JPH01145058A - 人工歯 - Google Patents

人工歯

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JPH01145058A
JPH01145058A JP30145987A JP30145987A JPH01145058A JP H01145058 A JPH01145058 A JP H01145058A JP 30145987 A JP30145987 A JP 30145987A JP 30145987 A JP30145987 A JP 30145987A JP H01145058 A JPH01145058 A JP H01145058A
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JP
Japan
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artificial tooth
resin paste
resin
methacrylate
adhesive
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Pending
Application number
JP30145987A
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English (en)
Inventor
Hidekazu Masuhara
英一 増原
Shigeo Komiya
小宮 重夫
Arata Makino
牧野 新
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SOGO SHIKA IRYO KENKYUSHO KK
Original Assignee
SOGO SHIKA IRYO KENKYUSHO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、光重合型レジンを用いて補綴物を作製する場
合に用いる人工歯に関する。
(従来の技術及び発明が解決しようとする問題点)従来
、光重合型レジンを用いた補綴物作製においては以前よ
り用いられている人工歯、すなわち常温重合型、加熱重
合型レジンにて補綴物を作製するのに用いていたものが
使われていた。
そしてその人工歯を用いて光重合型レジンにて義歯を作
製する際には、術者がその都度、光重合型レジンと強固
に接着させるために人工歯の歯槽面を一層削除した後、
接着剤を塗布し、それに更に光重合型レジンを付着させ
、その後義歯床上に人工歯排列を行っていた。
しかしながら、こうした方法では、削除、接着剤塗布等
の操作が煩雑であり、また熟練を要し、常に安定した接
着強さが得られにくい。
その結果、患者の口腔内で使われている間に人工歯が脱
落したり、人工歯と光重合型レジンとの間に隙間を生じ
てここに汚物が沈着したりして人工歯が着色する原因に
もなる。
また、塗布接着剤に後から付着させる光重金型レジンペ
ーストは、人工歯の歯槽面の平担な面に乗せであるだけ
で、かつ接着剤が未重きで液状のため、人工歯と光重合
型レジンペーストとの間で動きやすく人工歯を床の所定
位置にしっかりととどめておくことが難しい。
更に、床に人工歯を固定した後に歯肉部分の不足を補う
ため、光重合型レジンペーストを足さなければならない
が、このときにも接着剤が必要であり、その操作が煩雑
となる。また、この際に、接着剤層が歯肉部表層に部分
的に露出するため、完成した補綴物の審美性が損なわれ
る。
以上のように従来の人工歯を用いて光重1型レジンにて
義歯を製作する場合においては、人工歯排列がやりにく
いものとなっており、光重合型レジンを用いることによ
る操作性の良さが十分に発揮されていなかった。
(問題点を解決するための手段) 本発明者らは、前記のような問題点のない人工歯を提供
すべく鋭意研究した結果、人工歯の歯槽面及び/又は舌
側面に形成した窪部に、歯肉部形態を持たせた光重合型
未重合レジンペースト部を接着剤により化学的に結合・
固着させて構成した人工歯を使用すると、極めて効率良
く審美性の優れた補綴物の作製ができることを見いだし
、本発明を完成するに至った。
すなわち、人工歯の歯槽面及び/又は舌側面に窪部を設
けた人工歯部と、歯肉部形態を持たせた光重合型未重合
レジンペースト部と、前記窪部と前記レジンペースト部
との間にあって接着剤により前記両部を化学的に結合・
固着させてなる接着層とから構成されてなることを特徴
とする人工歯である6 以下に、本発明に係る人工歯の構造を図面により説明す
る。
本発明の人工歯は、第1図ないし第4図に示すごとく、
人工歯部1、接着層2、光重合型未重合レジンペースト
部3から構成される。
人工歯部1は、図示のごとくその歯槽面及び/又は舌側
面に窪部4を形成したもので、通常歯科で使われている
レジン製、陶材製又は金属製のいずれも使用することが
できるが、多少透光性を有するレジン歯、陶歯を用いる
ことが好ましい。
窪部4は、例えば市販品人工歯を一部削成することによ
って、あるいは窪部相当の突出部を内面に有する型枠を
用いて人工歯を成形製造することによって、設けること
ができる。
該窪部4の働きは、該部下面に積層される光重金型未重
きレジンペーストが分厚く多量に盛り付けでき、かつそ
れの移動を防止できる結果、人工歯を床に排列する際に
、人工歯を軽く任意方向へ押圧することによってその位
置、方向性等の調整を容易に実施し得る役割を果たすこ
とにある。
この窪部4を歯槽面及び/又は舌側面に設けた理由は、
■光重合型未重合レジンペースト部3に広い接着面を持
たせて強固に接着すること、■人工歯を床に押圧して排
列する際に、位置、方向性の調整が容易となること、及
び■人工歯部1の形態修正が不要となることにある。
接着層2は、人工歯部1と光重合型未重合レジンペース
ト部3との間にあってそれらを化学的に結合・固定させ
るための化学結合層であり、通常接着剤を用いることに
より形成されるが、それを構成する主成分としては、メ
チルメタクリレート、エチルメタクリレート、プロピル
メタクリレート、ブチルメタクリレ−1・、シクロへキ
シルメタクリレート、ベンジルメタクリレート、グリシ
ジルメタクリレート、メトキシジエチレングリコールメ
タクリレート、メトキシテトラエチレングリコールメタ
クリレート、メトキシポリエチレングリコールメタクリ
レート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、3−ク
ロロ−2ヒドロキシプロピルメタクリレート、テトラヒ
ドロフルフリルメタクリレート等が挙げられる。
接着層2にはフィラーを加配することが好ましく、フィ
ラーとしζは、可溶性及び/又は不溶性の有機ポリマー
や微粒子状シリカフィラー等が使用できる。可溶性及び
/又は不溶性の有機ポリマーとしてはメタクリレート及
びもしくはアクリレ−トのポリマーがあり、これら有機
ポリマーの1種又は2種以上の使用が可能である。
なお、本発明における接着層をつくる接着剤には化学重
合型、加熱重合型、光重金型のレジンを用いることがで
きるが、好ましくは化学重合型と光重合型接着剤が使用
される。これらの3種のタイプの接着剤を組み合わせて
使用できることは勿論である。
なお、上記化学型き型の接着剤は塗布後、常温で数分な
いし10分間程度で完全に硬化するものである。
接着層2に使用される化学重合型開始剤としては、有機
過酸化物と第3級アミン及び有機過酸化物と有機ホウ素
化合物の組み合わせがある。例えば、有機過酸化物とし
ては、過酸化ベンゾイル、ハイドロパーオキサイド類、
ケトンパーオキサイド類、ジアルキルパーオキサイド類
、ジアシルパーオキサイド類、パーオキシエステル類等
がある。
第3級アミンとしては、トリエチルアミン、トリーロー
ブチルアミン、ジメチルアミノエチルメタクリレート等
がある。有機ホウ素化合物としてはトリーn−ブチルボ
ラン等がある。
光重合型接着剤を使用する接着層2の形成は、光重合型
未重合レジンペーストを窪部4面に薄く塗布し、これに
光照射して重合することによって行うことができる。
接着層2に使用できる光重合開始剤としては、有機過酸
化物と光増感剤との組み合わせが用いられる。特に好ま
しくは有機過酸化物、光増感剤及び還元剤の組み合わせ
が用いられる0例えば、有機過酸化物としては過酸化ベ
ンゾイル、ハイドロパーオキサイド類、ケトンパーオキ
サイド類、ジアルキルパーオキサイド類、ジアシルパー
オキサイド類、パーオキシエステル類等がある。光増感
剤としては、ベンジル、カンファーキノン、チオピリリ
ウム塩、α−ナフチル、アセナフセン、p。
p゛−ジメトキシベンジル、p、p’−ジクロロベンジ
ル、2−クロロチオキサソン、2.4−ジエトキシチオ
キサソン、メチルチオキサソントメチルベンゾイルジフ
ェニルフォスフィンオキサイド等がある。
還元剤としては、ジメチルアミノエチルメタクリレート
、n−ブチルアミン、トリエチルアミン、トリエチル−
〇−ブチルフォスフイン、4−ジメチルアミノ安息香酸
イソアミル等がある。
光重合開始剤きレジンペースト部3には、一般に単官能
性及び/又は多官能性メタクリレート及び/又はアクリ
レート、フィラー、光増感剤、過酸化物等の各成分から
なる光重合型レジン組成物が用いられる。 単官能性メ
タクリレート及び/又はアクリレートとしては、メチル
メタクリレート、エチルメタクリレート、プロピルメタ
クリレート、ブチルメタクリレート、シクロへキシルメ
タクリレート、ベンジルメタクリレート、グリシジルメ
タクリレート、メトキシジエチレングリコールメタクリ
レート、メトキシテトラエチレングリコールメタクリレ
ート、メトキシポリエチレングリコールメタクリレート
、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、3−クロロ−
2ヒドロキシプロピルメタクリレート、テトラヒドロフ
ルフリルメタクリレート等。2,2−ビス(4−メタク
リロキシフェニル)プロパン、2.2−ビス(4−メタ
クリロキシエトキシフェニル)プロパン、2゜2−ビス
(4−メタクリロキシプロポキシフェニル)プロパン、
2.2−ビス(4−3メタクリロキシ2ヒドロキシプロ
ピルフエニル)プロパン及びこれらのアクリレート、ウ
レタンジメタクリレート及びこれらのアクリレート、ト
リメチロールエタントリメタクリレート、トリメチロー
ルプロパントリメタクリレート、ペンタエリスリトール
トリメタクリレート及びこれらのアクリレート等がある
また、多官能性メタクリレート及び/又はアクリレート
としては、エチレングリコールジメタクリレート、ジエ
チレングリコ−ジメタクリレート、ポリエチレングリコ
ールジメタクリレート、ポリプロピレングリコールジメ
タクリレート、ネオペンチルグリコールジメタクリレー
ト、1.3ブタンジオールジメタクリレート、1.6ヘ
キサンジメタクリレート、2ヒドロキシ1.3ジメタク
リロキシプロパン及びこれ等のアクリレート等が挙げら
れる。
光重合型未重合レジンペースト部3のフィラーとしては
、可溶性及び/又は不溶性の有機ポリマーや微粒子状シ
リカフィラーが使用できる。可溶性及び/又は不溶性の
有機ポリマーとしてはメタクリレート及び/又はアクリ
レートのポリマーがあり、これら有機ポリマーの1種又
は2種以上の使用が可能である。
光重合型未重合レジンペースト部3に使用される過酸化
物としては、例えば有機過酸化物としての過酸化ベンゾ
イルがあり、それ以外の他の過酸化物触媒も使用可能で
ある。他の過酸化物触媒として例えばハイドロパーオキ
サイド類、ケトンパーオキサイド類、ジアルキルパーオ
キサイド類、ジアシルパーオキサイド類、パーオキシエ
ステル類等がある。
光重合型未重合レジンペースト部3に使用される光増感
剤としては、ベンジル、カンファーキノン、チオピリリ
ウム塩、α−ナフチル、アセナフセン、p、p−−ジメ
トキシベンジル、p、p−−ジクロロベンジル、2−ク
ロロチオキサンソン、2.4−ジェトキシチオキサンソ
ン、メチルチオキサンソントリメチルベンゾイルジフェ
ニルホスフィンオキサイド等がある。還元剤としては、
ジメチルアミノエチルメタクリレート、n−ブチルアミ
ン、トリエチルアミン、トリエチル−n−ブチルフォス
フイン、4−ジメチルアミノ安息香酸イソアミル等があ
る。
本発明に係る人工歯の製作工程例を図面を9照して以下
に説明する。
[1]、第1図ないし第4図に示したように窪部4を人
工歯部1の歯槽面及び/又は舌側面に形成する。窪部4
の形成は、例えば人工歯市販品を切削、研磨等による機
械加工によって行なうか、内面逆形の成形型(プレス型
、注入型等)を使用して、プレス成形、射出成形等によ
り行うことができる。
[2コ、該窪部4面に接着剤を塗布し、接着層2を形成
する。
[3コ、該接着剤層2に光重合型未重合レジンペースト
を築盛し、歯肉部形態を持たせて、光重合型未重合レジ
ンペースト部3を形成する。
以上のごとき工程により本発明に係る人工歯は取得され
るが、本発明に係る光重合型レジンペーストは、未重合
のものであることが好ましい。
未重合のレジンペーストは可塑性があるため、義歯床等
の上で排列する際に手指で少し任意方向へ押圧するだけ
でその位置、方向等の微調整が容易にできる利点がある
また、光重合レジンきレジンペースト部3は接着層2を
介して人工歯部1と化学的に結合・固定されているため
、床への圧接及び仮着を確実かつ容易に行うことができ
る。
さらに光重合型未重合レジンペースト部3には、歯肉部
形態を具備させておく。これによって後で光重合レジン
を追加築盛する工程を不要とし、同時に床研磨面の形成
ができるので、作業を能率的に進めることができるだけ
でなく審美性の優れた補綴物を得ることができる。
(実施例) 本発明を実施例に基づいて具体的に説明する。
実施例1 第1図及び第2図に断面図を図示した人工歯を次の手順
により作製した。
■ それぞれユニバックポリクローム前歯(トラフトナ
社製、陶歯)とユニバックNIC臼@(トラフトナ社製
、陶歯)の歯槽面をダイヤモンドポイントにより削り取
り、第1図、第2図のような1形状に作成した。
■ この割合面に、シランカップリング剤(γ−メタク
リロキシプロピルトリメトキシシランの5%アセトン溶
液)をうずく−層塗布し、120℃の熱風を2分間吹き
付けた。
■ その後、スーパーボンドC&B (サンメディカル
(株)社製、歯科用化学重合型接着剤)を−層塗布し、
続けて次に示す組成の光重き型未重合レジンペースト(
A)組成物を第1図及び第2図に図示したような歯肉部
形状を有するように築盛した。
光重合型レジンペースト(A)組成; 2.2−ビス(4−メタクリロキシエトキシフェニル)
プロパン          30重量部トリエチレン
グリコールジメタクリレート10重量部 メチルメタクリレート      10重量部ポリ(ジ
エチレングリコールジメタクリレート)5重量部 ポリ(メチルメタクリレート)   30重量部シリカ
フィラー         15重量部過酸化ベンゾイ
ル       0.7重量部カンファーキノン   
    0.2重量部赤色顔料           
   微量次に、該人工歯を使用して、さらに光重合型
床用未重合レジンペーストを用いて次の手順に従って全
部床義歯を作製した。
(1) 口腔内を再現した石膏模型の粘膜面にアクレル
セップ((株)ニラシン社製、分離剤)を塗布した。
(2) 義歯床の大きさに合わせて前記石膏型の粘膜面
の必要部分にシート状の光重合型未重合レジンペースト
を圧接した。ここで、α−ライト(モリタ東京製作所製
、可視光線重合器)にて2分間の光照射を行い光重合型
未重合レジンペーストを硬化させた。
(3) 更に前記(2)で得られた光重合型レジン床の
上に、本発明に係る前記人工歯を所定位置に圧着、仮着
した後、クイックライト(モリタ製作所製、可視光線照
射器)にて2分間の光照射を行った。
(4) 該人工歯周辺の光重合型レジンペースト部分を
整え、床研磨面の形成を行った後、エボレックスリベー
スエアーバリアー剤(日本油脂(株)社製、空気道へい
剤)を塗布し、α−ライトにて2分間光照射した。
(5)   (4)で得られた全部床義歯を石膏模型よ
り注意深く取り外し、全部床の粘膜面に再度エポレック
スリベースエアーバリアー剤を塗布した。
その後α−ライトで6分間光照射を行った。
(6) 前記硬化した全部床義歯は、カーバイトバーを
用いて床研磨面及び床辺縁の修正及び研磨を行い、全部
床義歯を完成した。
なお、上記(3)、(4)においては、人工歯を手指で
任意方向へ押圧することによって、その位置、方向等の
調整、すなわち適正排列を短時間で容易に実施すること
ができた。
後記比較例と比べて操作は容易であり、かつ得られた全
部床義歯は極めて審美性の優れたものであった。
実施例2 第3図にその断面図を図示した人工歯を次の手順により
作製した。
■ メチルメタクリレートとシクロへキシルメタクリレ
−)−(1; 1)共重合体を用いて、射出成形により
第3図に示したような窪部形状を有する人工歯を成形し
た。
■ 次に、ライナーとしてメチルメタクリレートを人工
歯窪部表面に一層塗布した後、スーパーボンドC&Bを
一層塗布した。
■ その上に直ちに該光重合型未重合レジンペースト(
A)を第3図に示したような歯肉部形状を有するように
築盛した。
このようにして得られた第3図の人工歯を使用して、光
重合型未重合レジンペーストを用いてTでTT11巧欠
損の金属床義歯の症例における義歯を次の手順に従って
作製した。
(1) 石膏模型の粘膜面にアクレルセップを塗   
布した後、金属床を模型の定位置に戻した。
(2) 義歯床の大きさに合わせて前記石膏模型の粘膜
面の必要部分にシート状の光重合型未重合レジンペース
トを圧接した。ここで、α−ライトにて2分間の光照射
を行い光重合型未重合レジンペーストを硬化させた。
(3) 更に前記(2)で得られた光重合型レジン床の
上に、該人工歯を所定位置に圧着、仮着した。
(4) 該人工歯周辺の光重合型レジンペースト部分を
整え、床研磨面の形成を行った後、エボレックスリベー
スエアーバリアー剤を塗布し、α−ライトにて2分間光
照射した。
(5)   (4)で得られた部分床義歯を模型より注
意深く取り外し、義歯床の粘膜面に再度エポレックスリ
ベースエアーバリアー剤を塗布し、α−ライトで6分間
光照射を行った。
(6) 前記硬化した義歯は、カーバイトバーを用いて
床研磨面及び床辺縁の修正及び研磨を行い義歯を完成し
た。
なお、上記(3)、(4)においては、人工歯を手指で
任意方向へ押圧することによって、その位置、方向等の
調整、すなわち適正排列を短時間で容易に実施すること
ができた。
後記比較例と比べて操作は容易であり、かつ得られた義
歯は極めて審美性の優れたものであった。
実施例3 第4図にその断面図を図示した人工歯を次の手順により
作製した。
■ マックスクラウン前歯((株)ニラシン社製、レジ
ン歯)の歯槽面及び舌側面の一部をカーバイトバーによ
り削り取り、第4図のような注形状に作成した。
■ この削合面をエチルアルコールにて十分脱脂した後
、下記に示す組成の接着剤をうずく一層塗布し、1分間
の光照射によって仮硬化させた。
■ その後、直ちに次に示す組成の光重合型未重合レジ
ンペースト(B)を第4図に図示したような形状を有す
るように築盛した。
接着剤; ビスフェノール−A−ジグリシジルメタクリレート  
             35重量部トリエチレング
リコールジメタクリレート10重量部 メチルメタクリレート      55重量部過酸化ベ
ンゾイル       0.5重量部カンファーキノン
       0.2重量部光重合型レジンペースト(
B)組成; 2.2−ビス(4−メタクリロキシエトキシフェニル)
プロパン          30重量部トリエチレン
グリコールジメタクリレート10重量部 メチルメタクリレート      10重量部ポリ(ジ
エチレングリコールジメタクリレート)5重量部 ポリ(メチルメタクリレート)  30重量部シリカフ
ィラー         15重量部過酸化ベンゾイル
       0.7重量部カンファーキノン    
   0.2重量部光色顔料            
  v/11量黄色顔料              
微量以上のようにして作製された本発明に係る人工歯を
使用して、「1を補綴するためのレジンジャケット冠を
次の手順に従って作製した。
(1) 支台歯石膏模型面にアクレルセップを塗布した
(2) 前記第4図図示の人工歯を支台歯石膏模型にあ
てがい、人工歯部1の部分が適当な位置となるように調
整した。
(3) 舌側面の光重合型未重合レジンペースト部3を
彫刻刀で形成して、模型上で歯冠形態が適当であること
を確5忍した。
(4) 該人工歯をα−ライトにて2分間光照射した。
(5) 該人工歯を模型上に戻し歯冠形態、接触点や咬
合間係を調整した。
(6) サンドペーパー、みがき砂で順次研磨を行い、
亜鉛華にて艶出しをして完成した。
これにより、従来の方法に比べ初心者にも容易な操作で
かつ短時間に、審美性の優れたレジンジャケット冠を作
製することが可能であった。
比較例 比較のため市販の人工歯:リブデン1へ前tB<面至歯
科工業(株)社製、レジン歯)及びリブプントFB−3
0(面至歯科工業(株)社製、レジン歯)を用いて実施
例1と同じ症例の全部床義歯を光重合型レジンにて次の
手順で作製した。
(1) 口腔内を再現した石膏模型の粘膜面にトライア
トMRA (デンップライ社製、分離剤)を塗布した。
(2) 義歯床の大きさに合わせ°て前記石膏模型の粘
膜面の必要部分にシート状のトライアドレジン(デンツ
プライ社製、光重金型レジン)を圧接した。ここで、ト
ライアトキュアユニット(デンツプライ社製、光照射器
)にて2分間の光照射を行いトライアトレジンを硬化さ
せた。
(3) 該人工歯とトライアトレジンとの接着をより強
固にするため該人工歯の歯槽面にアンダーカット部を切
削により付与した。
(4) 前記田舎された人工歯歯槽面にトライアトボン
ディングエージェント(デンツプライ社製、接合剤)を
塗布し、トライアトレジンをこの面にのせた人工歯を前
記(2)で得られたトライアトレジン床の所定位置に圧
着した。しかし、上記接合剤は液状であり人工歯が動揺
して位置、決めが難しかった。その後、トライアトキュ
アユニットにて2分間の光照射を行った。
(5) 該人工歯周辺にトライアトボンディングエージ
ェントを塗布した後、トライアトレジンを築盛して来所
磨面の形態を整えた。このとき、人工歯下部の隙間に十
分トライアト−レジンペーストと圧入しなければならな
いので、操作が煩雑であつた。その後、該来所磨面にト
ライアトABC(デンツプライ社製、遮へい剤)を塗布
し、トライアトキュアユニットにて2分間光照射した。
(6)   (5)で得られた全部床義歯を石膏模型よ
り注意深く取り外し、全部床の粘膜面に再度トライアト
ABCを塗布した。その後トライアトキュアユニットで
6分間光照射を行った。
(7) 前記硬化した前記床義歯は、カーバイトバーを
用いて来所磨面及び来週縁の修正及び研磨を行い、全部
床義歯を完成した。得られた全部床義歯は、歯肉部に所
々接着剤層が露出しているため審美性が不十分なもので
あった。
そして、人工歯の床面への適正排列作業は手間がかかり
、本発明実施例の場合に比較して約3倍の長時間(約1
時間)を要した。
(発明の効果) 以上実施例等において詳細に説明したとおり、人工歯の
歯槽面及び/又は舌側面に窪部を設けた人工歯部と、歯
肉部形態を持たせに光重合型未重合レジンペースト部と
、前記窪部と前記レジンペースト部との間にあって接着
剤により前記両部を化学的に結合・固着させてなる接着
層とから構成されてなる本発明の人工歯は、既に人工歯
部に光重合型来車きレジンペースト部が強固に、かつ歯
肉形態を持たせた状態で形成されたままの半製品となっ
ているため、義歯製作者は収納ケースから本発明品分収
り出し、そのまま床に押圧排列して光照射によるレジン
重合硬化処理を行えばよい。
したがって本発明の人工歯を用いれば、操作性の優れた
光重合型レジンの利点を十分に発揮することができ、補
綴物を作製する際に費やされる手間が軽減され、熟練を
要することなく効率よく短時間に審美性の優れた補綴物
を作製することが可能となる。これによって、患者に対
しても短時間で審美性の優れた補綴物を装着することが
出来、その臨床的効果は非常に大きなものがある。
【図面の簡単な説明】
図は本発明に係る人工歯実施例の断面図であり、第1図
ないし第41は実施例の各種人工歯を示す。 1:人工歯部、    2:接着層、 3:光重合型未重合レジンペースト部 4:窪部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)人工歯の歯槽面及び/又は舌側面に窪部を設けた
    人工歯部と、歯肉部形態を持たせた光重合型未重合レジ
    ンペースト部と、前記窪部と前記レジンペースト部との
    間にあつて接着剤により前記両部を化学的に結合・固着
    させてなる接着層とから構成されてなることを特徴とす
    る人工歯。
  2. (2)接着層が、完全硬化又は仮硬化されてなるもので
    あることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の人工
    歯。
  3. (3)接着層が、化学重合型レジン又は光重合型レジン
    であることを特徴とする特許請求の範囲第1項又は第2
    項記載の人工歯。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7781962B2 (en) 2001-01-15 2010-08-24 Hitachi, Ltd. Organic light-emitting devices and displays including a polarization separator, a phase plate, and a polarizer
JP2022105976A (ja) * 2021-10-06 2022-07-15 株式会社Grin 歯科技工器具セット、義歯の製造方法、及びプログラム

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JPS6346108B2 (ja) * 1981-01-12 1988-09-13 Sumitomo Chemical Co

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