周縁を溝形に
成形して、この溝内に合成樹脂製タンク端縁取付
部を嵌合させ、かしめプレートをこの取付部にか
しめることによつてタンクを本体に密封装着する
形式の熱交換器は公知である。そして、この種の
熱交換器は溝に嵌合したタンク端縁取付部の底面
と溝底面との間は弾性シール材で水密を保つよう
になつている。
ただこの種の熱交換器では弾性シール材の直下
の溝底壁を構成しているコアプレート部分に割れ
が生じ、熱交換器の寿命が短かくなることがあつ
た。本発明者等は種々の実験の結果これが応力腐
食割れによるものであることをつきとめた。この
応力腐食割れというのは、腐食という化学的な働
きと応力という物理的な働きの相乗作用によつて
生じる割れのことである。
の溝底壁を構成しているコアプレート部分に割れ
が生じ、熱交換器の寿命が短かくなることがあつ
た。本発明者等は種々の実験の結果これが応力腐
食割れによるものであることをつきとめた。この
応力腐食割れというのは、腐食という化学的な働
きと応力という物理的な働きの相乗作用によつて
生じる割れのことである。
次に応力腐食割れに関して本発明者等の行なつ
た検討内容を説明する。
た検討内容を説明する。
第1図は本発明に係る熱交換器、たとえば自動
車用ラジエータを示している。このラジエータは
銅製のコルゲートフイン7と黄銅製のチユーブ8
を含む金属製の熱交換本体1と、その上、下端に
密封装着した合成樹脂製のタンク2,3とを包含
する。そして、上方のタンク2には冷却水補給口
4と冷却水流入パイプ5とが設けてあり、下方タ
ンク3には冷却水流出パイプ6が設けてある。た
だ、基本的に上、下のタンクは同じ構造であるか
ら、以下、上方のタンク2についてのみ説明す
る。上下を逆にして考えれば、以下の説明は下方
タンク3にも適用できることは明白である。
車用ラジエータを示している。このラジエータは
銅製のコルゲートフイン7と黄銅製のチユーブ8
を含む金属製の熱交換本体1と、その上、下端に
密封装着した合成樹脂製のタンク2,3とを包含
する。そして、上方のタンク2には冷却水補給口
4と冷却水流入パイプ5とが設けてあり、下方タ
ンク3には冷却水流出パイプ6が設けてある。た
だ、基本的に上、下のタンクは同じ構造であるか
ら、以下、上方のタンク2についてのみ説明す
る。上下を逆にして考えれば、以下の説明は下方
タンク3にも適用できることは明白である。
第2図はタンク2を熱交換本体1に密封装着す
る従来方法を示している。タンク2は一端開放と
なつており、これをコルゲートフイン7の付いた
チユーブ8から成る熱交換本体1の端部にかぶせ
ることによつてタンク2が完全となる。タンクの
開放端縁には全周に沿つてほぼ四角形断面の取付
部10が一体形成されている。この取付部10は
互いに平行で平らな表面を持つ内、外の作用面1
1,12とこれら内外作用面に体して直角の内外
の側壁面13,14とを有する。一方、熱交換本
体1の端面、すなわちチユーブ8の側面にはその
上端付近で周方向に黄銅製のコアプレート16が
適当な手段、たとえば半田付、ろう付け等で固着
してある。そして、コアプレート16の外周縁は
内、外の側壁17,18および底壁19を有する
溝部20となるように成形してある。
る従来方法を示している。タンク2は一端開放と
なつており、これをコルゲートフイン7の付いた
チユーブ8から成る熱交換本体1の端部にかぶせ
ることによつてタンク2が完全となる。タンクの
開放端縁には全周に沿つてほぼ四角形断面の取付
部10が一体形成されている。この取付部10は
互いに平行で平らな表面を持つ内、外の作用面1
1,12とこれら内外作用面に体して直角の内外
の側壁面13,14とを有する。一方、熱交換本
体1の端面、すなわちチユーブ8の側面にはその
上端付近で周方向に黄銅製のコアプレート16が
適当な手段、たとえば半田付、ろう付け等で固着
してある。そして、コアプレート16の外周縁は
内、外の側壁17,18および底壁19を有する
溝部20となるように成形してある。
このコアプレート16とタンク2との組付けは
以下の手順で行なう。まず、溝部20にタンク2
の端縁取付部10を嵌め込む。このとき、取付部
10の内、外の側壁面13,14はそれぞれ溝部
20の内、外の側壁17,18と係合し、かつ取
付部10の内方作用面11と溝部底壁19の内面
との間には弾性シール材であるゴム製0リング2
1を介在させる。次に頂縁につめ部22を有する
ほぼL字形(図では逆L字形になつているが、反
対側ではL字形である。)の断面を持つ鉄板製の
かしめプレート23をコアプレート16の溝部2
0に係合させ、つめ部22をタンク2の端縁取付
部10の外方作用面12に向つてかしめる。その
結果、タンク端縁取付部10はその内方作用面1
1で弾性シール材21を圧縮すると共にコアプレ
ート16の溝部20に堅固に密封装着されること
になる。
以下の手順で行なう。まず、溝部20にタンク2
の端縁取付部10を嵌め込む。このとき、取付部
10の内、外の側壁面13,14はそれぞれ溝部
20の内、外の側壁17,18と係合し、かつ取
付部10の内方作用面11と溝部底壁19の内面
との間には弾性シール材であるゴム製0リング2
1を介在させる。次に頂縁につめ部22を有する
ほぼL字形(図では逆L字形になつているが、反
対側ではL字形である。)の断面を持つ鉄板製の
かしめプレート23をコアプレート16の溝部2
0に係合させ、つめ部22をタンク2の端縁取付
部10の外方作用面12に向つてかしめる。その
結果、タンク端縁取付部10はその内方作用面1
1で弾性シール材21を圧縮すると共にコアプレ
ート16の溝部20に堅固に密封装着されること
になる。
以上の構成において、タンク2の内部Aに存在
するエンジン冷却水は、コアプレート溝部20の
内面、タンク取付部10の内面、0リング21の
液側表面、及びコアプレート側壁17で形成され
たすきま部24に流入する。そして、0リング2
1と溝部底壁19の内面との間には構造上及び機
能上、数マイクロメートルから数十マイクロメー
トル程度の微細なすきま25の存在を避けること
は不可能であるので、すきま部24内のエンジン
冷却水はその微細なすきま25に浸透し、その結
果すきま25ではすきま腐食環境が生ずる。
するエンジン冷却水は、コアプレート溝部20の
内面、タンク取付部10の内面、0リング21の
液側表面、及びコアプレート側壁17で形成され
たすきま部24に流入する。そして、0リング2
1と溝部底壁19の内面との間には構造上及び機
能上、数マイクロメートルから数十マイクロメー
トル程度の微細なすきま25の存在を避けること
は不可能であるので、すきま部24内のエンジン
冷却水はその微細なすきま25に浸透し、その結
果すきま25ではすきま腐食環境が生ずる。
即ち、すきま25内では物質の移動がスムーズ
に行なわれにくい上に、黄銅製のコアプレート表
面の不動態皮膜(酸化皮膜)はその不動態を保持
しようとしてすきま部25内の液体中の酸素を消
費するため、すきま部25内の酸素の濃度は次第
いに低下する。その結果、タンク2の内部Aに存
在する冷却液中の溶存酸素と大気中の酸素との間
に濃度差が生じ、すきま部25では酸素濃淡電池
が形成される。その電池の作用により、すきま部
25内の液体のPHが低下し、この結果生じる腐食
環境は非常にきびしいものとなる。
に行なわれにくい上に、黄銅製のコアプレート表
面の不動態皮膜(酸化皮膜)はその不動態を保持
しようとしてすきま部25内の液体中の酸素を消
費するため、すきま部25内の酸素の濃度は次第
いに低下する。その結果、タンク2の内部Aに存
在する冷却液中の溶存酸素と大気中の酸素との間
に濃度差が生じ、すきま部25では酸素濃淡電池
が形成される。その電池の作用により、すきま部
25内の液体のPHが低下し、この結果生じる腐食
環境は非常にきびしいものとなる。
それに加えて、前述したかしめプレート23の
つめ部22を曲げ加工する時に残留する溝部底壁
19への応力、0リング21を圧縮固定されるた
めに生ずる面圧によつて溝部底壁19に応力が負
荷される。また、熱交換器の冷却液回路の系統
圧、さらに熱負荷による熱応力等も溝部底壁19
に負荷される。以上のような種条件の下で、コア
プレート溝部20の底壁19には、応力腐食割れ
が容易に生じる環境が造り出される。
つめ部22を曲げ加工する時に残留する溝部底壁
19への応力、0リング21を圧縮固定されるた
めに生ずる面圧によつて溝部底壁19に応力が負
荷される。また、熱交換器の冷却液回路の系統
圧、さらに熱負荷による熱応力等も溝部底壁19
に負荷される。以上のような種条件の下で、コア
プレート溝部20の底壁19には、応力腐食割れ
が容易に生じる環境が造り出される。
尚、本発明者等は先に説明した酸素の濃度差が
できる機構について、次のような実験をすること
によつて明確にしている。
できる機構について、次のような実験をすること
によつて明確にしている。
すなわち、応力腐食割れ評価として、大気部B
をタンク2内の冷却液と同質の液で浸漬し評価し
たところ、大気部Bを大気状態のもとで評価した
ものに対し、寿命が20倍以上も向上することが
確かめられた。また、大気部Bを大気状態にして
タンク2内の冷却液中の溶存酸素を脱気した条件
での寿命は脱気せずの寿命に比べ大差なことをつ
きとめている。
をタンク2内の冷却液と同質の液で浸漬し評価し
たところ、大気部Bを大気状態のもとで評価した
ものに対し、寿命が20倍以上も向上することが
確かめられた。また、大気部Bを大気状態にして
タンク2内の冷却液中の溶存酸素を脱気した条件
での寿命は脱気せずの寿命に比べ大差なことをつ
きとめている。
更に他にも実験を行ない、すきま部25内で消
費される酸素(カソード反応)は、大気部Bより
コアプレート溝部20の内面、タンク取付部10
の側壁14との間にできる空気通路28をへて0
−リング21の大気側の表面より0リング21内
に供給されること、及びすきま25内では拡散減
少により内部に補給されることを明らかにした。
併せて、その際にはアンモニア等の成分を多く含
むエンジン冷却水を冷却水として用いた場合、割
れ寿命の悪化が著しいことも確認した。
費される酸素(カソード反応)は、大気部Bより
コアプレート溝部20の内面、タンク取付部10
の側壁14との間にできる空気通路28をへて0
−リング21の大気側の表面より0リング21内
に供給されること、及びすきま25内では拡散減
少により内部に補給されることを明らかにした。
併せて、その際にはアンモニア等の成分を多く含
むエンジン冷却水を冷却水として用いた場合、割
れ寿命の悪化が著しいことも確認した。
本発明はこの応力腐食割れ発生機構の解明結果
に基づいて案出されたもので、大気部から補給さ
れる酸素をすきま部25へ送らないようにするこ
とによつて、すなわち酸素の遮断もしくは透過速
度を低下させることによつて、応力腐食割れの進
行を抑え、それにより前記形式の熱交換器の寿命
を延ばすことを目的とする。
に基づいて案出されたもので、大気部から補給さ
れる酸素をすきま部25へ送らないようにするこ
とによつて、すなわち酸素の遮断もしくは透過速
度を低下させることによつて、応力腐食割れの進
行を抑え、それにより前記形式の熱交換器の寿命
を延ばすことを目的とする。
その為、本発明の一実施例では第3図に示す如
く弾性シール材30を二重構造の0リングとして
いる。すなわち、高温での耐久シール性に優れる
材料、たとえばエチレンプロピレンヂエンポリマ
(EPDM)等で芯ゴム31を作成し、その外側に
芯ゴム31よりも酸素を透過しにくい材料たとえ
ばニトリルブタジエンラバー(NBR)、ポリビニ
ルクロライド(PVC)等の有機材料からなる酸
素透過抑止膜32を被覆した二重構造としてい
る。
く弾性シール材30を二重構造の0リングとして
いる。すなわち、高温での耐久シール性に優れる
材料、たとえばエチレンプロピレンヂエンポリマ
(EPDM)等で芯ゴム31を作成し、その外側に
芯ゴム31よりも酸素を透過しにくい材料たとえ
ばニトリルブタジエンラバー(NBR)、ポリビニ
ルクロライド(PVC)等の有機材料からなる酸
素透過抑止膜32を被覆した二重構造としてい
る。
第4図はこの二重構造の弾性シール材30を組
付けた形状を示すが図から明らかなように、その
他の組付状態は第2図に示した従来構造と同じで
ある。そして、本例によればすきま部25内の酸
素が一旦消費されれば、その後の大気部B側から
の酸素の供給は酸素透過抑止膜32で遮断もしく
は透過速度を低下させられることになる。仮に酸
素が抑止膜32を透過して芯ゴム31内に流入す
ることができたとしても(破線イで示す)すきま
部25上に達する為には再び抑止膜32を透過し
なくてはならず、この透過時にさらに低下される
ことになる。その結果、すきま部25に接するコ
アプレート溝部20の底部でできたカソード反応
を遅らせ腐食速度を緩和もしくは停止することが
できる。
付けた形状を示すが図から明らかなように、その
他の組付状態は第2図に示した従来構造と同じで
ある。そして、本例によればすきま部25内の酸
素が一旦消費されれば、その後の大気部B側から
の酸素の供給は酸素透過抑止膜32で遮断もしく
は透過速度を低下させられることになる。仮に酸
素が抑止膜32を透過して芯ゴム31内に流入す
ることができたとしても(破線イで示す)すきま
部25上に達する為には再び抑止膜32を透過し
なくてはならず、この透過時にさらに低下される
ことになる。その結果、すきま部25に接するコ
アプレート溝部20の底部でできたカソード反応
を遅らせ腐食速度を緩和もしくは停止することが
できる。
この二重構造0−リングとして、芯ゴム31に
断面直経が35mmのEPDMを用い、酸素透過抑止
膜32に厚さが5〜15μ程度のPVCをラテツクス
コーテイングしたものを用いて、本発明者等が確
認したところ、抑止膜32の無い構造のものに対
し応力腐食性割れ寿命が4倍以上向上しているこ
とが認められた。
断面直経が35mmのEPDMを用い、酸素透過抑止
膜32に厚さが5〜15μ程度のPVCをラテツクス
コーテイングしたものを用いて、本発明者等が確
認したところ、抑止膜32の無い構造のものに対
し応力腐食性割れ寿命が4倍以上向上しているこ
とが認められた。
尚、上述した例は本発明の望しい態様を示した
ものであるが、本発明はこの例以外にも種々の態
様がある。
ものであるが、本発明はこの例以外にも種々の態
様がある。
そなわち、第5図に示すようにコアプレート1
6の側壁18の高さhをかしめプレート23の寸
法Hより小さくして(具体的には(H−h)≧0.5
mmに設定してある)かしめプレート23のツメ2
2の折り曲げ加工時にコアプレート側壁18には
直接かしめ荷重に加わらないようにしてもよい。
このようにすればコアプレート19に蓄えられる
応力は低くでき、この効果を上述した効果と併用
すればさらに応力腐食割れ寿命を長くすることが
できる。
6の側壁18の高さhをかしめプレート23の寸
法Hより小さくして(具体的には(H−h)≧0.5
mmに設定してある)かしめプレート23のツメ2
2の折り曲げ加工時にコアプレート側壁18には
直接かしめ荷重に加わらないようにしてもよい。
このようにすればコアプレート19に蓄えられる
応力は低くでき、この効果を上述した効果と併用
すればさらに応力腐食割れ寿命を長くすることが
できる。
第6図は弾性シール部材30のうちの酸素浸入
径路28側、およびコアプレート19への接触面
のみに、酸素の透過しにくい抑止膜32をコーテ
イングした実施例を示す。
径路28側、およびコアプレート19への接触面
のみに、酸素の透過しにくい抑止膜32をコーテ
イングした実施例を示す。
また、第7図はコアプレート19と弾性シール
部材30との間のみに酸素の透過しにくい抑止膜
32を介在させることによつて、大気中の酸素の
透過を遮断する実施例を示す。
部材30との間のみに酸素の透過しにくい抑止膜
32を介在させることによつて、大気中の酸素の
透過を遮断する実施例を示す。
また、第8図、第9図は大気中からの酸素の浸
入経路28、すなわちタンク取付け部10の外側
壁面14とコアプレート側壁18との間に酸素を
透過しにくい性質の液状ゴム45を流し込んで酸
素透過抑止膜を形成したり、または酸素の透過し
にくい弾性材50を前述のすきま部に圧縮固定し
て抑止膜を形成した実施例である。
入経路28、すなわちタンク取付け部10の外側
壁面14とコアプレート側壁18との間に酸素を
透過しにくい性質の液状ゴム45を流し込んで酸
素透過抑止膜を形成したり、または酸素の透過し
にくい弾性材50を前述のすきま部に圧縮固定し
て抑止膜を形成した実施例である。
さらに、かしめプレートを有しなく、コアプレ
ートにて一体にかしめをする熱交換器においても
本発明に係る酸素透過抑止膜は同様の効果を有す
る。
ートにて一体にかしめをする熱交換器においても
本発明に係る酸素透過抑止膜は同様の効果を有す
る。
更にまたコアプレート19面に酸素の透過のし
にくい有機材料をコーテイングし、大気からの酸
素を遮断する構造にしも同様の効果が得られる。
にくい有機材料をコーテイングし、大気からの酸
素を遮断する構造にしも同様の効果が得られる。
以上説明したように本発明熱交換器では弾性シ
ール部材とコアプレートとの接触部位より大気側
に酸素透過抑止膜を形成したため、コアプレート
の応力腐食部への酸素の供給を減少させることが
でき、その結果応力腐食割れの進行を大幅に遅ら
せることができて、熱交換器の寿命を著しく向上
できるという優れた効果を有する。
ール部材とコアプレートとの接触部位より大気側
に酸素透過抑止膜を形成したため、コアプレート
の応力腐食部への酸素の供給を減少させることが
でき、その結果応力腐食割れの進行を大幅に遅ら
せることができて、熱交換器の寿命を著しく向上
できるという優れた効果を有する。
第1図は本発明熱交換器の一例を示す正面図、
第2図は従来の熱交換器のかしめ部を示す断面
図、第3図は本発明に係る弾性シール材の一例を
示す断面図、第4図は第1図のX−失視断面
図、第5図ないし第9図は本発明熱交換器の他の
実施例の要部を示す断面図である。 1……熱交換本体、2,3……タンク、7……
フイン、8……チユーブ、22……かしめプレー
ト、30……弾性シール部材、32……酸素透過
抑止膜。
第2図は従来の熱交換器のかしめ部を示す断面
図、第3図は本発明に係る弾性シール材の一例を
示す断面図、第4図は第1図のX−失視断面
図、第5図ないし第9図は本発明熱交換器の他の
実施例の要部を示す断面図である。 1……熱交換本体、2,3……タンク、7……
フイン、8……チユーブ、22……かしめプレー
ト、30……弾性シール部材、32……酸素透過
抑止膜。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 熱交換流体を流す金属製のチユーブと、この
チユーブの端部に固定された金属製のコアプレー
トと、このコアプレートにかしめ結合された樹脂
製のタンクと、このタンクと前記コアプレートと
の間に介在され8〜40%圧縮変形してタンクとコ
アプレートとの間のシールを保つ弾性シール部材
と、この弾性シール部材と前記コアプレートとの
接触部位より大気側に配設された酸素透過抑止膜
とを備える熱交換器。 2 前記酸素透過抑止膜が前記弾性シール部材の
外周を被覆している特許請求の範囲第1項記載の
熱交換器。 3 前記熱交換流体はアミン、アンモニアを含む
自動車用エンジン冷却水である特許請求の範囲第
1項もしくは第2項記載の熱交換器。 4 前記コアプレートが黄銅製である特許請求の
範囲第1項ないし第3項いずれか記載の熱交換
器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5270182A JPS58168896A (ja) | 1982-03-31 | 1982-03-31 | 熱交換器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5270182A JPS58168896A (ja) | 1982-03-31 | 1982-03-31 | 熱交換器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS58168896A JPS58168896A (ja) | 1983-10-05 |
JPH0115799B2 true JPH0115799B2 (ja) | 1989-03-20 |
Family
ID=12922189
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5270182A Granted JPS58168896A (ja) | 1982-03-31 | 1982-03-31 | 熱交換器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS58168896A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6016892U (ja) * | 1983-07-08 | 1985-02-05 | トヨタ自動車株式会社 | ラジエ−タ |
JP2018151075A (ja) * | 2015-08-04 | 2018-09-27 | 株式会社デンソー | 熱交換器 |
-
1982
- 1982-03-31 JP JP5270182A patent/JPS58168896A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS58168896A (ja) | 1983-10-05 |
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