JPH01157915A - スーパーオキサイドディスムターゼ誘導剤 - Google Patents

スーパーオキサイドディスムターゼ誘導剤

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JPH01157915A
JPH01157915A JP62315485A JP31548587A JPH01157915A JP H01157915 A JPH01157915 A JP H01157915A JP 62315485 A JP62315485 A JP 62315485A JP 31548587 A JP31548587 A JP 31548587A JP H01157915 A JPH01157915 A JP H01157915A
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JP
Japan
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sod
inducer
extract
superoxide dismutase
celery
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Application number
JP62315485A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Yoshino
吉野 和広
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Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、生体内に蓄積されるスーパーオキサイドを分
解する酵素であるスーパーオキサイドディスムターゼ(
以下、SODという)誘導剤に関するものであり、特に
、炎症治療、虚血性疾患、成人病、老人病などの治療や
予防に幅広く利用できるSOD誘導剤に関するものであ
る。
〔従来の技術〕
スーパーオキサイドが、炎症の起炎物質であり、炎症の
際、組織障害を起こすことが見い出されている。そこで
スーパーオキサイドを消去させる酵素であるSODが、
疾患の治療に利用されはじめている(例えば、星恵子ら
、炎症、7:281.1987や近藤元治、フリーラジ
カルの臨床1゜日本医学館、1987など)。
さらに、スーパーオキサイドは、正常な細胞、組織に損
傷を与え、一方細胞中のSODは、加齢とともに減少し
てゆくことが知られ(カトラー(Cutler、RG)
  、第2回協和発酵バイオサイエンスシンポジウム、
東京、1985.9)、スーパーオキサイドの永年の蓄
積による酸化障害が老化、成人病の原因であると考えら
れるようになってきた(ソハール(Sohal、 R3
) :ベーシックライフサイエンス(Basic Li
fe Sci、)  、 35 ニア5.1985.加
藤邦彦、実験医学、4:60,1986)。
ところが、現在までに老化、成人病の予防、治療剤とし
て利用されている医薬品は、ビタミンEだけであり、下
等動物では確かに延命効果が認められているものの、高
等動物では効果が認められていない。
一方、SODとはまったく異なるが、SOD様作用を有
する物質すなわちSOD様物質については、トコフェロ
ール、シメチジン錯体、AoA(Anti 0xida
nt Analog)等が従来から知られており、これ
らの物質がスーパーオキサイドを分解する反応について
詳細な情報が得られている(木材ら、バイオケミストリ
ー、バイオフィジックス、アクタ(Biochim、B
iophys、Acta、): 745.37.198
3、ニワら:インフラメイション(Inflammat
ion) 。
10.79.1986及び特開昭62−59213号)
フタライド化合物を含む精油は、川きゅう以外の植物で
、セロリ油、ロページなどが知られている。(Harv
er J、Gold、 etal、  J、Org、 
Chem、。
28 :985−987.1963) (Matuha
shi N、 etal、Chem。
Pharm、 Bullo、 11:1317−131
9.1963)セロリ種子油、ロベージは、食品香料と
して市販され、安全性は高く、商業的に容易に入手でき
る。そして、フタライド化合物を含むと思われる川きゅ
うの精油エキスが、放射線障害の防護作用を有すること
が報告されている(特開昭62−135412号)。
また、川きゅう由来のフタライド新規物質誘導体が、強
心作用、冠動脈血流量増大作用を有することが報告され
ている(特開昭61−7267号)。
しかしながら、これまでに有効なSOD誘導剤は知られ
ていない。
〔発明が解決しようとする問題点〕
従って、本発明はSODを誘導でき、体内に蓄積された
スーパーオキサイドを効率的に分解させ、スーパーオキ
サイドに帰因する炎症、老化等を有効に予防、治療でき
るSOD誘導剤を提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、数ある生薬及び香料成分について効能を調べ
ていたところ、特定の香料成分がSOD誘導剤としてす
ぐれた効果を発揮し、上記問題点を有効に解決できると
の知見に基づいてなされたのである。
すなわち、本発明は、セロリまたはロベージのエキスを
含有することを特徴とするスーパーオキサイドディスム
クーゼ誘導剤を提供する。
本発明で用いるセロリとは、植物学名アピウムグラベオ
レンス(Apium graveolens L)の植
物であり、その茎、葉及び種子、好ましくは種子からの
抽出物を本発明では使用する。尚、セロリ種子は欧米で
家庭の食品香料として販売されている。
一方、本発明で用いるロベージとは、植物学名レピステ
ィカム オフィシナレコッホ(Levisticumo
fficinale Koct+)というセリ科の植物
であり、茎、葉及び根からの抽出物を本発明では使用す
る。この抽出物も食品用香料として市販されている。こ
こで、セロリ及びロベージの抽出物を得る方法としては
、これらの葉などの水抽出、水蒸気蒸留による抽出や液
化炭酸ガスを用いる臨界抽出法などがあげられる。さら
に、また有機溶剤により抽出することもできる。ここで
、有機溶媒としては、ベンゼン、ヘキサン、シクロヘキ
サン、石油エーテル、四塩化炭素、クロロフォルム、ジ
クロルメタン、エチレンクロライド(ジクロルエタン、
モノクロルエタン等)、トルエン、酢酸エチル、エーテ
ル、エタノール、メタノール、ブタノールなどの一種又
は二種以上の混合物を使用する。この場合、抽出方法と
しては、上記セロリ又はロベージ1重量部に対して有機
溶媒を1〜20重量部添加して行うのがよい。又、抽出
方法としては、バッチ法、還流法など通常の方法で行う
ことができ、室温又は加温下(30〜70℃)で、15
分〜10日程度行うのが望ましい。
本発明では上記抽出物を任意の濃度のものとして用いる
ことができるが、乾燥して用いることもできる。又、本
発明では上記抽出物を単独で用いることができるが、例
えば吸収性を高めるために界面活性剤や剤型のために乳
糖などを併用することができる。
本発明のSOD誘導剤は任意の形態で用いることができ
るが、皮膚等に塗布する外用剤の形態で用いるのがよい
。このような場合には、抽出物を0、0 O1〜10%
配合することができる。また、内服剤、注射剤、点眼剤
、外用剤などの形態で用いるものも好ましい。内服剤、
注射剤として用いる場合には、有機溶媒抽出物を5 m
g〜5 g / kg体重で投与できる。
次にセロリ種子及びロベージの抽出物の安全性データ(
LD50)を示す。
これはセロリ種子またはロベージを水蒸気蒸留により抽
出し、その濃縮物の毒1生を次の方法により調べた。
動 物:ウィスター系雄うット6週令及びDD系雄マウ
ス7週令 投与法:抽出物を蒸留水に懸濁し超音波分散した後投与
した。
結果を次に示す。
〔発明の効果〕
本発明のSOD誘導剤によれば、体内のSODを上昇さ
せ、スーパーオキサイドが除去されるので医学的、生化
学的に酸素毒性からの防御ができる。
従って、従来用いられているビタミンEのような対処療
法的方法とは異なり、本発明のS OD 誘導剤によれ
ば、これまでとまったく異なった作用機構で、加齢と相
関して低下するSOD活性を、再び上昇させることがで
きる。よって、本発明のSOD誘導剤は成人病、虚血性
疾患、老人病の予防、治療及び炎症治療剤として幅広く
利用できる。
次に実施例により本発明を説明する。
〔実施例〕
実施例1 セロリ種子またはロベージの葉を水蒸気蒸留して抽出物
を(尋、該抽出液を濃縮して粗抽出物を得た。各抽出物
についてSOD誘導活性を、つぎのようにして測定した
シー、ニレガフ ス(C,elegans)  の培養
ニジ−。
エレガンスを常法により3%酵母エキス、4%バタトソ
イトン、0.05%ミオグロビン及び0.05%植物ス
テロールを含む液体培地で、2週間、1100PP振と
う(20℃)培養し、その後、シー、エレガンスを遠沈
して集め、1%SDSで処理し、ダウエルラーバ−(D
L)だけを集めた。
SODの誘導:粗抽出物を、10%ツイーン(Twee
n)  80で懸濁させ、10−100mg/mfの濃
度にした。15m1の液体培地に、1×105匹のDL
を加え、粗抽出懸濁液を添加し、最終的に0、05 m
g −0,5mg/m11度にした。シー、エレガンス
は、48時間、20℃l Q QRPMで培養し誘導を
かけた。その後、組織を超音波で破壊し、遠心機とフィ
ルターでSODを含む細胞上清液を得た。この細胞上清
液を、1/100.1150.1/25.1 / 12
.5.1/10に希釈し、SOD活性の試料測定溶液と
した。
SOD活性の測定 大樋の方法(大樋善彦:炎症、4.63.1984 )
により測定した。
反応液 A液ニホウ酸塩(Borate) −に82PO,緩衝
液(pH8,2>B液:ハイポキサンチン   0.5
mMC液:ヒドロキシアミン  10m!JD液:蒸留
水 E液:試料溶液 F液:キサンチン オキシダーゼ 3−5 X 100
 / iG液:スルファミド酸    3mM 測定操作: 0.2 dの希釈された各試料溶液に、Δ
液0.2 ml!、B液0.2ml、C液0.2−1及
びD液0.1−を添加して、全量を1.0mlとし、3
7℃で30分間インキュベートした。その後ただちに、
G液2mlを加え、攪はん後、1時間室温に放置し、5
50nmにおける吸光度(Dl)を測定した。ブランク
については、C液の代わりに蒸留水を加えたものの吸光
度(D2)、またコントロールについては、試料溶液の
代わりに蒸留水を加えたものの吸光度(D3)を測定し
た。次式から各試料溶液のSOD活性を算出した。
SOD活性/lXl0’エレガンス= 1−(D3−D2>/ ((Di−D2)X100)S
OD活性は、各試料測定溶液の濃度変化をグラフ化し、
50%活性酸素生成阻害(=INU)を算出した。タン
パク含壷はローリ−法を用いて常法どおり定量し、SO
D活性50%活性酸素生成阻害を、タンパクmg当たり
で換算した。そして、゛コントロールのSODユニット
を100として、試料のSODユニットを表わした。結
果を第1表に示す。
第1表 第1表から明らかなごとく、セロリ及びロベージの粗抽
出物が高いSOD誘導活性を示すことがわかる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. セロリまたはロベージのエキスを含有することを特徴と
    するスーパーオキサイドディスムターゼ誘導剤。
JP62315485A 1987-12-14 1987-12-14 スーパーオキサイドディスムターゼ誘導剤 Pending JPH01157915A (ja)

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