JPH01133701A

JPH01133701A - 階段用木製踏板の製造法

Info

Publication number: JPH01133701A
Application number: JP29071787A
Authority: JP
Inventors: Yukiyasu Shimura; 志村　行庸; Takeo Fukuda; 武男福田
Original assignee: Orient KK
Current assignee: Orient KK
Priority date: 1987-11-19
Filing date: 1987-11-19
Publication date: 1989-05-25

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］この発明は階段用木製踏板の製造法に関するもので、更
に詳細には、踏板心材用木材の表面に施される化粧用ス
ライス単板の貼着と、踏板表面に施されるノンスリップ
模様とを一連の工程にて連続的に行えるようにした階段
用木製踏板の製造法に関するものである。

［従来の技術］一般に、階段用木製踏板は、例えばラワン合板やパーチ
クルボード、繊維板等の中比重ボードあるいは積層材等
製踏板心材用木材の表面に例えば０．１〜３．０＃の踏
板表面材用の化粧用スライス単板を貼着し、そして、踏
板表面の蹴上げ側辺部に滑止め防止用のノンスリップ模
様を形成して成る。このように形成される階段用木製踏
板を製造するに当って、従来では、まず、所定寸法に裁
断した踏板心材用木材の蹴込み面に接着剤を介して化粧
用スライス単板を貼着した後、踏板心材用木材の表面に
接着剤を介して化粧用スライス単板を熱プレスで加熱加
圧して貼着し、踏板表面の蹴上げ側辺部近傍領域の所定
箇所に刃物等にて切削して滑止め用溝部を形成し、そし
て、ウレタン塗装、アミン塗装あるいはポリエステル塗
装等の仕上げ工程を経て階段用木製踏板を完成していた
。

［発明が解決しようとする問題点］しかしながら、従来のこの種の製造法においては、踏板
心材用木材の表面に化粧用スライス単板を貼着した後、
刃物等で滑り止め用溝部を切削して形成するため、作業
性が悪く、しかも、−組の階段の踏板表面に均一の滑り
止め溝部を形成するには熟練を要する等の問題がある。

また、化粧用スライス単板が薄いため、切削により切断
されて踏板心材用木材が露出して仕上がり面が綺麗に仕
上がらないという問題があり、また、塗装被膜が剥げる
とスライス単板が剥離する虞れがある。更には、滑止め
用溝部は単なる溝状のものしか形成できず、消費者のニ
ーズに対応できないという問題もあった。

［問題点を解決するための手段］この発明は上記事情に鑑みなされたもので、上記技術課
題を解決するために、階段用木製踏板の一連の工程中に
プレス操作によって踏板表面にノンスリップ模様を印加
することを特徴とする階段用木製踏板の製造法を提供し
ようとするものである。

すなわち、この発明は、所定の寸法に裁断した踏板心材
用の木材の表面に接着剤を介して踏板表面材用の化粧用
スライス単板を熱プレスで加熱加圧下に貼着して成る階
段用木製踏板を製造するに際し、上記熱プレスによる加
熱加圧の際に、あるいは、この加熱加圧の後に、プレス
操作により踏板表面にノンスリップ模様を印加すること
を特徴とする階段用木製踏板の製造法を提供しようとす
るものである。

この発明において、上記ノンスリップ模様は、少なくと
も踏板表面の蹴上げ側辺部近傍領域において形成される
滑り止め機能を有するものであれば任意のものでよく、
例えば蹴上げ側片部にほぼ平行な１又は複数条の溝状模
様、複数の凹部にて形成される散点模様、あるいは、踏
板表面のほぼ全面に形成される複数の溝状及び又は凹部
等であってもよい。この場合、上記ノンスリップ模様が
印加される踏板は直線状、あるいは、螺旋状の階段のい
ずれに使用されるものであってもよい。

また、上記ノンスリップ模様を印加するプレス操作は、
踏板心材用木材の表面に貼着された化粧用スライス単板
の表面にノンスリップ模様を印加するものであれば、踏
板心材用木材の表面に化粧用スライス単板を貼着するた
めに加熱加圧する際か、あるいは、加熱加圧後のいずれ
において行うものであってもよく、所要圧力は印加する
ノンスリップ模様の形状、深さ等のノンスリップ模様自
体や印加面積等によっても相違するが、一般的には３〜
７８ｆｌ　ｆ　／　ｃｉで、温度は室温〜１２０℃、ま
た、所要時間は約１０〜１２０秒位にて行われる。

［作　用］上記技術的手段は次のように作用する。

上記のように、所定寸法に裁断した踏板心材用木材の表
面に化粧用スライス単板を熱プレスで加熱加圧する際、
あるいは、この加熱加圧後に、プレス操作により踏板表
面にノンスリップ模様を印加することにより、踏板心材
用木材の表面へのスライス単板の貼着と同時的にノンス
リップ模様を形成することができ、また、踏板心材用木
材及びスライス単板を同時に印加するため、踏板心材用
木材の露出やスライス単板の剥離等の虞れがない。

［実施例］以下にこの発明の実施例を添附図面に基いて詳細に説明
する。

第１図はこの発明の製造法にて製造される階段用木製踏
板の第１の形態を示す斜視図で、踏板１０の表面の蹴上
げ側辺部の近傍領域１２に蹴上げ側辺部にほぼ平行な１
条の溝状ノンスリップ模様２０を施した場合である。

上記踏板１０を製造するには、以下のＴ程順に従＝　６
− つで行われる。すなわち、 ◎第１工程まず、踏板心材用の木材１４として例えば厚みが約３０
〜４５＃のラワン合板を用意し、この踏板心材用水材１
４をテノーナ等の裁断＄！１３０にて階段の形式に合せ
て所定の寸法（奥行き二２００〜４００　ｍｍ　％長さ
＝８００〜１５００＃）に裁断する（第２図参照）。

◎第２工程上記裁断された踏板心材用水材１４の少なくとも踏板心
材用水材１４の蹴上げ側端面及び表面に接着剤１６を塗
布して化粧用スライス単板１８の貼着に備える（第３図
参照）。

この場合、接着剤１６には、例えばユリア樹脂、酢酸ビ
ニルエマルジョンあるいは合成ゴムラテックス等が使用
される。

◎第３工程接着剤１Ｇが塗布された踏板心材用水材１４の蹴上げ側
端面に端面用スライス単板１９を第１の熱プレス３２に
て加熱加圧しつつ貼着した後、この端面用スライス単板
１９の上端面を含む踏板心材用水材１４の上面に表面用
スライス単板１８を第２の熱プレス３４にて加熱加圧し
つつ貼着する（第４図参照）。

この場合、端面用スライス単板１９を貼着した後に表面
用スライス単板１８を貼着しているが、これらスライス
単板１８．１９をほぼ同時的に貼着することも可能であ
る。

なお、この第３工程に使用される熱プレス３２゜３４は
、スライス単板１８．１９の厚さによって相違するが、
一般には、圧カニ３〜５　Ｋ９　ｆ　／　ａｌ　、温度
：８０〜１２０℃、時間：３０〜１８０秒である。

また、上記スライス単板１８．１９としては、例えば厚
さ０．１〜３．０＃のケヤキ、ナラ、センあるいはタモ
等が使用され、これら単板の天然木材の木理をそのまま
表現した木目模様等に形成される。

◎第４■程上記第２の熱プレス３４による表面用スライス単板１８
の貼着を行う加熱加圧の際、あるいは、この加熱加圧の
後にノンスリップ印加用プレス３６によりノンスリップ
模様２０を印加する（第５図参照）。

この場合のプレス３６の操作性能は、印加するノンスリ
ップ模様２０の面積、深さ等によっても相違するが、一
般には圧カニ３〜７１ｃ’ｊ　ｆ　／　ｃｍ　、温度：
室温〜１２０℃、時間：１ｏ〜１２０秒にて行われる。

上記実施例はノンスリップ模様２ｏが踏板表面の蹴上げ
側辺部近傍領域における蹴上げ側辺部とほぼ平行な１条
の渦状模様であるが、必ずしもこのような溝状模様であ
る必要はなく、例えば踏板表面の蹴上げ側辺部近傍領域
において蹴上げ側辺部とほぼ平行に形成される２条の溝
状模様゛２２（第６図及び第７図参照）、多数の円形状
凹部２３．２３・・・から成る散点模様２４（第８図参
照）、多数の長孔状凹部２５．２５・・・を千鳥状に配
列した千鳥状模様２６（第９図参照）、あるいは、踏板
表面の全面に施される溝状模様２０及び又はクロス状の
散点模様２８であってもよい（第１０図参照）。また、
上記実施例では長方形状の踏板について説明したが、第
１１図に示すような石踏板用の三角形状の踏板１゜にお
いても同様に製造することができる。

−９〜 ◎第６エ程上記ノンスリップ模様２０の印加後、踏板１０の表面に
例えばウレタン塗装、アミン塗装あるいはポリエステル
塗装等の仕上げ工程を経て階段用木製踏板を完成する。

なお、上記実施例では塗装工程をノンスリップ模様２０
の印加工程の後に行う場合について説明したが、必ずし
もこのような手順にて行う必要はなく、塗装工程の後に
ノンスリップ模様２０の印加工程を行ってもよい。

［発明の効果］以上に説明したように、この発明の階段用木製踏板の製
造法によれば、所定寸法に裁断した踏板心材用木材の表
面に化粧用スライス単板を熱プレスで加熱加圧１−る際
、あるいは、この加熱加圧後に、プレス操作により踏板
表面にノンスリップ模様を印加するため、以下のような
効果が得られる。

１）踏板心材用木材の表面へのスライス単板の貼着と同
時的にノンスリップ模様を形成することができるので、
製造効率の向上が図れる。

２）踏板心材用木材及びスライス単板を同時に印加する
ので、踏板心材用木材の露出やスライス単板の剥離等の
虞れがなく、品質の向上を図ることができる。

３）所望のノンスリップ模様が容易に成形できるので、
消費者のニーズに対応した階段用木製踏板を提供するこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

添附図面中、第１図はこの発明の製造法にて製造された
踏板の第一実施例を示す斜視図、第２図は裁断工程を示
す説明図、第３図は接着剤の塗布状態を示す説明図、第
４図はスライス単板の貼着工程を示す説明図、第５図は
ノンスリップ模様の印加工程を示す説明図、第６図は別
の踏板を示す斜視図、第７図は第６図の■−■断面図、
第８図ないし第１１図は更に別の踏板を示す斜視図であ
る。符号説明（１０）・・・踏板（１４）・・・踏板心材用木材＝　１１− （１６）・・・接着剤（１８）・・・化粧用スライス単板（２０）・・・溝状ノンスリップ模様（２２）・・・２条の溝状ノンスリップ模様（２４）・
・・散点模様（２６）・・・千鳥状模様（２８）・・・散点模様（３０）・・・裁断機（３２，３４）・・・熱プレス（３６）・・・ノンスリップ印加用プレス特許出願人　
株式会社　オリエント化　　理　　人　　弁理士　　　成　　瀬　　勝　　夫
　（外２名）第１図

Claims

【特許請求の範囲】

（１）所定の寸法に裁断した踏板心材用の木材の表面に
接着剤を介して踏板表面材用の化粧用スライス単板を熱
プレスで加熱加圧下に貼着して成る階段用木製踏板を製
造するに際し、上記熱プレスによる加熱加圧の際に、あ
るいは、この加熱加圧の後に、プレス操作により踏板表
面にノンスリップ模様を印加することを特徴とする階段
用木製踏板の製造法。
（２）ノンスリップ模様が踏板表面の蹴上げ側辺部近傍
領域における蹴上げ側片部にほぼ平行な１又は複数条の
溝状模様である特許請求の範囲第１項記載の階段用木製
踏板の製造法。
（３）ノンスリップ模様が踏板表面の蹴上げ側辺部近傍
領域における複数の凹部にて形成される散点模様である
特許請求の範囲第１項記載の階段用木製踏板の製造法。
（４）ノンスリップ模様が踏板表面のほぼ全面に形成さ
れる複数の溝状及び又は凹部である特許請求の範囲第１
項ないし第３項のいずれかに記載の階段用木製踏板の製
造法。