JPH01102099A - 生理活性を有する糖タンパク質 - Google Patents

生理活性を有する糖タンパク質

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JPH01102099A
JPH01102099A JP62258575A JP25857587A JPH01102099A JP H01102099 A JPH01102099 A JP H01102099A JP 62258575 A JP62258575 A JP 62258575A JP 25857587 A JP25857587 A JP 25857587A JP H01102099 A JPH01102099 A JP H01102099A
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JP
Japan
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galactose
glycoprotein
sugar chains
ifn
terminal
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Application number
JP62258575A
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English (en)
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Yuichiro Sato
雄一郎 佐藤
Jun Uchiumi
潤 内海
Yasuhiro Kagawa
香川 康浩
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、医薬あるいは診断薬として利用し得る生理活
性を有する糖タンパク質に関する。
[従来の技術] 近年、生体由来の生理活性を有する糖タンパク質を医薬
あるいは診断薬として利用する試みがなされている。こ
の対象となる糖タンパク質を生産する手段としては、該
糖タンパク質を有する組織からの抽出の他、該糖タンパ
ク質を産生ずる細胞の大量培養、あるいは該糖タンパク
質の遺伝子操作による組換え型タンパク質の大量生産な
どが挙げられる。しかしながら、得られた糖タンパク質
の同一性として、アミノ酸組成分析に代表されるように
、そのポリペプチド部分によってその生理活性成分とし
て特徴づけることが一般に行われており、その生理活性
発現の重要要素としてその糖鎖構造を特徴づける報告は
見当たらない。しかし、最近、糖タンパク質の生理活性
発現上、糖鎖が重要な役割を果たしていることが明らか
にされつつあり、それらは、たとえばタンパク質の安定
化、代謝におけるシグナル作用、細胞内局所のシグナル
作用およびレセプターや標的細胞に対する認識としての
シグナル作用などである(たとえば、高崎域−1細胞工
学、Vol、5. p427.1986.秀潤社)。
このように、糖タンパク質を医薬あるいは診断薬として
有効かつ特異的に利用するためには、糖鎖構造を目的に
そって規定する要件も重要となってくる。
すなわち、糖鎖構造を修飾することにより、生理活性糖
タンパク質の医薬あるいは診断薬利用の際に問題となる
、該糖タンパク質の血中安定性を高めることや、シグナ
ル作用を強調して標的細胞あるいは標的臓器への取込み
を促進させること、また、本来−付与された生理活性を
増大させることなどを解決し、さらには新たな生理活性
の付与なども期待することができる。
[発明が解決しようとする問題点] 上記の問題点のうち、標的臓器としての肝とガラクトー
スとの親和性が報告されている(Kawasakl、 
T & Ashwell、G、、 J、 Blot、 
Chew、、 251.1296.1976およびLe
e、Y、C,et al、 J、 Biol、 Che
tth、。
258、199.1983 )。すなわち、肝実質細胞
にはガラクトース結合性タンパク質が存在するために、
ガラクトース残基が多いほど肝に親和性があるという知
見である。この知見から類推すれば、肝腫瘍、肝硬変、
肝炎などの肝疾患に有効な生理活性糖タンパク質の糖鎖
のガラクトース含量を増加させることによって、より効
果的に肝への該糖タンパク質の取込みを増大させ、治療
効果を高めることができる。しかしながら、本効果はも
とより、ガラクトース修飾による糖タンパク質の肝への
取込み、あるいは移行性、体内分布などを指標として検
討した例は未だなく、この件に関する糖タンパク質の医
薬あるいは診断薬利用の際の問題点は何ら解決されてい
ない。
本発明は、医薬あるいは診断薬の可能性のある生理活性
を有する糖タンパク質の糖鎖を修飾することにより、上
記の問題点を解決することを目的とする。
[問題点を解決するための手段] 上記目的は以下の本発明により達成される。すなわち本
発明は、少なくとも1つの末端にガラクトース・ガラク
トースの結合を有する糖鎖が全糖鎖の20%以上である
ことを特徴とする生理活性を有する糖タンパク質である
本発明の糖タンパク質は生理活性を有するものであれば
特に限定されないが、インターフェロン、特にヒト・イ
ンターフェロンβが好ましい。
本発明は、1本の糖鎖中の少なくとも1つの末端にガラ
クトース・ガラクトースの結合を有する糖鎖の数が、全
糖鎖の20%以上、好ましくは30%以上である糖タン
パク質であり、ここで末端にガラクトース・ガラクトー
スの結合を有するとは、ガラクトースが2個以上連結し
た結合を末端に含んでいることを意味する。−たとえば
、インターフェロンβ(以下、IFN−βト略ス)の場
合は、IFN−β1分子に糖鎖が1氷結合しているので
、少なくとも1つの末端にガラクトース−ガラクトース
の結合を有する糖鎖を有するI FN−β分子がIFN
を構成する分子のうち20%以上存在しているというこ
とを意味する。
ガラクトース・ガラクトースの結合を有する糖鎖はヒド
ラジン分解法(続生化学実験講座、第4巻、142頁)
により分析する。
本発明の糖タンパク質の糖鎖指標はいかなるものでも良
いが、たとえば、複合型アスパラギン結合型糖鎖、混成
型アスパラギン結合型糖鎖およびムチン型糖鎖などが挙
げられる。
本発明の糖タンパク質を得る方法はいかなるものでも良
いが、たとえば、末端にガラクトース・ガラクトースの
結合を有する糖鎖が全糖鎖の20%以上である糖タンパ
ク質を生産する能力のある細胞により生産する方法、あ
るいは既存の糖タンパク質の糖鎖に化学合成的に修飾す
る方法などが挙げられる。
細胞による生産では、該糖タンパク質を自然生産する真
該細胞、あるいはマイト−ジエン、発ガンプロモーター
、レクチン、リボ多糖鎖、カルシウムイオノフオアなど
の刺激によって該糖タンパク質を産生ずる真該細胞など
が用いられる。化学合成的に修飾する場合には、糖鎖の
非還元末端にさらに単糖あるいはオリゴ糖を還元的に結
合させることで行われる。
また、遺伝子操作によって、適当な真該細胞に該糖タン
パク質の構造遺伝子に組込んで発現させることによって
も得られる。遺伝子操作による手法は、本発明の糖タン
パク質を製造する方法として好ましい手法である。具体
的には例えば、SV40ベクター/サルCOS細胞系、
DHFR(デヒドロ葉酸還元酵素)ベクター/ハムスタ
ーCHO細胞系、BPV (牛パピローマウィルス)ベ
クター/マウスC127細胞系、MMTv(マウス乳ガ
ンウィルス)ベクター/ヒトPC12細胞系あるいはM
MTVベクター/ヒトPC8細胞系などの発現ベクター
/宿主細胞系を用いて、遺伝子組換え型糖タンパク質と
して得ることができる。
本発明では宿主としてマウスC127を用いるのが特に
好ましい。
本発明のガラクトース修飾糖タンパク質は、肝腫瘍、肝
硬変、肝炎など肝疾患に有効な生理活性を有する糖タン
パク質を、医薬あるいは診断薬として用いるときに利用
することができる。すなわち、ガラクトースに親和性を
もつ肝実質細胞の特性を利用して、該糖タンパク質を選
択的かつ効果的に肝組織に到達させ、治療効果あるいは
診断効果を高めることができる。
本発明のガラクトース修飾鎖タンパク質は、精製後、タ
ンパク質製剤としてそのまま粉末として、また薬理学的
に許容され得る担体、賦形剤、希釈剤とともに医薬組成
物(例、注射薬、錠剤、カプセル剤、液剤、軟膏)とし
て、ヒトなどの温血動物に対して非経口的あるいは経口
的に安全に投与することができる。このように、本ガラ
スドース修飾糖タンパク質はこれまで有効な剤型、投与
法が少なかった当該分野に、新規で有用な薬剤として提
供することができる。
[実 施 例] 以下実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明する。
実施例1 ヒト・インターフェロンβ1の構造遺伝子をBpvベク
ター(Fukunaga、R,et at、、 Pro
c、 Natl。
Acad、 SCi、、 tls^、 81 5086
 (1984)  :]に組込み、マウスC127細胞
(前記と同誌)に感染させた。
この組換えC127,m胞を培養すると、37℃、3日
間で、培養上清上に約20,000単位/ mlのヒト
・インターフェロンβ1 (C127−IFN−β1)
が構成的に産生された。この培養上清42.1!を集め
、20m1’“ブルーセファ−ロース′。
(ファルマシア社)にかけ、1M塩化ナトリウムと30
%エチレングリコール(EG)を含むリン酸緩衝液(p
t17 、4 > 200mlでカラムを洗浄した後、
1M塩化ナトリウムと60%EGを含むリン酸緩衝液(
pH7、4> 40ml’?:’PC8−I F N−
β1を溶出した。次にC127−IFN−β1両分を4
ml抗ヒトIFN−β1抗体(YSB−1”)カラムに
かけ、15mM塩酸(pH2,o> 12m1で溶出し
た。さらに、この塩酸溶出画分を“’ cosmosi
l  5C18−300カラム”  (8X25Ono
n、牛丼化学)にかけ、0.1%トリフルオロ酢酸(p
H2,0>存在下、0〜70%アセトニトリルの濃度匂
配によりタンパク質を溶出した。C127−IFN−β
1は約50%アセトニトリル濃度で2.9mlで溶出さ
れた。精製されたC127−IFN−β1は5DS−P
AGEで分子量23゜000のほぼ均一なバンドとして
検出された。精製されたC127−IFN−β1のアミ
ノ酸組成、N末端およびC末端アミノ酸配列、またペプ
チドマツプは、ヒト線維芽細胞が産生ずる天然型IFN
−β1のそれらと同一であったことから、C127−I
FN−β1のポリペプチド部分は天然型IFN−β1の
それと同一である。
また、C127−IFN−β1の糖鎖構造をヒドラジン
分解法により分析したところ、少なくとも1つの末端に
ガラクトース・ガラクトースの結合を有する糖鎖が、全
糖鎖の35%存在していた。
このC127−IFN−β1を、すでにIFN−β1に
おいて、その臓器移行性から肝での代謝が推定された(
たとえば佐藤雄一部、化学療法の領域、Vol、3. 
p71.1987>ウサギ、ラット等の動物に静脈注射
で投与したところ、゛その血中濃度はC127−IFN
−β1は天然型IFN−βに比べて3時間目で50%低
く、また血中での半減期は約1.5倍短く、速やかに肝
等の臓器へ移行して代謝されたことが認められた。
[発明の効果] ガラクトース残基の多い本発明の糖タンパク質は、肝組
織への取込みが速いため、本来肝疾患に有効な生理活性
糖タンパク質の治療効果および診断効果を高めることが
できる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)少なくとも1つの末端にガラクトース・ガラクト
    ースの結合を有する糖鎖が全糖鎖の20%以上であるこ
    とを特徴とする生理活性を有する糖タンパク質。
JP62258575A 1987-10-14 1987-10-14 生理活性を有する糖タンパク質 Pending JPH01102099A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1992022310A1 (en) * 1991-06-19 1992-12-23 Liver Research Foundation Of Korea Asialoglycoprotein-conjugated medicinal agent
JPH0761999A (ja) * 1993-08-23 1995-03-07 Seikagaku Kogyo Co Ltd 糖修飾蛋白質の製造法
JPH0770195A (ja) * 1993-08-23 1995-03-14 Yutaka Mizushima 糖修飾インターフェロン
US5643564A (en) * 1992-09-24 1997-07-01 Takeda Chemical Industries, Ltd. Glycosylated cytokines

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