JPH0113485Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は共聴ラインとテレビジヨン受像機との
間に設けられるビデオ用端末装置に関する。

ホテル等においてアンテナで受信した一般テレ
ビジヨン放送信号とビデオテープレコーダ等より
なる放送装置からの自主ビデオ放送信号とを共聴
ラインに送り、これらの放送信号を各テレビジヨ
ン受像機にビデオ用端末装置を介して入力するビ
デオ方式が提案されている。ここにビデオ用端末
装置は一般テレビジヨン放送選択スイツチが押さ
れた場合には共聴ラインからの一般テレビジヨン
放送信号のみをそのままテレビジヨン受像機へ送
り、自主ビデオ放送選択スイツチが押された場合
には共聴ラインからの自主ビデオ放送信号も特定
のビデオチヤンネル（１つの空チヤンネル）の信
号に変換してテレビジヨン受像機へ送ると同時に
会計機へ信号を送つて自主ビデオ放送の視聴料を
演算させる。この場合自主ビデオ放送信号が複数
の異なつた番組の信号であればビデオ用端末装置
は自主ビデオ放送信号のうち番組選択スイツチで
選択された番組の信号のみをビデオチヤンネルの
信号に変換してテレビジヨン受像機へ送り、会計
機へ信号を送つて上記選択された番組の視聴料を
演算させる。

しかしこのビデオ方式では自主ビデオ放送を視
聴したい場合テレビジヨン受像機のチヤンネルを
ビデオチヤンネルに切換え、かつビデオ用端末装
置の自主ビデオ放送選択スイツチを押さなければ
ならないので、操作性が悪い。しかもテレビジヨ
ン受像機のチヤンネルをビデオチヤンネルに合わ
せてもビデオ用端末装置がまだ一般テレビジヨン
放送選択状態であるから自主ビデオ放送はテレビ
ジヨン受像機の画面に映出されず、自主ビデオ放
送選択スイツチを押して初めて自主ビデオ放送が
画面に映出されることになり、画面の切れが生ず
る。また一般テレビジヨン放送を視聴したい場合
もビデオ用端末装置の一般テレビジヨン放送選択
スイツチを押しテレビジヨン受像機のチヤンネル
を視聴したいチヤンネルに合わせなければなら
ず、操作性が悪い。さらに一般テレビジヨン放送
選択スイツチを押してからテレビジヨン受像機の
チヤンネルを視聴したいチヤンネルに合わせるま
で画面が切れてしまう。

本考案は上記のような欠点を改善し、操作性の
向上を計ることができると共に画面の切れをなく
すことができるビデオ用端末装置を提供すること
を目的とする。

以下図面を参照しながら本考案について実施例
をあげて説明する。

第１図は本考案を応用したビデオ方式の一例を
示す。

このビデオ方式は例えばホテルにて用いられ、
アンテナ１により受信された一般テレビジヨン放
送信号とビデオテープレコーダ等よりなる自主ビ
デオ放送装置２からの自主ビデオ放送信号が混合
器３で混合されて共聴ライン４に送られる。各客
室に設置されているテレビジヨン受像機５₁，５₂
…は共聴線４からビデオ用端末装置６₁，６₂…を
それぞれ介して放送信号が入力され、ビデオ用端
末装置６₁，６₂…は同様に構成されコンバータよ
りなる選局手段７、選択制御部８、選択スイツチ
９、表示部１０、ビデオチヤンネルセツト回路１
１及びビデオチヤンネル検出回路１２よりなる。
コンバータ７は共聴ライン４からの一般テレビジ
ヨン放送信号と自主ビデオ信号とを分波器で分波
して一般テレビジヨン放送信号はそのままテレビ
ジヨン受像機５へ送り、自主ビデオ放送信号は特
定のビデオチヤンネル（空チヤンネル）の信号に
周波数変換して選択制御部８からの制御信号に応
じてテレビジヨン受像機５へ送る。なおこのコン
バータ７において分波器からの一般テレビジヨン
放送信号も選択制御部８からの制御信号に応じて
テレビジヨン受像機５へ送るようにしてもよい。
選択制御部８はフロントに設置されている会計機
１３からのビデオ視聴信号が入力されている場合
自主ビデオ放送選択状態及び一般テレビジヨン放
送選択状態のいずれかになり、ビデオ視聴信号が
入力されていない場合一般テレビジヨン放送選択
状態のままである。

第２図に示すように選択スイツチ９は一般テレ
ビジヨン放送選択スイツチ９₁と自主ビデオ放送
選択スイツチ９₂よりなり、表示部１０は放映表
示器１０₁、一般テレビジヨン放送選択表示器１
０₂、自主ビデオ放送選択表示器１０₃よりなる。
選択制御部８は一般テレビジヨン放送選択状態で
はコンバータ７に一般テレビジヨン放送信号のみ
を出力させると共に表示器１０₂を点灯させる。
また選択制御部８は自主ビデオ放送選択状態では
コンバータ７に自主ビデオ放送信号も出力させる
と共に表示器１０₁，１０₃を点灯させ、さらにビ
デオチヤンネルセツト回路１１にテレビジヨン受
像機５のチヤンネルをビデオチヤンネルへセツト
させ会計機１３へ課金信号を出力する。会計機１
３とビデオ用端末装置６は自主ビデオ放送の視聴
に対する料金を視聴者に課す課金装置を構成する
ものであり、会計機１３は各ビデオ用端末装置６
_１，６₂…における選択制御部からの課金信号によ
り各テレビジヨン受像機５₁，５₂…による自主ビ
デオ放送の視聴料金を演算して表示する。またビ
デオチヤンネル検出回路１２はテレビジヨン受像
機５のチヤンネルがビデオチヤンネルにセツトさ
れたことを検出し、選択制御部８はビデオチヤン
ネル検出回路１２の出力信号により、テレビジヨ
ン受像機５のチヤンネルがビデオチヤンネルから
一般テレビジヨン放送チヤンネルに切換えられた
時に一般テレビジヨン放送選択状態になる。

各テレビジヨン受像機５は第３図に示すような
市販されている８チヤンネル用電子選局回路を有
する。第３図においてＳ１〜Ｓ８は共通の導電板
と各可動接片よりなるチヤンネル選択用スイツ
チ、IC１〜IC３は集積回路、LED１〜LED８は
選択チヤンネル表示用発光ダイオード、Ｃ１〜Ｃ
１３はコンデンサ、Ｒ１〜Ｒ３４は抵抗、ZD１
はツエナーダイオード、Ｄ１はダイオード、VR
１〜VR８は可変抵抗である。なお、この例では
第４図に示すように抵抗Ｒ４と発光ダイオード
LED２との間にフオトカプラPCの発光素子が直
列に挿入されているが、これは第３図では省略さ
れている。今スイツチＳ１が押されて第１のチヤ
ンネルが選択されると、集積回路IC１は15番ピ
ンに入力電圧が印加されOVをラツチして14番ピ
ンより出力することにより発光ダイオードLED
１を点灯させて第１のチヤンネルの選択を表示さ
せ、同時に８番ピンから選局信号を出力する。同
様にスイツチＳ２〜Ｓ４のいずれかが押されて第
２〜第４のチヤンネルのいずれかが選択される
と、集積回路IC１はそれに対応して発光ダイオ
ードLED２〜LED４のいずれかを点灯させて８
番ピンより選局信号を出力する。集積回路IC２
も集積回路IC１と同様に動作し、スイツチＳ５
〜Ｓ８のいずれかが押されて第５〜第８チヤンネ
ルのいずれかが選択されると、それに対応して発
光ダイオードLED５〜LED８のいずれかを点灯
させて８番ピンより選択信号を出力する。テレビ
ジヨン受像機５は集積回路IC１，IC２の８番ピ
ンからの選択信号に応じてチユーナがチヤンネル
を切換える。ここに第２のチヤンネルは一般テレ
ビジヨン放送に使用しない空チヤンネルであり、
自主ビデオ放送に使用するビデオチヤンネルに設
定されている。

第４図は本考案の一実施例を示し、上記ビデオ
用端末装置６を構成する。図中FFはフリツプフ
ロツプ、ORはオア回路、Ｎ１〜Ｎ４はインバー
タ、Tr₁〜Tr₃はトランジスタ、RY２は常開接点
RY２−１をを有するリレー、Ｐは電源部、Ｒ３
６〜Ｒ４４は抵抗であり、これらは選択制御部８
を構成する。RY３は常開接点RY３−１を有す
るリレーであり、ビデオチヤンネルセツト回路１
１を構成する。PCはフオトカプラ、Ｒ４５は抵
抗であり、これらはビデオチヤンネル検出回路１
２を構成する。第５図はこの実施例のタイムチヤ
ートである。

この実施例では会計機１３から第５図のよう
なビデオ視聴信号がインバータＮ１に入力される
が、このビデオ視聴信号が入力されていない時
（低レベルの時）にはインバータＮ１の出力が高
レベルになつてオア回路ORの出力が第５図の
ように高レベルとなり、フリツプフロツプFFが
リセツトされて一般テレビジヨン放送選択状態と
なる。そしてこのフリツプフロツプFFの第５図
のような低レベル出力によりトランジスタTr₂
がオンしてコンバータ７が一般テレビジヨン放送
信号のみを出力する。この時発光ダイオードより
なる一般テレビジヨン放送選択表示器１０₂は点
灯するが、発光ダイオードよりなる放映表示器１
０₁はインバータＮ１の高レベル出力でトランジ
スタTr₁がオフすることにより消灯し、自主ビデ
オ放送選択表示器１０₃はフリツプフロツプFFの
低レベル出力でインバータＮ４の出力が高レベル
になつてトランジスタTr₃がオフすることにより
消灯する。会計機１３からのビデオ視聴信号が入
力された（高レベルとなつた）時にはインバータ
Ｎ１の出力が低レベルとなり、トランジスタTr₁
がオンして放映表示器１０₁が点灯する。この時
テレビジヨン受像機５のチヤンネルがビデオチヤ
ンネル以外のチヤンネルにセツトされていれば集
積回路IC１の13番ピンからの出力がOVでないか
ら、フオトカプラPCが発光ダイオードLED₂と一
緒にオフとなり、その出力信号が第５図のよう
に高レベルとなり、オア回路ORの出力信号が第
５図のように高レベルとなつてフリツプフロツ
プFFがリセツト状態のままであつて一般テレビ
ジヨン放送選択状態のままである。この状態で自
主ビデオ放送選択スイツチ９₂が押されると、リ
レーRY３が働いてその常開接点RY３−１が閉
成することによりスイツＳ２の両端が短絡され、
スイツチＳ２が押された時と同様にテレビジヨン
受像機５のチヤンネルがビデオチヤンネルにセツ
トされる。そして集積回路IC１の13番ピンから
OVが出力されて発光ダイオードLED２が駆動さ
れ、その駆動電流がフオトカプラPCにより検出
されてフオトカプラPCの出力が第５図のよう
に抵レベルになり、オア回路ORの出力信号が第
５図のように低レベルになることによりフリツ
プフロツプFFのリセツト状態が解かれる。フリ
ツプフロツプFFはスイツチ９₂が引き続いて押さ
れていてインバータＮ３から入力されている第５
図のような高レベルのセツト信号によりセツト
されて自主ビデオ放送選択状態とし、出力信号が
第５図のように高レベルになる。このフリツプ
フロツプFFの出力信号によりトランジスタTr₂が
オフして表示器１０₂が消灯し、インバータＮ４
の出力が低レベルになつてトランジスタTr₃がオ
ンすることにより表示器１０₃が点灯する。さら
にコンバータ７がトランジスタTr₃のオンにより
自主ビデオ放送信号を出力し、リレーRY２がト
ランジスタTr₃のオンにより作動してその常開接
点RY２−１の閉成による信号が課金信号として
会計機１３へ出力される。

このように一般テレビジヨン放送選択状態でテ
レビジヨン受像機５により一般テレビジヨン放送
を視聴している時に自主ビデオ放送選択スイツチ
９₂を押して自主ビデオ放送を選択すると、フリ
ツプフロツプFFがセツトされて自主ビデオ放送
選択状態となり、コンバータ７より自主ビデオ放
送信号が出力されると同時にリレーRY３が作動
してテレビジヨン受像機のチヤンネルが自動的に
ビデオチヤンネルにセツトされる。したがつて操
作性が良くなり、画面の切れがなくなる。

また、自主ビデオ放送の視聴時にテレビジヨン
受像機５のスイツチＳ２以外のスイツチＳ１，Ｓ
３〜Ｓ８にいずれかが押されると、テレビジヨン
受像機５のチヤンネルが前述のようにビデオチヤ
ンネルから他の一般テレビジヨン放送チヤンネル
に切換えられ、集積回路IC１の13番ピンからの
OVが出力されなくなつてフオトカプラPCがオフ
し、このフオトカプラPCの出力が第５図のよ
うに高レベルになつてオア回路ORの出力信号が
第５図のように高レベルになることによりフリ
ツプフロツプFFがリセツトされて一般テレビジ
ヨン放送選択状態に自動的に切換わる。自主ビデ
オ放送の視聴時に一般テレビジヨン放送選択スイ
ツチ９₁を押すと、インバータＮ２の出力が高レ
ベルになつてオア回路ORの出力信号が高レベル
になることによりフリツプフロツプFFがリセツ
トされて一般テレビジヨン放送選択状態になり、
上述のようにコンバータ７が一般テレビジヨン放
送信号を出力する。

このように自主ビデオ放送選択状態でテレビジ
ヨン受像機５により自主ビデオ放送を視聴してい
る時にスイツチＳ１，Ｓ３〜Ｓ８のいずれかを押
して一般テレビジヨン放送チヤンネルに切換える
と、フリツプフロツプFFがリセツトされて自動
的に一般テレビジヨン放送選択状態となる。した
がつて操作性が良くなり、かつ画面の切れがなく
なる。なおこのスイツチ９₁及び抵抗Ｒ３８、イ
ンバータＮ２は省略してもよい。

また上記実施例においてコンバータ７は自主ビ
デオ放送信号を周波数変換しないものでもよく、
また自主ビデオ放送信号が複数の異なつた番組の
信号である場合は自主ビデオ放送選択状態で番組
選択スイツチにより選択された番組の信号をコン
バータにおいてビデオチヤンネル（１つの空チヤ
ンネル）の信号に変換してテレビジヨン受像機へ
出力するようにしてもよい。

以上のように本考案によれば一般テレビジヨン
放送の視聴時にビデオ用端末装置のスイツチで自
主ビデオ放送を選択するとビデオ用端末装置が自
主ビデオ放送選択状態となり同時にビデオチヤン
ネルセツト回路により自動的にテレビジヨン受像
機のチヤンネルがビデオチヤンネルにセツトされ
るので、画面の切れがなくなり、かつ操作性が良
くなる。また自主ビデオ放送の視聴時にテレビジ
ヨン受像機のチヤンネルを一般テレビジヨン放送
チヤンネルに切換えるとビデオ用端末装置がビデ
オチヤンネル検出回路の出力信号により自動的に
一般テレビジヨン放送選択状態になるので、やは
り画面の切れがなく操作性もよくなる。

【図面の簡単な説明】

第１図はビデオ方式の一例を示すブロツク図、
第２図は同ビデオ方式のビデオ用端末装置を示す
正面図、第３図は電子選局回路の一例を示す結線
図、第４図は本考案の一実施例を示す回路図、第
５図は同実施例のタイムチヤートである。 ７……選局手段、８……選択制御部、９……選
択スイツチ、１１……ビデオチヤンネルセツト回
路、１２……ビデオチヤンネル検出回路。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 共聴ラインからの放送信号を選択的にテレビジ
   ヨン受像機へ送る選局手段と、自主ビデオ放送を
   選択するスイツチと、このスイツチからの信号に
   より前記テレビジヨン受像機のチヤンネルを特定
   のビデオチヤンネルにセツトするビデオチヤンネ
   ルセツト回路と、前記テレビジヨン受像機のチヤ
   ンネルが前記ビデオチヤンネルにセツトされたこ
   とを検出するビデオチヤンネル検出回路と、前記
   スイツチからの信号により前記選局手段に自主ビ
   デオ放送信号を出力させ前記ビデオチヤンネル検
   出回路の出力信号により、前記テレビジヨン受像
   機のチヤンネルがビデオチヤンネルから他のチヤ
   ンネルに切換えられた時に前記選択手段に一般テ
   レビジヨン放送信号のみを出力させる選択制御部
   とを備えたビデオ用端末装置。