JPH0110265Y2 - - Google Patents

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JPH0110265Y2
JPH0110265Y2 JP1982185163U JP18516382U JPH0110265Y2 JP H0110265 Y2 JPH0110265 Y2 JP H0110265Y2 JP 1982185163 U JP1982185163 U JP 1982185163U JP 18516382 U JP18516382 U JP 18516382U JP H0110265 Y2 JPH0110265 Y2 JP H0110265Y2
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JP
Japan
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outer frame
inner frame
seat
frame
longitudinal direction
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JP1982185163U
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は自動車のフロントシート等に使用され
るシートスライド装置に関する。
シートスライド装置は着座者の体格や好み等に
合わせてシートを前後させたり、例えば2ドアタ
イプの自動車においてリヤシートへの乗り降りを
行ない易いようにフロントシートを前方に移動で
きるようにしている。従来のこの種の装置は、例
えば第1図に例示したように、リツプ溝形鋼を用
いたアウターフレームaの内側にハツト形鋼を用
いたインナーフレームbを長さ方向に摺動自在に
設け、これらアウターフレームaとインナーフレ
ームbのいずれか一方を車体側に、また他方をシ
ートフレーム側に固定して、シートを前後方向に
スライドできるようにしている。
そして従来の標準的なシートスライド装置では
アウターフレームに対するインナーフレームの移
動ストロークが180mm程度以下であり、最大に移
動させた状態においてもインナーフレームとアウ
ターフレームの重なりしろが大きいため、インナ
ーフレームにハツト形鋼を使用しても充分な強度
が得られる。
ところで近時、特に乗用車においてフロントシ
ートの背凭れを後方に倒してリヤシートと平面的
に連続できるようにしたいわゆるフルフラツトシ
ートが望まれる傾向にある。このようにフロント
シートとリヤシートを連続させるためには、フロ
ントシートをかなり前方に移動できるようにする
必要があるが、例えばインナーフレームをその中
立位置から250〜300mm相対移動させると、アウタ
ーフレームとインナーフレームの重なりしろが
100〜150mm程度となり、ハツト形鋼を用いた従来
品では上下、左右方向の曲げ剛性が不足し、円滑
な作動が困難になることが判つた。この場合、ア
ウターフレームはリンフオース等の補強材によつ
て補強することが比較的容易であるが、インナー
フレームは内側の部材であるからその占有空間の
狭さのために補強部材を取着することが難かしい
という問題があつた。
本考案は上記事情にもとづきなされたものでそ
の目的とするところは、アウターフレームとイン
ナーフレーム相互のスライドストローク量をかな
り大きくとつても円滑な作動が可能となるシート
スライド装置を提供することにある。
すなわち本考案は、互いに摺動自在に嵌合され
たインナーフレームとアウターフレームおよびこ
れらを固定するロツク機構を備え、これらアウタ
ーフレームまたはインナーフレームのいずれか一
方を車体側に、また他方をシートフレーム側に固
定したシートスライド装置において、上記アウタ
ーフレームとしてリツプ溝形材を用いるととも
に、インナーフレームには断面がロ状に閉じてい
て外周部に出つぱりのない断面矩形状の角パイプ
を用い、更に上記アウターフレームの内面とイン
ナーフレーム外面との間におけるコーナー部分に
これらフレームの長手方向の相対摺動を案内しか
つ上下・左右方向の荷重を支持する低摩擦スライ
ドガイド部材を設けたシートスライド装置であ
る。
以下本考案の一実施例について第2図ないし第
5図を参照して説明する。図中1はアウターフレ
ームである。このアウターフレーム1は軽量形鋼
の一種であるリツプ溝形鋼を用い、その前端部と
後端部にはそれぞれ車体の床面に取付けるための
ブラケツト2a,2bが一体成形または溶接によ
つて設けられている。3a,3bは車体に取付け
るための固定用ボルトの挿通孔である。上記アウ
ターフレーム1は、シートを支える車体床面に左
右一対互いに平行に配置されるようになつてい
る。
また、上記アウターフレーム1の前端部(図示
左端)には、金属製補強部材4が溶接によつて取
着されている。この補強部材4はアウターフレー
ム1の両側壁に固定される側板部4a,4aとこ
れら側板部4a,4aを結ぶ底板部4bを備え、
断面コ字状に成形してある。また、アウターフレ
ーム1の内面には第4図および第5図に示される
ように、下記インナーフレーム6の外面との間の
各コーナ部分にそれぞれ合成樹脂等のように摩擦
係数の比較的小さな素材からなるスライドガイド
部材5……が取着されている。
そして上記アウターフレーム1の内側に、イン
ナーフレーム6が長手方向に摺動自在に嵌合して
いる。このインナーフレーム6は断面矩形状の金
属製の角パイプからなり、その前端部と後端部の
上面壁にはそれぞれシート取付用の孔7,7が設
けられているとともに、第4図に示したように上
記孔7,7と対向する下面壁には貫通孔8,8
(一方のみ図示する)が形成されている。そして
同図に例示したごとく上記孔7,7には貫通孔
8,8を通じて段付ボルト9,9が挿着されると
ともに、これら段付ボルト9,9の上部にシート
フレーム10がナツト11,11によつて固定さ
れるようになつている。
また、上記インナーフレーム6を固定するため
のロツク機構15が設けられている。このロツク
機構15は、インナーフレーム6の上面壁に溶接
等によつて固定されたブラケツト16と、このブ
ラケツト16に軸17によつて回転自在に取付け
た操作レバー18と、この操作レバー18の先端
に形成した係止突起部19と、上記操作レバー1
8を常時ロツク方向に付勢するリターンスプリン
グ20とを備えて構成されている。そしてアウタ
ーフレーム1の側壁には上記係止突起部19と対
向した位置に、複数のロツク孔21……を長手方
向に間隔的に形成してあるとともに、インナーフ
レーム6の側壁には上記係止突起部19と対向し
た位置に貫通孔22を形成してある。
また、上記ブラケツト16に設けたばね支持部
23と、前記補強部材4に設けたばね支持部24
との間に引張りスプリング25が架け渡されてお
り、インナーフレーム6を常時前方(図示左方)
に付勢している。
以上のごとく構成された本実施例は、操作レバ
ー18を操作して係止突起部19をロツク孔21
から離脱させると、インナーフレーム6はアウタ
ーフレーム1に対して自由に摺動できる状態とな
るから、スプリング25の張力によつてインナー
フレーム6の前方に、すなわちシートフレーム1
0を前方に移動させることができる。インナーフ
レーム6の摺動は低摩擦スライドガイド部材5に
よつて案内される。従つて、例えば2ドアタイプ
の自動車のように乗員がフロントシート側のドア
から出入りする必要のある場合、あるいはフロン
トシートの背凭れを後方に倒してリヤシートと平
面的に連続させる場合には、インナーフレーム6
を最大前進位置(フロントモスト位置)に移動さ
せる。この場合、補強部材4を設けた部位にイン
ナーフレーム6の端部が重なる。一方、シートの
前後位置を調整するにはロツク孔21……のいず
れかに係止突起部19を嵌合させて、インナーフ
レーム6を固定すればよい。
しかして上記シートスライド装置によれば、イ
ンナーフレーム6として上下、左右方向の曲げ剛
性の大きい断面矩形状の角パイプを用いるととも
に、リツプ溝形鋼からなるアウターフレーム1の
前端部を補強部材4によつて剛性を高めてあり、
しかもブロツク状の低摩擦スライドガイド部材5
によつてインナーフレーム6に加わる上下、左右
方向の荷重が支持されるから、インナーフレーム
を最大前進位置にしてアウターフレーム1との重
なりしろが少なくなつても、シートから加わる曲
げモーメントによつて両フレーム1,6が曲げら
れたり、アウターフレーム1の口開きが生じるな
どの不具合を防止できる。従つてフロントモスト
状態から通常のロツク位置に戻す際に両フレーム
1,6がかみ合つて動作不良を生じるといつた不
具合がなくなり、円滑に作動させることができる
ものである。
従つて、従来のようにインナーフレームとして
ハツト形鋼を用いていた場合に比して両フレーム
1,6の重なりしろを少なくしても必要な強度を
確保でき、換言するとスライドストローク量を大
きくとれ、フロントモスト位置を更に前方に出す
ことができる。このため、2ドアタイプの自動車
ではフロントドアからの乗り降りが楽なものとな
り、また、シートのフルフラツト化を図る上でき
わめて有利である。
なお上記実施例ではアウターフレームを車体側
に、またインナーフレームをシート側に固定する
ようにしたが、これとは逆にインナーフレームを
車体側に、またアウターフレームをシート側に固
定するように構成してもよい。また、インナーフ
レームとアウターフレームは軽量化を図る上で鋼
以外の軽量な金属材を用いるようにしてもよい。
本考案は前述したように、インナーフレームと
して断面がロ状に閉じていて外周側に出つぱりが
なく上下、左右方向に曲げ剛性の高い断面矩形状
の角パイプを使用し、このインナーフレームをリ
ツプ溝形材からなるアウターフレームに嵌合させ
るとともにアウターフレーム内面とインナーフレ
ーム外面との間のコーナ部分にこれらフレーム相
互の摺動を案内しかつ上下、左右方向の荷重を支
持可能な低摩擦スライドガイド部材を設けたもの
であるから、特に両フレームのスライドストロー
クが大きくスライド時に重なりしろが少なくなる
場合所定の強度を得る上で非常に有効であり、ア
ウターフレームの内部空間を最大限有効に利用し
て断面係数を大きくとることができシートの最大
前進位置を大きくとることができる。従つて乗降
性の向上あるいはシートのフルフラツト化を図る
上で大きな効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のアウターフレームとインナーフ
レームの一例を示す斜視図、第2図ないし第5図
は本考案の一実施例を示し、第2図はシートスラ
イド装置の側面図、第3図はその平面図、第4図
は第3図中の−線に沿う断面図、第5図は第
3図中の−線に沿う断面図である。 1……アウターフレーム、4……補強部材、6
……インナーフレーム、10……シートフレー
ム、15……ロツク機構。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. シート前後方向に配置されるアウターフレーム
    と、このアウターフレームの内側に摺動自在に嵌
    合されたインナーフレームと、このインナーフレ
    ームを上記アウターフレームに対して長手方向の
    任意の位置に係脱自在に固定するロツク機構とを
    備え、上記アウターフレームまたはインナーフレ
    ームのいずれか一方を車体側に、また他方をシー
    トフレーム側に固定したシートスライド装置にお
    いて、上記アウターフレームとしてリツプ溝形材
    を用いるとともに、上記インナーフレームには断
    面がロ状に閉じていて外周部に出つぱりのない断
    面矩形状の角パイプを用い、更に上記アウターフ
    レームの内面とインナーフレームの外面との間に
    おけるコーナー部分にこれらフレームの長手方向
    の相対摺動を案内しかつ上下・左右方向の荷重を
    支持する低摩擦スライドガイド部材を設けたこと
    を特徴とするシートスライド装置。
JP1982185163U 1982-12-07 1982-12-07 シ−トスライド装置 Granted JPS5988332U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1982185163U JPS5988332U (ja) 1982-12-07 1982-12-07 シ−トスライド装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1982185163U JPS5988332U (ja) 1982-12-07 1982-12-07 シ−トスライド装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5988332U JPS5988332U (ja) 1984-06-15
JPH0110265Y2 true JPH0110265Y2 (ja) 1989-03-23

Family

ID=30400286

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1982185163U Granted JPS5988332U (ja) 1982-12-07 1982-12-07 シ−トスライド装置

Country Status (1)

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5035506B2 (ja) * 1971-08-26 1975-11-17

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5256585Y2 (ja) * 1973-05-25 1977-12-21
JPS5438657Y2 (ja) * 1977-04-18 1979-11-16

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5035506B2 (ja) * 1971-08-26 1975-11-17

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JPS5988332U (ja) 1984-06-15

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