JPH01146884A - 易分解性非対称トリ有機錫化合物 - Google Patents

易分解性非対称トリ有機錫化合物

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JPH01146884A
JPH01146884A JP87306578A JP30657887A JPH01146884A JP H01146884 A JPH01146884 A JP H01146884A JP 87306578 A JP87306578 A JP 87306578A JP 30657887 A JP30657887 A JP 30657887A JP H01146884 A JPH01146884 A JP H01146884A
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JP
Japan
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group
chloride
tin
compound
benzyl
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Pending
Application number
JP87306578A
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English (en)
Inventor
Hideyuki Imazaki
今崎 秀之
Junji Fujino
藤野 淳二
Toshiharu Nakatsuji
中辻 敏春
Kazuaki Inohara
猪原 一明
Ryuichi Katsumura
勝村 龍一
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Kasei Co Ltd
Original Assignee
Nitto Kasei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は新規な非対称トリ有機錫化合物に関する。
さらに詳しくは9本発明の化合物は易分解性であって、
殺菌、殺虫、防かび等の農薬、網、船底への海棲汚染生
物(のシ、フジッボ等)の付着防除剤としての利用が期
待され′る。 。
〔従来の技術〕
非対称トリ有機錫化合物に関しては2%公昭62−39
125号に(ジオクチル)低級アルキル錫化合物が水中
生物付着防止に利用されること、特開昭51−1138
30号に非対称トリオルガノスズハライドの製造法等が
記載されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上記非対称トリ有機錫化合物は環境にお
いて、十分な分解性を示さず、*境汚染の観点からすれ
ば問題がめった。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者等は種々の非対称トリ有機錫、化合物を製造し
、研究した結果、特定の非対称トリ有機錫化合物が環境
において極めて容易に分解することを見出し1本発明に
到った。
すなわち1本発明は、一般式CI)又は〔■〕(Bz)
、R3−、SnX    [:(Bz)、R3−、Sn
〕2Y(D         (IO 〔式中Bzはベンジル基を、Rはブチル基又はフェニル
基を、Xは塩素原子、弗素原子、ヒドロキシ基、アセト
キシ基、ジメチルジチオカーバメイト基、トリアゾール
基又はイミダゾール基を、Yは酸素原子又は基−00C
−Q−COO−(Qはエチレン基。
H2 ビニレン基、基−CCH2−又はフェニレン基)t。
aは1又は2の整数をそれぞれ示す。但し、aがlでX
が塩素原子の場合を除く。〕で表わされる易分解性非対
称トリ有機錫化合物である。
本発明の化合物又は該化合物製造の出発原料である非対
称トリ有機錫クロライドは通常法の工程を骨て製造され
る。
(A)a=1の場合: (B)a=2の場合: 水 3(Bz)Ct+Sn      (Bz)3SnCt
このようにして得た非対称トリ有機錫クロライドにアル
カリ金属水酸化物を作用させると非対称トリ有機錫ヒド
ロキシド又はビス(非対称トリ有機錫)オキサイドが得
られる。
該クロライドを原料とし、アルカリ金属弗化物を作用さ
せて弗化物を、ジメチルジチオカルバミン酸ナトリウム
を作用させてジメチルジチオカーバメイトをそれぞれ製
造することができる。
また該ヒドロキシド又はビスオキサイドを原料とし、酢
酸を作用させてアセテートを、アゾール類を作用させて
トリアゾール化合物又はイミダゾ−p化合物を、ジカル
ボン酸類を作用させてジカルボキシレート化合物をそれ
ぞれ製造することができる。
上記に示した誘導体を製造するための望ましい条件1例
えば溶剤2反応温度2反応時間等は公知である。これら
に関する記載文献の一例としてケミカル・レビュース(
Chemical Reviews ) 459〜53
9頁、 1960年10月を挙げることができる。
〔作用及び効果〕
本発明の非対称トリ有機錫化合物の特長は環境中で容易
に分解して無毒性の錫化合物になることである。これは
分子中にベンジル基が存在するためであると思われる。
また分子中にベンジル基が二個まで存在しても生物活性
が失われないことが判明した。
本発明の化合物は・2例えば殺菌、殺虫、防かび等の農
薬として、また網、船底に対する防汚剤の有効成分とし
ての利用が期待される。
〔実 施 例〕
次に実施例を挙げて本発明を説明する。
攪拌機、温度計1滴下ロート及び冷却器を備えた1tの
四ツロフラスコに、粉末錫237.4r(2,0モ/v
)と水500 fを仕込み、約90℃に加熱し1滴下ロ
ートよりベンジルクロライド379.8 t (3,O
モ抽出し、硫酸ナトリウムで乾燥、炉液から溶媒の一部
を減圧下で留去し、結晶を晶析させて、融点138〜1
40℃を有するトリベンジル錫クロライド307.89
 (収率72%)を得た。
上記と同様な反応容器でn−ブチルクロライド97.2
 f (1,05モA/ ) 、 Yグ+ シウム24
.3 t (1,0モル)及びテトラヒドロフラン30
0 tから調製したグリニヤール溶液に、ベンゼン50
0tにとかしたトリベンジル錫クロライド(0,72モ
/L/)を50℃以下で滴下した後、1時間還流下で反
応させた。反応液を飽和アンモニウムクロライド水60
0fで加水分解し、有機層を乾燥、溶媒を留去した。留
去残のトリベンジルブチル錫に四塩化錫187.6f(
0,72モ)v )を加え、水冷下で1時間攪拌し、再
分配反応を行なった。反応生成物をn−へキサンで再結
晶を行ない、融点41〜42℃を有するジベンジルグチ
〃錫クロフィト196.8 f (ベンジルクロフィト
からの収率69.41を得た。錫分析の結果は次の通り
であった。
実施例1と同様な反応容器に、粉末錫11a7 f(1
,0モ/1/)とトルエン500fを仕込み、水数滴を
落とし1滴下ロートよジベンジルクロライド253.2
 F (2,0モル)を約10分間で加えた後、5時間
還流温度で攪拌反応させた。反応液を沖過して不溶分を
除去し、溶媒を留去した。残渣をトルエン300 Fで
再結晶し、融点161−162℃を有するジベンジル錫
ジクロライド260 f、 (収率70%)を得た。
同様な反応容器でn−ブチルクロライド194.49(
2,1−1=/L/)、?グネ!/ウム4a6 f (
2,0モ/I/) 及びテトラヒドロフラン200fか
ら調製したグリニヤール溶液に、ベンゼン500?にと
かしたジベンジル錫ジクロライド260 f (0,7
モ/L/)を50℃以下で滴下した後、1時間還流下で
反応させた。反応液を飽和アンモニウムクロライド水で
加水分解し。
有機層を濃縮、減圧下で蒸留、沸点170〜174℃1
0.4■f(r)を有するジベンジルジプチル錫2B2
.3f(収率97%)を得た。ジベンジルジプチル錫2
82.39 (0,68−E: iv )にジブ+*g
ジクロライト212.79 (0,7モ/I/)を加え
、160〜170℃で5時間攪拌し、再分配反応を行な
った。反応生成物を蒸留して、沸点110〜115℃/
 0.2 mmklyを有するベンジルジプチり錫クロ
ライド201 t (ベンジルクロライドからの収率8
2.2%)を得た。
反応容器に上記で得たベンジルジプチル錫りロライド1
79゜7t(0,5モ#)をベンゼン500−にとかし
た溶液を、水400−にとかした弗イビナトリウム31
.59 (0,75モ/L/)の水溶液に、 50℃以
下の内温を保ちながら約10分間で攪拌上滴下した。5
0℃で1時間反応させた後2分液、ベンゼン層を放冷し
て晶析させた。晶析物を一過、乾燥して、200℃で分
解する白色粉末のベンジルジプチル錫フルオライド16
0 ? (収率93.3%)を得た。錫分析の結果は次
の通シであった。
Sn:実測値348%(計算値34.6%)同様にして
ジベンジルブチル錫フルオライド及びベンジルジフェニ
ル錫フ〃オライドを製造することができる。
実施例1と同様な反応容器に、ベンジルジフェニル錫ク
ロライド(融点73〜74℃) 100 f(0,25
モ/I/)とベンゼン400−を仕込み、50℃以下で
加熱してとかした溶液に、水200−にとかしたジメチ
ルジチオかルミン酸ナトリウム(2水和物) 45 f
 (0,25モ1v)を、同温度で約3分間にて加えた
。その後1時間還流攪拌下で反応させた。
分液、ベンセン層を硫酸マグネシウムで乾燥した後、−
過、溶媒を留去した。残渣(固形分)をクロロホルム1
50−にとカシ、n−ヘキサン100tを加えて氷冷し
、結晶を析出させた。戸別して。
融点103.7〜104.2℃を有する白色結晶のペン
ジルジフェニル錫ジメチルジチオカーバメイト1022
・(収率84チ)を得た。錫分析の結果は次の通りであ
った。
Sn:実測値25.0%(計算値24.5%)同様にし
てベンジルジグチル錫ジメチルジチオカーバメイトを製
造することができる。
実施例1と同様な反応容器に、ベンジルジフェニル錫ク
ロライド199.6f(0,5モル)とベンゼン600
−を仕込み、 50℃以下で加熱してとかした溶液に、
水400−にとかしたコハク酸ナトリウム(6水和物)
 743 f (0,275モル)を、同温度で約3分
間で加えた。その後還流攪拌下で1時間反応させた。分
液、ベンゼン層を硫酸マグネシウムで乾燥後、fJ5別
、溶媒を留去した。残渣(固体)をベンゼン400−に
とかし、再結晶を行ない、融点106〜108℃を有す
る白色結晶のビス(ベンジpジフェニμ錫)サクシネー
ト175 t (収率sa % )を得た。錫分析の結
果は次の通シであったO20:実測値26.’l(計算
値26.6%)同様にしてビス(ベンジルジフェニル錫
)フタレート、ビス(ベンジルジフェニル錫)マレート
ビス(ベンジルジブチル錫)イタコネートを製造するこ
とができる。
脱水装置を備えた反応容器に、ベンジルジグチル錫クロ
ライド36f(0,1モlv)とペンセン200−を仕
込み、50℃以下で加熱してとかした溶液に。
水50−にとかした酢酸ナトリウム9.8 t (0,
12モ/I/)を加え、約50℃で1.5時間攪拌2反
応させた。
分液、ペンセン層を硫酸ナトリウムで乾燥9戸別。
濃縮した。濃縮残渣をn−ヘキサンにとかし、再結晶し
て、融点49.4〜53.5℃を有する白色結晶のベン
ジルジプチル錫アセテート32.6F(収率85チ)を
得た。錫分析の結果は次の通りであった。
Snn二側測値306%(計算値a1.o s )同様
にしてベンジルジフェニル錫アセテートを製造すること
ができる。
実施例1と同様な反応容器に、ベンジルジグチル錫クロ
ライド359.4 f (1,0−f−/l/)とベン
ゼン300−を仕込み、50℃以下でとかした溶液に、
水300−にとかした水酸化ナトリウム60 F(1,
5モル)を約10分間で滴下した。その後同温度で約2
0分間攪拌しながら反応させた。分液、ベンゼン層を硫
酸ナトリウムで乾燥、fFI別、溶媒を留去して、屈折
率n:1.549を有する淡黄色粘稠性液体のビス(ベ
ンジルジブチル錫)オキサイド315 f (収率95
 % )を得た。錫分析の結果は次の通)であった。
Sn:実測値35.4%(計算値35.7%)実施例1
と同様な反応容器に、実施例6で得られたビス(ベンジ
ルジブチル錫)オキサイド832(0,125モ/L/
)とトルエン300−を仕込み、50℃以下でとかした
溶液に、1,2.4−)リアシー/L’17.3f (
0,25モIv)を添加し、約1時間還流脱水させた。
放冷後1反応液を硫酸マグネシウムで乾燥1戸別。
トルエンを濃縮し、白色アメ状物質のベンジルジプチル
錫1.2.4− )リアシー/L/68f(収率69.
4 f )を得た。錫分析及びNMRスペクトルは次の
通りであった。
Sn:実測値30.1%(計算値ao、3%)NMR:
 0.7〜t、7 (m、 18H)、 2.8 (s
、 2H)。
6.8〜7.2 (m、 5ii)、 7.7 (s、
 2)I)。
同様にしてベンジルジフェニル錫1.3−イミダゾール
、ジペンジルフェニ/I/91.3−イミダゾールを製
造することができる。
各実施例にしたがって得られた化合物、その性状並びに
特性値を第1表に示す。
蜘表中の記号は次のことを示す。
Bu:ブチ〃基、Ph:フェ二μ基、Me:メチル基。
ACニア七チρ基。
実施例1〜7に従って得られた本発明の各化合物(lI
&1Ll−&15)を遇タノールにとかしてそれぞれ2
00 ppmのエタノール溶液とし、これをイオン交換
水1tを入れたビーカーに10−添加し、2ppmのイ
オン交換水溶液を調製した。各ビーカーを紫外線ランプ
(253,70m水銀灯)下30cInに置き、経時的
に100−ずつ分取し、ペンセン10−で抽出し。
ECD−GC″(電子捕獲型検出器付ガスクロマトグラ
フィー)にて残存する非対称トリ有機錫分を定量ライド
についても同様にして行ない、トリ有機錫分を定量した
結果を第2表に示す。
なお、第2表中の数字はトリ有機錫分の残存率(%)を
示す。
(支)表中の記号は次のことを示す。
Bu:ブチρ基、ph:フェ二〜& Qct :オクチ
ル基。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 一般式〔 I 〕又は〔II〕 (Bz)_aR_3_−_aSnX〔 I 〕〔(Bz)
    _aR_3_−_aSn〕_2Y〔II〕〔式中Bzはベ
    ンジル基を、Rはブチル基又はフェニル基を、Xは塩素
    原子、弗素原子、ヒドロキシ基、アセトキシ基、ジメチ
    ルジチオカーバメイト基、トリアゾール基又はイミダゾ
    ール基を、Yは酸素原子又は基−OOC−Q−COO−
    (Qはエチレン基、ビニレン基、基▲数式、化学式、表
    等があります▼又はフェニレン基)を、aは1又は2の
    整数をそれぞれ示す。但し、aが1でXが塩素原子の場
    合を除く。〕で表わされる易分解性非対称トリ有機錫化
    合物。
JP87306578A 1987-12-02 1987-12-02 易分解性非対称トリ有機錫化合物 Pending JPH01146884A (ja)

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