JPH01135294A - スピーカシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、スピーカキャビネットの背面に音響ポートを
有するスピーカシステムに関するものである。

従来の技術 最近スピーカシステムの薄形化やキャビネットに設けら
れた音響ポートからの異常音をできるだけ少なくするた
めに、キャビネットの背面に音響２　・＼−７ ポートを配置したスピーカシステムが多く用いられてい
る。また、インテリアデザインや居住空間を広く用いた
いという要望などから、スピーカシステムを壁面に取付
けることが多くなっている。

以下、図面を参照しながら、このようなスピーカシステ
ムについて説明を行う。

第４図は、上記したキャビネットの背面に音響ポートを
有するスピーカシステムを金具等（図示せず）を用いて
壁面に取付けた時の構造断面図を示すものである。

第４図において、１は振動板、２はフリーエツジ、３は
キャビネット、４はキャビネット内部容積、５は音響ポ
ート、６は壁面、７は壁面とキャビネット間の音響空間
である。

以上のように構成されたスピーカシステムについて以下
その動作を説明する。

スピーカキャビネット３の背面にキャビネット内部容積
４と外部とを連結する音響ポート５が設けられ、振動板
１の背面に放射された音は、音響ポート５を通りキャビ
ネット３の背面に放射され３ヘー／ る。そして音響ポート５から放射された音は、壁面６で
空間することがないように、キャビネット３と壁面６と
の間に音響空間アが設けられている。

したがって、振動板１０前後面に放射された音は、閉じ
られることなく放射されるだめに、振動板１は動き易く
なっている。

発明が解決しようとする問題点 しかしながら、上記のような構成では、壁面６とキャビ
ネット３で囲オれた音響空間７は、比較的形状が一様で
あるために、定在波が生じやすく、このため再生周波数
特性は、定在波の生じる周波数ではピーク・デイツプが
多くなってしまう。第２図は、キャビネット背面に音響
ポートを有するスピーカシステムの再生音圧周波数特性
図を示している。図中、特性Ｂが従来の、例えば第４図
に示したスピーカシステムの特性図である。すなわち、
音響空間７で定在波が生じるような周波数ではピーク・
デイツプが発生し、乱れた音圧特性しか得ることができ
なかった。また比較的小容積のスピーカシステムではキ
ャビネットのスティフネスが大きくなるだめ低音再生が
難かしいという問題点があった。

本発明は上記問題点に鑑み、スピーカキャビネットの背
面に音響ポートを有するスピーカシステムにおいても、
壁面とキャビネットで囲まれた音響空間の定在波による
ピーク・デイツプのない平坦な周波数特性を得ることが
でき、また小容積キャビネットでは、上記音響空間もキ
ャビネットとして働かせることができ、低音再生能率を
高めることができるスピーカシステムを提供するもので
ある。

問題点を解決するだめの手段 この目的を達成するため、本発明のスピーカシステムは
、スピーカキャビネットと壁面との間にクツシロン性の
あるウレタンや吸音材を介して壁面に取付けられた構成
となっている。

作用 本発明は、スピーカキャビネット背面に設けられた音響
ポートから放射された音波は、壁面とキャビネットで挾
まれた音響空間で定在波が生じる５ヘー／ ため、スピーカの再生音圧周波数特性としてピーク・デ
イツプのある山谷の多い特性となるが、壁面とキャビネ
ットに挾まれた音響空間の周囲にクツション性のあるウ
レタンや吸音材を配置することにより、音響空間の定在
波によって生じる再生音圧周波数特性のピーク・デイツ
プがなくなシ、平坦な音圧周波数特性を得ることができ
るものである。また、音響空間は、キャビネット容積が
大きくなったことに等しくなり、よシ低い周波数の再生
を可能とするものである。

実施例 以下本発明の実施例について、図面を参照にしながら説
明する。

第１図は、本発明の一実施例におけるスピーカシステム
を示すものである。第１図において、１はスピーカ振動
板、２はフリーエツジ、３はキャビネット、４はキャビ
ネットの内部容積、５はキャビネット背面に設けられた
音響ポート、６は壁面、７はキャビネットと壁面で囲ま
れた音響空間、８はクツション性のあるウレタンまたは
吸音材で６、、−７ ある。

以上のように構成されたスピーカシステムについて以下
その動作について説明する。スピーカ振動板１は図示し
ていない駆動機構によって駆動される。振動板１の背面
に発生した音波はキャビネット内部容積４を経て音響ポ
ート５から外部へ放射される。ここで、スピーカシステ
ムは音響ポート６をふさがないようにキャビネット背面
と壁面との間に音響空間７を設けて壁面へ固定されてい
る。ところで、このようにキャビネット背面に設けられ
た音響空間７は、形状によって決まる特定の周波数で定
在波が生じ、共鳴現象を起こす要因となるので、本実施
例のスピーカシステムは、この定在波を抑制するため、
音響空間７の外周部に厚さ５〜１０ｏｍｍのクツション
性のあるウレタンまたは吸音材８を配置している。

第３図は、スピーカキャビネット３にウレタンや吸音材
８を貼付けたところを示すものであり、５は音響ポート
である。

このように、音響ポート６から構成される装置７へ＝７ によって加振される定在波も、また、振動板１の前面に
放射された音の回り込み音響空間７部に入り生じる定在
波も、音響空間７の外周部に配置したウレタンまだは吸
音材８によって除去できる。

その結果、第２図人に示すように平坦な再生音圧周波数
特性を得ることができる。捷だ第２図人の特性からも明
らかなように、音響空間７も振動板背面容積の一部とし
て用いることができるだめ、低音域再生音圧が向上する
利点がある。

まだ、第３図に示すように、各ウレタ／や吸音材８の間
に隙間があシ、外部と音響的に連結する構造となってい
るが、この隙間は１箇以上開けておけば、極低音域でも
、音響ポート５から放射された音がどこにもさまたげら
れることなく外部へ放射でき、すっきりした低音を再生
できるようにすることができる。さらに、ウレタンや吸
音材８にはクツション性があるだめ、キャビネット３自
身の共振や、壁面の共振などを抑制する作用もあり、濁
りのないすっきりした音を再生できるものである。

発明の効果 以上のように、本発明は、背面に音響ポートを有するキ
ャビネットをウレタンや吸音材などのクツション性のあ
る部材を介して、壁面に取付けられるので、キャビネッ
トと壁との間にできる音響空間内に生じる定在波を除去
し、平坦な音圧周波数特性を得ることができるものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のスピーカシステムの一部７１’ｌＪに
おける構造断面図、第２図はスピーカシステムの音圧周
波数特性図、第３図は本発明のスピーカシステムを背面
から見たクツション材の配置図、第４図は従来のスピー
カシステムの構造断面図である。 １−・・・・振動板、２・・・・フリーエツジ、３・・
・・キャビネット、４・・・・・キャビネット内部容積
、５・・・・・音響ポート、６・・・・・壁面、７・・
・・壁面とキャビネット間の音響空間、８・・・・ウレ
タンまたは吸音材。 代理人の氏名　弁理士　中　尾　敏　男　ほか１名＼’
Ｊ’）＋カ第じ　　（

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　スピーカキャビネットの背面に、前記スピーカキャビ
   ネットの内部と外部を音響的に連結するポートが開けく
   れるとともに、前記スピーカキャビネットの背面と壁面
   との間に、前記ポート部を囲み音響空間が構成されるよ
   うにクッション性の良いウレタンまたは吸音材を設けた
   ことを特徴とするスピーカシステム。