JPH0114832Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案はOA機器の配備された室内に配設され
た各机に夫々フアンコイルユニツトを取付け、各
机の使用者の好みに合う温熱環境を造り出すよう
に構成された選択空調装置における冷温水管の配
管装置に係るものである。

（従来の技術） 従来フアンコイルユニツトはペリメータ負荷を
賄うために外壁近くの天井や外壁の窓下に固定し
て、配置され冷温水配管も外壁近くの天井裏に配
管されていた。

（考案が解決しようとする問題点） 従つて前記従来の装置では各フアンコイルユニ
ツト毎に冷温水主管からの分岐部を有し、またフ
アンコイルユニツトの移動ができないという問題
点があつた。

（問題点を解決するための手段） 本考案はこのような問題点を解決するために提
案されたもので、冷温水給排管に接続された冷温
水コンセントのサプライヘツダ部及びリターンヘ
ツダ部に連通する複数の冷温水プラグ差込口に、
フアンコイルユニツトの熱源用冷温水チユーブの
端部に装着したプラグを着脱自在に嵌着してなる
ことを特徴とする選択空調装置における冷温水管
の配管装置に係るものである。

（作用） 本考案においては前記したように、冷温水給排
管に接続された冷温水コンセントに、そのサプラ
イヘツダ部及びリターンヘツダ部に連通する複数
の冷温水プラグ差込口が配設されているので、同
各プラグ差込口に各フアンコイルユニツトに付設
した端部プラグの嵌装された冷温水チユーブを接
続することによつて、単一の前記冷温水コンセン
トに複数のフアンコイルユニツトが冷温水チユー
ブを介して接続される。

また前記フアンコイルユニツトを移動する際に
は、同ユニツト側の冷温水チユーブのプラグを前
記冷温水コンセントより取外して、他の位置の冷
温水コンセントのプラグ差込口に嵌装すること
で、簡単にフアンコイルユニツトの配置替えが行
なわれる。

（考案の効果） このように本考案によれば１台の冷温水コンセ
ントから複数台のフアンコイルユニツトに同ユニ
ツトの熱源としての冷温水を供給することがで
き、またフアンコイルユニツトの配置替えが容易
に行なわれる。

更にまた１台の冷温水コンセントで複数のフア
ンコイルユニツトに冷温水が供給できるため、冷
温熱源機器に接続された冷温水主管から岐出さ
れ、前記冷温水コンセントに接続される冷温水枝
管の合計長さが減少され、漏水の可能性が低減さ
れる。

（実施例） 以下本考案を図示の実施例について説明する。

１，１′は熱源機器に接続された冷温水主管、
２，２′は同主管１，１′より岐出され、室内に配
設された冷温水コンセント３に接続された冷温水
枝管、４は室内に配設されたフアンコイルユニツ
ト５の組込まれた机である。

前記冷温水コンセント３にはサプライヘツダ部
３Ａ及びリターンヘツダ部３Ｂに連通する冷温水
チユーブのプラグ差込口６が配設され、前記フア
ンコイルユニツト５の熱源用の冷温水チユーブ７
の端部に装着されたプラグ８が着脱自在に嵌装さ
れるようになつている。

前記プラグ差込口６には弁９が装着され、冷温
水チユーブのプラグ８が抜かれたとき、サプライ
ヘツダ部３Ａ及びリターンヘツダ部３Ｂの内圧に
よつて閉じるように形成されている。

図中１０は冷温水チユーブ７の取出しパネル、
１１は冷温水枝管２，２′を被覆する保温材であ
る。

図示の実施例は前記したように構成されている
ので、冷温水コンセント３に配設された各プラグ
差込口６に、室内に配設されたフアンコイルユニ
ツト５に接続された冷温水チユーブ７の端部プラ
グ８を嵌装することによつて、１台の冷温水コン
セント３から複数台のフアンコイルユニツト５に
冷温水の供給ができる。

また同フアンコイルユニツト５を移動する場
合、冷温水コンセント３から同ユニツト５側の冷
温水チユーブ７のプラグ８を抜き、他の位置の冷
温水コンセント３のプラグ差込口６に嵌装するこ
とによつて、フアンコイルユニツト５の配置替え
が簡単に行なわれる。

この場合、フアンコイルユニツト５側のプラグ
８を抜いた際、冷温水コンセント３におけるプラ
グ差込口６の弁９がサプライヘツダ部３Ａ、リタ
ーンヘツダ部３Ｂの内圧によつて閉じるので、弁
等を閉じることなくワンタツチで冷温水の供給が
停止される。

また１台の冷温水コンセント３で複数のフアン
コイルユニツト５に冷温水を供給できるので、冷
温水枝管２，２′の合計長さが短縮され、漏水の
可能性が減少する。

第５図及び第６図は本考案の他の実施例を示
し、冷温水コンセント３に電力用コンセント１２
を設け、フアンコイルユニツト５のフアン駆動用
電力線１３のプラグ１４が嵌脱されるようになつ
ている。

なお前記冷温水コンセント３は夏は冷水のみ、
冬は温水のみに供給する２管式が普通であるが、
第７図に示すように夏・冬共に冷水、温水の両方
を供給する４管式の冷温水コンセントを使用する
こともある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る選択空調装置における冷
温水管の配管装置の一実施例を示す平面図、第２
図は冷温水コンセントの平面図、第３図はその側
面図、第４図はその縦断側面図、第５図は冷温水
コンセントの他の例を示す平面図、第６図はその
側面図、第７図は冷温水コンセントの更に他の例
を示す側面図である。 １，１′……冷温水主管、２，２′……冷温水枝
管、３……冷温水コンセント、３Ａ……サプライ
ヘツダ部、３Ｂ……リターンヘツダ部、５……フ
アンコイルユニツト、６……プラグ差込口、７…
…冷温水チユーブ、８……プラグ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 冷温水給排管に接続された冷温水コンセントの
   サプライヘツダ部及びリターンヘツダ部に連通す
   る複数の冷温水プラグ差込口に、フアンコイルユ
   ニツトの熱源用冷温水チユーブの端部に装着した
   プラグを着脱自在に嵌着してなることを特徴とす
   る選択空調装置における冷温水管の配管装置。