JPH0113247Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は暖房器、湯沸器などの燃焼器の給排気
装置に関する。

（従来の技術） 従来この種の給排気装置としては第３図ａに示
す如く、大きさの異なる蓋体ＢおよびＣで閉塞さ
れる大きさの異なる２個の開口部ＤおよびＥを上
面に備えられた燃焼器本体Ａを用意し、給気筒Ｆ
を外側に排気筒Ｇを内側とした二重構造の給排気
筒Ｈ（第３図ｂ）を前記燃焼器本体Ａの蓋体Ｂを
取外した開口部Ｄに取付けた二重管方式、或いは
前記燃焼器本体Ａの蓋体ＢおよびＣのいずれも取
外し開口部Ｅに給気筒Ｉ（第３図Ｃ）を、また開
口部Ｄに排気筒Ｊ（第３図ｄ）と隙間閉塞部材Ｋ
（第３図ｅ）とを夫々取付けた二本管方式のもの
がある。

しかし前記二方式の内いずれかの装置を用いる
かは燃焼器の設置場所によつて異なりしかもその
使用比率が一定でないため、常時燃焼器本体と、
異なつた給気筒および排気筒を保管しなければな
らない問題があり、保管スペースの確保、製造工
程の複雑化、コスト高等の欠点がある。そこで燃
焼器本体に給気筒並びに排気筒を二重管方式若し
くは二本管方式のどちらでも自由撰択して取付け
し得るようにすることが望まれる。

（考案が解決しようとする問題点） 本考案はかかる要望に適合する燃焼器の給排気
装置を提供することを目的とする。

（問題点を解決するための手段） 本考案は、燃焼器内を給気筒と排気筒とを介し
て外部に連通させ給排気を行わせるようにしたも
のにおいて、燃焼器本体の上側に同一大の開口部
を２個設け、その一方の開口部に排気筒を挿通さ
せると共に、その開口部の縁に給気筒を取付した
とき、他方の開口部には蓋板を施して密閉するよ
うにし、或いは一方の開口部の給気筒を外して他
方の開口部の縁に取付し、排気筒の外周の隙間を
隙間閉塞部材によつて閉塞するように給気筒と隙
間閉塞部材とを両開口部のいずれにも取付できる
ようにして成る。

（実施例） 以下本考案を図面により説明する。

第１図は本考案実施の１例を示すものであり、
図中１は内部に熱交換器２、ガスバーナ３、送風
機４その他を備え、上面に大きさが同一の開口部
５を２個所設けられた燃焼器本体、６は燃焼器内
と外部とを連通させる給気筒、７は燃焼器内と外
部とを連通させる排気筒、８は開口部５を密閉す
る蓋板、９は排気筒７の外周と開口部５の縁５ａ
との間に生じた隙間１０を閉塞する隙間閉塞部材
を示し、図示するものでは燃焼器本体１の上面に
設けられた一方の開口部５には排気筒７の一端を
熱交換気器２の上方に備えられた燃焼ガスの排気
口２ａに接続するように挿通すると共に、排気筒
７が挿通されている開口部５の縁５ａに給気筒７
を着脱自在の取付具１１を用いて取付けして前記
隙間１０を給気路に形成し、他方の開口部５は着
脱自在の取付具１１を用い蓋板８によつて密閉さ
せて給排気を二重管方式となるようにした。

そしてこの実施例における給気は前述の給気路
および二重管の外側の給気筒６を介して外部から
送風機４を通して行わせ、また排気は二重管の内
側の排気筒７を介して行わせる。

勿論他方の開口部５は蓋板８で密閉されている
からここから給気が行われたり、燃焼ガスが漏洩
することはない。

尚図示では隙間閉塞部材９を他方の開口部５に
蓋板８と共に取付けたが、蓋板８のみを取付け
し、隙間閉塞部材９を別個保管としても良い。第
２図は本考案の他の実施例を示すものであり、第
１図実施例と異なる点は、一方の開口部５の縁５
ａに取付けられている給気筒６を外してこれを他
方の開口部５の縁５ｂに着脱自在の取付具１１を
用いて取付し、一方の開口部５に挿通した排気筒
７の外周に生じた隙間１０を隙間閉塞部材９によ
つて閉塞させて給排気を二本管方式となるように
したが、給排気の作動は第１図実施例のものと異
なるものではなく、これによれば給気は他方の開
口部５に取付けられた給気筒６を介し、排気は一
方の開口部５に挿通された排気筒７を介して夫々
行われる。

かくて両開口部５，５が同一大に構成されてい
るため給気筒６、隙間閉塞部材９は着脱自在に取
付け出来るから、これらを設置条件に応じてその
取付位置を交換することが出来、従来のような異
なつた給気筒、排気筒を重複保管することを要し
ない。

（考案の効果） このように本考案によるときは、燃焼器内を給
気筒と排気筒とを介して外部に連通させ給排気を
行わせるようにしたものにおいて、燃焼器本体の
上側に同一大の開口部を２個設け、その一方の開
口部に排気筒を挿通させると共に、その開口部の
縁に給気筒を取付したとき、他方の開口部には蓋
板を施して密閉するようにし、或いは一方の開口
部の給気筒を外して他方の開口部の縁に取付し、
排気筒の外周の隙間を隙間閉塞部材によつて閉塞
するように給気筒と隙間閉塞部材とを両開口部の
いずれにも取付できるようにしたので、燃焼器の
設置条件に合せて給排気を二重管方式、二本管方
式のどちらでも撰択使用でき、その構造も簡単で
その製作組付も簡素化でき安価に得られその保管
管理も容易である等の効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案実施の１例を示す截断側面図、
第２図は本考案の他の実施例を示す截断側面図、
第３図は従来例の截断面図である。 １……燃焼器本体、５……開口部、５ａ……
縁、５ｂ……縁、６……給気管、７……排気管、
８……蓋体、９……隙間閉塞部材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 燃焼器内を給気筒と排気筒とを介して外部に連
   通させ給排気を行わせるようにしたものにおい
   て、燃焼器本体の上側に同一大の開口部を２個設
   け、その一方の開口部に排気筒を挿通させると共
   に、その開口部の縁に給気筒を取付したとき、他
   方の開口部には蓋板を施して密閉するようにし、
   或いは一方の開口部の給気筒を外して他方の開口
   部の縁に取付し、排気筒の外周の隙間を隙間閉塞
   部材によつて閉塞するように給気筒と隙間閉塞部
   材とを両開口部のいずれにも取付できるようにし
   て成る燃焼器の給排気装置。