JP7843723B2 - 水電解セルおよび水電解装置 - Google Patents
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Description
図1は、第1実施形態の電解装置1の全体構成を示す概略構成図である。本実施形態では、電解装置1は、電解液に含まれる水(H2O)を電気分解することで水素(H2)を生成する装置(電気分解装置)である。なお、電解装置1は、水を電気分解して水素を生成する構成に限定されることはなく、例えば、電解液に含まれる有機物・無機物の生成や精製、あるいは所定の物質の濃縮などを目的として電解液を電気分解する装置であってもよい。また、本実施形態では、電解装置1は、例えば、アニオン交換膜(AEM:Anion Exchange Membrane)式の装置である。ただし、電解装置1は、アニオン交換膜式に限定されることはなく、プロトン交換膜(PEM:Polymer Electrolyte Membrane)式の装置や、燃料電池、CO2電解還元装置、食塩電解装置、化成品電解合成装置などであってもよい。電解装置1は、例えば、セルスタック10と、電解液供給部20と、電源部30とを備えている。
セルスタック10は、複数の電気化学セル11の集合体である。セルスタック10は、例えば、複数の電気化学セル11が一方向に並べられることで形成される。各々の電気化学セル11は、陰極室Saと、陽極室Sbとを含む。電気化学セル11については、詳しく後述する。
電解液供給部20は、各々の電気化学セル11に電解液を供給する供給部である。電解液は、例えば、純水あるいはアルカリ水溶液である。本実施形態における電解液には、アルカリ水溶液として水酸化カリウム(KOH)水溶液が採用される。電解液供給部20は、陰極側供給部20aと、陽極側供給部20bとを含む。
電源部30は、電気化学セル11に電圧を印加する直流電源装置である。電源部30は、電気化学セル11の陽極48と陰極47(図2参照)との間に、電解液の電気分解に必要な直流電圧を印加する。複数の電気化学セル11を積層したセルスタック10では、例えば、セルスタック10の両端の電極に電源部30からの電線が接続され、必要直流電流と積層段数の倍数で必要電圧が印加され、必要電力が供給される。なお、本実施形態では、下記式(i)が成立する。
(1つの電気化学セル11に必要な電解電流(A))×(1つの電気化学セル11に必要な電解電圧(V))×(積層した電気化学セル11の数)=供給電力(W) …(i)
次に、電気化学セル11について詳しく説明する。電気化学セル11は、外部から入力された電気エネルギーにより電解液中で化学反応(電気分解)を引き起こして特定の物質(所望の物質)を生成する装置、あるいは電解液中で化学反応させることにより外部に出力するための電気エネルギーを生じさせる装置である。
第1セパレータ41は、電気化学セル11の収容空間Sの一方の面を規定する部材である。収容空間Sは、後述する陰極室Saおよび陽極室Sbを含む空間である。第1セパレータ41は、例えば、矩形の板状であり、ステンレスやチタン、ニッケルなどの金属部材、または導電性カーボン板やモールド樹脂で封止された導電性カーボン板などにより形成される。第1セパレータ41は、例えば、後述する第1集電体61(図4および図6参照)を介して電源部30からマイナス電圧が印加される。
第2セパレータ42は、第1セパレータ41の少なくとも一部との間に収容空間Sを空けて配置され、収容空間Sの他方の面を規定する部材である。第2セパレータ42は、例えば、矩形の板状であり、ステンレスやチタン、ニッケルなどの金属部材、または導電性カーボン板やモールド樹脂で封止された導電性カーボン板などにより形成される。第2セパレータ42は、後述する第2集電体62(図4および図6参照)を介して電源部30からプラス電圧が印加される。同じ電気化学セル11に含まれる第1セパレータ41と第2セパレータ42とは、一対のセパレータとして当該電気化学セル11の電解槽40を形成する。
膜電極接合体43(MEA:Membrane Electrode Assembly)は、イオン交換膜、触媒、および給電体が組み立てられた構造体である。膜電極接合体43は、第1セパレータ41と第2セパレータ42との間に配置され、収容空間Sに位置する。膜電極接合体43は、例えば、イオン交換膜50、セラミックス粒子含有層51、陰極触媒層54、陰極給電体55、陽極触媒層56、および陽極給電体57を含む。
イオン交換膜50は、イオンを選択透過させる膜である。イオン交換膜50は、例えば、固体高分子電解質膜である。イオン交換膜50は、例えば、水酸化物イオン(OH-)伝導性のあるアニオン交換膜(AEM)である。ただし、イオン交換膜50は、上記例に限定されず、上記例とは異なるタイプの例えばプロトン交換膜(PEM)であってもよい。
2H2O+2e-→H2+2OH- …(化1)
2OH-→1/2O2+H2O+2e- …(化2)
H2O→H2+1/2O2 …(化3)
セラミックス粒子含有層51は、イオン交換膜50の両面(第1交換膜面50aおよび第2交換膜面50b)に設けられた層である。セラミックス粒子含有層51は、水酸化物イオンが通過可能である。図3は、セラミックス粒子含有層51の断面を模式的に示す図である。図3に示すように、セラミックス粒子含有層51(後述の第1層52および第2層53)は、セラミックス粒子Csと、非セラミックス粒子Adとを含む。本実施形態では、セラミックス粒子含有層51は、これらセラミックス粒子Csおよび非セラミックス粒子Adにより構成されている。セラミックス粒子含有層51中のセラミックス粒子Csおよび非セラミックス粒子Adは、所定の比(質量比や体積比)で存在している。また、セラミックス粒子含有層51は、所定の厚さ(図3中に示すT)で形成されている。本実施形態では、セラミックス粒子含有層51の厚さは、例えば、3μm以上、10μm以下である。なお、セラミックス粒子含有層51中には、電解液が通過可能な空隙Gaが存在している。
陰極触媒層54は、上述した陰極室Saでの化学反応を促進する層(電極触媒層)である。陰極触媒層54は、例えば、矩形のシート状である。本実施形態では、陰極触媒層54の外形サイズは、例えば、第1層52と同じ大きさに形成されている。陰極触媒層54は、陰極室Saに配置されて、第1層52の全域にイオン交換膜50とは反対側から設けられている。したがって、陰極触媒層54は、イオン交換膜50よりも一方側に配置されている。陰極触媒層54は、第1層52の全域に接している第1陰極触媒面54aと、当該第1陰極触媒面54aとは反対側を向く第2陰極触媒面54bとを有している。すなわち、第1層52は、陰極触媒層54の第1陰極触媒面54aに接している。第1陰極触媒面54aは、イオン交換膜50の第1交換膜面50aおよび第2交換膜面50bよりも粗く形成されている。第1陰極触媒面54aは、「第2面」の一例である。第2陰極触媒面54bの全域には、後述の陰極給電体55が接続されている。陰極触媒層54は、第1セパレータ41および陰極給電体55を介して電源部30からマイナス電圧が印加され、電気化学セル11の陰極47の一部として機能する。
陰極給電体55は、第1セパレータ41に印加された電圧を陰極触媒層54に伝える電気接続部である。陰極給電体55は、陰極室Saに配置されている。陰極給電体55は、第1セパレータ41の第1内面41aと陰極触媒層54との間に位置し、第1セパレータ41の第1内面41aおよび陰極触媒層54の双方に接している。すなわち、陰極触媒層54は、陰極給電体55におけるイオン交換膜50側を向く面に形成されている。以下、説明の便宜上、陰極給電体55における陰極触媒層54が形成される面を「陰極面55a」と称する。陰極面55aと、陰極触媒層54の第2陰極触媒面54bとは、接している。
陽極触媒層56は、上述した陽極室Sbでの化学反応を促進する層(電極触媒層)である。陽極触媒層56は、例えば、矩形のシート状である。本実施形態では、陽極触媒層56の外形サイズは、例えば、第2層53と同じ大きさに形成されている。陽極触媒層56は、陽極室Sbに配置され、第2層53の全域にイオン交換膜50とは反対側から設けられている。したがって、陽極触媒層56は、イオン交換膜50よりも他方側に配置されている。陽極触媒層56は、第2層53の全域に接している第1陽極触媒面56aと、当該第1陽極触媒面56aとは反対側を向く第2陽極触媒面56bとを有している。すなわち、第2層53は、陽極触媒層56の第1陽極触媒面56aに接している。第1陽極触媒面56aは、イオン交換膜50の第1交換膜面50aおよび第2交換膜面50bよりも粗く形成されている。第1陽極触媒面56aは、「第2面」の一例である。第2陽極触媒面56bの全域には、後述の陽極給電体57が接続されている。陽極触媒層56は、第2セパレータ42および陽極給電体57を介して電源部30からプラス電圧が印加され、電気化学セル11の陽極48の一部として機能する。本実施形態では、陽極触媒層56は、陰極触媒層54と同じ厚さに形成されている。
陽極給電体57は、第2セパレータ42に印加された電圧を陽極触媒層56に伝える電気接続部である。陽極給電体57は、陽極室Sbに配置されている。陽極給電体57は、第2セパレータ42の第2内面42aと陽極触媒層56との間に位置し、第2セパレータ42の第2内面42aおよび陽極触媒層56の双方に接している。すなわち、陽極触媒層56は、陽極給電体57におけるイオン交換膜50側を向く面に形成されている。以下、説明の便宜上、陽極給電体57における陽極触媒層56が形成される面を「陽極面57a」と称する。陽極面57aと、陽極触媒層56の第2陽極触媒面56bとは、接している。
第1集電体61は、電源部30から印加されるマイナス電圧を第1セパレータ41に伝える電気接続部である。第1集電体61は、金属製の板部材(例えば銅板)である。第1集電体61は、例えば、電気化学セル11の収容空間Sとは反対側から第1セパレータ41に接し、第1セパレータ41に電気的に接続される。第1集電体61には、電気化学セル11での電気分解に必要なマイナス電圧が電源部30から印加される。なお、第1集電体61は、セルスタック10中で互いに隣り合う2つの電気化学セル11によって共有されてもよい。
第2集電体62は、電源部30から印加されるプラス電圧を第2セパレータ42に伝える電気接続部である。第2集電体62は、金属製の板部材(例えば銅板)である。第2集電体62は、例えば、電気化学セル11の収容空間Sとは反対側から第2セパレータ42に接し、第2セパレータ42に電気的に接続される。第2集電体62には、電気化学セル11での電気分解に必要なプラス電圧が電源部30から印加される。なお、第2集電体62は、セルスタック10中で互いに隣り合う2つの電気化学セル11によって共有されてもよい。
第1絶縁体63は、第1セパレータ41の外周部と第2セパレータ42の外周部との間を絶縁する部材である。第1絶縁体63は、第1層52の外形、陰極触媒層54の外形、および陰極給電体55の外形よりもひと回り大きな枠状のシート部材である。第1絶縁体63は、第1セパレータ41の第1内面41aに取り付けられ、第1内面41aの端部を覆う(図5および図6参照)。第1絶縁体63の材質は、絶縁材料であれば特に限定されず、例えばPTFEなどのシート状樹脂である。
第2絶縁体64は、第1絶縁体63と同様に、第1セパレータ41の外周部と第2セパレータ42の外周部との間を絶縁する部材である。第2絶縁体64は、第2層53の外形、陽極触媒層56の外形、および陽極給電体57の外形よりもひと回り大きな枠状のシート部材である。第2絶縁体64は、第2セパレータ42の第2内面42aに取り付けられ、第2内面42aの端部を覆う(図5および図6参照)。第2絶縁体64の材質は、絶縁材料であれば特に限定されず、例えばPTFEなどのシート状樹脂である。また、第1絶縁体63と第2絶縁体64は、一体化された絶縁体であってもよい。
第1絶縁材65は、第1集電体61と第1エンドフランジ67との間に位置する。第1絶縁材65の外形サイズは、例えば、第1集電体61の外形サイズと同じ、または第1集電体61の外形サイズよりも大きい。
第2絶縁材66は、第2集電体62と第2エンドフランジ68との間に位置する。第2絶縁材66の外形サイズは、例えば、第2集電体62の外形サイズと同じ、または第2集電体62の外形サイズよりも大きい。
第1エンドフランジ67は、電気化学セル11の収容空間Sに対して、第1絶縁材65とは反対側に位置する。第1エンドフランジ67は、例えば、金属製の板部材(例えばステンレス板)などにより形成されている。第1エンドフランジ67の外形サイズは、例えば、第1絶縁材65の外形サイズよりも大きい。
第2エンドフランジ68は、電気化学セル11の収容空間Sに対して、第2絶縁材66とは反対側に位置する。第2エンドフランジ68は、例えば、金属製の板部材(例えばステンレス板)などにより形成されている。第2エンドフランジ68の外形サイズは、例えば、第2絶縁材66の外形サイズよりも大きい。
図5は、電気化学セル11を示す断面図である。本実施形態では、イオン交換膜50の外形サイズは、セラミックス粒子含有層51(第1層52および第2層53)の外形サイズ、陰極触媒層54の外形サイズ、および陰極給電体55の外形サイズの各々よりも大きい。言い換えると、イオン交換膜50の面積は、セラミックス粒子含有層51の面積、陰極触媒層54の面積、および陰極給電体55の面積の各々よりも大きい。イオン交換膜50は、膜電極接合体43の厚さ方向(Z方向)とは直交する方向(例えばX方向またはY方向)で、陰極触媒層54および陰極給電体55よりも外側(外周側)に突出している。本明細書中の「外側」または「外周側」とは、膜電極接合体43の厚さ方向(Z方向)とは直交する方向(例えばX方向またはY方向)で、膜電極接合体43の中央部Cから離れる側を意味する。
支持部70は、第1セパレータ41と第2セパレータ42との間に配置されている。支持部70は、イオン交換膜50の外縁部50eよりも内側(内周側)に位置し、イオン交換膜50を支持する。本明細書中の「外縁部50e」とは、膜電極接合体43の厚さ方向(Z方向)とは直交する方向(例えばX方向またはY方向)で、膜電極接合体43の中央部Cから離れた縁部を意味する。また、本明細書中の「内側」または「内周側」とは、膜電極接合体43の中央部Cから見て内側(中央部Cに近い側)を意味する。本実施形態では、支持部70は、例えば、第1支持部71と、第2支持部72とを含む。第1支持部71は、陰極47側の支持部である。第1支持部71は、第1セパレータ41の第1内面41aと陰極触媒層54の第2陰極触媒面54bとの間に配置されている。第1支持部71は、イオン交換膜50の外縁部50eよりも内側(内周側)に位置する。第1支持部71は、陰極給電体55よりも外側(外周側)の位置で第1内面41a(または第1絶縁体63)と第2陰極触媒面54bとの間に挟まれて、第1内面41aに対してイオン交換膜50を支持する。第1支持部71は、イオン交換膜50の外縁部50eに沿う環状(例えば枠状)であって、イオン交換膜50の外縁部50eよりもひと回り小さな環状に形成されている。第2支持部72は、陽極48側の支持部である。第2支持部72は、第2セパレータ42の第2内面42aと陽極触媒層56の第2陽極触媒面56bとの間に配置されている。第2支持部72は、イオン交換膜50の外縁部50eよりも内側(内周側)に位置する。第2支持部72は、陽極給電体57よりも外側(外周側)の位置で第2内面42aと第2陽極触媒面56bとの間に挟まれて、第2内面42aに対してイオン交換膜50を支持する。第2支持部72は、イオン交換膜50の外縁部50eに沿う環状(例えば枠状)であって、イオン交換膜50の外縁部50eよりもひと回り小さな環状に形成されている。
封止部80は、第1セパレータ41と第2セパレータ42との間に配置されている。封止部80は、イオン交換膜50の外縁部50eよりも外側(外周側)に位置し、電気化学セル11の収容空間Sを封止する。本実施形態では、封止部80は、第1封止部81と、第2封止部82とを含む。ただし、第1封止部81と第2封止部82とは、一体に形成されてもよい。すなわち、第1封止部81と第2封止部82とは、1つの部材であってもよい。また、封止部80は、上述した第1絶縁体63および第2絶縁体64のうち少なくとも一方と一体に形成されてもよい。第1封止部81は、陰極47側の封止部である。第1封止部81は、イオン交換膜50の外縁部50eよりも外側(外周側)に位置する。第1封止部81は、第1セパレータ41の第1内面41aと第2封止部82との間に挟まれて、収容空間Sの外周側の一部を封止する。本実施形態では、第1封止部81は、第1内面41aに取り付けられた第1絶縁体63と第2封止部82との間に挟まれている。第1封止部81は、イオン交換膜50の外縁部50eに沿う環状(例えば枠状)であって、イオン交換膜50の外縁部50eよりもひと回り大きな環状に形成される。第2封止部82は、陽極48側の封止部である。第2封止部82は、イオン交換膜50の外縁部50eよりも外側に位置する。第2封止部82は、第2セパレータ42の第2内面42aと第1封止部81との間に挟まれて、収容空間Sの外周側の一部を封止する。本実施形態では、第2封止部82は、第2内面42aに取り付けられた第2絶縁体64と第1封止部81との間に挟まれている。第2封止部82は、イオン交換膜50の外縁部50eに沿う環状(例えば枠状)であって、イオン交換膜50の外縁部50eよりもひと回り大きな環状に形成される。
押圧機構90は、例えば、第1部品91と、第2部品92とを有している。本実施形態では、例えば、第1部品91が頭部を有さないボルト(スタッドボルトなど)であり、第2部品92が第1部品91に螺合可能なナットである。第1部品91および第2部品92は、金属などの材料により形成されている。
次に、膜電極接合体43の製造方法について説明する。
図7は、本実施形態における膜電極接合体43の製造方法を示す断面図である。
比較例として、イオン交換膜50の両面(第1交換膜面50aおよび第2交換膜面50b)に、陰極触媒層54および陽極触媒層56が設けられた電気化学セル11の構造について考える。ここで、陰極触媒層54および陽極触媒層56が塗工などによって形成された場合、イオン交換膜50に接する陰極触媒層54の表面(第1陰極触媒面54a)および陽極触媒層56の表面(第1陽極触媒面56a)は粗く形成されることがある。そのため、陰極触媒層54および陽極触媒層56がイオン交換膜50に密着している部分と密着していない部分とがまばらに存在することがある。当該密着している部分における接触抵抗の集中を抑制するために、イオン交換膜50に電極触媒層側から面圧が付与される場合がある。しかしながら、付与される面圧の大きさによっては、陰極触媒層54および陽極触媒層56の表面の粗さ(凹凸)に起因して、イオン交換膜50に損傷などの不具合が発生する場合がある。
次に、第2実施形態について図8を参照して説明する。図8は、第2実施形態の膜電極接合体43の製造方法を示す断面図である。第2実施形態では、膜電極接合体43の製造方法が、第1実施形態で説明した膜電極接合体43の製造方法と異なる。
次に、第3実施形態について図9を参照して説明する。図9は、第3実施形態の膜電極接合体43の製造方法を示す断面図である。第3実施形態では、膜電極接合体43の製造方法が、第1実施形態および第2実施形態で説明した膜電極接合体43の製造方法と異なる。
なお、図9中の(a)が示す方法および図9中の(b)が示す方法が実行される順番が限定されることはない。
次に、第4実施形態について説明する。
発明者らは、セラミックス粒子含有層51の厚さが第2面の面粗度の最大高さよりも大きい場合、セラミックス粒子含有層51の厚さが第2面の面粗度の最大高さよりも小さい場合と比較して、押圧機構90により作用する面圧を増大させた時に、イオン交換膜50に生じる不具合が発生する蓋然性が低くなることを見出した。したがって、本実施形態の構成によれば、第1実施形態で説明した作用・効果をより高精度に実現することができる。つまり、押圧機構90により作用する面圧をより増大させて接触抵抗を低下させることができる結果、より良好な電気化学セル11のI-V特性を実現することができる。
以上、本開示の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成は実施形態の構成に限られるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲内での構成の付加、省略、置換、およびその他の変更が可能である。
各実施形態に記載の電気化学セル11および電解装置1は、例えば以下のように把握される。
Claims (5)
- イオン交換膜と、
前記イオン交換膜よりも一方側に配置された陰極触媒層と、
前記イオン交換膜よりも、前記一方側とは反対の他方側に配置された陽極触媒層と、
前記陰極触媒層と前記イオン交換膜との間と、前記陽極触媒層と前記イオン交換膜との間とのうち少なくとも一方に配置されたセラミックス粒子含有層と、を備え、
前記イオン交換膜は、前記セラミックス粒子含有層に接する第1面を有し、
前記セラミックス粒子含有層は、セラミックス粒子と、ポリマー結着剤と、空隙を含み、
前記陰極触媒層または前記陽極触媒層は、前記セラミックス粒子含有層に接する第2面を有し、
前記第2面は、前記第1面と比べて粗く、
前記セラミックス粒子含有層の厚さは、前記第2面の面粗度の最大高さよりも大きく、
前記セラミックス粒子含有層を間に挟む前記陰極触媒層または前記陽極触媒層と前記イオン交換膜との間に所定の面圧を作用させる押圧機構を備え、
前記所定の面圧を、前記セラミックス粒子含有層が存在しないことを除く同じ構成において、前記イオン交換膜に不具合が生じる面圧よりも高い値に調整した場合に、前記イオン交換膜が損傷することによる短絡が発生しない、
水電解セル。 - 前記セラミックス粒子含有層は、前記陰極触媒層または前記陽極触媒層に接し、かつ前記イオン交換膜に接する、
請求項1に記載の水電解セル。 - 前記セラミックス粒子含有層は、絶縁性を有する、
請求項2に記載の水電解セル。 - 前記セラミックス粒子含有層は、セラミックス粒子を含むコーティング層である、
請求項1に記載の水電解セル。 - 請求項1に記載の水電解セルと、
前記水電解セルに電解液を供給する電解液供給部と、
前記水電解セルに電圧を印加する電源部と、
を備えた水電解装置。
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