JPH01151381A - 特性補正装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、信号記録装置において、記録、再生時の信
号処理系の非線型性に起因する歪みの補正及び再生信号
レベルの補正を自動的に行う特性補正装置に関するもの
である。

〔従来の技術〕

ＶＴＲなどの信号記録装置において、広帯域の信号を記
録するための一手法として、１つの信号を複数のチャン
ネルに分割することにより、各チャンネルに要求される
帯域幅を減少させて記録す　・るチャンネル分割記録方
式がある。

このような方式において、記録される信号がテレビジョ
ン信号である場合には、信号を１水平走査期間毎に区切
って複数のチャンネルに振り分け、該振り分けられた信
号を時間軸伸長して記録する方法が用いられている。

この方法の一例を第７図に示し、この例では入力映像信
号を２つのチャンネル（Ａ、Ｂ）に振り分けるようにし
ている。同図（ａ）は入力信号を示し、１水平走査期間
毎に時間順の番号をＨｌ、Ｈ２゜Ｈ３，・・・と付して
いる。入力信号は１水平走査線毎にチャンネルＡとチャ
ンネルＢに振り分けられるとともに、時間軸伸長を受け
て第７図（ｂ）に示す記録信号の形に変換される。

このようにチャンネル分割することによって信　号が時
間軸伸長されると、チャンネル毎の帯域が減少するが、
１つの信号が２系統で記録、再生されることになるので
、チャンネル間に特性差があると、上記の例では走査線
が目立つ等の再生画質の劣化につながる。そこでチャン
ネル間の特性差を自動的に補正する装置が必要となる。

上記のようなチャンネル分割を行って記録、再生するＶ
ＴＲに使用されている特性補正装置の一構成例が、「佐
々木清志　他：帯域圧縮方式ハイビジョン用ＶＴＲ，ナ
ショナル　テクニカルレポート　Ｖｏｌ、３２　Ｎｏ、
４　Ｊに示されている。

第９図はこの装置の構成を示すブロック図であり、図に
おいて、αｅは再生ランプ信号を記憶するメモリ、αυ
は再生ランプ信号の加算平均及びチエツクを行う加算平
均及びチエツク回路、側はレベル補正テーブルメモリ、
ａｌは基準ランプ信号データメモリ、００はデータ処理
回路、αつはレベル補正テーブルメモリ＠のアドレスを
切換えるスイッチ、αφは再生信号入力端子、ａηは再
生ランプ信号入力端子、α呻は時間軸データ端子、Ｑ９
）は補正出力端子である。

従来の特性補正装置は上記のように構成されており、映
像信号の垂直ブランキング期間内に黒レベルから白レベ
ルまで変化するランプ信号を記録し、これを再生するこ
とによって記録レベルと再生レベルとの対応をつけるよ
うにしている。そして第８図（ａ）に示すランプ波形を
記録したとき、再生信号として第８図（ｂ）に示すよう
な歪んだ波形が得られたとすると、この再生ランプ信号
をタイムベースコレクタ装！（ＴＢＣ）に通して時間軸
を補正し、記録時のランプ信号とタイミングを一致させ
ることによって、入力信号レベルと再生出力レベルとの
対応をつけるようにしている。

この動作を詳細に説明すると、再生ランプ信号はまず加
算平均及びチエツク回路卸に入力され、ここで複数個の
再生ランプ信号を加算してＳ／Ｎの改善を図るとともに
、加算平均した再生ランプ信号の形状をチエツクし、ド
ロップアウト等の影響を除去する。加算平均及び形状チ
エｙりされた再生ランプ信号は、時間軸データをアドレ
スとして再生ランプデータメモリａωに記憶される。次
に再生ランプデータメモリＱＯＩのデータとアドレスと
を互いに逆転してレベル補正テーブルメモリ０に記憶さ
せる。基準ランプ信号データメモリ（２）には記録時の
ランプ信号の形状が記憶されており、レベル補正テーブ
ルメモリ亜のアドレスとしてスイッチＱＳ）を介して再
生映像信号データを与えれば、基準ランプ信号データメ
モリα蜀のアドレスが定まり、基準ランプ信号データメ
モリＱ３１の出力にレベル補正された映像信号データが
得られる。

〔発明が解決しようとする問題点〕

従来の特性補正装置は以上のように構成されているので
、記録時のランプ信号と再生時のランプ信号のタイミン
グを完全に一致させなければならないので、非常に高精
度のタイムベースコレクタ装置が必要であるし、ベロシ
ティ−エラーと呼ばれる一水千期間内の時間軸変動があ
る場合に、−水平期間の後半においてはタイミングを記
録時と再生時とで完全に一致させることができず、記録
レベルと再生レベルとの対応が正しくつけられないとい
う欠点があった。

また、従来装置で用いたランプ信号のように映像信号レ
ベルが同一レベルである期間の短い信号では、サンプリ
ング位置がずれると誤まった再生ランプデータが取込ま
れてしまい、正しいレベル補正動作が行なえないという
問題点があった。

この発明は上記のような従来のものの問題点を解消する
ためになされたもので、タイムベースコレクタ装置を持
たない信号記録装置においても、レベル補正動作を正し
く行なえる特性補正装置ヲ得ることを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

この発明に係る特性補正装置は、記録および再生映像信
号のブランキング期間内において少なくとも映像信号の
黒レベルから白レベルまでに相当する複数種の高さの異
なるパルスを発生する第１の基準パルス発生手段と、記
録映像信号に同期して動作させた第１の基準パルス発生
手段の出力信号を記録映像信号のブランキング期間内に
挿入する基準パルス挿入手段と、再生映像信号に同期し
て動作させた第２の基準パルス発生手段の出力信号と再
生映像信号から得られる基準パルスを用いて再生映像信
号をレベル補正するレベル補正手段とを設けたものであ
る。

〔作用〕

この発明においては、第２の基準パルス発生手段は再生
映像信号に同期して動作するので、再生映像信号が時間
軸変動を含んでいても、その変動に合わせた位置に記録
時に挿入したパルスと同じパルスを発生する。従って再
生映像信号から得られる再生基準パルスと完全にタイミ
ングを合わせることができ、記録時に挿入した黒レベル
から白レベルまでに相当する複数種の高さの異なるパル
スのそれぞれを記録時と再生時で正確に対応づけること
ができるので、タイムベースコレクタ装置を持たない信
号記録装置であっても正しくレベル補正をすることがで
きる。

〔実施例〕

以下、この発明の一実施例を図について説明する。第１
図は本発明の一実施例による特性補正装置を示し、ここ
では、８ｂｉ　ｔの再生Ａ／Ｄ変換器の量子化レベル数
に相当する２５６通りの高さの基準パルスを、水平ブラ
ンキング期間のバックポーチに一つずつ挿入する場合を
例にとって説明する。

第１図は本実施例の記録系ブロックを示し、図において
、（１）はチャンネル分割された後の映像信号をＡ／Ｄ
変換する記録Ａ／Ｄ変換器、（２）は映像信号から垂直
及び水平同期信号を分離しゲートパルスを発生するゲー
トパルス発生手段、（３）はゲートパルス発生手段（２
）の出力に従って黒レベルから白レベルまでの２５６通
りの高さの基準パルスを発生する第１の基準パルス発生
手段、（４）は基準パルス発生手段（３）の出力信号を
記録映像信号と切換えて挿入する基準パルス挿入手段、
（５）は基準パルスが挿入された映像信号をＤ／Ａ変換
する記録Ｄ／Ａ変換器である。

また第２図は本実施例の再生系ブロックを示し、図にお
いて、（６）は再生映像信号をＡ／Ｄ変換する再生Ａ／
Ｄ変換器、（７）は再生Ａ／Ｄ変換器（６）の出力デー
タから記録時に挿入した基準パルスのデータを選択する
基準パルス選択手段、（８）は基準パルス発生手段（３
）の出力データと基準パルス選択手段（７）の出力デー
タを用いて再生映像信号をレベル補正するレベル補正手
段、（９）はレベル補正された映像信号をＤ／Ａ変換す
る再生Ｄ／Ａ変換器である。

なおゲートパルス発生手段（２）と基準パルス発生手段
（３）は記録系のものを兼用しているが、同様の動作を
する別の回路を用いることも勿論できる。

次に第１図ないし第４図を用いて動作について説明する
。第１図において、記録時にゲートパルス発生手段（２
）は映像信号（第３図（ａ）参照）からフレームパルス
と、バックポーチの期間ハイレベルとなるゲートパルス
（第３図（ｂｌ参照）を発生する。

フレームパルスでスタートする基準パルス発生手段（３
）は例えばＲＯＭからデータを読出すことによりゲート
パルスに従って第１走査線で２５６／２５６の量子化レ
ベルの高さのパルスのデータを発生し、以降Ｉｆ子レベ
ルずつ小さくなっていくパルスのデータ（２５５／２５
６．２５４／２５６゜・・・、２／２５６．１／２５６
）を−水平ブランキング期間ごとに発生する（第３図（
Ｃ）参照）。

例えばＮＴＳＣ方式では１フレームの走査線数が５２５
本であり、２チヤンネルに分割すると１チヤンネルあた
りの走査線数は２６２本あるいは２６３本となるので、
全量子化レベルに相当する２５６通りの高さの基準パル
スを１フレームの間に映像信号に挿入することができる
。

この基準パルスのデータと記録Ａ／Ｄ変換器（１）の出
力データをゲートパルスに従って基準パルス挿入手段（
４）で切換え、記録Ｄ／Ａ変換器（５）でＤ／Ａ変換す
ると、第３図（ｄｌに示すように、水平ブランキング期
間のバックポーチに一つずつ基準パルスが挿入された映
像信号が得られ、この映像信号が記録系回路を経て記録
される。

再生時には例えば白レベル付近が縮んだ再生映像信号（
第４図（ａ）参照）を再生Ａ／Ｄ変換器（６）でＡ／Ｄ
変換する。これと同時にゲートパルス発生手段（２）で
時間軸変動を含む再生映像信号に同期したフレームパル
スとゲートパルスを発生させ、基準パルス発生手段（３
）で記録時と全く同じパターンの基準パルス（第４図（
ｂ）参照）を発生させるデータを出力する。なお、説明
をわかりやすくするために基準パルスをアナログ状態で
図に示す。

また、基準パルス選択手段（７）は、記録時に挿入した
基準パルスを、再生Ａ／Ｄ変換器（６）の出力データか
らゲートパルスに従って選択し、歪を受けて高さが変化
した再生基準パルスのデータを得る（第４図（Ｃ）参照
）。

次にレベル補正手段（８）において、例えばすべての再
生基準パルスのデータをアドレスとして基準パルス発生
手段（３）の出力データをメモリに書込んでレベル補正
テーブルを作成し、通常の映像期間では再生Ａ／Ｄ変換
器（６）の出力データをアドレスとしてレベル補正テー
ブルから値を読出すなどのレベル補正動作を行い、記録
時に挿入した基準パルスを除去し、この後、再生Ｄ／Ａ
変換器（９）でＤ／Ａ変換すると、レベル補正された再
生映像信号が得られる。

なお、上記実施例では基準パルスを水平ブランキング期
間のバックポーチに、パルス高さの高いものから一つず
つ挿入するようにしたものについて説明したが、第５図
に示すように基準パルスをパルス高さの低いものから一
つずつ挿入する、また、第６図に示すようにバックポー
チに２つずつ挿入して１フレームで２サイクルのパター
ンとする、あるいは垂直ブランキング期間にも一部を挿
入する等してもよく、上記実施例と同様の効果を奏する
。

また、上記実施例では再生時の基準パルス発生手段（３
）の出力信号のパルス幅が記録時と同じものを用いた例
について説明したが、記録時より再生時のパルス幅を広
く選ぶようにしてもよく、上記実施例と同様の効果を奏
する。

また、上記実施例では、再生基準パルスのデータをアド
レスとして基準パルス発生手段（３）の出力データを読
込み、通常の映像期間では再生Ａ／Ｄ変換器（６）の出
力データをアドレスとして読出すというレベル補正方式
を用いた例について説明したが、例えば再生基準パルス
のデータをアドレスとして再生基準パルスと記録基準パ
ルスのレベル差を補正データとしてメモリに書込み、通
常の映像期間で再生Ａ／Ｄ変換器の出力データをアドレ
スとして補正データを読出し、再生Ａ／Ｄ変換器の出力
データと加算してレベル補正する、等の方式やマイクロ
コンピュータを用いてソフトウェアでレベル補正データ
を作成し、レベル補正データに不連続点が生じた場合に
データを補間する等の他のレベル補正方式を用いてもよ
い。

また、上記実施例では、再生時に得られる再生基準パル
スのデータをそのまま用いた例について説明したが、複
数回の再生基準パルスのデータを加算平均、平滑化する
手段、ドロップアウトが発生した場合の再生基準パルス
のデータは使用しない、などの手段を併用することによ
りさらに一層の効果を期待できる。

〔発明の効果〕

以上のように、この発明によれば、第２の基準パルス発
生手段を再生映像信号に同期させて動作させ、黒レベル
から白レベルまでに相当する複数種の高さの異なる基準
パルスのそれぞれを記録時と再生時とで正確に対応づけ
るようにしたので、タイムベースコレクタ装置を持たな
い信号記録装置においても記録時の基準パルスとそれを
再生したときの再生基準パルスのタイミングを正確に合
わせることができ、また、基準パルスに幅を持たせたこ
とによってサンプリング位置が多少ずれてもレベル補正
動作を正確に行なえる特性補正装置が得られる効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例による特性補正装置の記録系
の構成を示すブロック図、第２図は本発明の一実施例に
よる特性補正装置の再生系の構成を示すブロック図、第
３図、第４図はこの発明の一実施例の動作説明図、第５
図、第６図はこの発明の他の実施例の動作説明図、第７
図は信号記録装置におけるチャンネル分割記録方式を説
明するための図、第８図は従来例の動作説明図、第９図
は従来の特性補正装置の構成を示すブロック図である。 図において、（３）は第１．第２の基準パルス発生手段
、（４）は基準パルス挿入手段、（６）は再生Ａ／Ｄ変
換器、（８）はレベル補正手段である。 なお図中同一符号は同−又は相当部分を示す。

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）映像信号を記録、再生する際の信号処理系の特性
   を補正する特性補正装置であって、 記録映像信号に同期して動作し映像信号のブランキング
   期間内において少なくとも映像信号の黒レベルから白レ
   ベルまでに相当する複数種の高さの異なる基準パルスを
   発生する第１の基準パルス発生手段と、 該第１の基準パルス発生手段の出力信号を前記記録映像
   信号のブランキング期間内に挿入する基準パルス挿入手
   段と、 再生映像信号に同期して動作し前記第１の基準パルス発
   生手段と同様の基準パルスを発生する第２の基準パルス
   発生手段と、 該第２の基準パルス発生手段の出力信号と前記再生映像
   信号から得られる基準パルスとを用いて該再生映像信号
   をレベル補正するレベル補正手段とを備えたことを特徴
   とする特性補正装置。
2. （２）前記第１、第２の基準パルス発生手段として、同
   一の基準パルス発生手段を用いたことを特徴とする特許
   請求の範囲第１項記載の特性補正装置。
3. （３）前記基準パルスが、前記再生映像信号をＡ／Ｄ変
   換する再生Ａ／Ｄ変換器の量子化レベルのそれぞれに相
   当する高さのパルスで構成されていることを特徴とする
   特許請求の範囲第１項または第２項記載の特性補正装置
   。
4. （４）前記基準パルスは、一水平ブランキング期間に１
   つずつ挿入されることを特徴とする特許請求の範囲第１
   項ないし第３項のいずれかに記載の特性補正装置。