JPH0113881Y2 - - Google Patents

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JPH0113881Y2
JPH0113881Y2 JP1986143019U JP14301986U JPH0113881Y2 JP H0113881 Y2 JPH0113881 Y2 JP H0113881Y2 JP 1986143019 U JP1986143019 U JP 1986143019U JP 14301986 U JP14301986 U JP 14301986U JP H0113881 Y2 JPH0113881 Y2 JP H0113881Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は車輌用燃料タンク等のキヤツプの気密
性を保持するために用いられるシール装置に関す
るものである。
(従来の技術) 第3図は自動二輪車1の概略側面図を示し、フ
レーム6の前部にはフロントフオーク2を介して
前車輪3が支持され、後部にはリヤフオーク5を
介して後車輪4が支持され、フロントフオーク2
上にはハンドル7が、これの後ろに燃料タンク8
が搭載装架され、フレーム6のタンク8下方には
エンジン9が搭載されている。
以上の自動二輪車の燃料タンク8の燃料注入口
部はキヤツプ10で塞がれ、キヤツプ10はこれ
の気密性を保持するためこれのフランジ部と注入
口の口金との間にゴム等のシールパツキンを介在
せしめ、これをフランジ部と口金との間で挟圧
し、気密を保持する。
(考案が解決しようとする問題点) 従来のこの種シールパツキンは、ゴム等で偏平
なリングプレート状に形成され、これを既述のキ
ヤツプフランジ部と口金頂部間で挟圧し、シール
パツキンの可撓弾性変形のみに頼つて気密性を維
持していた。
又以上の燃料タンクのキヤツプとして、キヤツ
プ側に弾圧された係止杆を弾性的に設け、口金の
一部に係合切欠を設け、係合切欠に係止杆を係合
せしめ、キヤツプを回動してカム作用でキヤツプ
と口金間のシールパツキンを挟圧する所謂バイオ
ネツト式のタンクキヤツプにおいては、シールパ
ツキンの幅が制約され、シール面積が少なくなる
傾向があるとともに、係合切欠の存在で口金開口
部の面積が大きくなり、又隙間も多くなる不都合
があつた。
本考案者等は燃料タンクのキヤツプシール用パ
ツキンにおける以上の如き従来の問題点を解決す
べき本考案をなしたものである。
(問題点を解決するための手段) 前記問題点を解決するため本考案は自動二輪車
等の車両のエンジン上方に配設される燃料タンク
のキヤツプのフランジ部と燃料注入口の口金との
間に介在される可撓弾性体よりなる環状のシール
部材であつて、前記キヤツプを弾性部材により口
金側に付勢することにより前記フランジ部と前記
口金上部との間に狭圧されてキヤツプをシールす
るシール部材に於いて、前記シール部材を、外側
を閉じ、内側向きに開放された空間部を形成する
ように上片、下片、及び横片からU字型リング状
に形成し、前記上片、下片に平坦面から成る接触
面を夫々形成するとともに上片の接触面を前記フ
ランジ部に、前記下片の接触面を前記口金に接触
させ、前記上片と下片との間に前記空間部とタン
ク内部とを連通可とする突条を形成したことを特
徴とする。
(作用) タンクの変形等でタンク内圧が上昇してもタン
ク内の圧力がシール部材50の空間部58に作用
し、シール部材50の上片51、下片54が夫々
上下方向へ変形して両片51,54が夫々フラン
ジ部14、口金40に密着し、これにより燃料タ
ンクキヤツプのシールを確実に行うことができ
る。
(実施例) 以下に本考案の好適一実施例を添付図面を参照
しつつ詳述する。これにより本考案の更なる目的
及び利点を明らかにする。
第1図はシール部材の縦断面図を、第2図はシ
ール部材を装着したギヤツプ装置の具体的実施例
を示す縦断面図である。
50はシール部材を示し、部材50はゴム等の
可撓弾性体で形成されている。シール部材50は
断面横U字型でリング状をなす。
即ち、内径孔52を有するリング状の大部分が
フラツトで、所定肉厚の上片51と、これの最外
周側で横U字状に外方へ湾曲膨出した横片53
と、これの下端部と連続し、上片51と平行し、
内径孔55を備える下片54とからなる。上片5
1、横片53、下片54は全一体に連続して形成
され、同一断面でリング状に形成されている。
上・下片51,54の内径孔52,55は、上片
51側の孔52が小径で、下片54の孔55が若
干大径に形成されている。
以上の上・下片51,54の一方、例えば下片
54の上片51と向い合う上面には複数の突条5
7…を突設し、該突条57…は図示例では放射状
に等間隔で設け、これ57…で上・下片51のス
ペーサとする。この突条57…を上片51下面と
当接せしめ、これにより突条57…間と上・下の
片51,54間に複数の空間58…を形成する。
この空間58…は上下を上・下片51,54で、
又外側方向を横片53で閉じられ、内径孔52,
55方向、即ち内周側にのみ開放されている。尚
下片54の外側端と横片53の下部の連続部56
を下側へえぐつて肉厚を幾分薄くし、下片54を
折り曲げる場合のヒンジ部とし、断面横U字型の
保形性を得る如くした。
以上のシール部材50の上片51上面、下片5
4下面には接触面たるシート面51a,54aを
形成し、このシート面51a,54aは平坦な面
で形成される。
第2図はシール部材50を装着した燃料タンク
キヤツプの一実施例を示している。図示例ではバ
イオネツト式のキヤツプを示し、タンク8の燃料
注入用開口部8aには口金40が固設され、口金
40は内・外径二重のリング状をなし、内径片4
1内に燃料注入用の円形孔が形成され、外径片4
2との間は上片43で連続され、上片43は外径
側が高く、内側が低くなる如く段をもつて形成さ
れている。そして内径片41にはこれが下縁にカ
ム作用縁44が形成され、図面には表われていな
いが平面から見て外形方向へ凹る係合切欠が設け
られている。
キヤツプ10は中央部にツマミ11を突設した
逆皿状の蓋体12と、この下に結着された垂下せ
る底を閉じたドラム状の本体13とからなり、本
体の上端には半径方向外方へ折曲延出されたフラ
ンジ部14を備え、フランジ部14外周で蓋体1
2の下部内径部と固着一体化されている。本体1
3は中空で、これ中間部外周の対向する二個所に
開口部15,15が設けられ、この開口部15,
15から本体13に内装した係止部材16の両端
部16a,16aが本体13外周に所定長さ突出
し、この係止部材16はこれ16と本体13の底
間に縮装したスプリング17で上方へ弾圧されて
いる。
以上のキヤツプ10の本体13外周の上端フラ
ンジ部14下面に既述のシール部材50を嵌合装
着し、シール部材50の上片51の内部孔52が
本体13外周に緊密に嵌合する。シール部材50
の上片51の上面シート面51aがフランジ部1
4の下面のシート面14aと接する。シール部材
50は既述の如くキヤツプ10への装着後もその
断面横U字型を保持する。
キヤツプ10をタンク口金40の小径片41内
に嵌挿し、本体13から突出する係止部材16の
係止部16a,16a上面を小径片41の下縁カ
ム縁44に弾接せしめ、キヤツプ10を捻回し、
これによりカム縁44の作用でスプリング17に
抗して係止部材16は押し下げられ、これに伴つ
てスプリング17のバネ荷重は上がり、本体13
を下方へ弾圧し、結果的にフランジ部14が下動
弾圧される。そしてフランジ部14の下側にある
シール部材50は下方へ弾圧され、下片54のシ
ート面54aが口金40の上片43上に接し、押
し下げる弾圧作用でシート面54aと51aは口
金上片43とフランジ部14とに圧着されて挟圧
され、口金とフランジ部間とをシールする。そし
てこの挟圧状態でシール部材50の空間58…は
突条57…と上片51との接触でスペーサー作用
により保持され、圧潰されれて塞がることはな
い。この空間58…は下片54の内径孔55が上
片51の孔52より大径であるため、この孔55
と本体13外周、本体13外周と口金40の内径
片41との間の隙間を介してタンク内と連通して
いる。以上の如くキヤツプ10の押下弾圧作用で
フランジ部14と口金片43との間で挟圧され、
タンク内と外とを気密に遮断する。ところでタン
ク内圧がタンクの変形等で上昇した場合、圧力は
口金内径片41と本体13の間を通つてシール部
材50の内向きに開放された空間58…に作用す
る。この結果、上・下片51,54は上下方向、
即ち空間58…が拡開する方向へその圧力で変形
し、上片51はフラツトなフランジ部14で拘束
される結果、下片54が口金40の上片43の上
面段形状に従つて変形し、これに加圧密着され
る。即ち内圧が上昇した場合、キヤツプ10を浮
上させようとする圧力が働き、従来のフラツトな
リング板状のパツキンではこれが浮いてガス等が
漏洩する虞れがあるが、本考案に従えば空間58
…への圧力の導入でシール部材50は上・下片5
1,54が拡開方向へ変形し、口金とフランジ部
へ密着し、シール性を高める。
尚第2図中20は安全片、21はニードルタイ
プの傾動検出応動型弁、22は傾斜検出球体で、
安全弁20はダイヤフラム式の可撓弾性体よりな
り、平常時は図示の如くオリフイス23,24で
タンク内と外気とを連通し、衝突等のタンク内圧
の急激且つ高い圧力上昇でオリフイス23の流量
制御を越える圧力でスプリング25に抗して上動
し、オリフイス23を塞ぐ。そして車輌の傾斜で
球体22が転動し、応動型弁21が上動してオリ
フイス26を塞ぎ、タンク内と外気とを遮断す
る。以上の如き条件下ではキヤツプ10は圧力で
上動するもシール部材50の上記作用はシールは
確実且つ高度に維持される。
以上図示実施例について詳述したが、キヤツプ
10は上記形式に限られることはないこと勿論
で、又燃料タンクは自動二輪車に限られるもので
はないこと勿論で、更には本考案が適用されるタ
ンクは燃料タンクに限られるものではないこと勿
論である。
(考案の効果) 以上で明らかな如く本考案によれば、燃料タン
クキヤツプのシールを確実且つ高度に保持し得る
とともに、タンク内圧上昇時にはこれが圧力を利
用して自動的にシート力は高められ、キヤツプの
浮き上り等の圧力が作用してもシール機能を維持
し、且つ確実なシール性を期待することができ
る。又以上をゴム等のシール部材の材質や基本構
造に変更をもたらすことなく達成することがで
き、更にゴム等のリング状部材を内側が開放する
如く折曲して得られ、構造簡単、且つ安価に、そ
してキヤツプ、口金の変更に伴うことなく実施す
ることができ、更に又上記機能は膨潤であつても
損なわれることがなく、自動二輪車等の車両の燃
料タンクキヤツプのシール装置として実用上資す
る処頗る大である。更に本考案によれば、シール
部材の上片と下片との間に複数の突条を設けたの
で、シール部材がキヤツプのフランジ部と口金上
部間で狭圧されてもシール部材の空間が圧潰され
ることがなく、空間は確実に確保され、燃料タン
クキヤツプの確実なシールを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案一実施例を示すもので第1図はシ
ール部材の縦断面図、第2図はシール部材を装着
したタンクキヤツプの縦断面図、第3図は自動二
輪車の概略側面図である。 尚図面中10はキヤツプ、40は口金、50は
シール部材、57はスペーサ、58は空間であ
る。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 自動二輪車等の車両のエンジン上方に配設され
    る燃料タンクのキヤツプのフランジ部と燃料注入
    口の口金との間に介在される可撓弾性体よりなる
    環状のシール部材であつて、 前記キヤツプを弾性部材により口金側に付勢す
    ることにより前記フランジ部と前記口金上部との
    間に狭圧されてキヤツプをシールするシール部材
    に於いて、 前記シール部材を、外側を閉じ、内側向きに開
    放された空間部を形成するように上片、下片、及
    び横片からU字型リング状に形成し、 前記上片、下片に平坦面から成る接触面を夫々
    形成するとともに上片の接触面を前記フランジ部
    に、前記下片の接触面を前記口金に接触させ、 前記上片と下片との間に前記空間部とタンク内
    部とを連通可とする突条を形成したことを特徴と
    する車両用燃料タンクのキヤツプのシール装置。
JP1986143019U 1986-09-18 1986-09-18 Expired JPH0113881Y2 (ja)

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS545813B2 (ja) * 1975-04-24 1979-03-22

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5420856Y2 (ja) * 1973-10-03 1979-07-26
JPS5734141Y2 (ja) * 1977-06-16 1982-07-28

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