JPH0111602Y2

JPH0111602Y2 -

Info

Publication number: JPH0111602Y2
Application number: JP1982140021U
Authority: JP
Priority date: 1982-09-17
Filing date: 1982-09-17
Publication date: 1989-04-05
Also published as: JPS5947777U

Description

【考案の詳細な説明】この考案は、厨房流し台等の排水装置の改良に
関するものである。

厨房流し台等における排水装置では、装置本体
内に固形物収納籠を内装し、排棄固形物を一時的
に溜め置いたり、排水過して固形物の排水管へ
の流出を防止するようにした構造のものが多く使
用されている。

この種装置においては、従来一般的に、第１図
に示されているように、目皿受け２との螺合締め
付けによりシンク３に取付けられた装置本体１内
に、上端に鍔縁４を突設すると共に多数の過孔
５，５…を設けた固形物収納籠６を挿入し、その
鍔縁４を目皿受け２の段部７に支持させ、その上
から、別途ゴム等の弾性体で形成したストレーナ
８を嵌挿させており、このストレーナ８の上には
更に排水装置への排水等の流入を遮断する蓋体９
が嵌着されるようになつている。そして、ストレ
ーナ８は、周辺部から中心部に向けて多数の舌片
１０を突設して形成した弾性膜板１１の周辺部に
前記の蓋体９を嵌着する受部１２と、更にその外
周に遮水リング１３とが設けられている。

ところで、前述のように、固形物収納籠６とス
トレーナ８とが別体で形成され、更に遮水用の蓋
体９をストレーナ８によつて支持する構造の従来
装置では、ストレーナ８は大きな水圧のかかる蓋
体９を支持すると共に。それ自体に強い遮水性を
保有させねばならないので、特に受部１２と遮水
リングを形成している周辺部の強化が必要で、そ
のため、構造が大型で複雑となり、高価な材料が
多くかかつてコストをアツプしている、という状
態である。

この考案は、前記従来の欠点に鑑み、従来別体
となつていた固形物収納籠とストレーナを一体化
して形成させると共に、蓋体を目皿受けに載せた
目皿に支持させることにより、ストレーナ部分の
コストを大巾に低減すると共に、それにともなつ
て蓋体嵌着部分のコストをも低下させ、装置全体
としても構造簡単で耐久性が大であり取扱いが容
易となる、固形物収納籠を提供せんとするもので
ある。

以下、この考案の実施例を第２図、第３を参照
して説明する。

第３図はこの考案における固形物収納籠６の側
部半部縦断して示したもので、下端に砂受皿１４
を設けた円筒部１５には多数の過孔５，５…が
形成され、その上部の対向する位置には取手用抜
孔１６，１６が設けられている。また、円筒部１
５の上端部は外方に向けて水平方向に屈折され、
鍔縁４が形成されている。

１７は前記円筒部１５の上端面に嵌着されたス
トレーナで、全体に比較的薄いゴムや合成樹脂製
の弾性膜板で形成され、その周辺部１８は円筒部
１５の鍔縁４をその端から下側へ包むように屈曲
してあり、これを鍔縁４に嵌め合せて嵌脱自在な
構成となつている。そして、ストレーナ１７はそ
の中心部及び周辺部に所要間隔をおいて多数の孔
１９，２０，２０…を設けると共に、中心部の孔
１９から各孔２０，２０…間にそれぞれ切込み２
１，２１…を入れ、各切込み２１，２１間に弾性
舌片２２，２２…が形成されているのである。

第２図は、この考案の排水装置を示したもの
で、１は排水装置の円筒状に形成した本体、２は
環状の目皿受けで、本体１はその上端縁と目皿受
け２との間にシンクａを挟み、目皿受け２を本体
１に螺着して流し台に取付けられる。目皿受け２
には外側から内側へ上下２段に環状に段差をつけ
た下段面２３及び上段面２４が形成されている。
そして、前記の固形物収納籠６はその鍔縁４を下
段面２３に載置して本体１の上部室１ａ内に垂下
収容される。そして、目皿受け２の上段面２３に
は周面にパツキン２５を設けた環状の目皿２６が
載置される。この目皿２６の内周辺には環状に段
部２７が形成されており、軟質ゴム等の弾性体よ
りなる蓋体２８を段部２７内に嵌着させるように
なつている。その場合、蓋体２８は水圧を受ける
ことにより、その弾性で目皿２６とよく密接し、
また、目皿２６と目皿受け２との間にはパツキン
２５が介在されているので、水密が十分に保持さ
れ、本体１内への排水等の流入が遮断されること
になる。通常は蓋２８を除去した状態で使用する
が、その際の排水や固形物は、従来同様に切込み
２１や孔１９，２０、或は舌片２２を下方に押し
拡げて流入、投入される。また、固形物が充満さ
れたなら、指をストレーナ１７から入れて抜孔１
６に掛けて引き上げれば、本体１から取り出し、
処理することができる。

また、本体１の下部には水受け室１ｂが設けら
れ、その下底には掃除口２８が開閉自在に設けら
れていると共に、水受け室１ｂには排水管２９が
接続されている。さらに、本体１の中間部には他
の個所からの排水を流入させる合流管取付口３０
が設けられている。

以上説明したように、この考案の排水装置は、
円筒状に形成した本体の上端部に、外側から内側
へ上下２段に環状に段差をつけた目皿を螺着し、
他方、下端に砂受皿を有し、周壁に多数の過孔
を設けた円筒部の上端に、鍔縁を外方に向けて突
設すると共に、放射状の切込みによつて多数の舌
片を形成した弾性膜板製のストレーナを、その周
辺部を前記鍔縁において嵌着して、固形物収納籠
を形成し、該収納籠をその鍔縁を前記目皿の下段
面に載置して本体内に収容すると共に、前記目皿
の上段面には目皿を載置し、この目皿には弾性体
よりなる蓋体を嵌脱自在に設けたので、固形物収
納籠のストレーナ部分が極めて簡単で使用材料の
少ない構造のものとなり、しかも、ストレーナの
取扱いも容易であると共に、目皿及び蓋体は目皿
受けに支持されて、ストレーナへ止水上の負担を
かけないですむので、固形物収納籠ばかりでなく
排水装置全体のコストを安価にすることができ、
また、止水時の効果も良好である等、多くの利点
を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の排水装置の要部を示した側断面
図、第２図はこの考案の装置の全体を示した側断
面図、第３図はこの考案の固形物収納籠の半部縦
断側面図である。１……排水装置本体、２……目皿受け、４……
鍔縁、５……過孔、６……固形物収納籠、１４
……砂受部、１５……円筒部、１６……取手用抜
孔、１７……ストレーナ、２１……切込み、２２
……弾性舌片、２３……下段面、２４……上段
面、２６……目皿、２８……蓋体。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

円筒状に形成した本体の上端部に、外側から内
側へ上下２段に環状に段差をつけた目皿を螺着
し、他方、下端に砂受皿を有し、周壁に多数の
過孔を設けた円筒部の上端に、鍔縁を外方に向け
て突設すると共に、放射状の切込みによつて多数
の舌片を形成した弾性膜板製のストレーナを、そ
の周辺部を前記鍔縁において嵌着して、固形物収
納籠を形成し、該収納籠をその鍔縁を前記目皿の
下段面に載置して本体内に収容すると共に、前記
目皿の上段面には目皿を載置し、この目皿には弾
性体よりなる蓋体を嵌脱自在に設けたことを特徴
とする、流し台等の排水装置。