JPH01150183A - 電子写真装置の定着装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、電子写真装置の定着装置に関し、特にトナー
等の着色材を一対のローラを用いて被転写手段に加熱し
圧着させることにより、写像を定着させる電子写真装置
の定着装置に関する。

〈従来の技術〉 従来、複写機等の所謂電子写真プロセスを用いた電子写
真装置に於て、トナーを、例えば紙等の被転写手段に転
写した俊に定着させるには、発熱ランプ等からなる発熱
部を中心に有し、金属等の熱良導体からなる筒状部材が
発熱部を外囲する加熱ローラと、合成ゴム等のエラスト
マ材が外嵌された圧着ローラとを互いに密着させ、両日
−ラが互いに接するニップ部分に前記した被転写手段を
通過させ、トナーを加熱すると同時に被転写手段に圧着
させるようにしている。

しかるに、このような定着装置は、加熱ロール内の発熱
部からの熱が外周の筒状部材に伝わり、この熱伝導体が
所定の温度に昇温すると使用可能となるが、発熱体と筒
状部材との間に間隙を有しているため熱効率が悪く、ま
た加熱ローラの熱容母が大きいため、昇温に比較的長時
間を要していた。

そこで、圧着ローラを熱の良導体であって良い硬質の材
料により構成し、加熱ローラを樹脂系抵抗発熱層を有す
る弾性変形容易なものとすれば上記した問題が解決され
る。その場合に、発熱層の対摩耗特性を考慮して、その
周囲を保護層により覆うと良いが、特に発熱層が大きく
変形することから、発熱層と保護層との間の接合力を必
ずしも十分に確保できずに、保護層が剥離し易いという
問題がある。

〈発明が解決しようとする問題点〉 このような従来技術の問題点と発明者の知見に鑑み、本
発明の主な目的は、加熱ローラを早期に昇温し得ると共
に耐久性に優れた電子写真装置の定着装置を提供するこ
とにある。

〈問題点を解決するための手段〉 このような目的は本発明によれば、互いに密着して回転
する加熱ローラと圧着ローラとの間に被転写手段を通過
させ、被写体の写像を前記被転写手段に定着させるだめ
の電子写真装置の定着装置に於て、前記加熱ローラが、
弾発層と、該弾発層の外周に設けられた発熱層と、該発
熱層の外周に設けられた保護層とを有し、前記発熱層と
前記保護層との間に接着剤層を介在させたことを特徴と
する電子写真装置の定着装置を捉供することにより達成
される。

く作用〉 このようにすれば、発熱層と保護層との間の接合力を高
め、加熱ローラの耐久性を向上させることができる。

〈実施例〉 以下に添付の図面を参照して本発明を特定の実施例につ
いて詳細に説明する。

第１図及び第２図は、本発明に基づく電子写真装置の定
着装置の一実施例を示している。

第１図には電子写真装置の構成を示しており、回転可能
な感光ドラム１は、その外周面にセレンがめつきされて
いる。この感光ドラム１の外周面に沿って帯電部２、感
光部３、現像部４、転写部５、清掃部６及び除電部７が
この順に設けられている。また、転写部５から転写用紙
９が搬出される方向即ち矢印Ａの方向の下流側には定着
部８が設けられている。

感光ドラム１が第１図の矢印Ｂの方向へ回転すると、そ
の回転に伴い該ドラム表面部分がコロナ帯電手段からな
る帯電部２を通過することにより、７００ボルト程度で
あって良い均一な電位に帯電される。次に、感光ドラム
１０表面部分は露光部３を通過し、被写体の形状に応じ
た潜像が露光により形成される。そして、現像部４に於
て図示されないキャリヤに搬送されるトナーが、潜像に
対応して感光ドラム１の表面に付着する。更に、転写部
５に於て、第１図に於けるも側より矢印Ａの方向に搬送
される被転写用紙９がコロナ帯電手段からなる帯電部５
ａにより帯電されると同時にドラム１の表面部分に付着
したトナーが用紙９に転写される。トナーを転写した俊
の感光ドラム１の表面部分は清掃部６を通過し、残留ト
ナーが清掃される。そして露光ランプからなる除電部７
に於て軸線方向に概ね−様な電位に除電され再び上記し
たプロセスを繰返すこととなる。一方、用紙９に転写さ
れたトナーは、定着部８に於て、加熱されると同時に用
紙９に圧着されることにより写像が用紙９に定着する。

定着部８は、図示されない駆動手段により回転駆動され
る圧着ローラ１０と該圧着ローラに当接部１２で密着す
ることにより従動する加熱ローラ１１とからなる。第２
図に示すように、圧着ローラ１０は中空の円筒形をなし
、アルミニウム等金属の熱良導体にて形成されている。

一方、加熱ローラ１１は、その中心から外周にかけて、
金属製の回転軸１５と、シリコンゴム或いは弗素ゴム等
の弾発材料からなる弾発層１６と、シリコン発泡ゴム或
いは弗素発泡ゴム等の軟質材からなる断熱層１７と、ポ
リイミド系、フェノール系或いはエポキシ系樹脂等に銀
、カーボン等の導体の粉末を混入したペースト材を焼成
してなるものであって良い耐熱性の導電樹脂からなり、
かつ図示されない外部電源に接続された抵抗発熱層１８
と、接着剤層１９と、弗素樹脂からなる保護層２０とが
この順に積層されている。

ここで、接着剤層１９を設けたのは、加熱ローラ１１の
作動に際して、弾発層１６或いは断熱層１７の変形に従
って抵抗発熱層１８も大きく変形するために、接着剤層
１９を介在させない場合には、保護層２０の剥離が問題
となり得るからである。接着剤＠１９は、任意の耐熱性
接着剤をディッピングやスクリーン印刷により成層して
なるものであって良いが、発熱層１８を構成するポリイ
ミド系、フェノール系或いはエポキシ系などのベース樹
脂と同様のものからなるものとすることにより、隣接す
る層間の接合力を大幅に高めることができる。

発熱層１８から発生した熱は、発熱層１８内周の断熱層
１７（よりその殆どが半径方向外側に向けて放出され加
熱ローラ１１の表面が早期に昇温する。そしてこの熱は
圧着ローラ１０に伝達され該ローラを介して加熱ローラ
１１が軸線方向に−様な温度になる。そのため、早期に
かつ好適に被転写用紙９にトナーを定着することができ
る。

〈発明の効果〉 このように本発明によれば、熱効率の向上により、ウオ
ームアツプ時間の短縮及び消費電力の節約が図られ、密
着性の向上により、画質が向上し、しかも加熱ローラの
耐久性が高いことにより、その効果は極めて大である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明に基づく電子写真装置の定着装置が適
用された電子写真装置の模式的な構成図である。 第２図は、第１図の要部を拡大して示す断面図である。 １・・・感光ドラム　　　２・・・帯電部３・・・露光
部　　　　　４・・・現像部５・・・転写部　　　　　
５ａ・・・帯電部６・・・清掃部　　　　　７・・・除
電部８・・・定着部　　　　　９・・・被転写用紙１０
・・・圧着ローラ　　１１・・・加熱ローラ１２・・・
当接部　　　　１５・・・回転軸１６・・・弾発層　　
　　１７・・・断熱層１８・・・発熱＠　　　　１９・
・・接着剤層２０・・・保護層

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）互いに密着して回転する加熱ローラと圧着ローラ
   との間に被転写手段を通過させ、被写体の写像を前記被
   転写手段に定着させるための電子写真装置の定着装置に
   於て、 前記加熱ローラが、弾発層と、該弾発層の外周に設けら
   れた発熱層と、該発熱層の外周に設けられた保護層とを
   有し、前記発熱層と前記保護層との間に接着剤層を介在
   させたことを特徴とする電子写真装置の定着装置。
2. （２）前記発熱層が、樹脂に導体を混入したペーストを
   焼成してなるもので、かつ前記接着剤層が前記発熱層を
   構成するベース樹脂からなることを特徴とする特許請求
   の範囲第１項に記載の電子写真装置の定着装置。