JPH0115658Y2 - - Google Patents

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JPH0115658Y2
JPH0115658Y2 JP1983191260U JP19126083U JPH0115658Y2 JP H0115658 Y2 JPH0115658 Y2 JP H0115658Y2 JP 1983191260 U JP1983191260 U JP 1983191260U JP 19126083 U JP19126083 U JP 19126083U JP H0115658 Y2 JPH0115658 Y2 JP H0115658Y2
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JP
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floating roof
storage tank
liquid
support
restraining member
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JP1983191260U
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は原油等を貯蔵するのに好適な浮屋根式
貯槽に関するものである。
浮屋根式貯槽は、原油、重油、ガソリン、その
他の揮発性液体等を貯蔵するのに多用されるもの
で、貯液の液面に追従して動作する浮屋根を備
え、また、この浮屋根には、貯液がない状態にお
いて浮屋根を支えるための浮屋根サポートが多数
取付けられている。
ところで、この浮屋根式貯槽では、地震等によ
り貯液が動揺すると、浮屋根が上下に大きく動揺
して貯液が貯槽上部から外部に溢流したり、浮屋
根が貯槽上部や側板内部に設けられた付属設備に
接触してその設備や浮屋根自体が損傷せしめられ
たり、あるいは、その衝突の際に発火して火災事
故となつたりすることがあつた。
本考案は上記事情に鑑みてなされたもので、貯
液面が一定のレベル以下に降下したときに浮屋根
の荷重を支える複数の浮屋根サポートが該浮屋根
の下面に設けられている浮屋根式貯槽において、
上記浮屋根サポートの下端部近傍に貯液の動揺を
抑える抑止部材を係脱自在に取り付けられる係止
部を設け、該係止部より上方に上記抑止部材を係
止する仮止部を設けた構成としたものである。
このような構成の浮屋根式貯槽においては、浮
屋根の係止部に取り付けられた抑止部材がその周
囲の貯液の動揺に対する抵抗として作用する。一
般に地震などの場合に貯槽が動揺すると、貯液の
動揺はその表層が最も大きく、下になるに従い小
さくなるので、表層液面上に浮いている浮屋根サ
ポートが貯液に追随して動揺しようとするとき
に、動きの少ない位置にある抑止部材がいわば船
における錨の役割を果たし、浮屋根の上下左右の
動揺を抑える。浮屋根サポートは貯液が減つたり
無くなつたときに浮屋根の荷重を受けるものであ
るので充分の剛性を備えており、また、浮屋根の
下側に修理や検査のために人間が入れる程度の空
間を構成するものであるから抑止部材の位置はか
なり深くなり、いずれも上記の錨作用を充分発揮
することに寄与する。上記のような清掃や検査の
場合には、抑止部材を係止部より外して上方に移
動し仮止部に係止させることにより、抑止部材が
退避させられ、作業の邪魔にならない。
以下本考案を図面に基づいて説明する。
第1図ないし第3図は本考案の一実施例を示す
もので、図中1は原油等の貯液が貯蔵された貯槽
本体であり、内部に貯液の液面に追従して動作す
る浮屋根2が装備されている。この浮屋根2には
浮屋根2を上下に貫通する透孔3が数十から数百
の多数個所に略均等に穿設され、この各透孔3に
円筒状の筒枠部材4がその上端および下端を浮屋
根2から上方および下方に所定長さだけそれぞれ
突出させてリブ5を介して溶接手段等により嵌着
固定されている。また、この各筒枠部材4の内部
には、それぞれ円筒状の浮屋根サポート6が、そ
の上端を筒枠部材4から上方に突出させ、かつ、
その下端を浮屋根2の下面から該下端までの長さ
が例えば1800mmから2100mmあるいはそれ以上にな
るように下方に突出させた状態で、挿通せしめら
れ、これにより、貯液が排出されたときにこの浮
屋根サポート6により貯槽の底部の検査や修理な
どの作業を行うための空間が構成されるようにな
つている。この浮屋根サポート6の上部の内壁間
にはパイプ7が浮屋根サポート6の径方向に嵌着
固定され、このパイプ7内に、筒枠部材4を径方
向に貫通して止めピン8を介して該筒枠部材4に
取付けられた支持ピン9が挿通されており、これ
により、浮屋根サポート6が筒枠部材4に取付け
られている。また、この浮屋根サポート6は、そ
の上端および下端に、ハンドル10を備えた蓋板
11および底板12をそれぞれ備えるとともに、
その下部の所定位置に貯液の動揺を抑止する抑止
部材13が取付けられている。
上記抑止部材13は、中心部に挿通孔14aが
形成された円板状の水平部材14と、この水平部
材14の外縁部に水平部材14とは直角をなして
周方向に亘つて設けられた円筒状の垂直部材15
とから成るもので、上記挿通孔14aに上記浮屋
根サポート6を通した状態で、浮屋根サポート6
の外周面の所定位置に周方向に等間隔をあけて取
付けられた一対のピン係止部16,16の上部に
載せられている。また、浮屋根サポート6の外周
面で上記一対のピン16,16の上方の位置に
は、該ピン16,16と同様の一対のピン係止部
17,17が該ピン16,16とは周方向に90゜
位置をずらして取付けられており、この一対のピ
ン17,17により上記水平部材14が上方から
係止されている。さらに、上記上方のピン17,
17の一方と水平部材14とはピン18により係
合され、これにより水平部材14の周方向の回転
が阻止されている。そして、上記水平部材14が
貯液の上下方向の動揺を、また、上記垂直部材1
5が水平方向の動揺をそれぞれ抑止するようにな
つている。
また、上記水平部材14の挿通孔14aには、
上記一対のピン16,16およびピン17,17
の形状に合せて一対のスロツト穴14b,14b
が、水平部材14の周方向に等間隔をあけて連接
されており、水平部材14を周方向に適宜に回転
させてこのスロツト穴14b,14bに上記ピン
16,16およびピン17,17を通していくこ
とにより、該水平部材14を浮屋根サポート6に
嵌め込んだ状態で上下方向に移動させることがで
きるようになつている。さらに、上記浮屋根サポ
ート6の中段で浮屋根2の下面より下方の所定位
置には、上記一対のピン16,16およびピン1
7,17と同様の一対の仮止めピン(係止部)1
9,19が周方向に等間隔をあけて取付けられて
おり、この仮止めピン19,19を利用して、上
記抑止部材13を、第2図において二点鎖線で示
すように、浮屋根2の下面に近い上方の位置まで
移動させておくことができる構造になつている。
なお、図中20はポンツーン、21はシール装
置、22はウインドガーダードである。
次に上記のように構成された本考案の作用につ
いて説明する。
地震が起ると、貯槽本体1内の貯液は動揺し、
浮屋根2は上下に動揺する。このときの貯液の動
揺量は、第4図に示すように、液面に近づく程大
となつている。ところが、本考案の浮屋根式貯槽
にあつては、浮屋根2の全体に亘つて略均等に設
けられた多数の浮屋根サポート6の下部に、水平
部材14と垂直部材15とから成る抑止部材13
がそれぞれ設けられており、しかも、この各抑止
部材13は貯液の動揺量が小さい場所に位置せし
められているから、各抑止部材13の水平部材1
4が貯液の上下方向の動揺を、また、垂直部材1
5が貯液の水平方向の動揺をそれぞれ効率よく抑
止し、貯槽全体の液動揺を低く抑える。
なお、貯液を排出して貯槽本体1内を点検した
り修理したりする場合は、抑止部材13を浮屋根
サポート6の上方位置に移動して仮止めしてお
く。これにより、上記点検修理等が容易となる。
また、上記の実施例にあつては、抑止部材13
を円板状の水平部材14と円筒状の垂直部材15
により構成したが、水平部材14の径および垂直
部材15の長さは任意であり、また第5図に示す
ように、水平部材14の形状を四角形状に、垂直
部材15の形状を四角形の筒状にそれぞれ形成し
ても構わない。さらに、垂直部材15は水平部材
14の外縁部に必ずしも設ける必要はなく、水平
部材14の上面あるいは下面のいずれか、あるい
は双方の面上で外縁部から内方に入つた適当な位
置に設けてもよい。加えて、上記においては浮屋
根式貯槽は固定屋根を有しないものを例としてあ
げたが、本考案は固定屋根を有するものについて
も適用できることは無論である。
また、係止部や仮止部の例として浮屋根サポー
トに取り付けたピンを示したが、第2図で示した
パイプ7、支持ピン9、止めピン8の関係のよう
に浮屋根サポートにピン挿通孔を設けることによ
つて上記係止部や仮止部を構成してもよい。
以上のように、この考案は、貯液面が一定のレ
ベル以下に降下したときに浮屋根の荷重を支える
浮屋根サポートの下端部近傍に、貯液の動揺を抑
える抑止部材を係脱自在に取り付けられる係止部
を設け、該係止部より上方に上記抑止部材を係止
する仮止部を設けたことにより、抑止部材が剛性
の高い浮屋根サポートを介して浮屋根と一体に連
動するので、貯液が動揺するときにその表層にあ
る浮屋根が動揺しても貯液深部にある抑止部材が
浮屋根の動揺を阻止するように働き、種々の事故
を未然に防止することができる。
また、上記抑止部材は、貯液面が一定レベル以
下に降下したときに浮屋根を支える浮屋根サポー
トに設けられているものであるから、該抑止部材
を支持する別の浮体や連絡部材等を新たに設ける
必要がなく、製作が容易であり、しかも、既設の
貯槽を改造することも簡単である。さらにまた、
貯液を排出して貯槽内に溜まつたスラツジを清掃
し貯槽外に排出する作業を行つたり貯槽内を点検
したりする場合は、抑止部材を係止部より上方の
仮止部に仮移動しておくことができ、抑止部材に
よつて清掃、点検等の作業性が損なわれることは
ない。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第4図は本考案の一実施例を示す
もので、第1図は断面略図、第2図は要部拡大断
面図、第3図は第2図の−矢視断面図、第4
図は貯液の動揺の状態を説明するための断面略図
である。また、第5図は別の実施例を示す要部断
面図である。 2……浮屋根、6……浮屋根サポート、13…
…抑止部材、14……水平部材、15……垂直部
材、16,17……ピン(係止部)、19……ピ
ン(仮止部)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 貯液面が一定のレベル以下に降下したときに浮
    屋根の荷重を支える複数の浮屋根サポートが該浮
    屋根の下面に備えられた浮屋根式貯槽において、
    上記浮屋根サポートの下端部近傍には浮屋根の動
    揺を抑える抑止部材を係脱自在に取り付けられる
    係止部が設けられ、該係止部より上方には上記抑
    止部材を係止する仮止部が設けられていることを
    特徴とする浮屋根式貯槽。
JP19126083U 1983-12-12 1983-12-12 浮屋根式貯槽 Granted JPS6099294U (ja)

Priority Applications (1)

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JP19126083U JPS6099294U (ja) 1983-12-12 1983-12-12 浮屋根式貯槽

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JP19126083U JPS6099294U (ja) 1983-12-12 1983-12-12 浮屋根式貯槽

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Publication Number Publication Date
JPS6099294U JPS6099294U (ja) 1985-07-06
JPH0115658Y2 true JPH0115658Y2 (ja) 1989-05-10

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ID=30411907

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JP19126083U Granted JPS6099294U (ja) 1983-12-12 1983-12-12 浮屋根式貯槽

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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5034658B2 (ja) * 2007-04-27 2012-09-26 株式会社Ihi 浮き屋根式タンクのスロッシング抑制装置
JP5920700B2 (ja) * 2011-12-29 2016-05-18 株式会社石井鐵工所 シングルデッキ構造浮屋根の撓み矯正用具

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS49125920A (ja) * 1973-04-06 1974-12-03

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JPS49125920A (ja) * 1973-04-06 1974-12-03

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JPS6099294U (ja) 1985-07-06

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