JPH01138709A - 固体電解コンデンサ - Google Patents

固体電解コンデンサ

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JPH01138709A
JPH01138709A JP20222888A JP20222888A JPH01138709A JP H01138709 A JPH01138709 A JP H01138709A JP 20222888 A JP20222888 A JP 20222888A JP 20222888 A JP20222888 A JP 20222888A JP H01138709 A JPH01138709 A JP H01138709A
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    • H01G9/00Electrolytic capacitors, rectifiers, detectors, switching devices, light-sensitive or temperature-sensitive devices; Processes of their manufacture
    • H01G9/004Details
    • H01G9/022Electrolytes; Absorbents
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  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
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  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本発明は固体電解コンデンサに関する。
(口〉 従来の技術 固体電解:1ンデンサは陽極酸化皮膜を有するアルミニ
ウムなどの皮膜形成性金属に固体電解質を付着した構造
を有している。従来より量産化芒れCいるこの種コンデ
ンサにおいて、それを構成する固体電解質はほとんど二
酸化マンガンであるが、近年、二酸化マンガンの弱点、
即ち二酸化マンガン形成のための熱分解時に皮膜形成性
金属の陽極酸化皮膜が損傷を受けること、又二酸化マン
ガンによる陽極酸化皮膜の修復性が乏しいことなとを改
善する固体電解質として有機半導体、主にTCNQ塩を
用いることが提案きれた。こへに、TCNQとは7,7
.8.8テトラシアノキノジメタンを意味する。
しかし乍ら、TCNQ塩は通常粉末状の結晶であり、そ
の結晶自体高い電導度や上記皮膜の良好な修復性を示す
ものの、粉末状結晶であるがために加工性に難がある。
即ち、皮膜形成性金属にTCNQ塩の結晶をどの様にし
て付刃するかという問題がある。特に固体電解コンデン
サに用いる皮膜形成性金属は多孔質の場合が多いが、斯
る多孔質金属へのTCNQ塩の−様な含浸的付着は困難
を4極める。更に重要なことは、TCNQ塩自体がその
付着作業時に常に変質なとによる劣化の危険性にはらん
でいることである。
従来、提案されたTCNQ塩の付着方法は次の3つに分
類できる。
(1)  DMF(ジメチルホルムアミド)などの溶媒
にT CN Q塩を溶かした溶液を上記金属に塗布し、
その後乾燥させて溶媒を飛散除去する方法。
(2)  TCNQ塩をボールミル等により微細化した
結晶をアルコール等に分散せしめ、それを上記金属に塗
布し乾燥する方法。
(3)  TCNQ塩を上記金属に真空蒸着する方法。
上記く1)の方法では、TCNQ塩に対する溶解度の高
いDMFを溶媒に用い、断る溶媒を例えば100°Cに
加熱したとしても、その溶解度は10%が限度である。
このことは箔状の上記金属に必要なだけの厚みの固体電
解質を付着したり、あるいは多孔質の」−記金属に固体
電解質を十分含浸的に付着するには何度も塗布、乾燥を
繰り返す必要のあることを意味している。例えば定格1
μF用の多孔質金属の場合、5〜10回の塗布、乾燥で
達せられる含浸率は、二酸化゛7ンガンを固体電解質に
用いた場合の含浸率を100%として、高々30%であ
る。この様な低い含浸率では、金属が多孔質であるにも
拘らずコンデンサの存量値を大きくできない。更に溶媒
を塗布した金属は上記乾燥の度に高温中に放置されるが
、このとき多かれ少なかれTCNQ塩の変質が起こり、
固体電解質の電導度劣化を招く。加えて、この様にして
上記金属に付着形成される固体電解質はTCNQ塩の微
細結晶からなるため、実際には塗布溶液中にポリビニル
ピロリドンなどの凝固用樹脂が添加されて上記微細結晶
の付着強度の強化が図られるが、断る凝固用樹脂は電気
的絶縁物であるため、上記電導度劣化と相俟って固体電
解質の電導度を更に低いもの(800Ω印程度(25℃
))になす。
上記(2)の方法では、TCNQ塩の微細化にも限界か
あり、上記金属への付着強度が特に弱いので、コンデン
サの寿命試験において、TCNQ塩からなる固体電解質
が上記金属よりはがれたりして、特性の劣化、例えば、
tanδの増加や容量減少が見られる。上記付着強度の
強化は、上に述べた様に凝固用樹脂の採用によりある程
度改善され己が、同様に固体電解質の電導度の低下を招
く。
又、’r CN Q塩からなる微細結晶の分散溶液を用
いるので、特に多孔質金属への含浸率が悪く、超音波拡
牧含浸法を用いたとしてもその含浸率は高々上記く1)
の方法と同程度である。
上記(3)の方法では、真空蒸着作業の煩雑さはもとよ
り、特に多孔質金属への付着には全く不向きである。
(ハ)発明が解決しようとする課題 本発明は、全く新規な固体電解コンデンサ、より具体的
には、陽極酸化皮膜を有する皮膜形成性金属にTCNQ
塩からなる固体電解質を付着する際に、TCNQ塩のみ
からなる液体を作り出し、断る液体に上記金属を接触さ
せ、その後上記液体を冷却固化してなる固体電解コンデ
ンサを提供し、上記問題点を解決するものである。
TCNQ塩のみからなる液体を得る最も実際的な方法は
、当初の形態である粉末状TCNQ塩を加熱融解により
液化することである。しかし乍ら、小なるTCNQ塩の
加熱融解は、TCNQ塩を熱分解してほとんど電気的絶
縁物と化し、コンγンナ用固体電解質の機能を全く無く
してしまう。
本発明は、ある種のTCNQ塩、具体的には、N −(
イソプロピル)−キノリニウムやN−(n−プロピル)
−キノリニウム、N −(n−プロピル)−イソキノリ
ニウム、N−(イソプロピル)−イソキノリニウムのT
CNQ塩は加熱融解しても、熱分解するまでに短時間で
はあるが、付着作業にとっては十分な時間的余裕を呈し
、従って断る時間内に冷却固化すれば、高い電導度を保
持するTCNQ塩からなる固体電解質を得られるという
全く新しい知見に基いている。そして、このように本発
明の固体電解コンデンサの電解質として使用するTCN
Q塩は冷却固化後コンデンサ用電解質として使用し得る
高い電導度を有することは言うまでもない。
(ニ)  課題を解決するための手段 本発明の固体′電解コンデンサは次のようにして作られ
る。即ち、 (A)  容器にTCNQ塩を収納し、該容器を加熱す
ることにより該TCNQ塩を融解液化し、(B)  該
TCNQ塩を融点以上280℃以下の温度に保持してT
CNQ塩浴を設け、 (C)  該TCNQ塩浴に、皮膜形成性金属に陽Mf
f16化皮膜を形成してなるコンデンサ素子を浸漬し〔
該コンデンサ素子に前記TCNQ塩を含浸させ、 (D)  前記容器を冷却することにより、該コンデン
サ素子に含浸した該TCNQ塩を冷却固化させ、 該TCNQ塩を液化後冷却固化するまでの工程を4分以
内(熱分解するまでの時間内〉に行なうことにより製造
される。
更に本発明は、上記TCNQ塩のうち、N−(n−プロ
ピル)−イソキノニウム 又は、N−(イソプロピル〉−イソキノニウムのTCN
Q塩を選択している。
(ホ)作用 即ち、N−(n−プロピル)−イソキノリニウムやN−
(イソプロピル)−イソキノリニウムのTCNQ塩の融
点は210〜220℃であるが、これを融点以上かつ約
280°C以下で液化保持し、熱分解する前、即ち液化
完了後約4分以内に冷却開始すれば再度結晶化し、20
〜30Ωcm (25℃)の高い電導度を示す固体電解
質を形成する。
約280℃以上の温度で、又はそれ以下の温度でも約1
分以上、長くても4分以上の間、上記TCNQ塩を液体
状態に保持すれば、TCNQ塩は激しく発煙し、はゾ電
気的絶縁物となる。
枳発明の固体電解コンデンサに使用される固体電解質は
上記従来法(1)や(2)の場合の如きTCNQ塩の微
細結晶の集りではなく、はy非晶質状態に近い。又本発
明のコンデンサに使用される固体TLeoqは、TCN
Q塩本来の性質、例えば皮膜形成性金属表面の酸化皮膜
に対する優れた修復性を維持している。
本発明の固体電解コンデンサでは、TCNQ塩を100
%溶解した溶液により皮膜形成性金属へのTCNQ塩の
付着をなすのと同じことであるから、上記従来方法〈1
)とは全く異なり、はとんど1回の付着作業で、上記金
属が箔状のみならず多孔質の場合でも、必要な量の固体
電解質を形成することができ、量産性の向上はもとより
、乾燥の度にTCNQ塩が劣化するといった従来の欠点
が克服される。更に、本発明の固体電解コンデンサにお
いては、固体電解質は非晶質状態に近いから、L記金属
への付着力が十分大きく、従って、従来の如き凝固用樹
脂を用いる必要がなく、固体電解質の不所望な電導度の
低下を避けることができる。
更に本発明の固体電解コンデンサの如く、N−(n−プ
ロピル)−イソキノリニウム又はN−(イソプロピル)
−イソキノリニウムのTCNQ塩を用いた電解コンデン
サは、他のTCNQ塩、即ちN−(イソプロピル)−キ
ノリニウム又はN−(n−プロピル)−キノリニウムの
、TCNQ塩を用いた場合に較べて、静電容量値(即ち
含e、率)をより大きくなし、又高温(+85°C)で
の静電容量変化率をより小さくするという改善効果を示
ず。
(へ)実施例 以下本発明一実施例について説明する。
まずN−(n−プロピル)−イソキノリニウムのTCN
Q塩が準備される。斯るTCNQ塩の作成臼(本は、J
、 Am、 Chem、 Soc、 、 Vol、 8
4. P、 3374〜3387(1962)の記載に
基いて行えるが、簡単に述べれば、n−プロピルヨード
とインキノリンとを反応させて得られる。
N−(n−プロピル)−イソキノリニウムヨードとTC
NQとをアセトニトリル中ではy等モル比、例えば1:
1.3のモル比で反応きせることにより粉末結晶状のN
−(n−プロピル)−イソキノリニウムのTCNQ塩が
作られる。以後この塩を単にTCNQ塩と称す。
一方、通常のアルミ焼結型固体電解コンデンサの製造方
法に従って、第1図に示す如く、アルミニウム粉末の焼
結体を陽極酸化処理し、酸化皮膜を有する皮膜形成性金
属としての多孔質コンデンサ素子(1)が作成される。
上記準備の後、実行される工程は、コンデンサ素子(1
)にTCNQ塩からなる固体電解質を含浸付着すること
である。即ち、準備されている粉末状のTCNQ塩を第
2図に示す如くアルミニウム容器(2)に収納し、容器
(2)を加熱することにより融解液化したTCNQ塩浴
(3)が設けられる。
この浴の温度は250℃〜260℃に保持される。
尚、含浸される固体電解質の量は、コンデンサ素子に応
じ工決定される。従って、アルミニウム容器(2〉の存
積が含浸する蓋に相当する粉末状のTCNQ塩の総体積
より小さい場合には、TCNQ塩を適度に加圧してアル
ミニウム容器(2)内に収納するようにする。
続く工程では、第3図に示す如く、予め250℃〜26
0℃に加熱保持されているコンデンサ素子(1〉をTC
NQ塩浴(3)に浸漬し、直ちに容器(2)全体を室温
にて自然冷却する。これにより、多孔質のコンデンサ素
子(1)に含浸したTCNQ塩が冷却固化し、目的の固
体電解質となる。上記TCNQ塩の液化から冷却同化ま
での所要時間は約5秒である。尚冷却開始から融点以下
になるまでの所要時間は数秒(例えば4秒)以内である
残りの工程では、固体電解質を含浸したコンデンサ素子
(1)から容器(2)を剥がし、その後通常行なわれて
いる様に、第4図に示す如く、含浸済みのコンデンサ素
子(1′)表面にグラファイト層(4〉、銀塗料1!!
(5)が順次被着され、最後に斯る素子く1)が陰極リ
ード線(6)と共にアルミニウム容器(7)内に収納さ
れ、半田(8)及びエポキシ樹脂(9〉にて固定される
上記素子(1〉として、従来の二酸化マンガンを[η体
電解質とするコンデンサでは1μFの容量を示すものを
用いたところ、完成されたコンデンサの容1は約1μF
であった。これは二酸化マンガンの場合の含浸率を10
0%としてそれと同程度の含浸率を意味する。
第1表及び第2表に本実施例コンデンサの温度特性及び
高温負荷特性を示す。又、同表にて比較のための参考例
として、上記実施例の固体電解質のみをN−(n−プロ
ピル)−キノリニウムのTCNQ塩に変更して得られた
コンデンサの特性をも示す。尚、N−(n−プロピル)
−キノリニウムのTCNQ塩の作成は同様にして行なわ
れるが、液化保持温度は260℃〜270℃であり、液
化から冷却までの時間は10秒程度である。
第1表温度特性 第2表 高温負荷特性 定格10V印加 たゾし   C: 容量値(nF) ΔC: 容量変化率(%) −8:損失(%〉 LC/30“ : 定格電圧印加30秒後の漏れ電流(
、llA)l:2表より参考例の場合、その容量値は約
0.8μF<20℃)であるから二酸化マンガンでの含
浸率をtook、、として、80%の含浸率となり、本
実施例の含浸率(100%)の優れていることが判る。
又温度特性においても高温側で本実施例の優位性が明ら
かである。
本発明は上記実施例の如き粉末焼結型の素子(1)を用
いる代りに、アルミニウムのエツチング箔を陰極とし、
同じくその化成箔を陽極とし、これらをセパレーク紙を
はきんで巻取った巻取り素子を用いた場合でも有効に適
用される。即ら上記実施例と同じ操作でTCNQ塩から
なる固体電解質を巻取り素子に含浸し、樹脂封口するこ
とにより粉末焼結型とはy同様の温度特性、高温負荷特
性を有する電解コンデンサを作成することができる。
尚、この場合、化成箔のカット部、陽極リード等の未化
成部は予め含浸mIに化成しておく必要があるが、容器
(2)をそのまヘコンデンサ外皮ケースとすることがで
き、又グラファイト層やffi塗料層は不要となる。
上記巻取り素P(従来の乾式電解コンデサ50V、2.
2μFに使用されるのと同等物)にTCNQ塩を含浸し
、完成したコンデンサの特性は1.45μF1tan&
1.8%、LC/30” 0004M(25V印加〉で
ある。
L記実施例では、素子(1)の金属はアルミニウム、で
あったが、他の皮膜形成性金属、例えばタンタルやニオ
ブでも良い。
更に、固体電解質として、N−(イソプロピル)−イソ
キノリニウムのTCNQ塩を用いた場合について、以下
に説明する。
まずN−(イソプロピル)−イソキノリニウムのTCN
Q塩を前述したように、J 、 Am、 Chem、 
Soc 、 。
Vol、 84. P、 3374〜3387(196
2)ノ記載に基イテ作成する。簡単に述べれば、イソプ
ロピルヨードとイソキノリンとを反応させて得られるN
−(イソプロピル)−イソキノリニウムヨードとTCN
Qとをアセトニトリル中では7等モル比、例えば1:1
3のモル比で反応させることにより粉末結晶状のN−(
イソプロピル)−イソキノリニウムのTCNQ塩が作ら
れる。
このTCNQ塩を、面述と同様の工程で粉末焼結型のコ
ンデンサ素子に含浸し、冷却固化して固体電解質を得た
後に、1宙述の工程により容gk2.2μFの固体電解
コンデンサが完成する。
この−コンデンサの温度特性及び高温負荷特性は次の第
3表及び第4表に示す如く良好であった。
第3表am特性 第4表 高温負荷特性 定格25V印加 た’;し   c:  容量値(nF)△C: 容量変
化率(%) =δ :損失(%) LC/30°″ ; 定格電圧印加30秒後の謡れ電流
〈夙)(ト)発明の効果 以上の説明より明らかな如く、本発明の固体電解コンデ
ンサは、有機半導体からなる固体電解質を用いた固体電
解コンデンサであり、固体電解質の皮膜形成性金属への
付着が簡単な作業で行なえ、かつ断る作業時に固体電解
質の劣化も少なく、更にコンデンサとしての特性も容量
値が大きく、温度特性にも優れた十分実用的なものが得
られる。更にまた、本発明の固体電解コンデンサにおい
ては、TCNQ塩を収納した容器を加熱して該TCNQ
塩を融解液化し、この融解液をコンデンサ素子に含浸さ
せ、TCNQ塩をコンデンサ累Tに含浸させる際に用い
たその容器(即ち加熱に用いたのと同一容器)を冷却し
てTCNQ塩を固化させているので、次のような大きな
効果が得られる。即ち、 (a)  例えばTCNQ塩液の含浸したコンデンサ素
子のみをTCNQ塩浴から空気中に引き上げて冷却固化
する場合には、コンデンサ素子に含浸したTCNQ塩液
が下方に垂れた状態で固化するので、:7ンデンサ素子
の下方外周および底部にTCNQ塩の垂れ状の突出部が
でき、この素子をケースに収納するにはその分だけ本発
明に較べ大きな外装用ケースを必要とし、部品の小型化
の点で不都合となる。また、小型化のためTCNQ塩の
垂下状の突出部を削除するには余分の工程を要するとい
う欠点があるが、本発明の場合にはそのような余分な工
程を要しない。
(b)  コンデンサ素子のサイズ寸法が決まれば、必
要とするTCNQ塩の量が予め判かるので、その量を容
器内に入れておけば、TCNQ塩を無駄なく使用するこ
とができろ、別の説明をすると、TCNQ塩の融解温度
と熱分解する温度の範囲は狭く、また、熱分解するまで
の時間は極めて短かいので、大きなTCNQ塩浴にTC
NQ塩を融解した場合、コンデンサ素子のみをTCNQ
塩浴に浸漬して空気中に引き上げて冷却固化する際、容
器に歿したTCNQ塩は変質してしまって最早や電解質
としては使用できなくなり、値段の高いTCNQ塩を無
駄に浪費してしまうが、本発明ではそのようなことはな
い。
(c)  本発明の構成の場合は容器を冷却同化後、そ
のま×コンデンサの外装ケースとして使用することもで
きる。
(d)  TCNQ塩液の含浸したコンデンサ素子のみ
をTCNQ塩浴から空気中に引き上げて冷却する場合に
比較すると、本発明のように容器を直接冷却しl〕方が
容器内のTCNQ塩と冷媒の接触が避けやすいので、ガ
ス以外の冷媒の使用も可能となるので、冷却効率がよい
(e)TCNQ塩液の含浸したコンデンサ素子のみをT
CNQ塩浴から空気中に引きげて冷却固1ヒオる場合に
は、コンデンサ素子に折角含浸したTCNQ塩液が下方
に垂れ、厳密に比較すると、含浸効果が悪くなるが、本
発明においては融解したTCNQ塩の中にコンデンサ素
子を浸漬したま\の状態でTCNQ塩を冷却固化するの
で、TCNQ塩がコンデンサ素子の完全に含浸した状態
で固化し、含浸が完全である。
(f’)  TCNQ塩の含浸したコンデンサ素子のみ
をTCNQ塩浴から空気中に引き上げて冷却固化する場
合には、空気中の塵埃や水蒸気等の不純物がコンデンサ
素子に付着する虞れがあるが、本発明の如く容器に入れ
た状態で冷却固化する場合にはそのような虞れはない。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第4図は本発明一実施例を説明する工程別図で
あり、第1図はコンデンサ素子の側面図、第2図はTC
NQ塩浴を示す断面図、第3図はTCNQ塩浴にコンデ
ンサ素子を浸漬している状態を示す断面図、第4図は完
成したコンデンサ素子の断面図である。 (1)・・・コンデンサ素子、(3)・・・TCNQ塩
浴。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)陰極箔と陽極箔の間にセパレータ紙を挾んで巻回
    したコンデンサ素子と、融解可能で冷却固化後コンデン
    サ用電解質として使用し得る電導度を有するTCNQ塩
    を前記コンデンサ素子に融解含浸して冷却固化せしめた
    固体電解質とを備える固体電解コンデンサ。
  2. (2)陰極箔と陽極箔の間にセパレータ紙を挾んで巻回
    したコンデンサ素子と、TCNQ塩を収納し且つ加熱融
    解させるための容器と、融解可能で冷却固化後コンデン
    ンサ用電解質として使用し得る電導度を有するTCNQ
    塩を前記コンデンサ素子に融解含浸して冷却固化せしめ
    た固体電解質とを備え、前記容器をコンデンサ素子の外
    装容器として使用してなる固体電解コンデンサ。
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