JPH0112954B2 - - Google Patents
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- JPH0112954B2 JPH0112954B2 JP61002467A JP246786A JPH0112954B2 JP H0112954 B2 JPH0112954 B2 JP H0112954B2 JP 61002467 A JP61002467 A JP 61002467A JP 246786 A JP246786 A JP 246786A JP H0112954 B2 JPH0112954 B2 JP H0112954B2
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C29/00—Component parts, details or accessories of pumps or pumping installations, not provided for in groups F04C18/00 - F04C28/00
- F04C29/02—Lubrication; Lubricant separation
- F04C29/023—Lubricant distribution through a hollow driving shaft
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Rotary Pumps (AREA)
- Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
〔発明の技術分野〕
この発明は、固定スクロールと揺動スクロール
とを組合わせて用いるスクロール圧縮機に関し、
特に高圧シエルタイプのスクロール圧縮機の改良
に関するものである。 〔従来の技術〕 この発明の詳細説明に先立つて、まず半円弧を
接続させて形成されるスクロールを用いたスクロ
ール圧縮機の構成とその作用について簡単に述べ
る。 第1図は半円弧を順次に接続させて形成される
スクロールを示している。すなわち、この第1図
において、スクロール1は、点Oを中心に半径
(a−t)/2および(a+t)/2の各々半円
を描き、続いて前記点Oからa/2だけ離れた点
O′を中心に前記各半円弧の反対側に半径(2a−
t)/2および(2a+t)/2の各半円を描き、
以下これを繰り返して、この第1図の例では、基
本ピツチa、歯厚tの4つの半円弧群を順次スク
ロール状に接続して形成される。そしてこのよう
な形状構成を以下2巻きのスクロールと呼ぶ。な
おこのスクロール1の最小半円弧の端末は、歯厚
tを直径とする半円弧におさめられている。 また第2図は前記第1図に示したスクロールの
1組を組合わせて構成したスクロール圧縮機の作
動の態様を原理的に示しており、この第2図にお
いて、2は固定側スクロール、3はこの固定側ス
クロール2に対称的に組合わされた揺動側スクロ
ールである。 こゝで前記固定側スクロール2は配置位置にお
いて静止固定されていて、その前記点Oに対応す
る中心O1は不動であり、またこの固定側スクロ
ール2に対して揺動側スクロール3は、その組合
わせ配置により、固定側スクロール2との間に、
閉ざされた円弧状空間からなる圧縮室4および5
が形成されている。 そして前記揺動側スクロール3の前記点O′に
対する中心O2を、前記固定側スクロール2の前
記点O′に対応する不動な点Aのまわりに、O2−
Aの距離をa/2−tに保持し、かつその姿勢を
変えることなく回動、すなわち、揺動あるいは公
転させると、この第2図に0゜、90゜、180゜、270゜の
各角位置で示したように、前記圧縮室4,5は、
一旦外周部に開口されたのち、次第に中心部に向
つて容積を減じてゆき、取扱う圧縮対象が流体で
あれば、点線で示した吐出口31からその流体を
取出すことができる。なおこの作動に際して、揺
動側スクロール3のスクロール外端中心の点B
は、固定側スクロール2の前記不動な点Aと中心
O1とを結ぶ線D−D′上の不動な点Cのまわりに、
半径a/2−tの円運動を行なうことになる。 このようにして1組のスクロールの対称的な組
合わせによつて圧縮機を構成できるのである。 ところで、この種のスクロール圧縮機として
は、米国特許第4065279号が知られているが、こ
れによれば、主軸を介して電動モータにより圧縮
部を駆動させるスクロール圧縮機において、圧縮
部を上部に、モータを下部に配置しこれらを密閉
シエル内に収納し、密閉シエル内空間に外部より
吸入ガスを導入し、モータを冷却した後圧縮部に
吸引され圧縮部で圧縮された後、圧縮部吐出口よ
り密閉シエルに接続された吐出管より排出され
る。いわゆる、低圧シニルタイプ冷媒圧縮機が記
載されている。また、各摺動部への給油はシエル
底部に溜められた油に主軸下端部が浸漬され、こ
の主軸中に偏心して軸方向に設けられた給油穴よ
り、軸が回転することによる遠心ポンプ作用によ
つている。 しかし、上記給油穴はその上端部が揺動スクロ
ール結合部に開口しているため効果的なガス抜き
通路が確保できないので、起動時の給油遅れや、
を生じやすく軸受信頼性の低下という問題が生ず
る。更に、遠心ポンプ給油の場合、その給油量
は、軸の回転数が下がると低下していくので、回
転数制御時、その低速回転域は、主軸径によつて
規制を受ける。 〔発明の概要〕 この発明は、圧縮室から吐出された高圧ガスを
シエル内に排出してシエル内を高圧雰囲気にする
と共にシエル底部の油溜めの潤滑油を揺動スクロ
ールの台板の背面側に形成された空間へ、油路及
びクランク軸と揺動スクロールとの結合部を介し
て差圧給油するようにし、かつ、クランク軸を支
承する突出部の軸孔の内周面とクランク軸の外周
面との摺動面を油路に連通する径方向の複数個の
油孔が突出部の端部側で互いに軸線方向に離間し
て穿設して摺動面には差圧力と油孔内の潤滑油に
作用する遠心力とによつて給油するように構成
し、上記欠点を除去すべくなされたものである。 〔発明の実施例〕 この発明のスクロール圧縮機の実施例について
説明する。 第3図ないし第6図は前記した揺動側スクロー
ル3の一実施例を示しており、また第7図および
第8図はこの揺動側スクロール3の支持ならびに
揺動機構の一実施例を示している。 これらの第3図ないし第6図において、揺動側
スクロール3は、揺動スクロール歯6と、この揺
動スクロール歯6を一方の面に突設させた揺動ス
クロール台板7と、他方の面に延長させた揺動ス
クロール軸8と、同様に他方の面に同心円上で等
角間隔をおいて形成された揺動ガイド凹部9と、
揺動スクロールバランサ10とからなつており、
かつ符号11は前記揺動スクロール歯6の内面仮
想延長線である。 また第7図および第8図において、前記揺動側
スクロール3の揺動ガイド凹部9に対し、これよ
りも小径の軸端を各々に遊嵌させた各ガイドピン
12は、本体13のフランジ部13aに前記各凹
部9に対応して形成した各ガイドピン孔14に支
持されると共に、その先端のスラスト軸受面15
に前記揺動スクロール台板7が接し、かつ本体1
3中央の突出部13bにその両側に亘つて穿設さ
れた軸孔16に回転自在に枢支されたクランク軸
17の偏心孔18に前記揺動スクロール軸8が枢
支してある。 従つて、クランク軸が回転すると軸孔16の内
周面とクランク軸17の外周面との間に摺動面2
4が形成される。19はクランク軸17の中心点
Jを通つてその一端と偏心孔18とを連通する油
孔(油路)、20,21は油孔19と摺動面24
とを連通する径方向の複数個の油孔で、突出部1
3bの端部側で互いに軸線方向に離間して穿設さ
れている。22はスラスト軸受面15に設けられ
た油溝、23は偏心孔18の内面に設けられた油
溝である。 従つてこれらの第3図ないし第8図実施例によ
ると、揺動側スクロール3は、揺動スクロール軸
8がクランク軸17の偏心孔18に、また各揺動
ガイド凹部9が各ガイドピン12に各々拘束され
いているために、クランク軸17が第9図に示す
ように0゜→90゜→180゜→270゜と回転するにつれて、
揺動スクロール3は前記第2図においても示した
ように、相対姿勢をそのまゝにして揺動を行なう
ことになる。 しかしてこの揺動に際して、クランク軸17の
中心Jと揺動スクロール軸8の中心Kとの間隔
は、第2図での説明と同様にa/2−tに保持す
る必要があり、これを実現させるためには、第9
図に示したように、ガイドピン12の直径をbと
すると、揺動ガイド凹部9の直径をa+b−2tと
しなければならない。 なおまた前記第3図、第5図において、E〜
E′、F〜F′およびG〜G′は各々基線、Kは揺動ス
クロール軸の中心、hは揺動スクロール歯高、I
はバランサのないときの揺動スクロール歯部分の
重心位置である。 すなわち、このようにして少なくとも3個所以
上の揺動ガイド凹部9と、これに遊嵌係合される
各ガイドピン12とによつて、所期の揺動軌道を
構成できるのである。 こゝで前記第3図ないし第6図実施例の構成に
よる揺動側スクロール3のバランシングについて
みると、図示からも明らかなように、揺動スクロ
ール歯6の部分のみの重心は、基線G〜G′上の
I点付近に位置することになる。これはスクロー
ル歯の形状が対称的でないことに基因する。そし
てもしこの揺動側スクロール3を、バランサ10
の無い状態で前記のように揺動運動させるとする
と、前記第7図および第8図のクランク軸17の
中心Jのまわりに一定偏心位置を占めて回転され
るのではなく、別の中心のまわりに偏心回転運動
を行なうことになるもので、これは揺動側スクロ
ール3が揺動運動を行なうためで、このような場
合にバランジングをとることは非常に困難とな
る。 このために実施例にはバランサ10を設けて、
これらのスクロール歯6とバランサ10との合重
心点が揺動スクロール軸の中心Kに一致するよう
にさせるもので、これには作動を阻害しないため
に、仮想延長線11の外側にあつて、スクロール
歯高hと同一高さにして高さ方向の重心位置をも
一致させた形状とし、かつその質量を選択すれば
よく、これによつて揺動側スクロール3の全体の
重心がKに等しくなり、かつクランク軸の中心J
のまわりにバランシングをとつた偏心回転を行な
わせ得るのである。 つゞいて前記クランク軸17の詳細は、第10
図ないし第12図に示したとおりであつて、軸部
基端側は段付けにより電動機取付け部26とさ
れ、かつ軸部外周に油溝27を形成させると共
に、軸先端部の鍔部28で前記軸孔16からの脱
落を防止している。従つて、鍔部28と軸孔16
との接合面を摺動面としてクランク軸17が回転
自在なため第15図に示すように鍔部28の周囲
に空間25が形成されている。 ついでまた前記揺動側スクロール3に組合わさ
れる固定側スクロール2の一実施例を第13図お
よび第14図に示し、特にその吐出口の位置と大
きさとについて述べる。 これらの第13図および第14図において、固
定側スクロール2は、固定スクロール歯29と、
この固定スクロール歯29を前記揺動スクロール
歯6に対応して一方の面に突設させた固定スクロ
ール台板30とからなつており、次に示す位置、
形状および大きさを有する吐出口31を形成して
ある。こゝで前記固定スクロール歯29は揺動ス
クロール歯6に等しい歯高hとされ、かつ吐出口
31は中心点から間隔cだけ偏心して直径dを有
している。 この固定側スクロール2の構成において、吐出
口31の直径dは、前記第2図からも明らかなよ
うに、少なくともスクロール歯厚tよりも小さく
して吐出流体のシールを行なえる大きさとし、か
つ第2図圧縮室4内の流体を完全に吐出させるた
めに、その中心は基線N〜N′上にあつて、内周
の点pを固定スクロール歯29の最内縁に接して
いる必要がある。 すなわち、この吐出口31の諸元に対する要請
は、スクロール台板30の中心から所定の間隔c
(a/2−t≦c<a−t/2)だけ偏心し、か
つその中心が台板中心とスクロール歯最内縁とを
結ぶ基線N〜N′上にあり、開口内周の点pがス
クロール歯最内縁に接した位置を占めると共に、
直径d(d=a−t−2cあるいは0<d≦t)を
もつ円形状のものであることにほかならない。 こゝで前述した各構成を組み上げてなるスクロ
ール圧縮機構の一実施例は、第15図および第1
6図に示すとおりであつて、前記本体13のフラ
ンジ外縁部にシリンダ32を配し、このシリンダ
32には吸入口33を形成して吸入空間34に連
通させると共に、固定側スクロール2を合わせて
ボルト穴35よりボルト36で結合したものであ
り、このシリンダ32は固定側および揺動側スク
ロール2,3相互の軸方向高さならびに隙間を調
節して設定する役割りをも果している。P−P′,
Q−Q′は基線である。 さらにこのように構成されるスクロール圧縮機
構に電動機を組込んで密閉形式としたスクロール
圧縮機を第17図に示してある。 第17図は密閉形式のシエル内を吐出側圧力に
保持した、いわゆる高圧シエルタイプの一実施例
によるスクロール圧縮機を示しており、この第1
7図において、電動機を構成するロータ37は第
8図からも明らかなようにエンドリング38およ
びバランスウエイト39を有し、かつステータ4
0はコイルエンド41を有していて、こゝにいわ
ゆる、カゴ形誘導電動機をなしており、また全体
を密閉するシエル42の内側上部に周設した取付
けフランジ43には、前記したスクロール圧縮機
構をその本体13のフランジ部13aを介してボ
ルト36により取付けると共に、シエル42を貫
通して導入した吸入管44を前記吸入口33に接
続させ、かつシエル42からは吐出管45を取出
してあり、さらに前記取付けフランジ43にシエ
ル内空間47a,47bを連通させる連通口46
を形成し、シエル内底部の油溜めには潤滑油48
を貯溜させてある。そして前記ステータ40のリ
ード線49はハーメチツク端子50を介してシエ
ル外部に取出し、このステータ40をシエル42
の内面に間隙51を介して固定させ、かつ前記ロ
ータ37はステータ40との間にエアギヤツプ5
2を介して対設されるように、その中心部の取付
け孔53を前記クランク軸17の取付け部26
に、例えば焼嵌めなどにより固定させたものであ
る。 従つてこの第17図実施例では、電動機への通
電によつてクランク軸17が回転駆動されると、
偏心孔18に回転自在に嵌装されている軸8によ
り、揺動側スクロール3がその凹部9を遊嵌係合
させたガイドピン12に案内されて、前記第2図
に示した揺動運動を行ない、吸入管44から吸入
空間34に至つている気体を吸入し、圧縮室4,
5で圧縮して吐出口31からシエル内空間47a
に吐出させ、かつ吐出管45より外部に導出でき
るのである。 しかしてこの圧縮作動中、シエル内空間47b
は連通口46を介して吐出ガスが流動して吐出圧
の高圧雰囲気になる。従つて、シエル内空間47
bに働いている吐出圧によつて、シエル内底部の
油溜めに貯溜されている潤滑油48は、単線矢印
に示すように各油路19,20,21および油溝
22,23,27から各潤滑部に供給され、摺動
面での摩耗による損失が少なくなる。すなわち、
油孔19を通じて揺動スクロール軸8と偏心孔1
8との結合部に至つた潤滑油及び油孔19から油
孔20,21へ至つた潤滑油は、油溝23及び揺
動スクロール軸8とクランク軸17の偏心孔18
との摺動面へ、油溝27及び本体13の軸孔16
の内周面とクランク軸17の外周面との摺動面2
4へ至る過程において絞られて減圧し、空間25
は吐出よりも低圧になるので、その差圧によつて
潤滑油が流通する。さらに、空間25に至つた潤
滑油は、油溝22及びスラスト軸受面7で絞ら
れ、ある程度の圧力損失を伴なつて最も圧力の低
い吸入空間に至る。 また、摺動面24へは、上記差圧及び油孔2
0,21内の潤滑油に作用する遠心力とによつて
給油され、油孔20,21間の摺動面24に充分
に潤滑油が供給される。従つて、油孔20,21
間の摺動面24は潤滑油で満され、油シール膜が
形成されて、突出部13bの端部側摺動面24隙
間からシエル内空間47bの高圧ガスが侵入しよ
うとしても阻止される。そして、潤滑油は、吸入
気体と一緒に固定および揺動スクロール歯29,
6間のシールをなしてシエル内空間47aに吐出
され、圧縮気体と分離されて再度シエル内底部に
戻る。すなわち、このようにして差圧を利用した
ポンピングにより、油潤滑、油シールおよび油分
離作用を行なう。特に圧縮作動に際して揺動側ス
クロール3には、圧縮室4,5での圧縮作用に伴
なつてその台板7と、本体13のスラスト軸受面
15との間にスラスト負荷が発生するが、油溝2
2への給油圧力によつて負荷々重を軽減できるの
である。 なお前記バランスウエイト39は、クランク軸
17の回転中心Jの回りに偏心運動を行なう揺動
側スクロール3のバランシングを行なう。 また第19図に示すように、ポンピングのため
には前記油路19の差圧による給油に加えて、軸
中心の油孔19内にスクリユウ55を挿着させ
て、その軸回転に伴なうポンピング作用により潤
滑油の給送を行なわせてもよく、この場合は前記
第17図実施例と全く同様の作用を得ることがで
きる。 〔発明の効果〕 以上のようにこの発明では、圧縮室から吐出さ
れた高圧ガスをシエル内に排出してシエル内を高
圧雰囲気にすると共にシエル底部の油溜めの潤滑
油を揺動スクロールの台板の背面側に形成された
空間へ、油路及びクランク軸と揺動スクロールと
の結合部を介して差圧給油するようにしたので、
寸法的規制を受けることもなく、クランク軸径を
小さくできると共に回転数の影響を受けず、安定
した給油を確保できる。さらに、突出部の軸孔の
内周面とクランク軸の外周面との摺動面を油路に
連通する径方向の複数個の油孔が突出部の端部側
で互いに軸線方向に離間して穿設しているので、
摺動面には差圧力と油孔内の潤滑油に作用する遠
心力とによつて給油され、複数個の油孔間の摺動
面に充分に潤滑油が供給されることになる。従つ
て、油孔間の摺動面は潤滑油で満され、油シール
膜が形成されて突出部の端部側摺動面隙間から高
圧ガスが侵入しようとしても阻止できるためガス
侵入による油切れが生じることなく、さらに安定
した摺動面の潤滑油作用を行なわせることができ
る。
とを組合わせて用いるスクロール圧縮機に関し、
特に高圧シエルタイプのスクロール圧縮機の改良
に関するものである。 〔従来の技術〕 この発明の詳細説明に先立つて、まず半円弧を
接続させて形成されるスクロールを用いたスクロ
ール圧縮機の構成とその作用について簡単に述べ
る。 第1図は半円弧を順次に接続させて形成される
スクロールを示している。すなわち、この第1図
において、スクロール1は、点Oを中心に半径
(a−t)/2および(a+t)/2の各々半円
を描き、続いて前記点Oからa/2だけ離れた点
O′を中心に前記各半円弧の反対側に半径(2a−
t)/2および(2a+t)/2の各半円を描き、
以下これを繰り返して、この第1図の例では、基
本ピツチa、歯厚tの4つの半円弧群を順次スク
ロール状に接続して形成される。そしてこのよう
な形状構成を以下2巻きのスクロールと呼ぶ。な
おこのスクロール1の最小半円弧の端末は、歯厚
tを直径とする半円弧におさめられている。 また第2図は前記第1図に示したスクロールの
1組を組合わせて構成したスクロール圧縮機の作
動の態様を原理的に示しており、この第2図にお
いて、2は固定側スクロール、3はこの固定側ス
クロール2に対称的に組合わされた揺動側スクロ
ールである。 こゝで前記固定側スクロール2は配置位置にお
いて静止固定されていて、その前記点Oに対応す
る中心O1は不動であり、またこの固定側スクロ
ール2に対して揺動側スクロール3は、その組合
わせ配置により、固定側スクロール2との間に、
閉ざされた円弧状空間からなる圧縮室4および5
が形成されている。 そして前記揺動側スクロール3の前記点O′に
対する中心O2を、前記固定側スクロール2の前
記点O′に対応する不動な点Aのまわりに、O2−
Aの距離をa/2−tに保持し、かつその姿勢を
変えることなく回動、すなわち、揺動あるいは公
転させると、この第2図に0゜、90゜、180゜、270゜の
各角位置で示したように、前記圧縮室4,5は、
一旦外周部に開口されたのち、次第に中心部に向
つて容積を減じてゆき、取扱う圧縮対象が流体で
あれば、点線で示した吐出口31からその流体を
取出すことができる。なおこの作動に際して、揺
動側スクロール3のスクロール外端中心の点B
は、固定側スクロール2の前記不動な点Aと中心
O1とを結ぶ線D−D′上の不動な点Cのまわりに、
半径a/2−tの円運動を行なうことになる。 このようにして1組のスクロールの対称的な組
合わせによつて圧縮機を構成できるのである。 ところで、この種のスクロール圧縮機として
は、米国特許第4065279号が知られているが、こ
れによれば、主軸を介して電動モータにより圧縮
部を駆動させるスクロール圧縮機において、圧縮
部を上部に、モータを下部に配置しこれらを密閉
シエル内に収納し、密閉シエル内空間に外部より
吸入ガスを導入し、モータを冷却した後圧縮部に
吸引され圧縮部で圧縮された後、圧縮部吐出口よ
り密閉シエルに接続された吐出管より排出され
る。いわゆる、低圧シニルタイプ冷媒圧縮機が記
載されている。また、各摺動部への給油はシエル
底部に溜められた油に主軸下端部が浸漬され、こ
の主軸中に偏心して軸方向に設けられた給油穴よ
り、軸が回転することによる遠心ポンプ作用によ
つている。 しかし、上記給油穴はその上端部が揺動スクロ
ール結合部に開口しているため効果的なガス抜き
通路が確保できないので、起動時の給油遅れや、
を生じやすく軸受信頼性の低下という問題が生ず
る。更に、遠心ポンプ給油の場合、その給油量
は、軸の回転数が下がると低下していくので、回
転数制御時、その低速回転域は、主軸径によつて
規制を受ける。 〔発明の概要〕 この発明は、圧縮室から吐出された高圧ガスを
シエル内に排出してシエル内を高圧雰囲気にする
と共にシエル底部の油溜めの潤滑油を揺動スクロ
ールの台板の背面側に形成された空間へ、油路及
びクランク軸と揺動スクロールとの結合部を介し
て差圧給油するようにし、かつ、クランク軸を支
承する突出部の軸孔の内周面とクランク軸の外周
面との摺動面を油路に連通する径方向の複数個の
油孔が突出部の端部側で互いに軸線方向に離間し
て穿設して摺動面には差圧力と油孔内の潤滑油に
作用する遠心力とによつて給油するように構成
し、上記欠点を除去すべくなされたものである。 〔発明の実施例〕 この発明のスクロール圧縮機の実施例について
説明する。 第3図ないし第6図は前記した揺動側スクロー
ル3の一実施例を示しており、また第7図および
第8図はこの揺動側スクロール3の支持ならびに
揺動機構の一実施例を示している。 これらの第3図ないし第6図において、揺動側
スクロール3は、揺動スクロール歯6と、この揺
動スクロール歯6を一方の面に突設させた揺動ス
クロール台板7と、他方の面に延長させた揺動ス
クロール軸8と、同様に他方の面に同心円上で等
角間隔をおいて形成された揺動ガイド凹部9と、
揺動スクロールバランサ10とからなつており、
かつ符号11は前記揺動スクロール歯6の内面仮
想延長線である。 また第7図および第8図において、前記揺動側
スクロール3の揺動ガイド凹部9に対し、これよ
りも小径の軸端を各々に遊嵌させた各ガイドピン
12は、本体13のフランジ部13aに前記各凹
部9に対応して形成した各ガイドピン孔14に支
持されると共に、その先端のスラスト軸受面15
に前記揺動スクロール台板7が接し、かつ本体1
3中央の突出部13bにその両側に亘つて穿設さ
れた軸孔16に回転自在に枢支されたクランク軸
17の偏心孔18に前記揺動スクロール軸8が枢
支してある。 従つて、クランク軸が回転すると軸孔16の内
周面とクランク軸17の外周面との間に摺動面2
4が形成される。19はクランク軸17の中心点
Jを通つてその一端と偏心孔18とを連通する油
孔(油路)、20,21は油孔19と摺動面24
とを連通する径方向の複数個の油孔で、突出部1
3bの端部側で互いに軸線方向に離間して穿設さ
れている。22はスラスト軸受面15に設けられ
た油溝、23は偏心孔18の内面に設けられた油
溝である。 従つてこれらの第3図ないし第8図実施例によ
ると、揺動側スクロール3は、揺動スクロール軸
8がクランク軸17の偏心孔18に、また各揺動
ガイド凹部9が各ガイドピン12に各々拘束され
いているために、クランク軸17が第9図に示す
ように0゜→90゜→180゜→270゜と回転するにつれて、
揺動スクロール3は前記第2図においても示した
ように、相対姿勢をそのまゝにして揺動を行なう
ことになる。 しかしてこの揺動に際して、クランク軸17の
中心Jと揺動スクロール軸8の中心Kとの間隔
は、第2図での説明と同様にa/2−tに保持す
る必要があり、これを実現させるためには、第9
図に示したように、ガイドピン12の直径をbと
すると、揺動ガイド凹部9の直径をa+b−2tと
しなければならない。 なおまた前記第3図、第5図において、E〜
E′、F〜F′およびG〜G′は各々基線、Kは揺動ス
クロール軸の中心、hは揺動スクロール歯高、I
はバランサのないときの揺動スクロール歯部分の
重心位置である。 すなわち、このようにして少なくとも3個所以
上の揺動ガイド凹部9と、これに遊嵌係合される
各ガイドピン12とによつて、所期の揺動軌道を
構成できるのである。 こゝで前記第3図ないし第6図実施例の構成に
よる揺動側スクロール3のバランシングについて
みると、図示からも明らかなように、揺動スクロ
ール歯6の部分のみの重心は、基線G〜G′上の
I点付近に位置することになる。これはスクロー
ル歯の形状が対称的でないことに基因する。そし
てもしこの揺動側スクロール3を、バランサ10
の無い状態で前記のように揺動運動させるとする
と、前記第7図および第8図のクランク軸17の
中心Jのまわりに一定偏心位置を占めて回転され
るのではなく、別の中心のまわりに偏心回転運動
を行なうことになるもので、これは揺動側スクロ
ール3が揺動運動を行なうためで、このような場
合にバランジングをとることは非常に困難とな
る。 このために実施例にはバランサ10を設けて、
これらのスクロール歯6とバランサ10との合重
心点が揺動スクロール軸の中心Kに一致するよう
にさせるもので、これには作動を阻害しないため
に、仮想延長線11の外側にあつて、スクロール
歯高hと同一高さにして高さ方向の重心位置をも
一致させた形状とし、かつその質量を選択すれば
よく、これによつて揺動側スクロール3の全体の
重心がKに等しくなり、かつクランク軸の中心J
のまわりにバランシングをとつた偏心回転を行な
わせ得るのである。 つゞいて前記クランク軸17の詳細は、第10
図ないし第12図に示したとおりであつて、軸部
基端側は段付けにより電動機取付け部26とさ
れ、かつ軸部外周に油溝27を形成させると共
に、軸先端部の鍔部28で前記軸孔16からの脱
落を防止している。従つて、鍔部28と軸孔16
との接合面を摺動面としてクランク軸17が回転
自在なため第15図に示すように鍔部28の周囲
に空間25が形成されている。 ついでまた前記揺動側スクロール3に組合わさ
れる固定側スクロール2の一実施例を第13図お
よび第14図に示し、特にその吐出口の位置と大
きさとについて述べる。 これらの第13図および第14図において、固
定側スクロール2は、固定スクロール歯29と、
この固定スクロール歯29を前記揺動スクロール
歯6に対応して一方の面に突設させた固定スクロ
ール台板30とからなつており、次に示す位置、
形状および大きさを有する吐出口31を形成して
ある。こゝで前記固定スクロール歯29は揺動ス
クロール歯6に等しい歯高hとされ、かつ吐出口
31は中心点から間隔cだけ偏心して直径dを有
している。 この固定側スクロール2の構成において、吐出
口31の直径dは、前記第2図からも明らかなよ
うに、少なくともスクロール歯厚tよりも小さく
して吐出流体のシールを行なえる大きさとし、か
つ第2図圧縮室4内の流体を完全に吐出させるた
めに、その中心は基線N〜N′上にあつて、内周
の点pを固定スクロール歯29の最内縁に接して
いる必要がある。 すなわち、この吐出口31の諸元に対する要請
は、スクロール台板30の中心から所定の間隔c
(a/2−t≦c<a−t/2)だけ偏心し、か
つその中心が台板中心とスクロール歯最内縁とを
結ぶ基線N〜N′上にあり、開口内周の点pがス
クロール歯最内縁に接した位置を占めると共に、
直径d(d=a−t−2cあるいは0<d≦t)を
もつ円形状のものであることにほかならない。 こゝで前述した各構成を組み上げてなるスクロ
ール圧縮機構の一実施例は、第15図および第1
6図に示すとおりであつて、前記本体13のフラ
ンジ外縁部にシリンダ32を配し、このシリンダ
32には吸入口33を形成して吸入空間34に連
通させると共に、固定側スクロール2を合わせて
ボルト穴35よりボルト36で結合したものであ
り、このシリンダ32は固定側および揺動側スク
ロール2,3相互の軸方向高さならびに隙間を調
節して設定する役割りをも果している。P−P′,
Q−Q′は基線である。 さらにこのように構成されるスクロール圧縮機
構に電動機を組込んで密閉形式としたスクロール
圧縮機を第17図に示してある。 第17図は密閉形式のシエル内を吐出側圧力に
保持した、いわゆる高圧シエルタイプの一実施例
によるスクロール圧縮機を示しており、この第1
7図において、電動機を構成するロータ37は第
8図からも明らかなようにエンドリング38およ
びバランスウエイト39を有し、かつステータ4
0はコイルエンド41を有していて、こゝにいわ
ゆる、カゴ形誘導電動機をなしており、また全体
を密閉するシエル42の内側上部に周設した取付
けフランジ43には、前記したスクロール圧縮機
構をその本体13のフランジ部13aを介してボ
ルト36により取付けると共に、シエル42を貫
通して導入した吸入管44を前記吸入口33に接
続させ、かつシエル42からは吐出管45を取出
してあり、さらに前記取付けフランジ43にシエ
ル内空間47a,47bを連通させる連通口46
を形成し、シエル内底部の油溜めには潤滑油48
を貯溜させてある。そして前記ステータ40のリ
ード線49はハーメチツク端子50を介してシエ
ル外部に取出し、このステータ40をシエル42
の内面に間隙51を介して固定させ、かつ前記ロ
ータ37はステータ40との間にエアギヤツプ5
2を介して対設されるように、その中心部の取付
け孔53を前記クランク軸17の取付け部26
に、例えば焼嵌めなどにより固定させたものであ
る。 従つてこの第17図実施例では、電動機への通
電によつてクランク軸17が回転駆動されると、
偏心孔18に回転自在に嵌装されている軸8によ
り、揺動側スクロール3がその凹部9を遊嵌係合
させたガイドピン12に案内されて、前記第2図
に示した揺動運動を行ない、吸入管44から吸入
空間34に至つている気体を吸入し、圧縮室4,
5で圧縮して吐出口31からシエル内空間47a
に吐出させ、かつ吐出管45より外部に導出でき
るのである。 しかしてこの圧縮作動中、シエル内空間47b
は連通口46を介して吐出ガスが流動して吐出圧
の高圧雰囲気になる。従つて、シエル内空間47
bに働いている吐出圧によつて、シエル内底部の
油溜めに貯溜されている潤滑油48は、単線矢印
に示すように各油路19,20,21および油溝
22,23,27から各潤滑部に供給され、摺動
面での摩耗による損失が少なくなる。すなわち、
油孔19を通じて揺動スクロール軸8と偏心孔1
8との結合部に至つた潤滑油及び油孔19から油
孔20,21へ至つた潤滑油は、油溝23及び揺
動スクロール軸8とクランク軸17の偏心孔18
との摺動面へ、油溝27及び本体13の軸孔16
の内周面とクランク軸17の外周面との摺動面2
4へ至る過程において絞られて減圧し、空間25
は吐出よりも低圧になるので、その差圧によつて
潤滑油が流通する。さらに、空間25に至つた潤
滑油は、油溝22及びスラスト軸受面7で絞ら
れ、ある程度の圧力損失を伴なつて最も圧力の低
い吸入空間に至る。 また、摺動面24へは、上記差圧及び油孔2
0,21内の潤滑油に作用する遠心力とによつて
給油され、油孔20,21間の摺動面24に充分
に潤滑油が供給される。従つて、油孔20,21
間の摺動面24は潤滑油で満され、油シール膜が
形成されて、突出部13bの端部側摺動面24隙
間からシエル内空間47bの高圧ガスが侵入しよ
うとしても阻止される。そして、潤滑油は、吸入
気体と一緒に固定および揺動スクロール歯29,
6間のシールをなしてシエル内空間47aに吐出
され、圧縮気体と分離されて再度シエル内底部に
戻る。すなわち、このようにして差圧を利用した
ポンピングにより、油潤滑、油シールおよび油分
離作用を行なう。特に圧縮作動に際して揺動側ス
クロール3には、圧縮室4,5での圧縮作用に伴
なつてその台板7と、本体13のスラスト軸受面
15との間にスラスト負荷が発生するが、油溝2
2への給油圧力によつて負荷々重を軽減できるの
である。 なお前記バランスウエイト39は、クランク軸
17の回転中心Jの回りに偏心運動を行なう揺動
側スクロール3のバランシングを行なう。 また第19図に示すように、ポンピングのため
には前記油路19の差圧による給油に加えて、軸
中心の油孔19内にスクリユウ55を挿着させ
て、その軸回転に伴なうポンピング作用により潤
滑油の給送を行なわせてもよく、この場合は前記
第17図実施例と全く同様の作用を得ることがで
きる。 〔発明の効果〕 以上のようにこの発明では、圧縮室から吐出さ
れた高圧ガスをシエル内に排出してシエル内を高
圧雰囲気にすると共にシエル底部の油溜めの潤滑
油を揺動スクロールの台板の背面側に形成された
空間へ、油路及びクランク軸と揺動スクロールと
の結合部を介して差圧給油するようにしたので、
寸法的規制を受けることもなく、クランク軸径を
小さくできると共に回転数の影響を受けず、安定
した給油を確保できる。さらに、突出部の軸孔の
内周面とクランク軸の外周面との摺動面を油路に
連通する径方向の複数個の油孔が突出部の端部側
で互いに軸線方向に離間して穿設しているので、
摺動面には差圧力と油孔内の潤滑油に作用する遠
心力とによつて給油され、複数個の油孔間の摺動
面に充分に潤滑油が供給されることになる。従つ
て、油孔間の摺動面は潤滑油で満され、油シール
膜が形成されて突出部の端部側摺動面隙間から高
圧ガスが侵入しようとしても阻止できるためガス
侵入による油切れが生じることなく、さらに安定
した摺動面の潤滑油作用を行なわせることができ
る。
第1図は半径の異なる半円弧を順次スクロール
状に接続してなるスクロールの説明図、第2図は
同上1組のスクロールを相互に組合わせて構成す
るスクロール圧縮機構の作動図、第3図および第
4図は揺動側スクロールの平面および底面図、第
5図および第6図は第3図E−E′およびF−H−
G′部の各々断面図、第7図は揺動側スクロール
の支持ならびに揺動機構を示す要部を縦断した正
面図、第8図は同上支持部の平面図、第9図は揺
動機構の作動図、第10図、第11図および第1
2図はクランク軸の側面、断面および端面図、第
13図は固定側スクロールの平面図、第14図は
第13図N−N′部の断面図、第15図および第
16図はスクロール圧縮機構の一実施例による相
互にP−P′およびQ−Q′部の各々側断面および平
断面図、第17図は高圧シエルタイプの一実施例
によるスクロール圧縮機を示す縦断面図、第18
図はクランク軸に組合わされる電動機ロータを示
す斜視図、第19図はスクリユウによる給油方式
を説明する一部断面図である。 1……スクロール、2および3……固定側およ
び揺動側スクロール、4,5……圧縮室、6……
揺動スクロール歯、7……揺動スクロール台板、
8……揺動スクロール軸、13……本体、13a
……フランジ部、13b……突出部、15……ス
ラスト軸受面、16……軸孔、17……クランク
軸、18……偏心孔、19……油孔(油路)、2
0,21……油孔、22,23,27……油溝、
24……摺動面、25……空間、28……鍔部、
29……固定スクロール歯、30……固定スクロ
ール台板、31……吐出口、32……シリンダ、
33……吸入口、34……吸入空間、37……ロ
ータ、40……ステータ、42……シエル、43
……取付けフランジ、44……吸入管、45……
吐出管、46……連通口、47a,47b……シ
エル内空間、48……潤滑油。
状に接続してなるスクロールの説明図、第2図は
同上1組のスクロールを相互に組合わせて構成す
るスクロール圧縮機構の作動図、第3図および第
4図は揺動側スクロールの平面および底面図、第
5図および第6図は第3図E−E′およびF−H−
G′部の各々断面図、第7図は揺動側スクロール
の支持ならびに揺動機構を示す要部を縦断した正
面図、第8図は同上支持部の平面図、第9図は揺
動機構の作動図、第10図、第11図および第1
2図はクランク軸の側面、断面および端面図、第
13図は固定側スクロールの平面図、第14図は
第13図N−N′部の断面図、第15図および第
16図はスクロール圧縮機構の一実施例による相
互にP−P′およびQ−Q′部の各々側断面および平
断面図、第17図は高圧シエルタイプの一実施例
によるスクロール圧縮機を示す縦断面図、第18
図はクランク軸に組合わされる電動機ロータを示
す斜視図、第19図はスクリユウによる給油方式
を説明する一部断面図である。 1……スクロール、2および3……固定側およ
び揺動側スクロール、4,5……圧縮室、6……
揺動スクロール歯、7……揺動スクロール台板、
8……揺動スクロール軸、13……本体、13a
……フランジ部、13b……突出部、15……ス
ラスト軸受面、16……軸孔、17……クランク
軸、18……偏心孔、19……油孔(油路)、2
0,21……油孔、22,23,27……油溝、
24……摺動面、25……空間、28……鍔部、
29……固定スクロール歯、30……固定スクロ
ール台板、31……吐出口、32……シリンダ、
33……吸入口、34……吸入空間、37……ロ
ータ、40……ステータ、42……シエル、43
……取付けフランジ、44……吸入管、45……
吐出管、46……連通口、47a,47b……シ
エル内空間、48……潤滑油。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 密閉シエル42と、このシエル42内に取付
けられたフランジ部13aとこのフランジ部13
a中央から下方に突設されかつ上、下両側に貫通
する軸孔16を有する突出部13bとを有する本
体13と、この本体13の軸孔16内に回転自在
に挿入され前記突出部13bの部分で支承される
クランク軸17と、このクランク軸17の上端部
に結合された台板7とスクロール状の歯6とを有
し前記シエル42内に収容配置された揺動スクロ
ール3と、この揺動スクロール台板7に対向する
台板30と前記揺動スクロール3の歯6に組合わ
されて圧縮室4,5を形成するスクロール状の歯
29とを有し前記シエル42内に配設された固定
スクロール2とを備え、前記固定スクロール2お
よび揺動スクロール3は、前記シエル42底部の
油溜め内に貯溜されている潤滑油48の油面より
も高い位置に配設されるとともに、前記圧縮室
4,5から吐出された高圧ガスを前記潤滑油48
の油面上方のシエル42内空間に導入する連通路
46が設けられ、一方前記クランク軸17には、
前記揺動スクロール3の台板7下面側に形成され
る空間25内に前記クランク軸17と揺動スクロ
ール3との結合部を介して一端部が連通し他端部
が前記油溜め内の潤滑油48中に開口する油路1
9が設けられ、かつこの油路19を前記突出部1
3bの軸孔16内周面とクランク軸17外周面と
の摺動面24に連通させる径方向への複数個の油
孔20,21が前記突出部13b下端側で互いに
軸線方向に離間して形成されており、前記揺動ス
クロール台板7とクランク軸17との結合部に対
し前記油路19内に下端部から導入される前記潤
滑油48を、前記空間25との圧力差により押し
上げるとともに、前記摺動面24に対し前記油路
19内の潤滑油を、油路19両端部の圧力差およ
び前記複数個の油孔20,21内の潤滑油に作用
する遠心力によつて給油するように構成したこと
を特徴とするスクロール圧縮機。 2 摺動面24は空間25に連通していることを
特徴とする特許請求の範囲第1項記載のスクロー
ル圧縮機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP246786A JPS61167193A (ja) | 1986-01-09 | 1986-01-09 | スクロール圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP246786A JPS61167193A (ja) | 1986-01-09 | 1986-01-09 | スクロール圧縮機 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12098878A Division JPS5546081A (en) | 1978-09-29 | 1978-09-29 | Scroll compressor |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61167193A JPS61167193A (ja) | 1986-07-28 |
JPH0112954B2 true JPH0112954B2 (ja) | 1989-03-02 |
Family
ID=11530114
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP246786A Granted JPS61167193A (ja) | 1986-01-09 | 1986-01-09 | スクロール圧縮機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61167193A (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5314403U (ja) * | 1976-07-17 | 1978-02-06 | ||
JPS5335840A (en) * | 1976-09-13 | 1978-04-03 | Little Inc A | Scrolllshaped device equipped with hydrodynamic thrust bearing |
-
1986
- 1986-01-09 JP JP246786A patent/JPS61167193A/ja active Granted
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5314403U (ja) * | 1976-07-17 | 1978-02-06 | ||
JPS5335840A (en) * | 1976-09-13 | 1978-04-03 | Little Inc A | Scrolllshaped device equipped with hydrodynamic thrust bearing |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61167193A (ja) | 1986-07-28 |
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