JPH01124451A - 小動物用麻酔装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は小動物用麻酔装置に係り、更に詳述すれば麻
酔剤の種類および濃度を自由に選択できる小動物用麻酔
装置に関するものである。

（従来の技術） 薬剤の効果を調べたり、病気の解明、治療などの目的で
、人間の病気に相当する病状を小動物に実験的に起こさ
せることで、病気の成因や病態を知り、治療薬のスクリ
ーニングへの応用が行なわれている。

小動物としては、生産性の高いマウスやラットが多く用
いられている。

生体実験に当っては麻酔が施されることが多いが、それ
には中枢神経系に麻酔剤を作用させる全身麻酔と末梢神
経に麻酔剤を作用させる局所麻酔がある。前者の場合に
は麻酔ガスを吸入させる吸入麻酔と静脈内に麻酔剤を注
入する静脈麻酔とがある。しかし、小動物に吸入麻酔を
施すために使用する本格的な吸入麻酔装置は、これまで
のところ開発されていない。

〔発明が解決しようとする問題点〕

血圧、血流等の測定では、麻酔深度が測定結果に及ぼす
影響が大きく、しかも長時間に亘って麻酔状態を持続し
ようとする場合、従来のマスク、ボックス、チェンバー
等による方法では一定の麻酔深度を維持することが非常
に回器である。特にマウス、ラット、ハムスター、モル
モット等の小動物に対する長時間でしかも所定麻酔深度
の麻酔の維持には大変手数がかかり、信頼性の高い測定
結果を得るためには安定した麻酔状態の維持が欠かせな
い。　この発明は上述した問題点を解決し得た小動物用
麻酔装置を提供することを目的とするものである。

〔問題点を解決するための手段〕

前述した問題点は、空気および酸素あるいは酸素と笑気
を別個に流量調節する流量調節器と、流量調節された前
記空気と酸素あるいは酸素と笑気とを混合する気体混合
器と、前記混合気体が通過する容器の内壁面に液体の浸
透部材を取付は前記容器内を所定温度に保持し得るよう
にした気化室と、前記気化室の上方から前記浸透部材に
液体麻酔剤を微小吊ずつ加える液体麻酔剤注入器と、前
記気体混合器からの気体流と共に気化した麻酔剤を前記
気化室より小動物に吸入させるための吸入器とで構成す
ることで達成される。

〔作　用〕

この発明の小動物用麻酔装置は、流量調節器を介して送
り込まれて来る空気と水素または酸素とを気体混合器で
混合して気化室内に所定の流量で流入させる。

この気化室では液体麻酔剤を注入器により微量ずつ注入
し、その麻酔剤が浸透部材に浸透することにより効率よ
く気化させることができる。

前記のように気化室内に流入した混合気体の流れにより
気化した麻酔剤が吸入器内に流出し、吸入器内に入れら
れた小動物に吸入させるように動作する。

〔実施例〕

この発明の小動物用麻酔装置は、第１図に示すように図
示してない加圧機構を通して送られて来た空気と、酸素
（０２）あるいは酸素と笑気の双方を独立送気する送気
管５．６中に流ｆｆｉ調節器１．２と流量計３．４とを
設け、両送気系５．６を通して別個に送られてくる空気
と酸素の流量を個々に調節し得るようにする。

流量計３．４は前記送気管５，６を通して気体混合器７
に接続され、ここで混合された空気と酸素あるいは酸素
と笑気との混合気体は送気管８、ストップ弁９を介して
気化室１０に接続する。

この気化室１０は第２図乃至第４図に示すように両端に
３１１１．１２を取付けた筒状体１３からなる容器１４
と、前記筒状体１３の内壁面の全面に毛細管現象で液体
の浸透が可能な繊維の編組体で構成された浸透部材１５
が取付けられ、筒状体１３の側面より注液管１６が挿入
され、前記注液管１６は筒状体１３内でＬ字状に折曲げ
られ端部が図示していない固定材に固定された気化室１
０の上方の浸透部材１５に接するように挿入部分を気密
状に取付けである。

また、この気化室１０の外部には気化による気化室内の
温度降下を防ぐために、気化室内を一定温度に保つため
の保温装置１７が取り付けられている。

前記注液管１６はシリンダ１８とピストン１９および前
記ピストン１９を押送する流体圧アクチュエータ２０と
で構成される液体麻酔剤注入器２１のシリンダ１８に接
続されている。

前記したシリンダ１８の外側にも同様に保温装置が取り
付けられシリンダ１８内に入れられている液体麻酔剤ａ
を保温し得るように構成しである。

気化室１０には送気管２３を介して吸入器２４が取付け
られている。

尚、前述したストップ弁９、気化室１０と並行にストッ
プ弁２５を有するバイパス管２６が第１図に示す如く取
付けられているが、これは緊急時に安全装置として作動
される。

この発明の小動物用麻酔装置は以上の如く構成されたも
ので、以下小動物に対する全身麻酔を実施する操作を説
明する。

小動物麻酔に当り、シリンダ１８内に液体麻酔剤を適量
入れ温水管１７．２２に２０℃程度の温水を通し、気化
室１０および液体麻酔剤注入器２１を保温しておく。

小動物Ｍを吸入器２４内にその頭部を入れる前に、空気
と酸素を流量調節器１．２を流量計３．４を見ながら調
節して所定の流量が流れるようにし、ストップ弁２５を
閉じ、吸入器２４内に気化室１０経由で空気と酸素ある
いは酸素と笑気の混合気体が出るようにする。麻酔され
る動物は噛付かせ棒２４Ａ（第１図）に噛付かすか、あ
るいは周知の小動物固定具（図示してない）で固定する
。このことにより小動物Ｍの頭部は吸入器内に挿入固定
される。

麻酔は、流体圧アクチュエータ２０を始動させピストン
１９をシリンダ１８内に極く微量ずつ挿入することで液
体麻酔液ａを注液管１６を通して気化室１０内の浸透部
材１５に浸透させ、前記気化室１０内で気化させること
で開始される。

液体麻酔剤としては、エンクルレン、エーテル、ハロセ
ン、アイソフルレン、メトキシフルレン、トリクロルエ
チレン等を用い、気化室１０内への注入量を加減するこ
とで、小動物Ｍに対し一定の麻酔深度を長時間（８〜１
０時間）維持させることができ、この間に使用する液体
麻酔剤も従来の麻酔方法に比し少量（例えば、エンクル
レン２０　ｃｃ／　６時間）ですむ。

（発明の効果） 以上述べたようにこの発明によれば、前記問題点を解決
するための手段を提供しているため、小動物に対して一
定の麻酔状態を長時間維持することができる。しかも麻
酔剤が少量で済み、使用し得る麻酔剤の種類、８度を自
由に選択できるばかりでなく人工呼吸器との接続も可能
である等の利点を有する。

【図面の簡単な説明】

図はいずれもこの発明の一実施例を示すもので、第１図
は麻酔装置の構成の概要を示す平面図、第２図は気化室
の横断面図、第３図は第２図のＡ−Ａ断線における縦断
面図、第４図は気化室を構成する筒状体内の浸透部材と
注液管との関係を示す斜視図である。 １．２・・・流量調節器　７・・・気体混合器１０・・
・気化室　　　　　１４・・・容器１５・・・浸透部材
　　　　２１・・・液体麻酔剤注入器２４・・・吸入器 Ｍ・・・小動物　　　　　　ａ・・・液体麻酔剤特許出
願人　　　堀　　　　勝　　　義同　　　　　　　　鈴
　　　木　　　磨　　　部手続補正書く自制 昭和６２年特許願第２８１７９７号 ２発明の名称 小動物用麻酔装置 ３補正をする者 事件との関係　　　特許出願人 住　所　　宮城県仙台市桜ケ丘二丁目１７番５−９０４
号氏名　　鵞　　勝　義 住　所　宮城県仙台市桜ケ丘六丁目５番８号氏　名　　
　　　　　鈴　　　木　　　　磨　　　部４代理人 郵便番号１１０ ５補正命令の日付　　自　発 ６補正の対象　　明細書の発明の詳細な説明の欄７補正
の内容　　別紙の通り 補　　　　　正　　　　　書 特願昭６２−２８１７９７ １、　明細書簡４頁７行目〜同頁１０行目の「この発明
の・・・流入させる。」を［この発明の小動物用麻酔装
置は、流量調節器を介して送り込まれて来る空気と酸素
あるいは酸素と笑気とを気体混合器で混合して気化室内
に所定の流量で流入させる。］と訂正する。 ２、　同第７頁５行目の「温水管」を「流水管」と訂正
し、同６行目の「温水」を「水」と訂正する。 ３、　同第８頁３行目と１０行目の「エンクルレン」を
「エンフルレン」と訂正し、同頁７行目の「深度」を「
状態」と訂正する。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 空気および酸素あるいは酸素と笑気を別個に流量調節す
   る流量調節器１、２と、流量調節された前記空気と酸素
   あるいは酸素と笑気とを混合する気体混合器７と、前記
   混合気体が通過する容器１４の内壁面に液体の浸透部材
   １５を取付け、前記容器１４内を所定温度に保持し得る
   ようにした気化室１０と、前記気化室１０内の前記浸透
   部材１５に液体麻酔剤ａを微小量ずつ加える液体麻酔剤
   注入器２１と、前記気体混合器７からの気体流と共に気
   化した麻酔剤を前記気化室１０より小動物Ｍに吸入させ
   るための吸入器２４とで構成することを特徴とする小動
   物用麻酔装置。