JPH01132707A - スラグと溶湯の撹拌方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、転炉吹錬において炉内装入物の反応を促進
させるスラグと溶湯の攪拌方法に関する。

［従来の技術１ 例えば、転炉吹錬においては、ランスにより場面に酸素
ガスを吹付け、吹錬中の炉内に生石灰等の造滓剤を投入
し、溶湯中［Ｃ］が脱炭されるときの発熱反応により造
滓剤を溶融滓化する。この場合に、発熱源となる炭素量
が不足すると、溶湯温度が低下し、スラグの滓化が不十
分になるので、多量のコークス塊を炉内に投入し、コー
クスの酸化発熱により炉温の低下を防止する。

従来のスラグと溶湯の攪拌方法は、例えば、複合吹錬用
転炉では、酸素ランスにより酸素ガスを場面に吹付ける
と共に、底吹羽口から溶湯中に不活性ガスを吹込み、ス
ラグ及び溶湯を攪拌する。

［発明が解決しようとする問題点］ しかしながら、従来のスラグと溶湯の攪拌方法において
は、コークスの比重が約１．８乃至２．０にあるので、
多量のコークス塊を投入した場合に、未反応のコークス
塊が場面に浮かび、これが酸素ガス上吹きにより炉周辺
域に吹き寄せられ、スラグ及び溶湯と十分に攪拌される
ことなく残存する。

このため、投入コークスの全てが酸化発熱することがで
きず、反応効率が低下するという問題点がある。

この発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであって
、酸化発熱体の反応効率を向上させることができるスラ
グと溶湯の攪拌方法を提供することを目的とする。

［問題点を解決するための手段］ この発明に係るスラグと溶湯の攪拌方法は、酸化発熱体
を転炉内に投入し、これに酸素ガスを吹付けて発熱させ
る一方、転炉側壁に設けられたガス吹込み口からガスを
スラグ中に直接吹込み、スラグ上に浮遊する未反応の酸
化発熱体をスラグ及び溶湯と攪拌することを特徴とする
。

［作用］ この発明に係るスラグと溶湯の攪拌方法においては、ラ
ンスにより酸素ガスを湯面に吹付けると共に、底吹ノズ
ルを介してｒＢ濶巾に不活性ガスを吹込み、複合吹錬を
開始する。吹錬が開始されると、造滓剤等を炉内に投入
し、その棲、炉温か低下した場合に多（６）の酸化発熱
体を炉内に投入する。

酸化発熱体は比重が小さいので、湯面にその大部分が未
反応状態で浮遊し、ガス上吹きにより炉周辺域に吹き寄
せられる。このとき、転炉側壁に設けられたガス吹込み
口を介してガスをスラグ中に直接吹込む。これにより、
炉周辺域のスラグが攪拌され、スラグ上に浮遊する未反
応の酸化発熱体がスラグ及び溶湯と混じりあって酸化発
熱体の発熱反応が促進される。

［実施例］ 以下、添附の図面を参照して、この発明の実施例につい
て具体的に説明する。

第１図は、この発明の実施例に係るスラブと溶湯の攪拌
方法が使用された転炉を示す模式図である。転炉１０は
、酸素ガス上吹き用ランス１６及び底吹ノズル１８を備
えた複合吹錬用転炉である。

転炉１０内には所定量の溶銑１２が収容され、この溶銑
１”２がスラグ１４により覆われている。更に、酸化発
熱体としてのコークス塊１５がスラグ１４層の上に浮遊
している。ランス１６が炉口から転炉１０内に挿入され
、その先端が湯面に対面している。ランス１６の基端部
は酸素ガス供給源（図示せず）に連通されており、ラン
ス先端から酸素ガスが噴射されるようになっている。ま
た、複数の底吹羽口１８が炉底に設けられている。底吹
羽口１８は配管２０を介してアルゴンガス供給Ｍ（図示
せず）に連通されており、溶銑１２中に所定流量のアル
ゴンガスが吹込まれるようになっている。

一方、複数のガス吹込み用ノズル２２が転炉１０側壁の
略一定の高さ位置に所定の間隔をおいて設けられている
。各ノズル２２は配管を介して流儲調節弁を有するアル
ゴンガス供給源（図示せず）に連通されている。各ノズ
ル２２のガス吹込み口２４の夫々はスラグ１４１１の上
面（スラグライン）よりも下方位置に炉中央に向かって
開口しており、スラグ１４中に所定量のアルゴンガスが
吹込まれるようになっている。

このように構成された転炉により溶銑をレススラグ吹錬
する場合は、図示しない溶鉄鋼から転炉１０内に所定量
の予備処理溶銑１２を装入し、ランス１６により酸素ガ
スを溶銑１２に吹付けると共に底吹羽口を介してアルゴ
ンガスを溶銑１２中に吹込む。このとき、生石灰等の造
滓剤を炉内に投入する。やがて、造滓剤が滓化されて溶
融スラブ１４層が形成される。スラグ１４層の厚さは、
フォーミングしていない状態で約５００ｖｅであり、フ
ォーミングすると約３０００Ｉｌｌ！！ｌに達する。吹
錬中においては、酸素ガス吹付けにより炉中火成のスラ
グ１４が周辺域に吹き寄せられ、炉周辺域でスラグ１４
Ｗ４の厚さが厚くなる。スラグ１４の溶融滓化が不十分
であり、炉温が低くなりすぎた場合は、所定量のコーク
ス塊１５を図示しないシュータを介して炉内に投入する
。コークス塊１５は、その径が約１０１１１以上の塊で
あり、その投入量が溶湯１トンにつき約１０ｋｃ＋であ
る。投入コークス塊１５が湯面に浮かぶと、その一部は
投入後に直ちに酸素ガスと反応するが、その大部分が未
反応の状態で炉周辺域に吹き寄せられる。このとき、ガ
ス流−を１４節しつつアルゴンガスを側壁のノズル２２
に供給し、複数の吹込み口２４からスラグ１４中に一斉
にガスを吹込む。ガス吹込み恐は、例えば、溶湯１トン
につき毎分的０．Ｏ５Ｎｍ３である。このとき、ガスが
炉周辺域から炉中火成に向かって噴射されるので、周辺
域に吹き寄せられたスラグ１４が中央域に戻され、上吹
き酸素ガスと合いまつてスラグ１４の全体が攪拌される
。また、アルゴンガスの直接吹込みによりスラグ１４が
還元性の雰囲気となる。このため、スラグ１４と溶銑１
２との間の反応が促進され、スラグ中（Ｆｅｄ）量が低
下すると共に、マンガン鉱石等の還元反応が進行して溶
湯中［Ｍｎ］Ｉが増加する。やがて、溶鋼中炭素量が所
定値に到達すると、酸素ガス上吹き等を停止して吹錬を
終了させる。

上記実施例によれば、投入コークスの大部分を反応させ
ることができ、炉温を上昇させることができる。また、
スラグ１４層を積極的に攪拌するので、レススラグ吹錬
後における溶鋼中のマンガン歩留りを従来の約６５％か
ら約７５％まで高めることができると共に、スラグ中の
トータルＦｅ量を従来の約１２％から約１０％まで減ら
すことができた。

なお、上記実施例では、この発明方法をレススラグ吹錬
に使用した場合について説明したが、これに限らず通常
転炉吹錬に使用することもできる。

通常転炉吹錬に使用した場合には、トータルＦｅ量を従
来の約１８％から約１６％まで減らすことができ、溶鋼
歩留りを向上させることができた。

また、上記実施例では、吹込みガスにアルゴンガスを用
いたが、これに限らず二酸化炭素ガス等の他のガスを使
用することも可能である。

［発明の効果］ この発明によれば、炉周辺域から中央域に向かってガス
をスラグ中に直接吹込むので、スラグ上に浮遊する未反
応の酸化発熱体をスラブ及び溶湯と攪拌することができ
、酸化発熱体の反応効率を向上させることができる。こ
のため、炉温の低下を有効に防止することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の実施例に係るスラグと溶湯の攪拌方
法が使用された転炉を示す模式図である。 １０：転炉、１２；溶銑、１４；スラグ、１６；ランス
、１８；羽口、２２；ノズル、２４；ガス吹込み口、１
５；酸化発熱体くコークス塊）出願人代理人　弁理士　
鈴江武彦

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 酸化発熱体を転炉内に投入し、これに酸素ガスを吹付け
   て発熱させる一方、転炉側壁に設けられたガス吹込み口
   からガスをスラグ中に直接吹込み、スラグ上に浮遊する
   未反応の酸化発熱体をスラグ及び溶湯と攪拌することを
   特徴とするスラグと溶湯の撹拌方法。