JPH0115242B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、作動時に空気クツシヨンで支持さ
れ、垂直軸のまわりを回転できる羽根車と刃およ
び上記羽根車と刃とを包囲し、周囲にリムを備え
たフードを有し、上記フードが空気クツシヨン用
の空気を通す一つまたはそれ以上の開口を備えて
いる型式の芝刈り機に関するものである。

〔従来の技術〕 上記型の芝刈り機を用いて刈りながら草を集収
することは英国特許出願第2017475号に示されて
いるように従来公知である。空気クツシヨンを形
成する空気の流れは刈り取つた草を移送するのに
用いられ、芝刈り機の後部に取付けられた分離バ
ツグに移送する。

〔発明が解決しようとする課題〕

上述のような空気クツシヨン型の芝刈り機では
良好な作用を得るためフードの下側を移送通路と
して適当に形状する必要がある。

そこで、この発明は、従来型の空気クツシヨン
型の芝刈り機の主要な構造を変えることなしに上
記の問題点を解決できる芝刈り機を提供すること
を目的としている。

〔課題を解決するための手段〕

この目的を達成するために、この発明による芝
刈り機は、空気の流れが上記羽根車に達する前の
空気の流れの少なくとも一部分を利用して地面か
ら草や葉等を集収するようにされた集収室を設
け、この集収室が草や葉等を空気から分ける手段
を備えていることを特徴としている。

〔作用〕

このように構成したこの発明による芝刈り機に
おいては空気の流れは羽根車に達する前に地面か
ら草や葉等を集収して放出場所へ移送するのに用
いられる。

〔実施例〕

以下この発明の二つの実施例を添附図面を参照
して説明する。

第１，２図に示すように、芝刈り機はフード１
０を有し、このフード１０は電動機（図示してな
い）のハウジング１１を支持している。フード１
０は芝刈り機の周囲にのびるリム１２と電動機の
スイツチを備えたハンドル１３とを有している。
電動機は垂直軸１４を備え、この垂直軸１４に羽
根車１５と刃１６とが装着されている。羽根車１
５はフード１０の上側から空気を引き込みそして
フード１０の下側へ供給することによつてフード
１０の下側に空気クツシヨンを発生する。この空
気の流れはハウジング１１における第１スロツト
１７およびハウジング１１とフード１０との間の
第２スロツト１８を通り、そしてフード１０の中
央部における一つまたはそれ以上の開口１９を通
つて羽根車１５に導かれる。電動機の冷却用空気
は羽根車１５によつてハウジング１１の上側部に
おける別個の入口２０内へ同時に吸引され、そし
てこの空気の流れは電動機を通過して空気クツシ
ヨンに導かれる。

従つて上述の装置は空気クツシヨン型芝刈り機
である。このような芝刈り機に特殊な形状のカバ
ー２１を設けることによつて、羽根車に吸引され
る空気は芝生から草や葉等を刈り取りそしてそれ
をカバー２１内の空所へ移送するのに用いること
ができる。これは第１図に矢印で示すような空気
の流れによつて達成される。このような空気の流
れを形成するためカバーはノズル開口２２を備
え、このノズル開口２２はカバー２１をフード１
０に取付けたときフード１０のリム１２に隣接し
て位置する。このノズル開口２２は芝刈り機の前
部の全幅にわたつてのびている。カバー２１はフ
ード１０と共に室２３を形成し、この室２３内に
草や葉が移送される。室２３内で草や葉等を分離
しそれらが空気クツシヨンに入るのを防ぐため、
室２３にはフイルタ２４が設けられ得る。室２３
からの空気は羽根車１５を通つて空気クツシヨン
に供給される。ハンドル１３の垂直運動を妨げな
いようにするためカバー２１の後部に凹所２５が
設けられる。この凹所２５は側壁２６と上壁２７
とによつて画定され、そして電動機への冷却用空
気を通常の仕方で大気から直接取り入れるように
形成される。室２３内はフード１０からカバー２
１をはずすことによつて空にされ、カバー２１は
フード１０に適当な装置によつて固定される。

第３図には、カバー２１が芝刈り機の後部の集
収領域に配置されるノズル開口２２を備え、それ
により図面に矢印で示す空気の流れを形成する実
施例を示す。この構造の目的は刈り取つた草を集
め、そして刈り取つた草が刃の回転方向に関連し
てフードの内部側壁の一つに対して投げ付けられ
るので、通常芝刈り機の後方においてその側部の
一方に刈り取つた草の列が形成されるものである
が、この発明の場合、通常刈り取つた草の列の形
成される領域の上方にノズル開口を配置すること
によつて草は室２３内に吸込まれ、空気の流れは
羽根車を介して空気クツシヨンへ連続して流れ
る。

当然、芝刈り機の任意の適当な箇所にノズル開
口を設けること、および一方のノズル開口が開い
ているときには他方のノズル開口を閉じさせるま
たは両方のノズル開口を同時に開放させる装置を
同一カバーに設けて同一カバーに複数のノズル開
口を組合せることができる。

また適当なアダプタを用いることによつて従来
の真空掃除機の付属部品を用いることもできる。

〔発明の効果〕

この発明による芝刈り機は上述の装置に代るも
のであり、従来型の空気クツシヨン型の芝刈り機
の主要な構造を変えることなしに用いられしかも
すぐれた集収結果をもたらす。

【図面の簡単な説明】

第１図は、形成される空気の流れを矢印で示す
ためカバーをはずした状態で空気クツシヨン型芝
刈り機を示す斜視図、第２図はカバーを装着した
状態で芝刈り機を示す垂直断面図、第３図はこの
発明の別の実施例を示す第１図と同様な図であ
る。 図中、１０……フード、１１……ハウジング、
１２……リム、１３……ハンドル、１４……垂直
軸、１５……羽根車、１６……刃、１７……第１
スロツト、１８……第２スロツト、１９……開
口、２０……入口、２１……カバー、２２……ノ
ズル開口、２３……室、２４……フイルタ、２５
……凹所、２６……側壁、２７……上壁。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 作動時に空気クツシヨンで支持され、垂直軸
   １４のまわりを回転できる羽根車１５と刃１６お
   よび上記羽根車１５と刃１６とを包囲し、周囲に
   リム１２を備えたフード１０を有し、上記フード
   １０が空気クツシヨン用の空気を通す一つまたは
   それ以上の開口１９を備えている型式の芝刈り機
   において、空気の流れが上記羽根車１５に達する
   前の空気の流れの少なくとも一部分を利用して地
   面から草や葉等を集収するようにされた集収室２
   ３を設け、この集収室２３が草や葉等を空気から
   分ける手段２４を備えていることを特徴とする芝
   刈り機。 ２ フード１０における各開口１９がフード１０
   の周囲のリム１２の近くに設けられた一つまたは
   それ以上のノズル開口２２と連通している特許請
   求の範囲第１項に記載の芝刈り機。 ３ ノズル開口２２が芝刈り機の前部の全幅にわ
   たつてのびている特許請求の範囲第２項に記載の
   芝刈り機。 ４ ノズル開口２２がフード１０の一側壁近くで
   フード１０の後部に配置されている特許請求の範
   囲第２項に記載の芝刈り機。 ５ 各ノズル開口２２とフード１０における各開
   口１９との連通部で集収室２３を形成している特
   許請求の範囲第２〜４項のいずれか１項に記載の
   芝刈り機。 ６ 草や葉等を空気から分ける手段２４がフイル
   タから成る特許請求の範囲第２〜５項のいずれか
   １項に記載の芝刈り機。 ７ 集収室２３が、別個の冷却用空気の流れを電
   動機に供給する手段２７をもつカバー２１を備え
   ている特許請求の範囲第６項に記載の芝刈り機。