JPH0114976B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0114976B2 JPH0114976B2 JP56204156A JP20415681A JPH0114976B2 JP H0114976 B2 JPH0114976 B2 JP H0114976B2 JP 56204156 A JP56204156 A JP 56204156A JP 20415681 A JP20415681 A JP 20415681A JP H0114976 B2 JPH0114976 B2 JP H0114976B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- contact
- commutator
- alloy
- resistance
- sliding contact
- Prior art date
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- Expired
Links
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- Contacts (AREA)
Description
本発明は、摺動接点材料の改良に関する。
従来より摺動接点材料の一つとして潤滑性に優
れたAg−Mn合金が用いられてきたが、Ag−Mn
合金の摺動接点材料は酸化し易く、接触抵抗が高
く不安定になるという欠点があり、従つてこの摺
動接点材料で小型モータの整流子の外周の接点片
を製作して使用した場合には刷子接点との接触抵
抗が変化し、整流子の回転速度が大きくばらつい
て不安定なものとなつていた。 本発明は、かかる欠点を解消すべくなされたも
のであり、Ag−Mn合金の酸化による接触抵抗の
増大を抑制し、潤滑性を維持しつつ耐消耗性を向
上させ、しかも接触抵抗を低く安定させた摺動接
点材料を提供せんとするものである。 本発明の摺動接点材料は、Pt、Ru及びPdの内
の少なくとも一種を合計で0.5〜２重量％、Mn1
〜10重量％及び残部Agの銀合金から成るもので
ある。 かかる本発明の摺動接点材料に於いて、Ag中
に１〜10重量％（以下ｗ／ｏという。）のMnを
添加した以外にPt、Ru及びPdの内の少なくとも
一種を合計で0.5〜2w／ｏ添加するのは、これら
の元素の添加された材料より成る整流子の外周の
接点片はAg−Mn合金での酸化による接触抵抗の
増大が抑制され、Ag−Mn合金の有する潤滑性が
維持されて耐消耗性が向上すると共に接触抵抗が
低く安定するからであり、0.5w／ｏ未満ではAg
−Mn合金での酸化による接触抵抗の増大が抑制
されず、つまりMnOxが生成されて接触抵抗が高
く不安定になり、2w／ｏを超えるとAg−Mn合
金の有する潤滑性等の特性を損ない耐消耗性が低
下するので、結局0.5〜2w／ｏの添加が必要であ
る。 次に本発明による摺動接点材料と従来の摺動接
点材料にて作つた小型モータの整流子の接点片に
ついて説明する。 後記の表の右欄に示す成分組成の本発明の実施
例である摺動接点材料と従来例の摺動接点材料に
て、図面に示す如く小型モータの直径６mm、長さ
９mmの整流子１の外周に厚さ0.2mmの接点片１ａ
が形成され、この接点片１ａの外周面の上下に、
Au−Ag−Cu−Pt合金より成る直径0.25mm、長さ
10mmの３本の刷子線材２を有する刷子線材３を相
対向するように摺接させて、後記の試験条件にて
整流子１の回転試験を行い、接点片１ａの消耗量
と整流子１の回転数のばらつきを測定した処、後
記の表の右欄に示すような結果を得た。 試験条件 電圧：12V 電流：直流60mA 整流子の回転数：2800回転／分 整流子の回転時間：500時間 刷子接点の接触力：５ｇ／３本
れたAg−Mn合金が用いられてきたが、Ag−Mn
合金の摺動接点材料は酸化し易く、接触抵抗が高
く不安定になるという欠点があり、従つてこの摺
動接点材料で小型モータの整流子の外周の接点片
を製作して使用した場合には刷子接点との接触抵
抗が変化し、整流子の回転速度が大きくばらつい
て不安定なものとなつていた。 本発明は、かかる欠点を解消すべくなされたも
のであり、Ag−Mn合金の酸化による接触抵抗の
増大を抑制し、潤滑性を維持しつつ耐消耗性を向
上させ、しかも接触抵抗を低く安定させた摺動接
点材料を提供せんとするものである。 本発明の摺動接点材料は、Pt、Ru及びPdの内
の少なくとも一種を合計で0.5〜２重量％、Mn1
〜10重量％及び残部Agの銀合金から成るもので
ある。 かかる本発明の摺動接点材料に於いて、Ag中
に１〜10重量％（以下ｗ／ｏという。）のMnを
添加した以外にPt、Ru及びPdの内の少なくとも
一種を合計で0.5〜2w／ｏ添加するのは、これら
の元素の添加された材料より成る整流子の外周の
接点片はAg−Mn合金での酸化による接触抵抗の
増大が抑制され、Ag−Mn合金の有する潤滑性が
維持されて耐消耗性が向上すると共に接触抵抗が
低く安定するからであり、0.5w／ｏ未満ではAg
−Mn合金での酸化による接触抵抗の増大が抑制
されず、つまりMnOxが生成されて接触抵抗が高
く不安定になり、2w／ｏを超えるとAg−Mn合
金の有する潤滑性等の特性を損ない耐消耗性が低
下するので、結局0.5〜2w／ｏの添加が必要であ
る。 次に本発明による摺動接点材料と従来の摺動接
点材料にて作つた小型モータの整流子の接点片に
ついて説明する。 後記の表の右欄に示す成分組成の本発明の実施
例である摺動接点材料と従来例の摺動接点材料に
て、図面に示す如く小型モータの直径６mm、長さ
９mmの整流子１の外周に厚さ0.2mmの接点片１ａ
が形成され、この接点片１ａの外周面の上下に、
Au−Ag−Cu−Pt合金より成る直径0.25mm、長さ
10mmの３本の刷子線材２を有する刷子線材３を相
対向するように摺接させて、後記の試験条件にて
整流子１の回転試験を行い、接点片１ａの消耗量
と整流子１の回転数のばらつきを測定した処、後
記の表の右欄に示すような結果を得た。 試験条件 電圧：12V 電流：直流60mA 整流子の回転数：2800回転／分 整流子の回転時間：500時間 刷子接点の接触力：５ｇ／３本
【表】
前記の表で明らかなように従来例の接点片の消
耗量は５〜6μｍであつたのに対し、実施例の接
点片の消耗量は３〜4μｍで著しく減少していて
耐消耗性に優れていることが判る。また従来例の
接点片を有する整流子の回転数のばらつきは７〜
10％であつたのに対し、実施例の接点片を有する
整流子の回転数のばらつきは２〜５％で著しく減
少していることが判る。これはひとえに実施例の
接点片がAg−Mn合金での酸化による接触抵抗の
増大が抑制されて接触抵抗が低く安定しているか
らに他ならない。 以上詳記した通り本発明の摺動接点材料は、
Ag−Mn合金の酸化による接触抵抗の増大が抑制
され、潤滑性が維持されているので、これにより
作つた小型モータの整流子の接点片の耐消耗性は
著しく向上するものである。またAg−Mn合金の
酸化による接触抵抗の増大が抑制されて接触抵抗
が低く安定しているので、小型のモータの整流子
の回転数のばらつきが大幅に減少する等の優れた
効果がある。
耗量は５〜6μｍであつたのに対し、実施例の接
点片の消耗量は３〜4μｍで著しく減少していて
耐消耗性に優れていることが判る。また従来例の
接点片を有する整流子の回転数のばらつきは７〜
10％であつたのに対し、実施例の接点片を有する
整流子の回転数のばらつきは２〜５％で著しく減
少していることが判る。これはひとえに実施例の
接点片がAg−Mn合金での酸化による接触抵抗の
増大が抑制されて接触抵抗が低く安定しているか
らに他ならない。 以上詳記した通り本発明の摺動接点材料は、
Ag−Mn合金の酸化による接触抵抗の増大が抑制
され、潤滑性が維持されているので、これにより
作つた小型モータの整流子の接点片の耐消耗性は
著しく向上するものである。またAg−Mn合金の
酸化による接触抵抗の増大が抑制されて接触抵抗
が低く安定しているので、小型のモータの整流子
の回転数のばらつきが大幅に減少する等の優れた
効果がある。
図は小型モータの整流子と刷子接点との接触状
態を示す斜視図である。 １……整流子、１ａ……接点片、２……刷子線
材、３……刷子接点。
態を示す斜視図である。 １……整流子、１ａ……接点片、２……刷子線
材、３……刷子接点。
Claims (1)
- １ Pt、Ru及びPdの内の少なくとも一種を合計
で0.5〜２重量％、Mn1〜10重量％及び残部Agの
銀合金から成る摺動接点材料。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP56204156A JPS58104138A (ja) | 1981-12-17 | 1981-12-17 | 摺動接点材料 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP56204156A JPS58104138A (ja) | 1981-12-17 | 1981-12-17 | 摺動接点材料 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS58104138A JPS58104138A (ja) | 1983-06-21 |
| JPH0114976B2 true JPH0114976B2 (ja) | 1989-03-15 |
Family
ID=16485757
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP56204156A Granted JPS58104138A (ja) | 1981-12-17 | 1981-12-17 | 摺動接点材料 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS58104138A (ja) |
-
1981
- 1981-12-17 JP JP56204156A patent/JPS58104138A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS58104138A (ja) | 1983-06-21 |