JPH01138203A - 光重合性組成物 - Google Patents

光重合性組成物

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JPH01138203A
JPH01138203A JP23141187A JP23141187A JPH01138203A JP H01138203 A JPH01138203 A JP H01138203A JP 23141187 A JP23141187 A JP 23141187A JP 23141187 A JP23141187 A JP 23141187A JP H01138203 A JPH01138203 A JP H01138203A
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JP23141187A
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English (en)
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Kazuo Kitamura
和夫 北村
Yoichi Mori
森 与一
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Toray Industries Inc
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Toray Industries Inc
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/004Photosensitive materials
    • G03F7/027Non-macromolecular photopolymerisable compounds having carbon-to-carbon double bonds, e.g. ethylenic compounds
    • G03F7/028Non-macromolecular photopolymerisable compounds having carbon-to-carbon double bonds, e.g. ethylenic compounds with photosensitivity-increasing substances, e.g. photoinitiators
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は光重合性組成物に関するものであり、特に可視
光線に対して極めて高い感光性を有し、可視光レーザー
、例えばアルゴンイオンレーザ−による画像形成にも適
した光重合性組成物に関する。
[従来の技術] 従来、付加重合し1qるエチレン性不飽和結合を少なく
とも1個有する化合物と光重合開始剤、更に必要に応じ
て皮膜形成能を有する有機高分子物質、熱重合防止剤等
を混和し光重合性組成物となし、写真的手法によって画
像複製を行なう方法はよく知られており、感光性樹脂印
刷版やフォトレ、シスト等として広く用いられている。
かかる方法において、光重合開始剤として従来用いられ
ているものとしては、ベンゾフェノン、ベンゾイン、ア
ントラキノン、ミヒラーケトンなど種々の物質があるが
、これらは一般に比較的短波長の紫外線にはよく感応す
るものの、長波長の可視光線に対してほとんど感応性を
有していない。
画像形成や塗膜の硬化のための光源として可視光線が使
用できることは極めて好ましいことでおり、従来から望
まれてきたところであるが、特に近時レーザー光線によ
る走査露光技術の発展に伴い、アルゴンレーザーのごと
き可視光レーザー光に対し高い感応性を有する感光材料
の出現が切望されている。
可視光線(波長400nm 〜700nm>に感応性を
有する光重合開始剤として、従来種々の色素と他の化合
物の組み合せが提案されている。色素に適当な還元剤を
組み合せると顕著な光重合開始効果が1qられることが
知られており、この組み合せに基づく光重合開始剤系が
種々提案されている(例えば、特開昭52−13469
2号、特開昭60−57832号、特開昭60−221
403号など)。その他色素とハロゲン化合物の組み合
わせ(特開昭54−1 51 024号、特開昭5L−
1 5503号、特開昭58−29803@、英国特許
1,523.687号など)、ビイミダゾール化合物と
の組み合せ(特開昭54−155292号、特開昭58
−19315号、米国特許3、652,275号など)
、ヨードニウム塩との組み合せ(英国特許2,020,
297Aなど)有機過酸化物との組み合せ(特開昭59
−45303号、特開昭6’l−213838号、日本
化学雑誌1986年第9号1234頁等)等、多くの複
合型光重合開始剤系が提案されている。
[発明が解決しようとする問題点1 以上のように、可視光に対して感応性を有する光重合開
始剤系は数多く提案されているが、これらはいずれも種
々の欠点を有しており、真に実用性のある可視光重合開
始剤系は未だに見出されていないというのが実状である
、すなわち、これらの多くは感度、あるいはレーザー発
(長波長との適合性が十分でなく、レーザー光走査露光
による記録は不可能でおるか、あるいは可能でおるとし
てもかなり大型の高出力レーザーを要し、経済的でない
。また、特に比較的高感度を与える系では、一般に熱安
定性、保存父定性が不十分であり、この点が実用上大き
な障害となる。更に、これらの光重合開始剤の成分は一
般に特殊な化合物であり、コストの面においても実用上
問題がおる。
かかる状況に鑑み、本発明者らは感度、安定性およびコ
スI〜等において改善された可視光重合開始剤について
先に検討し、特定の構造をもつ色素と特定の構造を有す
るアミン系化合物の組み合せからなる光重合開始剤系を
見出し、特開昭57−1 28702号として提案した
。この系は前記の各条件を満足する好ましい性能を有し
ているが、できるだけ小出力のレーザーで記録するため
にはまだ感度において完全に満足できるものではなかっ
た。そこで本発明者等は、更に一層の感度向上につき検
討を重ねた結果、上記組成に更にチオフォスファイト系
化合物を併用した場合、著しい感度の向上を達成できる
ことを見出し、本発明に到達したものである。
[問題点を解決するための手段] 本発明は、エチレン性不飽和結合を少なくとも1個有す
る付加重合可能な化合物および光重合開始剤から主とし
てなる光重合性組成物において、該光重合開始剤が下記
化合物(a>、(b)および(c)からなることを特徴
とする光重合性組成物。
〔式中、Mlは水素原子あるいはアルカリ金属、M2は
水素原子、アルカリ金属、アンモニウム基、置換アンモ
ニウム基あるいはC1〜C5のアル1ル基であり、X1
〜X8は1価のfi機または無磯の残塁であり、そして
X1〜X4の少なくとも1個はハロゲン原子である。〕 (b)下記一般式(I[)で表わされる化合物〔式中、
Arは1価あるいは2価の芳香族残塁であり、これに置
換基としてC1〜C20のアルキル基、アルコキシ基、
アラルキル基、アルケニル基、アシル基、アシルオキシ
基、アルコキシカルボニル基またはハロゲンを有してい
てもよい、R1−R4は01〜G20のアルキル基、置
換アルキル基、アラルキル基、またはアリール基であり
、これらは重合体の側鎖あるいは主鎖の一部であること
もできる。nはOまたは1で必る。〕(c)下記一般式
(III)で表わされるチオフォスフフィト化合物。
〔式中、R5、R6およびR7はC1〜C2oのアルキ
ル基、アリール基、アラルキル基であり、これらに置換
基としてハロゲン、01〜C20のアルコキシ基、アル
コキシカルボニル キシ基、アルカノイル基、シアノ基、水酸基、アミノ基
を有していてもよい。Xは一層またはーCRaR9−を
示し、R8、R9は水素、C1〜C20のアルキル基、
アリール基、アラルキル基を示す。p,qはO〜3の整
数、rはO〜2の整数を示し、p + q + r =
 3である。〕以下本発明について詳細に説明する。
本発明の光重合性組成物において、第一の必須成分でお
るエチレン性不飽和結合を少なくとも1個有する付加重
合可能な化合物(以下、エチレン性化合物という)とし
ては、本組成物中の他の成分と相溶性を有するものであ
れば構造や分子量に特に制限はないが、光重合性組成物
を常温( 0 ’Cから40℃までの範囲〉で実質的に
非流動性の組成物として用いる場合には、その大気圧下
におけ、る沸点が約150℃以上のものを用いるのが好
ましく、また高い重合反応性の点においてアクリル酸あ
るいはメタクリル酸の誘導体の構造を有するものが特に
好ましい。
かかる物質の具体例としては、多価アルコールの(メタ
)アクリル酸エステル、例えばグリセリン七ノ(メタ)
アクリレート、グリセリンジ(メタ)アクリレート、ジ
エチレングリコール七ノ(メタ)アクリレート、ジエチ
レングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレン
グリコールジ(メタ)アクリレート、ヘキサンジオール
ジ(メタ)アクリレート、トリメヂロールプロパントリ
(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メ
タ)アクリレート、ペンタエンスリトールテトラ(メタ
)アクリレート等、あるいはエポキシ化合物と(メタ)
アクリル酸の付加反応物、カルボキシル基を有する化合
物と(メタ)アクリル酸グリシジルの付加反応物、1級
あるいは2級アミノ基を有する化合物と(メタ)アクリ
ル酸グリシジルの付加反応物、アクリルアミド系化合物
、例えば(メタ)アクリルアミド、メチレンビス(メタ
)アクリルアミド、ジアセトンアクリルアミド、トリア
クリルホルマール等、おるいは水酸基を有するエチレン
性不飽和化合物とイソシアネートとの付加反応により得
られる不飽和ウレタン化合物等が挙げられる。これらの
化合物は1種類を単独で使用してもよいしまた2種以上
を混合使用することもできる。
次に、本発明において著しい特徴をなす光重合開始剤成
分につき説明する。
本発明の光重合開始剤は化合物(a)、(b)および(
c)の3成分からなる。活性光照射を受けた場合、(a
)成分が光(特に波長400nm〜600nmの可視光
)を吸収し、(b)成分との光化学反応によりラジカル
を発生し、そのラジカルが光重合性組成物中のエチレン
性化合物と反応してエチレン性化合物の付加重合を開始
させる。
(c)成分はその重合反応を更に著しく促進するもので
ある。(a)、(b)2級分のみでもかなり良好な感光
性を得ることかできるが、更に(c>成分を併用するこ
とにより著しく感光性を増大させることができるのであ
る。
(a>成分は、下記一般式(I>で表わされる色素で、
染料あるいは医薬品として著名な多くの式中、Mlは水
素原子おるいはアルカリ金属、M2は水素原子、アルカ
リ金属、アンモニウム基、置換アンモニウム基めるいは
C1〜C20のアルキル基である。またX1〜×8は1
価の有機または無機の残基でおって、その構造に特に制
限はないが、好ましいものはハロゲン、水素、C1〜C
20のアルキル基であり、そしてX1〜×4のうち少な
くとも1個、好ましくは2個以上がハロゲン原子である
かかる化合物の例としては、エオシンY1エオシンB1
エリスロシン、フロキシン、ショートフルオレセイン、
ジブロムフルオロセイン、ローズベンガル、マーキュロ
クロム等がある。これらのうちで特に好ましいものは、
エリスロシンおよびエオシンYである。
(b)成分は一般式(n)で表わされる化合物である。
式中、Arは1価あるいは2価の芳香族残基であり、こ
れに置換基として01〜C20のアルキル基、アルコキ
シ基、アラルキル基、アルケニル基、アシル基、アシル
オキシ基、アルコキシカルボニル基またはハロゲンを有
していてもよい、R1−R4はC1〜C20のアルキル
基、置換アルキル基、アラルキル基、またはアリール基
であり、これらは重合体の側鎖あるいは主鎖の一部であ
ることもできる。nはOまたは1である。
R1−R4のうちで特に好ましいものは、ヒト旧キシ置
換アルキル、ヒドロキシ基と他の置換基を併有する置換
アルキル、およびアリールメチル基である。これらの基
を有する化合物の多くは、−級あるいは二級のアリール
メチルアミン類とエポキシ化合物、例えばエヂレンオキ
シド、プロピレンオキシド、グリシドール、アルキルグ
リシジルエーテル、アリールグリシジルエーテルボン酸
グリシジルエステル等との付加反応により容易に合成す
ることができる。
かかる化合物の例としては、トリベンジルアミン、N,
N−ジベンジルアミノエタノール、N−ペンジルアミノ
ジェタノールアミン、N,N−ジベンジルアミノプロパ
ノール、N− (2.3−ジヒドロキシプロピル)ジベ
ンジルアミン、N−(2−ヒドロキシ−3−フェノキシ
プロビル)ジベンジルアミン、N−メチル−N−ベンジ
ルエタノールアミン、N.N.N=,N−−テトラキス
(2−ヒドロキシエチル)キシリレンジアミン、N、N
、N−、N”−テトラキス(2,3−ジヒドロキシプロ
ピル)キシリレンジアミン等が挙げられる。
本成分のR1−R4はまた重合可能なエチレン性二重結
合を含むものであってもよく、その場合はこの成分が重
合成分として働くため組成物中に特に他の重合性エチレ
ン性化合物を含有させなくてもよい。このような化合物
は一級あるいは二級のアリールメチルアミン類と不飽和
酸グリシジルエステル、例えばアクリル酸グリシジル、
メタクリル酸グリシジルとの付加反応によって合成する
ことができる。また本成分は以上に例示したごとき低分
子物質の他、高分子状のものを使用することもでき、そ
の場合は他の高分子バインダーを添加しなくても組成物
に皮膜形成性を付与することができる。高分子状の(b
)成分の製法としては例えば次のような方法がある。
■ 側鎖にへ〇メチルフェニル基を有する重合体に二級
アミンを縮合反応させる。
■ ベンジル基を含む二級アミンを、エポキシ基等のア
ミノ基と反応し得る官能基を側鎖に有する重合体に反応
させる。
■ ベンジル基を含む二級アミンに、(メタ)アクリル
酸グリシジルを付加反応させ、1qられた不飽和付加生
成物を(共)重合させる。
■ N、N”−二M換キシリレンジアミン1モルと、エ
ポキシ基等のアミノ基と反応し1qる官能基を2個有す
る化合物1モルとを反応させ、重付加あるいは重縮合反
応により高分子化する。
R俊の(c)成分は一般式(I[I)で表わされる化合
物である。
〔式中、R5、R6およびR7はC1”’−C20(?
)アルキル基、アリール基、アラルキル基であり、これ
らに置換基としてハロゲン、01〜C20アルコキシ基
、アルコキシカルボニル基、アシルオキシ基、アルカノ
イル基、シアノ基、水酸基、アミノ基を有していてもよ
い。Xは−0または=CR8R9−を示し、R8、R9
は水素、C1〜C2゜のアルキル基、アリール基、アラ
ルキル基を示す。
p、qはO〜3の整数、rはO〜2の整数を示し、p十
q+r=3である。〕 かかる化合物の例としては、次のようなものが挙げられ
る。トリブチルトリヂオホスフフイト、トリオクチルト
リチオホスファイト、トリラウリルトリチオホスファイ
ト、トリフェニルトリチオホスファイト、トリ(0−ト
リル)トリチオホスファイト、トリベンジルトリチオホ
スファイト、トリ(2−メトキシエチル)トリチオホス
ファイト、トリ(エトキシカルボニルメチル)トリチオ
フォスファイト、トリ(ブトキシカルボニルメチル)ト
リチオホスファイト、トリ(オクチルオキシ力ルポニル
メヂル)トリチオホスファイト、トリ(3−メトキシブ
チルオキシカルボニルメチル)トリチオホスファイト、
トリ(β−エトキシカルボニルエチル)トリチオホスフ
ァイト、トリ(β−ブトキシカルボニルエチル)トリチ
オホスファイト、トリ(β−オクチルオキシカルボニル
エチル)トリチオホスファイト、トリ(β−3−メトキ
シブチルオキシカルボニルエチル スファイト、トリ(β−アセトキシエチル)トリチオホ
スファイト、ジラウリルジチオブチルホスファイト、エ
チル亜チオホスホン酸ジブチル、ジブデル亜チオホスフ
ィン酸ラウリルなど。
本発明の光重合性組成物に含まれ、著しい特徴をなす光
重合開始剤は、以上の化合物(a)、(b)および(c
)の3成分からなるもので、これらの各成分はそれぞれ
1種の物質を単独で使用してもよいが、2種以上を混合
することもできる。
本発明の光重合性組成物における光重合開始剤の量は、
特に限定されないが、本発明の効果を特に顕著に発揮さ
せるためには、好ましくは組成物全体に対し、(a)成
分0.01〜10重量%、更に好ましくは0.1〜5重
量%、(b)成分および(c)成分はそれぞれ0.1〜
30重量%、更に好ましくは0.5〜20重ω%の範囲
で配合するのがよい。ただしくb)成分として高分子状
のものをバインダーとしての役割も兼ねて含有させる場
合は前記より多量に、すなわち組成物全体に対して90
重量%程度までの量を含有させることができる。
成分(a)の量が前記の範囲より少ない場合は、活性光
に照射された場合にエチレン性化合物の重合を開始させ
るラジカルの生成量が僅少となるために組成物の光重合
性は著しく低下する。また前記範囲を越える過大量を使
用した場合も有効光の遮蔽等の影響により感光性は低下
する。
(b)成分および(c)成分の量が前記の範囲より少な
い場合は、重合促進効果が不足するため感光性が不十分
となり、また前記範囲を越える過大量を使用した場合は
、硬化俊の組成物の物性が悪化する。
本発明の光重合性組成物は、以上に述べたごとくエチレ
ン性化合物と、化合物(a)、(b)および(c)から
なる光重合開始剤を必須の構成成分とする混合物である
が、この組成物に皮膜形成能を付与するために、前述の
必須成分と相溶性があり、かつ皮膜形成能を有する有機
高分子物質をバインダーとして含有させることができる
。PS版、フォトレジスト等多くの用途には、かかるバ
インダー物質を併用し光重合性組成物に皮膜形成能を付
与するのが好ましい。
かかる高分子物質としては、溶剤に可溶であり、かつエ
チレン性化合物および光重合開始剤成分と相溶性を有す
るものでおればどのようなものでもよいが、特に好まし
い、ものは水、あるいはアルカリ、酸等の水溶液に可溶
であり、従って水性現像液での現像を可能とするような
高分子物質で必る。
また、特に高い感光性を有するためには側鎖に重合可能
な不飽和基を右する重合体を使用するのが好ましい。
かかる重合体の例としては、側鎖にカルボキシル基を有
する付加重合体、例えば(メタ)アクリル酸、マレイン
酸等の(共)重合体に(メタ)アクリル酸グリシジルを
付加反応せしめたもの、側鎖にエポキシ基を有する重合
体、例えば(メタ〉アクリル酸グリシジル(共)重合体
に(メタ)アクリル酸を付加反応せしめたもの、不飽和
基を有するジオールとジイソシアネートとの重付加によ
り得られるポリウレタン等がある。その他、不飽和基を
有しない可溶性重合体、例えばポリビニルアルコール、
共重合ナイロン、(メタ)アクリル酸エステル・(メタ
)アクリル酸共重合体、スチレン・(メタ)アクリル酸
共重合体、スチレン・マレイン酸共重合体、(メタ)ア
クリル酸エステル・(メタ)アクリルアミド共重合体等
も同様に用いることができる。これらの高分子物質は1
種を単独で用いてもよいが、また2種以上を適当な比で
混合して使用することもできる。
以上のごとき高分子物質を、本発明の光重合性組成物中
にバインダーとして含有せしめる場合、その種類によっ
て良好な画像あるいは硬化塗膜特性を与える範囲は変化
するが、一般には光重合性組成物中口に対して約10重
量%〜95重母%の範囲、更に好ましくは約30重量%
〜90重鼻%の範囲で含有せしめるのが好ましい。
なお、バインダーとして不飽和基を有しない重合体を使
用する場合は、エチレン性化合物成分としては不飽和基
を2個以上有するものを少なくとも1種含有させること
が好ましいが、バインダーとして不飽和側鎖を有する重
合体を使用する場合は、エチレン性化合物成分は不飽和
基を1個有するもののみでよく、むしろその方が高感度
が得られる。
不飽和側鎖を有する重合体はそれ自体、エチレン性化合
物成分とみなせるために、そのものをバインダーとして
使用する場合は、低分子のエチレン性化合物の添加は必
ずしも必要ではない。ただしその場合も、高感度を得る
ためには低分子状のエチレン性化合物を含有せしめる方
が右利である。
本発明の光重合性組成物には、その他必要に応じて熱重
合防止剤、接着改善剤、可塑剤、充填材等種々の添加剤
を加えることができる。
本発明の光重合性組成物は印刷版、フォトレジスト、塗
料、印刷インキ、接着剤等極めて広汎な用途を有してい
るが、特に有用な用途は平版印刷用の刷版材料、フォト
レジスト等の感光性画像形成材料である。これらの用途
においては、本発明の光重合性組成物は溶剤に溶解して
溶液となし、それを支持体上に公知の方法により塗布、
乾燥して被膜状として用いるのが一般的である。
ここに用いられる支持体としては、一般に著しい寸法変
化を起さない平面状の材料が用いられ、その例としては
アルミニウム、銅、亜鉛、鉄等の金属、ポリエステル、
ポリスチレン、ポリメタクリル酸メチル、ナイロン等の
高分子物質、ガラス、硅素、酸化硅素、セラミック等を
挙げることができる。これらの材料の薄膜を2種以上積
層し、あるいはある材料の表面に蒸着等の手段により他
種材料の薄膜を形成した材料等も用いることができる。
また、上述のごとき支持体の表面に砂日立、電解エツチ
ング、化学エツチング、電解酸化、コロナ放電等の処理
を施して使用することもできるし、接着剤層、ハレーシ
ョン防止層等の被覆を設けることもできる。
また、インキ反撥性のシリコーンゴム層を被覆した支持
体を用い(あるいは本発明の感光性組成物の塗膜上にシ
リコーンゴム層を被覆し)ネガ型(あるいはポジ型)の
水なし平版印刷版を作製することも可能である。
本発明の光重合性組成物被膜はそのままでも良好な感光
性を示すが、光重合反応は一般に酸素により阻害される
ため、特に高い感光性を得るためには露光を真空中、あ
るいは窒素、炭酸ガス等の不活性ガス雰囲気中で行なう
か、あるいは光重合性組成物被膜表面に透明かつ酸素遮
断性の被覆を設けることが好ましい。かかる被覆の方法
としては、ポリビニルアルコール等の酸素遮断性かつ可
溶性の重合体の溶液を感光性組成物被膜上に塗布、乾燥
する方法、および酸素遮断性のプラスチックフィルムを
感光性被膜表面に圧着、積層する方法が挙げられる。後
者の場合に用いられる酸素遮断性フィルムとしては、ポ
リエステル、ポリビニルアルコール、エチレン・ビニル
アルコール共重合体、ポリ塩化ビニリデン、セロファン
等のフィルム、あるいはそれらの二種以上を積層したフ
ィルムが挙げられる。
本発明の光重合性組成物による画像形成剤材は通常の写
真的方法、すなわちネガフィルムを密着して露光するか
、あるいは投影露光等の方法、あるいはレーザー光線に
よる走査露光等の方法で画像状に露光後、感光層を溶解
する溶媒で未露光部を溶解除去することにより画像を形
成させることができる。本発明の光重合性組成物は増感
色素により着色されているため明瞭な可視像が得られ、
得られる画像は良好なインキ着肉性や耐酸性等を有して
いるため印刷版やレジストとして好適に使用することが
できる。
本発明の光重合性組成物は波長約200nm〜約600
7mの広汎な範囲の輻射線に対して感応性を有するが、
特に波長約400nm以上の可視光線に対して極めて高
い感度を示すという顕著な特徴を有するものであり、従
って露光用光源としてはタングステン燈、白色螢光灯、
可視光レーザー等の可視光を主として放出する光源が好
ましく用いられる。もちろん、従来の感光材料に対して
用いられている高圧水銀灯、超高圧水銀灯、キセノンラ
ンプ、メタルハライドランプ、紫外線蛍光燈等の紫外線
を主に放出する光源も同様に使用することができる。
本発明の感光性組成物は殊に波長500nm付近に最大
感度を有するために、アルゴンレーザー光(波長488
nmおよび514.5nm>に対して極めて優れた適合
性を示し、かつ著しく高感度であるので、低出力の、例
えば出力50mW程度以下の空冷式小型アルゴンレーザ
ー装置を用いて走査露光も可能であり、その応用分野は
著しく広汎である。
以下実施例および比較例に基づいて本発明を説明する。
なお、ここで「部」とあるのはいずれも重量部でおる。
(バインダー用重合体の合成) (A>スチレン30部、メタクリル酸メチル30部、メ
タクリルM40部、メチルエチルケトン50部、エチル
アルコール50部を混合し、アゾビスイソブチロニトリ
ル1部を加え、攪拌下に80℃で8時間反応させた。得
られた重合体溶液をメチルエチルケトン100部および
エチレングリコールモノメチルエーテル100部で希釈
し、メタクリル酸グリシジル4085およびピリジン1
0部を加えて強く攪拌しながら75℃で3時間反応させ
た。得られた溶液をそのまま(重合体を分離することな
く)組成物調製に使用した。
(B)SMA−1000(スチレン・無水マレイン酸共
重合体、ARCOChemica1社製)50部をメチ
ルエチルケトン70部およびエチルアルコール30部に
溶解し、メタクリル酸グリシジル30部およびピリジン
10部を加え、攪拌下に80℃で3時間反応させた。1
qられた反応溶液はそのまま組成物調製に使用した。
実施例1〜4、比較例1〜3 バインダー用重合体70部(固形分として)、グリセリ
ンモノメタクリレート(日本油脂(株)製“ブレンマー
GLM”>30部、エリスロシン(光重合間、始剤(a
)成分)2部、光重合開始剤(b)成分10部、光重合
開始剤(c)成分5部をメチルエチルケトン/エチルア
ルコール混合液(1/1)に溶解して固形分濃度約20
%の溶液を調製し、これを砂目立1変、メタ硅酸ナトリ
ウム水溶液で表面処理したアルミニウム版にワイヤーバ
ーコーターを用いて乾燥後の塗膜厚さが約5μmとなる
ように塗布し、80℃で5分間乾燥した。
次にこの塗膜の表面に厚さ12μのポリエチレンテレフ
タレートフィルム(東しく株〉製“ルミラー″)をロー
ラーを用いて圧着、積層して感光材料を作製した。
この感光材料の感光性を、次の2通りの露光条件で試験
した。
(1)感光材料の上に、21段ステップタブレット(3
touffer社製)およびテストチャートネガフィル
ムを密着させ、60Wタングステンランプで’15cm
の距離から5秒間露光する。
(2)感光材料上にステップタブレットおよびテストチ
ャートネガフィルムを置き、その上から波長488nm
および514.5qmの可視光を主として放出するアル
ゴンレーザー光ビーム(スポット径50μm)で、感光
材料面にあける光量6mW、走査速度150m/秒、走
査線密度90本/mmの条件で走査露光する。
以上のように露光を行なった後、カバーフィルムを剥離
し、1%炭酸ナトリウム水溶液により現像した。感度は
表1に示す通りであり、本発明の組成物は、いずれも良
好な感度を示し、かつテストチャート画像はネガフィル
ムの画像を忠実に再現した。光重合開始剤成分に(c)
成分を含まない場合(比較例1〜3)は感光はするもの
の、感度、画像ともやや不十分であった。(なお以上の
操作はすべて赤色安全光の下で行なった。)[発明の効
果] 以上説明したとおり、本発明の光重合性組成物は可視光
に対し極めて高い感光性を有するために、ごく低出力の
可視光レーザー(特にアルゴンレーザー)で走査露光に
より画像を形成することが可能であり、レーザー直接描
画用の印刷版やフォトレジスト用として極めて有用であ
る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】  エチレン性不飽和結合を少なくとも1個有する付加重
    合可能な化合物および光重合開始剤から主としてなる光
    重合性組成物において、該光重合開始剤が下記化合物(
    a)、(b)および(c)からなることを特徴とする光
    重合性組成物。 (a)下記一般式( I )で表わされる化合物▲数式、
    化学式、表等があります▼( I ) 〔式中、M_1は水素原子あるいはアルカリ金属、M_
    2は水素原子、アルカリ金属、アンモニウム基、置換ア
    ンモニウム基あるいはC_1〜C_5のアルキル基であ
    り、X_1〜X_8は1価の有機または無機の残基であ
    り、そしてX_1〜X_4のうち少なくとも1個はハロ
    ゲン原子である。〕 (b)下記一般式(II)で表わされる化合物▲数式、化
    学式、表等があります▼(II) 〔式中、Arは1価あるいは2価の芳香族残基であり、
    これに置換基としてC_1〜C_2_0のアルキル基、
    アルコキシ基、アラルキル基、アルケニル基、アシル基
    、アシルオキシ基、アルコキシカルボニル基またはハロ
    ゲンを有していてもよい、R_1〜R_4はC_1〜C
    _2_0のアルキル基、置換アルキル基、アラルキル基
    、またはアリール基であり、これらは重合体の側鎖ある
    いは主鎖の一部であることもできる。nは0または1で
    ある。〕 (c)下記一般式(III)で表わされるチオフォスファ
    イト化合物。 ▲数式、化学式、表等があります▼(III) 〔式中、R_5、R_6およびR_7はC_1〜Cのア
    ルキル基、アリール基、アラルキル基であり、これらに
    置換基としてハロゲン、C_1〜C_2_0アルコキシ
    基、アルコキシカルボニル基、アシルオキシ基、アルカ
    ノイル基、シアノ基、水酸基、アミノ基を有していても
    よい。XはOまたは−CR_8R_9−を示し、R_8
    、R_9は水素、C_1〜C_2_0のアルキル基、ア
    リール基、アラルキル基を示す。p、qは0〜3の整数
    、rは0〜2の整数を示し、p+q+r=3である。〕
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013224292A (ja) * 2012-04-20 2013-10-31 Rohm & Haas Co ジベンジルアミン疎水性物質
CN107936158A (zh) * 2017-12-22 2018-04-20 中科院广州化学有限公司 一种光引发的高分子聚合物及其制备方法

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JP2013224292A (ja) * 2012-04-20 2013-10-31 Rohm & Haas Co ジベンジルアミン疎水性物質
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