JPH0115586Y2

JPH0115586Y2 -

Info

Publication number: JPH0115586Y2
Application number: JP1982144790U
Authority: JP
Priority date: 1982-09-27
Filing date: 1982-09-27
Publication date: 1989-05-10
Also published as: JPS5949589U

Description

【考案の詳細な説明】この考案は、オートバイの後ホーク装着装置の
改良に関る。

一般に、オートバイでは、後端に後車輪軸を取
着する後ホークの前端を、左右フレームの中央下
部に設けた軸金具に支軸によつて揺動自在に支承
し、後ホークとフレーム間にクツシヨンユニツト
を連結して、後輪がクツシヨンできるようにして
ある。そして、一般に後ホークの前端は、第１図
及び第２図に示すように、左右のフレームＡに軸
金具Ｂを設けたステーＣを溶着しておき、軸金具
Ｂに支軸Ｄを通して後ホークＥの前端の軸孔Ｆに
支軸Ｄを通して後ホークＥの前端を揺動自在に支
承している。そして、支軸Ｄの先端には、ナツト
Ｇを螺着している。従つて、支軸Ｄの頭部Ｈ及び
支軸Ｄの先端に螺着したナツトＧが、左右の側方
に突出している。この頭部Ｈ及びナツトＧが突出
している場所は、車体の中央下部で、運転者が足
を置くステツプに近い。運転者は、足でチエンジ
ペタルやブレーキペタルを操作するので運転中足
を動かすことが多く、支軸Ｄの頭部ＨやナツトＧ
に足を当てることがある。特に足の内側のくるぶ
しを当てると痛みが大きく、運転に支障をもたら
すことがある。

この考案は、かかる点に鑑み、支軸の頭部や支
軸先端に螺着したナツトが突出しなようにして、
安全性の向上を図つたもので、以下本考案を第３
図及び第４図に示す実施例について説明する。

左右のフレーム１から前方に突出させて溶着し
たステー２に、軸金具３を各々側方に突出しない
ように没設させて溶着する。そして軸金具３に
は、各々外側に座ぐり４を設ける。後ホーク５
は、前端に軸孔６が溶着してあつて、軸金具３に
通す支軸７に軸孔６を通して揺動自在に支承す
る。尚、軸孔６と支軸７の間には、スペーサー
８、ベアリング９、スラストワツシヤ１０、ダス
トシール１１を介在させてある。１２は中間筒で
ある。支軸７の頭部１３は、一方の軸金具３の座
ぐり４に入るようにしてある。一方、支軸７の先
端には段付ネジが形成してあり、その大径ネジ部
１６が他方の軸金具３に螺着され、その大径ネジ
部１６の先端に設けられた小径ネジ部１７がその
軸金具３の座ぐり４内に突出され、その座ぐり４
内において上記小径ネジ部１７にロツクナツト１
４が螺着されている。そして、上記左右の軸金具
３の座ぐり４の開口部にはキヤツプ１５が被着さ
れている。

作用について説明する。

後ホーク５の前端の軸孔６は、支軸７に揺動自
在に支承されて、揺動してクツシヨンできる。左
右のフレーム１のステー２に溶着する軸金具３
は、ステー２の外側に突出しないように没設させ
て溶着してあり、軸金具３に通す支軸７の先端に
螺着するロツクナツト１４は、各々軸金具３に設
けた座ぐり４内に入るので、外側に突出すること
がない。こうして、足を当てて傷つく危険を少く
できる。又、軸金具３の外端には、キヤツプ１５
を被着するので、内側が見えなくなつて体裁もよ
い。

以上説明したように、この考案は、左右のフレ
ームから各々前方に突出させたステーに、外側に
座ぐりを設けた軸金具を没設させて溶着し、左右
の軸金具に通した支軸に後ホーク前端の軸孔を挿
通して揺動自在に支承し、支軸の頭部を一方の軸
金具の座ぐり内に位置させるとともに、支軸先端
の段付ネジの大径ネジ部を他方の軸金具に螺着
し、その大径ネジ部の先端に設けられた小径ネジ
部に螺着したロツクナツトを上記他方の軸金具の
座ぐり内に位置させ、これら座ぐりの開口部にキ
ヤツプを装着したので、軸金具がステーよりも外
側に突出することがなく、支軸の頭部及びロツク
ナツトも軸金具の座ぐり内にあり、しかも座ぐり
の開口部のキヤツプによつて被覆されることによ
つてそれらが外側に突出することがない。さらに
ロツクナツトは支軸先端の段付ナツトの小径ネジ
部に螺着するようにしたので、ボツクススパナ等
による締着のために座ぐりの大きさしたがつて軸
金具を特別大きくする必要もない。こうして、フ
レームに溶着したステーより外側に突出するもの
がなくなり、足を当てて傷つくようなことが防げ
て安全である。又、突出物がないので体裁もよく
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は従来例を示し、第１図は側
面図、第２図は平面図、第３図及び第４図は本考
案の一実施例を示し、第３図は側面図、第４図は
一部縦断平面図である。１……フレーム、２……ステー、３……軸金
具、４……座ぐり、５……後ホーク、６……軸
孔、７……支軸、１３……頭部、１４……ロツク
ナツト、１６……大径ネジ、１７……小径ネジ
部。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

左右のフレームから各々前方に突出させたステ
ーに、外側に座ぐりを設けた軸金具を没設させて
溶着し、左右の軸金具に通した支軸に後ホーク前
端の軸孔を嵌挿して揺動自在に支承し、支軸の頭
部を一方の軸金具の座ぐり内に位置させるととも
に、支軸先端の段付ネジの大径ネジ部を他方の軸
金具に螺着し、その大径ネジ部の先端に設けられ
た小径ネジ部に螺着したロツクナツトを上記他方
の軸金具の座ぐり内に位置させ、これら座ぐりの
開口部にキヤツプを装着したことを特徴とするオ
ートバイの後ホーク装着装置。