JPH01129040A - 成形品の直射日光に対する耐性の改善法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ポリフェニレンエーテルおよび少なくとも１
種の第二の重合体を含む重合体混合物から形成された物
品の直射日光に対する耐性を改善する方法に関するもの
である。

本発明はまた、このようにして得られた物品に関するも
のである。

ポリフェニレンエーテルを含む重合体混合物から形成さ
れた物品は直射日光にさらされると変色することが一般
に知られている。このような変色は、ポリフェニレンエ
ーテルだけでなく第二の重合体を含有する重合体混合物
の物品でも生じる。

この問題を解決するために種々の方法が講じられている
。重合体混合物に安定剤を含有させることが提案されて
いる。この方法によれば直射日光に対する耐性を改善す
ることができる。物品にラッカー層を施して保護を計る
こともある。

本発明は上述の問題へのさらなる解決法を提供するもの
である。

本発明の方法は、物品の表面を十分な時間にわたって溶
剤で処理してポリフェニレンエーテルの少なくとも一部
を除去し、この溶剤を第二の重合体が溶解しないように
選ぶことを特徴としている。

以上に説明した方法によって直射日光に対する耐性が相
当改善された物品が得られることを見出した。

本発明の方法によって処理される物品は、重合体混合物
から完全にあるいは部分的に製造した。

これらの物品は重合体混合物からたとえば射出成形また
は押出によって製造することができる。

物品の製造に用いる重合体混合物は少なくともポリフェ
ニレンエーテルと第二の重合体を含有する。第二の重合
体は一般に以下の二つの条件を満足するように選ぶ。

ａ、ポリフェニレンエーテルより直射日光に対し優れた
耐性を有さねばならず、そしてｂ４　第二の重合体がポ
リフェニレンエーテルより溶解しにくい溶剤を見出すこ
とが可能でなければならない。

ポリフェニレンエーテルを含む種々の重合体混合物が公
知である。本発明の方法では、ポリフェニレンエーテル
に加えてポリアミド、ポリオレフィン、ポリアルキレン
テレフタレートたとえばポリブチレンテレフタレートお
よびポリエチレンテレフタレート、ポリエーテルイミド
、ポリアセタールおよび／またはポリオレフィンを含有
する、それ自体公知の重合体混合物が特に適当である。

これらの重合体混合物は通常１−８０重量％、好ましく
は１−７．０重量％のポリフェニレンエーテルおよび９
９−２０重量％、好ましくは９９−３０重量％の第二の
重合体を含有する。さらに好ましくは、第二の重合体の
含量を上述の限度内で選んで、重合体混合物中の第二の
重合体が、連続相を形成しこの相中にポリフェニレンエ
ーテルが分散するようにする。

本発明の方法の実施方法は臨界的ではなく、たとえば物
品を選んだ溶剤にしばらく浸しておくことができる。溶
剤を物品の表面に吹付けることも可能である。

溶剤は一種以上の有機液体の混合物とすることができる
。ただ重要なのは、ポリフェニレンエーテルが第二の重
合体より溶剤によく溶解することである。

ポリフェニレンエーテルを含む重合体混合物から形成し
た物品を処理する際に使用する溶剤の例には芳香族炭化
水素、たとえばベンゼン、トルエン、キシレン、ガソリ
ン、ハロゲン化炭化水素、たとえば塩化メチレン、クロ
ロホルムおよびトリクロロエチレンがある。

本発明の方法にしたがって処理する物品はポリフェニレ
ンエーテルを含む重合体混合物から製造されたものであ
る。

ポリフェニレンエーテルはそれ自体は公知の化合物であ
る。この目的には数多くの特許刊行物を参考にすること
ができる。適当なポリフェニレンエーテルの概要はたと
えば国際公開８７１００５４０に記載されている。

ポリフェニレンエーテルに加えて第二の重合体を含み、
本発明の方法にしたがって処理することのできる物品の
製造に適当な重合体混合物はそれ自体公知である。例と
しては、第二の重合体としてポリアミドを含有する重合
体混合物が記載されている国際公開第８７１００５４０
号、第二の重合体としてポリエステルを含有する重合体
混合物が記載されている国際公開第８７１００８５０号
、第二の重合体としてポリエーテルイミドを含有する重
合体混合物が記載されている米国特許節４゜４３１．７
７９号、および第二の重合体としてポリオレフィンを含
有する重合体混合物が記載されている欧州特許公開箱１
３３，４８７号を挙げておく。

３種以上の重合体を含有する重合体混合物からも物品を
製造することができる。この種の重合体混合物の例には
、ポリフェニレンエーテル、上記に挙げた一種以上の重
合体、およびビニル芳香族単量体から誘導された重合体
または共重合体を含有する重合体混合物がある。この種
の重合体混合物はたとえば欧州特許公開第００４６０４
０号、第０２２１３４１号、および第０２２２１２９号
に記載されている。

次に本発明を以下の具体的実施例に言及しつつ、さらに
詳細に説明する。

実施例！ ポリフェニレンエーテル（固有粘度がＣＨＣｆ　ａ中２
５℃で測定して４６ｄｌ／ｇのポリ（２，６−シメチル
ー１．４−フェニレン）エーテル４９重量部、数平均分
子量Ｍｎが２０，０００、ｌ５ＯＲ３０７（２５℃の９
０％蟻酸１００ｇにポリアミド０．５ｇを溶解）にした
がって測定した粘度指数が１３５　ｍｌ　／　ｇ　ｓそ
して水分が約０．２０重量％のポリアミド６．６４１重
量部、水素化していないスチレン−ブタジェン−スチレ
ンブロック共重合体１０重量部、クエン酸−１−水和物
０゜７重量部、および顔料４．４重量部（うちＴＩＯ！
が４．０重量部）から重合体混合物を製造した。

上記成分を二枚羽根押出機で加工して、重合体混合物を
ペレットの形状に形成した。

得られた重合体混合物から射出成形によって大型の板（
厚さ約３龍）を製造した。この板から２枚の小型サンプ
ルを切り出した。

第一のサンプル（サンプルＡ）をトルエン／イソオクタ
ンの５０１５０混合物（「燃料Ｃｌ）に６分間浸した。

第二のサンプル（サンプルＢ）はこの処理を行わなかっ
た。

両サンプルの片面を、ガラス板の背後で３０ケ月にわた
って自然の直射日光に（オランダにて）暴露した。

試験期間の終了後、両サンプルのＣＩＥＬＡＢ（ＤＩＮ
６１７４）による黄色度指数および変色を測定した。変
色（ΔＥ８、）は、同じサンプルの直射日光に暴露され
なかった側の色との比較によって測定した。測定値およ
び計算値を以下に示す。

サンプル　　　　　黄色度指数　ΔＥａｂつＡ、暴露し
ていない側　　２０．９ 暴露した側　　　　　８５．８　　　　９．９Ｂ、暴露
していない側　　２０．２ 暴露した側　　　　　５１．０　　　　２２．５得られ
た結果から、処理したサンプルの変色の方が処理してな
いサンプルの変色より少ないことがわかる。特に、黄色
度指数に示されるように黄変が少ない。

実施例■ 実施例Ｉで説明したのと同じ方法で、実施例１と同じポ
リフェニレンエーテル３６重量部、クエン酸−１−水和
物０．７重量部、耐衝撃性ポリスチレン１９重量部、実
施例Ｉと同じスチレン−ブタジェン−スチレンブロック
共重合体８重量部、実施例Ｉと同じポリアミド６．６３
７重量部、および顔料４．４重量部（うちＴｒｏｔが４
．０重量部）からなる重合体混合物から２つのサンプル
ＣおよびＤを製造した。

サンプルＣおよびＤは実施例Ｉに説明したのと同じ方法
で処理し光に暴露した。得られた結果は以下の通りであ
った。

サンプル　　　　　黄色度指数　ΔＥａｂｘＣ０暴露し
ていない側　　１７．５ 暴露した側　　　　　２５．０　　　　４．８Ｄ、暴露
していない側　　１７．４ 暴露した側　　　　　４０．８　　　　１５．４この事
例でも、本発明の方法によって改善された色彩堅牢度を
得ることができた。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、ポリフェニレンエーテルおよび少なくとも１種の第
   二の重合体を含む重合体混合物から形成された物品の直
   射日光に対する耐性を改善するにあたり、物品の表面を
   溶剤で十分な時間にわたって処理してポリフェニレンエ
   ーテルの少なくとも一部を除去し、この溶剤を第二の重
   合体が溶解しないように選ぶことを特徴とする方法。 ２、ポリフェニレンエーテルおよびポリアミドを含有す
   る重合体混合物から形成された物品を処理するにあたり
   、物品を塩素化炭化水素で処理することを特徴とする請
   求項１記載の方法。 ３、請求項１に記載の方法を使用して得られた、直射日
   光に対する耐性の改善された物品。 ４、請求項２に記載の方法を使用して得られた、直射日
   光に対する耐性の改善された物品。